JP3133795B2 - パターンマッチング装置 - Google Patents

パターンマッチング装置

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JP3133795B2
JP3133795B2 JP03258140A JP25814091A JP3133795B2 JP 3133795 B2 JP3133795 B2 JP 3133795B2 JP 03258140 A JP03258140 A JP 03258140A JP 25814091 A JP25814091 A JP 25814091A JP 3133795 B2 JP3133795 B2 JP 3133795B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子ビーム装置で電子
ビームを試料上に走査して得られた二次電子像の配線パ
ターンとCADデータ上の配線パターンとのパターンマ
ッチングを行うパターンマッチング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビームテスタで半導体チップ上の配
線の電圧を測定する場合、チップ表面上を電子ビームで
走査して二次電子像を取得し、これをディスプレイ装置
に表示させ、二次電子像を目視して測定点を指定した後
に、その点に電子ビームを照射して電圧測定を行ってい
る。
【0003】しかし、二次電子像上で測定点を指定する
のは、次のような理由により容易でない。
【0004】半導体集積回路の大規模化、高集積化に
伴い、二次電子像の視野が相対的に極めて狭くなり、か
つ、試料が搭載されるステージの位置決め誤差が配線ピ
ッチに対し相対的に大きくなってきている。
【0005】二次電子像では、最上層の配線パターン
は明瞭であるが、最上層の1つ下層の配線のパターン
は、コントラストが低くて明瞭ではない。
【0006】そこで、配線のマスクパターンのCADレ
イアウトデータに基づいて指定した測定点を、レイアウ
ト図と二次電子像のパターンマッチングにより二次電子
像上の測定点に自動変換する方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このパターン
マッチングは、次のような理由により容易でない。
【0008】画像データが多量、例えば二次電子像の
みで512×512画素×8ビットもある。
【0009】二次電子像が画素毎の輝度データである
のに対し、CADデータはポリゴンデータ(ベクトルデ
ータ)である。
【0010】二次電子像の設定倍率に対する実際の倍
率の精度が±2%程度あり、かつ、試料が搭載されたス
テージの位置決め精度が±2μm程度ある。
【0011】半導体チップ製造プロセスの条件によ
り、配線に太りや細りが生じ、しかも、太りや細りの程
度が配線層毎に異なる。
【0012】通常のパターンマッチングでは画像をシフ
トさせる毎に対応する画素の積和をパターン一致度とし
て計算し、パターン一致度が最大となるシフト量を求め
ればよいが、上記パターンマッチングでは、画像の倍率
及び各配線の太りや細りの程度を変える毎に画像をシフ
トさせてパターン一致度を計算し、パターン一致度が最
大となる倍率、配線の太りや細りの程度及びシフト量を
求めなければならないので、処理が複雑かつ処理時間が
長くなる。
【0013】本発明の目的は、このような問題点に鑑
み、CADデータ上の配線パターンと二次電子像上の配
線パターンとのパターンマッチングを容易かつ短時間で
行うことが可能なパターンマッチング装置を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段及びその作用】図1は、本
発明に係るパターンマッチング装置の原理構成図であ
る。このパターンマッチング装置は、電子ビーム装置で
電子ビームを試料上に走査して得られた二次電子像の配
線パターンとCADデータ上の配線パターンとのパター
ンマッチングを行うものであって、次のような構成要素
を備えている。
【0015】3はエッジ位置検出手段であり、該CAD
データ上の直交座標系の一方の軸Yに平行な配線パター
ンエッジの位置Xi、i=1〜nを検出する。4は二次
電子像記憶手段であり、該二次電子像が格納される。5
