JP3132867B2 - カーボンコート光ファイバのリコート方法 - Google Patents
カーボンコート光ファイバのリコート方法Info
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- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C25/00—Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
- C03C25/10—Coating
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カーボンコート光ファ
イバの光ファイバ裸線が露出した部位に、カーボンをリ
コートする方法に関する。
イバの光ファイバ裸線が露出した部位に、カーボンをリ
コートする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に光ファイバとしては、石英ガラス
系の光ファイバ裸線に合成樹脂等の有機材料による被覆
が施されたものが用いられている。この有機材料による
被覆は、ガラス製の光ファイバ裸線に外部環境中の塵、
埃あるいは異物等が衝突して傷が発生し、光ファイバの
破断強度が低下するのを防ぐためのものである。ところ
が、この有機材料による被覆では、外部環境中の水蒸気
や、さらに分子が小さい水素分子の光ファイバ裸線への
拡散を防止することができない。そして応力がかかる状
態で光ファイバに水分が付着すると、疲労現象が生じ、
経時的に機械強度が低下する。また、光ファイバ裸線の
ガラス中に水素が拡散することによって、水素分子の分
子振動に起因する吸収損失が増大したり、光ファイバ中
にドープ剤として含有されているP2O5、GeO2、B2
O3等と反応してOH基が生成され、このOH基に起因
する吸収損失が増大したりするという問題があった。
系の光ファイバ裸線に合成樹脂等の有機材料による被覆
が施されたものが用いられている。この有機材料による
被覆は、ガラス製の光ファイバ裸線に外部環境中の塵、
埃あるいは異物等が衝突して傷が発生し、光ファイバの
破断強度が低下するのを防ぐためのものである。ところ
が、この有機材料による被覆では、外部環境中の水蒸気
や、さらに分子が小さい水素分子の光ファイバ裸線への
拡散を防止することができない。そして応力がかかる状
態で光ファイバに水分が付着すると、疲労現象が生じ、
経時的に機械強度が低下する。また、光ファイバ裸線の
ガラス中に水素が拡散することによって、水素分子の分
子振動に起因する吸収損失が増大したり、光ファイバ中
にドープ剤として含有されているP2O5、GeO2、B2
O3等と反応してOH基が生成され、このOH基に起因
する吸収損失が増大したりするという問題があった。
【0003】このような問題を解決するために、図3に
示すようにコア1aおよびクラッド1bからなる石英ガ
ラス系光ファイバ裸線1の表面に数100〜1000Å
の厚さのカーボンコート層2を形成し、さらにその上に
有機材料による樹脂被覆層3を形成したカーボンコート
光ファイバ4が提案されている。
示すようにコア1aおよびクラッド1bからなる石英ガ
ラス系光ファイバ裸線1の表面に数100〜1000Å
の厚さのカーボンコート層2を形成し、さらにその上に
有機材料による樹脂被覆層3を形成したカーボンコート
光ファイバ4が提案されている。
【0004】ところで、光通信の長距離伝送の要求に伴
い、長大な光ファイバが不可決となっているが、光ファ
イバの長さは有限で、これを布設する場合には、有限の
長さの光ファイバを接続して用いなければならない。こ
のような接続方法としては、コネクタ方式、融着接続等
種々の方法があるが、一般に永久接続として、光ファイ
バを突き合わせてアーク放電中で溶融して接続する融着
接続法が用いられている。
い、長大な光ファイバが不可決となっているが、光ファ
イバの長さは有限で、これを布設する場合には、有限の
長さの光ファイバを接続して用いなければならない。こ
のような接続方法としては、コネクタ方式、融着接続等
種々の方法があるが、一般に永久接続として、光ファイ
バを突き合わせてアーク放電中で溶融して接続する融着
接続法が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、融着接
続法をカーボンコート光ファイバ4に適用するには、こ
のカーボンコート光ファイバ4の端部の樹脂被覆層3を
除去し、その端部同士をつき合わせてアーク放電により
融着するが、この放電によって加熱される過程でカーボ
ンコート層2が燃焼、消失し、接続部で光ファイバ裸線
1が露出された状態となる。また光ファイバのコア1a
を調心するために、ある程度カーボンコート層2を剥す
必要がある。このように加熱融着の際に露出された光フ
