JP3133056U - テレスコピックカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】ガイドレールと連結軸部材との摩擦抵抗を大幅に低減させ、高速対応性に優れ、破損する危険性のない新規なテレスコピックカバーを提供する。
【解決手段】天板部とこの天板部から垂下した垂下板とを備えた保護カバー2・・・5を複数個有し、工作機械等の案内部を覆うべく隣接する上記保護カバーが伸縮自在に配置されてなるとともに、各保護カバー同士は複数のリンク部材19・・・24により構成されたパンタグラフ機構6を介して互いに連結されてなるテレスコピックカバー1であって、上記保護カバーに配置され該保護カバーの伸縮移動方向と直交する方向に案内溝が形成された複数個のガイドレール14・・・17と、上端側がこれら各ガイドレールの案内溝内に係合され該案内溝内を摺動するとともに下端側では上記パンタグラフ機構を構成するリンク部材を回動自在に支持する複数個の連結軸31・・・38と、を備え、上記各連結軸31・・・38と上記各ガイドレール14・・・17との双方の摺動面は、窒化処理が施されてなるものである。
【選択図】 図1

Description

本考案は、例えば工作機械、三次元測定機などの機械や装置の案内面を覆い、内部の機械構造を保護するために該機械や装置に固定されるテレスコピックカバーに関するものである。
工作機械や三次元測定機には、直線的に駆動する加工ヘッドや測定部等が設けられ、こうした加工ヘッド等の移動範囲にはレール状又は軸状の案内面が形成され、この案内面に沿って上記加工ヘッドが往復移動する構造とされている。しかし、加工の際に排出される切子や塵埃等が上記案内面に付着すると、上記加工ヘッド等の直進精度に支障を来たし、或いは故障の原因となる場合がある。そこで、従来、こうした加工ヘッド等の案内面を塵埃等から保護するために、大小複数の保護カバーを入れ子状に配置するとともに、各保護カバーは複数のリンク部材からなるパンタグラフ機構を介して連結されたテレスコピックカバーが使用されている。このテレスコピックカバーは、例えば上記工作機械本体に基端側が固定され、先端側を上記加工ヘッド等に固定することにより、上記加工ヘッド等の直線的移動に伴い伸縮動作を行うものである。
そして、上記各保護カバーには、ガイドレールが固定され、上記パンタグラフ機構を構成するリンク部材の端部近傍には、上記ガイドレールの案内溝内に上端が係合されてなる連結軸部材が取り付けられている。上記ガイドレール115は、図6に示すように、水平板部115aと、この水平板部115aの左側から垂下してなる左垂下板部115bと、上記水平板部115aの右側から垂下してなる右垂下板部115cと、上記左垂下板部115bの下端から中心側に折曲されてなるとともに上面には左垂下板部115b側から中心側に下降する傾斜面115fが形成されてなる左折曲板部115dと、上記右垂下板部115cの下端から中心側に折曲されてなるとともに上面には右垂下板部115c側から中心側に下降する傾斜面115gが形成されてなる右折曲板部115eと、により構成され、これらの内周面により後述する連結軸部材129の転がり軸受148を案内する案内溝が形成されている。
また、上記連結軸部材129は、ガイドレール115の上記案内溝内に係合されてなる転がり軸受148と、この転がり軸受148に支持されるとともにリンク部材120,121を支持する連結軸133と、により構成されている。この連結軸133は、転がり軸受148を支持する軸受部133aと、この軸受部133aの下方に形成されてなる段軸部133bと、この段軸部133bの下方に形成されてなる円盤部133cと、この円盤部133cの下端に形成されリンク部材120,121を回動自在に支持する下部軸部133dと、により構成されている。なお、転がり軸受148は、軸受部133aに挿入されるとともに、雄ねじ部材151により止着されている。また、リンク部材120,121は、下部軸部133dに挿入されるとともに、スペーサ152,平座金153を介して雄ねじ部材154により回動自在に支持されている。
