JP3130959B2 - 水系塗料組成物 - Google Patents

水系塗料組成物

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JP3130959B2
JP3130959B2 JP03140258A JP14025891A JP3130959B2 JP 3130959 B2 JP3130959 B2 JP 3130959B2 JP 03140258 A JP03140258 A JP 03140258A JP 14025891 A JP14025891 A JP 14025891A JP 3130959 B2 JP3130959 B2 JP 3130959B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水系塗料の組成物にかか
り、更に詳しくは、耐候性、耐薬品性、耐衝撃性、耐黄
変性等に優れた塗膜を与えることが出来、自動車、建
築、電気製品等の塗料として極めて有用な塗料組成物に
関するものである。
【0002】
【従来技術】地球環境、安全、衛生などの観点から近年
特に水系塗料が注目されている。建築外装から産業製
品、例えば食缶用、コイルコーティング用等の工業塗料
にも広く使用されるようになってきた。更に、耐候性、
耐薬品性、耐衝撃性等の高度な品質が要求される自動車
塗料、特にメタリック塗装に関する提案も多い。
【0003】溶剤系塗料では、塗料の吹き付け時に塗料
の溶剤が蒸発して、塗料粘度が上がり、タレ等を防止し
ながら塗装を進めている。水系塗料では、溶剤の蒸発に
よる塗料粘度の上昇がなされにくく、タレ防止等が水系
塗料の課題の一つになっていた。特開昭56−1573
58号公報では、樹脂をエマルションにすることにより
チキソトロピー性を付与し、タレ等を防止している。特
開昭63−175079号公報では、特定樹脂粒子を採
用し、これを特定樹脂組成物に配合することにより、メ
タリック塗装におけるメタルの配向の向上を試みてい
る。特開昭63−193968号公報では、塗装作業性
を向上させるために、特定疎水メラミン樹脂を水溶性樹
脂で水分散化させている。
【0004】一方、これらの樹脂の架橋はメラミンで行
われている。メラミン架橋の樹脂は、耐候性、耐薬品
性、耐衝撃性等に劣っており、その改良手段の一つとし
てブロックイソシアナートを用いたウレタン架橋が考え
られる。この場合、ブロックイソシアナートは、水を主
たる溶媒に溶解、分散しなければならない。これを達成
するためいくつかの提案がなされている。特開昭61−
31422号公報、特開昭62−151419号公報
は、ポリイソシアナート基の一部に水分散能を付与する
ことを開示している。
【0005】しかしながら、これらの方法はかなりの割
合のイソシアナート基が消費されることにより水分散あ
るいは水溶解を可能にしている。この結果、ポリイソシ
アナートの架橋能力は著しく低下する。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、水を主とする媒体に分散あるいは溶解可能な、架橋
能を充分に有する水性化ブロックイソシアナートを用い
た塗料組成物を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、特定のブロッ
クイソシアナートを特定条件下で水性化し、塗膜の架橋
に関与させることにより、前記課題を解決するものであ
る。即ち本発明は、塗料構成成分が樹脂分水酸基価
10〜300、数平均分子量2,000〜50,000
ジエタノールアミンもしくはジメチルエタノールアミ
ンで中和された水溶性アクリルポリオール、 フェノー
ル、アルキルフェノール、アラルキルフェノールのエチ
レンオキサイド付加重合体、フェノール、アルキルフェ
ノール、アラルキルフェノールのエチレンオキサイド−
プロピレンオキサイド付加重合体、もしくは、脂肪酸、
脂肪族アミン、脂肪族アルコールのエチレンオキサイド
付加重合体から選ばれる少なくとも1種鹸化率50
〜90%のポリビニルアルコールを水性化補助剤とし
水分散されている、ヘキサメチレンジイソシアナー
トから誘導されるビウレット型及び/またはイソシアヌ
レート型ポリイソシアナートのイソシアナート基を、オ
キシム系化合物もしくは活性メチレン系化合物で封鎖し
たブロックイソシアナートからなことを特徴とする水
系塗料組成物、に関するものである。
【0008】以下本発明を更に詳しく述べる。本発明に
使用するポリオールは、ジエタノールアミンもしくはジ
