JP3131731B2 - 調理場用の排気装置 - Google Patents

調理場用の排気装置

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JP3131731B2
JP3131731B2 JP09225093A JP22509397A JP3131731B2 JP 3131731 B2 JP3131731 B2 JP 3131731B2 JP 09225093 A JP09225093 A JP 09225093A JP 22509397 A JP22509397 A JP 22509397A JP 3131731 B2 JP3131731 B2 JP 3131731B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気装置に関し、特に
台所や調理場で生じた排気ガスや臭気を含む蒸気等を外
部に排出するための排気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】台所や調理場においては、その調理器に
よって煮炊きをするため、ガス燃焼による排気ガスや、
油煙や臭気を含んだ蒸気等が放出される。これらの排気
ガス等は、これを直ちに屋外へ排出しないと、燃焼効果
を下げたり人に無影響を及ぼす酸欠状態になるし、また
油煙等によって部屋内を汚してしまうことになる。この
ため、一般的には、これらの排気ガス等を換気扇によっ
て排出したり、あるいは調理器の上方に配置したレンジ
フードを介して吸引して送風機により排気ダクトから排
出したりすることがなされている。
【0003】特に、レンジフードを利用する排気方法
は、換気扇を使用することに比較すれば、レンジフード
によって排気ガス等を効率良く案内することができるも
のであるため、所謂システムキッチンにおいて使用され
るものである。しかも、レンジフードを排気ガス等の発
生場所に近接させれば、排気ガス等の排出を確実に行う
ことができるのであるから、排気方法としてはメリット
の高いものである。
【0004】ところが、このようなレンジフードを使用
した従来の排気方法においては、その作動中に騒音が生
じるという問題は未だ解消されていない。すなわち、レ
ンジフードは調理器の周囲を囲むのに十分な大きさを有
しているのに、これから吸引された排気ガス等を排出す
るための排気ダクトは直径が約15cmと限られた大き
さしか有していないものであるから、送風機を騒音を生
じ易い大型のものとしなければならず、また排気ガス等
が通気路の種々な場所に当って騒音を発生するのであ
る。
【0005】また、排気ガス等を吸引機によって吸引す
る場合、排気ガス等の通り路に複雑な障害物があると、
これにより吸引抵抗を大きくして吸引効率を下げるだけ
でなく、前述した騒音の発生原因となるものである。よ
り具体的には、排気ダクトの口径は、これを壁や天井裏
等に導いて屋外に開口させなければならないから、レン
ジフードの開口面積に比較すれば前述したように非常に
小さいものであり、この口径の小さい排気ダクトに向け
て排気ガス等を障害なく吸引して排出するためには何等
かの工夫が必要になってくるのである。
【0006】特に、排気装置とは別の給気装置が設置さ
れる台所等においては、排気ガスのみの排出であれば4
00m3/h程度の能力を有する排気装置で十分ではあ
るが、油煙をも排出しようとすると、500m3/h程
度の能力が要求される。しかし、給気装置を別途設けて
いる台所等は少ないため、油煙の排出まで十分に行える
排気装置としようとすると、最大700m3/h程度の
能力を有するものとしなければならない。このような能
力の大きい排気装置によって直径が15cm程度の排気
ダクトから排気を行おうとすると、どうしても前述した
騒音の発生は避けられないのである。
【0007】このため、排気量が大きく騒音の少ない装
置として、所謂シロッコファンを採用することが考えら
れるのであるが、この一般的なシロッコファンはそのケ
ーシングも含めると相当大きな容積のものとなってお
り、これを容積の小さいレンジフード内や他の部分に設
置しようとする場合に、レンジフードやシステムキッチ
