JP2893341B2 - 放電電解研削用砥石 - Google Patents

放電電解研削用砥石

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、研削速度が大きく、且つ、被研削材の加工
性に優れた放電電解用砥石に関するものである。
〔従来の技術〕
砥石は、一般に、Al2O3、SiC、立方晶系窒化ホウ素、
ダイヤモンド等の高硬度の研摩材の微粒子を結合剤で一
定形状に結合させることによって製造され、この砥石と
被研削材表面を接触させ加重をかけることにより機械的
に研削するものである。
しかし、近時、作業性の向上及び研削精度の向上の面
から、更には、超硬合金セラミック等の研削の困難な新
材料の登場等の面から、砥石の研削性能の向上が強く要
求されている。即ち、研削速度が出来るだけ大きく、且
つ、被研削材の仕上がり表面の平滑性等の加工性に優れ
ていることである。
そこで、前述した機械的研削作用に放電及び電解的研
削作用を加えて、両作用を兼ね備えることにより、その
相乗効果により研削性能を向上させた砥石、所謂、放電
電解用砥石が各種提案されている。
即ち、砥石に導電性を持たせ、当該導電性部分と被研
削材との間に通電して放電、電解を生起させ、被研削材
を融解させることにより、当該融解部分を機械的に研削
するものである。
従来、放電電解研削用砥石としては、例えば、砥石中
に導電性フィラーを添加混在さたものや円盤状砥石の外
周端面の数箇所にスリット状の溝を設け、当該溝にニッ
ケル、銀、銅等の導電性物質を埋め込むもの(特開昭57
−83370号、特開昭59−76729号、特開昭59−156619号)
等がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
研削速度が大きく、且つ、被研削材の加工性に優れた
砥石は現在最も要求されているところであるが、前述し
た公知法のうち前者の場合には、砥石中に添加混在させ
ることが可能な導電性フィラーの量には限界があり、ま
た、この量を越えて導電性フィラーの量を増加すると研
摩材微粒子の量を必然的に減少させなければならず、い
ずれの場合にも十分な研削効果を得ることができない。
後者の場合には、砥石部分と導電性部分が被研削材の表
面に交互に接することにより、導電性部分が被研削材の
表面に接する時には放電及び電解的作用により被研削材
が融解し、次いで、砥石部分が被研削材の表面に接する
時には機械的作用により研削するという機構によるもの
であるから、放電及び電解的研削作用と機械的研削作用
とが交互に作用し、同時に生起することはなくその相乗
効果は未だ不十分である。
また、導電性部分は、ニッケル、銅、銀等の粉末をフ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂とまぜた導電性ペ
ーストを用いたり、又は、銅線等の金属線を用いる。前
者の場合には、絶縁性である樹脂を含むために十分な導
電性を得ることができないという欠点があった。
そこで、機械的研削作用と放電及び電解的研削作用と
を同時に且つ連続的に生起させることによって両者の相
乗効果を最大限に発揮させ、しかも、機械的研削作用を
減少させることなく導電性を出来るだけ大きくすること
によって放電及び電解研削作用を高める為の技術手段の
確立が強く要求されている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、機械的研削作用と放電及び電解的研削作
用とを同時に、しかも、連続的に生起させることによっ
て両者の相乗作用を最大限に発揮させ、しかも、機械的
研削作用を減少させることなく導電性を出来るだけ大き
くすることによって放電及び電解的研削作用を高める方
法について種々検討を重ねた結果、本発明に到達したの
である。
即ち、本発明は、非導電性物質からなる砥石の研削作
用面に対して垂直に接して相対する各面が無電解めっき
法により金属めっきされて導電性部分を形成していると
ともに研削作用面に連続する砥石内部が非導電性部分で
あって、研削時に前記相対する各面間において放電と電
解を生起することを特徴とする放電電解研削用砥石であ
る。
〔作用〕 先ず、本発明において最も重要な点は、非導電性物質
からなる砥石の研削作用面に対して垂直に接して相対す
る各面を無電解めっき法により金属めっきして導電性部
分を形成するとともに研削作用面に連続する砥石内部を
非導電性部分とした場合には、機械的研削作用と放電及
び電解的研削作用とを同時に且つ連続的に生起させるこ
とができ、しかも、機械的研削作用を減少させることな
く大きな導電性が得られるという事実である。
本発明における砥石の研削作用を図1及び図2により
説明する。図1は本発明に係る砥石の一例を示すドーナ
ツ状砥石の斜視図であり、図2は、その側面図である。
図中、Aは砥石部分、B及びCは金属めっき部分並び
にDは被研削材であり、E及びFは、金属めっき研削点
である。
今、被研削材に、研削液を流しながら砥石を回転さ
せ、研削を行う。B及びCは、それぞれ金属めっきされ
