JP3131134U - ロープ案内装置 - Google Patents

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賢一郎 山本
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Abstract

【課題】送りローラのガタが殆どなく、しかも突出部がなくて、動作も安定したロープ案内装置を提供する。
【解決手段】前ロープガイド17および後ろロープガイド18が設けられて挿通孔16を通るロープ20aを両側から弾性的に挟持する送りローラ28、29の開閉駆動機構が、架台15に固定され、挿通孔16を中心にして左右に対称に設けられた垂直ガイド軸21、22と、垂直ガイド軸21、22に回動自在に取付けられた左右の回動フレーム24、25と、回動フレーム24、25にその上下部が取付けられた回転駆動可能な送りローラ28、29の開閉を行う左右の油圧シリンダ30、31とを有し、左右の垂直ガイド軸21、22に対する左右の回動フレーム24、25の回転半径より、左右の垂直ガイド軸21、22に対する左右の油圧シリンダ30、31による駆動半径の方を小さくした。
【選択図】図1

Description

本考案は、例えば、タグボートなどにおいて使用されるロープ案内装置に関する。
タグボート等で他の船を牽引する場合には、大径のロープを使用するが、このロープは通常、ウインチに巻回され、その前に配置されたロープ案内装置のガイド孔を介して引出しそして収納されていた。曳航作業を行う前の準備作業として、ウインチから徐々に繰り出されたロープの一端を曳航船に渡して固定しなければならなかった。
ところが、通常ウインチと、ロープ案内装置との間隔は大きいので、ウインチから繰り出されたロープは、ウインチとロープ案内装置との間で垂れ下がっていた。従来、垂れ下がったロープは、ロープ案内装置の船首側より人力によって引き出していた。通常、ロープの直径は60〜100mm程度と大きいので、前記作業は極めて重労働であるという問題点があった。そこで、特許文献1に記載のようなロープ案内装置が提案されて実用化されていた。
図8(A)に示されるように、このロープ案内装置80は、対となる支柱81、82および支柱81、82を連結する取付け板を前後に備える架台83と、架台83の中央に形成される挿通孔84と、挿通孔84内に突出可能に設けられた対となる駆動ローラ85、86と、駆動ローラ85、86の傾動駆動手段87と、挿通孔84の入口および出口側に設けられた喇叭状のロープガイド88、89とを有している。そして、傾動駆動手段87は、図8(B)に示すように、油圧モータによって駆動される駆動ローラ85、86をそれぞれ支える支持部材90、91をピン92、93を介して架台83に回動自在に固定し、支持部材90、91に角度を有してそれぞれ固定されたアーム94、95の先部をロッドエンド金具(連結金具)96およびピン97を介して油圧シリンダ98によって同時に傾動する構造となっていた。なお、99は油圧モータ、油圧シリンダ配管の外部接続口である。
実用新案登録第2553700号公報
しかしながら、アーム94、95はピン92、93を介して回動し、ロッドエンド金具96は油圧シリンダ98によって直線運動をするので、アーム94、95の先部に設けられたピン孔100、101を長孔にする必要があり、このため駆動ローラ85、86が左右方向にガタを持って保持されるという問題があった。
また、特許文献1の第2実施例においては、左右の駆動ローラを油圧シリンダによって直接駆動するので、油圧シリンダが支柱から外側に突出するという問題があった。
