JP3132358B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JP3132358B2
JP3132358B2 JP07231292A JP23129295A JP3132358B2 JP 3132358 B2 JP3132358 B2 JP 3132358B2 JP 07231292 A JP07231292 A JP 07231292A JP 23129295 A JP23129295 A JP 23129295A JP 3132358 B2 JP3132358 B2 JP 3132358B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の制御
装置に関し、さらに詳しくは、運転者による変速段切換
え手段の所定位置からの回転操作に応じて、変速段切換
えを行なう自動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、トラックやバス等の大型車両で
は、変速時、運転者により操作されるチェンジレバーの
動きが、そのチェンジレバーに連結されているコントロ
ールロッド等のリンク機構を介してエンジンの駆動力出
力側に付設されている変速機に伝えられ、変速機内で選
択されたギヤの噛み合い制御が行われるようになってい
る。
【0003】しかし、このような変速に用いられる機構
には、コントロールロッド等のリンク機構を動作させる
ために過大な力を要することから、運転者にとって変速
操作の際の負担が大きくなるという問題があった。
【0004】そこで、従来では、チェンジレバーを用い
た選択操作に応じて上記した変速機内での選択段位のギ
ヤの噛み合い制御を空気圧や油圧を用いたアクチュエー
タによって行うことができる構成を備えた変速装置が提
案されている。
【0005】この変速装置では、チェンジレバーの操作
位置を検出し、その位置検出信号に基づいてアクチュエ
ータを動作させるようになっている。このような構成に
よれば、運転者は、単にチェンジレバーの操作力だけで
リンク機構を操作するための力を必要としなくなるの
で、変速時での負担が軽減される利点がある。
【0006】一方、運転者への変速操作力を軽減するた
めの方法としては、自動変速機を構成することがある。
【0007】しかし、自動変速機を用いた場合には次の
ような問題がある。トラックやバス等の大型車両では、
伝達されるべき駆動トルクが小型車両に比べて格段に大
きい。このため、小型車両に用いられているトルクコン
バータに対する負担が過大になりやすい。この問題を解
消する目的で、手動変速機と同様に、摩擦力を利用した
機械式クラッチを用いて駆動トルクの伝達効率を低下さ
せないようにする一方、その機械式クラッチを自動的に
断接するアクチュエータを設けることにより、クラッチ
ペダルを踏むことなく変速動作が行えるようにした構成
が提案されている。
【0008】ところで、自動変速機を用いた場合には、
車両の走行状態において運転者が自ら変速断位を選択し
たい場合がある。例えば、発進時や坂道走行等を対象と
した場合、自動変速機では、アクセルの踏込み量やその
踏込み量に対するエンジン回転数および車速の変化を観
測した上で変速段位を選択する傾向にあるため、変速段
位が選択されてその変速段位による変速比が得られるギ
ヤの噛み合い制御が完了するまでの時間が長大化してし
まう。このような場合、運転者は、自ら変速段位を選択
することにより、変速段位を選択するまでの時間を短く
して選択された変速段位に対応するギヤの噛み合い制御
が完了するまでの時間を短縮しようとすることが考えら
れる。
【0009】このため、車両の走行状態に応じて自動的
に変速を行うことができる自動変速モードと運転者によ
る変速段位の選択に応じた変速が行える手動変速モード
とが選択できるセミオートマチック式自動変速装置が提
案されている(例えば、特公平6ー53470号公
報)。
【0010】上記公報には、手動変速モードが選択され
た場合、運転者が選択した手動選択チェンジレバーのシ
フト切換え方向と、所定時間内でそのチェンジレバーを
中心位置から所定方向に繰り返す変位の回数とを含むチ
ェンジレバーの作動状態を検出し、チェンジレバーの所
定方向への変位の繰り返しを運転者が選択した1つの連
続するシフト変化と看做して現段階でのギヤの噛み合い
位置から選択された変速段位に相当するギヤ位置へ直接
シフトするように変速機のギヤ比を決定するようにして
いる。
【0011】このような構成によれば、運転者自身が、
走行状態に基づいて必要とする変速段位を決め、所定時
間におけるチェンジレバーの操作回数により定まる変速
段位を1つのシフト変化と看做して直接変速段位に相当
するギヤ位置にシフトすることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した構成
には、チェンジレバーの操作回数を検出する間、変速動
作が行えないことによって、選択された段位に相当する
ギヤの噛み合いが完了するまでの時間が長大化し、これ
によって、変速時間が長く必要となるという問題があ
る。
【0013】図14は、上記構成での変速動作完了まで
の時間経過を示すタイムチャートであり、同図におい
て、1回目のチェンジレバーの操作信号が入力されると
(図では、up(down)入力と示してある)、その
操作信号入力後、所定時間の間、変速動作が行われず
に、操作信号の入力回数が検出される。
【0014】所定時間経過後、チェンジレバーの操作回
数が求められると、その回数に応じて、現段階での変速
段位からその回数に応じた変速段位に直接シフトするよ
うにギヤ切換え動作が開始され、ギヤの切換え動作が完
了するとクラッチが接続されて変速動作を完了させるよ
うになっている。
【0015】このため、チェンジレバーの操作回数に関
係なく所定時間が必要であることから、チェンジレバー
の操作回数が少ない場合には、変速動作開始までの時間
が長くなり、これによって、変速動作完了までの時間が
遅くなってしまう。
【0016】上記構成では、所定時間内でのチェンジレ
バーの操作回数に応じた変速段位を選択し、現段階での
変速段位にあるギヤの噛み合い位置から選択された変速
段位に相当するギヤに直接切換えるようになっている。
このため、チェンジレバーの操作回数が多い場合に相当
する変速段位の変化が大きい場合には、現段階でのギヤ
比に対して急激なギヤ比の変化が生じることによってシ
ンクロメッシュ機構でのトルク変化が大きくなり、シン
クロメッシュ機構の耐久性が悪化することも考えられ
る。
【0017】そこで、本発明の第1の目的は、上記した
従来のセミオートマチック自動変速装置における問題に
鑑み、手動変速モード時でのチェンジレバーの操作回数
に関係なく、変速動作完了までの時間を短縮することが
できる変速制御装置を提供することにある。
【0018】本発明の第2の目的は、変速時でのシンク
ロメッシュ機構への負荷を軽減してシンクロメッシュ機
構の耐久性を向上させることができる変速制御装置を提
供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、複数の変速段を有する自動
変速機と、上記変速段を切り換える変速段切換手段と、
エンジンと上記自動変速機との間に介装されたクラッチ
機構と、同クラッチ機構の断接を制御するクラッチ制御
手段と、上記変速段の切り換え指示を行うよう操作する
変速操作手段と、同変速操作手段の変位毎に変速段切換
信号を出力する切換信号出力手段と、同切換信号出力手
