JP3132056B2 - 導電性砥粒及び電解砥石の製造方法 - Google Patents

導電性砥粒及び電解砥石の製造方法

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JP3132056B2 JP03176563A JP17656391A JP3132056B2 JP 3132056 B2 JP3132056 B2 JP 3132056B2 JP 03176563 A JP03176563 A JP 03176563A JP 17656391 A JP17656391 A JP 17656391A JP 3132056 B2 JP3132056 B2 JP 3132056B2
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正 上村
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了充 須山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解研削及び電解加工
に使用される導電性砥粒及びこの導電性砥粒を利用して
電解砥石を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電解研削及び電解加工における
砥粒は、砥粒それ自体には導電性機能は付加されておら
ず、Ni,Cuなどの金属若しくは金属粒子を電極とし
て、これに適宜混合されて使用されるものである。そし
て電極と工作物との間に電解液を介して印加することに
より、工作物表面を変質させて、砥粒及び遊離砥粒でこ
れを除去するようになっている。
【0003】また砥石はその製造組成上、砥石の結合剤
に何を使用するかで次の三種類に分類される。
【0004】金属を用いるメタルボンド砥石 樹脂(熱硬化,熱可塑)を用いるレジンボンド砥石 フリットガラスやガラス質の酸化物を用いるビトリフ
ァイドボンド砥石 このうち主としてメタルボンド砥石が、その導電性によ
り電解研磨に使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら電解砥石
において金属を結合剤に用いた場合は、その金属の電解
も生じ、砥粒の結合力が弱くなるという問題があった。
また生じた金属の電解質が高抵抗化するため加工条件が
安定せず、工作物にダメージを与えるおそれがあった。
【0006】そして金属粒子を電極とする場合は、砥粒
との混合状態が均一になることが難しく、電極間の対向
間隔が実質的に長くなって、印加電圧の増加を招き、加
工対象以外にも電解作用が及んでしまうという問題があ
った。
【0007】そこで本発明は、上記事情に鑑み、印加電
圧の増加を招くことのない導電性砥粒を新規に提供すべ
く創案されたものであり、また電解による劣化がなく加
工条件が不安定になることのない電解砥石の製造方法を
提供すべく創案されたものである。
【0008】なお本発明に対比すべき技術としては、
「砥石充填用の導電性ペースト」(特公昭62−533
14号公報)があるが、この提案は導電性粒子をフェノ
ールなどのレジンでペースト状とし、通電によるペース
トの劣化の改善を図るものであって、ペーストに混合さ
れる金属(Ni)の電解劣化あるいは混合の均一性等に
関しては未解決であると考えられる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸化物等から
なる電気伝導性を有する粒子を核粒子とし、貴金属或い
はその合金を被覆粒子としたカプセル粒子で成るもので
ある。
【0010】また本発明は、上記構成を利用した方法で
あって、酸化物等からなる電気伝導性を有する粒子を核
粒子とし、貴金属或いはその合金を被覆粒子としてカプ
セル粒子を形成した後、該カプセル粒子の粉末と通常の
砥粒の粉末を混合し、その混合体を通電焼結するもので
ある。
【0011】
【作用】上記構成によって、核粒子が砥粒として機能
し、導電性が付与されると共に安定した均一性が確保さ
れる。
【0012】また上記方法によって、カプセル粒子が結
合剤としても機能し、電解による劣化のない電解砥石が
得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。
【0014】図1は、本発明に係わる導電性砥粒の一実
施例を示したものである。この導電性砥粒は、電気伝導
性を有する酸化物であるSnO2 を核粒子1とし、貴金
属たるAgを被覆粒子2としたカプセル粒子3で成るも
のである。
【0015】このカプセル粒子3を製造するに際して
は、粒子径が数十μm程度のSnO2 粒子と、その約1/
10程度の粒径のAg粒子を用意する。そしてSnO2
子に、Ag粒子を付着させる。この付着する力は、公知
のファンデルワールス力によるものである。このように
Ag粒子で囲まれたSnO2 粒子を、2,000 〜7,000rpm