更には、ロープがウインチに巻き込まれ喰い込んだ場合、ロープの途中位置を保持して、ウインチを逆転すれば喰い込んだロープは解けるのであるが、左右の駆動ローラの挟持力や回転力では不足し、このロープ案内装置では挿通するロープを保持できないという問題があった。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、送りローラのガタが殆どなく、しかも突出部がなくて、動作も安定したロープ案内装置を提供することを第1の目的とする。また、挿通孔を通過するロープをクランプしてウインチに巻き込まれ喰い込んだロープを解くことも可能なロープ案内装置を提供することを第2の目的とする。
前記第1の目的に沿う第1の考案に係るロープ案内装置は、左右両側に設けられた支柱、該支柱の前後を連結する前側材および後ろ側材を備え、中央部には前後を貫通しロープを案内する挿通孔が設けられた架台と、前記架台の挿通孔の前後にそれぞれ固定され、外側に広がる前ロープガイドおよび後ろロープガイドと、前記架台の内部に設けられ、左右から前記ロープを弾性的に挟持し、それぞれ回転駆動される送りローラと、左右の前記送りローラを前記ロープを押圧および押圧を解く状態に開閉する開閉駆動機構とを有するロープ案内装置において、
前記開閉駆動機構は、前記架台に直接または支持部材を介して上下が固定され、前記挿通孔を中心にして左右に対称に設けられた垂直ガイド軸と、該左右の垂直ガイド軸にその端部が回動自在に取付けられた左右の回動フレームと、該左右の回動フレームにその一端部がそれぞれ取付けられて、該左右の回動フレームにその上下部が回転自由に取付けられてそれぞれ油圧モータによって回転駆動可能な左右の前記送りローラを、前記左右の垂直ガイド軸を中心にしてそれぞれ回動して、前記左右の送りローラの前記挿通孔に対する開閉を行う左右の油圧シリンダとを有し、
しかも、左右の前記垂直ガイド軸に対する左右の前記送りローラの回転半径より、左右の前記垂直ガイド軸に対する左右の前記油圧シリンダによる駆動半径の方が小さくなっている。
また、前記第1、第2の目的に沿う第2の考案に係るロープ案内装置は、第1の考案に係るロープ案内装置において、前記左右の垂直ガイド軸にそれぞれ回動自在に取付けられ、先部にはロープクランプ部が設けられた補助回動フレームと、左右の前記補助回動フレームを前記垂直ガイド軸を中心にしてそれぞれ回動する第2の油圧シリンダとを有し、該左右の第2の油圧シリンダを駆動して、前記ロープクランプ部で前記挿通孔を挿通する前記ロープのクランプおよびクランプ解放を行っている。
第3の考案に係るロープ案内装置は、第2の考案に係るロープ案内装置において、左右の前記ロープクランプ部は前記ロープに接する部分がゴムまたはゴム同等性能を有するプラスチックからなっている。
第4の考案に係るロープ案内装置は、第1〜第3の考案に係るロープ案内装置において、左右の前記送りローラは、前記回動フレームの上下に設けられた軸受に回転自由に支持された回転軸体と、該回転軸体にその上下両側がシール状態で取付けられたゴム製のタイヤとをそれぞれ有し、しかも前記ゴム製のタイヤ内には圧縮空気が充填されている。
第5の考案に係るロープ案内装置は、第4の考案に係るロープ案内装置において、前記挿通孔は垂直方向に位置する長径が280〜320mmで、水平方向に位置する短径が180〜220mmで、前記送りローラは中央部が膨出した太鼓形状となって、前記ゴム製のタイヤの最大直径および高さは250〜350mmの範囲にある。
そして、第6の考案に係るロープ案内装置は、第1〜第5の考案に係るロープ案内装置において、前記挿通孔は、前記前側材および前記後ろ側材に形成された上下に長い長円孔を有して形成され、しかも前記前側材および前記後ろ側材に形成された長円孔の少なくとも下端は、前記ロープの落下を防止するガイド材によって連結されている。
