JP3131365U - 木構造用耐震補強側接ホールドダウン金物 - Google Patents

木構造用耐震補強側接ホールドダウン金物 Download PDF

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Abstract

【課題】 本考案は木構造材の接合部のしなりや軋みを金物の斜辺または円弧が受け止めつつ、連結部材の鎖が柱と土台と基礎を連結し一体となって柱と土台の浮上と横ずれを防止し、強風や地震の外力に対応することによって軸組みの補強をする。
【解決手段】
本考案は主として木造軸組みの側面に接合され、係止孔3を多数穿設された帯金物の平板面を複数以上組みつけて、V形、X形、1/4円形、半円形または三角形をなす構造体の斜辺または円弧が柱のしなりや軋みを受け止めつつ、連結部材の鎖19が柱5と土台4と基礎23を連結し柱と土台の浮上と横ずれを防ぎ柱と基礎と一体になって外力に対して補強をする。
【選択図】図1

Description

本考案は、木構造用金物に関するものである。
木造建築構造材の接合部の補強は筋交いや火打ちで固定するのが一般的であった。
考案が解決しようとす課題
筋交いでの補強は開口部をとることになるし、木構造軸組みの改造補強は手間と時間を要し非常に困難な工事となる。古い柱でも取り付け容易な改造補強金物の提供を狙いとするものである。
問題を解決するための手段
本考案は柱と土台の交差部など、建築物の互いに交差する木造軸組みの側面に接合され柱のしなりやきしみを構造体の斜辺または円弧が受け止めつつ柱と土台及び基礎と一体になって外力に対応することによって、軸組み構造の補強となることによって問題を解決している。
考案の効果
上述のように、本考案の木構造用耐震補強側接ホールドダウン金物は構造体に斜辺または円弧および基礎との連結部材を設けたので、軸組み柱の地震や強風によるしなりやきしみを受け止めつつ、軸組み構造の抜けや、はずれを防ぎ、土台の浮上と横ずれを防止し古い柱や、また土台巾に比べ布基礎巾が過大な場合でも比較的容易に対応できる。
V形、X形の帯金物の構造体の場合は、組みつけられた構造体の角部を交差する軸組みの一方の柱に、交差する辺の反対の端部を他方の柱に接合する。1/4円形の構造体の場合は一方の半径部を一方の柱に、他方の半径部を他方の柱に接合する。半円形の構造体の場合は直径部を一方の柱に、円弧の中間部を他方の柱に接合する。三角形の構造体の場合はひとつの角部を一方の柱に、その角部の対辺部を他方の柱に接合する。接合手段として、ラグスクリューボルト、木工ネジ、ボルト、釘、ドリリングタッピングネジ等の固定手段で固定する。さらに連結部材である鎖を単数または複数、構造体の平面上に、一端を溶着あるいはネジ結合にて結合し、他端を基礎の側面へ金属拡張アンカーとナット、または金属拡張プラグとボルト等の結合部材でピーンと張りつめて固定する。
以下添付図面に従って一実施例を説明する。1は帯金物の平板部を溶着により組みつけて三角形となした構造体を軸組みの交差部に接合した場合で、ひとつの角部は一方の柱に、その角部に対する辺部は他方の柱に接合することにより、取り付けられた軸組みの柱のしなりやきしみを構造体の斜辺部が受け止めつつ補強する。さらに構造体平面上に鎖の一端20を溶着し、多端22を基礎の側面へ 金属拡張アンカー、ワッシャー、スプリングワッシャー、ナット等の結合部材でピーンと張りつめて結合する。
2は溶着線、3は係止孔、4は土台、5は柱、6は筋交い、7は壁、23は基礎、19は連結部材の鎖である。8は帯金物の平板部をネジ結合により組みつけて三角形となした構造体で前記と同様に軸組み交差部へ接合して補強をする。さらに構造体平面上に鎖の一端21をネジ結合して、他端22を前記と同様に金属拡張アンカー18等で基礎に結合して連結して補強をする。
12は帯金物の平板部をネジ結合により組み付けV形となした構造体で、二辺をはさむ角部を軸組みの一方の柱に、13の交差する辺の角に対する端部を他の柱に接合して補強をする。さらに鎖の一端20を構造体の平面上に溶着し、他端22を基礎の側面上に金属拡張アンカー18を打ち込んで、ワッシャー11、スプリングワッシャー10、ナット17で結合し連結する。
14は帯金物の平板部を溶着して組み付け1/4円形となした構造体でそれぞれの半径部15を一方の柱と他方の柱に接合することにより構造体の円弧16で柱のしなりや軋みを受け止めつつ補強をする。さらに鎖の一端20を構造体の平面上に溶着し、他端22を基礎の側面上に金属拡張アンカー18を複数打ち込んで、前記同様に結合して連結したものである。
本考案の帯金物の平板面を溶着により組みつけて、三辺で三角形をなす構造体にしたものを軸組み側面へ接合し、さらに連結部材の鎖で基礎へ連結した場合の木構造用耐震補強側接ホールドダウン金物の正面図である。 本考案の帯金物の平板面をネジ結合により組み付けて三辺で三角形をなす構造体を軸組み側面へ接合し、さらに連結部材の鎖を基礎へ連結した場合の木構造用耐震補強側接ホールドダウン金物の斜視図である。 本考案の帯金物の平板面をネジ結合により組みつけて二辺でV形をなす構造体を軸組み側面へ接合し、さらに連結部材の鎖で基礎へ連結した場合の木構造用耐震補強側接ホールドダウン金物の正面図である。 本考案の帯金物の平板面を溶着により組みつけて1/4円形を成す構造体を軸組み側面へ接合し、さらに連結部材の鎖で基礎へ連結した場合の木構造用耐震補強側接ホールドダウン金物の正面図である。
符号の説明
1 溶着により組み付けた三角形をなす構造体
2 溶着線
3 係止孔
4 土台
5 柱
6 筋交い
7 壁
8 ネジ結合により組み付けた三角形をなす構造体
9 ボルト
10 スプリングワッシャー
11 ワッシャー
12 ネジ結合により組み付けたV形をなす構造体
13 交差する辺の角に対する端部
14 溶着により組み付けた1/4円形をなす構造体
15 半径部
16 円弧部
17 ナット
18 金属拡張アンカー
19 連結部材の鎖
20 溶着により結合したる鎖端部
21 ネジ結合にて結合したる鎖端部
22 金属拡張アンカーとナットにて結合したる鎖端部
23 基礎

Claims (1)

  1. 木構造用の軸組みの補強金物であって、係止孔を多数穿設された帯金物の平板面を複数以上組みつけて、V形、X形、1/4円形、半円形または三角形をなす構造体を交差する軸組み側面へ接合して、その構造体の斜辺または円弧でもって補強しつつ、その側接の平面上に連結部材の一端を溶着または結合部材にて結合せしめ、他端を基礎の側面上に結合部材にて結合せしめてもって一体に連結し、柱の浮き上がりと横ずれを防止するのを特徴とする木構造用耐震補強側接ホールドダウン金物
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