JP3129820B2 - 粒子検出装置 - Google Patents

粒子検出装置

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JP3129820B2
JP3129820B2 JP04047139A JP4713992A JP3129820B2 JP 3129820 B2 JP3129820 B2 JP 3129820B2 JP 04047139 A JP04047139 A JP 04047139A JP 4713992 A JP4713992 A JP 4713992A JP 3129820 B2 JP3129820 B2 JP 3129820B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、検出部を構成するア
パーチャ(微細孔)に血球等の被検粒子を含んだサンプ
ル液を通し、そのときの電気インピーダンスの変化を検
出することにより、被検粒子の個数を計数する等の処理
を行う粒子検出装置に関するものであり、特に疑似信号
を用いて感度調整や動作チェック等を行う粒子検出装置
に係る。
【0002】
【従来の技術】粒子検出装置として、血球等の被検粒子
を含むサンプル液を検出部を構成するアパーチャに流
し、液と粒子の電気インピーダンスの差異に基づき粒子
を個々に検出するものが知られている。図12にそのよ
うな粒子検出装置のブロック図を示す。図12におい
て、電源100から検出部102のアパーチャ101部
分に定電流が供給される。検出部102にて粒子個々に
検出された粒子信号103は後段のアンプ回路104,
波形処理回路106,A/D変換回路108,データ処
理装置110へと送られ、それぞれの回路において所定
の処理がなされ、粒子の個数,大きさなどが検出され
る。
【0003】粒子検出装置においては、感度調整、回路
の動作チェック、監視等を行う必要がある。従来はそれ
ぞれ次のようにしていた。 感度調整 粒径が既知の感度調整用のコントロール粒子を含んだコ
ントロール血液をサンプル液として実際に検出部102
に供給し、計測された値(粒子の大きさ情報)が所定の
値となるようにアンプ回路104のゲインを調整する。
【0004】 各回路の動作チェック チェックを行うべき回路を他の回路から切り離し、チェ
ック用の疑似信号を該当する回路に入力し、その回路か
らの出力を調べることにより、各回路の動作チェックを
する。 “詰まり”監視 アパーチャ101を挟んで配置された一対の電極間に発
生する電圧の直流成分を取り出し、その直流電圧が所定
の基準値を超えた場合に“詰まり”とする。これは、得
られる直流電圧値がアパーチャ101の径と関係がある
ことに基づいている。直流電圧値がサンプル液の液温の
影響を受ける場合には液温の値により補正する。詳細は
実開平2−85353号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これら従来技術におい
てはつぎのような問題があった。 感度調整用のコントロール粒子を用いて、(コント
ロール粒子に対応した粒子信号を測定)→(その測定結
果を見てアンプ回路のボリウムを調整)→(再びコント
ロール粒子に対応した粒子信号を測定)→・・・のよう
に試行錯誤的に感度調整操作を行うので、感度調整にコ
ストがかかり、時間もかかる。
【0006】 アンプ回路104等、各回路の動作チ
ェックはそれぞれ可能であるが、検出部102を含んで
の装置全体としての動作チェックはできなかった。 粒子測定中にしか、“詰まり”検知を行えない。こ
の発明の目的は、コントロール粒子を使用せずに感度調
整を行うことが可能で感度調整のためのコストを低減す
るとともに、感度調整のための時間を短くすることがで
きる粒子検出装置を提供することである。
【0007】この発明の他の目的は、回路全体としての
動作チェックを行うことができる粒子検出装置を提供す
ることである。この発明のさらに他の目的は、粒子測定