請求項1〜6に記載のロープ案内装置は、左右の送りローラの開閉駆動機構が、架台に直接または支持部材を介して上下が固定され、挿通孔を中心にして左右に対称に設けられた垂直ガイド軸と、左右の垂直ガイド軸にその端部が回動自在に取付けられた左右の回動フレームと、左右の回動フレームにその一端部がそれぞれ取付けられて、左右の回動フレームにその上下部が回転自由に取付けられてそれぞれ油圧モータによって回転駆動可能な左右の送りローラを、左右の垂直ガイド軸を中心にしてそれぞれ回動して、左右の送りローラの挿通孔に対する開閉を行う左右の油圧シリンダとを有しているので、左右の油圧シリンダを伸縮することによって、左右の送りローラを挿通孔の中心線方向およびその逆方向に移動させることができ、これによって左右の送りローラによって挿通孔に配置されたロープを挟持または解放することができる。
そして、左右の垂直ガイド軸に対する左右の送りローラの回転半径より、左右の垂直ガイド軸に対する左右の油圧シリンダによる駆動半径の方が小さいので、小さいストロークの油圧シリンダで、左右の送りローラを大きく回動移動させることができ、結果としてストロークの短い油圧シリンダを使用できる。従って、油圧シリンダを架台から左右に突出させないようにすることができる。
特に、請求項2記載のロープ案内装置は、左右の垂直ガイド軸にそれぞれ回動自在に取付けられ、先部にはロープクランプ部が設けられた補助回動フレームと、左右の補助回動フレームを垂直ガイド軸を中心にして回動する第2の油圧シリンダとを有し、左右の第2の油圧シリンダを駆動して、ロープクランプ部で挿通孔を挿通するロープのクランプおよびクランプ解放を行うので、挿通孔を通過するロープをクランプして止めることができる。
請求項3記載のロープ案内装置は、ロープクランプ部はロープに接する部分がゴムまたはゴム同等性能を有するプラスチックからなっているので、ロープを強く挟持してもロープに疵がつかない。
請求項4記載のロープ案内装置においては、左右の送りローラは、回動フレームの上下に設けられた軸受に回転自由に支持された回転軸体と、回転軸体にその上下両側がシール状態で取付けられたゴム製のタイヤとをそれぞれ有し、しかもゴム製のタイヤ内には圧縮空気が充填されているので、ロープに疵が付きにくく安全にロープに送りをかけることができる。
請求項5記載のロープ案内装置は、挿通孔は垂直方向に位置する長径が280〜320mmで、水平方向に位置する短径が180〜220mmで、送りローラは中央部が膨出した太鼓形状となって、ゴム製のタイヤの最大直径および高さは250〜350mmの範囲にあるので、直径が60〜100mmのロープに十分に余裕を持って当接し、適切に送りを与えることができる。
請求項6記載のロープ案内装置は、挿通孔が、前側材および後ろ側材に形成された上下に長い長円孔を有して形成され、しかも前側材および後ろ側材に形成された長円孔の少なくとも下端は、ロープの落下を防止するガイド材によって連結されているので、前側材および後ろ側材の補強を図ることができるとともに、ロープが挿通孔内にあって、確実に左右の送りローラによって挟持される。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。
ここで、図1は本考案の第1の実施の形態に係るロープ案内装置の一部省略正断面図、図2(A)、(B)はそれぞれ同平断面図、図3は本考案の第2の実施の形態に係るロープ案内装置の一部省略正断面図、図4は同平断面図、図5(A)、(B)および図6(A)〜(C)は同ロープ案内装置の動作を説明するための平断面図、図7(A)〜(G)は同ロープ案内装置の動作説明図である。
図1、図2(A)、(B)に示すように、本考案の第1の実施の形態に係るロープ案内装置10は、左右両側に設けられた支柱11、12、支柱11、12の前後を連結する前側材13および後ろ側材14とを備える架台15を有している。架台15の中央部には前側材13および後ろ側材14を前後に貫通する挿通孔16が形成されている。この挿通孔16は上部および下部に位置する半円とこの半円を連結する矩形とからなる上下に長い長円からなって、垂直方向の長径は280〜320mm、水平方向の短径は180〜220mmとなっている。支柱11、12は鋼製パイプ、前側材13および後ろ側材14は鋼板からなって、十分強度を有する架台15を形成している。支柱11、12の下部には図示しないベース部材が設けられている。なお、13aは天井板である。
