JP3130443B2 - スイッチングレギュレータ - Google Patents

スイッチングレギュレータ

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JP3130443B2
JP3130443B2 JP07056142A JP5614295A JP3130443B2 JP 3130443 B2 JP3130443 B2 JP 3130443B2 JP 07056142 A JP07056142 A JP 07056142A JP 5614295 A JP5614295 A JP 5614295A JP 3130443 B2 JP3130443 B2 JP 3130443B2
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switch
switching regulator
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貞之 下田
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セイコーインスツルメンツ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、モノリシックIC化
されたチョッパ方式の昇圧型スイッチングレギュレータ
回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のチョッパ方式の昇圧型スイッチン
グレギュレータ回路を図2に示す。電源1からの電流は
コイル2とトランジスタ3を介して接地電位に流れる。
この時コイル2にエネルギー蓄積される。次にトランジ
スタ3がOFFし、コイル2に蓄積されたエネルギー
は、ダイオード4を介してコンデンサ5に蓄積される。
出力端子6の電圧は、抵抗を介して制御回路に伝達さ
れ、電源1の電圧より高い一定の電圧に制御される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例では次
のような欠点がある。すなわち、チョッパ方式の昇圧型
スイッチングレギュレータにおいて、該スイッチングレ
ギュレータに外部信号を用いてパワーオフをかけ該スイ
ッチングレギュレータの動作を停止させるためには、制
御回路7を介してトランジスタ3のゲート電圧を接地電
位にする。この動作を制御端子8を用いて行わせる。す
なわち、端子8を高電位にすればトランジスタ3のゲー
ト電位は接地電位に固定され、端子8を低電位にすれば
トランジスタ3のゲート電位は低電位と高電位の間を交
互にスイッチングされ昇圧動作をする。
【0004】ここで、制御端子8に高電位を与えて昇圧
動作を停止させると、出力端子6の電位は下降し最終的
に電源1の電圧V1 からダイオード4の順方向電圧VF
を引いた値(V1 −VF )になる。すなわち、出力端子
6に接続された負荷に電流を供給してしまい電源1の電
力を消費させてしまう。この結果、携帯機器に該スイッ
チイングレギュレータを用いた場合に、該携帯機器の電
池寿命を著しく短くしてしまうという課題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明はダイオード4の代わりにMOSトランジス
タを用いて、かつ該MOSトランジスタの基板電位を2
つのトランジスタにより、一方はコイル2の一端の電位
に、他方は出力端子6の電位に切り換えることによっ
て、パワーオフ時でも出力端子6に電圧が出力されない
チョッパ方式の昇圧型スイッチングレギュレータを構成
することを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明のチョッパ方式の昇圧型スイッチングレ
ギュレータはダイオード6の代わりにMOSトランジス
タを用いた為に該MOSトランジスタのゲート電位を制
御することにより非導通状態にすることができる。すな
わち電源2の入力と出力端子6との間に挿入することに
より両者を電位的に切り離すことが出来る。また、MO
Sトランジスタ特有の寄生ダイオードによる不都合を排
除するために、スイッチングレギュレータの昇圧動作時
とパワーオフをかけた時の昇圧動作停止時に、該MOS
トランジスタの基板電位を2つのトランジスタを用いて
切り換える。具体的には、昇圧動作時には該MOSトラ
ンジスタの基板電位を出力端子6の電位に等しくするよ
うに該2つのトランジスタを使用して切り換える。この
様にする事によって該MOSトランジスタの寄生ダイオ
ードの向きを昇圧動作時にはアノードをコイル2の他端
とし、カソードを出力端子6になる様に形成する。逆に
昇圧動作停止時には該寄生ダイードの向きをアノードを
出力端子6、カソードをコイル2の他端になる様に形成
する。したがって昇圧動作停止時には該MOSトランジ
スタは非導通状態であり、かつ該MOSトランジスタの
寄生ダイオードは電源1から出力端子6に向かって逆方
向に形成されているため出力端子6に電源1の電圧が出
現することはない。
【0007】
【実施例】本発明のチョッパ方式の昇圧型スイッチング
レギュレータの回路を図1に示す。電源1の正電位はコ
イル2の一端に、コイル2の他端はトランジスタ3のド
レイン端に接続されている。この接続点をAとする。該
A点にはPチャンネルトランジスタ9の一端も接続され
ている。さらに、トランジスタ9の他端は出力端子6に
接続されている。またトランジスタ10のソース端はA
点に、トランジスタ11のソース端は出力端子6に接続
されている。トランジスタ10と11のドレイン端が接
続されかつトランジスタ9の基板13に接続されてい
る。トランジスタ10と11のゲート端にはON/OF
F端子8からの信号が入力されるが、トランジスタのそ
れはトランジスタ11とはインバータにより逆相の信号
が印加される。出力端子6にはコンデンサ5と抵抗群1
2が接続されている。この抵抗群12の接続点から制御
回路7の出力端子6の電圧情報が入力され制御回路によ
りトランジスタ3をON,OFFさせて出力端子6の電
圧を一定になるように制御している。さらに該制御回路
7からはトランジスタ3へ入力される信号と同相の信号
がトランジスタ9のゲートに入力される。この構成によ
りトランジスタ3がONした時にはトランジスタ9がO
FFし、トランジスタ3がOFFした時にはトランジス
タ9がONするように動作する。
【0008】また制御回路は制御端子8から入力される
外部信号により制御される。具体的には制御端子8が高
電位の時には昇圧動作停止となり制御回路7を介してト
ランジスタ3のゲートへは接地電位が、一方トランジス
タ9のゲートへは高電位が出力され2つのトランジスタ
が共にOFFする。また制御端子8が低電位の時には昇
圧動作となり、制御回路7を介してトランジスタ3と9
のゲートへは高電位と低電位が交互に繰り返される方形
波が入力される。
【0009】さらに、トランジスタ10と11のゲート
にも制御端子8からの外部信号が入力される。制御端子
8が昇圧動作停止である電位となった時、トランジス
10はONしトランジスタ11はOFFする。この結
果トランジスタ9の基板13の電位はA点の電圧と等し
くなる。この時寄生ダイオードはA点をカソードとし、
出力端子6をアノードとする方向に形成される。すなわ
ち電源1から出力端子6へは逆方向に接続された寄生ダ
イオードが存在することになり、かつトランジスタ9が
OFFすなわち非導通状態であるため電源1から出力端
子6には電流が流れず、出力端子6にはでんあつが発生
しない。図3はトランジスタ9をモノリシックIC化し
た時の断面図である。トランジスタ9の基板とは図中N
−のウェルのことを意味する。
【0010】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、チョッパ方式の昇圧型スイッチングレギュレータに
おいて、ダイオードをMOSトランジスタに置換し、か
つ該MOSトランジスタの基本電位を2つのトランジス
タにより昇圧動作時と停止時で切り換えることによっ
て、昇圧停止時に出力端子に電圧を出力させないように
することができ、携帯機器の電池寿命を延ばすことが出
来る。さらには、ダイオードの代わりにMOSトランジ
スタを用いるとこの間での電圧降下を小さくする事が出
来るため高効率なスイッチングレギュレータが実現で
き、さらに電池寿命を延ばすことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチョッパ方式の昇圧型スイッチングレ
ギュレータの回路図である。
【図2】従来のチョッパ方式の昇圧型スイッチングレギ
ュレータの回路図である。
【図3】トランジスタ9の断面図である。
【符号の説明】
1 電源 2 コイル 3、9、10、11 トランジスタ 6 出力端子