したがって、上記図示しない工作機械等の加工ヘッドの移動に伴い、上記連結軸部材129を構成する転がり軸受148が、上記ガイドレール115の傾斜面115f、115g及び/又は左右の垂下板部115b、115cのそれぞれの内周面と接触するとともに回転しながら移動する。
しかしながら、上記従来のテレスコピックカバーでは、上記連結軸部材129を構成する転がり軸受148の外輪148aが回転自在とされてなる一方、該転がり軸受148の外輪148aの図6に示す左右の下端側角部(符号は省略する)と、ガイドレール115の傾斜面115f,115gとは左右が互いに均等に接触し、実際には上記転がり軸受148は、上記ガイドレール115内を転動しながら移動するのではなく、該転がり軸受148の回転が抑止されたまま摺動しながら移動する。
しかも、この摺動の際には、転がり軸受148の外輪148aがガイドレール115の傾斜面115f,115gに接触する部分は点接触であるから、ガイドレール115の傾斜面115f,115gに付与される面圧(単位面積当たりの圧力)が高いので摩擦抵抗が大きくなり、この摺動を繰返すことによりガイドレール115の傾斜面115f,115gの表面が高温になるとともに、表面粗度が次第に粗大化され、場合によっては表面の剥離により摺動困難又は摺動不能の原因になる。この現象は、特に上記保護カバーの伸縮速度が高速になるに従い著しくなる。
また、転がり軸受148の外輪148aの外周面が、ガイドレール115の左垂下板部115b又は右垂下板部115cの内周面と接触する場合があり、この場合において、設計上は一方の内周面のみが接触するように転がり軸受148の外輪148aと、左垂下板部115b及び右垂下板部115cにより形成される内周面との間に隙間が形成されていても、ガイドレール115の撓み又は直進性の変形により、左垂下板部115bと右垂下板部115cとの両方の内周面に転がり軸受148の外輪148aが同時に接触して、該転がり軸受148の回転が抑止されたまま摺動することがある。
このため、従来のテレスコピックカバーでは、複数の保護カバーの伸縮動作に伴うガイドレールと連結軸部材との摩擦抵抗が大きく、スムーズな伸縮動作を保障することができず、場合によっては上記摩擦抵抗が原因で摺動部が摺動困難や摺動不能になるか、又は歪みが発生してパンタグラフ機構が動作せず、上記ガイドレールやリンク部材の破損を招く場合もある。特に、近年においては、工作機械や三次元測定機を構成する加工ヘッドや測定部の高速駆動が要求されるが、これまでのテレスコピックカバーでは、こうした高速対応性に欠け、より破損する危険性が高い。
そこで、本考案は、上述した従来のテレスコピックカバーが有する課題を解決するために提案されたものであって、ガイドレールと連結軸部材との摩擦抵抗を大幅に低減させ、高速対応性に優れ、破損する危険性のない新規なテレスコピックカバーを提供することを目的とするものである。
上述した目的を達成するため、第1の考案(請求項1記載の考案)に係るテレスコピックカバーは、天板部とこの天板部から垂下した垂下板とを備えた保護カバーを複数個有し、工作機械等の案内部を覆うべく隣接する上記保護カバーが伸縮自在に配置されてなるとともに、各保護カバー同士は複数のリンク部材により構成されたパンタグラフ機構を介して互いに連結されてなるテレスコピックカバーであって、上記保護カバーに配置され該保護カバーの伸縮移動方向と直交する方向に案内溝が形成された複数個のガイドレールと、上端側がこれら各ガイドレールの案内溝内に係合され該案内溝内を摺動するとともに下端側では上記パンタグラフ機構を構成するリンク部材を回動自在に支持する複数個の連結軸と、を備え、上記各連結軸と上記各ガイドレールとの双方の摺動面は、窒化処理が施されてなることを特徴とするものである。