架台15に設けられた挿通孔16の前側、即ち、前側材13に形成されている長孔(長円孔)16aには、その直径が外側に喇叭状に広がる前ロープガイド17が、挿通孔16の後ろ側、即ち後ろ側材14には形成されている長孔(長円孔)16bには所定大きさの丸鋼を長円状に曲げて形成してその内径が外側に広がる後ろロープガイド18が設けられている。なお、前ロープガイド17および後ろロープガイド18はステンレス鋼によって構成されている。
前ロープガイド17の上下の後端と後ろロープガイド18の上下の前端とはそれぞれ上板部材19、下板部材20によって連結されている。なお、ガイド材の一例である下板部材20は挿通孔16を通過するロープ20a(図5参照)が架台15内に落ち込まない働きを有する。
架台15の内部には挿通孔16を中心にして左右に垂直ガイド軸21、22が設けられている。この垂直ガイド軸21、22はそれぞれ上下を支持部材23、23aを介して架台15の前側材13および後ろ側材14に強固に固定されている。
この左右の垂直ガイド軸21、22にはそれぞれ左右の回動フレーム24、25の片側端部が回動自在に取付けられている。この回動フレーム24、25は上下にそれぞれ軸受26、27を有し、この左右の軸受26、27にはそれぞれ送りローラ28、29の回転軸体が回転自在に取付けられている。
また、左右の回動フレーム24、25の中間位置にはそれぞれ油圧シリンダ30、31のロッド側端部が取付けピン30a、31a、取付け部材24a、25aを介して取付けられ、油圧シリンダ30、31の他端部は架台15に取付けフレーム30c、31cを介して首振り可能に取付けられている。なお、平面視して垂直ガイド軸21、22の軸心から送りローラ28、29の軸心までの距離a(即ち、送りローラ28、29の回転半径)は、垂直ガイド軸21、22の軸心から油圧シリンダ30、31の取付けピン30a、31aまでの距離b(即ち、油圧シリンダ30、31による駆動半径)の2〜5倍となって、油圧シリンダ30、31の少しの伸びに対して送りローラ28、29が大きな距離移動できるようになっている。このように構成することによって油圧シリンダ30、31のストローク長を短くし、パイプからなる支柱11、12内に油圧シリンダ30、31を収納できるようにしている。
送りローラ28、29は、回転軸体の上下の固定金具の間にシール状態で取付けられた硬質ゴム製(硬質ゴムと同等の合成樹脂製であってもよい)のタイヤ28a、29aを有し、全体が密封されて内部に圧縮空気が充填され、自動車のタイヤと同様な構造となっている。ロープ20aの直径は60〜100mmであるので、送りローラ28、29は中央部が膨出した太鼓形状となって、タイヤ28a、29aの最大直径Dおよび高さは250〜350mmの範囲にある。送りローラ28、29の底部には油圧モータ28b、29bが取付けられて、送りローラ28、29を油圧駆動によって回転できるようになっている。
送りローラ28、29の取付け高さは、挿通孔16の上下方向中心位置であって、油圧シリンダ30、31を伸ばして回動フレーム24、25を架台15の中央よりに回動させた場合、送りローラ28、29の当接位置または最小幅で閉じた場合の位置は挿通孔16の左右方向中心線上または中心線を中心にして対称位置にある。なお、油圧シリンダ30、31は同調機構を設けて、左右の油圧シリンダ30、31の伸縮長が常時同じであるように制御している。
この実施の形態において、挿通孔16の後ろ側にはロープ20aが載ってガイドされる水平案内部材32が、左右の取付け部材32a、32bに支持されて設けられている。この水平案内部材32は、回転自由なパイプであってもよいし、中実棒であってもよい。水平案内部材32の取付け位置はその上にロープ20aを載せた場合、ロープ20aの軸心が丁度挿通孔16の軸心に一致するのがよいがロープの直径は変わるので、例えば60mmの直径のロープ20aを基準にしてその高さを決めてもよい。なお、水平案内部材32は後ろロープガイド18に直接取付けてもよい。図1において、33は油圧モータ、油圧シリンダ配管の外部接続口を示す。
