JP2002257517A - 微小寸法測定装置 - Google Patents
微小寸法測定装置Info
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Abstract
定をより可能とする微小寸法測定装置を提供する。 【解決手段】光学顕微鏡とイメージセンサを用いて、被
測定物を撮像し、得られた映像信号から所定の輝度レベ
ルの一致する2点a,bの信号位置を抽出し、この2点
間の位置情報に基づき被測定物の寸法を算出測定する微
小寸法測定装置において、2点a,b間の位置の差と、
基準となる最大輝度に対する2点間の最大輝度cの比率
との乗算に基づき、被測定物の寸法を測定することを特
徴とする。
Description
Dカメラ等の二次元イメージセンサを利用して、磁気ヘ
ッドトラック幅,半導体ウェハ生成用マスクの線幅等の
微小寸法を非接触で測定する微小線幅測定装置に関する
ものである。
5に示すように、光学顕微鏡23で投影された被写体
(被測定物)2の空間像をCCDカメラ27で撮像し、
寸法測定演算処理装置28で所望部分の寸法を電気的
(映像信号の波形処理)に測定し、TVモニタ1に被測
定物2の画像と寸法測定値を表示するものがある。ここ
で、寸法測定演算処理装置28はCPU280、ROM
281、フレームメモリ282、Z軸モータ駆動パルス
発生部283、映像ピーク検出回路284、DCモータ
駆動パルス発生部285で構成されている。
し、顕微鏡の視野に移動する。移動はCPU280がス
テージ制御部29へRS−232C回線を介して命令す
る。被写体2の焦点方向の移動は、CPU280がZ軸
モータ駆動パルス発生部283に命令し、Z軸移動モー
タ22を駆動し、Z軸ステージ21を上下移動させ、合
焦点を得る。
は、映像ピーク検出回路284で所定範囲の映像信号の
輝度ピーク値を検出し、DCモータ駆動パルス発生部2
85で、図示していない基準値と比較し、その出力によ
り、DCモータ26を駆動し、減光機構25を制御し、
光量を調整する。
た被測定物2のTVモニタ1とTVモニタ1における測定
対象走査線6(Li)上のフレームメモリ282(図
5)で得られる輝度分布である。5はポール面を示す。
測定対象走査線6(Li)の輝度分布は、走査線6(L
i)に対応する映像信号をN分解した各画素位置と、そ
れぞれの輝度により、寸法を求めるが、輝度分布60に
おける最大輝度レベル61を100%とし、最小輝度レ
ベル62を0%とし、50%の輝度レベル63に相当す
るa番目の位置の画素とb番目の位置の画素間の位置差
Nabを求め、この位置差Nabに、この時の光学顕微
鏡23の測定倍率とCCDカメラ27の受光サイズから
求めた係数kを乗じて、対応する被測定物2の寸法値X
を求めていた。これを便宜上エッジ認識法と呼ぶ。 X=k×Nab 一方、寸法測定の最小寸法限界は、光学顕微鏡の分解能
となる。ここで、分解能αは、 α=λ/(2×Nab)、 λ:波長 NA:対物レ
ンズの開口数 であらわされる。
関係図である。図7において、34は2α幅の白線輝度
分布であり、37は最小輝度レベル、38は最大輝度レ
ベル(VH)、41はスレッシュホールドレベルであ
る。また、35はα幅の白線輝度分布であり、39は最
大輝度レベル、42はスレッシュホールドレベルであ
る。また、36はα幅未満の白線輝度分布であり、40
は最大輝度レベル、43はスレッシュホールドレベルで
ある。図7に示すように、2α幅の白線輝度分布34,
α幅の白線輝度分布35,α幅未満の白線輝度分布36
のエッジ認識法での寸法は、53,54,55となり、
53>54であるが、54と55の大小が判別つかなく
なり、α幅未満の白線輝度分布は測定不能である。
輝度分布であり、47は最小輝度レベル、50はスレッ
シュホールドレベルである。また、45はα幅の黒線輝
度分布であり、48は最小輝度レベル、51はスレッシ
ュホールドレベルである。また、46はα幅未満の黒線
輝度分布であり、49は最小輝度レベル、52はスレッ