この第1の考案では、上記保護カバーに配置され該保護カバーの伸縮移動方向と直交する方向に案内溝が形成された複数個のガイドレールと、上端側がこれら各ガイドレールの案内溝内に係合され該案内溝内を摺動するとともに下端側では上記パンタグラフ機構を構成するリンク部材を回動自在に支持する複数個の連結軸と、を備え、上記各連結軸と上記各ガイドレールとの双方の摺動面は窒化処理が施されてなることから、各摺動面の高硬度化により面粗度の粗大化が防止されるとともに、耐疲労強度や耐摩耗性の向上により、各摺動面の摩擦抵抗を大幅に低減させて、高速対応性を向上できるとともにガイドレールやリンク部材の破損を防止することができる。
また、第2の考案(請求項2記載の考案)は、上記第1の考案において、前記各ガイドレールは、水平板部と、この水平板部の左側から垂下してなる左垂下板部と、上記水平板部の右側から垂下してなるとともに上記左垂下板部と対面してなる右垂下板部と、上記左垂下板部の下端から中心側に折曲されてなる左折曲板部と、上記右垂下板部の下端から中心側に折曲されてなり端面は上記左折曲板部の端面と対面してなる右折曲板部と、を備え、前記連結軸は、下面が上記左折曲板部の上面と右折曲板部の上面とに摺動自在に支持されてなるとともに円盤状に成形されてなる上部円盤部と、この上部円盤部の中心から垂下してなり上記左折曲板部の端面と右折曲板部の端面との間に挿通されてなる上部軸部と、この上部軸部の下端に形成され上面は上記左折曲板部の下面と右折曲板部の下面とに対面してなるとともに上記上部円盤と略同一の外径を有する下部円盤部と、この下部円盤部の下端に形成され上記リンク部材を支持する下部軸部と、を備えてなることを特徴とするものである。
この第2の考案では、上記連結軸の上部円盤部は、下面が上記ガイドレールの左折曲板部の上面と右折曲板部の上面とにそれぞれ摺動自在に支持されてなるとともに円盤状に成形されてなることから、上記連結軸の上部円盤部の下面と、該下面が接触する上記ガイドレールの左右の折曲板部のそれぞれの上面とは、従来技術のように面圧の高い点接触による摺動ではなく、面圧の低い面接触による摺動にすることができ、第1の考案(請求項1記載の考案)に係る各摺動面の窒化処理による高硬度化の作用と相まって、より一層各摺動面の摩擦抵抗を大幅に低減させて、高速対応性を向上できるとともにガイドレールやリンク部材の破損を防止することができる。
上記第1の考案(請求項1記載の考案)に係るテレスコピックカバーでは、各摺動面の高硬度化により面粗度の粗大化が防止されるとともに、耐疲労強度や耐摩耗性の向上により、各摺動面の摩擦抵抗を大幅に低減させて、高速対応性を向上できるとともにガイドレールやリンク部材の破損を防止することから、工作機械、三次元測定機などの機械や装置の高速化を図ることができるとともに、生産性の向上を図ることができる。
また、第2の考案(請求項2記載の考案)では、上記連結軸の上部円盤部の下面と、該下面が接触する上記ガイドレールの左右の折曲板部のそれぞれの上面とは、面圧の低い面接触による摺動にすることができ、第1の考案(請求項1記載の考案)に係る各摺動面の窒化処理による高硬度化の作用と相まって、より一層各摺動面の摩擦抵抗を大幅に低減させて、高速対応性を向上できるとともにガイドレールやリンク部材の破損を防止することができる。
以下、本考案を実施するための最良の形態に係るテレスコピックカバー1を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この実施の形態に係るテレスコピックカバー1は、図示しない工作機械に固定されるものである。