このロープ案内装置10を使用する場合は、挿通孔16にロープ20aを通して、油圧シリンダ30、31を伸ばして、送りローラ28、29をロープ20aに弾性的に挟持して押し当て、油圧モータ28b、29bを所定方向に(互いに逆方向に)回転させるとロープ20aに送りがかかる。これによってロープ20aを引き寄せたり、ウインチから解いて外部に出すことができる。また、油圧シリンダ30、31を縮めると送りローラ28、29をロープ20aから離すことができる。
なお、左右の垂直ガイド軸21、22、左右の回動フレーム24、25、および送りローラ28、29を挿入孔16の軸心に対して水平方向から開閉する油圧シリンダ30、31を有して、送りローラ28、29をロープ20aを押圧および押圧を解く状態に開閉する開閉駆動機構が構成されている。
続いて、図3〜図7を参照しながら、本考案の第2の実施の形態に係るロープ案内装置
34について説明する。
このロープ案内装置34は、第1の考案に係るロープ案内装置10に更にロープクランプ機構35を設けたものであるので、このロープクランプ機構35について詳しく説明し、送りローラ28、29の開閉機構については、第1の考案に係るロープ案内装置10で用いた符号をそのまま使用し、詳しい説明を省略する。
図3、図4に示すように、ロープ案内装置34においては、左右の垂直ガイド軸21、22に補助回動フレーム36、37が取付けられている。補助回動フレーム36、37は、それぞれ上下の軸受部38〜41とこの軸受部38〜41にそれぞれ基部が連接された上下のクランプアーム42〜45と、上下のクランプアーム42、43および44、45の先側を連接するロープクランプ部46、47および先側を除く部分を連結する連結板48、49と、連結板48、49の外側に設けられているシリンダロッド取付け部材50、51とを有している。シリンダロッド取付け部材50、51には左右に配置されている第2の油圧シリンダ52、53の先部に固定されているロッド金具54、55が取付けられ、第2の油圧シリンダ52、53の基部は、取付けフレーム52a、53aに首振り自在に取付けられている。
なお、以上の構成要素を有して、ロープクランプ機構35が構成され、第2の油圧シリンダ52、53の伸縮によって補助回動フレーム36、37を垂直ガイド軸21、22を中心として回動させ、補助回動フレーム36、37に設けられているロープクランプ部46、47を挿通孔16の軸心に対して左右から開閉し、挿通するロープ20aのクランプおよびクランプ解放を行っている。左右のロープクランプ部46、47はロープ20aに接する部分がゴムまたはゴム同等性能を有するプラスチックからなって、ロープ20aに疵を付けないようになっているとともに、内部には芯金が配置され十分な強度補強を行っている。
ロープクランプ部46、47の位置は、挿通孔16と同一高さ位置にあって、挿通孔16の長径(即ち、高さ)と同一の長さを有している。なお、ロープクランプ部46、47は上板部材19、下板部材20と干渉するので、ロープクランプ部46、47を上板部材19、下板部材20の間に配置するか、上板部材19、下板部材20を省略するか、もしくは、ロープクランプ部46、47が閉じた場合の最小距離が上板部材19、下板部材20の幅より広くなるようにしておくのがよい。図3は上板部材19、下板部材20を省略した状態を示している。ロープクランプ機構35は、第2の油圧シリンダ52、53を一杯に伸ばした状態で、図4に示すように、左右のロープクランプ部46、47が当接し、第2の油圧シリンダ52、53が最小に縮んだ位置で、図5(A)、(B)、図6(B)、(C)に示すように、ロープクランプ部46、47が開くようになっている。なお、第2の油圧シリンダ52、53には同調機構が設けられている。
