JP3131190U

JP3131190U - 装飾シート

Info

Publication number: JP3131190U
Application number: JP2007000836U
Authority: JP
Inventors: 慶治横山
Original assignee: 株式会社太陽マーク
Priority date: 2007-01-16
Filing date: 2007-01-16
Publication date: 2007-04-26
Anticipated expiration: 2017-01-16

Abstract

【課題】製造容易、かつ、安価に、ポストカードやプレゼントカード等として、さらに、各種意匠材として好適に用いられる意匠性に優れる装飾シートを提供する。
【解決手段】シート基材２面に、表面に細巾の反射用傾斜溝１０が並設配置された透明模様印刷層が付設されている装飾シート。
【選択図】図２

Description

この考案は、装飾シートに関する。

ポストカードやプレゼントカード等として、異なる方向から見ることで模様が出現したり、また、模様が変化する意匠性に優れるものがある。従来のこの種のカードの製造は、基材上に所定の形態のアルミ箔を敷き、それを金型により押すことでその表面に反射用傾斜溝を持つ模様を形成するようにして行っており、その模様は光の反射方向からのみ見ることができ、カードを動かしたりして見る方向を変えることで模様が出現し、また、消えるようになっている。

したがって、従来のこの種カードを製造するには、金型を必要とするのでその作製に手間がかかり、また、製造コストも高くなる問題があった。

この考案では、製造容易、かつ、安価に、ポストカードやプレゼントカード等として、さらに、各種意匠材として好適に用いられる意匠性に優れる装飾シートを提供することを目的とする。

この考案では、シート基材面に、表面に細巾の反射用傾斜溝が並設配置された透明模様印刷層が付設されてなることを特徴とする装飾シートを提供する。

上記装飾シートによれば、透明模様印刷層は表面に細巾の反射用傾斜溝が並設されていることでその傾斜する反射面が所定方向への反射機能を持ち、その方向からのみ視認できる。したがって、装飾シートはその見る方向により透明模様印刷層が見え隠れする。透明樹脂印刷層は、透明樹脂インク印刷により付設形成され、その模様パターンはコンピュータによって所望の形態に容易に設計作製される。従来における金型使用による製造では、複雑な形態の反射模様を得るには金型の製造に非常に手間がかかったが、透明模様印刷層を設けて製造することで製造効率が格段に向上され、また、金型費用も必要としない。上記透明模様印刷層は無色であっても有色であってもよい。

上記装飾シートは、そのままポストカードやプレゼントカードとして用いてもよく、また、文房具、家具、壁材、さらには衣服等の各種表面意匠材として用いることができる。

この考案によれば、製造容易、かつ、安価に、ポストカードやプレゼントカード、さらに、各種意匠材として好適に用いられる意匠性に優れる装飾シートが得られる。

図１はこの考案の装飾シートの平面図である。この装飾シート１はポストカードやプレゼントカード等として用いられる。

装飾シート１は紙製のシート基材２上に透明模様印刷層３、４、５が付されて構成されている。シート基材２表面には背景模様上にウサギの模様６とその周囲の飾り模様７とがあらかじめ設けられている。

図２は透明模様印刷層３の拡大断面構成を示し、その表面には反射用傾斜溝１０が多数並設配置されており、その傾斜面が反射面１１となっている。そしてその反射用傾斜溝１０は、互いに隣接する透明模様印刷層３ａ、３ｂにおいて異なる傾斜角度Ｘ、Ｙに形成されている。また、透明模様印刷層４でも隣接するものにおいて上記と同様にして反射用傾斜溝１０の傾斜角度が変えられ、さらに、二重、三重形状に形成された透明模様印刷層４それぞれはその単体においても各部分の反射用傾斜溝１０の傾斜角度が変えられている。また、透明模様印刷層５もそれぞれにおいて上記と同様にして反射用傾斜溝１０の傾斜角度が変えられている。

上記のように構成されることで、透明模様印刷層３それぞれにおいては、反射面１１からの反射光が得られない方向から見た場合には透明模様印刷層３はほとんど見えず、Ａの方向から見た場合には透明模様印刷層３ａの反射光のみが得られ、Ｂの方向から見た場合には透明模様印刷層３ｂの反射光のみが得られる。したがって、装飾シート１を動かし見る方向を変えることで、透明模様印刷層３ａ、３ｂがともに見えにくい「雪が降らない」状態、透明模様印刷層３ａが見える「雪が降る」状態、透明模様印刷層３ｂが見える「雪が降る」状態それぞれが得られる。とくに、装飾シート１を継続して動かしながらそれぞれの状態を見ることで、「雪が実際に降っている様」を楽しむことができる。

透明模様印刷層４においても同様に降雪の状態が得られ、とくに、二重、三重の輪状に形成された透明模様印刷層４がその単体において見る方向が変わることで形態を変えるので、「雪が実際に降っている様」がより実際に近い状態に表現される。また、透明模様印刷層５もそれぞれにおいて反射用傾斜溝１０の傾斜角度が変えられていることで、見る方向が変わることで異なった「雪の積もった様」が見られる。

このように、透明模様印刷層３、４、５が見る角度を変えることでその形態を変化させるので、全体として動きのある表現を持つ意匠性に優れる装飾シート１が得られる。透明模様印刷層３、４、５は、コンピュータによって作製される溝形状を含む模様パターンに基づいて、透明樹脂インク印刷により同時に付設形成される。

装飾カードの実施形態の平面図装飾カードの実施形態の部分拡大断面図

符号の説明

１装飾シート
２シート基材
３透明模様印刷層
４透明模様印刷層
５透明模様印刷層
１０反射用傾斜溝

Claims

シート基材面に、表面に細巾の反射用傾斜溝が並設配置された透明模様印刷層が付設されてなることを特徴とする装飾シート。