をしていないときに“詰まり”検出を行うことができる
粒子検出装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の粒子検出装置
は、被検粒子が通過するアパーチャを有しアパーチャを
被検粒子が通過することによる電気インピーダンスの変
化に基づいて粒子信号を検出する検出部を設け、アパー
チャに対して粒子検出用電流を流す電源を設け、検出部
から得られた粒子信号を処理する粒子信号処理手段を設
ける。
【0009】また、入力電流の大きさに対応した大きさ
の波高値を有しアパーチャを被検粒子が通過したときに
検出される粒子信号と等価なパルス状の疑似信号を発生
する疑似信号発生手段を設け、アパーチャ,電源および
粒子信号処理手段よりなる粒子検出装置本体と疑似信号
発生手段との間に信号切換手段を設ける。信号切換手段
は第1の状態と第2の状態とを切り換えるものであり、
第1の状態は電源からの粒子検出用電流を疑似信号発生
手段に供するとともに疑似信号発生手段で発生させた疑
似信号をアパーチャに供する状態であり、第2の状態は
電源からの粒子検出用電流をアパーチャに供する状態で
ある。
【0010】信号切換手段の一つの構成としては、例え
ば、疑似信号発生手段の入力部に第1のスイッチ手段を
有するとともに、疑似信号発生手段の出力部に第2のス
イッチ手段を有するものである。この場合、信号切換手
段の第1の状態は、第1のスイッチ手段が電源をアパー
チャの電極から切り離して電源を疑似信号発生手段の入
力部に接続し、第2のスイッチ手段が疑似信号発生手段
の出力部をアパーチャの電極に接続する状態である。ま
た、信号切換手段の第2の状態は、第1のスイッチ手段
が電源を疑似信号発生手段の入力部から切り離して電源
をアパーチャの電極に接続し、第2のスイッチ手段が疑
似信号発生手段の出力部をアパーチャの電極から切り離
す状態である。
【0011】信号切換手段の他の構成としては、例え
ば、疑似信号発生手段の入力部にスイッチ手段を有する
ものである。疑似信号発生手段の出力部についてはアパ
ーチャの電極に直結接続している。この場合、信号切換
手段の第1の状態は、スイッチ手段が電源をアパーチャ
の電極から切り離して電源を疑似信号発生手段の入力部
に接続する状態である。信号切換手段の第2の状態は、
スイッチ手段が電源を疑似信号発生手段の入力部から切
り離して電源をアパーチャの電極に接続する状態であ
る。
【0012】一方、疑似信号発生手段としては、例えば
疑似信号を発生するタイミングを外部から制御する制御
手段を有するものが考えられる。また、具体的な構成と
しては例えば、疑似信号発生手段は、電源からの粒子検
出用電流が流れる電流電圧変換用の抵抗と、この抵抗に
生じた電圧に比例した波高値を有する疑似信号用パルス
信号を所定の時間間隔で複数回発生するパルス信号発生
手段とを有し、所定の時間間隔で複数回出力される疑似
信号用パルス信号を疑似信号として出力するものが考え
られる。
【0013】さらに、疑似信号発生手段を構成するパル
ス信号発生手段は、具体的には例えば、電源からの粒子
検出用電流が流れる電流電圧変換用の抵抗に生じた電圧
が一端に入力されるアナログスイッチと、所定の時間間
隔でアナログスイッチ制御用パルス信号を発生する発振
器と、アナログスイッチ制御用パルス信号を所定期間ア
ナログスイッチのコントロール端子に供するパルス信号
供給手段とを有する構成とし、アナログスイッチの他端
から抵抗に生じた電圧に比例した波高値を有するパルス
信号を発生させる構成としている。
【0014】
【作用】この発明の構成によれば、次のような作用があ
る。信号切換手段の第1の状態にて、電源が疑似信号発
生手段に接続され、疑似信号発生手段で疑似信号が発生
する。その疑似信号がアパーチャ側に供給される。この
状態は、各種調整、チェック、監視等を行うための疑似
信号モードである。
【0015】また、信号切換手段の第2の状態にて、電
源が疑似信号発生手段から切り離され、アパーチャ側に
