JP3130998U - 薬剤塗布用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】薬剤ケースを簡易に着脱でき、かつ的確な取付状態を得ることができるようにした、より使い勝手に優れた薬剤塗布用具を提供する。
【解決手段】支持杆1の基端側を把手12とし先端側に薬剤収容ケース等の筐体3を取り付けるにあたり、その先端側に変形可能な湾曲部11を形成するとともに、一端部2bを湾曲部11の先端付近に取り付けた帯状をなす緊締具2の他端部2bを湾曲部11よりも基端側において支持杆1の他の部位に着脱し得るように構成し、湾曲部11に筐体3を添設してその上から緊締具2を係り合わせ、その緊締具2で湾曲部11との間に筐体3を挟み込みつつ他端部2bを支持杆1の他の一部に取着することによって、塗布部3aを支持杆1の長手方向と交叉する方向に向けて筐体3を固定し得るようにした。
【選択図】図1

Description

本考案は、背中等の手の届き難い部位に一人で薬剤を塗布する上で有用となる薬剤塗布用具に関するものである。
背中等の手の届き難い部位に薬剤を塗布する補助具として、従来より、特許文献1、2等に示すものが提案されている。
先行文献1のものは、孫の手状の部材の先端に洗濯ばさみ状の挟持具6を設けて、この挟持具6に薬剤ケースを挟むことができるように構成されており、先行文献2のものは、孫の手の把手側に保持枠2を設け、この保持枠2にキャップ14付きの薬剤ケース11を着脱可能に取り付けて、キャップ14を外すことで塗り薬を背中の患部に塗ることができるように構成されている。
特開2002−136602号公報 特開平9−225038号公報
ところが、特許文献1のものは、挟持具6を開くのに指先の力を要するため、指に力が入らない者には使い難い上に、薬剤ケースの太さによって挟持具6の角度が変わり、部分的に挟み込む線接触状態になるので、十分な取付強度が得にくく、外れ易いという難点がある。
また、特許文献2のものは、薬剤ケース11を保持枠2に差し込んでねじで止めする構造のものであり、ねじ止めに指先の力を要する上に、太さが違うと薬剤ケース11が保持枠2に入らなかったり、逆に薬剤ケース11が小さすぎて中で遊んでしまいしっかりと固定できないので、上記と同様の問題がある。
本考案は、このような課題に着目してなされたものであって、薬剤ケースを簡易に着脱でき、かつ的確な取付状態を得ることができるようにした、より使い勝手に優れた薬剤塗布用具を提供しようとするものである。
本考案は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本考案の薬剤塗布用具は、支持杆の基端側を把手とし先端側に薬剤収容ケースや薬剤転着用アタッチメント等の筐体を取り付けるようにしたものであって、その先端側に湾曲部を形成するとともに、一端部を湾曲部の先端付近に取り付けた紐状あるいは帯状をなす緊締具の他端部を湾曲部よりも基端側において支持杆の他の部位に着脱し得るように構成しておき、湾曲部に筐体を添設してその上から緊締具を係り合わせ、その緊締具で湾曲部との間に筐体を挟み込みつつ他端部を支持杆の他の部位に取着することによって、塗布部を支持杆の長手方向と交叉する方向に向けて筐体を固定し得るようにしたことを特徴とする。
このように構成すると、緊締具を締付けた際に、湾曲部によって筐体のおさまりが良好となる上に、紐状あるいは帯状をなす緊締具が筐体の外周に沿うように添接し、その状態で緊締具の他端部を支持杆の他の部位に取着することで、緊締具と支持杆との間に筐体を挟み込んで固定するので、緊締具を筐体の外周に有効な範囲に亘って密着させることができ、太さが変わってもずれ難い的確な固定状態を得ることができる。このような効果は、筐体が円筒以外の形状である場合等にも同様である。そして、紐やベルト等の緊締具を筐体に係り合わせて支持杆に固定するだけであるので、掌全体で操作することができ、指に力が入り難い者にも扱い易いものとなる。