シュホールドレベルである。図7に示すように、2α幅
の黒線輝度分布44,α幅の黒線輝度分布45,α幅未
満の黒線輝度分布46のエッジ認識法での寸法は、5
6,57,58となり、56>57であるが、57と5
8の大小が判別つかなくなり、α幅未満の黒線は測定不
能である。
ンズ100倍の開口数は、NA=0.95で,可視光顕
微鏡を使用時、光源波長λ=0.55μm時に、α=
0.29μm 紫外光顕微鏡を使用時、光源波長λ=0.365μm時
に、α=0.19μm 深紫外光顕微鏡を使用時、光源波長λ=0.248μm
時に、α=0.13μmが限界となる。
03168号公報(特許第1967489号)の方法が
すでに提案されている。
する図である。図8は、図5に示すCCDカメラ27で
被測定物2を撮像し、寸法測定をする1走査線に対応す
る映像信号を、寸法測定演算処理装置28に取込み、図
示していないA/Dコンバータでその輝度レベルをデジ
タル化し、これを一連の記憶素子であるフレームメモリ
282に画素単位で記憶させたときの各画素位置におけ
る輝度レベル特性を示したものである。ここで、フレー
ムメモリ282上の画素番地を0〜N番地、i番地の輝
度レベルをViとする。そして記憶された輝度レベル6
0の最大値61を100%レベル、最小値62を0%レ
ベルとし、スレッシュホールドレベルT L63の値を、
例えば50%レベルに定め、このスレッシュホールドレ
ベルTL63と同じ輝度レベルの画素a,bの番地を求
める。そして、画素a,b間の全ての番地の輝度レベル
(スレッシュホールドレベルTL以上の輝度)を加算
し、画素a,b間の輝度レベルViの積分値Sを次式に
より得る。
比例関係がある。そこで、このSに顕微鏡23の光学倍
率等によって決まる,あらかじめ算出した係数kを乗じ
て、被測定物2の測定寸法値Xを次の如くして得る。
方法であり、分解能α以上の寸法測定においては従来の
被測定物画像の輪郭間の位置差に基づく測定寸法を併用
することにより、この従来の測定寸法は、分解能α以上
からα以下までの被測定物の寸法測定において、図9に
示すように、エッジ検出成分だけの測定値特性70に比
較して理想寸法値特性71に、より近づいた測定値特性
72となる。
測定は、長年の実測の結果、下記のことが判明した。す
なわち、被測定物がギャップ長等の黒い幅の線を測定す
る場合には、α/3幅まで、実際の寸法値(測長SEM
で測定した値)と相関性がとれていることが既に確立さ
れている。しかしながら、被測定物がトラック等の白い
幅の線を測定する場合には、輪郭間の位置差と輝度積分
値だけでは、α/2幅近辺で、実際の寸法値(測長SE
Mで測定した値)と相関性がないことがある。
は、紫外光顕微鏡を使用した時の、分解能αと輝度分布
の関係図である。光源波長λ=0.365μm時に、α
=0.19μmであり、白線輝度分布の測定の場合、2
α幅の白線輝度分布34,α幅の白線輝度分布35,2
α/3幅の白線輝度分布36,α/2幅の白線輝度分布
80は、図10のようになり、その時の、実際の寸法値
と従来の測定値は、図10に記載のようになる。この結
果、2α/3幅の白線輝度分布36が0.13μmであ
るのに対し、α/2幅白線80が0.15μmの測定値
となり、大小関係が逆転しており、測定不能である。
被測定物に対しても測定をより可能とする微小寸法測定
装置を提供することにある。
/2幅の白線輝度分布80の最大輝度81は、2α/3
幅の白線輝度分布36の最大輝度40よりも低くなるこ
と、すなわち白線の幅が小さくなるに従い最大輝度Vm
axも低くなることから、従来の測定値Xに、最大輝度
Vmaxを乗じ、α幅以上の白線輝度分布34の最大輝
度VHで除することにより、実際の寸法値と相関性のと
れた測定値が得られることを見い出した。これにより、
白線(α)>白線(α/2)>白線(α/3)>白線(α/
4)の関係の測定値が提供可能となる。 測定値=X×(Vmax/VH) 本発明の測定によれば、図10に記載のように、2α/
3幅の白線輝度分布36が0.12μm、α/2幅白線