メチルエタノールアミンで中和された水溶性のアクリル
ポリオールである。このアクリルポリオールの樹脂分水
酸基価は10〜300、数平均分子量2,000〜5
0,000であり、水を含む分散媒に溶されている。
樹脂分水酸基価10未満の場合には、イソシアナート成
分との反応によるウレタン架橋の密度が減少して、本発
による物性を達成することが出来ず、樹脂水酸基価
が300を超えると、逆に架橋密度が増大し、塗膜の機
械的物性が低下し好ましくない。
【0009】本発明に用いられるブロックイソシアナー
トはヘキサメチレンジイソシアナート(以下HMDIと
称す)から誘導されるポリイソシアナートが用いられ
る。これらのポリイソシアナートには、ビウレット型ポ
リイソシアナート、イソシアヌレート型ポリイソシアナ
ート等がある。好適なポリイソシアナートとしては、イ
ソシアヌレート型ポリイソシアナートである。イソシア
ヌレート型ポリイソシアナートを合成する際、ヒドロキ
シル化合物を用いて変性してもよい。ヒドロキシル化合
物としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロ
パノール、フェノール等のモノヒドロキシ化合物、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタ
ンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、シ
クロヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2,
2,4−トリメチル1,3−ペンタンジオール等のジヒ
ドロキシル化合物等がある。これらは、単独で使用して
も、2種以上の併用でもよい。
【0010】イソシアヌレート化反応は通常触媒が用い
られる。ここで用いられる触媒は、一般に塩基性を有す
るものが好ましく、例えば第4級アンモニウム塩やそれ
らの有機弱酸塩、アルキルカルボン酸のアルキル金属
塩、金属アルコラート、アミノシリル基含有化合物等が
ある。触媒濃度は、通常、イソシアナート化合物に対し
て10ppm〜1.0%の範囲から選択される。
【0011】反応は溶媒を用いても、用いなくてもよ
い。溶媒を用いる場合は、イソシアナート基に対して不
活性な溶剤を用いるべきである。反応温度は通常20〜
160℃、好ましくは40〜120℃である。反応が目
的の転化率に達したならば、例えば、スルホン酸、燐酸
等により触媒を失活させ、反応を停止する。
【0012】未反応物および溶剤を除去しイソシアヌレ
ート型ポリイソシアナート化合物を得る。前記のポリイ
ソシアナートは、ブロック化剤によりイソシアナート基
がブロックされることによりブロックイソシアナートと
なる。ブロック化剤は、活性メチレン系化合物、オキシ
ム系化合物である。これらを単独あるいは、2種以上混
合して使用してもよい。より具体的なブロック化剤を下
記に示す。 (1)活性メチレン系;マロン酸ジメチル、マロン酸ジ
エチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセチ
ルアセトン等、 (2)オキシム系;ホルムアルドオキシム、アセトアル
ドオキシム、アセトンオキシム、メチルエチルケトオキ
シム、シクロヘキサノンオキシム等、ブロック化反応は
溶剤の存在の有無に関わらず行うことが出来る。溶剤を
用いる場合、イソシアナート基に対して不活性な溶剤を
用いる必要がある。
【0013】ブロック化反応に際して、錫、亜鉛、鉛等
の有機金属塩及び3級アミン等を触媒として用いてもよ
い。反応は、一般に−20〜150℃で行うことが出来
るが、好ましくは0〜100℃である。100℃以上で
は副反応を起こす可能性があり、他方、あまり低温にな
ると反応速度が小さくなり不利である。イソシアナート
基の実質的にすべてがブロック化されることが好まし
い。ブロック化されないイソシアナート基は、保存中、
水等と反応して塗膜形成時、架橋に関与することができ
ない。
【0014】本発明では、ブロックイソシアナートを水
性化するために、少なくとも2種の特定の水性化補助剤
用いる。本発明に用いる付加重合体としては、フェノ
ール、アルキルフェノール、アラルキルフェノールのエ
チレンオキサイド付加重合体やエチレンオキサイド−プ
ロピレンオキサイド付加重合体、もしくは、脂肪酸、脂
肪族アミン、脂肪族アルコールのエチレンオキサイド付
加重合体である。これらのHLB7以上好ましく、
更にHLBが12以上20以下が好ましい。特に、ポリ
