JP3130977B2 - 薄膜形成方法および装置 - Google Patents

薄膜形成方法および装置

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茂 森川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー光を照射する
ことで、基板上に薄膜を形成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の薄膜形成技術としては、
膜形成用の単結晶材料にレーザー光を照射して、原料粒
子を基板上に降下させて薄膜を形成するレーザーアブレ
ーションや、原料ガスにレーザー光を照射してエネルギ
ーを与えて基板上に膜を形成する光CVD法があった。
また、これらの薄膜形成方法を実施するには、夫々の専
用装置があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】基板上に薄膜が形成さ
れる経過を説明すると、まず薄膜の構成上、核となる結
晶が基板上に形成され(結晶核形成工程)、続いてその
結晶を成長させて薄膜を形成する(結晶成長工程)もの
である。
【0004】上述のレーザーアブレーションによると、
前記結晶核形成工程においても、前記結晶成長工程にお
いても、その形成速度が速いという利点がある。また、
レーザーCVD法によると、表面が平滑であり緻密で良
質な薄膜を形成できると共に、その薄膜は、基板との密
着性が良いという利点がある。
【0005】しかし、夫々の薄膜形成方法には、上述の
利点と共に、次に説明する欠点もある。まず、レーザー
アブレーションには、基板面に対して形成した膜の均一
性並びに密着性が悪いという欠点があり、レーザーCV
D法には、前記結晶核形成工程において非常に長い時間
がかかるという欠点がある。従って、品質のよい薄膜を
基板上に形成するには、長い時間を費やしてでも前記利
点を有するレーザーCVD法によって、実施せざるを得
ない。
【0006】そこで本発明の目的は、前述の夫々の薄膜
形成方法の各利点を生かし、表面が平滑で密着性のよい
薄膜を、短い時間で形成できる薄膜形成方法、及び、そ
れを効率よく実施できる装置を提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の薄膜形成方法及び薄膜形成装置の特徴は以下
の通りである。
【0008】基板上に薄膜を形成する薄膜形成方法の特
徴手段は、レーザーアブレーションによって薄膜の結晶
核を基板上に形成し、その後、前記結晶核が形成された
前記基板に沿ってレーザー光を照射し、原料ガスにエネ
ルギーを与えることによりレーザーCVD法によって基
板上に形成された前記結晶核を成長させて薄膜を形成す
るに、レーザーアブレーションによる結晶核形成時と、
レーザーCVD法による薄膜形成時に、同一のレーザー
光源からのレーザー光を使用することとする。 基板上に
薄膜を形成する薄膜形成装置の特徴構成は、成膜室内の
基板保持台の上方に設けた成膜用単結晶材料に、レーザ
ーアブレーション実施の為のレーザー光を照射する第1
光路と、前記基板保持台上に設けた基板に沿わせてレー
ザーCVD法実施の為のレーザー光を照射する第2光路
とを設け、前記第1光路と前記第2光路を自在に切り替
えできる光路切り替え手段を備えたものとする
【0009】
【作用】本発明の特徴手段によれば、結晶核形成工程を
レーザーアブレーションによって実施するので、短時間
で薄膜形成のための結晶核を基板上に形成することが可
能となり、且つ、結晶成長工程をレーザーCVD法によ
って実施するので、基板上に形成された結晶核を中心に
結晶が急速に成長して、表面が平滑で、しかも基板に対
する密着性及び品質等に良好な薄膜を形成することが可
能となる。この場合、同一のレーザー光源からのレーザ
ー光を使用するので、レーザー光源を複数備える必要が
無く、比較的簡易な装置系で、例えば、同一の成膜室内
で、結晶核の形成と成長とを連続して行うことが可能と
なる。
【0010】また、本発明の特徴構成によれば、レーザ
ーアブレーション実施の為のレーザー光を照射する第1
光路と、レーザーCVD法の実施の為のレーザー光を照
射する第2光路を設けてあるので、薄膜形成の一連の工
程を一つの装置によって実施することが可能となり、夫
々の工程を実施する度に、基板を夫々の専用装置に移し
替える必要がない。
【0011】さらに、前記第1光路と前記第2光路を切
り替える光路切り替え手段を設けてあるので、レーザー
アブレーション実施のためのレーザー光源と、レーザー
CVD法実施のためのレーザー光源を兼用することが可
能となる。
【0012】
【発明の効果】従って、本発明の薄膜形成方法および装
置によれば、基板に対する密着性がよく、表面が平滑で
良質な薄膜を、短い時間で形成できるようになり、薄膜
の製作効率が向上して、経済性をよくすることが出来る
ようになった。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】図1に本発明の薄膜形成方法を実施するの
に用いる薄膜形成装置の例を概念図として示す。
【0015】1は、レーザーアブレーション又は、レー
ザーCVD法を実施するためのレーザー光源であって、
このレーザー光源1からレーザー光2を成膜室3内に照