段からの出力に基づいて上記変速段切換手段を切換制御
する変速制御手段と、を備えた自動変速機の制御装置に
おいて、上記切換信号出力手段から変速段切換信号が出
力されたとき、上記クラッチ制御手段により上記クラッ
チ機構を断制御し且つ上記変速制御手段により当該信号
に応じた変速段への切換を実施するとともに、当該変速
段への切換完了までの間に上紀切換信号出力手段から変
速段切換信号が再度出力されたとき、上記クラッチ制御
手段によるクラッチ接制御に優先して、上記変速制御手
段により当該再度出力された切換信号に応じた変速段へ
の切換を行うことを特徴としている。
【0020】
【0021】請求項記載の発明は、請求項記載の
動変速機の制御装置において、上記切換え信号出力手段
からの出力された変速段切換え信号に基づいて変速段切
換え後の変速段におけるエンジンの回転数を演算するエ
ンジン回転数演算手段と、運転者に対して警報を発する
警報手段とをさらに有し、上記変速制御手段は、上記エ
ンジン回転数演算手段により演算されたエンジン回転数
が変速切換え手段の変速段の許容回転数域でないとき、
変速段切換え制御を中止するとともに、運転者に警報を
発するべく上記警報手段を制御することを特徴としてい
る。
【0022】請求項記載の発明は、請求項1記載の
動変速機の制御装置において、上記変速制御手段は、上
記切換え信号出力手段による変速切換え信号が出力され
てから上記切換え完了検出手段による切換え完了を検出
するまでの間に上記変速段切換え信号が複数回出力され
た時、上記変速段の切換え完了後の変速段から上記複数
回の切換えによって得られる変速段へ継続して上記変速
切換え手段を制御することを特徴としている。
【0023】
【0024】
【実施例】以下、図によって本発明の詳細を説明する。
【0025】図1は、本発明に係る自動変速機の制御装
が適用されるセミオートマチック式自動変速装置の全
体構成を説明するためのブロック図である。
【0026】同図において、本実施例におけるセミオー
トマチック式自動変速装置は、エンジン1およびそのエ
ンジン1の出力部に付設されているクラッチ機構2と、
変速機本体3と、変速機本体3用の制御手段(以下、セ
ミオートT/Mコントロールユニットという)11とに
より主要部が構成されている。
【0027】本実施例に示されているエンジン1はディ
ーゼルエンジンであり、このため、燃料供給量を調整制
御するための電子制御ガバナ1Aが備えられており、こ
の電子ガバナ1Aは、制御手段12によって作動制御さ
れるようになっている。
【0028】クラッチ機構2には、変速段切換え手段に
相当し、クラッチ用アクチュエータとして機能するクラ
ッチブースタ2Aが付設されており、このクラッチブー
スタ2Aは、セミオートT/Mコントロールユニット1
1により制御されるエアタンク31からのエアの供給状
態に応じて、クラッチ機構2を断接駆動できるようにな
っている。
【0029】変速機本体3は、本実施例の場合、前進7
段・後進1段の変速段を備えており、こらら各変速段に
対応するギヤ機構の噛み合いは、セミオートT/Mコン
トロールユニット11によって制御されるギヤシフト用
アクチュエータとしてのギヤシフトユニット(GSU)
3Aによって切換えられる。ギヤシフトユニット(GS
U)3Aには、変速段を検出するためのポジションセン
サで構成されているトランスミッションギヤセンサ(図
示されず)が設けられており、噛み合い状態にあるギヤ
の位置を検出して変速段位置信号をセミオートT/Mコ
ントロールユニット11に出力するようになっている。
【0030】セミオートT/Mコントロールユニット1
1には、変速操作手段に相当するシフト操作手段として
のチェンジレバーユニット4、車速センサ21、クラッ
チペダル6が踏込まれたことを検出するクラッチストロ
ークセンサ(図示されず)、トランスミッションギヤセ
ンサ(図示されず)、クラッチ回転数センサ22が入力
側に接続され、また、出力側には、エマージェンシスイ
ッチ23、ディスプレイユニット13、変速モード切換
え時に信号音(ピッという音)を発生させる切換えブザ
ー13Aおよび警報ブザー14が接続されている。さら
にセミオートT/Mコントロールユニット11には、電
子ガバナコントロールユニット12が接続され、変速時
でのエンジン回転数制御が行われるようになっている。
【0031】電子ガバナコントロールユニット12に
は、アクセル踏込み量センサ24、エンジン回転数セン
サ25が入力側に接続され、出力側には電子ガバナ1A
が接続されている。アクセル踏込み量センサ24は、ア
クセルペダル7に付設されており、踏込み量に応じた信
号を出力するようになっている。
【0032】チェンジレバーユニット4には、運転者に
よって操作されるチェンジレバー4Aが設けられてお
り、チェンジレバー4Aは、図2に示すように、比較的
短いストロークで操作が行える構造を備えている。
【0033】チェンジレバー4Aは、図3に示すよう
に、並列するシフト方向およびこれらシフト方向と直交
するセレクト方向とに移動することができ、これら各方
向でのシフトパターンは、一方のシフト方向にて、N
(ニュートラル)とR(リバース)と自動変速モードに
相当するD(ドライブ)とが設定され、他方のシフト方
向にて、上記D(ドライブ)位置からセレクト方向にチ
ェンジレバー4Aが動かされた位置に設定された手動変
速モードに相当するM(マニュアル)をはさんでUP
(シフトアップ)とDOWN(シフトダウン)とが設定
されたI型シフトパターンが設定されている。
【0034】上記したシフトパターンにおけるNポジシ
ョン、RポジションおよびDポジションに位置したチェ
ンジレバー4Aは、その位置への操作後に運転者の手が
離れた場合でもその位置に保持されるようになっている
一方、Mポジションが選択された後、UPポジションあ
るいはDOWNポジションに操作された場合、操作後、
運転者の手が離れると、Mポジションに向け自動的に復
動してその位置で保持されるようになっている(図3で
は、この位置にチェンジレバー4Aが保持されることを
意味するホールドと表示されている)。チェンジレバー
4Aの各ポジションの検出は、図示されないポジション
センサからなる切換え信号検出手段によって行われるよ
うになっている。
【0035】手動変速モード時には、チェンジレバー4
Aの操作に応じてセミオートT/Mコントロールユニッ
ト11を介してギヤシフトユニット3Aが遠隔操作され
るようになっている。このため、運転者は、チェンジレ
バー4Aの操作時、きわめて小さな操作力を作用させる
だけでよい。なお、遠隔操作されるギヤシフトユニット
3Aは、空気圧あるいは油圧を用いたアクチュエータの
作用によってギヤの噛み合い制御が行われるようになっ
ている。この点に関しては後で詳しく説明する。
【0036】自動変速モード時では、セミオートT/M
コントロールユニット11を介してギヤシフトユニット
3A、クラッチブースタ2Aが遠隔操作され、さらに電
子ガバナ1A用コントロールユニット12を介して電子
ガバナ1Aが遠隔操作されて、変速のためのギヤシフト
に見合うエンジン1側でのエンジン回転数の制御が実行
される。
【0037】本実施例の場合、発進時でのクラッチ接続
操作が行われる場合を除いて2段から7段の変速段を用
いた自動変速が実行されるようになっている。
【0038】このような自動変速では、比較的単純なオ
ンオフ制御のみでクラッチの断接操作が可能な高速段で
運転者による頻繁なクラッチ操作をなくして運転者のク
ラッチ操作に要する負担を軽減する一方、エンジン停止