このテレスコピックカバー1は、鉄を素材とするものであり、図1に示すように、第1ないし第4の保護カバー2,3,4,5と、これら第1ないし第4の保護カバー2,3,4,5の内側に配置されたパンタグラフ機構6とを備え、同図中+X又は−X方向に伸縮自在とされているものである。上記第1ないし第4の保護カバー2,3,4,5は、図1又は図2に示すように、天板部2a,3a,4a,5aと、この天板部2a,3a,4a,5aの左側から垂下してなる左側板部2b,3b,4b,5bと、上記天板部2a,3a,4a,5aの右側から垂下してなる右側板部2c,3c,4c,5cと、上記天板部2a,3a,4a,5aの後端から垂下するように溶接された第1ないし第4の垂下板8,9,10,11と、を備えている。
そして、上記第1ないし第4の垂下板8,9,10,11の近傍であって、第1ないし第4の保護カバー2,3,4,5のそれぞれの天板部2a,3a,4a,5aには、後述するパンタグラフ機構6を構成する第1ないし第4のガイドレール14,15,16,17が、伸縮方向と直交する方向にそれぞれ固定されているとともに、第4の保護カバー5の天板部5aには、第5のガイドレール18が伸縮方向と同一方向に固定されている。
なお、上記第1の保護カバー2は、図示しない工作機械本体に固定される部材であり、一方、上記第4の保護カバー5は、進退移動する図示しない加工ヘッドに固定される部材である。また、上記第2の保護カバー3は、上記第1の保護カバー2の内側に配置され、第3の保護カバー4は、上記第2の保護カバー3の内側に配置され、第4の保護カバー5は、上記第3の保護カバー4の内側に配置されてなるものであり、第1ないし第4の保護カバー2,3,4,5の形状は、徐々に小さくなる入れ子状に成形されている。
このように構成された第1ないし第4の保護カバー2,3,4,5は、該第1ないし第4の保護カバー2,3,4,5の伸縮移動方向と直交する方向に案内溝が形成された第1ないし第4のガイドレール14,15,16,17と、第4の保護カバー5の伸縮移動方向に案内溝が形成された第5のガイドレール18と、各ガイドレール14ないし18の間に配置されパンタグラフ機構6を構成する第1ないし第6の連結リンク(本考案の連結部材)19・・・24と、第7ないし第8の案内リンク25,26と、上端側が各ガイドレール14・・・18の案内溝内に係合され該案内溝内を摺動するとともに下端側では各連結リンク19・・・24及び各案内リンク25,26を回動自在に支持する第1ないし第9の連結軸31・・・39と、各連結リンク19・・・24の中間部を支持する第1ないし第3の支持軸41,42,43とにより連結され、図示しない加工ヘッドとともに第4の保護カバー5が進退移動すると、第2ないし第5の保護カバー3,4,5が、図2に示す伸長の状態と図3に示す縮小の状態との間で伸縮動作を行うものである。
そして、第1ないし第4のガイドレール14,15,16,17は、図2に示すように、第1ないし第4の垂下板8,9,10,11のそれぞれの正面側(図示右側)の天板部2a,3a,4a,5aの裏面側(下面側)に各々4個のボルト(符号は省略する)により固定されている。また、第5のガイドレール18は、第4のガイドレール17よりも正面側(図示右側)の天板部5aの裏面側(下面側)に、該第4のガイドレール17に対して直交する方向に2個のボルト(符号は省略する)により固定されている。
これら第1ないし第4のガイドレール14,15,16,17は、第2のガイドレール15の拡大図(図4(a)のB部拡大図)である図5に示すように、断面が、水平板部15aと、この水平板部15aの左側から垂下してなる左垂下板部15bと、上記水平板部15aの右側から垂下してなるとともに内周面が上記左垂下板部15bの内周面と対面してなる右垂下板部15cと、上記左垂下板部15bの下端から中心側に折曲されてなる左折曲板部15dと、上記右垂下板部15cの下端から中心側に折曲されてなり端面は上記左折曲板部15dの端面と対面してなる右折曲板部15eと、により形成されるとともに、図1ないし図3に示す長尺に成形されている。また、その他のガイドレール14,16,17,18についても同様の断面で長尺に成形されている。
