JPH04347805A - カーボンコート光ファイバの融着接続方法 - Google Patents
カーボンコート光ファイバの融着接続方法Info
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- JPH04347805A JPH04347805A JP14998691A JP14998691A JPH04347805A JP H04347805 A JPH04347805 A JP H04347805A JP 14998691 A JP14998691 A JP 14998691A JP 14998691 A JP14998691 A JP 14998691A JP H04347805 A JPH04347805 A JP H04347805A
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Landscapes
- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カーボン被覆層を有す
る光ファイバを融着によって接続する方法に関する。
る光ファイバを融着によって接続する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に光ファイバとしては、石英ガラス
系の光ファイバに、合成樹脂等の有機材料による被覆が
施されたものが用いられている。この有機材料による被
覆は、ガラス製の光ファイバに外部環境中の塵、埃ある
いは異物等が衝突して傷が発生し、光ファイバの破断強
度が劣化するのを防ぐためのものである。ところが、こ
の有機材料による被覆では、外部環境中の水蒸気や、さ
らに分子径が小さい水素分子の光ファイバへの拡散を防
止することができない。そして応力環境下の光ファイバ
に水分が付着すると、疲労現象が生じ、経時的に機械的
強度が低下する。また光ファイバのガラス中に水素が拡
散することによって、水素分子の分子振動に起因する吸
収損失が増大したり、また光ファイバ中にドープ剤とし
て含有されているP2O5、GeO2、B2O3等と反
応してOH基が生成され、このOH基に起因する吸収損
失が増大したりするという問題があった。
系の光ファイバに、合成樹脂等の有機材料による被覆が
施されたものが用いられている。この有機材料による被
覆は、ガラス製の光ファイバに外部環境中の塵、埃ある
いは異物等が衝突して傷が発生し、光ファイバの破断強
度が劣化するのを防ぐためのものである。ところが、こ
の有機材料による被覆では、外部環境中の水蒸気や、さ
らに分子径が小さい水素分子の光ファイバへの拡散を防
止することができない。そして応力環境下の光ファイバ
に水分が付着すると、疲労現象が生じ、経時的に機械的
強度が低下する。また光ファイバのガラス中に水素が拡
散することによって、水素分子の分子振動に起因する吸
収損失が増大したり、また光ファイバ中にドープ剤とし
て含有されているP2O5、GeO2、B2O3等と反
応してOH基が生成され、このOH基に起因する吸収損
失が増大したりするという問題があった。
【0003】これらを防ぐために、図3に示すようにコ
ア1aおよびクラッド1bからなる石英ガラス系光ファ
イバ1の表面にカーボン被覆層2を形成し、さらにその
上に有機材料による樹脂被覆層3を形成したカーボンコ
ート光ファイバ4が提案されている。そして光ファイバ
1の周上のカーボン被覆層2は一般に化学的気相成長法
(CVD法)により形成される。
ア1aおよびクラッド1bからなる石英ガラス系光ファ
イバ1の表面にカーボン被覆層2を形成し、さらにその
上に有機材料による樹脂被覆層3を形成したカーボンコ
ート光ファイバ4が提案されている。そして光ファイバ
1の周上のカーボン被覆層2は一般に化学的気相成長法
(CVD法)により形成される。
【0004】また光通信の長距離伝送の要求に伴い、長
大な光ファイバが不可決となっているが、光ファイバの
長さは有限であるため、これを敷設する場合には、有限
の長さの光ファイバを接続して用いなければならない。 この接続方法としては、コネクタ方式、融着接続等種々
の方法があるが、一般に永久接続法として、光ファイバ
の端面同士を突き合わせてアーク放電等により溶融して
