JP3130639B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP3130639B2 JP04112078A JP11207892A JP3130639B2 JP 3130639 B2 JP3130639 B2 JP 3130639B2 JP 04112078 A JP04112078 A JP 04112078A JP 11207892 A JP11207892 A JP 11207892A JP 3130639 B2 JP3130639 B2 JP 3130639B2
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吉平 新山
広司 伊東
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株式会社ソフィア
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機に係わ
り、詳しくは、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者
にとって有利な第2状態とに変換可能な可動部材を有
し、玉が特定入賞口に入ると、特定遊技が開始され、こ
のとき入賞玉が継続入賞口に入ると、遊技者にとって有
利な特別遊技の権利が発生するように構成した変動入賞
装置を備えたいわゆる「第2種」に属するパチンコ遊技
機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パチンコ遊技機において、変動
入賞装置は遊技の中心的存在であり、パチンコ遊技の興
趣を高めるためには、変動入賞装置の構造に工夫を施し
たり、特定の入賞増大状態への移行がわかりやすいこと
が要求される。
【0003】従来の第2種に属するパチンコ遊技機で
は、特定入賞口(いわゆる始動チャッカー)へ玉が入賞
すると、変動入賞装置の可動片(可動部材)が玉を受入
れ易い第1の入賞増大状態に作動し、このとき変動入賞
装置の継続入賞口(いわゆるV入賞口)に玉が入賞した
場合には、第2の入賞増大状態が起生する。この第2の
入賞増大状態では、可動片が最大18回の開閉動作を行
うとともに、これを1サイクルとしてV入賞を条件に、
例えば最大15サイクルだけ第2の入賞増大状態である
特別態様遊技を繰り返すことが可能になる。したがっ
て、遊技者は多くの出玉を得て、より高い利益を享受す
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のパチンコ遊技機にあっては、特別態様遊技状態中
は、V入賞を条件として次回のサイクルに移行し、一定
のサイクル(例えば、15サイクル)だけ特別態様遊技
を繰り返すことが可能な構成であり、特別態様遊技状態
中に変動入賞装置の継続入賞口(V入賞口)に玉が入賞
したこと(以下、適宜単にV入賞という)を遊技者は目
視によって確認し、次回サイクルへの移行を期待してい
るが、変動入賞装置における継続入賞口の配置構成によ
っては、そのV入賞が瞬時に行われることから、遊技者
のV入賞に対する錯覚が起き易く、遊技者と遊技店の係
員との間でV入賞したか否かのトラブルが発生するとい
う問題点があった。
【0005】すなわち、変動入賞装置の継続入賞口は一
般入賞口と極めて近い位置に配置されており、しかも継
続入賞口の方が一般入賞口よりも入賞し難い構成になっ
ている。また、特別態様遊技中は多くの玉が開いた状態
の可動片を通過して入賞するが、このとき継続入賞口へ
の入賞は瞬時に行われる。したがって、遊技者がV入賞
したと誤認することもあり、この場合に実際に継続入賞
口へ入賞したか否かを確認する手段がなかった。あくま
でも、次回のサイクルに移行して始めてV入賞したこと
が確認されていた。
【0006】例えば、遊技者がV入賞したと誤認した場
合、遊技者は目視によってV入賞したものと確信してい
るにもかかわらず、次回のサイクルに移行せず、V入賞
しないときには最終サイクルの前であっても特別態様遊
技状態の継続が停止(いわゆるパンク)することから、
遊技者はパチンコ機の故障であると判断し、ホールの係
員とトラブルを起こすことがあった。係員にしても過去
のV入賞プロセスを判断する手当がなく、遊技者の言分
が正しいか否かの正確な判断ができなかった。
【0007】そこで本発明は、継続入賞口に対する入賞
玉の有無を検出し、その入賞状態を報知して、遊技者と
遊技店との間のトラブルを避けて不快感を与えることの
ないパチンコ遊技機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明によるパチンコ遊技機は、表面側に入賞領域を形成
した遊技盤13と、前記遊技盤13に設けられて、打球
の入賞に基づき特定入賞信号を発生する特定入賞43〜
45と、前記遊技盤13に設けられて、打球の入賞に基
づき特別入賞信号を発生する特別入賞口53を有し、遊
技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第
2状態とに変換可能な変動入賞装置42と、前記特定入
賞信号の発生に基づき、前記変動入賞装置42を第2状
態に変換して第1の入賞増大状態を起生させるととも
に、該第1の入賞増大状態の起生により前記特別入賞信
号が発生すると、変動入賞装置42を第2状態に変換し
て前記第1の入賞増大状態よりも入賞率が高い第2の入
賞増大状態を起生させる入賞増大状態起生制御手段(例