は電源からの電流が供給される。この状態は粒子検出装
置本来の粒子測定を行うための通常測定モードである。
第1の状態(疑似信号モード)にて、粒子検出装置本体
の電源から疑似信号発生手段に粒子検出用電流が供給さ
れる。疑似信号発生手段は供給された粒子検出用電流の
値を検知し、パルス状の疑似信号を発する。疑似信号の
波高値は粒子検出用電流の値の大きさに対応している
(具体的には比例関係にある)。
【0016】疑似信号は電極からアパーチャに供給さ
れ、アパーチャ径の大きさ等検出部分の状況に応じた疑
似的な粒子信号を発生させ、後続の粒子信号処理手段を
構成する回路により増幅や波形処理等がなされる。感度
調整を行う際は、この疑似信号による疑似的な粒子信号
の波高値が所定の大きさになるように粒子信号処理手段
を構成するアンプ回路のゲインを変えることにより行う
ことができる。
【0017】動作チェックや“詰まり”監視を行うとき
も、疑似信号をもとに各回路で処理された信号をチェッ
ク、監視することにより行うことができる。信号切換手
段の第2の状態(通常測定モード)にて、電源からアパ
ーチャ側に粒子検出用電流が供給され、通常の粒子計測
が行われる。粒子測定の前に、第1の状態にし疑似信号
を発生させて感度確認を行うことにより、事前に検出器
の“詰まり”を検知することができる。
【0018】疑似信号の信号形状や大きさを変える機能
を持たせれば、後段の粒子信号処理手段の動作チェック
をより精密に行うことができる。これらの各動作は、粒
子測定前あるいは後等所望のときに行うことが可能であ
る。以上のようにして、感度調整、動作チェック、“詰
まり”監視等を行うことができる。
【0019】この発明の粒子検出装置は、疑似信号発生
手段および信号切換手段を備えているので、アパーチャ
に疑似信号を供する疑似信号モードと、疑似信号を供せ
ず粒子検出装置本来の粒子検出を行う通常測定モードと
を作ることができる。このため、通常測定モードにおい
ては、通常の粒子測定を行うことができ、疑似信号モー
ドにおいては、コントロール粒子やその他特別な装置を
用いることなく、感度調整を行うことが可能で感度調整
のためのコストを低減することができるとともに、感度
調整のための時間を短くすることができる。
【0020】また、回路全体としての動作チェックを行
うことができる。つまり、疑似信号モードにおいては、
検出電流を流すための電源,アパーチャをそのまま含ん
でいるので、測定系の一部ではなく全体的な動作チェッ
クを行うことができる。また、疑似信号モードにおい
て、通常測定モードにおいて用いる粒子検出用電流を疑
似信号発生手段の入力とし、粒子検出用電流の値の大き
さに対応した大きさの波高値を有する疑似信号を得、そ
の疑似信号をアパーチャに供しているので、粒子検出装
置ごとの検出電流値、回路定数(アンプゲイン)のばら
つきに関係なく各粒子検出装置ごとに感度調整を行うこ
とができる。
【0021】また、疑似信号モードと通常測定モードの
切り換えは外部信号で簡単に速やかに行え、必要なとき
にわずかな時間で動作チェック、監視等を行うことがで
きる。さらに、粒子測定をしていないときに“詰まり”
検出を行うことができる。
【0022】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。 〔第1の実施例〕図1はこの発明の第1の実施例の粒子
検出装置の回路図である。図1において、10は粒子検
出装置本体の一例を示す。
【0023】この粒子検出装置本体10には、粒子が通
常するアパーチャ14を有しアパーチャ14を被検粒子
が通過することによる電気インピーダンスの変化に基づ
いて粒子信号を検出する検出部と、アパーチャ14を挟
んで配置された一対の電極16,18と、電極16,1
8を通じてアパーチャ14に定電流Ia を供給するため
の定電流源(特許請求の範囲における電源)12と、液
温センサであるサーミスタ20と、アンプ回路22,2
4,26と、波形処理回路28と、A/D変換回路30