接続する融着接続法が用いられている。
大な光ファイバが不可決となっているが、光ファイバの
長さは有限であるため、これを敷設する場合には、有限
の長さの光ファイバを接続して用いなければならない。 この接続方法としては、コネクタ方式、融着接続等種々
の方法があるが、一般に永久接続法として、光ファイバ
の端面同士を突き合わせてアーク放電等により溶融して
接続する融着接続法が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この融
着接続法をカーボンコート光ファイバ4に適用する場合
には、このカーボンコート光ファイバ4端部の樹脂被覆
層3を除去し、その端部同士を突き合わせてアーク放電
により融着するが、この放電によって加熱される過程で
カーボン被覆層2が燃焼、消失し、融着接続部の光ファ
イバ1が露出された状態となる。このようにカーボン被
覆層2が燃焼されて、露出された光ファイバ1は充分に
加熱されているため、外部環境中の水分が付着し易くな
る。そして光ファイバ1に水が付着したり、水素雰囲気
下に曝されたりすると、接続部の破断強度が低下する、
あるいは伝送損失が増大する等の恐れがあった。
着接続法をカーボンコート光ファイバ4に適用する場合
には、このカーボンコート光ファイバ4端部の樹脂被覆
層3を除去し、その端部同士を突き合わせてアーク放電
により融着するが、この放電によって加熱される過程で
カーボン被覆層2が燃焼、消失し、融着接続部の光ファ
イバ1が露出された状態となる。このようにカーボン被
覆層2が燃焼されて、露出された光ファイバ1は充分に
加熱されているため、外部環境中の水分が付着し易くな
る。そして光ファイバ1に水が付着したり、水素雰囲気
下に曝されたりすると、接続部の破断強度が低下する、
あるいは伝送損失が増大する等の恐れがあった。
【0006】そこで、カーボンコート光ファイバ4の融
着接続部に熱CVD法、プラズマCVD法、あるいはカ
ーボン含有ガス火炎法等により、カーボンの再被覆層を
形成する方法が提案されている。しかしながら、融着接
続部に5mm程度の幅でカーボンの再被覆層を形成する
ことは困難であり、また、この再被覆層形成時に融着接
続部周辺のカーボン被覆層2が変質したり、光ファイバ
1がダメージを受けたりするという不都合があった。
着接続部に熱CVD法、プラズマCVD法、あるいはカ
ーボン含有ガス火炎法等により、カーボンの再被覆層を
形成する方法が提案されている。しかしながら、融着接
続部に5mm程度の幅でカーボンの再被覆層を形成する
ことは困難であり、また、この再被覆層形成時に融着接
続部周辺のカーボン被覆層2が変質したり、光ファイバ
1がダメージを受けたりするという不都合があった。
【0007】この発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、融着によるカーボンコート光ファイバ4のカーボン
被覆層に対する悪影響を防止し、破断強度を悪化させる
ことなくこれを接続することができるカーボンコート光
ファイバ4の融着接続方法を提供するこを目的とする。
で、融着によるカーボンコート光ファイバ4のカーボン
被覆層に対する悪影響を防止し、破断強度を悪化させる
ことなくこれを接続することができるカーボンコート光
ファイバ4の融着接続方法を提供するこを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のカーボンコー
ト光ファイバ4の融着接続方法は、カーボンコート光フ
ァイバの端部の樹脂被覆層を除去し、該カーボンコート
光ファイバの端面を互いに突き合わせ、これらを融着に
よって接続させた後、酸素濃度が0.5容積%以下の不
活性ガス雰囲気下で、少なくとも該融着によってカーボ
ン被覆層が燃焼し、光ファイバが露出した上記カーボン
コート光ファイバの接続部に、カーボン含有被覆原料ガ
スを接触させるとともに該接続部を加熱することによっ
て、該接続部の周上にカーボンの再被覆層を形成するこ
とを前記課題の解決手段とした。
ト光ファイバ4の融着接続方法は、カーボンコート光フ
ァイバの端部の樹脂被覆層を除去し、該カーボンコート
光ファイバの端面を互いに突き合わせ、これらを融着に
よって接続させた後、酸素濃度が0.5容積%以下の不
