JP3131328U - 湿熱頭部装着具 - Google Patents

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Abstract

【課題】シャンプー時簡単に頭皮の脂を落とすことができる頭部装着具を提供する。
【解決手段】通気性を有する袋体内に、大気中の水分を吸着する物質を充填せしめて頭部装着具本体を形成し、該頭部装着具本体を加熱手段を用いて加熱することにより発生する蒸気熱によって湿熱を含んだ湿熱頭部装着具本体を構成し、該頭部装着具本体を頭部に当椄することにより、頭皮の毛穴に蓄積した脂を温めてなる。
【選択図】図1

Description

本考案は、例えば電子レンジ等で加熱する事により蒸気熱が発生するという物質の特性を利用するもので、係る物質を袋体に充填して形成した頭部装着具本体を電子レンジ等で加熱した後、蒸気熱による湿熱を含んだ頭部装着具本体を頭部に当接する事により、頭皮の毛穴に蓄積した脂を溶解する湿熱頭部装着具に関する。
従来、化学反応から生ずる発熱を利用した温熱具は、通気性を有する不織布からなる袋体内に、酸素と化合して発熱する粉状の発熱剤を充填し、この袋体を外気と遮断可能な外装袋内に収納して構成されており、袋体を外装袋より取り出すと、大気中の酸素が袋体の内部へ透過するため、発熱剤が酸素と化合して化学反応を起こし、反応時に発生する熱で身体を加熱するようになっている。しかし、かかる粉状の発熱剤を利用した温熱具は、使用中に絶えず酸素を供給する必要があるため、袋体が衣服等によって密閉されないように留意しなければならないばかりか、発熱温度の調整ができない難点があった。
上記難点に対処したものに、熱源として過冷却と晶析を反復し、晶析時に発熱する溶液を利用することによって、酸素を供給することなく溶液に衝撃を与えることによって発熱させることができ、発熱温度も調節することが可能なヒーター、即ち柔軟性物質によって形成した袋体内に、過冷却と晶析を反復し晶析時に発熱する溶液を充填すると共に、2本の金属製の操作片を回動可能に軸支して構成した晶析誘発具を封入したことを特徴とするヒーターがある(実公平1−31216)。
しかしながら、上記ヒーターは一旦袋体内の溶液が晶析し発熱すると、次に使用するときには必ず煮沸して、晶析状態から過冷却の溶液に戻す必要があるので不便であるばかりか、晶析誘発具が極めて不安定であるため、必要なときに晶析せず、逆に不必要なときに晶析するという欠点が生じた。また、電子レンジの使用は溶解時間の設定が困難であるため、時には庫内で爆発する恐れもあって不可能であった。
課題を解消するための手段
上記問題点を解決するために、通気性を有する袋体内に大気中の水分を吸着する物質を充填せしめて頭部装着具本体を形成し、該頭部装着具本体を加熱手段を用いて加熱することにより発生した蒸気熱によって湿熱を含んだ頭部装着具本体を構成し、該頭部装着具本体を頭部に当接することにより、頭皮及び毛穴内の脂を温めてなることを特徴とする湿熱頭部装着具を提供するものである。
また、大気中の水分を吸着する物質をシリカゲルとし、該シリカゲルを充填せしめた頭部装着具本体を電子レンジで温めてなることを特徴とする湿熱頭部装着具を提供するものである。さらに、上記頭部装着具本体の下半分の適当な位置に開口部を設けたことを特徴とする湿熱頭部装着具を提供するものである。
即ち、本考案は、発熱のための誘発具を何等必要としないばかりか、発熱も家庭内に存在する電子レンジを使用することにより、簡単かつ正確な発熱が短時間で期待できるので、繰り返し容易に使用できる。
一般に、大気中の水分を吸着する物質としてはシリカゲルが代表的であり、該シリカゲルは、相対湿度が30%のとき、シリカゲル100グラムに対して水分18グラムを保有し、相対湿度60%のとき、シリカゲル100グラムに対して水分29グラムを保有するという特性がわかっている。
従って、水分を吸着したシリカゲルを電子レンジ等で加熱することにより、電子レンジの高周波がシリカゲルの中の温度を上げて蒸気熱を発生する。該蒸気熱は適当な湿度を含んだ熱、つまり湿熱を有することとなるので、かかる湿熱を頭部に当接すると、決して急激ではなく穏やかに頭部を温めるので、頭皮に負担が少なく毛穴内の脂が温められる。
考案の効果
本考案は以上のように、発熱剤としてシリカゲル等を使用し、シリカゲル等の蒸気熱によって頭皮ケアやフェイシャルケア等を行うものであり、そのシリカゲル等の発熱を電子レンジで行うものであるから、極めて簡単、かつ手軽に家庭内でも使用することが可能な上に、繰り返し使用できるから経済的である。
また、蒸気熱という湿りけのある湿熱を利用するものであるから、急激な温熱ではなく、しっとりとした穏やかな湿熱を頭部に与えるので、頭皮に負担なく毛穴の脂を溶解し、シャンプーで簡単に落とすことができる。
以下、本考案の一実施例を大気中の水分を吸着する物質として、二酸化ケイ素(SiO2)を主成分とするシリカゲルを採用した場合を例にとって図面に基づき説明する。図面は本発明を頭用として使用する場合の湿熱頭部装着具を示し、図1は本発明の側面図、図2はその平面図、図3はその縦断面図である。
(1)は通気性を有する綿ネル、不織布等で形成された、略帽子型の袋体である。該袋体(1)の内部にはシリカゲル(2)を充填することにより、頭部装着具本体(3)が形成される。