緊締具の他端部が支持杆の他の部位から容易に引き剥がされないようにするためには、筐体の上から係り合わせた際に緊締具が対面する支持杆の面より裏面部に回り込んだ位置を少なくとも他の部位として当該緊締具の他端部を取着するようにしていることが望ましい。
或いは、本考案の他の構成に係る薬剤塗布用具は、支持杆の基端側を把手とし先端側に薬剤収容ケース或いは薬剤転着用アタッチメント等の筐体を取り付けるようにしたものであって、その先端側に湾曲部を形成するとともに、一端部を湾曲部よりも基端側において支持杆に取り付けた紐状あるいは帯状をなす緊締具の他端部を湾曲部の先端を経て支持杆の他の部位である湾曲部の裏面部あるいは湾曲部を越えた支持杆の裏面部に着脱し得るように構成しておき、湾曲部に筐体を添設してその上から緊締具を係り合わせ、その緊締具で湾曲部との間に筐体を挟み込みつつ他端部を湾曲部の裏面部あるいは湾曲部を越えた支持杆の裏面部に取着することによって、塗布部を支持杆の長手方向と交叉する方向に向けて筐体を固定し得るようにしたことを特徴とする。
このように構成すると、緊締具を締付けた際に、湾曲部によって筐体のおさまりが良好となる上に、紐状あるいは帯状をなす緊締具が筐体の外周に沿うように添接し、その状態で緊締具の他端部を支持杆の他の部位に取着することで、緊締具と支持杆との間に筐体を挟み込んで固定するので、緊締具を筐体の外周に有効な範囲に亘って密着させることができ、太さが変わってもずれ難い的確な固定状態を得ることができる。このような効果は、筐体が円筒以外の形状である場合等にも同様である。そして、紐やベルト等の緊締具を筐体に係り合わせて支持杆に固定するだけであるので、掌全体で操作することができ、指に力が入り難い者にも扱い易いものとなる。さらに、この構成によると、緊締具の他端部は自ずと支持杆の裏面部に回り込んで取着されるので、ワンタッチ操作で所要の固定状態を有効に実現することができる。
支持杆の好ましい形態としては、孫の手状をなしているものが挙げられる。
特に、筐体のおさまりをより良好にして安定度を高めるためには、当該湾曲部の少なくとも一部に変形を誘発する変形誘発部を設けて撓り易くしておくことが望ましい。
変形誘発部としては、支持杆に溝等の薄肉部を設けておく態様のものが簡単かつ効果的である。
緊締具によって筐体をより的確に固定し得るようにするためには、当該緊締具が伸縮可能な弾力を有するものであることが望ましい。
緊締具の他端部を、筐体の外形寸法の相違等を吸収しつつ支持杆の他の部位に簡単確実に着脱できるようにするためには、面ファスナーを介した脱着構造としておくことが好ましい。
本考案は、以上説明した構成であるから、指先に力が入らない高齢者等であっても、薬剤収容ケース等の筐体を簡易に着脱でき、しかもずれ難い的確な固定状態を得て、手の届かない患部に一人で薬剤の塗布等が行えるようにした、使い勝手に優れた薬剤塗布用具を簡単かつ安価に提供することが可能となる。
以下、本考案の実施形態を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1に示す本実施形態の薬剤塗布具は、プラスチック等の樹脂や竹等のある程度弾性を有する素材よりなる孫の手状の部材を支持杆1として用い、この支持杆1の湾曲部11に帯状の緊締具2を用いて薬剤収容ケースや薬剤転着用アタッチメント等の筐体3を取り付けるようにしたものである。
支持杆1は、基端側の板状部分を把手12とし、先端側に湾曲部11を有していて、その湾曲部11の先端を枝分かれさせた孫の手状とし、或いは全体に通常の孫の手をそのまま用いたものである。
そして、その支持杆1の湾曲部11に変形誘発部たる複数条の薄肉部11aを設けるとともに、その湾曲部11の先端付近に帯状をなす緊締具2の一端部2aを取り付けている。