と、データ解析部32と、制御部33とが備えられてい
る。
【0024】上記において、サーミスタ20,アンプ回
路22,24,26,波形処理回路28,A/D変換回
路30およびデータ解析部32は特許請求の範囲におけ
る検出部から得られた粒子信号を処理する粒子信号処理
手段を構成している。制御部33は、各回路ユニットを
制御するためのものである。アンプ回路22,24,2
6は、ここでは具体的にそれぞれプリアンプ回路,液温
補償用アンプ回路,ゲイン調整用アンプ回路である。
【0025】プリアンプ回路22のゲインは固定であ
る。液温補償用アンプ回路24は液温による感度変化を
なくすための回路であり、液温によりゲインを変化させ
ている。ゲイン調整用アンプ回路26はゲインを可変す
ることができる。定電流源12とアパーチャ14との間
に設けられた抵抗R0 およびコンデンサC0 は、定電流
源12からのノイズを除去するためのフィルタF1 を構
成するものである。アパーチャ14とアンプ回路(プリ
アンプ回路)22との間の抵抗R 1 およびコンデンサC
1 は直流成分カット用のフィルタF2 を構成するもので
ある。
【0026】粒子計数を行うためには、まず、感度調整
が必要である。感度調整は各種部品等のばらつきを吸収
するために必要なものであり、定電流源12の電流値、
検出部を構成するアパーチャ14の内径およびパス長、
サーミスタ20、アンプ回路22,24,26の素子の
ばらつきが感度に影響を与える。これらのばらつきを吸
収するためには、これらを全て含んだ系で感度調整を行
うことが必要である。
【0027】従来、測定系全てを含んで行えるような、
疑似信号による感度調整法はなかった。この発明は、従
来の粒子検出装置に新たに疑似信号発生手段36および
信号切換手段34を設け、信号切換手段34を切り換え
ることにより疑似信号モード(第1の状態)と通常測定
モード(第2の状態)とを作るようにしている。疑似信
号発生手段36は、入力電流の大きさに対応した大きさ
の波高値を有しアパーチャ14を被検粒子が通過したと
きに検出される粒子信号と等価なパルス状の疑似信号を
発生する。
【0028】また、信号切換手段34は、アパーチャ1
4,定電流源12および粒子信号処理手段よりなる粒子
検出装置本体10と疑似信号発生手段36との間に設け
られている。そして、信号切換手段34は、第1の状態
と第2の状態とを切り換え、第1の状態が定電流源12
からの粒子検出用電流を疑似信号発生手段36に供する
とともに疑似信号発生手段36で発生させた疑似信号を
アパーチャ14に供する状態であり、第2の状態が定電
流源12からの粒子検出用電流をアパーチャ14に供す
る状態である。
【0029】図1の回路について説明する。信号切換手
段34は一例として外部から切り換えコントロール可能
なリレーで構成される。リレーからなる信号切換手段3
4は2つのスイッチ手段S1 ,S2を備えている。スイ
ッチ手段S1 ,S2 はそれぞれ入力用,出力用のスイッ
チであり、2つ同時に連動して切り換えられる。
【0030】疑似信号発生手段36について具体的に説
明する。疑似信号発生手段36の入力部44には電流電
圧変換用の抵抗R2 が設けられている。抵抗R2 の一端
は入力部44に、他端はグラウンドに接続されている。
抵抗R2 の一端は、高入力インピーダンスのバッファ回
路38を介してパルス信号発生手段42に入力される。
つまり、抵抗R2 の両端電圧V2 がバッファ回路38を
介してパルス信号発生手段42に入力される。
【0031】パルス信号発生手段42は、バッファ回路
40および抵抗R3 を介して疑似信号Vc を出力部46
から高出力インピーダンスで出力する。なお、図1には
示していないが、疑似信号Vc を発するタイミングを外
部からコントロールする手段を有している。リレーから
なる信号切換手段34のスイッチ手段S1 ,S2 は、外
部からの信号(制御部33からの制御信号)により同時
に(連動して)切り換わり、第1の状態および第2の状