また、第1ないし第9の連結軸31・・・39は、第3の連結軸33の拡大図である図5に示すように、下面が上記第2のガイドレール15の左折曲板部15dの上面と右折曲板部15eの上面とに摺動自在に支持される円盤状に成形されてなる上部円盤部33aと、この上部円盤部33aの中心から垂下してなり上記左折曲板部15dの端面と右折曲板部15eの端面との間に挿通されてなる上部軸部33bと、この上部軸部33bの下端に形成され上面は上記左折曲板部15dの下面と右折曲板部15eの下面とに対面してなるとともに上記上部円盤33aと略同一の外径を有する下部円盤部33cと、この下部円盤部33cの下端に形成され第2,第3のリンク部材20,21を支持する下部軸部33dと、を備えて形成されている。また、その他の連結軸31,32、34・・・39についても同様に形成されている。
また、上記第1ないし第5のガイドレール14・・・18と第1ないし第9の連結軸31・・・39との表面には、それぞれ窒化処理が施されている。この窒化処理は、Al,Crを含む鋼の表面から窒素を拡散させて窒化物AlNなどを形成させ、表面硬度をHV500以上に上昇させることによって、疲労強度や耐摩耗性の向上を図る表面処理である。この窒化処理は処理温度が約570℃であって、浸炭処理に比べて低温であるため焼入れひずみが小さい。上記Al,Crを含む鋼材としては、第1ないし第5のガイドレール14・・・18には機械構造用角型鋼管(STKMR)が使用され、第1ないし第9の連結軸31・・・39にはクロムモリブデン鋼(SCM435)が使用されている。なお、本考案は、これらの素材に限定されるものではなく、Alが1%程度、Crが1.5%程度ずつ含有する鋼材であれば良い。例えば、機械構造用圧延鋼材、機械構造用炭素鋼鋼材、ステンレス鋼等を選択することができる。
また、この窒化処理は、上記各部材の全表面に施されているが、図5に示す第2のガイドレール15では、少なくとも、左垂下板部15b及び右垂下板部15cの各内周面と、左折曲板部15d及び右折曲板部15eの各上面、各端面、各下面とに処理されておれば良く、その他の第1、第3ないし第5のガイドレール14、16,17,18についても同様である。また、図5に示す第3の連結軸33では、少なくとも、上部円盤部33aの円筒状の外周、下面と、上部軸部33bの外周と、下部円盤部33cの上面とに処理されておれば良く、その他の第1、第2、第4ないし第9の連結軸31,32、34・・・39についても同様である。
次に、第1ないし第5のガイドレール14・・・18と第1ないし第9の連結軸31・・・39とのそれぞれの位置関係等について、図2に示す第2のガイドレール15と第3の連結軸33とにより代表して説明する。第2のガイドレール15は、第2の保護カバー3の天板部3aに固定され、図5に示すように、該第2のガイドレール15の左垂下板部15b及び右垂下板部15cの各内周面と、左折曲板部15d及び右折曲板部15eの各上面とによりが形成された案内溝(符号は省略する)内には、第3の連結軸33の上部円盤部33aが、該第3の連結軸33の上部円盤部33aの下面が第2のガイドレール15の左折曲板部15d及び右折曲板部15eの各上面と摺動自在に係合されているとともに、上部軸部33bが、左折曲板部15d及び右折曲板部15eの各端面により形成される溝内に挿入されている。そして、この第3の連結軸33は、第2のガイドレール15の案内溝に案内されて、該第2のガイドレール15の軸方向(図2に示す各保護カバー2・・・5の伸縮方向と直交する方向)に進退自在とされている。
この第3の連結軸33の下部軸部33dは、第2,第3の連結リンク20,21の各連結穴20a,21aに回動自在に挿通されるとともに、該第2,第3の連結リンク20,21は、下部円盤部33cと平座金45との間で溝33fに嵌入されたC型止め輪46により回動自在に係止されている。また、図2に示すその他の第1、第3ないし第5のガイドレール14、16,17,18と、第1,第2、第4ないし第9の連結軸31,32、34・・・39とについても同様に構成されている。