を招かないように微妙なクラッチ操作が必要となる低速
段でのクラッチ操作に係るクラッチブースタ2Aの構造
複雑化や制御の複雑化を招かないようにすることが可能
になる。
【0039】ディスプレイユニット13は、1段乃至7
段、R、Nのなかでの現在の変速段の表示を行うための
表示部および自動変速モードを表示するためのインジケ
ータランプが備えられており、表示部での表示内容およ
びインジケータランプの点灯状態により、運転者が現在
の変速段および自動変速モードにあることを判別できる
ようになっている。
【0040】警報ブザー14は、シフトアップ時に既に
最高速段(第7段)に設定されている場合やシフトダウ
ン時に既に最低速段(第1段)に設定されている場合さ
らには、シフトダウン時にオーバランの虞がある場合さ
らにはシフトチェンジ後にエンジン停止を招く虞がある
場合に警報音を発生させるようになっている。
【0041】ギヤシフトユニット3Aおよびクラッチブ
ースタ2Aを駆動するためのエアライン系および油圧ラ
イン系の構成は図4に示されている。
【0042】図4において、符号31はメインエアタン
クであり、エマージェンシタンク31Cが付設されてい
る。符号31Aはサブエアタンクであり、ブレーキ用タ
ンクとウェットタンクとが備えられている。符号31B
はブレーキ用タンクのサブタンクである。
【0043】符号32は、エア配管(エアホース)、符
号33はチェックバルブ、符号34はダブルチェックバ
ルブ、符号35A〜35Cはローエアプレッシャスイッ
チである。
【0044】符号36A〜36Dは、電磁式の3ウェイ
バルブであり、図4においては、バルブ36AをMV
H、バルブ36BをMVP、バルブ36CをMVR、バ
ルブ36DをMVWと表示してある。符号36E、36
Fは電磁バルブであり、そのうち、バルブ36Eはエア
供給を行うためのものであり、図4においてはMVXと
表示されている。また、バルブ36Fはエア抜きを行う
ためのものであり、図4においてはMVYと表示されて
いる。
【0045】電磁バルブ36B〜36Fは、いずれもセ
ミオートT/Mコントロールユニット11により駆動制
御されるようになっている。
【0046】電磁式3ウェイバルブ36Bは、メインタ
ンク31とエマージェンシタンク31Cとの利用状態を
切換えるためのものであり、通常時にはメインタンク3
1からのエア圧が利用されるように排出状態とされ、メ
インタンク31が正常に働かないような緊急時にはエマ
ージェンシタンク31Cからのエア圧が利用される連通
状態とされる。
【0047】電磁式3ウェイバルブ36Cは、ギヤシフ
トユニット3Aにおけるシフト力を切換えるためのもの
であり、通常状態であるシフト力が大きくない状態にす
る時には排出状態とされ、シフト力を大きく作用させる
時には連通状態とされる。
【0048】クラッチ2は、クラッチブースタ2Aにエ
ア圧を供給されるとクラッチが切られる離隔状態とさ
れ、エア圧が排除されるとクラッチが繋がられる接合状
態とされる。クラッチブースタ2Aに対してのエア圧の
供給状態は電磁式バルブ36Eおよび電磁式2ウェイバ
ルブ36Fによって制御されるようになっており、電磁
式2ウェイバルブ36Eが作動した場合には、クラッチ
ブースタ2Aに対してエア圧が供給されてクラッチ2が
離隔状態とされ、電磁式2ウェイバルブ36Fが作動し
た場合には、クラッチブースタ2Aに対するエア圧が排
除されるとクラッチ2が接合状態とされる。
【0049】電磁式3ウェイバルブ36Dは、セミオー
トT/Mコントロールユニット11を介した電磁式3ウ
ェイバルブ36E、36Fによるクラッチブースタ2A
の駆動系や制御系が故障等によって停止した場合にクラ
ッチ2が離隔状態となってしまう緊急時にクラッチ2を
接合状態に切換えるようにするためのものであり、通常
時には、エアホース32を開通させる連通状態とされ、
緊急時にはクラッチブースタ2Aのエア圧を除去する排
出状態とされる。
【0050】図4において符号37Aは、低圧レデュー
シングバルブであり、また、符号37Bは高圧レデュー
シングバルブである。
【0051】図4において符号38はリレーバルブであ
り、このリレーバルブ38は、サブエアタンク31Aか
らクラッチブースタ2Aにエア圧を供給するエアホース
32に接続されている。リレーバルブ38は、クラッチ
ペダル6の踏込み状態に応じて作動するマスタシリンダ
6Aと油路41とを介して接続されており、クラッチペ
ダル6が踏込まれていない場合には、クラッチブースタ
2Aへのエア圧を排出する排出状態が設定され、またク
ラッチペダル6が踏込まれた場合にはクラッチブースタ
2Aにエア圧を供給する供給状態が設定される。エア圧
の供給状態では、クラッチ2が離隔状態に設定される。
図4において符号39はエアドライヤである。
【0052】上記したギヤシフトユニット3A内には、
図示しないが、例えば、MVA〜MVFの6個の電磁バ
ルブが設けられており、これら電磁バルブは、セミオー
トT/Mコントロールユニット11からの制御信号によ
っての開閉状態が制御され、開閉状態に応じてギヤ機構
の噛み合い状態が切換えられるようになっている。ギヤ
シフトユニット3A内での噛み合い状態にあるギヤの位
置は、前述したトランスミッションギヤセンサにより検
出され、その検出信号がセミオートT/Mコントロール
ユニット11に出力されるようになっているセミオート
T/Mコントロールユニット11は、車両の走行状態と
停止状態とを判定するようになっている。
【0053】この場合の走行状態とは、前進走行時に相
当しており、後退時は停止状態に含まれるようになって
いる。車両の走行状態と停止状態とは、例えば車速セン
サ21からの車速検出値を予め設定してあるしきい値
(極低車速値)と比較し、その検出車速値がしきい値よ
りも小さい場合に停止状態として判別する。従って、走
行状態の判別は、上記しきい値よりも検出車速が大きい
場合に相当する。
【0054】車両が停止状態にあるとき、クラッチペダ
ル6が踏込まれてクラッチストロークセンサからオン信
号が出力され、チェンジレバー4Aが操作されてNポジ
ションからRポジションに向け操作された場合には、セ
ミオートT/Mコントロールユニット11からギヤシフ
トユニット3Aの電磁バルブ(MVA〜MVF)のうち
の対応する電磁バルブに作動信号が出力される。これに
より、変速機本体3のギヤ機構での噛み合い状態がRポ
ジションへと切換えられる。
【0055】上記Rポジションへの変速段の切換えは、
実際に選択されている変速段に相当するギヤの噛み合い
位置とセミオートT/Mコントロールユニット11から
の出力されている指令変速段に応じたギヤの噛み合い位
置とを電気的に比較し、両変速段が一致した時点で終了
したと判断されるようになっている。従って、選択され
た変速段と指令変速段とが一致すると、シフト動作が完
了したことを判別できる。
【0056】車両の停止状態では、クラッチペダル6が
踏込まれている時にチェンジレバー4AがNポジション
からDポジションに向け操作された場合、変速マップに
従った発進変速段(本実施例では第2速)に変速され
る。この状態に引続いてMポジションからUPポジショ
ンに向けチェンジレバー4Aが操作されると、そのチェ
ンジレバー4Aによるシフト指令信号がセミオートT/
Mコントロールユニット11に出力されるので、セミオ
ートT/Mコントロールユニット11から電磁バルブ
(MVA〜MVF)のうちの対応する電磁バルブへ作動
信号が出力されて変速機本体3のギヤ機構の噛み合い状
態が第3速ポジションに切換えられる。
【0057】車両の停止状態において、クラッチペダル