えば、変動入賞装置駆動制御回路80、800)と、前
記変動入賞装置42の第2の入賞増大状態起生中におい
て、前記特別入賞信号が発生すると、直ちに当該第2の
入賞増大状態の起生を停止し、次回の第2の入賞増大状
態を最初から起生させて、この第2の入賞増大状態が予
め設定された所定の繰り返し回数に達するまで繰り返し
制御する入賞増大状態繰り返し制御手段(例えば、変動
入賞装置駆動制御回路80、800)と、前記第2の入
賞増大状態の起生に関わる所定有効期間において、前記
特別入賞口53に対する入賞打球の有無を検出して、そ
の入賞状態を報知する入賞状態報知手段(例えば、変動
入賞装置駆動制御回路80、800およびサイクル更新
確認表示器62、音声合成回路200、スピーカー20
1)と、を備え、 前記入賞状態報知手段は、前記特別入
賞信号が発生したにも拘わらず、前記第2の入賞増大状
態が起生されない場合に、前記特別入賞口への打球の入
賞があった旨を所要期間報知可能であることを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本発明では、第2の入賞増大状態の起生に関わ
る所定有効期間において、特別入賞口に対する入賞打球
の有無を検出して、その入賞状態を報知する入賞状態報
知手段により、特別入賞信号が発生したにも拘わらず、
第2の入賞増大状態が起生されない場合に、特別入賞口
への打球の入賞があった旨が所要期間報知されるので、
何らかの原因で特別入賞口へ打球が入賞しても第2の入
賞増大状態が起生されないような不具合が発生した場
合、その後でも不具合が発生したことを確認できるよう
に所要期間継続した報知が行われる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1〜図4は本発明に係わるパチンコ遊技
機をプリペイドカード方式のパチンコ装置に適用した場
合の一実施例を示している。図1はパチンコ装置の全体
を示す外観斜視図である。図1において、1はパチンコ
装置であり、パチンコ装置1は同様のものが遊技店内に
所定数設置されている。本実施例のパチンコ装置1は大
きく分けてパチンコ機2と、パチンコ機2の側方に配設
されたカード装置3によって構成され、これらが対をな
して設置されている。
【0011】カード装置3は比較的狭い幅の縦長タイプ
に形成され、一定の奥行を有している。そして、パチン
コ装置1の側方に配設されることによって、遊技者の便
宜を図れるようになっている。なお、カード装置3はパ
チンコ機2と分離することが可能であり、修理の際には
交換することができる構造になっている。
【0012】カード装置3にはカードリーダーが内蔵さ
れ、カード装置3の前面パネル4には上記カードリーダ
ーに対応するプリペイドカード方式のカードが挿入され
るカード挿入口5と、カードの残り度数を表示するカー
ド残度数表示器6とが設けられている。なお、カード挿
入口5はカードの受け付けを表示可能なものが用いら
れ、例えばカード挿入口5の上にカード受付け表示器7
を有し、カード受付け表示器7は発光ダイオード等から
なり、カードの受け付けを表示する。
【0013】カード残度数表示器6は、例えば7セグメ
ントの発光ダイオードを用いて3列で構成され、カード
挿入口5に挿入されたプリペイドカードの残り度数を3
桁の100の位まで度数単位で表示する。したがって、
本実施例ではパチンコ玉を持込む以外に、プリペイドカ
ードをカード挿入口5に挿入することによって必要な玉
を確保してゲームを開始することが可能になっている。
【0014】パチンコ機2は、正面側に見える部分とし
て額縁状前面枠11と、額縁状前面枠11の開口部に配
設されたガラス枠12と、遊技盤13と、前面表示パネ
ル14と、前面表示パネル14の下方の前面操作パネル
15とを有している。額縁状前面枠11はパチンコ機2
を設置している木製の枠体16に開閉可能に支持されて
おり、同様にガラス枠12は額縁状前面枠11に開閉可
能に支持されている。
【0015】前面表示パネル14には上皿21、カード
度数表示器22、玉貸釦23、カード排出釦24および
押し釦25が設けられている。カード度数表示器22
は、例えば7セグメントの発光ダイオードを用いて3列
で構成され、カード挿入口5に挿入されたプリペイドカ
ードの残高を100の位まで度数単位で表示する。
【0016】玉貸釦23は、カード挿入口5に挿入され
プリペイドカードの残高の範囲内で1度を単位として
パチンコ玉をパチンコ機2の裏面側に設置された玉排出
装置(図示略)から排出して貸し出すために遊技者によ
って押されるスイッチである。この場合、パチンコ玉を
貸し出し可能な状態も合せて表示できるようになってい
る。例えば、パチンコ玉を貸し出し可能な状態にあれ
ば、その横にあるLED23aが点灯する(あるいは玉
貸釦23全体が輝くものでもよい)ような構成である。
【0017】カード排出釦24は、カード挿入口5に挿
入されたプリペイドカードをカード挿入口5から外部に
引出すためのもので、本実施例では遊技者がゲームを終
了したい場合などに、この釦を押すことにより、プリペ
イドカードがカード挿入口5から再び外部に引出され
る。押し釦25は、上皿21の玉を後述の玉貯留皿32
に移すために、両者を接続する通路を開閉するためのも
のである。
【0018】前面操作パネル15には、その左側に灰皿
31が形成され、前面中央側が前方に突出するような形
状に形成され、その突出部の内部は玉貯留皿(受皿)3
2となっている。また、前面操作パネル15には玉抜き