の回転翼を備えた容器に入れ、1 〜5 分間遠心転動させ
て、気流による衝撃力を与える。この衝撃作用により、
付着したAg粒子は、SnO2 粒子の表面に強固に密着
する。
【0016】これで図1に示したように、SnO2 粒子
を核粒子1とし、Ag粒子を被覆粒子2としたカプセル
粒子3が得られるものである。すなわち個々に導電性が
付加された砥粒とすることができ、これを電極とした場
合、電極間の対向間隔が安定し、印加電圧の増加のない
電解加工が実現される。
【0017】なお核粒子1としては他の酸化物、例えば
InO2 を用いてもよい。また導電性を有した化合物と
して、TiC,ZrCなどの炭化物、又はホウ化物、窒
化物等を採用してもよい。また被覆粒子2としてはA
u,Ptなども可能であり、単体に限らず遷移金属との
合金を使用してもよい。
【0018】このカプセル粒子3で成る導電性砥粒は、
単独で使用してもよいが、通常の砥粒と適当な割合で混
合して、電極とするようにしてもよい。通常の砥粒と
は、例えばアルミナ,炭化ケイ素,エメリー,炭化ホウ
素,窒化ケイ素など、さらにはダイヤモンドや立方晶窒
化ホウ素などである。
【0019】また本発明の導電性砥粒を樹脂と共に使用
してペースト化し、レジンボンド砥石にすることも可能
である。
【0020】次に本発明の電解砥石の製造方法の一実施
例を説明する。
【0021】まず前記実施例と同様にして、SnO2
子を核粒子1とし、Ag粒子を被覆粒子2としたカプセ
ル粒子3を形成した後、このカプセル粒子3の粉末を、
図2に示すように通電焼結を行う焼結装置4にセットす
る。この焼結装置は、一対の形枠(パンチ電極)5,6
と、この形枠5,6に結線された特殊電源7とで構成さ
れ、形枠5,6内の成形体(圧粉体)に通電或いはパル
ス放電するようになっている。この形枠5,6に、砥石
軸母材8をセットした後、カプセル粒子3及び他の砥粒
の混合物で成る粉末成形体9を所定の回転工具形状にな
るように適宜セットし、焼結する。このときの通電制御
は、パルス放電のみ、或いはパルス+連続通電としても
よい。
【0022】これで極めて短時間のうちに、電解研削に
適した電解砥石が製造される。この電解砥石は、カプセ
ル粒子3で成る導電性砥粒の配合によって、電解質部の
発生しない部分を持つことになり、劣化による結合力低
下が防止されると共に、高抵抗化が防止されて加工条件
の安定化が図れる。
【0023】また従来のビトリファイドボンド砥石のよ
うに、砥石を酸化物の結合材で焼成しているものでは、
導電性付与のための粉末が金属や黒鉛であるために、焼
成中に酸化し、導電性をなくしてしまう。本実施例では
導電性の酸化物をカプセル粒子として使用しているの
で、このような問題は発生しない。
【0024】さらに本実施例では形枠内に予め母材8を
挿入させるようにしたので、カプセル粒子3の粉末と母
材8との接触部分が通電により結合され、強固に接合で
きる。
【0025】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0026】(1) 請求項1記載の構成によれば、実質的
な電極間の対向間隔が安定し、印加電圧の増加がなくな
って適正な電解加工が実現される。
【0027】(2) 請求項2記載の方法によれば、電解質
部の発生しない部分を持つことになり、劣化による結合
力低下が防止されると共に、高抵抗化が防止されて加工
条件の安定化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる導電性砥粒の一実施例を示した
断面図である。
【図2】本発明に係わる電解砥石の製造方法の一実施例
を示した側面図である。
【符号の説明】
1 核粒子 2 被覆粒子 3 カプセル粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須山 了充 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞ中央研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09K 3/14 B23H 5/10 B24D 3/00 330 B24D 3/06 B24D 3/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化物等からなる電気伝導性を有する粒
    を核粒子とし、貴金属或いはその合金を被覆粒子とし
    たカプセル粒子で成ることを特徴とする導電性砥粒。
  2. 【請求項2】 酸化物等からなる電気伝導性を有する粒
    を核粒子とし、貴金属或いはその合金を被覆粒子とし
    てカプセル粒子を形成した後、該カプセル粒子の粉末と
    通常の砥粒の粉末を混合し、その混合体を通電焼結する
    ことを特徴とする電解砥石の製造方法。
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