ァイバ裸線1は充分に加熱されているため、外部環境中
の水分が付着し易くなる。そして光ファイバ裸線1に水
分が付着したり、水素雰囲気下に曝されたりすると、接
続部において破断強度が低下する、あるいは伝送損失が
増大する等の恐れがあった。
続法をカーボンコート光ファイバ4に適用するには、こ
のカーボンコート光ファイバ4の端部の樹脂被覆層3を
除去し、その端部同士をつき合わせてアーク放電により
融着するが、この放電によって加熱される過程でカーボ
ンコート層2が燃焼、消失し、接続部で光ファイバ裸線
1が露出された状態となる。また光ファイバのコア1a
を調心するために、ある程度カーボンコート層2を剥す
必要がある。このように加熱融着の際に露出された光フ
ァイバ裸線1は充分に加熱されているため、外部環境中
の水分が付着し易くなる。そして光ファイバ裸線1に水
分が付着したり、水素雰囲気下に曝されたりすると、接
続部において破断強度が低下する、あるいは伝送損失が
増大する等の恐れがあった。
【0006】この発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、加熱融着されるなどして光ファイバ裸線が露出した
部位にカーボンをリコートする方法を提供することを目
的とする。
で、加熱融着されるなどして光ファイバ裸線が露出した
部位にカーボンをリコートする方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のカーボンコー
ト光ファイバのリコート方法は、リコート部位にカーボ
ン含有原料ガスを噴射するとともに、輻射型の熱源を用
いて該リコート部位を加熱することを前記課題の解決手
段とした。
ト光ファイバのリコート方法は、リコート部位にカーボ
ン含有原料ガスを噴射するとともに、輻射型の熱源を用
いて該リコート部位を加熱することを前記課題の解決手
段とした。
【0008】
【作用】この発明のカーボンコート光ファイバのリコー
ト方法は、リコート部位にカーボン含有原料ガスを噴射
するとともに、輻射型の熱源を用いて加熱することによ
り、この部位の光ファイバの表面上に熱CVDによって
カーボンをリコートするものである。そして、リコート
部位に直接カーボン含有原料ガスを噴射することによっ
て、リコート部位の周囲を局部的に無酸素状態とするこ
とができ、容易に必要原料ガス濃度を得ることができ
る。また、輻射型の熱源としては、赤外線である炭酸ガ
スレーザ光を好ましく用いることができる。
ト方法は、リコート部位にカーボン含有原料ガスを噴射
するとともに、輻射型の熱源を用いて加熱することによ
り、この部位の光ファイバの表面上に熱CVDによって
カーボンをリコートするものである。そして、リコート
部位に直接カーボン含有原料ガスを噴射することによっ
て、リコート部位の周囲を局部的に無酸素状態とするこ
とができ、容易に必要原料ガス濃度を得ることができ
る。また、輻射型の熱源としては、赤外線である炭酸ガ
スレーザ光を好ましく用いることができる。
【0009】
【実施例】以下この発明を詳しく説明する。図1は本発
明のリコート方法を実施するために好適に用いられる装
置の概略構成図である。この装置は炭酸ガスレーザ発振
器5と、反応容器9から概略構成されている。図2は反
応容器9の斜視図であって、(a)は本体9a、(b)
は蓋部9bをそれぞれ示した図である。
明のリコート方法を実施するために好適に用いられる装
置の概略構成図である。この装置は炭酸ガスレーザ発振
器5と、反応容器9から概略構成されている。図2は反
応容器9の斜視図であって、(a)は本体9a、(b)
は蓋部9bをそれぞれ示した図である。
【0010】炭酸ガスレーザ発振器5より放射された炭
酸ガスレーザ光6は、反射鏡7に当たって方向が変えら
れ、続いて集光レンズ8にて集光されてビームとなり反
応容器9に照射される。反応容器9は本体9a、蓋部9
bからなり、蓋部9bの中央にはレーザビーム透過用の
窓9cが設けられている。カーボンコート光ファイバ4
はそのリコート部位12が窓9cの下方に位置するよう
に、反応容器9を貫通して配され、この反応容器9を貫
通する部分に形成された溝9dにおいて固定されてい
る。また反応容器9には、リコート部位12に不活性ガ
スおよびカーボン含有原料ガスを供給するガス供給管1
0、および排気管11が設けられている。このガス供給
管10はその先端のノズルが、反応容器9に固定された
カーボンコート光ファイバ4のリコート部位12の近傍
に位置するように設けられている。またこの装置におい
て、集光レンズ8およびレーザビーム透過用の窓9cは
ZnSeを用いて作成されたものが好ましい。
酸ガスレーザ光6は、反射鏡7に当たって方向が変えら
れ、続いて集光レンズ8にて集光されてビームとなり反
応容器9に照射される。反応容器9は本体9a、蓋部9
bからなり、蓋部9bの中央にはレーザビーム透過用の