6が踏込まれている時に、チェンジレバー4AがNポジ
ションからMポジションを経てDOWNポジションに向
け操作されると、そのチェンジレバー4Aによるシフト
指令信号がセミオートT/Mコントロールユニット11
に出力されるので、セミオートT/Mコントロールユニ
ット11から電磁バルブ(MVA〜MVF)のうちの対
応する電磁バルブへ作動信号が出力されて変速機本体3
のギヤ機構の噛み合い状態が第1速ポジションに切換え
られる。
【0058】チェンジレバー4Aが上記したRポジショ
ン、第1、第2、第3変速段への選択操作される一方、
シフト動作が完了しないうちにチェンジレバー4AがN
ポジションに戻ってしまうと、変速機本体3のギヤ機構
での噛み合い状態は、N(中立)状態に切換えられるよ
うになっている。さらに、チェンジレバー4AがRポジ
ションあるいはMポジションからNポジションに向け操
作された場合にも、変速機本体3のギヤ機構の噛み合い
状態は、N(中立)状態に切換えられるようになってい
る。
【0059】発進の変速段にシフト動作が完了すると、
ドライバは、アクセルペダルを操作して発進することが
できる。この操作後には、クラッチペダルの操作は不要
とされる。
【0060】車両の走行状態(前進走行状態)では、変
速機本体3でのRポジションへのシフト動作が禁止され
る。このため、セミオートT/Mコントロールユニット
11では、車両走行時、クラッチペダル6が踏込まれて
チェンジレバー4AがNポジションからRポジションに
向け操作された場合のシフト信号が入力されると、走行
時であることを前提として、シフト指令は行わず、警告
ブザー14に対して作動信号が出力されて警報するよう
になっている。
【0061】車両の走行時、MポジションからUPポジ
ションあるいはDOWNポジションに向けチェンジレバ
ー4Aが操作されると、セミオートT/Mコントロール
ユニット11では、次の処理が実行される。
【0062】図5および図6は、上記処理の内容を説明
するためのタイミングチャートである。
【0063】本実施例では、チェンジレバー4AがUP
ポジションあるいはDOWNポジションに向け操作され
る回数に関係なく、1回目のチェンジレバー4Aの操作
によってシフト動作を開始し、そのシフト動作が完了す
るまでの間にチェンジレバー4Aの操作が行われた場合
には、1回目のチェンジレバー4Aの操作に対応した変
速段へのギヤの噛み合いが完了した後に、再度、シフト
動作を行うようになっている。
【0064】図5は、チェンジレバー4Aが1回操作さ
れた場合を示し、図6はチェンジレバー4Aが複数回
(例えば、3回)操作された場合を示している。なお、
図6はチェンジレバー4Aが同じ方向に操作された場合
と前提としている。
【0065】図5において、例えば、現段階での変速段
が第6速であり、チェンジレバー4AがMポジションか
らDOWNポジションに向け操作されたとすると、チェ
ンジレバー4Aの操作によるDOWNシフト信号(図5
では、便宜上、UPシフト信号も併記してある)がセミ
オートT/Mコントロールユニット11に入力される。
【0066】セミオートT/Mコントロールユニット1
1では、DOWNシフト信号に対応してシフト動作(図
5では、変速動作と表示してある)を開始させるための
信号が出力される。シフト動作が開始されると、クラッ
チ2が離隔状態に設定されて切り状態にされるととも
に、変速機本体3のギヤ機構でのギヤの噛み合いが解除
されてギヤ抜き動作が行われる。次いで、クラッチ2の
離隔状態の設定が完了すると、ギヤ機構で更新された1
段分のギヤ噛み合いが開始されてギヤ入りが開始され
る。ギヤ入りが完了すると、クラッチ2を接合状態に設
定開始して繋ぎが開始される。クラッチ2の接合が完了
すると、シフト動作が完了する。
【0067】一方、図6において、1回目のチェンジレ
バー4Aの操作によりシフト動作が開始されるのは、図
5の場合と同様である。
【0068】上記シフト動作が開始されることにより、
シフト動作により選択された変速段に対応するギヤ機構
での噛み合い状態の設定が完了するまでの間に、新たな
チェンジレバー4Aの操作によるシフト動作がある場合
には、1回目のチェンジレバー4Aの操作により選択さ
れた変速段に相当するギヤの噛み合い状態が設定されて
ギヤ入りが完了した時点で、クラッチ2を接合状態に切
換える動作に優先して、再度、新たなチェンジレバー4
Aの操作によるシフト動作を行うべく、ギヤ抜き動作お
よびギヤ入り動作を行うギヤの噛み合い制御が実施され
る。チェンジレバー4Aの操作回数に見合う変速段に対
応したギヤの噛み合い状態が設定されると、クラッチ2
が接合状態に切換えられ、クラッチ2の完全に接合状態
に切換えられて繋がれると、変速動作が完了する。
【0069】図5に示した処理では、1回のチェンジレ
バー4Aの操作による変速動作をそのチェンジレバー4
Aの操作に即応させて実行されるので、変速動作完了ま
での時間が短くなる。
【0070】図6に示した処理では、複数回のチェンジ
レバー4Aの操作を逐一受け付けて変速動作を再開させ
ることにより、チェンジレバー4Aの操作回数を判別す
るための待機時間を設けることなくリアルタイムに変速
動作を実行することができるので、最終的に選択された
変速段への変速動作が完了するまでの間にタイムラグが
発生することがない。しかも、複数回のチェンジレバー
4Aの操作に対応して順次変速段位が切換えられるの
で、現段階での選択変速段から最終選択された変速段に
相当するギヤ段への噛み合いを直接行う場合に比べて、
シンクロメッシュ機構での負荷変動が小さくなり、これ
によって、ギヤ機構でのシンクロメッシュ機構の耐久性
を悪化させることがない。
【0071】セミオートT/Mコントロールユニット1
1では、上記した処理に加えて、チェンジレバー4Aの
操作により選択された変速段に切換えられた後のエンジ
ン回転数を割出し、その回転数がシフト動作後にエンジ
ンのオーバランやエンジン停止を生じない許容回転数域
内であれば、選択された変速段への直接的なシフト動作
を可能にする一方、許容回転数域でない場合には、その
許容回転数域内で選択可能な変速段のうち、チェンジレ
バー4Aの操作回数に相当する変速段に最も近い変速段
が得られるようにシフト動作を行うようになっている。
【0072】例えば、現在の変速段が第5速であり、こ
の変速段からシフトダウンする場合、許容回転数域で選
択可能な変速段が第3速であるとした場合、チェンジレ
バー4Aの操作回数によって選択された変速段が第1速
であった場合、セミオートT/Mコントロールユニット
11は、第3速の変速段を選択するようにシフト動作を
行うようになっている。これにより、変速動作が完了し
た後においても、エンジンの停止やオーバランが生じる
ことがない。
【0073】セミオートT/Mコントロールユニット1
1では、チェンジレバー4Aの位置をDポジションにす
ることにより、自動変速モードが実行される。
【0074】自動変速モードを実行するため、セミオー
トT/Mコントロールユニット11では、アクセルペダ
ル6の踏込み量に応じて最適な変速段(目標変速段)が
設定され、実際の変速段と目標変速段とが異なる場合に
は、その設定変速段に対応させて電磁バルブ36E(M
VX)、36F(MVY)の作動状態を制御するととも
に、電子ガバナコントロールユニット12を介して電子
ガバナ1Aが制御されてエンジンの作動制御が行われ
る。
【0075】ちなみに、自動変速モードでの処理を挙げ
ると次の通りである。
【0076】(1)まず、アクセル戻し制御が行われ