薄肉部11aは、図1及び図2に示すように、湾曲部11の内面側において支持杆1が延びる方向と直交する方向に、複数の溝を、支持杆1の湾曲部11の基端側から先端側に向けて間欠的に形成したもので、その溝は断面V字状ないし波状をなし、外力を加えた際に図2→図3のように溝巾を狭めながら曲率半径が小さくなる方向に撓り易くなっている。
緊締具2は、繊維や樹脂等を素材とする帯状のもので、一端部2aをその湾曲部11の先端付近に接着等により固定し、他端部2bを自由端として、その他端部2bのうち支持杆1と対面する側の面に所要領域に亘って面ファスナー要素21を取り付けている。そして、支持杆1の湾曲部11よりも基端側における対応部位に、前記面ファスナー要素21の脱着の相手となる面ファスナー要素22を貼着して、これらの面ファスナー要素21,22により面ファスナー2xを構成して、この面ファスナー2xを介して、緊締具2の他端部2bを支持杆1に着脱可能に取着し得るようにしている。この緊締具2の中間部は、一端部2a及び他端部2bに比して幅広に設けてあり、筐体3に広い範囲で接触し得るようにしている。
次に、この薬剤塗布用具に筐体3を取り付ける際の様子を説明する。筐体3は、内部に薬剤を収容し端部を塗布部3aとしてその塗布部3aに薬剤を導出するようにした円筒状をなす市販の薬剤収容ケースの筐体である。
先ず、図1及び図2に想像線で示すように、支持杆1の湾曲部11の内面側に筐体3を、その軸心mを支持杆1の長手方向と交叉する方向に向けて添わせ、その上から緊締具2を、筐体3を抱き込むように巻き付けて、その緊締具2を図3に矢印Aで示すように引っ張りながら、当該他端部2bに設けた面ファスナー要素21を支持杆1の対応部位に設けた面ファスナー要素22に押し付けるようにして貼り付ける。これにより、面ファスナー要素21,22同士が接着して、湾曲部11は筐体3の外周に沿って若干変形した状態が保たれ、筐体3は緊締具2と湾曲部11との間に挟み込まれた状態で、図4に示すように塗布部3aを支持杆1の長手方向と交叉する方向に向けて脱落し得ないように保持される。
この状態で支持杆1の把手12を把持して肩越しに筐体3を背中の患部付近に位置づけ、当該筐体3の軸心m方向の端部に設けた塗布部3aを患部に押し付けることで、内部の薬剤が導出されて患部に塗布されることとなる。
なお、把手12の基端における筐体保持側の面には突起13aが多数設けられてブラシ部13を構成しており、このブラシ部13を背中の痒い部分を掻く目的等に利用できるようになっていて、孫の手本来の機能を奏する湾曲部の先端周辺を筐体保持に使用することによる代替構造となっている。このブラシ部13を支持杆1の幅寸法よりも幅広にしておく態様等も有効である。
以上のように、本実施形態の薬剤塗布用具は、支持杆1の基端側を把手12とし先端側に筐体3を取り付けるにあたり、支持杆1の先端側に形成した湾曲部11に筐体3を添設してその上から緊締具2を係り合わせ、その緊締具2を、湾曲部11との間に筐体3を挟み込んだ状態で支持杆1に取着して、塗布部3aを支持杆1の長手方向と交叉する方向に向けて筐体3を固定し得るようにしたものである。
すなわち、緊締具2を締付けた際に、湾曲部11によって筐体3のおさまりが良好となる上に、帯状をなす緊締具2が筐体3の外周に沿うように添接し、その状態で緊締具2の他端部2bを支持杆1の他の部位に取着することで緊締具2と支持杆1との間に筐体3を挟み込んで固定するので、緊締具2を筐体3の外周に有効な範囲に亘って密着することができ、筐体3の太さが変わってもずれ難い的確な固定状態を得ることができる。このような効果は、筐体3が円筒以外の形状である場合等にも同様である。そして、緊締具2を筐体3に係り合わせて支持杆1に固定するだけであるので、掌全体で操作することができ、指に力が入り難い者にも扱い易いものとなる。