窓9cが設けられている。カーボンコート光ファイバ4
はそのリコート部位12が窓9cの下方に位置するよう
に、反応容器9を貫通して配され、この反応容器9を貫
通する部分に形成された溝9dにおいて固定されてい
る。また反応容器9には、リコート部位12に不活性ガ
スおよびカーボン含有原料ガスを供給するガス供給管1
0、および排気管11が設けられている。このガス供給
管10はその先端のノズルが、反応容器9に固定された
カーボンコート光ファイバ4のリコート部位12の近傍
に位置するように設けられている。またこの装置におい
て、集光レンズ8およびレーザビーム透過用の窓9cは
ZnSeを用いて作成されたものが好ましい。
【0011】この装置を用いて光ファイバ裸線1が露出
した部位12にカーボンをリコートするには、まずカー
ボンコート光ファイバ4を反応容器9の溝9dに固定す
る。このとき、リコート部位12は反応容器9の窓9c
の下方で、かつガス供給管10のノズル正面に配置す
る。次いで、ガス供給管10より不活性ガスを供給する
とともに、排気管11から排気を行い、反応容器9内の
空気を追い出す。このとき、後の加熱過程でカーボン含
有原料ガスが燃焼するのを防ぐために、反応容器9内の
酸素濃度を2000ppm以下とするのが好ましい。ま
た、ここで用いられる不活性ガスとしては、N2、A
r、He等を使用することができる。
した部位12にカーボンをリコートするには、まずカー
ボンコート光ファイバ4を反応容器9の溝9dに固定す
る。このとき、リコート部位12は反応容器9の窓9c
の下方で、かつガス供給管10のノズル正面に配置す
る。次いで、ガス供給管10より不活性ガスを供給する
とともに、排気管11から排気を行い、反応容器9内の
空気を追い出す。このとき、後の加熱過程でカーボン含
有原料ガスが燃焼するのを防ぐために、反応容器9内の
酸素濃度を2000ppm以下とするのが好ましい。ま
た、ここで用いられる不活性ガスとしては、N2、A
r、He等を使用することができる。
【0012】続いて、ガス供給管10からカーボン含有
原料ガスをバブリング方式により供給し、リコート部位
12に噴射する。ここでカーボン含有原料ガスとして
は、例えばアセチレン、エチレン、ベンゼン、プロパン
等の炭化水素化合物、あるいはジクロロエタン、トリク
ロロエタン等の塩素を含有する炭化水素化合物、および
これらの混合物等のカーボン含有化合物ガスが用いられ
る。また、バブリングガスとしては例えばN2ガス等を
用いることができる。そしてカーボン含有原料ガスの供
給条件はバブル温度を室温(25℃前後)に保ち、バブ
リングガスの流量を0.5〜2 l/minとするのが
好ましい。
原料ガスをバブリング方式により供給し、リコート部位
12に噴射する。ここでカーボン含有原料ガスとして
は、例えばアセチレン、エチレン、ベンゼン、プロパン
等の炭化水素化合物、あるいはジクロロエタン、トリク
ロロエタン等の塩素を含有する炭化水素化合物、および
これらの混合物等のカーボン含有化合物ガスが用いられ
る。また、バブリングガスとしては例えばN2ガス等を
用いることができる。そしてカーボン含有原料ガスの供
給条件はバブル温度を室温(25℃前後)に保ち、バブ
リングガスの流量を0.5〜2 l/minとするのが
好ましい。
【0013】このような状態で、炭酸ガスレーザ光6を
用いてリコート部位12を加熱する。発振器5から炭酸
ガスレーザ光6を発生させ、このレーザ光6が反応容器
9内のリコート部位12上に焦点を結ぶように反射鏡
7、集光レンズ8を配置する。ここで、リコート部位の
加熱温度は、カーボン含有原料ガスの熱分解温度に応じ
て適宜選択するのが好ましい。さらに、レーザ光6の照
射がリコート部位12の全域に渡るように、反応容器9
をカーボンコート光ファイバ4の長手方向にトラバース
させる。このトラバースの速度は5mm/min以下とす
るのが好ましい。このようにしてリコート部位12を端
から徐々に加熱することによって、加熱された部位で熱
CVDが行われ、ここにカーボンをリコートすることが
できる。また、この方法でカーボンがリコートされる光
ファイバとしては、カーボンコート光ファイバの融着接
続部のみでなく、局部的にカーボンがコートされていな
い部分を有する光ファイバにも適用できる。
用いてリコート部位12を加熱する。発振器5から炭酸
ガスレーザ光6を発生させ、このレーザ光6が反応容器
9内のリコート部位12上に焦点を結ぶように反射鏡
7、集光レンズ8を配置する。ここで、リコート部位の
加熱温度は、カーボン含有原料ガスの熱分解温度に応じ
て適宜選択するのが好ましい。さらに、レーザ光6の照
射がリコート部位12の全域に渡るように、反応容器9
をカーボンコート光ファイバ4の長手方向にトラバース
させる。このトラバースの速度は5mm/min以下とす
るのが好ましい。このようにしてリコート部位12を端