ン全体のデザイン構成を大きく変更しなければならな
い。しかしながら、レンジフード等の容積の変更を含む
デザイン変更は、限られた台所スペースでは現状のとこ
ろ殆ど不可能であり、結果として能力の高いシロッコフ
ァンであっても、そのままでは使用あるいは採用できな
いのである。
【0008】このため、本発明者は、レンジフードを使
用した排気方法のメリットを十分生かしながら、騒音発
生を極めて少なくすることのできる排気装置とするには
どうしたらよいかについて種々検討を重ねてきた結果、
特許第2609280号公報において提案した発明を行
ったのである。
【0009】この既に提案している発明は、本発明の説
明中において使用している符号を付して説明すると、次
の通りである。「台所や調理場に配置されている調理器
210等から排出される排気ガス等をレンジフード11
を介して吸引し、これを排気ダクト40側へ排出するた
めの排気装置100であって、この排気装置100を、
レンジフード11内、あるいはその上にてその下方に連
通すべく配置されて排気ダクト40を収納する収納箱1
0内に配置されて排気ダクト40に接続される通気箱2
0と、この通気箱20内に収納される吸引機30とによ
り構成するとともに、通気箱20を、その排気ダクト4
0側に接続されてこの排気ダクト40に向けて小径とな
る接続箱を有したものとし、当該通気箱20の略中央部
内に、排気ダクト40の略中心に向けて傾斜する傾斜面
を有した隔壁21を配置することにより、排気側が排気
ダクト40に向けて傾斜しながら小径となる一対の通気
路23を有したものとし、かつ、吸引機30を、隔壁2
1を通して各通気路23側に突出する駆動軸32を有し
た駆動モータ31と、各駆動軸32にそれぞれ取付けら
れて各通気路23内に収納されるシロッコファン33と
により構成するとともに、各シロッコファン33の羽根
板33aを吸気孔側から駆動モータ31側にかけて小径
となるように傾斜させたことを特徴とする排気装置10
0」
【0010】この特許第2609280号公報において
出願人が既に提案した排気装置100は、これで所期の
目的を達成できたのであるが、その後の検討で吸引器3
0の効率をもっと上げることができる可能性が知見され
たのである。
【0011】すなわち、シロッコファン33は、例えば
図5に示すように略筒状体であるケース内に回転可能に
収納してあって、当該シロッコファン33とケース内面
との間隔が、回転軸33の直上からシロッコファン33
の回転方向である図示時計回りに順次大きくなるように
してあり、最終的に排気口25からの風量が最大となる
ようにしてある。ところが、吸気口24から吸引された
排気ガスは、シロッコファン33の回転に引きずられて
その回転方向に流れることがあると考えられ、回転軸3
3の直上の当該シロッコファン33とケース内面との間
から排気口25とは反対側に流れることになって、シロ
ッコファン33が所謂「空転」することがあると考えら
れことが判明したのである。特に、排気口25の先にあ
る排気ダクト40等に排気に対する抵抗があると、この
空転は増大され、結果的に排気の効率低下を招くことに
なるのである。
【0012】そこで、本発明者は、レンジフードを使用
した排気方法のメリットを十分生かしながら、騒音発生
を極めて少なくすることができ、しかもシロッコファン
の空転が殆どない排気装置とするにはどうしたらよいか
について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成した
のである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、レンジフードを使用した排気方法における騒
音の発生を防止し、かつ排気を効率よく行うことであ
る。
【0014】すなわち、本発明の目的とするところは、
調理器の周囲で生じた排気ガス等をレンジフードによっ
て確実に吸引するとともに、吸引途中及び排気途中にお
いて、吸引損出を招くことがなくて騒音の発生を極力抑
えることができ、しかも排気そのものを効率よく行うこ
とのできる排気装置を提供することにある。
【0015】また、本発明の他に目的とするところは、
置全体のコンパクト化を計り、排気効率をより一層高