は投影輝度分布作成手段であり、該二次電子像上の直交
座標系の一方の軸Yに平行な直線に沿って該二次電子像
の輝度を加算した投影輝度B(X)を求める。この場
合、Yの範囲を二次電子像倍率精度、試料位置決め精度
及び配線幅拡縮に基づいて限定してもよい。6はエッジ
度検出手段であり、投影輝度B(X)から配線パターン
のエッジ度E(X)を検出する。7はパターンマッチン
グ度算出手段であり、該エッジ位置Xi、i=1〜nと
エッジ度E(X)との相関の程度をパターンマッチング
度Vとして求める。8は誤差検出手段であり、該CAD
データ上の配線パターンのエッジ位置Xi、i=1〜n
を、二次電子像倍率精度、試料位置決め精度及び配線幅
拡縮に基づいてXi−ai≦Xi≦Xi+biの範囲で変化
させたときパターンマッチング度Vが最大となる二次電
子像倍率誤差及び試料位置決め誤差を求める。パターン
マッチング度Vは全ての配線パターンを考慮する必要は
なく、エッジ位置Xi、i=1〜nの検出範囲は適当に
限定してよい。例えば、エッジ位置を最上配線パターン
のエッジ位置のみに限定してもよい。
【0016】本発明では、二次電子像を軸X上に投影し
た輝度分布B(X)からエッジ度E(X)を求め、この
エッジ度E(X)とCADデータ上の一次元エッジ位置
i、i=1〜nとのパターンマッチング度Vを求め、
エッジ位置Xi、i=1〜nを、二次電子像倍率精度、
試料位置決め精度及び配線幅拡縮に基づいて変化させた
ときパターンマッチング度が最大となる二次電子像倍率
誤差及び試料位置決め誤差を求めるので、CADデータ
上の配線パターンと二次電子像上の配線パターンとのパ
ターンマッチングを容易、正確かつ短時間で行うことが
可能となる。
【0017】本発明の第1態様では、パターンマッチン
グ度算出手段7は、パターンマッチング度VをV=E
(X1 )+E(X2 )+・・・+E(Xn )で算出す
る。
【0018】ΣX で、指定領域内の全てのXについての
総和を表し、e(X)を、CADデータ上の位置Xにエ
ッジが存在すれば1、存在しなければ0であるとする
と、 V=ΣX E(X)e(X) =E(X1 )+E(X2 )+・・・+E(Xn ) であり、また、エッジ位置Xi、i=1〜nはCADデ
ータから容易に検出することができるので、この構成に
よれば、パターンマッチング度Vを正確かつ容易に評価
することができる。
【0019】本発明の第2態様では、エッジ度検出手段
6は、エッジ度E(X)をE(X)=|B(X−q)−
B(X)|+|B(X)−B(X+q)|で算出する。
【0020】この構成の場合、配線層や右側エッジ、左
側エッジによらず、配線パターンのエッジを正しく評価
することができる。
【0021】本発明の第3態様では、投影輝度分布作成
手段5は、エッジ位置Xi、i=1〜nの範囲Xi−ai
≦Xi≦Xi+biのみの投影輝度B(X)を求める。
【0022】この構成の場合、処理対象のデータが必要
最小限となり、より短時間でデータ処理することができ
る。
【0023】本発明の第4態様では、エッジ位置検出手
段3は、上記CADデータ上の直交座標系の両軸に非平
行な斜め配線パターンのエッジ直線をも検出し、投影輝
度分布作成手段5は、該エッジ直線に平行な上記二次電
子像上の直線に沿って該二次電子像の輝度を加算した斜
め投影輝度の分布をも求め、エッジ度検出手段6は、該
斜め投影輝度分布からもエッジ度を検出し、パターンマ
ッチング度算出手段7は、該エッジ直線と該エッジ度と
の相関の程度をも求めてこれを上記パターンマッチング
度Vに加算し、誤差検出手段8は、該CADデータ上の
斜め配線パターンのエッジ直線をも、二次電子像倍率精
度、試料位置決め精度及び配線幅拡縮に基づいて変化さ
せて、該パターンマッチング度Vが最大となる二次電子
像倍率誤差及び試料位置決め誤差を求める。
【0024】直交座標系を適当にとることにより、配線
パターンの殆どは直交座標系の両軸の一方に平行にな
り、また、両軸に非平行な斜め配線パターンがあっても
これを無視してパターンマッチングを行うことができる
が、この第4態様によれば、斜め配線パターンについて
も、他の配線パターンと同様にパターンマッチング処理
を行うことができる。