から徐々に加熱することによって、加熱された部位で熱
CVDが行われ、ここにカーボンをリコートすることが
できる。また、この方法でカーボンがリコートされる光
ファイバとしては、カーボンコート光ファイバの融着接
続部のみでなく、局部的にカーボンがコートされていな
い部分を有する光ファイバにも適用できる。
【0014】(実施例)上述の装置を用いて、融着接続
によって接続部の光ファイバ裸線1が露出したカーボン
コート光ファイバ4に対して、カーボンのリコートを行
った。熱源としてはRF電源内蔵型ウェーブガイドCO
2レーザ5(金門電気製 LM−4型;最大出力5W、
定格出力4W、パルス変調信号DC12V)を用いた。
まずカーボンコート光ファイバ4を反応容器9に固定し
た。このとき、リコート部位12が窓9cの下方で、か
つガス供給管10の正面に位置するように固定した。次
いで、ガス供給管10からN2ガスを供給するととも
に、排気管11から排気を行い、反応容器9内の酸素濃
度を2000ppm以下にした。続いて、ガス供給管1
0からジクロロエタンをバブリング方式によってリコー
ト部位12に噴射した。バブリングガスとしてN2ガス
を用い、流量は1.0l/minとした。
によって接続部の光ファイバ裸線1が露出したカーボン
コート光ファイバ4に対して、カーボンのリコートを行
った。熱源としてはRF電源内蔵型ウェーブガイドCO
2レーザ5(金門電気製 LM−4型;最大出力5W、
定格出力4W、パルス変調信号DC12V)を用いた。
まずカーボンコート光ファイバ4を反応容器9に固定し
た。このとき、リコート部位12が窓9cの下方で、か
つガス供給管10の正面に位置するように固定した。次
いで、ガス供給管10からN2ガスを供給するととも
に、排気管11から排気を行い、反応容器9内の酸素濃
度を2000ppm以下にした。続いて、ガス供給管1
0からジクロロエタンをバブリング方式によってリコー
ト部位12に噴射した。バブリングガスとしてN2ガス
を用い、流量は1.0l/minとした。
【0015】この状態で、炭酸ガスレーザ発振器5を起
動し、炭酸ガスレーザ光6を発生させた。このレーザ光
6を反射鏡7で反射させ、ZnSe製集光レンズ8で反
応容器9内のリコート部位12上に焦点を結ぶように集
光した。反応容器9をカーボンコート光ファイバ4の長
手方向に3mm/minの速度でトラバースして、リコー
ト部位12の全域にわたってレーザ光6による照射を行
い、この部位の表面温度が900℃となるように加熱し
た。このようにして、リコート部位にカーボンをリコー
トすることができた。得られたカーボンコート光ファイ
バ4について、リコートされた接続部の静疲労係数、お
よび接続部以外の部位の静疲労係数を測定したところ、
両者の間に差異は認められず、この接続部が他のカーボ
ンコートされた部分と同様の強度に補強されていること
が認められた。
動し、炭酸ガスレーザ光6を発生させた。このレーザ光
6を反射鏡7で反射させ、ZnSe製集光レンズ8で反
応容器9内のリコート部位12上に焦点を結ぶように集
光した。反応容器9をカーボンコート光ファイバ4の長
手方向に3mm/minの速度でトラバースして、リコー
ト部位12の全域にわたってレーザ光6による照射を行
い、この部位の表面温度が900℃となるように加熱し
た。このようにして、リコート部位にカーボンをリコー
トすることができた。得られたカーボンコート光ファイ
バ4について、リコートされた接続部の静疲労係数、お
よび接続部以外の部位の静疲労係数を測定したところ、
両者の間に差異は認められず、この接続部が他のカーボ
ンコートされた部分と同様の強度に補強されていること
が認められた。
【0016】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明のカーボン
コート光ファイバのリコート方法は、リコート部位にカ
ーボン含有原料ガスを噴射するとともに、輻射型の熱源
を用いて該リコート部位を加熱するものである。
コート光ファイバのリコート方法は、リコート部位にカ
ーボン含有原料ガスを噴射するとともに、輻射型の熱源
を用いて該リコート部位を加熱するものである。
【0017】したがって、カーボンコート光ファイバの
機械的強度を低下させる要因となる光ファイバの露出部
分をなくし、信頼性に富むカーボンコート光ファイバを
得ることができる。そして、接続に際しては、融着接続
によって光ファイバ裸線が露出したカーボンコート光フ
ァイバの接続部を補強して、融着接続によって機械敵強
度が低下したり、伝送損失が増大するのを防止すること
ができる。また、輻射型の熱源によって光ファイバのリ
コート部位を局部的に加熱することができるので、この
部位以外のカーボンコート層や光ファイバにダメージを
与えずにリコートできる。またカーボン含有原料ガスを
リコート部位に噴射することによって、リコート部位の