活性ガス雰囲気下で、少なくとも該融着によってカーボ
ン被覆層が燃焼し、光ファイバが露出した上記カーボン
コート光ファイバの接続部に、カーボン含有被覆原料ガ
スを接触させるとともに該接続部を加熱することによっ
て、該接続部の周上にカーボンの再被覆層を形成するこ
とを前記課題の解決手段とした。
【0009】ここで、酸素濃度を0.5容積%以下と規
定したのは、酸素濃度が0.5容積%より大きい場合に
は、再被覆層形成時に被覆原料ガスが燃焼するので、こ
れを防止するためである。また、上記不活性ガスとして
は、N2、Ar、He等を使用することができる。また
上記被覆原料ガスとしては、アセチレン、エチレン、ベ
ンゼン、プロパン等の炭化水素化合物、あるいはジクロ
ロエタン、トリクロロエタン等の塩素を含有する炭化水
素化合物、およびこれの混合物等のカーボン含有化合物
ガスが用いられる。
定したのは、酸素濃度が0.5容積%より大きい場合に
は、再被覆層形成時に被覆原料ガスが燃焼するので、こ
れを防止するためである。また、上記不活性ガスとして
は、N2、Ar、He等を使用することができる。また
上記被覆原料ガスとしては、アセチレン、エチレン、ベ
ンゼン、プロパン等の炭化水素化合物、あるいはジクロ
ロエタン、トリクロロエタン等の塩素を含有する炭化水
素化合物、およびこれの混合物等のカーボン含有化合物
ガスが用いられる。
【0010】
【実施例】以下、この発明を詳しく説明する。図1は本
発明のカーボンコート光ファイバ4の融着接続方法を実
施するために好適に用いられる装置の一例を示した概略
構成図で、図2はその外観図である。
発明のカーボンコート光ファイバ4の融着接続方法を実
施するために好適に用いられる装置の一例を示した概略
構成図で、図2はその外観図である。
【0011】この装置は、放電電極5,5およびV溝(
図示せず)によって構成される放電部と、この放電部を
内部に収容するとともに、その内部を気密状態に保つこ
とができるように形成された覆い7とで概略構成されて
いる。上記放電電極5,5にはこれに続いて、互いに対
向する一対の放電電極棒6,6が形成され、また上記V
溝は2本のカーボンコート光ファイバ4をそれぞれ保持
し、これらを軸合わせするものであって、上記放電電極
棒6,6は、このV溝部に固定された2本の光ファイバ
4の長手方向に垂直に配置されている。また上記覆い7
は、不活性ガス導入管8、被覆原料ガス導入管10およ
び排気管12が設けられ、アクリル樹脂等で形成される
。そして、この不活性ガス導入管8を通して、覆い7の
外部に設けられた不活性ガスボンベ9から不活性ガスが
覆い7の内部に導入され、また、被覆原料ガス導入管1
0を通して、覆い7の外部に設けられた被覆原料ガス制
御装置11にて、濃度および流量が制御された被覆原料
ガスが覆い7の内部に導入される。そしてこの被覆原料
ガス導入管10には導入バルブが、また上記排気管12
には排気バルブがそれぞれ備えられ、これによって被覆
原料ガスの導入、および排気の操作が行われる。さらに
この覆い7の任意の位置に酸素濃度測定用管13が形成
されており、これに酸素濃度計を接続することによって
、覆い7内部の酸素濃度を測定することができる。
図示せず)によって構成される放電部と、この放電部を
内部に収容するとともに、その内部を気密状態に保つこ
とができるように形成された覆い7とで概略構成されて
いる。上記放電電極5,5にはこれに続いて、互いに対
向する一対の放電電極棒6,6が形成され、また上記V
溝は2本のカーボンコート光ファイバ4をそれぞれ保持
し、これらを軸合わせするものであって、上記放電電極
棒6,6は、このV溝部に固定された2本の光ファイバ
4の長手方向に垂直に配置されている。また上記覆い7
は、不活性ガス導入管8、被覆原料ガス導入管10およ
び排気管12が設けられ、アクリル樹脂等で形成される
。そして、この不活性ガス導入管8を通して、覆い7の
外部に設けられた不活性ガスボンベ9から不活性ガスが
覆い7の内部に導入され、また、被覆原料ガス導入管1
0を通して、覆い7の外部に設けられた被覆原料ガス制
御装置11にて、濃度および流量が制御された被覆原料
ガスが覆い7の内部に導入される。そしてこの被覆原料
ガス導入管10には導入バルブが、また上記排気管12
には排気バルブがそれぞれ備えられ、これによって被覆