【0025】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0026】(1)第1実施例 図2は、配線パターンの設計データに基づいて測定点を
指定することにより、二次電子像上の対応する測定点を
自動的に決定して電圧測定する電子ビームテスタのハー
ドウエア構成を示す。
【0027】電子ビーム照射装置10は、測定点の電圧
及びエネルギー分析グリッドの印加電圧に応じた二次電
子量を検出するものであり、ステージ11上に載置され
た試料12に対し電子銃13から電子ビームEBを射出
させると、電子ビームEBがコンデンサ磁界レンズ14
A、ブランキング用偏向器15及びブランキング用アパ
ーチャ16を通ってパルス化され、コンデンサ磁界レン
ズ14B、偏向器17及び対物磁界レンズ18を通って
試料12上の測定点に収束照射され、照射点から放出さ
れた二次電子SEが引出しグリッド191、制御グリッ
ド192及びエネルギー分析グリッド193を通って二
次電子検出器20で検出される。
【0028】試料12上の電子ビーム照射点は、偏向制
御装置21から偏向器17に供給される駆動電圧により
走査される。二次電子像の倍率は、この駆動電圧の振幅
E0により定まる。偏向制御装置21は、電子ビームE
B走査位置に対応した走査カウンタ21aを備えてお
り、そのクロック計数値Aは画像入力装置22に供給さ
れる。例えば、Aは18ビットであり、その上位9ビッ
トをy、下位9ビットをxとすると、偏向器17のX偏
向板には電圧E0x/511が印加され、偏向器17の
Y偏向板には電圧E0y/511が印加され、試料12
上の電子ビーム照射点の座標(X,Y)は、理想的な場
合、(E0kx、E0ky)となる。ここにkは定数であ
る。
【0029】画像入力装置22は、二次電子検出器20
の出力を増幅した後デジタル値に変換し、これを輝度L
としてSEM像フレームメモリ23のアドレスAに書き
込む。SEM像フレームメモリ23の内容は、ディスプ
レイ装置24に供給されて二次電子像がその画面に表示
され、かつ、コンピュータ25で読み出されて後述の如
く画像処理される。
【0030】一方、CADデータ記憶装置27には配線
パターンのフォトマスクを得るためのCADデータが格
納されている。コンピュータ25は、後述の如く、指定
範囲に基づいてCADデータ記憶装置27からこのCA
Dデータを読み出し、二次電子像の設定倍率MSを決定
してこれを偏向制御装置21に設定し、ステージ11の
目標位置を決定してこれをステージ制御装置26に設定
し、二次電子像とCADデータとのパターンマッチング
を行って、CADデータ上の測定点から二次電子像上の
測定点を決定する。
【0031】レイアウト図上の測定点及び指定範囲は、
キーボードや記憶装置などの入力装置28から供給さ
れ、ディスプレイ装置29にはこの入力データや他のデ
ータが表示される。また、二次電子像設定倍率MSは偏
向制御装置21に供給され、偏向制御装置21はこの倍
率MSに反比例した振幅E0の上記駆動電圧を偏向器17
に供給する。
【0032】次に、図3に基づいて、コンピュータ25
による電圧測定手順の概略を説明する。以下、括弧内の
数値は図中のステップ識別番号を表す。
【0033】(30)入力装置28を操作してCADデ
ータ上のパターンマッチング領域、すなわち得ようとす
る二次電子像に相当する領域及び側定点Pを指定する。
この領域は、例えば図5(A)に示す如く、測定点Pを
中心とする正方形の一辺の長さの半分fにより指定され
る。図中の領域には、配線パターン40、41及び42
が含まれている。CADデータ記憶装置27に格納され
ているデータは、配線パターンのエッジを表すベクトル
データであり、これらのベクトルの殆どは、測定点Pを
原点とする図示XY直交座標系のX軸又はY軸に平行な
ベクトルである。以下の処理では、配線パタ−ン40〜
42のうちY軸に平行なエッジe1 〜e9 に着目する。
【0034】(31)fの値から二次電子像の設定倍率
S を求め、これを偏向制御装置21に設定する。二次
電子像の設定倍率MSに対する実際の倍率の精度は±2
%程度である。また、CADデータ上の測定点Pの座標
からステージ11の目標位置を求め、これをステージ制
御装置26に設定する。ステージ制御装置26はこれに
応じてステージ11を移動制御する。ステージ11の位
