JP3130433U - 水牛角製着色ボタン - Google Patents

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まこと 仲内
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Abstract

【課題】この考案は、すでに完成した服地にマッチするように、ボタンの中で特にその希少性の故に高価な水牛角製のボタンに関し、その水牛角製のボタンの裏面を面削して、梨地状となし該裏面に、服地等にマッチする色彩の塗料を塗着することによって自然の風合いを残した水牛角製着色ボタンを提供する。
【解決手段】水牛の角製の透明性のボタンの裏面を面削して梨地状となし、塗料の接着力を高め、該裏面に紫外線硬化樹脂性色彩塗料を塗着してなる水牛角製着色ボタンとする。
【選択図】図2

Description

考案の詳細な説明
この考案は、ボタンの中で特にその希少性の故に高価な水牛角製のボタンに関し、それが天然素材であって、その色彩及び文様は、正確には二つと同じものがない。このような水牛角製のボタンは色彩の上では、黒色、茶色、こげ茶色、ベージュ色等がある。これらのボタンの中にあって、茶色、こげ茶色、ベージュ色のボタンにもマホガニ系の透明性のものが含まれる。これらの色彩は、すべて水牛角製のボタンのもつ、自然色である。しかしながら、水牛角製のボタンであるからといって、全ての服地にマッチするというわけでない。この考案は、半透明性の水牛角製のボタンを選んで、水牛角製のボタンの自然の風合いを残しながら、服地にマッチするように着色するものである。
従来、水牛角製のボタンの材料として、本水牛、インド水牛、オランダ水牛が一般に使用されているが、このような水牛角製のボタンの自然色を尊重して、そこから出来た黒色、茶色、こげ茶色、ベージュ色等の服地ボタンを選択的に選んで服地のボタンとして適宜に服地用のボタンとして利用していた。高級感のある服地には、高級なボタンをつけることが普通となってきている。
特に、昨今は、婦人服地が多彩な色彩のものが出現するようになって、従来のような限られた黒色、茶色、こげ茶色、ベージュ色等のボタンを付けていたのでは、ファッション性の点でも時代に要請に応えることができなくなってきている。
このような要請に応えて、透明又は半透明のプラスチック材料のボタンの裏面より二色以上の色数を有するボタンが提供されている。(例えば、特許文献1)
しかし、このような着色は、単に剥離強度及び塗装利便性が考慮されたものであって、本願考案のごとく、透明性のあるベージュ色の水牛角製のボタンの自然色と、その裏面において着色されるカーキ色、紺色、赤色、黄色、紫色、グレー色、グリーン色、又はオレンジ色等との色彩の融合とは全く別異のものである。
特開2004−65849号
考案の解決しようとする課題
従来の水牛角製のボタンは、本水牛、インド水牛、又はオランダ水牛が一般に使用され、これらのボタンが高級感のある服地の色に応じて、それにある程度、マッチする色彩のボタンを付けていたが、時代の要請は、このような黒色、茶色、こげ茶色、ベージュ色等の限られた色彩のボタンでは対処できなくなってきている。そこで、この考案の目的とするところは、水牛角製、特にオランダ水牛角製のボタンのナチュラル感を残しながら、しかも、従来の水牛角製のボタンにはなかった色彩のボタンを提供するところにある。
課題を解決するための手段
前記の目的を達成すべく、この考案は、水牛角製、特に、オランダ水牛角の半透明性のボタンの裏面を面削して梨地状となし、塗料の接着力を高め、該裏面に紫外線硬化樹脂性色彩塗料を塗着してなる。
水牛角製は、本水牛、インド水牛、又はオランダ水牛オランダ水牛角製である。