原料ガスの導入、および排気の操作が行われる。さらに
この覆い7の任意の位置に酸素濃度測定用管13が形成
されており、これに酸素濃度計を接続することによって
、覆い7内部の酸素濃度を測定することができる。
【0012】このような装置を用いたカーボンコート光
ファイバ4の融着接続は、以下のようにして行われる。 ここで用いられるカーボンコート光ファイバ4は石英ガ
ラス系光ファイバ1の周上にカーボン被覆層2が形成さ
れ、さらにその周上に樹脂被覆層3が形成されたもので
ある。まず、このカーボンコート光ファイバ4を周知の
方法で、所望の長さに切断する。次いで、カーボンコー
ト光ファイバ4の端部をジクロロメタン溶液に浸漬させ
て、この部分の樹脂被覆層3を除去する。端部の樹脂被
覆層3が除去された2本のカーボンコート光ファイバ4
を、その端面を突き合わせた状態でV溝部に固定させ、
対向する放電電極棒6,6の先端がこのカーボンコート
光ファイバ4の突き合わせ部の近傍に位置するようにこ
の放電電極棒6,6を配置する。次いで放電電極5,5
に電圧を印加して、放電電極棒6,6より放電を行い、
カーボンコート光ファイバ4の融着接続を行う。
ファイバ4の融着接続は、以下のようにして行われる。 ここで用いられるカーボンコート光ファイバ4は石英ガ
ラス系光ファイバ1の周上にカーボン被覆層2が形成さ
れ、さらにその周上に樹脂被覆層3が形成されたもので
ある。まず、このカーボンコート光ファイバ4を周知の
方法で、所望の長さに切断する。次いで、カーボンコー
ト光ファイバ4の端部をジクロロメタン溶液に浸漬させ
て、この部分の樹脂被覆層3を除去する。端部の樹脂被
覆層3が除去された2本のカーボンコート光ファイバ4
を、その端面を突き合わせた状態でV溝部に固定させ、
対向する放電電極棒6,6の先端がこのカーボンコート
光ファイバ4の突き合わせ部の近傍に位置するようにこ
の放電電極棒6,6を配置する。次いで放電電極5,5
に電圧を印加して、放電電極棒6,6より放電を行い、
カーボンコート光ファイバ4の融着接続を行う。
【0013】次いで融着接続を施したカーボンコート光
ファイバ4の融着接続部にカーボンによる再被覆層を形
成する。まず、被覆原料ガス導入管10の導入バルブを
閉じ、一方排気管12の排気バルブを開けた状態にして
、覆い7内に不活性ガス導入管8より不活性ガスを導入
して、覆い7内の酸素濃度を0.5容積%以下にする。 この時、覆い7内の酸素濃度を測定、確認する。次いで
、制御装置11にて被覆原料ガスの濃度および流量を制
御するとともに、被覆原料ガス導入管10の導入バルブ
を開いて、覆い7内に被覆原料ガスを導入する。次いで
、不活性ガスの導入を止め、放電電極5,5に再び電圧
を印加して放電電極棒6,6より放電を行う。この放電
により接続部を再加熱することによって、この接続部に
原料ガスが熱分解された炭素によるカーボン再被覆層が
形成される。さらに、これらの操作によって熱分解され
た被覆原料ガスを排気管12より排出する。
ファイバ4の融着接続部にカーボンによる再被覆層を形
成する。まず、被覆原料ガス導入管10の導入バルブを
閉じ、一方排気管12の排気バルブを開けた状態にして
、覆い7内に不活性ガス導入管8より不活性ガスを導入
して、覆い7内の酸素濃度を0.5容積%以下にする。 この時、覆い7内の酸素濃度を測定、確認する。次いで
、制御装置11にて被覆原料ガスの濃度および流量を制
御するとともに、被覆原料ガス導入管10の導入バルブ
を開いて、覆い7内に被覆原料ガスを導入する。次いで
、不活性ガスの導入を止め、放電電極5,5に再び電圧
を印加して放電電極棒6,6より放電を行う。この放電
により接続部を再加熱することによって、この接続部に
原料ガスが熱分解された炭素によるカーボン再被覆層が
形成される。さらに、これらの操作によって熱分解され
た被覆原料ガスを排気管12より排出する。
【0014】あるいは不活性ガスを融着接続を行う以前
に導入して、この不活性ガス環境下で融着接続を行うこ
ともできる。また、被覆原料ガスは、上記の例のように
覆い7内全体に導入することも、あるいは接続部の近傍
に細管を設けてこの細管より接続部表面に被覆原料ガス
を導入することもできる。
に導入して、この不活性ガス環境下で融着接続を行うこ