る。これはアクセルペダルの踏込み量に関係なくアクセ
ルを戻す処理であり、電子ガバナコントロールユニット
12において実行されていたアクセルペダル6の踏込み
量に応じた電子ガバナ1Aへの作動信号の出力を中断し
て、上記踏込み量に関係なく、セミオートT/Mコント
ロールユニット11からのアクセル戻し信号により電子
ガバナ1Aに対する作動信号を出力して、エンジン1の
回転数をアクセルペダル6の踏込みが解除された場合の
回転数に戻す。
【0077】(2)アクセルが戻ると、クラッチ2が切
られる。電子ガバナ1Aの作動によりアクセルが戻され
た時に相当する状態に設定されると、電子ガバナコント
ロールユニット12からこの状態を指示する信号がセミ
オートT/Mコントロールユニット11に出力される。
セミオートT/Mコントロールユニット11では、この
信号が入力されると、電磁バルブ36Eに作動信号を出
力し、電磁バルブ36Eによってクラッチブースタ2A
にエア圧を供給させ、クラッチ2を離隔状態に切換えて
クラッチ2を切る。
【0078】(3)クラッチ2が切られると、ギヤをニ
ュートラルに戻す。クラッチ2が切られると、セミオー
トT/Mコントロールユニット11に対してその状態を
指示する信号が出力される。セミオートT/Mコントロ
ールユニット11では、この信号が入力されると、ギヤ
シフトユニット3Aの電磁バルブ(MVA〜MVF)の
うちの所定の電磁バルブに対して作動信号が出力されて
変速機本体3のギヤ機構の噛み合い状態がニュートラル
状態に切換えられる。
【0079】(4)ギヤを目標変速段にシフトする。こ
の場合、セミオートT/Mコントロールユニット11か
らのギヤシフトユニット3Aの電磁バルブ(MVA〜M
VF)のうちの所定の電磁バルブに対して作動信号が出
力され、変速機本体3のギヤ機構の噛み合い状態が目標
変速段へシフト動作される。このシフト動作には、手動
変速モードにおいて述べたように、ギヤ抜き動作および
ギヤ入れ動作が含まれている。
【0080】(5)目標変速段へのシフトが完了する
と、目標変速段と車速とからクラッチ2の入出力間での
回転速度差が所定値以内になるように、エンジン1の回
転数制御を電子ガバナコントロールユニット12により
行う。
【0081】(6)エンジン回転数が所定の回転数に制
御されると、クラッチ2が接合状態に切換えられる。こ
のとき、セミオートT/Mコントロールユニット11で
は、上記したようにトランスミッションギヤセンサから
の検出信号が入力されることによって目標変速段へのシ
フト動作の完了が判別され、また、電子ガバナコントロ
ールユニット12では、エンジン回転数センサ22から
実際のエンジン回転数の検出信号が入力されることによ
って実エンジン回転数が目標回転数に対して一定範囲内
に近付いたかどうかが判別される。電子ガバナコントロ
ールユニット12からは、セミオートT/Mコントロー
ルユニット11に対して実エンジン回転数が目標回転数
に対する一定範囲内に近付いていることを検出した際の
検出信号が入力される。セミオートT/Mコントロール
ユニット11では、この信号が入力されると、電磁バル
ブ36Fを作動させるための信号が出力され、電磁バル
ブ36Fを介してクラッチブースタ2Aのエア圧を排除
してクラッチ2を接合状態に切換えて繋ぐ。
【0082】(7)クラッチ2の接合状態への切換えが
完了してクラッチ2が完全に繋がれると、アクセル調整
が、現段階でのアクセルペダル6の踏込み量に応じた調
整制御に切換えられる。セミオートT/Mコントロール
ユニット11では、クラッチストロークセンサから出力
されるクラッチの接合完了を検出した信号が入力される
と、仮想的なアクセル踏込み量信号の出力が終了され
る。また電子ガバナコントロールユニット12では、ア
クセルペダルの踏込み量に対応する踏込み量信号に基づ
いて電子ガバナ1Aを制御してエンジン1の出力状態を
調整する通常の制御状態に復帰する。
【0083】一方、手動変速モードでのシフト動作は、
次の通りである。
【0084】まず、チェンジレバー4Aがニュートラル
位置にあるかどうかが判別されるとともにチェンジレバ
ー4Aの操作方向によってシフトアップあるいはシフト
ダウンのいずれかであるかが判別される。
【0085】上記各判別においてシフト動作が行われる
段階であることが判別されると、先に挙げた(1)〜
(7)と同様な処理が実行される。
【0086】ところで、図1において符号23で示され
ているエマージェンシスイッチは、セミオートT/Mコ
ントロールユニット11が万一故障したした場合を対象
として設けられているものであり、チェンジレバー4A
からのシフト信号をセミオートT/Mコントロールユニ
ット11を介しないで直接、ギヤシフトユニット3Aに
出力する場合を意味する直接操作モードに切換えるため
のスイッチである。
【0087】本実施例は以上のような構成であるから、
緊急時を除いて、図1に示した制御系の動作を示すフロ
ーチャートにより作用を説明すると、図7乃至図10に
示す通りである。
【0088】図7は、本発明による変速制御装置におい
て実施されるメインルーチンを示している。同図におい
て、まず、車両の走行状態を設定するための初期設定
(イニシャライズ)が実行される(S1)。この処理で
は、初期値がセミオートT/Mコントロールユニット1
1にセットされる。
【0089】イグニッションキーがACC(アクセサ
リ)位置に操作されると、その位置に操作された場合の
サブルーチンが実行される(S2)。このルーチンで
は、その詳細を図示しないが、現段階での変速段の表示
処理およびそのギヤ位置がニュートラル位置にあるかど
うかの判別処理ならびにその判別結果の表示処理がそれ
ぞれ実行される。
【0090】イグニッションキーが始動位置に操作され
ると、始動処理が実行され(S3)、車速が所定値(3
0km/h)以下であるかどうかが判別される(S
4)。
【0091】ステップS4において、車速が所定値以上
の場合には、後述する変速処理が実行される(S5)。
車速が所定値以下である場合には、クラッチ回転数セン
サ22からの回転数情報を基に、クラッチ回転数が所定
値(600rpm)以下であるかどうかが判別される
(S6)。この判別処理により、所定回転数以下の場合
には、クラッチを離隔状態にしてクラッチ2の切り動作
が設定されているかどうかが判別される(S8)。
【0092】クラッチ回転数が所定値以上の場合には、
クラッチ2のクラッチ2の切り動作が実行されているか
どうかが判別され(S7)、クラッチ2の切り動作が実
行されている場合には、変速処理(S5)に移行し、切
り動作が実行されていない場合には、停止処理(S8)
に移行する。停止処理では、車両停止時でのクラッチ制
御が行われ、エンジン停止が防止されるようになってい
る。
【0093】図8は、変速処理を示している。同図にお
いて、まず、車速、エンジン回転数、現変速段、チェン
ジレバー4Aのポジション等のデータを読み込む(S1
01)。次に、システムに以上がないかチェックを行な
い(S102)、ギヤ位置を表示する(S103)。
【0094】ステップS104において、変速モードが
自動変速モードであるかどうかの判別が、チェンジレバ
ー4Aの位置がDポジションにあるかどうかの判別によ
って行なわれる。
【0095】自動変速モードが設定された場合には、変
速マップ読み取りが実行され(S105)、アクセル開
度と車速から目標とする変速段が読み取られる。そし
て、ステップS106で、目標段と現在のギヤ段とが比
較され、一致していればクラッチ接処理(S107)を