めることのできる排気装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】以上課題を解決するため
に、本発明の採った手段は、実施例において使用する符
号を付して説明すると、「台所や調理場に配置されてい
る調理器210等から排出される排気ガス等をレンジフ
ード11を介して吸引し、これを排気ダクト40側へ排
出するための排気装置100を、レンジフード11の収
納箱10内に配置されて排気ダクト40に接続される通
気箱20と、この通気箱20内に収納される吸引機30
とを備えたものとして構成した調理場用の排気装置10
0であって、吸引機30を、通気箱20内の略中央に設
けた隔壁21によって形成した左右一対の通気路23・
23と、これら各通気路23側に突出する駆動軸32を
有した1つの駆動モータ31と、各駆動軸32にそれぞ
れ取付けられて各通気路23内に収納されるシロッコフ
ァン33とにより構成するとともに、各シロッコファン
33の羽根板33aを吸気孔24側から駆動モータ31
側にかけて小径となるように傾斜させ、さらに、各通気
路23内であって排気ダクト40の直近に位置する部分
に、各シロッコファン33の羽根板33aに近接するこ
とになる通気遮断段部50を設け、これら各通気遮断段
部50により、吸気孔24から吸引された排気ガス等が
シロッコファン33から排気ダクト40側に直接流れる
ようにし、 さらに、各シロッコファン33の駆動モータ
31側に、モータ収納凹所33bをそれぞれ形成して、
これら各モータ収納凹所33b内に駆動モータ31の一
部を収納するようにしたことを特徴とする調理場用の排
気装置100」である。
【0017】すなわち、本発明に係る排気装置100
は、シロッコファン33の各羽根板33aを、吸気孔側
から駆動モータ31側にかけて小径となるように傾斜さ
せて吸引機30を構成し、この吸引機30を屋外に開口
する排気ダクト40に接続される通気箱20内に収納す
るとともに、この通気箱20をレンジフード11内に収
納する(図1に示した場合)か、この通気箱20を収納
した収納箱10をレンジフード11上に配置した(図6
に示した場合)ものなのである。
【0018】以上のように構成した本発明に係る排気装
置100の作用を、これによってレンジフード11下か
ら吸引される排気ガス等の動きに従って説明すると、次
の通りである。
【0019】まず、この排気装置100は、図1に示す
ように、例えばシステムキッチン200を構成している
調理器210の上方に配置されるレンジフード11内に
設けられるものであり、システムキッチン200の全体
のデザインに悪影響を与えないものとなっているのであ
る。
【0020】このことは、図6に示したように、収納箱
10をレンジフード11上に接続して、この収納箱10
内に排気装置100を収納した場合にも同様にいえるこ
とである。すなわち、この場合の排気装置100は、レ
ンジフード11とともに一体的なデザインのものとなっ
ている収納箱10内に完全に納められるから、特にレン
ジフード11のデザインを大きく変更する必要がないだ
けでなく、デザイン変更するにあたってもその収納空間
に制限を受けることなく行えるのであり、結果としてシ
ステムキッチン200のための設備としてこのシステム
キッチン200全体のデザインをスッキリさせ得るので
ある。
【0021】さて、システムキッチン200の調理器2
10において種々な調理がなされると、その排気ガスが
生ずるだけでなく、調理によって油煙や臭気を含んだ水
蒸気が生ずることになるが、これらの排気ガス等は熱を
有しているため上昇して、その上方に開口しているレン
ジフード11によって受け止められるのである。ここ
で、排気装置100を構成している吸引機30が作動さ
れていれば、排気ガス等は図2または図3中に示した各
矢印に沿って吸引され、通気箱20に接続してある排気
ダクト40を通して屋外に排出されることになるのであ
る。
【0022】以上のような排気ガス等の流れは、吸引機
30による駆動によってもたらされることは当然である
が、この吸引機30による作動を、これにより吸引され
る排気ガス等の流れを中心に説明すると、次の通りであ