特に支持杆1が孫の手状であって、当初より適度な湾曲形状を有しているため、一般的な規格の薬剤収容ケース等を構成する筐体3を収まりよくバックアップすることに適しており、湾曲部の変形を期待する場合にも当初から適度に湾曲していることでさほど大きく湾曲部11を変形させずに済み、指先が分かれていて適度な弾力がある点も変形に好都合である上に、既存の孫の手に若干の加工を施すだけで本考案を構成することもできるので、身近な物を利用して作り易いという利点も得られるものとなる。
特に、湾曲部11に変形誘発部として溝形状の薄肉部11aを設けており、湾曲部11が先端を引張られた際に筐体3の外周に沿うように撓って変形するので、筐体3のおさまりが一層良好となって安定度が増すことになり、且つこのような薄肉部11aであれば樹脂成形、切削加工の何れによっても簡単に形成することができる。
さらに、緊締具2の他端部2bと支持杆1の対応部位との間に面ファスナー2xを設け、この面ファスナー2xを介して筐体3を所要の緊張状態の下に固定し得るようにしているので、筐体3の外形寸法の相違等を吸収しつつこれを緊締具2と支持杆1との間で簡単に着脱することが可能となる。
以上により、この薬剤塗布用具は、高齢者や疾患者等であって一人暮らしの者あるいは介護者の不在の時などに、背中等の手の届かない患部に薬剤を塗布する上で安全で極めて使い勝手に優れた有用なものとなり、本実施形態はこのような薬剤塗布用具を簡単かつ安価に提供することができる。
なお、上記実施形態の変形例としては、例えば、図5に示すように、筐体3の上から係り合わせた際に緊締具102が対面することとなる支持杆1の表面部1aに緊締具102の他端部102bを単に取着するのではなく、図6(a)、(b)に示すように支持杆1の裏面部1bを他の部位として当該緊締具102の他端部102b´を当該裏面部1bに回り込ませて取着するようにしていることが特に望ましい。図示例では、このために、硬い方の面ファスナー要素122を支持杆1の横断面をほぼ周回するように取り付ける一方、緊締具102の他端部102b´を前記他端部102bとT字をなす関係で構成してそのT字の部分に柔らかい方の面ファスナー要素121を取り付けて、これら両面ファスナー要素121,122により面ファスナー102xを構成しており、緊締具102の他端部102bに位置する面ファスナー要素121の中央部分を支持杆1の表面部1a側の面ファスナー要素122に取着するとともに、緊締具102の他端部102b´に位置する面ファスナー要素121の腕の部分を支持杆1の裏面部1bに回り込ませそこで支持杆1の面ファスナー要素122に取着するようにしている。このように構成すると、緊締具102が図6(a)に矢印で示す方向に引張られても、支持杆1の裏面部1bにおいて面ファスナー要素121,122間に同図(b)に矢印で示すような横方向への引っ張り力が働くだけで、直接引き剥がす方向(面に垂直方向)の力として作用することがないので、面ファスナー102xの吸着力を最大限に利用して他端部102b´の定着状態を良好にすることができ、他端部102bも手伝って、緊締具102の安定した取着状態を維持することが可能となる。
勿論、緊締具102は他端部102bを設けずに腕の部分を形成している他端部102b´が終端となるように構成しても構わない。
(第2実施形態)
図7の薬剤塗布用具は、支持杆1の基端側を把手12とし先端側に薬剤収容ケース或いは薬剤転着用アタッチメント等の筐体3を取り付けるにあたり、その先端側に湾曲部11を設ける(或いは当初より湾曲部12を有する支持杆1を用いる)とともに、緊締具2の支持杆1への取付構造に上記とは異なる態様を採り入れ、また緊締具202にも上記と異なる素材のものを採用している。
すなわち、この緊締具202は、一端部202aを湾曲部11よりも基端側において支持杆1に取り付け、他端部202bを自由端とした帯状のもので、当該緊締具202の素材に伸縮可能な弾性を有するゴムベルト素材が採用してある。そして、この緊締具202の他端部202bを湾曲部11の先端を経て支持杆1の表面部1aから裏面部1bに回り込ませ、その裏面部1bを他の部位として当該他端部202bを着脱可能に取着するようにしている。そのために、支持杆1の当該裏面部1bに面ファスナー要素222を取り付ける一方、緊締具202の他端部202bの対応する面にも面ファスナー要素221を取り付けて、これら両面ファスナー要素221,222により面ファスナー202xを構成している。