ているから、B面は正又は負に、C面は負又は正になる
ように3〜25V、0.1〜5Aに通電すると、金属めっき研削
点E、Fで先端放電が生起すると同時に研削液を介して
E点とF点を結ぶ間で電解が生起するから放電及び電解
的作用が起こる。一方、砥石部分Aが被研削材と接する
部分では機械的研削作用が起こるから両者の作用が同時
にしかも連続的に起きる。
次に、本発明実施にあたっての諸条件について述べ
る。
本発明における被めっき物である砥石は、天然又は合
成の周知の砥石ならばいずれも使用するとができ、形状
は円盤状、ドーナツ状、長方形等いずれの形態のものも
使用することができる。
本発明におけるめっきは、無電解めっき方法が適して
いる。
無電解めっき方法としては、例えば、西独国特許第28
06835号公報に記載されている繊維成形物に強酸性のパ
ラジウム−錫コロイドを付与し、次いで、化学めっきす
る方法、例えば、特開昭59−184069号公報、特開昭60−
44019号公報及び特開昭60−44020号公報に記載されてい
る繊維成形物を界面活性剤により安定化されたパラジウ
ムヒドロゾル中に浸漬して繊維成形物にパラジウムコロ
イドを吸着させ、次いで、該パラジウムコロイドが吸着
されている繊維成形物を化学めっきする方法のいずれで
もよいが、金属被覆の均一性及び密着性から言えば、後
者のめっき方法が適している。後者の方法におけるパラ
ジウムヒドロゾルは、陽イオン性、陰イオン性及び非イ
オン性界面活性剤の一種又は二種以上の存在下、パラジ
ウム(II)塩水溶液、好ましくは塩化パラジウム(II)
水溶液を水素化ホウ素ナトリウム、ジメチルアミンボラ
ン、ヒドラジンなどの還元剤で還元処理して得られる。
化学めっきの為の金属イオン溶液としては、導電性を
付与する為、ニッケル、コバルト、銅等を使用すること
ができる。
本発明に係る砥石は、好くなくとも研削作用が行われ
る面に対し垂直に接する相対する面が金属めっきされて
いればよい。工業性、経済性を考慮すれば砥石を部分的
に金属めっきするよりも全表面を金属めっきするほうが
好適であり、この場合でも研削作用が行われる面に施さ
れた金属めっきは、研削開始まもなく研削削除されるか
ら、本発明における機械的研削作用と放電及び電解的研
削作用とを同時に且つ連続的に生起させることができ
る。
〔実施例〕
次に、実施例及び比較例により本発明を説明する。
実施例1 塩化パラジウム(II)50μmolを塩化ナトリウム250μ
molを含む水溶液2.5mlに溶解し、次いで、純水で94mlに
希釈した。この溶液を激しく攪拌しながら、ステアリル
トリメチルアンモニウムクロライド10mgを含む水溶液1m
lを加え、次いで、水素化ホウ素ナトリウム200μmolを
含む水溶液5mlを滴下すると、溶液の色が急変し、黒褐
色透明なパラジウムヒドロゾルが得られた。
得られたパラジウムヒドロゾルにドーナツ状砥石(穴
径3cm、外径12cm及び厚み0.5mm)を室温下で15分間浸漬
した後、砥石を引き上げ、十分に水洗し、パラジウムコ
ロイドが吸着された砥石を得た。
ニッケル化学めっき液サンケル(組成Ni90〜92%、P8
〜12%)(三晃特殊金属工業(株)製)に、上記パラジ
ウムコロイドが吸着された砥石を室温下で90℃で15分間
浸漬した後、水洗、乾燥した。
この砥石の導電率は、0.5Ω/□であった。この砥石
を直径1cmの鉄棒を10本切断した後、導電率を測定した
ところ、0.5Ω/□と初期の導電率をほぼ維持してお
り、本発明に係る砥石が放電電解用砥石として十分使用
できることが確認できた。
〔発明の効果〕
本発明に係る砥石は、前出実施例に示した通り、非導
電性物質からなる砥石の研削作用面に対して垂直に接し
て相対する各面が無電解めっき法により金属めっきされ
て導電性部分を形成しているとともに研削作用面に連続
する砥石内部が非導電性部分であることによって、機械
的研削作用と放電及び電解的研削作用とを同時に生起さ
せることができ、しかも、機械的研削作用を減少させる
ことなく、大きな導電性が得られるものであるから、放
電電解用砥石として好適である。
【図面の簡単な説明】
図1及び図2は、それぞれ本発明に係る砥石の一例を示
すドーナツ状砥石の斜視図及び側面図である。 図中、Aは砥石部分、B及びCは金属めっき部分、Dは
被研削材、E及びFは金属めっき研削点である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B24D 3/34 B24D 5/00 B23H 5/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非導電性物質からなる砥石の研削作用面に
    対して垂直に接して相対する各面が無電解めっき法によ
    り金属めっきされて導電性部分を形成しているとともに
    研削作用面に連続する砥石内部が非導電性部分であっ
    て、研削時に前記相対する各面間において放電と電解を
    生起することを特徴とする放電電解研削用砥石。
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