る。吸引機30の駆動モータ31が回転駆動すれば、そ
の各駆動軸32に連結してあるシロッコファン33が回
転するのであるが、各シロッコファン33を構成してい
る各羽根板33aは各シロッコファン33内の気体をい
わば切り取りながらその各隙間から外側へ排出するので
ある。この吸引機30は、図3及び図4に示すように、
左右両側に吸気口24を、また上面に排気口25を有し
た文字通りの箱である通気箱20内に収納してあるか
ら、各シロッコファン33の回転によって、通気箱20
外の気体を、図2及び図3中の矢印で示したように吸気
口24から吸引し、かつ排気口25から排出することに
なるのである。
【0023】ここで重要なことは、各シロッコファン3
3を構成している羽根板33aが、通気箱20の吸気口
24側から駆動モータ31に向けて小径となるように傾
斜させてあることであるが、このことによって、各羽根
板33aの隙間から収納箱10の各通気路23内に排出
される気体の流れが、通気路23の排気口25に近い部
分では早く、通気路23の駆動モータ31に近い部分で
は遅いものとされていることである。つまり、排気ダク
ト40が接続されるべき排気口25は、図3に示したよ
うに通気箱20の外径よりも小さいものであり、吸気口
24から直接的に排気口25に向かうパス(道すじ)
は、駆動モータ31に近接した部分から排気口25に向
かうパスに比較すると長いものとせざるを得ないのであ
るが、この吸気口24から排気口25へのパスでの気体
の流れは前述したように早くなっているから、各シロッ
コファン33を通して排気口25に送られる気体は急激
な圧力変化を伴なうことなく円滑に流れることになるの
である。
【0024】さらに別の重要なことは、各通気路23内
であって排気ダクト40の直近に位置する部分に、各シ
ロッコファン33の羽根板33aに近接することになる
通気遮断段部50を設けたことである。すなわち、これ
ら各通気遮断段部50は、これが各通気路23内に存在
することにより、その部分での排気ガス等の、排気口2
5とは反対側に流れることを阻止しているのであり、そ
の部分でのシロッコファン33の空転(空回り)を防止
しているのである。従って、この通気遮断段部50の存
在によって、シロッコファン33により吸気孔24から
吸引された排気ガス等は、通気遮断段部50が存在して
いない各通気路23を通して通気ダクト40側に直接流
れることになる。
【0025】従って、以上のことから、吸引機30の駆
動モータ31の作動によって各シロッコファン33が回
転して、各吸気口24から吸引した排気ガス等を排気口
25に向けて送り出すに際して、排気ガス等の流れの抵
抗となるようなものは通気箱20内には殆どなくなって
おり、結果として、駆動モータ31の回転駆動が空回り
することなくなされるのであり、騒音が発生することも
殆どないのである。また、この排気装置100は、その
各通気路23内に設けた各通気遮断段部50によって、
吸気孔24から吸引した排気ガス等の、通気ダクト40
を通した排出を効率よく行うのである。
【0026】なお、この吸引機30においては、駆動モ
ータ31の両駆動軸32が左右に突出されており、各駆
動軸32にそれぞれシロッコファン33が取付けてある
から、駆動モータ31に対するバランスがよく、各シロ
ッコファン33による吸気及び排気が障害も抵抗もなく
なされるのである。
【0027】勿論、以上のような吸引機30を収納した
通気箱20は、図1及び図2に示した実施例において
は、レンジフード11内に収納されているから、レンジ
フード11で受け止められた排気ガス等は、図2に示し
たように、通気箱20の各吸気口24から直接取り込ま
れるのである。また、図6に示した実施例では、通気箱
20は収納箱10内に収納されており、この収納箱10
は、レンジフード11の上端に連通状態で接続してある
から、レンジフード11で受け止められた排気ガス等
は、図6中の矢印にて示したようにまず収納箱10内に
取り込まれるのである。そして、この収納箱10内にに
は通気箱20側の各吸気口24が開口しており、この通
気箱20の上端に形成してある排気口25には排気ダク
ト40の下端が接続してあるから、結果としてレンジフ