行ない、、一致していなければ目標段に変速される(S
108)。
【0096】ステップS104においてチェンジレバー
4Aの位置がDポジション以外のとき、ステップ108
でチェンジレバー4Aの位置がNポジションかどうかが
判別される。Nポジションであれば、ステップS109
において現変速段が「N」であるかが判別され、「N」
であれば、クラッチ接処理が行なわれ(S110)、
「N」でなければ、「N」へシフトする(S111)。
ステップS108でNポジション以外の場合、ステップ
S112でレバー位置がRポジション以外ならば、手動
変速処理が行なわれる。
【0097】手動変速処理は、その内容が図9に示され
ている。図9において、符号SHFLGは、ギヤシフト
ユニット3A内のギヤ機構での噛み合い制御によるシフ
ト動作状態を示すシフトフラグであり、「0」がシフト
前の初期状態およびギヤシフト動作完了を意味し、
「1」がギヤシフト動作中であることを意味している。
また符号RESHFLGは再度のシフト動作が行われる
状態を示す再シフトフラグであり、「0」がシフト動作
される前の初期状態および1段分の変速動作中を含むこ
とを意味し、「1」が2段目以降の変速動作中であるこ
とを意味している。
【0098】さらに、図9において、「次目標段」とあ
るのは、現段階で変速動作されている目標変速段へのシ
フト動作中に、チェンジレバー4Aの操作により次の段
位の変速指令が行われた場合に得られる変速段を意味し
ている。この次目標段は、セミオートT/Mコントロー
ルユニット11で実行されるシフト動作の終了段を判別
する際に用いられるものであり、シフトアップ時には、
現段階でシフト動作されている目標段に対してアップダ
ウンカウンタの値を1段加算した値とされ、また、シフ
トダウン時には、現段階でシフト動作されている目標段
に対してアップダウンカウンタの値を1段減算した値と
される。
【0099】本実施例での手動変速処理では、チェンジ
レバー4Aの操作回数にかかわらず、第1回目のシフト
動作が行われてギヤの噛み合い状態が設定され、その
後、クラッチの接合状態への切換えが行われるが、その
クラッチの接合状態への切換えが完了するまでの間にチ
ェンジレバー4Aの操作によるシフト指令が受け付けら
れると、再度シフト動作を行うようになっている。
【0100】図9において、まず、再シフトフラグ(R
ESHFLG)が判別される(S201)。このステッ
プにおいて、1回目のチェンジレバー4Aの操作時に
は、再シフト中に相当していないので、シフトフラグ
(SHFLG)の判別およびカウンタの内容が判別され
る(S202)。
【0101】ステップS202において、1回目のチェ
ンジレバー4Aの操作時には、シフト中に相当していな
いので、チェンジレバー4Aのシフト操作の判別が行わ
れる(S203)。
【0102】ステップS203では、チェンジレバー4
AがMポジションからUPポジションに向けた操作であ
るかあるいはDOWNポジションに向けた操作であるか
がシフト指令の内容により判別される。
【0103】セミオートT/Mコントロールユニット1
1に対しシフト指令に相当する信号が入力されると、そ
の信号に基づいてシフトアップ指令があったかどうかが
判別される(S204)。シフトアップ指令があった場
合には、シフトフラグ(SHFLG)が判別される(S
205)。なお、ステップS204において、シフトア
ップ指令がない場合には、シフトダウン指令に相当して
いることになるが、それ以降の処理はシフトアップ指令
が受け付けられた場合と同様であるので、その内容にお
いて、図9に示したシフトアップに関係する目標段の設
定処理に関するステップを除いて、図9に示した符号に
ダッシュ(’)を付記して図13に示す。シフトダウン
に関係する目標段の設定処理に関するステップは、図9
に示したステップの符号の最終桁に「0」を加えて示し
てある。
【0104】ステップS205において、シフトフラグ
(SHFLG)は、初期状態(SHFLG=0)に相当
しているので、現ギヤ段に1段を加えた変速段が目標段
として更新される(S206)。
【0105】更新された目標段が、変速機本体3におい
て選択される変速段のうちの最高変速段(第7速)より
も高い段位であるかあるいは最小変速段(第2速)より
も低い段位であるかどうかが判別され(S207)、さ
らに目標段にシフト動作された後のエンジン回転数が演
算処理によって求められ、その回転数がオーバランやエ
ンジン停止を招かない許容回転数の範囲内にあるかどう
かが判別される(S208)。
【0106】ステップS207およびS208におい
て、目標段が所定変速段の範囲内でない場合あるいはシ
フト動作後のエンジン回転数が許容回転数の範囲内にな
い場合には、セミオートT/Mコントロールユニット1
1から警報ブザー14に対して作動信号が出力されると
ともに、ギヤシフトユニット3Aに対してシフト指令が
出されない(S210)。
【0107】セミオートT/Mコントロールユニット1
1では、警報ブザー14にて警報する場合、チェンジレ
バー4Aの操作に応じた目標変速段に対し、許容回転数
の範囲内で最も近い変速段が割出され、その変速段に相
当するギヤの噛み合い状態を設定するための信号がギヤ
シフトユニット3Aに出力される(S211)。これに
より、目標変速段にはないものの、シフト動作後にオー
バランやエンジン停止を招くことなく、目標変速段によ
って得られる変速比に近い状態を設定することが可能に
なる。
【0108】ステップS207およびS208において
所定条件を満たした場合には、変速処理が開始され(S
212)、シフトフラグ(SHFLG)が「1」にセッ
トされる(S213)。これにより、チェンジレバー4
Aの1回目の操作に対応したシフト動作が行われ、ステ
ップS214において、シフトフラグ(SHFLG)が
判別される。
【0109】チェンジレバー4Aの1回目の操作に対応
して変速処理が開始され、シフト動作が実行されている
時には、ステップS214におけるフラグの判別におい
て、シフト中と判別されるので、再度、メインルーチン
に戻り、再度、図9に示すステップS201に移行す
る。
【0110】ステップS201では、現段階での変速動
作がチェンジレバー4Aの1回目のシフト指令に基づい
て実行されているので、再シフト状態になく、再シフト
フラグ(RESHFLG=0)であることを判別し、ス
テップS202に移行する。
【0111】ステップS202では、変速処理(S21
2)が開始されてシフトフラグ(SHFLG)が「1」
にセットされていることおよびカウンタ値が「0」でな
いこと受けてステップS203に移行する。
【0112】ステップS203では、チェンジレバー4
Aのシフト操作が判別される。このステップS203に
おいて、1段分のみのシフト動作であることがチェンジ
レバー4Aからのシフト指令によって判別された場合に
は、2巡目でのシフト操作が行われないことによってシ
フト指令が出されないことが判別される。
【0113】シフト指令が出されない場合としては、前
述したように、目標段へのシフト動作が終了してチェン
ジレバー4AがMポジションに戻された時と複数回のチ
ェンジレバー4Aのシフト操作における過渡的なMポジ
ションへ復動した時とがある。
【0114】図10は、上記Mポジションにチェンジレ
バー4Aが位置してシフト指令が出されない場合の処理
を示しており、同図において、ステップS215では、
シフトフラグ(SHFLG)を判別することにより、シ
フト動作が終了してシフトフラグ(SHFLG)が
「0」にリセットされているかどうかかを判別するよう