ともできる。また、被覆原料ガスは、上記の例のように
覆い7内全体に導入することも、あるいは接続部の近傍
に細管を設けてこの細管より接続部表面に被覆原料ガス
を導入することもできる。
【0015】(実施例1)上記の装置を用いてカーボン
コート光ファイバ4の融着接続を行った。ここで不活性
ガスとしてアルゴンガスを用い、被覆原料ガスとしてア
セチレンガスを用いた。またカーボンコート光ファイバ
4として、外径が125μmの光ファイバ1の周上に、
厚さが0.05μmのカーボン被覆層2を形成し、さら
にその周上にUV硬化型ウレタンアクリレート樹脂被覆
層3を形成して得られた外径250μmのものを用いた
。
コート光ファイバ4の融着接続を行った。ここで不活性
ガスとしてアルゴンガスを用い、被覆原料ガスとしてア
セチレンガスを用いた。またカーボンコート光ファイバ
4として、外径が125μmの光ファイバ1の周上に、
厚さが0.05μmのカーボン被覆層2を形成し、さら
にその周上にUV硬化型ウレタンアクリレート樹脂被覆
層3を形成して得られた外径250μmのものを用いた
。
【0016】まず、カーボンコート光ファイバ4をファ
イバカッターで切断し、その端部をジクロロメタン溶液
に浸漬させることによって、端面より1.5cmにわた
って樹脂被覆層3を除去した。このようにして端部の樹
脂被覆層3が除去され、カーボン被覆層2が露出された
2本のカーボンコート光ファイバ4をそれぞれV溝に固
定した後、放電電極5,5に電圧を印加して放電を行い
、カーボンコート光ファイバ4の融着接続を行った。
イバカッターで切断し、その端部をジクロロメタン溶液
に浸漬させることによって、端面より1.5cmにわた
って樹脂被覆層3を除去した。このようにして端部の樹
脂被覆層3が除去され、カーボン被覆層2が露出された
2本のカーボンコート光ファイバ4をそれぞれV溝に固
定した後、放電電極5,5に電圧を印加して放電を行い
、カーボンコート光ファイバ4の融着接続を行った。
【0017】融着接続終了後、被覆原料ガス導入管10
の導入バルブを閉じ、一方、排気管12の排気バルブを
開けた状態にして、ガスボンベ9から不活性ガス導入管
8を通して覆い7内にアルゴンガスを導入した。この時
アルゴンガスの圧力は2kg/cm2、流量は500c
c/minとした。覆い7内の酸素濃度を測定し、その
酸素濃度が0.5%以下になったことを確認した後、被
覆原料ガス導入管10のバルブを開けて、制御装置11
においてN2ガスによって15容積%に希釈されたアセ
チレンガスを覆い7内に導入した。この時、アセチレン
ガスの流量は200cc/minとした。アルゴンガス
の導入を止め、放電電極5,5に電圧を印加して放電を
行った。この放電状態を1分間継続させた後に放電を止
め、その10秒後に被覆原料ガスの導入を止めた。
の導入バルブを閉じ、一方、排気管12の排気バルブを
開けた状態にして、ガスボンベ9から不活性ガス導入管
8を通して覆い7内にアルゴンガスを導入した。この時
アルゴンガスの圧力は2kg/cm2、流量は500c
c/minとした。覆い7内の酸素濃度を測定し、その
酸素濃度が0.5%以下になったことを確認した後、被
覆原料ガス導入管10のバルブを開けて、制御装置11
においてN2ガスによって15容積%に希釈されたアセ
チレンガスを覆い7内に導入した。この時、アセチレン
ガスの流量は200cc/minとした。アルゴンガス
の導入を止め、放電電極5,5に電圧を印加して放電を
行った。この放電状態を1分間継続させた後に放電を止
め、その10秒後に被覆原料ガスの導入を止めた。
【0018】このようにして、カーボンコート光ファイ
バ4を融着接続により接続することができ、その接続部
には長さ5mmにわたって銀色のカーボン再被覆層が認
められた。
バ4を融着接続により接続することができ、その接続部
には長さ5mmにわたって銀色のカーボン再被覆層が認
められた。
【0019】(実施例2)実施例1と同様の装置、不活
性ガス、被覆原料ガスおよびカーボンコート光ファイバ
4を用いて融着接続を行った。まず、カーボンコート光
ファイバ4をファイバカッターで切断し、その端部をジ
クロロメタン溶液に浸漬させることによって、端面より
1.5cmにわたって樹脂被覆層3を除去した。このよ