レバー33および発射装置の発射操作ハンドル34が設
けられている。一方、パチンコ機2の額縁状前面枠11
の上部には特定遊技表示器35が設けられており、特定
遊技表示器35は後述の変動入賞装置42が特定の利益
状態(すなわち、特別態様遊技状態)になったとき点灯
して遊技の臨場感を高めるものである。
【0019】遊技盤13は発射されたパチンコ玉を上方
から落下させつつアウトあるいはセーフとなる遊技領域
であり、入賞口に玉が入って有効にセーフとなる場合は
所定数の賞品玉が玉排出装置から排出されて、これが上
皿21に供給される。また、発射操作ハンドル34を操
作して玉が発射されても、ファールになったときには、
パチンコ玉が発射位置に戻るか、あるいは玉貯留皿32
に排出される。
【0020】遊技盤13における遊技領域は本発明の適
用対象であるいわゆる「第2種」に属するものであれ
ば、任意の構成をとり得るが、一例として本実施例では
図2に示す構成のものが用いられる。図2において、遊
技領域の周囲には弾発された玉を遊技盤13面の上方部
まで案内するレール41が配置されており、レール41
内側のほぼ中央部には変動入賞装置42が、該変動入賞
装置42の下方には2回開きの第1特定入賞口43が、
該第1特定入賞口43の左右には1回開きの第2特定入
賞口44、45がそれぞれ配置されている。
【0021】変動入賞装置42は開口部50を有し、開
口部50の上方の表面には横長な鎧部51が突設される
とともに、開口部50の左右には直立状に起立して流下
してきた玉が開口部50内に流入することを阻止する遊
技者にとって不利な第1状態(閉状態)と、上端を外側
に倒して流下してきた玉を受け止めて開口部50に流入
させる遊技者にとって有利な第2状態(開状態)とに変
換可能な一対の可動片(可動部材)52a、52bが設
けられている。
【0022】開口部50における可動片52a、52b
の下方には中央部に特別入賞口(いわゆるV入賞口で、
継続入賞口に相当)53が、その両側に一般入賞口5
4、54が設けられている。また、可動片52a、52
bの上方には7セグメントLEDよりなる権利回数表示
器55が配置されており、権利回数表示器55は権利回
数、すなわち大当りの継続回数を遊技者に知らせるため
に使用している。
【0023】さらに、可動片52a、52bに挟まれた
中央部の上方および下方にはそれぞれ上面ランプ56a
〜56cおよび下面ランプ57a〜57cが配置されて
おり、これらのランプ56a〜56c、57a〜57c
は点滅することにより、遊技の進行状況を表示する。遊
技領域内の適宜位置には風車と呼ばれる打球方向変換部
材58が回転自在に複数設置されるとともに、障害釘5
9が多数植設されている。また、遊技領域の中央下部に
はアウト玉回収口60が形成されている。
【0024】一方、遊技盤13の遊技領域外には7セグ
メントLEDよりなる個数表示器61が配置されてお
り、個数表示器61は可動片52a、52bが開閉動作
を行っている間に変動入賞装置42に入賞した玉の数を
表示する。
【0025】また、同じく遊技盤13の遊技領域外であ
るが、パチンコ機2の裏面側には次回サイクルへの更新
を表示するサイクル更新確認表示器(入賞状態報知手
段:本実施例では表示手段として機能)62が設けられ
ており、サイクル更新確認表示器62は、例えば遊技店
の係員によって点検できるようにパチンコ機2の裏面側
に配置されている。例えば、遊技者との間で特別態様遊
技状態についてトラブルがあるときは、遊技店の係員が
このサイクル更新確認表示器62を見ることによって正
確な状況を確認し、遊技者に納得のいく説明をすること
ができるようになっている。
【0026】次に、図3は変動入賞装置42の制御系統
を示すブロック図である。図3において、71は始動信
号発生回路であり、始動信号発生回路71には第1作動
検出スイッチSW1および第2作動検出スイッチSW2
からの信号が入力されている。第1作動検出スイッチS
W1は2回開きの第1特定入賞口43に玉が入賞したこ
とを検出し、第2作動検出スイッチSW2は1回開きの
第2特定入賞口44、45に玉が入賞したことを検出し
て検出信号を始動信号発生回路71に出力する。
【0027】始動信号発生回路71は各スイッチSW
1、SW2からの検出信号に基づいて変動入賞装置42
の可動片52a、52bを始動させる信号(特定入賞信
号)を発生して入賞増大状態起生制御手段としての変動
入賞装置駆動制御回路80に出力する。上記始動信号発
生回路71、第1作動検出スイッチSW1および第2作
動検出スイッチSW2は、全体として特定入賞口へ入賞
した玉を検出して特定入賞信号を発生する特定入賞信号
発生手段100を構成している。
【0028】72は継続V信号発生回路であり、継続V
信号発生回路72には特別入賞スイッチSW3からの信
号が入力されている。特別入賞スイッチSW3は変動入
賞装置42の特別入賞口(V入賞口)53に玉が入賞し
たことを検出し、検出信号を継続V信号発生回路72に
出力する。継続V信号発生回路72は特別入賞スイッチ
SW3からの検出信号に基づいて継続V信号(特別入賞
信号に相当)を発生して変動入賞装置駆動制御回路80
に出力する。上記継続V信号発生回路72および特別入
賞スイッチSW3は、全体として継続入賞口へ入賞した
玉を検出して継続入賞信号を発生する継続入賞信号発生
手段101を構成している。
【0029】73は入賞信号発生回路であり、入賞信号
発生回路73にはカウントスイッチSW4からの信号が