また、第1ないし第6の連結リンク19・・・24と、第7ないし第8の案内リンク25,26とは、図2に示すように、第1,2の連結リンク19,20はX字状に配置され、第1,2の連結軸31,32を介して第1のガイドレール14と、第3,4の連結軸33,34を介して第2のガイドレール15とを連結するとともに、X字状の交差部が第1の支持軸41により回動自在に支持されている。同様に、第3,4の連結リンク21,22はX字状に配置され、第3,4の連結軸33,34を介して第2のガイドレール15と、第5,6の連結軸35,36を介して第3のガイドレール16とを連結するとともに、X字状の交差部が第2の支持軸42により回動自在に支持されている。
同様に、第5,6の連結リンク23,24はX字状に配置され、第5,6の連結軸35,36を介して第3のガイドレール16と、第7,8の連結軸37,38を介して第4のガイドレール17とを連結するとともに、X字状の交差部が第3の支持軸43により回動自在に支持されている。また、第7ないし第8の案内リンク25,26はV字状に配置され、第7,8の連結軸37,38を介して第4のガイドレール17と、第9の連結軸39を介して第5のガイドレール18とが連結されている。
また、各連結リンクのX字状の交差部を支持する第1ないし第3の支持軸41,42,43は、第3の支持軸43を示す図4(b)のように、上端に形成された鍔部43aと、その下方の軸部43bとを備え、第5,6の連結リンク23,24に前記軸部43bが回動自在に挿通されるとともに、該第5,6の連結リンク23,24は、鍔部43aとC型止め輪49とにより、平座金48を介して回動自在に係止されている。また、その他の第1,2の支持軸41,42についても同様に構成されている。
そして、図2に示す第4の保護カバー5が、図示しない加工ヘッドの移動により−X側へ移動されると、第5,6の連結リンク23,24により第3の保護カバー4を−X側へ移動させ、この第3の保護カバー4が移動されると、第3,4の連結リンク21,22により第2の保護カバー3を−X側へ移動させるとともに、図示しない工作機械本体に固定された第1の保護カバー2は移動しないので、第1の連結軸31は+Y側へ移動され、第2の連結軸32は−Y側へ移動される。
また、第3,5,7の連結軸33,35,37は上記と同時進行的に+Y側へ移動され、第4,6,8の連結軸34,36,38は上記と同時進行的に−Y側へ移動されるとともに、第9の連結軸39は上記と同時進行的に−X側へ移動される。したがって、第4の保護カバー5が−X側へ移動されることにより各保護カバー2,3,4,5間隔は、図3に示す状態に向かって縮小するとともに、第4の保護カバー5が+X側へ移動されることにより各保護カバー2,3,4,5間隔は、伸長される。
次いで、上述したテレスコピックカバー1に係る作用効果を説明する。図5に示す第3の連結軸33と第2のガイドレール15との双方の摺動面は窒化処理が施されてなることから、各摺動面の高硬度化により面粗度の粗大化が防止されるとともに、耐疲労強度や耐摩耗性の向上により、連結軸33とガイドレール15との摺動面の摩擦抵抗を大幅に低減させて、ガイドレール15の案内溝内を摺動する連結軸33の移動速度の高速度化を図ることができる。また、他の連結軸とガイドレールの各摺動面も上記と同様に窒化処理が施されている。したがって、これら各連結軸31・・・39に連結された各連結リンク19・・・24により伸縮移動する各保護カバー2,3,4,5の伸縮移動速度の高速化を図ることにより、工作機械の高速化を図ることができる。また、耐疲労強度や耐摩耗性の向上により、各ガイドレール14・・・18や各連結リンク19・・・26の破損を防止することができる。