置決め誤差がなければ、測定点Pに相当する試料12上
の測定点P’は、電子ビーム照射装置10の光軸上に存
在する。ステージ11の位置決め精度は、ステージ11
をフィードバック制御しない場合で±2μm程度ある。
【0035】(32)CADデータ記憶装置27から、
上記ステップ30で指定された領域内の配線パターンの
Y軸方向のエッジei(i=1〜n、図5(A)ではn
=9、以下同様)のベクトル、すなわちエッジeiの両
端の座標を抽出する。
【0036】(33)エッジeiに相当する二次電子像
上のエッジei’が必ず含まれる範囲Siを求める。図6
では、エッジ検出範囲S1 、S6 及びS7 を点線で示
す。
【0037】(34)電子ビームEBを試料12上で走
査させて、二次電子像をSEM像フレームメモリ23に
得る。この二次電子像は例えば図5(B)の如くなり、
CADデータ上の配線パタ−ン40〜42に対応した配
線パターン50〜52が二次電子像に含まれている。図
示のようなXY直交座標系を二次電子像像上にもとる。
X,Yは、画素ピッチを単位とし、−f’≦X≦f’、
−f’≦Y≦f’なる範囲の整数であり、例えばf’=
256である。二次電子像上の座標(X,Y)における
輝度をL(X,Y)とする。
【0038】(35)輝度L(X,Y)からエッジ検出
範囲SiでのX軸上への投影輝度Bi(X)、 Bi(X)=ΣiYL(X,Y) を算出する。ここに、ΣiYはエッジ検出範囲Siでの全
てのYの値についての総和を意味する。さらに、投影輝
度Bi(X)から、エッジ度Ei(X)を算出する。
【0039】ここで、二次電子像中の最上配線パターン
の投影輝度Bi(X)は、エッジ付近で図8(A)に示
す如く変化する。エッジ度Ei(X)を、 Ei(X)=|Bi(X−q)−Bi(X)|+|Bi(X)−Bi(X+q )| ・・・(1) で定義する。投影輝度Bi(X)のエッジ幅を2Wとす
ると、エッジ検出精度を高めるためのqの好ましい値は
Wであり、この場合、エッジ度Ei(X)は図8(B)
に示す如くなる。エッジ幅2Wは、主に電子ビーム照射
点のサイズで定まる。エッジ度Ei(X)は、右側エッ
ジであるか左側エッジであるかによらない。
【0040】最上層より下層の配線パターンは、二次電
子像上では、通常、エッジ部のみが検出され、投影輝度
i(X)は図8(C)に示す如くなる。この場合のエ
ッジ度Ei(X)は図8(D)に示す如くなり、エッジ
位置を検出することができる。
【0041】すなわち、エッジ度Ei(X)を上式で定
義すれば、配線層や右側エッジ、左側エッジによらず、
配線パターンのエッジを検出又は評価することができ
る。
【0042】エッジeiのX座標をXiとし、エッジ検出
範囲SiのX軸範囲をXi−ai〜Xi+b、Y軸範囲をY
i−ci〜Xi+diとし、Xi−ai≦X≦Xi+biなるX
に対しj=X−aiとし、また、簡単化のためにB
i(X)=Bi(j)、E(X)=Ei(j)と表す。
【0043】例えば図7(A)に示す、二次電子像中の
エッジ検出範囲S7の輝度L(X,Y)に対し投影輝度
7 (j)を求め、これから更にエッジ度E7 (j)を
算出すると、図7(B)に示す如くなる。エッジ度E7
(j)には、エッジe7 ’及びe8 ’に対応して2つの
ピークがある。
【0044】(37)後述するパターンマッチングを行
い、二次電子像倍率誤差ΔM0 及びステージ位置決め誤
差ΔX0 を決定する。
【0045】(38)二次電子像倍率誤差ΔM0 及びス
テージ位置決め誤差ΔX0 から、CADデータ上の測定
点Pに相当する二次電子像上の測定点P’のX座標を求
める。測定点P’のX座標はΔX0 (1+ΔM0 )とな
る。上記同様にして測定点P’のY座標を求める。そし
て、測定点P’に電子ビームEBを照射し、公知の方法
で電圧を測定する。なお、測定点P’のY座標を求める
場合、(Y軸方向の倍率)/(X軸方向の倍率)を装置
定数として予め検出しておけば、パターンマッチング処
理において後述の倍率増分ΔMをαΔM0 に固定するこ
とができる。
【0046】次に、パターンマッチング度Vについて説
明する。
【0047】偏向器17の位置決め精度を±es/f、
二次電子像の倍率精度を±em%、配線パターン細り幅
最大値をe1/f、配線パターン太り幅最大値をe2/