入力されている。カウントスイッチSW4は、例えば遊
技盤13の裏側に配置され、変動入賞装置42の入賞口
に入賞した玉を順次検出し、検出信号を入賞信号発生回
路73に出力する。入賞信号発生回路73はカウントス
イッチSW4からの検出信号に基づいて入賞信号を順次
発生して計数記憶回路74に出力する。
【0030】計数記憶回路74は入賞信号発生回路73
から出力される玉1個宛ての入賞に対応する入賞信号を
計数し、その結果を記憶する。この場合、計数記憶回路
74の記憶値は変動入賞装置42内の入賞口に玉が入賞
した玉数に対応する。そして、本実施例では入賞数が1
0個になると、クリア信号を形成して変動入賞装置駆動
制御回路80に出力する。
【0031】75は開放回数規制回路であり、開放回数
規制回路75は変動入賞装置42の可動片52a、52
bが1サイクル中に開閉作動する最大回数(開放回数)
を規制するもので、本実施例では1サイクルで最大18
回に規制し、クリア信号を変動入賞装置駆動制御回路8
0に出力する。上記入賞信号発生回路73、カウントス
イッチSW4、計数記憶回路74および開放回数規制回
路75は、全体として単位駆動制御手段102を構成し
ている。
【0032】76は、入賞増大状態繰り返し制御手段と
してのV動作サイクル制限回路であり、V動作サイクル
制限回路76は変動入賞装置42における特別態様遊技
サイクル(すなわち、V動作サイクル)の最大値を制限
するもので、本実施例では最大で15サイクルに規制す
る規制信号(クリア信号に相当)を変動入賞装置駆動制
御回路80に出力する。
【0033】変動入賞装置駆動制御回路80は変動入賞
装置42の作動を制御するもので、報知制御手段として
の機能を発揮し、記憶部81および報知駆動部82を有
している。記憶部81は継続V信号発生回路72からの
継続V信号を記憶する。報知駆動部82は記憶部81に
記憶した継続V信号に基づいて次回サイクルにおいても
特別態様遊技状態の起生があることを報知するようにサ
イクル更新確認表示器62を駆動する信号を生成してサ
イクル更新確認表示器62に出力する。サイクル更新確
認表示器62は報知駆動部82からの駆動信号に基づい
て点灯する。
【0034】また、変動入賞装置駆動制御回路80は第
1の入賞増大状態起生制御手段、継続遊技開始指令信号
発生手段、第2の入賞増大状態起生制御手段およびクリ
ア制御手段としての機能を有する。
【0035】そして、変動入賞装置42に入賞した玉数
を個数表示器61に表示するような制御を行う。また、
始動信号発生回路71からの特定入賞信号に基づいて変
動入賞装置42の可動片52a、52bを遊技者にとっ
て有利な第2状態で作動させるように制御して第1の入
賞増大状態を起生するとともに、この第1の入賞増大状
態中に継続V信号が入力されると、該第1の入賞増大状
態を直ちに停止させ、変動入賞装置42の可動片52
a、52bを第1の入賞増大状態よりもさらに入賞率が
高い第2の入賞増大状態(すなわち、特別態様遊技状態
の)を起生するように制御し、変動入賞装置42の可動
片52a、52bを作動させるソレノイド420に駆動
信号を出力する。
【0036】ソレノイド420は通電されると、通常は
起立して玉を受け入れない遊技者にとって不利な第1状
態(閉状態)にある可動片52a、52bを引き付けて
遊技者にとって有利な第2状態(開状態)となるように
作動させる。
【0037】さらに、変動入賞装置駆動制御回路80は
特別態様遊技サイクルを実行中に、所定のクリア信号が
入力されると、すなわち計数記憶回路74から変動入
賞装置42内の入賞口に玉が10個入賞した状態で形成
されるクリア信号、開放回数規制回路75から変動入
賞装置42の可動片52a、52bが1サイクルで最大
18回開閉したときに形成されるクリア信号、あるい
はV動作サイクル制限回路76から変動入賞装置42に
おける特別態様遊技サイクル(すなわち、V動作サイク
ル)が最大値である15サイクル実行されたときに形成
されるクリア信号(規制信号)の何れかが入力される
と、当該サイクルでV入賞が無ければ、特別態様遊技状
態を停止して初期状態に戻るように制御する。
【0038】なお、変動入賞装置駆動制御回路80はC
PUを含むマイクロコンピュータによって構成され、上
記各種制御を実行するが、マイクロコンピュータでな
く、例えばワイヤードロジックによりアンドゲート等の
素子を含む電子回路によって構成してもよい。また、変
動入賞装置駆動制御回路80を含む各回路はパチンコ機
2の裏側の所定位置に配置したマイクロコンピュータを
含むボードユニットによって実現されている。そして、
マイクロコンピュータのボードユニットはカード装置
3、島設備、遊技店の管理装置等との間で制御信号やデ
ータの授受が行われるようになっている。
【0039】ここで、本実施例で用いている制御の概念
を整理すると、次のようになる。 特定入賞信号:特定入賞口に玉が入賞したとき出力され
る信号で、変動入賞装置42の可動片52a、52bを
作動させる元になるもの。 特別入賞口:いわゆるV入賞口で、継続入賞口に対応
し、可動片52a、52bによって受け入れた入賞玉が
流入してV入賞となるもの。 継続V信号:特別入賞口53に玉が入賞したとき出力さ
れる信号で、特別入賞信号に相当。
【0040】第1状態:変動入賞装置42の可動片52
a、52bが直立状に起立して流下してきた玉が開口部
50内に流入することを阻止する閉状態。 第2状態:変動入賞装置42の可動片52a、52bが