射して薄膜を形成する。
【0016】成膜室3には、成膜対象となる基板5と、
その基板5を設置するための基板保持台4を設けてあ
り、更にその上方には、膜と同質材料ででき、レーザー
アブレーションのターゲットとなる成膜用単結晶材料6
を設けてある。また、レーザーCVD法で使用する原料
ガス7を成膜室3に供給する原料ガス供給路8と、消費
したガスを排出する排出路9を、各別に成膜室3内の上
側・下側に取り付けてある。その他、前記単結晶材料6
に、レーザーアブレーション実施のためのレーザー光2
を照射する第1光路2aを成膜室3に導く第1レーザー
照射窓10、及び、基板5に沿わせてレーザーCVD法
実施のためのレーザー光2を照射する第2光路2bを成
膜室3に導く第2レーザー照射窓11と、その第2レー
ザー照射窓11に対向した位置に、第2光路2bをモニ
ターできるレーザー確認窓12を設けてある。
【0017】一方、レーザー光源1と、成膜室3の間
に、成膜室3に向けて照射されたレーザー光2が、第1
光路2aまたは、第2光路2bを形成できるように光路
を切り換え自在な光路切り替え機構の一例である反射鏡
13を設けてある。
【0018】この装置によって、本発明の薄膜形成方法
を実施するには、まず基板保持台4上に基板5を、更に
その上方にターゲット6をセットし、成膜室3内に原料
ガス7を供給した状態で、反射鏡13を第1光路2aを
形成できるように調整してレーザーアブレーションの実
施にかかる。このレーザーアブレーションでは、レーザ
ー光源1から照射されたレーザー光2は、反射鏡13で
ターゲット6方向に反射して第1レーザー照射窓10を
通過してターゲット6に照射され、それに伴ってターゲ
ット6から基板5上に単結晶が分解して降下し、基板5
面上に薄膜形成のための結晶核を形成する。
【0019】次に、レーザー光2が第2光路を形成する
ように反射鏡13を切り替え調整して、レーザーCVD
法の実施に移る。このレーザーCVD法では、レーザー
光源1から照射したレーザー光2は、反射鏡13部を通
過して第2レーザー照射窓11から成膜室3に進入し、
基板5に沿って進んで成膜室3内の原料ガス7にエネル
ギーを与えることによって、基板5面上に形成された結
晶核を成長させて薄膜を形成する。
【0020】〔別実施例〕以下に別実施例を説明する。
先の実施例で、第2光路2bの形成に際して、レーザー
光2が反射鏡13を通過する例を説明したが、レーザー
光源1と成膜室3との位置関係が変われば第1光路2a
並びに第2光路2bともに反射鏡13で反射して形成さ
れることもある。また、光路の切り替え手段として反射
鏡13を用いたものを説明したが、これに限るものでは
なく、例えば、ハーフミラーやプリズム等の手段を用い
てもよく、更には、レーザー光源1そのものが照射方向
を自在に切り換えられるように構成されたものでもよ
い。
【0021】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の薄膜形成装置
【符号の説明】
2 レーザー光 2a 第1光路 2b 第2光路 3 成膜室 4 基板保持台 5 基板 6 単結晶材料 13 光路切り替え手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森川 茂 京都府京都市下京区中堂寺南町17 株式 会社関西新技術研究所内 (72)発明者 小林 孝 京都府京都市下京区中堂寺南町17 株式 会社関西新技術研究所内 (56)参考文献 特開 平3−197389(JP,A) 特開 昭59−40525(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/205 H01L 21/203 C30B 23/00 C30B 25/00 C23C 14/00 C23C 16/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(5)上に薄膜を形成する薄膜形成
    装置であって、 成膜室(3)内の基板保持台(4)の上方に設けた成膜
    用単結晶材料(6)に、レーザーアブレーション実施の
    為のレーザー光(2)を照射する第1光路(2a)と、
    前記基板保持台(4)上に設けた基板(5)に沿わせて
    レーザーCVD法実施の為のレーザー光(2)を照射す
    る第2光路(2b)とを設け、前記第1光路(2a)と
    前記第2光路(2b)を自在に切り替えできる光路切り
    替え手段(13)を備えた薄膜形成装置。
  2. 【請求項2】 基板(5)上に薄膜を形成する薄膜形成
    方法であって、 レーザーアブレーションによって薄膜の結晶核を基板
    (5)上に形成し、その後、前記結晶核が形成された前
    記基板(5)に沿ってレーザー光(2)を照射し、原料
    ガス(7)にエネルギーを与えることによりレーザーC
    VD法によって前記基板(5)上に形成された前記結晶
    核を成長させて薄膜を形成するに、前記レーザーアブレ
    ーションによる結晶核形成時と、前記レーザーCVD法
    による薄膜形成時に、同一のレーザー光源(1)からの
    レーザー光(2)を使用する薄膜形成方法。
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