又、裏面に紫外線硬化樹脂性色彩塗料としてカーキ色、紺色、赤色、黄色、紫色、グレー色、グリーン色、又はオレンジ色の中のどれか一色を塗着してなる。
ボタンは、水牛角製であって、水牛には本水牛、インド水牛、又はオランダ水牛オランダ水牛の角製のの透明性のボタン1が使用される。以下、これらの水牛角製のボタンについて説明する。
このような水牛角の透明性のボタン1にはマホガニ系、ベージュ系の色調のものが多いが、ボタン自体に無模様、縞模様、斑点模様のものがある。又、天然素材であるから、それぞれその色彩も微妙に相違するが、水牛角の透明性のボタンとしての質感、風合い光沢はそれぞれその表面はナチュラル感は同じである。
従来のボタンの製作工程に従って、その製造工程を示せば、第一工程として、遠心成型法や棒管法によってタブレット(円柱状)のブランクとよばれる材料を作る工程。
第二工程として、続いて、ボタン成型の自動機にてボタンの形状及び穴明けを行う工程。更に、第三工程として、上記の工程で出来たボタンを研磨機に投入して、研磨すると、水牛角独特の艶のあるボタンができる。
次に、第四工程として、水牛角独特の艶のあるボタンの裏面を面削して梨地2処理をして塗料の接着力を良好にする工程。
第五工程として、この水牛角製のボタンの中から、マホガニ系、ベージュ系の色調の半透明製のボタンを選別する。そして、ボタンを付ける服地の性質、色彩又は模様等を勘案して、そのボタンの裏面2に、その服地に合う色彩の中から、適宜にカーキ色、紺色、赤色、黄色、紫色、グレー色、グリーン色、又はオレンジ色の色彩を選択的に選んで着色を行う工程。
ボタン1の裏面3への着色に際して、紫外線硬化樹脂塗料にて着色、熱硬化性のポリウレタン系樹脂塗料にて塗着、又は化学反応型二液反応樹脂塗料にて塗着等の一つが選択的に選ばれる。
塗着層3を形成する方法として、インクジェット方式を採用することによって単色又は二色以上の着色とすることも、模様着色も可能となる。なお、4は糸孔である。
以上の工程によって、水牛角の半透明性のボタンの裏面にカーキ色、紺色、赤色、黄色、紫色、グレー色、グリーン色、又はオレンジ色の色彩の塗料をインクジェット方式にてを選択的にする着色することによって、水牛角の半透明性のボタンが本来有している表面の艶のあるマホガニ系又はベージュ系の色彩色の表面の色調と、裏面の着色であるカーキ色、紺色、赤色、黄色、紫色、グレー色、グリーン色、又はオレンジ色とが渾然一体となった深い色調を有する水牛角ボタンの表面の色調となる。
考案の効果
以上述べたように、この考案では、水牛角の半透明性のボタンの裏面を面削して裏面を梨地状となし該裏面の塗料の接着力を高め、該裏面に紫外線硬化樹脂性色彩塗料を塗着してなるから、本来有しているマホガニ系、ベージュ系の色調の半透明製のボタンの色彩と、裏面からの彩色塗着のカーキ色、紺色、赤色、黄色、紫色、グレー色、グリーン色、又はオレンジ色との色彩とが渾然一体となる深い味わいのある艶のある色彩を出し得るので、特に高級婦人服とは格段の相性が得られる。
本願考案の水牛角ボタンの平面図 本願考案の水牛角ボタンの断面図 水牛角ボタンの一部拡大断面図
符号の説明
1...ボタン
2...梨地
3...塗着層
4...糸孔

Claims (3)

  1. 水牛の角製の透明性のボタンの裏面を面削して梨地状となし、塗料の接着力を高め、該裏面に紫外線硬化樹脂性色彩塗料を塗着してなることを特徴とする水牛角製着色ボタン。
  2. 水牛の角は本水牛、インド水牛、又はオランダ水牛の角である請求項1記載の水牛角製着色ボタン。
  3. 裏面に紫外線硬化樹脂性色彩塗料としてカーキ色、紺色、赤色、黄色、紫色、グレー色、グリーン色、又はオレンジ色の中のどれか一色を塗着してなる請求項1記載の水牛角製着色ボタン。
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