その上端を外側に倒して流下してきた玉を受け止めて開
口部50に流入させる開状態。 第1の入賞増大状態:変動入賞装置42の可動片52
a、52bが遊技者にとって有利となる第2状態で作動
している状態で、特定入賞信号によって起生される。 第2の入賞増大状態:変動入賞装置42の可動片52
a、52bが第1の入賞増大状態よりもさらに入賞率が
高い特別態様遊技状態で作動する状態で、第1の入賞増
大状態中に継続V信号が入力されると、該第1の入賞増
大状態が直ちに停止して、この特別態様遊技状態に移行
する。 クリア信号:第2の入賞増大状態(特別態様遊技状態)
を停止させるための信号。
【0041】次に、動作について説明する。通常遊技状態の制御 通常、変動入賞装置42の可動片52a、52bは直立
状に起立して流下してきた玉が開口部50内に流入する
ことを阻止する閉状態にある。しかし、特定入賞口43
〜45に玉が入賞すると、次のようにしてソレノイド4
20が作動して可動片52a、52bが遊技玉の全く入
賞しない第1状態から玉を受入れやすい第2状態に変換
される。
【0042】(A)第1特定入賞口への入賞 特定入賞口44、45に玉が入賞して第2作動検出スイ
ッチSW2がオンすると、始動信号発生回路71がスイ
ッチSW2からの検出信号に基づいて変動入賞装置42
の可動片52a、52bを始動させる特定入賞信号を発
生して変動入賞装置駆動制御回路80に出力する。これ
により、変動入賞装置駆動制御回路80において1回だ
け駆動信号が生成されてソレノイド420に出力され
る。ソレノイド420は駆動信号により通電されると、
第1状態(閉状態)にある可動片52a、52bを引き
付けて遊技者にとって有利な第2状態(開状態)に作動
させる。すなわち、可動片52a、52bが1回だけ開
閉動作する。
【0043】(B)第2特定入賞口への入賞 特定入賞口43に玉が入賞して第1作動検出スイッチS
W1がオンすると、始動信号発生回路71がスイッチS
W1からの検出信号に基づいて変動入賞装置42の可動
片52a、52bを始動させる特定入賞信号を発生して
変動入賞装置駆動制御回路80に出力する。
【0044】これにより、変動入賞装置駆動制御回路8
0において2回だけ駆動信号が生成されてソレノイド4
20に出力される。ソレノイド420は駆動信号により
通電されると、第1状態(閉状態)にある可動片52
a、52bを引き付けて遊技者にとって有利な第2状態
(開状態)に作動させる。すなわち、可動片52a、5
2bが2回だけ開閉動作する。このように特定入賞口4
3〜45に玉が入賞すると、第1の入賞増大状態が起生
する。
【0045】特別態様遊技状態への変換 上述のようにして可動片52a、52bが1回ないし2
回の開閉動作をしている期間中に、可動片52a、52
bを案内として入賞した玉が変動入賞装置42の特別入
賞口(V入賞口)53に入賞し、特別入賞スイッチSW
3によって検出されると、最大18回までの継続的な開
閉動作に移行する。
【0046】この特別態様遊技状態への変換は、次のよ
うにして行われる。まず、特別入賞スイッチSW3から
の検出信号に基づいて継続V信号発生回路72が継続V
信号(継続入賞信号)を生成して変動入賞装置駆動制御
回路80に出力する。これにより、変動入賞装置駆動制
御回路80では第1の入賞増大状態を直ちに停止させ、
さらに入賞率の高い第2の入賞増大状態(すなわち、特
別態様遊技状態)を起生するような駆動信号が生成され
てソレノイド420に出力される。このため、ソレノイ
ド420により可動片52a、52bが最大18回まで
の継続的な開閉動作を行うように駆動される。
【0047】特別態様遊技状態の制御 上記の特別態様遊技状態への変換後、可動片52a、5
2bは最大18回の開閉動作を行う。ここで、「最大」
18回と記したのは、18回は特別態様遊技の単位サイ
クル、すなわち1サイクルであって、このサイクル中
に、更に特別入賞口53に入賞した場合には、たとえ可
動片52a、52bの18回の開閉動作が未了前であっ
ても、当該サイクルは中断され、次の新たなサイクルの
1回目が始まるようにしているからである。
【0048】例えば、12回目の開閉動作終了後に再び
特別入賞口53に入賞して特別入賞スイッチSW3がオ
ンし、次のサイクルが開始すると、次の13回目の開閉
動作は前サイクルの13回目ではなく、更新サイクルの
1回目となる。また、この更新サイクル数、すなわち特
別態様遊技の権利行使回数「q」は、この例では最大1
5サイクル(q=15)まで許容される。したがって、
各サイクル当たり18回の最大開閉動作数が守られれ
ば、18×15回の開閉動作が期待できるが、逆に最初
の1サイクルであっても、その間に特別入賞口53への
入賞がなければ、そのサイクルで終ってしまう(いわゆ
るパンク)ように図られている。
【0049】また、本制御装置では、一般入賞口54、
54および特別入賞口53への入賞玉が、所定数(本実
施例では10個)に達した場合にも、そのサイクルで終
ってしまうように図られている。
【0050】(A)更新前の動作 上記のように、可動片52a、52bが開閉動作を行っ
ている間に、多くの玉が可動片52a、52bを通して
変動入賞装置42に入賞することになる。この入賞玉に
よりカウントスイッチSW4がオンすると、入賞信号発
生回路73がカウントスイッチSW4からの検出信号に
基づいて入賞信号を発生して計数記憶回路74に出力す
る。これにより、計数記憶回路74が入賞信号発生回路
73から出力される玉1個宛ての入賞に対応する入賞信