この支持杆1も、湾曲部11に溝等による変形誘発部11aを有しており、また、把手12の基端には突起13aが多数設けられてブラシ部13が構成されている。このブラシ部13の形成位置は、前記実施形態とは異なり筐体3を保持する表面部1a側ではなく反対側の裏面部1bであり、このようにブラシ部13は何れの面に設けても構わない。
このように構成される薬剤塗布用具は、湾曲部11に筐体3を添設してその上から緊締具202を係り合わせ、その緊締具202で湾曲部11との間に筐体3を挟み込みつつ他端部202bを図8に矢印Aで示すように湾曲部11の裏面部1bに面ファスナー202xを介して取着することによって、筐体3を固定し得るようにしている。
このように構成しても、緊締具202を締付けた際に、湾曲部11によって筐体3のおさまりが良好となる上に、帯状をなす緊締具202が筐体3の外周に沿うように添接し、その状態で緊締具202の他端部202bを支持杆1の湾曲部11の裏面部1bに取着することで、緊締具202と支持杆1との間に筐体3を挟み込んで固定するので、緊締具202を筐体3の外周に有効な範囲に亘って密着させることができ、太さが変わってもずれ難い的確な固定状態を得ることができる。このような効果は、筐体が円筒以外の形状である場合等にも同様である。そして、ベルト状の緊締具202を筐体3に係り合わせて支持杆1に固定するだけであるので、掌全体で操作することができ、指に力が入り難い者にも扱い易い点も同様となる。さらに、この構成によると、緊締具202の他端部202bは筐体3を巻き込む操作によって自ずと支持杆1の裏面部1bに回り込んで取着されるので、例えば図5及び図6に示した構造と比較すれば、ワンタッチ操作で所期の固定状態を簡単に実現することができる。また、引き剥がし力が面ファスナー要素221,222に横方向に働くため、図1〜図4の構成と比して剥がれ難くなる効果も奏されることとなる。
特に、この実施形態では、緊締具202に伸縮可能な弾力を有するゴムベルト素材を用いているため、図8に矢印Bで示すごとく伸張した際のテンションを利用して筐体3をより強固に固定することができ、またゴムベルト素材を用いることで滑り防止の効果も得ることができる。このような構成は、湾曲部11の弾力をさほど必要としないため、変形誘発部11の変形が小さい場合や、変形誘発部11を設けない態様も可能であり、このようなゴムベルト素材は、上記図1〜図4に示す第1実施形態の構成や図5及び図6に示す変形例の構成にも同様に適用することができる。
以上により、この薬剤塗布用具も、高齢者や疾患者等であって一人暮らしの者あるいは介護者の不在の時などに、背中等の手の届かない患部に薬剤を塗布する上で安全で更に使い勝手に優れた有用なものとなり、本実施形態はこのような薬剤塗布用具を簡単かつ安価に提供することができる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態等のみに限定されるものではない。
例えば、上記第1実施形態や変形例、第2実施形態等では、内部に薬剤を収容した薬剤ケースの筐体を保持させたが、軟膏等のようにチューブや偏平なケース等に薬剤が入っていてそのまま取り付けられない場合等には、筐体の端部にゴム等によって薬剤が浸み込みにくい塗布部を形成した薬剤転着用アタッチメントの当該筐体を保持させ、これに薬剤を転着して用いることが有効となる。この場合の筐体の外形は図示の筐体3とほぼ同様のものの他、塗布部をキノコ状に拡径させたもの等が効果的である。
また、変形誘発部は、溝状の薄肉部を設ける以外に、単にその部位を薄肉にしたものや、その部位により撓り易い弾性に富んだ素材を用いるようにしても構わない。