エチレンオキサイドアルキルフェニルエーテル、ポリ
チレンオキサイドアルキルアリルエーテルが好ましい。
【0015】保護コロイド剤としては、鹸化率50〜9
0%のポリビニルアルコールである。数平均分子量5,
000〜300,000のポリビニルアルコールが好ま
しい。
【0016】前記水性化補助剤の使用量は、ブロックイ
ソシアナート化合物に対して、0.1〜30重量%、好
ましくは0.5〜20重量%である。ブロックイソシア
ナートは、水性化補助剤を用いて、水に乳化、分散をせ
しめる。
【0017】この場合のブロックイソシアナートの供給
形態は、反応に使用した有機溶剤を除去してもよく、有
機溶剤に溶解させたままの状態でもよい。更に有機溶剤
を加えてもよい。水性化ブロックイソシアナートの調整
は、通常の乳化方法、分散方法等が採用され、その装置
は、例えば、ホモミキサー、ホモジナイザー等が用いら
れる。この様に調整された水性化ブロックイソシアナー
トの固形分濃度は通常10〜80%程度である。
【0018】本発明の水系塗料組成物において、硬化剤
として用いる水性化ブロックイソシアナートの潜在イソ
シアナート基と水親和性ポリオールの樹脂分水酸基のモ
ル比は通常0.5〜2.5に設定される。硬化剤として
は、さらにメラミン系硬化剤を併用することができる
が、その場合、前記比は通常0.1〜1.5である。メ
ラミン系硬化剤としては、ヘキサメトキシメチロールメ
ラミン、メチル・ブチル化メラミン等が代表的なものと
して例示される。
【0019】また、必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸
収剤、顔料、金属粉顔料、架橋促進剤、レベリング剤、
流動制御剤、溶剤等を添加してもよい。この様に調整さ
れた水系塗料組成物は、スプレー塗装、ロール塗装、シ
ャワー塗装、電着塗装、浸漬塗装等の方法で金属、プラ
スチック等に塗装され、耐チッピング塗料、プレコート
メタル用塗料等としても有用である。
【0020】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明を更に詳細
に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるも
のではない。尚、評価は下記に従って行った。 (ゲル分率)硬化塗膜を、アセトンに20℃で24時間
浸漬した時の未溶解部分重量の浸漬前対する値を%で表
した。 (密着性)碁盤目テスト JIS5400に準拠し、以
下のように評価した。
【0021】×:0〜25/100 △:2
6〜75/100 ○:76〜100/100 (耐衝撃性)JIS3141(SPCC−SB)0.8
×70×150mm(日本テストパネル(株)製)の鋼
板に塗布された30μの膜厚を有する塗膜をデュポン式
1/2インチ×500gの条件でJIS 5400に準
拠して行った。 (耐薬品性)白色タイル板に塗布された30μの膜厚を
有する塗膜を、40%硫酸に40℃3Hr浸漬後の60
度光沢保持率を%で表した。
【0022】
【参考例1】(水性化ブロックイソシアナートの製造) 攪拌機、温度計、還流冷却管を取り付けた4ツ口フラス
コにHMDIを原料としたイソシアヌレート型ポリイソ
シアナート化合物(旭化成工業(株)の商品名デュラネ
ートTPA)100部を酢酸エチル37部に溶解したの
ち、ブタノンオキシム48部を、40〜50℃の範囲
で、2時間かけ滴下した。赤外スペクトルによるイソシ
アナート基の吸収が消失したことを確認した。
【0023】得られた生成物100部をにポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル(第一工業製薬(株)
「ノイゲンEA170」HLB値17)4部を添加し充
分混合する。この混合物をホモミキサー(特殊機化工業
(株)M型)を用いて、回転数3000rpmで攪拌し
ながら、ブロック部分鹸化ポリビニルアルコール(クラ
レ(株)の商品名「PVA−217EE」、鹸化度80
mol%、重合度1700)5%水溶液80部を10分
間かけて添加し、10分間攪拌する。その後、水88部
を10分間かけて添加し、10分間攪拌を続けた。その
結果、固形分30%、粘度100cp(20℃)の水性
化ブロックイソシアナートが得られた。
【0024】
【参考例2】(水性化ブロックイソシアナートの製造)
参考例1と同様の装置にHMDIを原料としたイソシア
ヌレート構造を有するウレタン変性イソシアヌレート型
ポリイソシアナート化合物(旭化成工業(株)の商品名