また、図5に示す第3の連結軸33の上部円盤部33aは、下面が第2のガイドレール15の左折曲板部15dの上面と右折曲板部15eの上面とにそれぞれ摺動自在に支持されてなるとともに円盤状に成形されてなることから、連結軸33の上部円盤部33aの下面と、該下面が接触するガイドレール15の左右の折曲板部15d,15eのそれぞれの上面とは、従来技術のように面圧の高い点接触による摺動ではなく、面圧の低い面接触による摺動をすることにより、上記各摺動面の窒化処理による高硬度化の作用と相まって、摺動部の摺動不能やガイドレール15、第2,3のリンク部材20,21等の破損を防止することができる。また、その他の第1,2、4・・・9の連結軸31,32、34・・・39の各上部円盤部も、第1、第3ないし第5のガイドレール14、16,17,18の各左折曲板部の上面と各右折曲板部の上面とにそれぞれ摺動自在に支持されてなるとともに円盤状に成形されてなるので、各摺動部の摺動不能や第1、第3ないし第5のガイドレール14、16,17,18、第1、第4ないし8のリンク部材19、22・・・26等の破損を防止することができる。
テレスコピックカバーの裏面の外観を示す斜視図である。 テレスコピックカバーの伸長した状態を示す裏面の平面図である。 テレスコピックカバーの縮小した状態を示す裏面の平面図である。 本考案に係るパンタグラフ機構部のみを抽出した断面図であって、(a)は図2に示すA−A矢視断面図(断面を示す斜線は省略)、(b)は(a)のB部拡大図である。 図4に示すB部の拡大図である。 背景技術に係るパンタグラフ機構の断面図である。
符号の説明
1 テレスコピックカバー
2,3,4,5 保護カバー
2a,3a,4a,5a 天板部
6 パンタグラフ機構
8,9,10,11 垂下板
14,15,16,17,18 ガイドレール
15a 水平板部
15b 左垂下板部
15b 左垂下板部
15c 右垂下板部
15d 左折曲板部
15e 右折曲板部
19・・・24 連結リンク
31・・・39 連結軸
33a 上部円盤部

Claims (2)

  1. 天板部とこの天板部から垂下した垂下板とを備えた保護カバーを複数個有し、工作機械等の案内部を覆うべく隣接する上記保護カバーが伸縮自在に配置されてなるとともに、各保護カバー同士は複数のリンク部材により構成されたパンタグラフ機構を介して互いに連結されてなるテレスコピックカバーであって、
    上記保護カバーに配置され該保護カバーの伸縮移動方向と直交する方向に案内溝が形成された複数個のガイドレールと、上端側がこれら各ガイドレールの案内溝内に係合され該案内溝内を摺動するとともに下端側では上記パンタグラフ機構を構成するリンク部材を回動自在に支持する複数個の連結軸と、を備え、
    上記各連結軸と上記各ガイドレールとの双方の摺動面は、窒化処理が施されてなることを特徴とするテレスコピックカバー。
  2. 前記各ガイドレールは、水平板部と、この水平板部の左側から垂下してなる左垂下板部と、上記水平板部の右側から垂下してなるとともに上記左垂下板部と対面してなる右垂下板部と、上記左垂下板部の下端から中心側に折曲されてなる左折曲板部と、上記右垂下板部の下端から中心側に折曲されてなり端面は上記左折曲板部の端面と対面してなる右折曲板部と、を備え、
    前記連結軸は、下面が上記左折曲板部の上面と右折曲板部の上面とに摺動自在に支持されてなるとともに円盤状に成形されてなる上部円盤部と、この上部円盤部の中心から垂下してなり上記左折曲板部の端面と右折曲板部の端面との間に挿通されてなる上部軸部と、この上部軸部の下端に形成され上面は上記左折曲板部の下面と右折曲板部の下面とに対面してなるとともに上記上部円盤と略同一の外径を有する下部円盤部と、この下部円盤部の下端に形成され上記リンク部材を支持する下部軸部と、を備えてなることを特徴とする請求項1記載のテレスコピックカバー。
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