f、配線パターンエッジ幅最大値をew/fとすると、
配線パターンの右側エッジの場合、 ai=es/f+Xi・em/100+e1/f+ew/f bi=es/f+Xi・em/100+e2/f+ew/f となり、配線パターンの左側エッジの場合、 ai=es/f+Xi・em/100+e2/f+ew/f bi=es/f+Xi・em/100+e1/f+ew/f となる。es、e1、e2及びewは二次電子像の倍率
によらない。
【0048】ΔM、ΔX及びΔWk をそれぞれCADデ
ータに対する倍率増分、シフト量ΔX及び第k層の配線
拡縮幅(太り又は細り)とし、XiをXi(1+ΔM)+
ΔX+ΔWiと変化させると、ji=Xi−aiは、 Δji=Xi(1+ΔM)+ΔX+ΔWk−ai−(Xi−ai) =XiΔM+ΔX+ΔWk だけ変化する。第k層配線拡縮幅ΔWk は、同一配線層
に対しては同一値である。パターンマッチングでは、後
述の如く、−em/100≦ΔM≦em/100、−e
s/f≦ΔX≦es/f、−e1/f≦ΔWi≦e2/
fの範囲でjiを変化させながらパターンマッチング度
Vを算出し、パターンマッチング度Vが最大となるとき
の倍率増分ΔM及びシフト量ΔXをそれぞれ倍率誤差Δ
0 及びステージ位置決め誤差ΔX0 として求める。
【0049】パターンマッチング度Vは、 V=ΣiΣiXY {|L(X−q,Y)−L(X,Y)|+|L(X,Y)−L (X+q,Y)|}e(X,Y) =ΣiΣix{|Bi(X−q)−Bi(X)|+|Bi(X)−Bi(X+ q)|}e(X) =ΣiΣixi(X)e(X) =E1 (j1 )+E2 (j2 )+・・・+En (jn ) で定義する。ここに、ΣiXYはエッジ検出範囲Si内の全
てのX,Yの組についての総和を意味し、ΣiXはエッジ
検出範囲Si内の全てのXについての総和を意味し、Σi
は全てのエッジ検出範囲Siについての総和を意味す
る。また、e(X,Y)は、CADデータ上の位置
(X,Y)にエッジが存在すれば1、存在しなければ0
である。同様に、e(X)は、CADデータ上の位置X
にエッジが存在すれば1、存在しなければ0である。
【0050】次に、図4に基づいて上記ステップ37の
詳細を説明する。
【0051】(371)変数に初期値を設定する。すな
わち、パターンマッチング度Vの算出式中の配線拡縮幅
ΔW、シフト量ΔX、倍率増分ΔM及び最大パターンマ
ッチング度Vmaxに0を代入する。ΔWは、着目してい
る各配線層の配線拡縮幅ΔWk 、k=1〜mを代表して
表すものとする。
【0052】(372)パターンマッチング度Vを算出
する。
【0053】(373、374)V>Vmaxであれば、
二次電子像倍率誤差ΔM0 及びステージ位置決め誤差Δ
0 にそれぞれ倍率増分ΔM及びシフト量ΔXを代入す
る。
【0054】(375)配線拡縮幅ΔWを更新する。こ
の更新は、1画素単位で行う。
【0055】(376)配線拡縮幅ΔWの更新が終了し
ていなければ上記ステップ372へ戻り、終了していれ
ば次のステップ377に進む。
【0056】(377)シフト量ΔXを更新する。この
更新は、1画素単位で行う。
【0057】(378)シフト量ΔXの更新が終了して
いなければ上記ステップ372へ戻り、終了していれば
次のステップ379に進む。
【0058】(379)倍率増分ΔMを更新する。この
更新は、例えば図5(A)の位置(f,0)の画素が倍
率増分ΔMにより1画素ずれるように行う。すなわち、
ΔM=1/fとする。
【0059】(37A)配線拡縮幅ΔWの更新が終了し
ていなければ上記ステップ372へ戻り、終了していれ
ばパターンマッチング処理を終了する。
【0060】以上のようにして、二次電子像倍率誤差Δ
0 及びステージ位置決め誤差ΔX 0 が求まる。
【0061】(2)第2実施例 上記第1実施例では、配線パターンがX軸又はY軸に平
行な場合のみを説明したが、本発明はX軸及びY軸に非
平行な斜めパターンに対しても適用可能であり、次にこ
れを説明する。
【0062】図9(F)に示す如く、CADデータ上
の、配線パタ−ン43がエッジeAを有し、その検出範
囲が点線で示すような範囲SAであるとする。このエッ
ジ検出範囲SAを二次電子像に適用すると、図9(B)
に示す如くなる。エッジ検出範囲SAの斜辺に平行な直