うにして端部の樹脂被覆層3が除去され、カーボン被覆
層2が露出された2本のカーボンコート光ファイバ4を
それぞれV溝に固定した。被覆原料ガス導入管10の導
入バルブを閉じ、一方排気管12の排気バルブを開けた
状態にして、ガスボンベ9から不活性ガス導入管8を通
して覆い7内にアルゴンガスを導入して、覆い7内の酸
素濃度を0.5容積%に調整した。放電電極5,5に電
圧を引加して放電を行い、カーボンコート光ファイバ4
の融着接続を行った。
性ガス、被覆原料ガスおよびカーボンコート光ファイバ
4を用いて融着接続を行った。まず、カーボンコート光
ファイバ4をファイバカッターで切断し、その端部をジ
クロロメタン溶液に浸漬させることによって、端面より
1.5cmにわたって樹脂被覆層3を除去した。このよ
うにして端部の樹脂被覆層3が除去され、カーボン被覆
層2が露出された2本のカーボンコート光ファイバ4を
それぞれV溝に固定した。被覆原料ガス導入管10の導
入バルブを閉じ、一方排気管12の排気バルブを開けた
状態にして、ガスボンベ9から不活性ガス導入管8を通
して覆い7内にアルゴンガスを導入して、覆い7内の酸
素濃度を0.5容積%に調整した。放電電極5,5に電
圧を引加して放電を行い、カーボンコート光ファイバ4
の融着接続を行った。
【0020】融着接続終了後、さらにガスボンベ9から
不活性ガス導入管8を通して覆い7内にアルゴンガスを
導入した。この時アルゴンガスの圧力は2kg/cm2
、流量は500cc/minとした。覆い7内の酸素濃
度を測定し、その酸素濃度が0.5容積%以下になった
ことを確認した後、被覆原料ガス導入管10のバルブを
開けて、制御装置11においてN2ガスによって15容
積%に希釈されたアセチレンガスを覆い7内に導入した
。 この時、アセチレンガスの流量は200cc/minと
した。アルゴンガスの導入を止め、放電電極5,5に電
圧を印加して放電を行った。この放電状態を1分間継続
させた後に放電を止め、その10秒後に被覆原料ガスの
導入を止めた。
不活性ガス導入管8を通して覆い7内にアルゴンガスを
導入した。この時アルゴンガスの圧力は2kg/cm2
、流量は500cc/minとした。覆い7内の酸素濃
度を測定し、その酸素濃度が0.5容積%以下になった
ことを確認した後、被覆原料ガス導入管10のバルブを
開けて、制御装置11においてN2ガスによって15容
積%に希釈されたアセチレンガスを覆い7内に導入した
。 この時、アセチレンガスの流量は200cc/minと
した。アルゴンガスの導入を止め、放電電極5,5に電
圧を印加して放電を行った。この放電状態を1分間継続
させた後に放電を止め、その10秒後に被覆原料ガスの
導入を止めた。
【0021】このようにして、カーボンコート光ファイ
バ4を融着接続により接続することができ、その接続部
には長さ5mmにわたって銀色のカーボン再被覆層が認
められた。
バ4を融着接続により接続することができ、その接続部
には長さ5mmにわたって銀色のカーボン再被覆層が認
められた。
【0022】(実施例3)不活性ガスとしてN2ガス、
被覆原料ガスとして1,1,1トリクロロエタンを用い
た以外は実施例1と同様にしてカーボンコート光ファイ
バ4の融着接続を行った結果、カーボンコート光ファイ
バ4を融着接続により接続することができ、その接続部
には長さ5mmにわたって銀色のカーボン再被覆層が認
められた。
被覆原料ガスとして1,1,1トリクロロエタンを用い
た以外は実施例1と同様にしてカーボンコート光ファイ
バ4の融着接続を行った結果、カーボンコート光ファイ
バ4を融着接続により接続することができ、その接続部
には長さ5mmにわたって銀色のカーボン再被覆層が認
められた。
【0023】(比較例)上記装置において覆い7を取り
外して、大気雰囲気下でカーボンコート光ファイバ4の
融着接続を行った。カーボンコート光ファイバ4は実施
例1と同様のものを用いた。まず、カーボンコート光フ
ァイバ4をファイバカッターで切断し、その端部をジク
ロロメタン溶液に浸漬させることによって、端面より1
.5cmにわたって樹脂被覆層3を除去した。このよう
にして端部の樹脂被覆層3が除去され、カーボン被覆層
2が露出された2本のカーボンコート光ファイバ4をそ
れぞれV溝に固定した。放電電極5,5に電圧を印加し