ード11により受けとめられた排気ガス等は排気ダクト
40から屋外に排出されるのである。
【0028】
【0029】また、この排気装置100は、特に図3に
て示すように、各シロッコファン33の駆動モータ31
側に、モータ収納凹所33bをそれぞれ形成して、これ
ら各モータ収納凹所33b内に駆動モータ31の一部を
収納するようにしたから、駆動モータ31の一部をシロ
ッコファン33内に納めることができるだけでなく、こ
のシロッコファン33を隔壁21により近接させること
ができるため、全体をコンパクトなものとすることがで
きるのである。しかも、各モータ収納凹所33b内に駆
動モータ31の一部を収納するようにしたため、通気路
23を形成するための各隔壁21間の距離を大きく取る
ことができ、これらの隔壁21によって駆動モータ31
の支持を強固に行うこともできるものとなっているので
ある。
【0030】以上のようなコンパクト化がなされれば、
図3に示した通気箱10の図示横方向の幅を小さくする
ことができるのであり、これにより、接続箱20aを構
成している側壁の傾斜角度を大きくすることができる、
つまり通気箱10の側壁をより一層立ち上げることがで
きるのであり、この中を通る排気ガスの抵抗を少なくす
ることができる。従って、排気装置100全体のコンパ
クト化がなされれば、その起動時の騒音を低減すること
ができるのである。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明を、図面に示した実
施の形態である排気装置100について説明すると、図
1には本発明に係る排気装置100を採用したシステム
キッチン200の部分正面図が示してある。このシステ
ムキッチン200においては、その図示中央部に種々な
煮炊きを行う調理器210が配置してあり、この調理器
210上には、これから生じた排気ガス等を受け取るた
めのレンジフード11が配置してある。
【0032】そして、このレンジフード11内には、排
気装置100を構成している通気箱20が収納・設置し
てある。そして、この通気箱20の図示上面には、排気
ダクト40の下端が接続してある。なお、通気箱20
は、図6に示す実施形態の場合のように、レンジフード
11の上方に収納箱10を一体化しておき、この収納箱
10の上端部を天井等に取り付けるとともに、この収納
箱10内に排気ガス等を屋外へ排出するための排気ダク
ト40を収納しながら、この収納箱20内に収納するよ
うに実施してもよいものである。
【0033】通気箱20は、図2〜図4に示したような
箱型状のものであり、その上面側に接続した接続箱20
aの排気口25及び左右両側に形成した吸気口24を除
けば全体として気密的に構成したものである。そして、
この通気箱20内には、特に図3及び図4に示したよう
に、当該通気箱20内に同じ大きさの通気路23を左右
に形成するための左右一対の隔壁21が設けてあるもの
である。
【0034】なお、この通気箱20を、図6に示したよ
うに、レンジフード11の上方に設けた収納箱10内に
収納する場合には、この収納箱10内に通気空間12を
介して当該通気箱20を収納・支持し、この通気箱20
の図示上面に、排気ダクト40側に配置されてこの排気
ダクト40に向けて小径となる接続箱20aを接続すれ
ばよい。そして、この接続箱20aの図示上面に形成し
た排気口25に排気ダクト40の下端を接続するのであ
る。
【0035】各隔壁21は、その左右に通気路23を形
成するだけでなく、後述する吸引機30の駆動モータ3
1を支持する部分ともなっている。また、これらの隔壁
21の上端は、排気ダクト40の中心に向かうものであ
る。そして、これらの隔壁21の略中央部分には、図4
に示したように、吸引機30の駆動モータ31が支持し
てあって、この駆動モータ31の駆動軸32は略水平状
に位置して各通気路23内に突出させてあるものであ
る。
【0036】吸引機30は、図4及び図5に示したよう
に、上述した駆動モータ31と、この駆動モータ31の
各駆動軸32に一体化したシロッコファン33とを有し
ているものであり、各シロッコファン33は通気箱20
内の各通気路23に収納・配置してある。各シロッコフ
ァン33は、多数の羽根板33aを有してこれらの間か