号を計数し、その結果(入賞の総計)を記憶する。そし
て、入賞数が10個になると、クリア信号が形成されて
変動入賞装置駆動制御回路80に出力される。
【0051】このように、変動入賞装置42に入った入
賞玉は、それが一般入賞口54、54からの入賞玉であ
るか、又は特別入賞口53からの入賞玉であるかを問わ
ず、遊技盤13裏面のカウントスイッチSW4に集めら
れ、同カウントスイッチSW4をオンせしめる。このと
き、個数表示器61が“1”から“9”までを表示して
いく。
【0052】(B)サイクルの更新 上記1サイクル中に生ずる合計9個までの入賞玉数の制
約下で、かつ上記18回の開閉動作が終了する以前にお
いて、再び、幸運にも特別入賞口53への入賞がある
と、新しいサイクルに更新される。この新サイクル中に
再び特別入賞スイッチSW3が検出動作をすれば、上記
と同じ動作でこのサイクルも次のサイクルに更新される
し、そうでなければ計数記憶回路74が入賞玉数として
「10」を記憶した時点で、クリア信号が出力され、変
動入賞装置駆動制御回路80は1サイクル終了に伴う初
期状態に戻る。
【0053】具体的には、いま第1サイクル中におい
て、玉が特別入賞口53に入賞して特別入賞スイッチS
W3がオンすると、特別入賞スイッチSW3からの検出
信号に基づいて継続V信号発生回路72が継続V信号を
生成して変動入賞装置駆動制御回路80に出力する。こ
れにより、変動入賞装置駆動制御回路80では上述の特
別態様遊技状態への移行時と同様に、可動片52a、5
2bの開閉動作を一時停止させる等の制御を行う。この
ため、個数表示器61の表示が“0”に戻り、権利回数
表示器55が“1”から“2”に切り換わる。このよう
にして、第1サイクルが中断されて第2サイクルに更新
されたことになり、権利回数表示器55の表示内容は更
新された新たなサイクル数を示すものとなる。
【0054】第2サイクル以降において、再び特別入賞
口53に入賞した場合も同じであり、同様の動作が繰り
返される。その際、各更新時点、つまり各サイクルの区
切りは、可動片52a、52bが一定時間(例えば、
1.6秒間)閉じている動作や特定の表示あるいは効果
音等によって遊技者に知覚せしめられる。
【0055】幸運にも、最終サイクルである15回目ま
で更新された場合には、当該サイクルで約束付けられた
計18回の開閉動作を行って、あるいは計数記憶回路7
4の入賞数10個の出力のどちらか早い方に基づいて特
別態様遊技状態は完了となる。すなわち、第14サイク
ルの途中で特別入賞口53に入賞した場合、権利回数表
示器55の表示内容が“15”(15を意味する表示)
となってサイクルが更新される。そして、15サイクル
目が終了すると、全回路系が初期状態に戻り、パチンコ
機2は特別態様遊技状態から通常遊技状態となる。
【0056】更新報知制御(本発明の特徴部分) 上述したように、特別態様遊技状態への変換後、可動片
52a、52bは最大18回の開閉動作を、又は入賞数
10個があるまでその開閉動作を行うが、このサイクル
中に、更に特別入賞口53に入賞した場合には、たとえ
可動片52a、52bの18回の開閉動作が未了前であ
っても、当該サイクルは中断され、次の新たなサイクル
の1回目の開閉動作が始まる。
【0057】ところで、このとき遊技者は変動入賞装置
42の特別入賞口53に玉が入賞する(すなわち、V入
賞する)のを目視によって確認し、次回サイクルへの更
新を期待しているが、V入賞は瞬時に行われる。したが
って、遊技者がV入賞したと誤認することもあり得る。
従来は瞬時のV入賞に対する事実を正確に確認する手段
がなく、結果的に、次回のサイクルに移行して始めてV
入賞が正しいことを確認できるにすぎなかった。
【0058】これに対して、本実施例では、例えば第1
サイクル中に生ずる合計9個までの入賞玉数の制約下
で、かつ上記18回の開閉動作が終了する以前におい
て、再び、幸運にも特別入賞口53への入賞があると、
まず特別入賞スイッチSW3がオンするとともに、特別
入賞スイッチSW3からの検出信号に基づいて継続V信
号発生回路72が継続V信号を生成して変動入賞装置駆
動制御回路80に出力する。
【0059】このため、変動入賞装置駆動制御回路80
の記憶部81が継続V信号発生回路72からの継続V信
号を記憶するとともに、報知駆動部82が記憶部81に
記憶した継続V信号に基づいて次回サイクルにおいても
特別態様遊技状態の継続があることを報知するようにサ
イクル更新確認表示器62を駆動する信号を生成してサ
イクル更新確認表示器62に出力する。
【0060】これにより、サイクル更新確認表示器62
が報知駆動部82からの駆動信号に基づいて点灯する。
したがって、V入賞があると、サイクル更新確認表示器
62が点灯し、この点灯状態は次回のサイクル更新時ま
で保持されるとともに、仮に何等かの原因で次回のサイ
クルが更新されなくても点灯状態だけは保持される。
【0061】この状態で、例えば遊技者がV入賞したと
誤認した場合、遊技者は目視によってV入賞したものと
確信しているにもかかわらず、次回のサイクルに更新さ
れないから、いわゆるパンクすることになる。そのた
め、遊技者はパチンコ機2の故障であると判断し、ホー
ルの係員に通報する。
【0062】通報があると、係員はパチンコ機2の裏面
側を開き、そこにあるサイクル更新確認表示器62が点
灯しているか否かを確認する。点灯しているときは、以
前のサイクルでV入賞しており、遊技者の言分が正しい