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源に接続されたコイルと、前記 コイルに一端を接続されたMOSトランジスタと、前記 MOSトランジスタの他端が接続された出力端子
    と、前記 出力端子の電圧が一定になるように制御する制御回
    路からなるチョッパ方式の昇圧型スイッチングレギュレ
    ータにおいて、前記MOSトランジスタの基板と前記コイルの間に接続
    する第1のスイッチ手段と、 前記MOSトランジスタの基板と前記出力端子の間に接
    続する第2のスイッチ手段を設け、 前記MOSトランジスタの基板を、前記第1のスイッチ
    手段により前記コイルか、あるいは第2のスイッチ手段
    により前記出力端子かのどちらかに接続するスイッチン
    グレギュレータ。
  2. 【請求項2】 前記スイッチングレギュレータの動作時
    に前記MOSトランジスタの基板の電位を前記第2のス
    イッチ手段により前記出力端子側に接続し、 前記スイッチングレギュレータの動作停止時に前記MO
    Sトランジスタの基板の電位を前記第1のスイッチ手段
    により前記コイル側に接続する請求項1記載のスイッチ
    ングレギュレータ。
  3. 【請求項3】 前記第1のスイッチ手段と第2のスイッ
    チ手段は、前記スイッチングレギュレータの動作と動作
    停止を制御する信号に対応した外部信号を入力し、 前記外部信号により前記スイッチングレギュレータの動
    作時に前記MOSトランジスタの基板の電位を前記第2
    のスイッチ手段により前記出力端子側に接続し、 前記スイッチングレギュレータの動作停止時に前記MO
    Sトランジスタの基板の電位を前記第1のスイッチ手段
    により前記コイル側に接続する請求項1記載のスイッチ
    ングレギュレータ。
  4. 【請求項4】 前記第1のスイッチ手段と第2のスイッ
    チ手段は、MO Sトランジスタにより構成される請求項
    1、請求項2および請求項3記載のスイッチングレギュ
    レータ。
  5. 【請求項5】 前記第1のスイッチ手段と第2のスイッ
    チ手段は、前記コイルの一端と前記出力端子に各々ソー
    スを接続すると共にドレインを前記MOSトランジスタ
    の基板に接続する第1、第2のMOSトランジスタによ
    り構成され、 前記第1、第2のMOSトランジスタの
    ゲートに前記スイッチングレギュレータの動作と動作停
    止を制御する信号に対応した外部信号を入力し、 前記外部信号により前記スイッチングレギュレータの動
    作時に前記MOSトランジスタの基板の電位を前記第2
    のスイッチ手段である第2のMOSトランジスタにより
    前記出力端子側に接続し、 前記スイッチングレギュレータの動作停止時に前記MO
    Sトランジスタの基板の電位を前記第1のスイッチ手段
    である第1のMOSトランジスタにより前記コイル側に
    接続する請求項1記載のスイッチングレギュレータ。
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