て放電を行い、カーボンコート光ファイバ4の融着接続
を行った。
外して、大気雰囲気下でカーボンコート光ファイバ4の
融着接続を行った。カーボンコート光ファイバ4は実施
例1と同様のものを用いた。まず、カーボンコート光フ
ァイバ4をファイバカッターで切断し、その端部をジク
ロロメタン溶液に浸漬させることによって、端面より1
.5cmにわたって樹脂被覆層3を除去した。このよう
にして端部の樹脂被覆層3が除去され、カーボン被覆層
2が露出された2本のカーボンコート光ファイバ4をそ
れぞれV溝に固定した。放電電極5,5に電圧を印加し
て放電を行い、カーボンコート光ファイバ4の融着接続
を行った。
【0024】このようにして融着接続されたカーボンコ
ート光ファイバ4の接続部において、カーボン被覆層2
が長さ約5mmにわたって燃焼、除去されているのが認
められた。
ート光ファイバ4の接続部において、カーボン被覆層2
が長さ約5mmにわたって燃焼、除去されているのが認
められた。
【0025】(試験例)さらに、実施例1〜3および比
較例で得られたカーボンコート光ファイバ4の融着接続
部の引張試験を行い、その破断強度を調べた。スパン長
を100mm、歪速度を100mm/min、10mm
/min、1mm/minとして、それぞれカーボンコ
ート光ファイバ10本に対して引張試験を行った。破断
確率50%における破断強度および動疲労指数を第1表
に示す。 表中、項目(I)を歪速度100mm/minの破断強
度、(II)を歪速度10mm/minの破断強度、(
III)を歪速度1mm/minの破断強度とし、項目
(IV)を動疲労指数とした。
較例で得られたカーボンコート光ファイバ4の融着接続
部の引張試験を行い、その破断強度を調べた。スパン長
を100mm、歪速度を100mm/min、10mm
/min、1mm/minとして、それぞれカーボンコ
ート光ファイバ10本に対して引張試験を行った。破断
確率50%における破断強度および動疲労指数を第1表
に示す。 表中、項目(I)を歪速度100mm/minの破断強
度、(II)を歪速度10mm/minの破断強度、(
III)を歪速度1mm/minの破断強度とし、項目
(IV)を動疲労指数とした。
【0026】
【表1】
【0027】第1表より明らかなように、上記実施例1
〜3によって得られたカーボンコート光ファイバ4は比
較例のものよりも優れた疲労特性を有するものであった
。
〜3によって得られたカーボンコート光ファイバ4は比
較例のものよりも優れた疲労特性を有するものであった
。
【0028】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明のカーボン
コート光ファイバの融着接続方法は、カーボンコート光
ファイバの端部の樹脂被覆層を除去し、該カーボンコー
ト光ファイバの端面を互いに突き合わせ、これらを融着
によって接続させた後、酸素濃度が0.5容積%以下の
不活性ガス雰囲気下で、少なくとも該融着によってカー
ボン被覆層が燃焼し、光ファイバが露出した上記カーボ
ンコート光ファイバの接続部に、カーボン含有被覆原料
ガスを接触させるとともに該接続部を加熱することによ
って、該接続部の周上にカーボンの再被覆層を形成する
ものである。したがって、融着の際にカーボン被覆層が
燃焼、消失し、接続部において光ファイバが露出するの
を防止することができ、破断強度の低下を招くことなく
カーボンコート光ファイバの融着接続を行うことができ
る。そして光ファイバに水蒸気や水素分子が拡散するこ
とによって機械的強度の低下や吸収損失の増大が生じる
のを防ぐことができる。また、局部的に再被覆層の形成
を行うことができるので、接続部以外のカーボン被覆層
や光ファイバにダメージを与えることがなく、疲労特性
に優れ、かつ融着接続による長尺化が可能なカーボンコ
ート光ファイバを得ることができる。
コート光ファイバの融着接続方法は、カーボンコート光
ファイバの端部の樹脂被覆層を除去し、該カーボンコー
ト光ファイバの端面を互いに突き合わせ、これらを融着
によって接続させた後、酸素濃度が0.5容積%以下の
不活性ガス雰囲気下で、少なくとも該融着によってカー
ボン被覆層が燃焼し、光ファイバが露出した上記カーボ
ンコート光ファイバの接続部に、カーボン含有被覆原料