になっている。
【0115】シフト操作が継続されて、シフトフラグ
(SHFLG)が「1」である場合には、過渡的にチェ
ンジレバー4AがMポジションに復動した時に該当して
いるので、変速処理が継続され、また、シフト動作中で
ない場合(SHFLG=0)には、シフト操作が終了し
ていると判別して、ステップ214に移行してクラッチ
2を接合状態に切換えるための処理が実行される(図9
におけるステップS216)。
【0116】以上の処理は、図5において説明した1段
分の変速処理に関するものである。
【0117】一方、図6において説明した複数回のチェ
ンジレバー4Aの操作が1段目のシフト動作を終了して
クラッチ2が接合状態に切換えられるまでの間に行われ
た場合には、図9において、破線で示す矢印に沿った処
理が実行される。
【0118】図9において、1段分のシフト動作が実行
されているときに、ステップS204において、シフト
操作の判別が行われ、シフト操作が行われた場合、例え
ば、1段分のシフト操作と同じくMポジションからUP
ポジションに向けチェンジレバー4Aが操作されたかど
うかが判別される。
【0119】ステップS205において、シフトフラグ
(SHFLG)が判別される。このステップS205で
は、ステップS214において判別されたシフトフラグ
の内容と同じであるので、ステップS217に移行す
る。
【0120】ステップS217では、現目標段へのシフ
ト動作中に、チェンジレバー4Aが操作されることによ
りシフト指令が出されたことになるので、現目標段に対
するアップダウンカウンタの値に1段分を加算すること
により次目標段が演算され、さらに、その次目標段が、
変速機本体3において適用される変速段の所定範囲内
(第2〜7速)にあるかどうかが判別される。
【0121】次いで、その次目標段によるエンジン回転
数が演算されて求められ、そのエンジン回転数が、ステ
ップS209での処理と同様に、許容回転数の範囲内に
あるかどうかが判別される(S217)。
【0122】ステップS217およびS218におい
て、次目標段が所定変速段以内にない場合および次目標
段でのエンジン回転数が許容回転数の範囲内にない場合
には、ステップS210およびS211で示した場合と
同様に、セミオートT/Mコントロールユニット11か
ら警報ブザー14に作動信号が出力されるとともに(S
219)、許容回転数の範囲内で最も近い変速段が割出
され、その変速段に相当するギヤの噛み合い状態を設定
するための信号がギヤシフトユニット3Aに出力される
(S220)。
【0123】ステップS217およびS218におい
て、次目標段が所定変速段以内である場合および次目標
段でのエンジン回転数が許容回転数の範囲内である場合
には、セミオートT/Mコントロールユニット11での
変速段のアップダウンカウンタの値が更新される(S2
21)。
【0124】ステップS212での変速処理を説明す
【0125】この場合の変速処理は、車速およびアクセ
ルペダルの踏込み量を参照しない点を除いて自動変速モ
ードでの変速処理と同様に前記(1)乃至(7)に挙げ
た処理が実行される。
【0126】まず、レバー位置が判別され、レバー位置
がMポジションに位置している場合に相当するニュート
ラル位置である場合には、アイドル信号に対応するエン
ジン回転数が設定されるまで電子ガバナコントロールユ
ニット12によって電子ガバナ1Aが制御され、クラッ
チ2を離隔状態に切換えてギヤシフトユニット3A内の
ギヤ機構においてギヤの噛み合いを解除するギヤ抜き処
理が実行される。
【0127】上記処理が終了すると、ギヤシフトユニッ
ト3A内のギヤ機構でのギヤ噛み合い状態が制御された
かどうかによるギヤ入れ動作が完了したかどうかが判別
され、ギヤ入れ動作が完了している場合には、シフトフ
ラグ(SHFLG)がシフト動作中でない状態を意味す
る「0」にリセットされる。ギヤ入れ動作が完了してい
ない場合には、シフトフラグ(SHFLG)がシフト動
作中であることを意味する「1」にセットされたままと
される。
【0128】一方、図9に示したステップS203にお
いてシフト操作がシフトアップである場合、クラッチ
の状態が判別され
【0129】図示されないクラッチストロークセンサか
らの信号により、クラッチ2が離隔状態にあって切られ
ていると判別した場合には、図9におけるステップS2
18にて更新された次目標段以下の場合に現段階の変速
段に1段分を加算した目標段に対応するように、ギヤシ
フトユニット3A内のギヤ機構で噛み合い状態が設定さ
れてギヤ入れ動作が開始される。
【0130】クラッチ2が切られていないと判別した場
合には、上述と同様のクラッチ切り処理が実行される。
【0131】
【0132】他方、シフト操作がシフトアップでないと
判別された場合には、現エンジン回転数を保持できる状
態に電子ガバナコントロールユニット12を介して電磁
ガバナ1Aが制御され、アクセルペダル6の踏込み状態
が判別される。
【0133】アクセルペダル6が踏込まれていないと判
別した場合、クラッチ回転数が現エンジン回転数に対応
するように電子ガバナコントロールユニット12を介し
て電子ガバナ1Aが制御され、また、アクセルペダル6
が踏込まれていると判別した場合には、図9における目
標段によって得られるエンジン回転数を演算によって求
め、その回転数にクラッチ回転数を対応させるべく、電
子ガバナコントロールユニット12を介して電子ガバナ
1Aを制御する。
【0134】次いで、先述べたと同様なクラッチ切り
処理が実行される。
【0135】ステップS212での変速処理において、
1回目のシフト動作が完了してクラッチ2を接合状態に
して繋ぐ処理が完了するまでの間で、チェンジレバー4
AがMポジションからUPポジションに向け複数回操作
され、その結果ギヤ入れ動作が完了していないと判別
した場合、シフトフラグ(SHFLG)は「1」のまま
であり、また、上記目標段に対応するギヤの噛み合い状
態が設定されると、シフトフラグ(SHFLG)が
「0」にリセットされる。このシフトフラグ(SHFL
G)の内容は、図9におけるステップS202の判別に
用いられる。
【0136】つまり、第1段分のシフト動作が完了した
判別された場合には、シフトフラグ(SHFLG)が
「0」にリセットされるので、図9におけるステップS
202において、SHFLG=0およびカウンタ位置が
「0」でないという判別条件を満たす。
【0137】この場合には、図12に示す処理が実行さ
れる。図12において、ステップS401では、前段に
相当する目標段に対応したギヤの噛み合い状態が設定さ
れてギヤ入れが完了したことを判別されると、現目標段
にアップ・ダウンカウンタを加算あるいは減算した目標
段が設定され(S401)、その目標段に対応するギヤ
シフトユニット3A内のギヤ機構の噛み合い状態が設定
されるように変速処理が開始される(S402)。
【0138】変速処理が開始されると、2段目以降の変
速動作であることを意味する再シフトフラグ(RESH
FLG)を「1」にセットするとともに、シフトフラグ
(SHFLG)がシフト動作中であることを意味する
「1」にセットされる(S403)。
【0139】上記各フラグ(再シフトフラグ、シフトフ
ラグ)の内容は、図9におけるステップS214にて判
別され、メインルーチンに移行して、再び、手動変速処
理に戻り、図9に示したステップS201において、再
シフトフラグ(RESHFLG)の内容が判別される。
【0140】ステップS201では、再シフトフラグ
(RESHFLG)が「1」であると判別されるので、