ら気体の外側に向けて排出するものであるが、各羽根板
33aは、通気箱20側の吸気口24から駆動モータ3
1に向けて小径となるように傾斜させたものである。こ
の各羽根板33aの傾斜によって、各シロッコファン3
3により吸引された排気ガス等の通気路23内への排出
を、その流れに乱れを生じさせることなく行うようにし
てあるのである。
【0037】また、この実施形態の排気装置100で
は、特に図3に示したように、各シロッコファン33の
駆動モータ31側に、モータ収納凹所33bをそれぞれ
形成している。各モータ収納凹所33bの形状は、駆動
モータ31自体の形状に応じて変化し得るものである
が、図3にも示したように、駆動モータ31の外側カバ
ーとしての役割をも果すような形状・断面のものとして
いるものである。そして、これら各モータ収納凹所33
b内には、図3に示したように、駆動モータ31の一部
が収納されるのである。
【0038】そして、この実施形態の排気装置100で
は、図3及び図5に示したように、各通気路23内であ
って排気ダクト40の直近に位置する部分に、各シロッ
コファン33の羽根板33aに近接することになる通気
遮断段部50が設けてある。これら各通気遮断段部50
は、図3及び図5に示したような形状のものとなるよう
に、例えば金属材を加工して中空なものとしたり、中実
のものとして形成したものである。また、通気箱20の
一部を内方に膨出させることにより、当該通気遮断段部
50を形成するようにしてもよいものである。
【0039】これら各通気遮断段部50は、特に図5に
示したように、各通気路23内であって排気ダクト40
の直近に位置する部分に形成することが重要である。何
故なら、吸気孔24から吸引された排気ガス等が、回転
軸33の直上のシロッコファン33とケース内面との間
から排気口25とは反対側に流れることを阻止しなけれ
ばならないからである。そして、吸気口24から吸引さ
れた排気ガス等を、当該通気遮断段部50によりシロッ
コファン33の回転に引きずられないようにして、シロ
ッコファン33から排気ダクト40側に直接流されるよ
うにしなければならないからである。
【0040】この通気遮断段部50の形状条件として
は、各通気路23内であって排気ダクト40の直近に位
置する部分に形成することの他、各シロッコファン33
の羽根板33aに近接することになるようにしなければ
ならないが、具体的には、図3に示したように、各シロ
ッコファン33の羽根板33aに沿って傾斜するものと
しなければならないものである。何故なら、各シロッコ
ファン33の羽根板33aは、吸気孔24側から駆動モ
ータ31側にかけて小径となるように傾斜させたものだ
からである。
【0041】なお、この実施形態では、排気ガス等の吸
気口24を通気箱20の両側に、また排気ダクト40に
接続させる排気口25を通気箱20の上面に形成するよ
うにして、各部材をこれらに合わせた位置に配置したも
のについて説明しているが、例えば、駆動モータ31の
各駆動軸32を通気箱20の前後に突出するようにして
実施してもよいし、排気ダクト40を通気箱20の一側
面に取り付けるように実施してもよいものである。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明においては、
上記実施形態にて例示した如く、「台所や調理場に配置
されている調理器210等から排出される排気ガス等を
レンジフード11を介して吸引し、これを排気ダクト4
0側へ排出するための排気装置100を、レンジフード
11の収納箱10内に配置されて排気ダクト40に接続
される通気箱20と、この通気箱20内に収納される吸
引機30とを備えたものとして構成した調理場用の排気
装置100であって、吸引機30を、通気箱20内の略
中央に設けた隔壁21によって形成した左右一対の通気
路23・23と、これら各通気路23側に突出する駆動
軸32を有した1つの駆動モータ31と、各駆動軸32
にそれぞれ取付けられて各通気路23内に収納されるシ
ロッコファン33とにより構成するとともに、各シロッ
コファン33の羽根板33aを吸気孔24側から駆動モ
ータ31側にかけて小径となるように傾斜させ、さら