続いて、図5〜図7を参照しながら、本考案の第2の実施の形態に係るロープ案内装置34の動作について説明する。
まず、図7(A)に示す状態が、「スタンバイ」(非運転状態)の状態で、油圧モータ28b、29bは停止して送りローラ28、29は非回転となって、油圧シリンダ30、31および第2の油圧シリンダ52、53が伸びて、送りローラ28、29およびロープクランプ部46、47が閉じている状態となる(図4参照)。
次が、図7(B)に示す「ロープ通し」の状態となるが、図5(A)に示すように、油圧シリンダ30、31および第2の油圧シリンダ52、53を縮めて、送りローラ28、29およびロープクランプ部46、47が開いている状態となる。従って、前側材13および後ろ側材14を貫通する挿通孔16には何もなく、ロープ20aがそのまま挿通する。この場合、挿通孔16の下部には下板部材20が設けられているので、ロープ20aは架台15内では落下しない。
図7(C)はこのロープ案内装置34を用いてロープ20aをウインチドラム58から繰り出している状態で、図5(B)に示すように、油圧シリンダ30、31に圧油を入れて、送りローラ28、29がロープ20aを加圧し、更に油圧モータ28b、29bを所定方向(ロープ繰り出し方向)に回転させている。
この状態で、ロープ20aがウインチドラム58に食い込んでいる場合には、図7(D)に示すように、送りローラ28、29を所定方向に回転させても、ロープ20aが解けないことになる。
そこで、図7(E)に示すように、ロープ案内装置34において、第2の油圧シリンダ52、53を作動させて、ロープクランプ部46、47でロープ20aを挟んだ状態で、ウインチドラム58を更に回転させる。この状態を図6(A)に示している。これによって、ロープ20aの巻付きが少し解けるので、図7(F)に示すように、ウインチドラム58の回転を止め、次に、ロープクランプ部46、47でのロープ20aのクランプ状態を解き、油圧シリンダ30、31を作動させて、送りローラ28、29でロープ20aを挟持し、油圧モータ28b、29bを所定方向に回転させてロープ20aの弛みを取る(図6(B)参照)。
図7(G)に示すように、ロープ20aをウインチドラム58で巻き取る場合には、油圧シリンダ30、31および第2の油圧シリンダ52、53を縮めて、送りローラ28、29およびロープクランプ部46、47を開いてロープ20aが自由に挿通孔16を通れるようにする(図6(C)参照)。
前記実施の形態においては、各部品を詳細に説明したが、本考案はこれらの具体的形状に限定されるものではなく、本考案の要旨を変更しない範囲での形状変形、構造変形はありえ、これらも本考案の技術的範囲に含まれる。
本考案の第1の実施の形態に係るロープ案内装置の一部省略正断面図である。 (A)、(B)はそれぞれ同ロープ案内装置の平断面図である。 本考案の第2の実施の形態に係るロープ案内装置の一部省略正断面図である。 同ロープ案内装置の平断面図である。 (A)、(B)は同ロープ案内装置の動作を説明するための平断面図である。 (A)〜(C)は同ロープ案内装置の動作を説明するための平断面図である。 (A)〜(G)は同ロープ案内装置の動作説明図である。 (A)は従来例に係るロープ案内装置の正面図、(B)はその一部拡大説明図である。
符号の説明
10:ロープ案内装置、11、12:支柱、13:前側材、13a:天井板、14:後ろ側材、15:架台、16:挿通孔、16a、16b:長孔、17:前ロープガイド、18:後ろロープガイド、19:上板部材、20:下板部材、20a:ロープ、21、22:垂直ガイド軸、23、23a:支持部材、24、25:回動フレーム、24a、25a:取付け部材、26、27:軸受、28、29:送りローラ、28a、29a:タイヤ、28b、29b:油圧モータ、30、31:油圧シリンダ、30a、31a:取付けピン、30c、31c:取付けフレーム、32:水平案内部材、32a、32b:取付け部材、33:油圧モータ、油圧シリンダ配管の外部接続口、34:ロープ案内装置、35:ロープクランプ機構、36、37:補助回動フレーム、38〜41:軸受部、42〜45:クランプアーム、46、47:ロープクランプ部、48、49:連結板、50、51:シリンダロッド取付け部材、52、53:第2の油圧シリンダ、52a、53a:取付けフレーム、54、55:ロッド金具、58:ウインチドラム