線に沿って輝度Lの合計を計算することにより投影輝度
分布を算出すると、図10(A)に示す如くエッジ幅2
Wが比較的広くなり、パターンマッチングが不正確にな
る。この場合の斜め投影輝度は、図10(B)に示す如
くなる。エッジ幅2Wが広くなる原因は、倍率誤差によ
る。
【0063】そこで、本第2実施例では図9(B)に示
す如く、エッジ検出範囲SAを例えばエッジ検出範囲S
A1、SA2及びSA3に3分割している。エッジ検出範囲S
A1での斜め投影輝度BA1(j)は図10(C)に示す如
くなり、エッジ幅は2W/3と図10(A)の場合の1
/3になる。この場合のエッジ度EA1(j)は図10
(D)に示す如く、図10(B)の場合よりもピークが
鋭くなる。パターンマッチング度Vは、エッジ検出範囲
をこのように分割したものについてエッジ度を求め、上
記同様にその総和をとる。また、斜めパターンの拡大方
向は、図11に示す如く、拡大前のエッジ直線に垂直な
矢印方向とする。他の点は、上記第1実施例と同一であ
る。
【0064】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るパター
ンマッチング装置によれば、二次電子像を軸X上に投影
した輝度分布B(X)からエッジ度E(X)を求め、こ
のエッジ度E(X)とCADデータ上の一次元エッジ位
置Xi、i=1〜nとのパターンマッチング度Vを求
め、エッジ位置Xi、i=1〜nを、二次電子像倍率精
度、試料位置決め精度及び配線幅拡縮に基づいて変化さ
せたときパターンマッチング度が最大となる二次電子像
倍率誤差及び試料位置決め誤差を求めるので、CADデ
ータ上の配線パターンと二次電子像上の配線パターンと
のパターンマッチングを容易、正確かつ短時間で行うこ
とが可能となるという優れた効果を奏し、電子ビーム装
置の操作性向上に寄与するところが大きい。
【0065】本発明の上記第1態様によれば、パターン
マッチング度VをV=E(X1 )+E(X2 )+・・・
+E(Xn )で算出するので、パターンマッチング度V
を正確かつ容易に評価することができるという効果を奏
する。
【0066】本発明の第2態様によれば、エッジ度E
(X)をE(X)=|B(X−q)−B(X)|+|B
(X)−B(X+q)|で算出するので、配線層や右側
エッジ、左側エッジによらず、配線パターンのエッジを
正しく評価することができるという効果を奏する。
【0067】本発明の第3態様によれば、エッジ位置X
i、i=1〜nの範囲Xi−ai≦Xi≦Xi+biのみの投
影輝度B(X)を求めるので、処理対象のデータが必要
最小限となり、より短時間でデータ処理することができ
るという効果を奏する。
【0068】本発明の第4態様によれば、CADデータ
上の直交座標系の両軸に非平行な斜め配線パターンのエ
ッジ直線をも検出し、エッジ直線に平行な二次電子像上
の直線に沿って二次電子像の輝度を加算した斜め投影輝
度の分布をも求め、斜め投影輝度分布からもエッジ度を
検出し、エッジ直線とエッジ度との相関の程度をも求め
てこれをパターンマッチング度Vに加算し、このエッジ
直線をも、二次電子像倍率精度、試料位置決め精度及び
配線幅拡縮に基づいて変化させて、パターンマッチング
度Vが最大となる二次電子像倍率誤差及び試料位置決め
誤差を求めるので、斜め配線パターンについても、他の
配線パターンと同様にパターンマッチング処理を行うこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパターンマッチング装置の原理構
成図である。
【図2】本発明が適用された電子ビームテスタの要部構
成図である。
【図3】電圧測定手順を示すフローチャートである。
【図4】パターンマッチング手順を示すフローチャート
である。
【図5】CADデータ上の指定領域とこれに基づいて得
られた二次電子像を示す図である。
【図6】CADデータに基づいて得たエッジ検出範囲S
iを示す図である。
【図7】エッジ検出範囲と該範囲の輝度データから得ら
れたエッジ度の分布を示す図である。
【図8】投影輝度からエッジ度を求める説明図である。
【図9】斜めパターンの、CADデータに基づいて得た
エッジ検出範囲を示す図である。
【図10】斜めパターンの投影輝度とエッジ度の分布図
である。
【図11】斜めパターン拡大説明図である。