80が0.095μmの測定値となり、実際の寸法値と
同じである。
ジセンサを用いて、被測定物を撮像し、得られた映像信
号から所定の輝度レベルの一致する2点の信号位置を抽
出し、この2点間の位置情報に基づき前記被測定物の寸
法を算出測定する微小寸法測定装置において、前記2点
間の位置の差と、基準となる最大輝度に対する前記2点
間の最大輝度の比率との乗算に基づき、前記被測定物の
寸法を測定することを特徴とする微小寸法測定装置であ
る。
ラック幅であることを特徴とする微小寸法測定装置であ
る。
成用マスクの線幅であることを特徴とする微小寸法測定
装置である。
態による被測定物が磁気ヘッド(GMRヘッド)のトラ
ック幅測定の場合で、図5の基本的な微小寸法測定装置
で撮像したTVモニタ1の画像である。
下部シールド面4とポール面5が明るくて白に、周辺が
暗くて黒く映る。シールド面の幅は、分解能α以上での
最大輝度を得るために、十分広く、そこの最大輝度を基
準となる最大輝度VHとし記憶し、測定ライン6上の白
線の幅であるトラック幅7を測定する時に使用する。こ
こで、測定ライン6は、指定位置の上下10ライン分
6'とする。
説明するフローチャート図である。 (1)ステップ100:上部シールド面水平中心線検出 画面の輝度を水平方向に加算して垂直プロジェクション
像8が得られる。この垂直プロジェクション像8の上か
ら下への所定スレッシュホールドレベルを超す点aを検
出し、さらに下側に白が黒方向に立下りかつ最大白レベ
ルよりノイズレベルだけ下がった点bを検出する。 (2)ステップ110:ポール面垂直中心線検出 a点から上側の画面の輝度を垂直方向に加算して水平プ
ロジェクション像9が得られる。この水平プロジェクシ
ョン像9の最大輝度を有す点cを検出する。
る。 (4)ステップ130:VH検出 測定基準座標10(x0,y0)と、予め設定していた
x1,y1から、4点111(x0−x1,y0),1
12(x0+x1,y0),113(x0−x1,y0
+y1),114(x0+x1,y0+y1)で囲まれ
たVH検出エリア11をつくり、そのなかで、輝度の最
大値VHを求める。この最大値VHは、ノイズ除去のた
め、最大値の周辺10×10画素の輝度の平均値とす
る。
済か? 測定すべき測定ラインを全て測定していたら、ステップ
150:測定値平均化へ行く。測定してないときは、ス
テップ142:測定ラインの最大最小輝度検出へ行く。 (6)ステップ142:測定ラインの最大最小輝度検出 測定ラインを測定すると、その画素−輝度特性は、図8
の60のようになり、その中の最大輝度61と、最小輝
度62を求める。ノイズ防止対策として、最大輝度は最
大輝度を有す画素とその周辺3画素の平均とする。最小
輝度は最小輝度を有す画素とその周辺10画素の平均と
する。また、最大最小輝度の50%の輝度レベル63を
算出する。
位置の画素とb番目の位置の画素間の位置差Nabを求
め、このNabに、この時の光学顕微鏡23の測定倍率
とCCDカメラ27の受光サイズから求めた係数kを乗
じて、対応する被測定物2の寸法値Xを求める。 X=k×Nab (8)ステップ146:寸法演算 寸法値Xは、測定ラインの最大輝度Vmaxと基準とな
る最大輝度VHを用い、 X=k×Nab(Vmax/VH) を算出する。
る。 (11)ステップ160:測定値表示 測定値をTVモニタ1に表示し、作業者に結果を知らせ
ると共に、記憶媒体ハードディスクに収納する。
ク幅測定について説明したが、磁気ヘッド(GMRヘッ
ド)トラック幅測定の場合は、上部シールド3におい
て、基準輝度VHが同一画面から求められる。次に、測
定画面から常時、基準となる最大輝度VHが得られない
被測定物が半導体ウェハ生成用マスクの線幅の測定の実
施の形態について、次に、説明する。
被測定物が半導体ウェハ生成用マスクの線幅の測定の場
合で、図5の基本的な微小寸法測定装置で撮像したTV
モニタの画像である。図4は、図3の半導体ウェハ生成
用マスクの線幅の測定過程を説明するフローチャート図
である。この図3と図4により、基準マスクで最大輝度