Claims (6)

  1. 左右両側に設けられた支柱、該支柱の前後を連結する前側材および後ろ側材を備え、中央部には前後を貫通しロープを案内する挿通孔が設けられた架台と、前記架台の挿通孔の前後にそれぞれ固定され、外側に広がる前ロープガイドおよび後ろロープガイドと、前記架台の内部に設けられ、左右から前記ロープを弾性的に挟持し、それぞれ回転駆動される送りローラと、左右の前記送りローラを前記ロープを押圧および押圧を解く状態に開閉する開閉駆動機構とを有するロープ案内装置において、
    前記開閉駆動機構は、前記架台に直接または支持部材を介して上下が固定され、前記挿通孔を中心にして左右に対称に設けられた垂直ガイド軸と、該左右の垂直ガイド軸にその端部が回動自在に取付けられた左右の回動フレームと、該左右の回動フレームにその一端部がそれぞれ取付けられて、該左右の回動フレームにその上下部が回転自由に取付けられてそれぞれ油圧モータによって回転駆動可能な左右の前記送りローラを、前記左右の垂直ガイド軸を中心にしてそれぞれ回動して、前記左右の送りローラの前記挿通孔に対する開閉を行う左右の油圧シリンダとを有し、
    しかも、左右の前記垂直ガイド軸に対する左右の前記送りローラの回転半径より、左右の前記垂直ガイド軸に対する左右の前記油圧シリンダによる駆動半径の方が小さいことを特徴とするロープ案内装置。
  2. 請求項1記載のロープ案内装置において、前記左右の垂直ガイド軸にそれぞれ回動自在に取付けられ、先部にはロープクランプ部が設けられた補助回動フレームと、左右の前記補助回動フレームを前記垂直ガイド軸を中心にしてそれぞれ回動する第2の油圧シリンダとを有し、該左右の第2の油圧シリンダを駆動して、前記ロープクランプ部で前記挿通孔を挿通する前記ロープのクランプおよびクランプ解放を行うことを特徴とするロープ案内装置。
  3. 請求項2記載のロープ案内装置において、左右の前記ロープクランプ部は前記ロープに接する部分がゴムまたはゴム同等性能を有するプラスチックからなっていることを特徴とするロープ案内装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のロープ案内装置において、左右の前記送りローラは、前記回動フレームの上下に設けられた軸受に回転自由に支持された回転軸体と、該回転軸体にその上下両側がシール状態で取付けられたゴム製のタイヤとをそれぞれ有し、しかも前記ゴム製のタイヤ内には圧縮空気が充填されていることを特徴とするロープ案内装置。
  5. 請求項4記載のロープ案内装置において、前記挿通孔は垂直方向に位置する長径が280〜320mmで、水平方向に位置する短径が180〜220mmで、前記送りローラは中央部が膨出した太鼓形状となって、前記ゴム製のタイヤの最大直径および高さは250〜350mmの範囲にあることを特徴とするロープ案内装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のロープ案内装置において、前記挿通孔は、前記前側材および前記後ろ側材に形成された上下に長い長円孔を有して形成され、しかも前記前側材および前記後ろ側材に形成された長円孔の少なくとも下端は、前記ロープの落下を防止するガイド材によって連結されていることを特徴とするロープ案内装置。
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