に、各通気路23内であって排気ダクト40の直近に位
置する部分に、各シロッコファン33の羽根板33aに
近接することになる通気遮断段部50を設け、これら各
通気遮断段部50により、吸気孔24から吸引された排
気ガス等がシロッコファン33から排気ダクト40側に
直接流れるようにし、 さらに、各シロッコファン33の
駆動モータ31側に、モータ収納凹所33bをそれぞれ
形成して、これら各モータ収納凹所33b内に駆動モー
タ31の一部を収納するようにしたこと」ことにその構
成上の特徴があり、これにより、調理器の周囲で生じた
排気ガス等をレンジフードによって確実に吸引するとと
もに、吸引途中及び排気途中において、吸引損出を招く
ことがなくて騒音の発生を極力抑えることができ、しか
も排気そのものを効率よく行うことのできる排気装置を
提供することができるのである。
【0043】特に、本発明に係る排気装置100によれ
ば、給気設備・装置を有していない台所等に対しても、
低騒音で700m3/h程度の排気を十分行うことがで
きるのであり、レンジフード11の容積及びデザインに
は無関係に設置できて、効率がよく有用性の高いものと
することができるのである。
【0044】また、この排気装置100については、そ
の各シロッコファン33の駆動モータ31側に、モータ
収納凹所33bをそれぞれ形成して、これら各モータ収
納凹所33b内に駆動モータ31の一部を収納するよう
にしたから、装置全体のコンパクト化を計り、排気効率
をより一層高めることのできる排気装置を提供すること
ができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排気装置を採用したシステムキッ
チンの部分正面図である。
【図2】本発明に係る排気装置の拡大正面図である。
【図3】同排気装置を構成している通気箱内の、図4中
の1−1線に沿ってみた断面図である。
【図4】内部に吸引機を組込んだ状態の通気箱の平面図
である。
【図5】本発明の排気装置を構成している吸引機の拡大
側面図である。
【図6】本発明に係る排気装置の他の設置例を示す拡大
正面図である。
【符号の説明】
100 排気装置 10 収納箱 11 レンジフード 12 通気空間 20 通気箱 21 隔壁 22 傾斜面 23 通気路 24 吸気口 25 排気口 30 吸引機 31 駆動モータ 32 駆動軸 33 シロッコファン 33a 羽根板 33b モータ収納凹所 40 排気ダクト 50 通気遮断段部 200 システムキッチン 210 調理器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】台所や調理場に配置されている調理器等か
    ら排出される排気ガス等をレンジフードを介して吸引
    し、これを排気ダクト側へ排出するための排気装置を、
    前記レンジフードの収納箱内に配置されて前記排気ダク
    トに接続される通気箱と、この通気箱内に収納される吸
    引機とを備えたものとして構成した調理場用の排気装置
    であって、 前記吸引機を、前記通気箱内の略中央に設けた隔壁によ
    って形成した左右一対の通気路と、これら各通気路側に
    突出する駆動軸を有した1つの駆動モータと、前記各駆
    動軸にそれぞれ取付けられて前記各通気路内に収納され
    るシロッコファンとにより構成するとともに、 各シロッコファンの羽根板を吸気孔側から前記駆動モー
    タ側にかけて小径となるように傾斜させ、 さらに、前記各通気路内であって前記排気ダクトの直近
    に位置する部分に、各シロッコファンの羽根板に近接す
    ることになる通気遮断段部を設け、これら各通気遮断段
    部により、前記吸気孔から吸引された排気ガス等が前記
    シロッコファンから前記排気ダクト側に直接流れるよう
    し、 かつ、前記各シロッコファンの駆動モータ側に、モータ
    収納凹所をそれぞれ形成して、これら各モータ収納凹所
    内に前記駆動モータの一部を収納するように したことを
    特徴とする調理場用の排気装置。
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