を得、基準となる最大輝度VHを登録することにより測
定可能となる。
測定過程は、次の通りである。 (1)ステップ200:基準マスク測定移動 基準輝度VHを登録できるような、十分広い基準マスク
12を、XYステージ20(図5)上に搭載し、光学顕
微鏡23の視野に移動する。移動はCPU280がステ
ージ制御部29へRS−232C回線を介して命令す
る。被測定物2の焦点方向の移動は、CPU280がZ
軸モータ駆動パルス発生部283に命令し、Z軸移動モ
ータ22を駆動し、Z軸ステージ21を上下移動させ、
合焦点を得る。その画像が図3(a)である。6は測定
ライン、11はVH検出エリア、12は輝度検出用白線
(マスク)である。
像ピーク検出回路284で所定範囲の映像信号の輝度ピ
ーク値を検出し、DCモータ駆動パルス発生部285
で、図示していない基準値と比較し、その出力により、
DCモータ26を駆動し、減光機構25を制御し、光量
を調整する。 (3)ステップ204:基準となる最大輝度VHを記憶 VH検出エリアをつくり、そのなかで輝度の最大値VH
を求める。最大値VHは、ノイズ除去のため,最大値の
周辺10×10画素の輝度の平均値とし、記憶する。
最大輝度VHを得た照明光量を保つ。 (5)ステップ210:全測定終了かチェックする。 YESならば、ステップ220:測定終了へ。NOなら
ば、ステップ140:測定へ。
ップ141からステップ160のルーチン140と同様
に測定する。 (7)ステップ212:次の測定位置へ移動 ステップ210に戻る。
きるような十分広い線幅と被測定対象線幅が1枚のマス
クに混在している場合のフローチャートであるが、上記
(1)から(4)の手順を、基準となる最大輝度VHを
登録できるような十分広い線幅を有するマスクで行い、
減光機構25を停止位置とし、基準となる最大輝度VH
を記憶しておき、測定対象マスクを上記(1)と同様に
行い、上記(5),(6)で測定を行うことも可能であ
る。
の被測定物に対しても測定をより可能とする微小寸法測
定装置を提供することができる。
気ヘッド(GMRヘッド)のトラック幅測定の場合で、
図5の基本的な微小寸法測定装置で撮像したTVモニタ
の画像である。
ーチャート図である。
導体ウェハ生成用マスクの線幅の測定の場合で、図5の
基本的な微小寸法測定装置で撮像したTVモニタの画像
である。
過程を説明するフローチャート図である。
布を示す図である。
る。
値の関係図である。
4:下部シールド面、5:ポール面、6:測定ライン、
7:トラック幅、8:垂直プロジェクション像、9:水
平プロジェクション像、10:測定基準座標(x0,y
0)、11:VH検出エリア、12:輝度検出用白線
(マスク)、13:測定対象物(マスク)、20:XY
軸ステージ、21:Z軸ステージ、22:Z軸移動モー
タ、23:光学顕微鏡、24:光源、25:減光機構、
26:DCモータ、27:CCDカメラ、28:寸法測
定演算処理装置、280:CPU、281:ROM、2
82:フレームメモリ、283:Z軸モータ駆動パルス
発生部、284:映像ピーク検出回路、285:DCモ
ータ駆動パルス発生部、29:XYステージ制御部。
Claims (3)
- 【請求項1】光学顕微鏡とイメージセンサを用いて、被
測定物を撮像し、得られた映像信号から所定の輝度レベ
ルの一致する2点の信号位置を抽出し、この2点間の位
置情報に基づき前記被測定物の寸法を算出測定する微小
寸法測定装置において、前記2点間の位置の差と、基準
となる最大輝度に対する前記2点間の最大輝度の比率と
の乗算に基づき、前記被測定物の寸法を測定することを
特徴とする微小寸法測定装置。 - 【請求項2】請求項1記載において、前記被測定物が磁
気ヘッドのトラック幅であることを特徴とする微小寸法
測定装置。 - 【請求項3】請求項1記載において、前記被測定物が半
導体ウェハ生成用マスクの線幅であることを特徴とする
微小寸法測定装置。
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