と判断して適切な処置(例えば、点検後にV入賞させ
る)を採ることができ、遊技者とのトラブルを避けるこ
とができる。
【0063】一方、サイクル更新確認表示器62が点灯
していないときは、遊技者がV入賞したと誤認したもの
であるとして、遊技者に納得のいく説明をすることがで
き、同様に遊技者とのトラブルを避けることができる。
その結果、遊技者への信頼感を低減させることなく、サ
ービスを向上させることができる。
【0064】図4は、第1〜第3サイクルまでの動作を
第1種と比較して示すタイミングチャートである。ま
ず、図4(a)は第1種に属するパチンコ機の場合であ
り、第1サイクルの途中でV入賞があると、その時点で
はサイクルが更新されず、V入賞表示器(既存の技術)
が点灯する。そして、第1サイクルが終了すると(例え
ば、玉がアタッカー内に10個入賞すると)、V入賞表
示器が消灯すると同時に第2サイクルに更新される。
【0065】したがって、V入賞表示器は次回サイクル
への移行を保証する表示となり、遊技者はいわゆる「パ
ンク」の心配がなく、安心して遊技を続行できる。この
とき、第2サイクルに移行しても同サイクル内でV入賞
するまではV入賞表示器が点灯しない。以後、同様にし
てサイクルが更新される。
【0066】図4(b)(c)は第2種に属する本実施
例のパチンコ機2の場合であり、最初のV入賞がある
と、この時点からサイクル更新確認表示器62が点灯
し、可動片52a、52bの18回の開閉動作を開始し
て第1サイクルの特別態様遊技が始まる。第1サイクル
の途中でV入賞があると、その時点で直ちにサイクルが
更新され(第1種と異なる)、殆ど瞬時に再びサイクル
更新確認表示器62が点灯する。したがって、あたかも
サイクル更新確認表示器62はパンクの後の次回サイク
ルまで、あるいは第15サイクルが終了するまでは連続
的に点灯することになる。
【0067】第2サイクルに移行後、可動片52a、5
2bの最大18回の開閉動作が終了する前に再びV入賞
があると、次の新たな第3サイクルへの更新制御が行わ
れる。ところが、ここで何等かの原因で次回の第3サイ
クルに更新されなければ、V入賞にかかわらず、当該サ
イクルは中断されず、結果的に可動片52a、52bの
最大18回の開閉動作あるいは10個入賞によって当該
サイクルが終了し、以後は「パンク」してしまう。
【0068】しかしながら、サイクル更新確認表示器6
2だけはV入賞という事実に基づいて、再び点灯し、そ
の状態を保持している。そのため、サイクル更新確認表
示器62が点灯しているか否かを確認することにより、
以前のサイクルでV入賞したか否かの正しい判断をする
ことができる。したがって、サイクル更新確認表示器6
2は次回サイクルへの更新を保証する表示となり、遊技
者の言分を裏付ける事実を表示するものとなる。
【0069】従来における更新時の各種表示器はあくま
でも可動片52a、52bの最大18回の開閉動作と一
体的に点灯するものであり、当該サイクルで「パンク」
すると、それ以後は点灯しない。この点で従来の各種表
示器とは機能が異なり、サイクル更新確認表示器62は
全く新規な技術である。
【0070】通常遊技状態への強制的切換 更新されることなくある1つのサイクルが終了した場
合、すなわち一定時間を1回の開閉動作単位とする計1
8回の開閉動作がV入賞無しに終了した場合には、最大
回数(開放回数)を規制している開放回数規制回路75
がクリア信号を変動入賞装置駆動制御回路80に出力す
る。これにより、全回路系が初期状態に戻され、特別態
様遊技状態が強制的に解除されて、通常遊技状態に戻
る。したがって、以後、また特定入賞口43〜45への
入賞からの一連の動作を経なければ、特別態様遊技状態
にはなり得ない。この遊技者にとって不利な事態は、上
述した18回を1単位としの1サイクル中に、それ以後
の特別入賞口53への入賞がないために生ずる。
【0071】一方、開閉動作を行っている間に、可動片
52a、52bを通して多数の玉が変動入賞装置42に
入賞し、その入賞玉の総計がV入賞無しに10個に達し
た場合には、計数記憶回路74の記憶値が“10”にな
ってクリア信号が変動入賞装置駆動制御回路80に出力
される。これにより、上述の場合と同様に全回路系が初
期状態に戻り、やはり特別態様遊技状態は強制的に解除
されてしまう。
【0072】次に、図5は本発明に係わるパチンコ遊技
機の他の実施例を示す図であり、本実施例はサイクル更
新確認のための報知内容を変更したものである。図5に
おいて、変動入賞装置駆動制御回路800は前記実施例
と同様の機能の他に、報知駆動部820の機能が異な
り、報知駆動部820は記憶部81に記憶した継続V信
号に基づいて次回サイクルにおいても特別態様遊技状態
の継続があることを報知するように音声合成回路(音声
合成手段)200に報知制御信号を出力する。
【0073】音声合成回路200は報知制御信号に基づ
いて次回サイクルへの更新を保証する合成音、例えば人
工的に音声を合成して“V入賞やったね!更新保証しま
す”という合成音を生成してスピーカー201を鳴ら
す。これにより、遊技者はV入賞を視認するとともに、
スピーカー201からの合成音によって聴覚でも確認で
き、安心して遊技を続行することができるという利点が
ある。上記音声合成回路200およびスピーカー201
は、報知手段202を構成する。
【0074】なお、サイクル更新確認のための報知は音
声合成に限らず、例えばサイクル更新確認を音で知らせ
るための効果音を発生する効果音発生手段を用いてもよ