「デュラネートTHA」)100部を酢酸エチル36部
に溶解したのち、ブタノンオキシム40部を、40〜5
0℃の範囲で、2時間かけ滴下した。赤外スペクトルに
よるイソシアナート基の吸収が消失したことを確認し
た。
【0025】得られた生成物100部にポリオキシエチ
レンアルキルアリルエーテル(第一工業製薬(株)の商
品名「ノイゲンEA177」HLB値17)4部を添加
し充分混合する。この混合物をホモミキサー(特殊機化
工業(株)M型)を用いて、回転数3000rpmで攪
拌しながら、ブロック部分鹸化ポリビニルアルコール
(クラレ(株)の商品名PVA−217EE)5%水溶
液80部を10分間かけて添加し、10分間攪拌する。
その後、水88部を10分間かけて添加し、10分間攪
拌を続けた。その結果、固形分30%、粘度100cp
(20℃)の水性化ブロックイソシアナートが得られ
た。
【0026】
【参考例3】(水性化ブロックイソシアナートの製造) 参考例1と同様の装置にHMDIを原料としたイソシア
ヌレート型ポリイソシアナート化合物(旭化成工業
(株)の商品名デュラネートTPA)100部を酢酸エ
チル37部に溶解したのち、ブタノンオキシム48部
を、40〜50℃の範囲で、2時間かけ滴下した。赤外
スペクトルによるイソシアナート基の吸収が消失したこ
とを確認した。
【0027】得られた生成物100部にポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル(第一工業製薬(株)の商
品名「ノイゲンEA150」HLB値15)4部を添加
し充分混合する。この混合物をホモミキサー(特殊機化
工業(株)M型)を用いて、回転数3000rpmで攪
拌しながら、部分鹸化ポリビニルアルコール(クラレ
(株)の商品名PVA−205、鹸化度88mol%、
重合度500)5%水溶液80部を10分間かけて添加
し、10分間攪拌する。その後、水88部を10分間か
けて添加し、10分間攪拌を続けた。その結果、固形分
30%、粘度200cp(20℃)の水性化ブロックイ
ソシアナートが得られた。
【0028】
【参考例4】(水性化ブロックイソシアナートの製造)
参考例1と同様の装置にHMDIを原料としたビウレッ
ト型ポリイソシアナート化合物(旭化成工業(株)の商
品名「デュラネート24A」)100部を酢酸エチル3
5部に溶解したのち、アセトンオキシム42部を、40
〜50℃の範囲で、2時間かけ滴下した。赤外スペクト
ルによるイソシアナート基の吸収が消失したことを確認
した。
【0029】得られた生成物100部にポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル(第一工業製薬(株)の商
品名「ノイゲンEA170」)4部をホモミキサー(特
殊機化工業(株)M型)を用いて、回転数3000rp
mで攪拌しながら、部分鹸化ポリビニルアルコール(ク
ラレ(株)の商品名「PVA−403」、鹸化度80m
ol%、重合度300)5%水溶液80部を10分間か
けて添加し、10分間攪拌する。その後、水88部を1
0分間かけて添加し、10分間攪拌を続けた。その結
果、固形分30%、粘度100cp(20℃)の水性化
ブロックイソシアナートが得られた。
【0030】
【参考例5】(水性化ブロックイソシアナートの製造) 参考例1と同様の装置にHMDIを原料としたイソシア
ヌレート型ポリイソシアナート化合物(旭化成工業
(株)の商品名デュラネートTPA)100部、亜鉛ア
セチルアセトン塩0.05部を溶解したトルエン41部
を混合した後、アセト酢酸メチル64部を、80〜90
℃の範囲で、2時間かけ滴下した。赤外スペクトルによ
るイソシアナート基の吸収が消失したことを確認した。
【0031】得られた生成物100部にポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル(第一工業製薬(株)の商
品名「ノイゲンEA170」)4部を添加し充分混合す
る。この混合物をホモミキサー(特殊機化工業(株)M
型)を用いて、回転数3000rpmで攪拌しながら、
ブロック部分鹸化ポリビニルアルコール(クラレ(株)
の商品名「PVA−217EE」)5%水溶液80部を
10分間かけて添加し、10分間攪拌する。その後、水
88部を10分間かけて添加し、10分間攪拌を続け
た。その結果、固形分30%、粘度100cp(20
℃)の水性化ブロックイソシアナートが得られた。
【0032】
【実施例1〜5】ジエタノールアミンで中和された水溶
性アクリルポリオール(三井東圧(株)の商品名「アル