周辺を局部的に無酸素状態として、容易に必要原料ガス
濃度とすることができ、リコートを効率的に行うことが
できる。
機械的強度を低下させる要因となる光ファイバの露出部
分をなくし、信頼性に富むカーボンコート光ファイバを
得ることができる。そして、接続に際しては、融着接続
によって光ファイバ裸線が露出したカーボンコート光フ
ァイバの接続部を補強して、融着接続によって機械敵強
度が低下したり、伝送損失が増大するのを防止すること
ができる。また、輻射型の熱源によって光ファイバのリ
コート部位を局部的に加熱することができるので、この
部位以外のカーボンコート層や光ファイバにダメージを
与えずにリコートできる。またカーボン含有原料ガスを
リコート部位に噴射することによって、リコート部位の
周辺を局部的に無酸素状態として、容易に必要原料ガス
濃度とすることができ、リコートを効率的に行うことが
できる。
【図1】 本発明のリコート方法に好適に用いられる装
置の概略構成図である。
置の概略構成図である。
【図2】 反応容器の(a)本体、(b)蓋部の斜視図
である。
である。
【図3】 カーボンコート光ファイバの斜視図である。
1…光ファイバ裸線、4…カーボンコート光ファイバ、
5…輻射型熱源(炭酸ガスレーザ発振器)、10…ガス
供給管、12…リコート部位
5…輻射型熱源(炭酸ガスレーザ発振器)、10…ガス
供給管、12…リコート部位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒木 真治 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株 式会社 佐倉工場内 (72)発明者 下道 毅 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株 式会社 佐倉工場内 (72)発明者 吉澤 信幸 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−202029(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03C 25/42 G02B 6/44 301
Claims (1)
- 【請求項1】 カーボンコート光ファイバの光ファイ
バ裸線が露出した部位にカーボンをリコートする方法で
あって、リコート部位にカーボン含有原料ガスを噴射す
るとともに、輻射型の熱源を用いて該リコート部位を加
熱することを特徴とするカーボンコート光ファイバのリ
コート方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03323792A JP3132867B2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | カーボンコート光ファイバのリコート方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03323792A JP3132867B2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | カーボンコート光ファイバのリコート方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05139791A JPH05139791A (ja) | 1993-06-08 |
JP3132867B2 true JP3132867B2 (ja) | 2001-02-05 |
Family
ID=18158670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03323792A Expired - Fee Related JP3132867B2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | カーボンコート光ファイバのリコート方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3132867B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101583798B1 (ko) * | 2014-12-12 | 2016-01-08 | (주)아이엘이티 | 광섬유 리코팅 장치 및 리코팅 방법 |
-
1991
- 1991-11-12 JP JP03323792A patent/JP3132867B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05139791A (ja) | 1993-06-08 |
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