さらに、本考案の基本的効果を奏する上で、湾曲部は必ずしも孫の手状に分かれている必要はなく、単に湾曲しているだけでも上記に準じた作用効果が奏される。
さらにまた、緊締具の一端部を支持杆に取り付ける際には、ボンド等の糊素材で貼着する態様や金具で固定する態様のほか、取付状態が不安定にならなければここにも面ファスナーを採用して取り付け位置を調整できるようにしておくこと等も望ましい。
また、緊締具の他端部に面ファスナーを取り付ける態様には、当該緊締具を構成するベルト素材等に面ファスナーを重合させて取り付ける態様のほか、当該緊締具を構成するベルト素材等の先端に面ファスナーを連設する態様なども含まれる。
その他の構成も、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本考案の第1実施形態に係る薬剤塗布用具を示す斜視図。 同側面図。 同実施形態の薬剤塗布用具を使用状態において示す側面図。 同平面図。 同実施形態の変形例を示す斜視図。 同変形例の薬剤塗布用具を使用状態において示す図。 本考案の第2実施形態に係る薬剤塗布用具を示す側面図。 同実施形態の薬剤塗布用具を使用状態において示す側面図。
符号の説明
1…支持杆
2,102,202…緊締具
2a、202a…一端部
2b、102b、202b…他端部
2x、102x、202x…面ファスナー
3…筐体
11…湾曲部
11a…変形誘発部(薄肉部)
12…把手

Claims (8)

  1. 支持杆の基端側を把手とし先端側に薬剤収容ケースや薬剤転着用アタッチメント等の筐体を取り付けるようにしたものであって、その先端側に湾曲部を形成するとともに、一端部を湾曲部の先端付近に取り付けた紐状あるいは帯状をなす緊締具の他端部を湾曲部よりも基端側において支持杆の他の部位に着脱し得るように構成しておき、湾曲部に筐体を添設してその上から緊締具を係り合わせ、その緊締具で湾曲部との間に筐体を挟み込みつつ他端部を支持杆の他の部位に取着することによって、塗布部を支持杆の長手方向と交叉する方向に向けて筐体を固定し得るようにしたことを特徴とする薬剤塗布用具。
  2. 筐体の上から係り合わせた際に緊締具が対面している支持杆の面より裏面部に回り込んだ位置を少なくとも他の部位として当該緊締具の他端部を取着するようにしている請求項1記載の薬剤塗布用具。
  3. 支持杆の基端側を把手とし先端側に薬剤収容ケース或いは薬剤転着用アタッチメント等の筐体を取り付けるようにしたものであって、その先端側に湾曲部を形成するとともに、一端部を湾曲部よりも基端側において支持杆に取り付けた紐状あるいは帯状をなす緊締具の他端部を湾曲部の先端を経て支持杆の他の部位である湾曲部の裏面部あるいは湾曲部を越えた支持杆の裏面部に着脱し得るように構成しておき、湾曲部に筐体を添設してその上から緊締具を係り合わせ、その緊締具で湾曲部との間に筐体を挟み込みつつ他端部を湾曲部の裏面部あるいは湾曲部を越えた支持杆の裏面部に取着することによって、塗布部を支持杆の長手方向と交叉する方向に向けて筐体を固定し得るようにしたことを特徴とする薬剤塗布用具。
  4. 支持杆が孫の手状のものである請求項1、2又は3何れかに記載の薬剤塗布用具。
  5. 湾曲部が、少なくとも一部に変形を誘発する変形誘発部を設けて撓り易くしたものである請求項1、2、3又は4何れかに記載の薬剤塗布用具。
  6. 変形誘発部が支持杆に設けた溝等の薄肉部である請求項5記載の薬剤塗布用具。
  7. 緊締具が伸縮可能な弾力を有するものである請求項1,2,3,4,5又は6何れかに記載の薬剤塗布用具。
  8. 緊締具の他端部と支持杆の他の部位とが、面ファスナーを介して脱着可能とされている請求項1、2、3、4、5,6又は7何れかに記載の薬剤塗布具。

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