【符号の説明】
10 電子ビーム照射装置 11 ステージ 12 試料 20 二次電子検出器 40〜43 、配線パタ−ン e1 〜e9 、eA 、e1 ’〜e9 ’、eA ’ エッジ S1 〜S9 、SA 、SA1〜SA3 エッジ検出範囲 P、P’ 測定点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−302473(JP,A) 特開 平2−91502(JP,A) 特開 平1−293478(JP,A) 特開 平1−236380(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 G06T 7/00 - 7/60 H01L 21/66 G01N 21/84 - 21/958

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビーム装置(1)で電子ビームを試
    料(2)上に走査して得られた二次電子像の配線パター
    ンとCADデータ上の配線パターンとのパターンマッチ
    ングを行うパターンマッチング装置において、 該CADデータ上の直交座標系の一方の軸Yに平行な配
    線パターンエッジの位置Xi 、i=1〜nを検出するエ
    ッジ位置検出手段(3)と、 該二次電子像が格納される二次電子像記憶手段(4)
    と、 該二次電子像上の直交座標系の一方の軸Yに平行な直線
    に沿って該二次電子像の輝度を加算した投影輝度B
    (X)を求める投影輝度分布作成手段(5)と、 該投影輝度B(X)から配線パターンのエッジ度E
    (X)を検出するエッジ度検出手段(6)と、 該エッジ位置Xi 、i=1〜nと該エッジ度E(X)と
    の相関の程度をパターンマッチング度Vとして求めるパ
    ターンマッチング度算出手段(7)と、 該CADデータ上の配線パターンのエッジ位置Xi 、i
    =1〜nを、二次電子像倍率精度、試料位置決め精度及
    び配線幅拡縮に基づいてXi−ai≦Xi≦Xi+biの範
    囲で変化させたときパターンマッチング度が最大となる
    二次電子像倍率誤差及び試料位置決め誤差を求める誤差
    検出手段(8)と、 を有することを特徴とするパターンマッチング装置。
  2. 【請求項2】 前記パターンマッチング度算出手段
    (7)は、前記パターンマッチング度VをV=E
    (X1 )+E(X2 )+・・・+E(Xn )で算出する
    ことを特徴とする請求項1記載のパターンマッチング装
    置。
  3. 【請求項3】 前記エッジ度検出手段(6)は、前記エ
    ッジ度E(X)をE(X)=|B(X−q)−B(X)
    |+|B(X)−B(X+q)|で算出することを特徴
    とする請求項2記載のパターンマッチング装置。
  4. 【請求項4】 前記投影輝度分布作成手段(5)は、前
    記エッジ位置Xi、i=1〜nの範囲Xi−ai≦Xi≦X
    i+biのみの前記投影輝度B(X)を求めることを特徴
    とする請求項1記載のパターンマッチング装置。
  5. 【請求項5】 前記エッジ位置検出手段(3)は、前記
    CADデータ上の直交座標系の両軸に非平行な斜め配線
    パターンのエッジ直線をも検出し、 前記投影輝度分布作成手段(5)は、該エッジ直線に平
    行な前記二次電子像上の直線に沿って該二次電子像の輝
    度を加算した斜め投影輝度の分布をも求め、 前記エッジ度検出手段(6)は、該斜め投影輝度分布か
    らもエッジ度を検出し、 前記パターンマッチング度算出手段(7)は、該エッジ
    直線と該エッジ度との相関の程度をも求めてこれを前記
    パターンマッチング度Vに加算し、 前記誤差検出手段(8)は、該CADデータ上の斜め配
    線パターンのエッジ直線をも、二次電子像倍率精度、試
    料(2)位置決め精度及び配線幅拡縮に基づいて変化さ
    せて、該パターンマッチング度Vが最大となる二次電子
    像倍率誤差及び試料位置決め誤差を求めることを特徴と
    する請求項1記載のパターンマッチング装置。
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