ガスを接触させるとともに該接続部を加熱することによ
って、該接続部の周上にカーボンの再被覆層を形成する
ものである。したがって、融着の際にカーボン被覆層が
燃焼、消失し、接続部において光ファイバが露出するの
を防止することができ、破断強度の低下を招くことなく
カーボンコート光ファイバの融着接続を行うことができ
る。そして光ファイバに水蒸気や水素分子が拡散するこ
とによって機械的強度の低下や吸収損失の増大が生じる
のを防ぐことができる。また、局部的に再被覆層の形成
を行うことができるので、接続部以外のカーボン被覆層
や光ファイバにダメージを与えることがなく、疲労特性
に優れ、かつ融着接続による長尺化が可能なカーボンコ
ート光ファイバを得ることができる。
【図1】 本発明の融着接続方法に用いられる装置の
一例を示す概略構成図である。
一例を示す概略構成図である。
【図2】 図1に示した装置の外観図である。
【図3】 カーボンコート光ファイバの斜視図である
。
。
1…光ファイバ、2…カーボン被覆層、3…樹脂被覆層
、4…カーボンコート光ファイバ
、4…カーボンコート光ファイバ
Claims (1)
- 【請求項1】 光ファイバの周上にカーボン被覆層が
形成され、さらにその周上に樹脂被覆層が形成されたカ
ーボンコート光ファイバを融着によって接続する方法で
あって、カーボンコート光ファイバの端部の樹脂被覆層
を除去し、該カーボンコート光ファイバの端面を互いに
突き合わせ、これらを融着によって接続させた後、酸素
濃度が0.5容積%以下の不活性ガス雰囲気下で、少な
くとも該融着によってカーボン被覆層が燃焼し、光ファ
イバが露出した上記カーボンコート光ファイバの接続部
に、カーボン含有被覆原料ガスを接触させるとともに該
接続部を加熱することによって、該接続部の周上にカー
ボンの再被覆層を形成することを特徴とするカーボンコ
ート光ファイバの融着接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14998691A JPH04347805A (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | カーボンコート光ファイバの融着接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14998691A JPH04347805A (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | カーボンコート光ファイバの融着接続方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04347805A true JPH04347805A (ja) | 1992-12-03 |
Family
ID=15486973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14998691A Pending JPH04347805A (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | カーボンコート光ファイバの融着接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04347805A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014519616A (ja) * | 2011-02-01 | 2014-08-14 | アムルター・コーポレーション・エスディーエヌ・ビーエイチディー | 光ファイバー接続システム |
-
1991
- 1991-05-24 JP JP14998691A patent/JPH04347805A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014519616A (ja) * | 2011-02-01 | 2014-08-14 | アムルター・コーポレーション・エスディーエヌ・ビーエイチディー | 光ファイバー接続システム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000321 |