マテックスWA911」数平均分子量6000、樹脂分
水酸基価40mgKOH/g))と、参考例1〜5で得
られた水性化ブロックイソシアナートを固形分比で10
0対15になるように混合した。更に水を添加し塗料粘
度がフォードカップNo.4で30秒になるように調整
した。この塗料をアプリケーター塗装し、160℃、2
0分間硬化させた。塗膜評価結果を表1に示す。
【0033】
【実施例6】実施例1と同様のジエタノールアミンで中
和された水溶性アクリルポリオール(三井東圧(株)の
商品名「アルマテックスWA911」)を用いて、参考
例−1で得られた水性化ブロックイソシアナートが固形
分比で100対7.5、メラミン樹脂(三井東圧(株)
の商品名「サイメル350」が固形分比で100対8に
なるように混合した。更に水を添加し塗料粘度がフォー
ドカップNo.4で30秒になるように調整した。この
塗料をアプリケーター塗装し、160℃、20分間硬化
させた。塗膜評価結果を表1に示す。
【0034】
【比較例1】実施例1と同様のジエタノールアミンで中
和された水溶性アクリルポリオール(三井東圧(株)の
商品名「アルマテックスWA911」)と(三井東圧
(株)の商品名「サイメル350」)が固形分比で10
0対16になるように混合した。更に水を添加し塗料粘
度がフォードカップNo.4で30秒になるように調整
した。160℃、20分間硬化させた。塗膜評価結果を
表1に示す。
【0035】
【実施例7】(メタリック塗料としての応用例) ジメチルエタノールアミンで中和された水溶性アクリル
ポリオール(三井東圧(株)の商品名「アルマテックス
WA911」)100部、アルミペースト4.3部(旭
化成メタルズ(株)の商品名「AW−500B」)と参
考例−1で得られた水性化ブロックイソシアナートを固
形分比で100対15になるように混合した。更に水を
添加し塗料粘度が、フォードカップNo.4で30秒に
なるように調整した。この塗料をスプレー塗装し、プレ
ヒートを80℃、2分間行った後、更にその上にアクリ
ルメラミン系のクリアコートを施した。クリアコートは
アクリディック44−179(大日本インキ(株)の商
品名)とスーパーベッカミンJ−820(大日本インキ
(株)の商品名)を重量比4:1で混合しキシレンで希
釈し塗料粘度がフォードカップNo.4で30秒になる
ように調整し、スプレー塗装した。室温30分セッティ
ング後、160℃、20分間で硬化させた。スガ試験機
(株)の変角測色計VC−1によるフロップ性は1.3
5、60度鏡面光沢99%のメタリック塗膜を得ること
ができた。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明の水系塗料組成物は、従来の水系
塗料に比べて耐候性、耐薬品性、言い換えると耐酸性雨
性、耐衝撃性等の塗膜物性を大幅に改善でき、通常の透
明または着色水系塗料として優れた性能を発揮するばか
りでなく、耐チッピング塗料、プレコートメタル用塗
料、特に金属粉顔料を加えた、いわゆる水系メタリック
塗料としても卓越した性能を有している。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 1/00 - 201/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料構成成分が 樹脂分水酸基価10〜300、数平均分子量2,00
    0〜50,000のジエタノールアミンもしくはジメチ
    ルエタノールアミンで中和された水溶性アクリルポリオ
    ール、 フェノール、アルキルフェノール、アラルキルフェノ
    ールのエチレンオキサイド付加重合体、フェノール、ア
    ルキルフェノール、アラルキルフェノールのエチレンオ
    キサイド−プロピレンオキサイド付加重合体、もしく
    は、脂肪酸、脂肪族アミン、脂肪族アルコールのエチレ
    ンオキサイド付加重合体から選ばれる少なくとも1種
    鹸化率50〜90%のポリビニルアルコールを水
    性化補助剤として水分散されている、ヘキサメチレン
    ジイソシアナートから誘導されるビウレット型及び/ま
    たはイソシアヌレート型ポリイソシアナートのイソシア
    ナート基を、オキシム系化合物もしくは活性メチレン系
    化合物で封鎖したブロックイソシアナートからなこと
    を特徴とする水系塗料組成物。
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