袋体(1)の中心から放射状に4本のステッチされた縫い目(4)が設けられ、該縫い目(4)によって袋体(1)内のシリカゲル(2)は均等に一個所に偏らないように充填される結果、電子レンジで加熱されるとき高周波が袋体(1)内に充填されたシリカゲルに均一に照射されるので、頭部装着具本体(3)からは満遍無く蒸気熱が発生する。
袋体(1)の周囲にはバイアステープ(5)で縁取られ、上記同様にステッチされた縫い目(6)が設けられている。一般に湿度が60%以上になると雑菌が発生する可能性があるので、上記袋体(1)には雑菌の繁殖を抑制するための抗菌防臭加工が施されている。
本考案を使用する際には、そのまま又は適当な大きさに畳んで電子レンジのレンジ皿に載置する。
電子レンジは500ワットから700ワットに設定し、電子レンジ機能で約1分間加熱する。加熱後は頭部装着具本体(3)を電子レンジより取り出し、頭部装着具本体(3)を直接又はタオル等の上から頭に当接させると、シリカゲル(2)の蒸気熱によって頭皮及び毛穴は温められ、毛穴内の脂を溶解させる事ができる。
これを再使用する場合には、20分以上の間隔を有すれば、シリカゲル(2)が再び大気中の水分を吸着するので、上述のような要領で頭部装着具本体(3)を電子レンジで加熱することにより、頭部装着具本体(3)は温められるので頭部装着具本体(3)の再使用が可能となり、以後同様の作業を繰り返すことにより何回でも繰り返し使用できる。
図4は本考案の他の実施例を示す平面図で、本考案を顔用として使用するもので、装着具本体(13)の下半分の適当な位置に開口部(7)と左右どちらかに面ファスナー(8)を設け、使用時に該開口部(7)に着用者の口を臨ませることにより、呼吸時に息苦しさがなく装着させるものであり、袋体(11)の内部にはシリカゲル(12)が充填されている。
(14)は袋体(11)の中央より放射状に4本のステッチされた縫い目(14)、袋体(11)の外周縁及び開口部(7)にはそれぞれバイアステープ(15)で縁取られ、上記同様にステッチされた縫い目(16)が設けられ、頭部装着具本体(13)が形成される。
図5は頭部装着具本体(13)を顔に当接する際に、頭部装着具本体(13)の顔よりの脱落を防止するために形成されたスパンデックス製、長方形のベルト(9)であり、該ベルトの一側端部にはベルト(9)と本体(13)を固定するための面ファスナー(18)が接着されている。
しかして、本考案を使用するときは、頭部装着具本体(13)を電子レンジで加熱し、頭部装着具本体(13)が温められ、電子レンジから取り出し、本体(13)の面ファスナー(8)をベルト(9)に取り付け、着用者の口を頭部装着具本体(13)に設けた開口部(7)に臨ませた状態で顔に当接し、ベルト(9)を後頭部にあてがい、面ファスナー(18)で固定するものである。
図6は本考案の他の実施例を示す側面図で、本考案を頭、顔併用として使用するもので、二つの略帽子型を組み合わせた様な形になっており、この装着具本体(23)に着用者の口を臨ませる為の開口部(17)を設け、袋体(21)の内部にはシリカゲル(22)が充填されている。
以上本考案の実施例について説明したが、本考案は必ずしもこの実施例のみに限定されるものではなく、本考案にいう前記の構成要件を備え、かつ本考案にいう目的を達成し、以下の効果を有する範囲内において適宜改変して実施することができるものである。
また、上記実施例は頭部装着具本体の袋体内の充填物としてシリカゲルを例にとって詳述したが、大気中の水分を吸着する物質であればシリカゲルに限定されることはない。さらに生薬、ハーブ等の香り成分やマイナスイオンを放出するトルマリン鉱石等を同時に入れることにより、リラックス効果も期待できる。
本考案は入浴前等に装着し、頭皮その他の毛穴に詰まった脂等に対して湿熱によって頭皮等への負担を軽減しながら毛穴に蓄積した脂を溶解しシャンプー時簡単に脂を落とすことに利用される。
本考案の湿熱頭部装着具を示す側面図である。 上記湿熱頭部装着具の平面図である。 上記湿熱頭部装着具の縦断面図である。 本考案の他の実施例を示す平面図である。 上記実施例のベルトを示す平面図である。 本考案の他の実施例を示す側面図である。
符号の説明
(1)(11)(21)袋体
(2)(12)(22)シリカゲル
(3)(13)(23)湿熱頭部装着具本体
(4)(14)(24)縫い目
(5)(15)(25)バイアステープ
(6)(16)(26)縫い目
(7)(17)開口部
(8)(18)面ファスナー
(9)ベルト

Claims (3)

  1. 通気性を有する袋体内に大気中の水分を吸着する物質を充填せしめて頭部装着具本体を形成し、該頭部装着具本体を加熱手段を用いて加熱することにより発生した蒸気熱によって湿熱を含んだ頭部装着具本体を構成し、該頭部装着具本体を頭部に当接することにより、頭皮の毛穴に蓄積した脂を温めてなることを特徴とする湿熱頭部装着具。
  2. 上記物質をシリカゲルとし、該シリカゲルを充填せしめた頭部装着具本体を電子レンジで温めてなることを特徴とする請求項1記載の湿熱頭部装着具。
  3. 上記頭部装着具本体の下半分の適当な位置に開口部を設け、この開口部に着用者の口を臨ませ、顔を当接することにより、顔の毛穴に蓄積した脂を温めてなることを特徴とする湿熱頭部装着具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011083589A1 (ja) * 2010-01-06 2011-07-14 石崎資材株式会社 湯たんぽ

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