い。また、効果音発生手段および前記各実施例の報知手
段をいろいろ組合せてもよい。さらに、表示の位置、表
示器の種類は各種の態様が考えられる。
【0075】また、サイクル更新確認のための報知はサ
イクル数やV入賞のタイミング等によって、例えば音声
合成の内容、効果音の長さ、大きさ、メロディなどを単
独で変えてもよいし、あるいはこれらのうち複数のもの
を変えてもよい。
【0076】さらにまた、以上の実施例の説明では、特
別入賞信号(継続入賞信号)が出力された場合における
入賞状態報知手段としてのサイクル更新確認表示器62
を作動させるようにしたが、逆に入賞増大状態起生制御
手段により特別入賞信号が所定有効期間内になかったこ
とを検出して入賞状態報知手段としての、例えばパンク
表示器を所定時間あるいは所定回数の点滅の作動等をさ
せることもできる。この場合には、遊技に不慣れな初心
者や女性客に有効であろう。
【0077】本発明に係わる遊技装置は上記実施例のよ
うなプリペイドカード方式のパチンコ装置に適用する例
に限らない。、例えば、クレジット方式のパチンコ装置
にも適用することができる。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、第2の入賞増大状態の
起生に関わる所定有効期間において、特別入賞口に対す
る入賞打球の有無を検出して、その入賞状態を報知する
入賞状態報知手段により、特別入賞信号が発生したにも
拘わらず、第2の入賞増大状態が起生されない場合に、
特別入賞口への打球の入賞があった旨が所要期間報知さ
れるので、何らかの原因で特別入賞口へ打球が入賞して
も第2の入賞増大状態が起生されないような不具合が発
生した場合、その後でも不具合が発生したことを確認で
きるように所要期間継続した報知が行われる。したがっ
て、遊技者と遊技店との間の無用なトラブルを未然に避
けることができ、遊技者および遊技店に対 する信頼性を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカード方式のパチンコ装置の一実
施例の構成を示す斜視図である。
【図2】同実施例のパチンコ装置の遊技盤の構成を示す
図である。
【図3】同実施例の変動入賞装置の制御系統を示すブロ
ック図である。
【図4】同実施例の第1〜第3サイクルまでの動作を第
1種に属するパチンコ機と比較して示すタイミングチャ
ートである。
【図5】本発明に係るカード方式のパチンコ装置の他の
実施例の変動入賞装置の制御系統を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 パチンコ装置 2 パチンコ機 3 カード装置 13 遊技盤 42 変動入賞装置 43 第1特定入賞口 44、45 第2特定入賞口 50 開口部 52a、52b 可動片(可動部材) 53 特別入賞口(V入賞口:継続入賞口) 54、55 一般入賞口 62 サイクル更新確認表示器(入賞状態報知手段:表
示手段) 71 始動信号発生回路 72 継続V信号発生回路 73 入賞信号発生回路 74 計数記憶回路 75 開放回数規制回路 76 V動作サイクル制限回路 80 変動入賞装置駆動制御回路(入賞増大状態起生制
御手段、入賞増大状態繰り返し制御手段) 81 記憶部 82、820 報知駆動部 100 特定入賞信号発生手段 101 継続入賞信号発生手段 102 単位駆動制御手段 420 ソレノイド SW1 第1作動検出スイッチ SW2 第2作動検出スイッチ SW3 特別入賞スイッチ SW4 カウントスイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面側に入賞領域を形成した遊技盤と、 前記遊技盤に設けられて、打球の入賞に基づき特定入賞
    信号を発生する特定入賞口と、 前記遊技盤に設けられて、打球の入賞に基づき特別入賞
    信号を発生する特別入賞口を有し、遊技者にとって不利
    な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換可
    能な変動入賞装置と、 前記特定入賞信号の発生に基づき、前記変動入賞装置を
    第2状態に変換して第1の入賞増大状態を起生させると
    ともに、該第1の入賞増大状態の起生により前記特別入
    賞信号が発生すると、変動入賞装置を第2状態に変換し
    て前記第1の入賞増大状態よりも入賞率が高い第2の入
    賞増大状態を起生させる入賞増大状態起生制御手段と、 前記変動入賞装置の第2の入賞増大状態起生中におい
    て、前記特別入賞信号が発生すると、直ちに当該第2の
    入賞増大状態の起生を停止し、次回の第2の入賞増大状
    態を最初から起生させて、この第2の入賞増大状態が予
    め設定された所定の繰り返し回数に達するまで繰り返し
    制御する入賞増大状態繰り返し制御手段と、 前記第2の入賞増大状態の起生に関わる所定有効期間に
    おいて、前記特別入賞口に対する入賞打球の有無を検出
    して、その入賞状態を報知する入賞状態報知手段と、
    備え、 前記入賞状態報知手段は、前記特別入賞信号が発生した
    にも拘わらず、前記第2の入賞増大状態が起生されない
    場合に、前記特別入賞口への打球の入賞があった旨を所
    要期間報知可能であること を特徴とするパチンコ遊技
    機。
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