図11に示す処理が実行される。図11において、ステ
ップS501では、シフトフラグ(SHFLG)の内容
が判別され、シフト動作中であれば、変速処理に移行
し、シフト完了であれば、再シフトフラグ(RESHF
LG)を「0」にリセットし(S502)、目標段を登
録しているカウンタ値をクリアする(S503)。
【0141】上記各処理は、チェンジレバー4Aの操作
回数に応じてその最終操作回数に対応する変速段でのギ
ヤの噛み合い状態が制御されるまで継続され、変速処理
基づくフラグの内容が図9に示したステップS214
で判別され、シフトフラグ(SHFLG)が「0」にリ
セットされている場合にクラッチ2を接合状態に切換え
られる(S216)。
【0142】本実施例によれば、チェンジレバー4Aの
操作回数に応じた目標段までの変速処理が現変速段から
順次行われるので、現変速段から目標段までのさが大き
い場合には、直接現変速段から目標段へのシフト動作が
行われる場合に比べて、シンクロメッシュ機構での負荷
変動を抑制することができる。これによりシンクロメッ
シュ機構の耐久性を損ねることがない。
【0143】
【0144】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1、3
載の発明によれば、変速段切換え手段により変速段の切
換えを完了したことが検出される前に新たな切換え信号
が出力されたときに、上記変速段の切換え完了後に再度
変速段の切換えを行うようにしたので、変速段の切換え
信号が受け付けられて即座に実際の変速段の切換え動作
が開始され、その変速段切換え信号による変速段の切換
え動作が実行されている間に複数回の変速段切換え信号
の受け付けを行えるようにすることができ、変速段の切
換え開始までの時間を短縮することが可能になる。しか
も、新たな変速段切換え信号が受け付けられた場合に
は、その変速段に応じたシフト動作が現変速段のシフト
動作が完了した後、再度行われるので、受け付けられた
変速段切換え信号の回数に応じて順次シフト動作を行う
ことができ、これによって、変速機でのシンクロ機構の
負荷変動を抑制してシンクロ機構の耐久性を悪化させな
いようにすることができる。
【0145】請求項記載の発明によれば、変速段切換
え信号による変速段から得られるエンジン回転数が許容
回転数域にない時に変速段切換えが中止されるととも
に、警報することができるので、運転者にとって、選択
した変速段ではエンジン停止やオーバラン等の弊害が発
生することを未然に知ることができ、これによって、最
適変速段への選択処理が可能になる。
【0146】
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至5記載の発明による自動変速機の
制御装置の全体構成を説明するためのブロック図であ
る。
【図2】図1に示した自動変速機の制御装置に用いられ
る変速操作手段の一例を示す斜視図である。
【図3】図2に示した変速操作手段によるシフトポジシ
ョンを説明するための模式図である。
【図4】図1に示した自動変速機の制御装置に用いられ
るクラッチアクチュエータおよびギヤシフト用アクチュ
エータの駆動系を説明するための模式図である。
【図5】図1に示した自動変速機の制御装置で実施され
る制御形態の一つを説明するためのタイミングチャート
である。
【図6】図1に示した自動変速機の制御装置で実施され
る制御形態の他の一つを説明するためのタイミングチャ
ートである。
【図7】図1に示した自動変速機の制御装置の作用を説
明するためのメインルーチンを説明するためのフローチ
ャートである。
【図8】図7に示したメインルーチンの一部の処理を説
明するためのフローチャートである。
【図9】図7に示したメインルーチンの一部である、手
動変速モードの処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【図10】図9に示した手動変速モードの処理を説明す
るためのフローチャートの一部から分岐した処理を説明
するためのフローチャートである。
【図11】図9に示した手動変速モードの処理を説明す
るためのフローチャートの一部から分岐した処理を説明
するためのフローチャートである。
【図12】図9に示した手動変速モードの処理を説明す
るためのフローチャートの一部から分岐した処理を説明
するためのフローチャートである。
【図13】図9に示した手動変速モードの処理を説明す
るためのフローチャートの一部から分岐した処理を説明
するためのフローチャートである。
【図14】従来の手動変速時での動作を説明するための
タイミングチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−98058(JP,A) 特開 平6−323418(JP,A) 特開 平6−219189(JP,A) 特開 平2−125168(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/00 - 61/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の変速段を有する自動変速機と、 上記変速段を切り換える変速段切換手段と、 エンジンと上記自動変速機との間に介装されたクラッチ
    機構と、 同クラッチ機構の断接を制御するクラッチ制御手段と、 上記変速段の切り換え指示を行うよう操作する変速操作
    手段と、 同変速操作手段の変位毎に変速段切換信号を出力する切
    換信号出力手段と、 同切換信号出力手段からの出力に基づいて上記変速段切
    換手段を切換制御する変速制御手段と、 を備えた自動変速機の制御装置において、 上記切換信号出力手段から変速段切換信号が出力された
    とき、上記クラッチ制御手段により上記クラッチ機構を
    断制御し且つ上記変速制御手段により当該信号に応じた
    変速段への切換を実施するとともに、 当該変速段への切換完了までの間に上紀切換信号出力手
    段から変速段切換信号が再度出力されたとき、上記クラ
    ッチ制御手段によるクラッチ接制御に優先して、上記変
    速制御手段により当該再度出力された切換信号に応じた
    変速段への切換を行うことを特徴とする自動変速機の制
    御装置。
  2. 【請求項2】上記切換え信号出力手段からの出力された
    変速段切換信号に基づいて変速段切換え後の変速段にお
    けるエンジンの回転数を演算するエンジン回転数演算手
    段と、 運転者に対して警報を発する警報手段とをさらに有し、 上記変速制御手段は、 上記エンジン回転数演算手段により演算されたエンジン
    回転数が変速段切換手段の変速段の許容回転数域でない
    とき、 変速段切換え制御を中止するとともに、運転者に警報を
    発するべく上記警報手段を制御することを特徴とする請
    求項1記載の自動変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】上記変速制御手段は、 上記切換信号出力手段による変速切換信号が出力されて
    から切換え完了を検出するまでの間に上記変速段切換信
    号が複数回出力された時、上記変速段の切換え完了後の
    変速段から上記複数回の切換えによって得られる変速段
    へ継続して上記変速段切換手段を制御することを特徴と
    する請求項1記載の自動変速機の制御装置。
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