態のいずれかの状態をとる。
【0032】第1の状態は図1において実線で示す状態
であり、各種調整,チェック,監視等を行うための疑似
信号モードである。この第1の状態にて、粒子検出装置
本体10の定電流源12はアパーチャ14の電極16側
から切り離されて、疑似信号発生手段36の入力部44
側に接続される。また、疑似信号発生手段36の出力部
46はアパーチャ14側、すなわち一方の電極16に接
続される。
【0033】第1の状態において、定電流源12からの
粒子検出用電流Ia が疑似信号発生手段36に供給さ
れ、疑似信号発生手段36は粒子検出用電流Ia の大き
さを検知する。そして、粒子検出用電流Ia の大きさに
比例した波高値を有するパルス状の疑似信号Vc が疑似
信号発生手段36から発生してアパーチャ14側に供給
され、アパーチャ径の大きさ等検出部の状況に応じた擬
似的な粒子信号を発生させ、後段のアンプ回路22,…
で増幅等の各種処理がなされ、その信号に基づき各種の
調整、チェック等を行うことができる。感度調整を行う
際は、この疑似信号による擬似的な粒子信号の波高値が
所定の大きさになるようにアンプ回路26のゲインを変
えることにより行うことができる。動作チェックや監視
を行うときも、疑似信号をもとに各回路で処理された信
号をチェック、監視することにより行うことができる。
【0034】この際、粒子測定の前に、第1の状態に
し、疑似信号を発生させて感度確認を行うことにより、
事前に検出部の詰まりを検知することができる。疑似信
号Vcの信号形状や大きさを変える機能を持たせること
により、後段の信号処理回路(粒子信号処理手段)によ
るチェックをより精密に行うことができる。これら各動
作は粒子測定前あるいは測定後等所望のときに行うこと
が可能である。
【0035】第2の状態は図1において破線で示す状態
であり、粒子検出装置本来の粒子測定を行うための通常
測定モードである。この第2の状態にて、粒子検出装置
本体10の定電流源12は疑似信号発生手段36から切
り離されてノイズ除去フィルタF1 を介してアパーチャ
14の電極16に接続される。また、疑似信号発生手段
36の出力部46はアパーチャ14の電極16から切り
離されて接地される。この第2の状態は、粒子検出装置
本体10が本来の粒子測定を行う状態であり、定電流源
12からアパーチャ14に粒子検出用電流Ia が供給さ
れ、通常の粒子計測が行われることになる。
【0036】第1の状態にて、抵抗R2 には定電流源1
2から供給される粒子検出用電流I a なる直流電流が流
れ、抵抗R2 の両端にはV2 =R2 ・Ia なる直流電圧
が発生する。粒子検出用電流Ia の値は各種条件を考慮
し目的に応じた値に設定される。一例として0.26m
Aである。抵抗R2 は22kΩとした。よって、電圧V
2 は、V2 =5.72Vとなる。
【0037】パルス信号発生手段42は、電流電圧変換
用の抵抗R2 の両端に生じた電圧V 2 を受けて、波高値
が電圧V2 と比例関係にあるパルス信号を複数回連続し
て出力する。このパルス信号はバッファ回路40および
抵抗R3 を介して高出力インピーダンスで疑似信号Vc
として出力され、電極16からアパーチャ14に供給さ
れる。
【0038】ところで、図2は疑似信号発生手段36の
他の例を説明するための回路図である。図2は疑似信号
発生手段36の入力段周辺を示している。39は電流電
圧変換回路、41は反転増幅回路である。パルス発生手
段42の入力INには、R9・R7 ・Ia /R8 なる直
流電圧が入力される。抵抗R7 ,R8 ,R9 の値を適当
に選べば、図1と同じ電圧を得ることができる。
【0039】図3は、パルス信号発生手段42の具体例
の回路図である。図4は図3における各信号のタイミン
グチャートである。図3において、48は疑似信号の元
となるパルス信号Pを発生する発振器である。パルス信
号Pは、例えばパルス幅を12.5μs、パルス間隔を
1.5msに設定される。疑似信号は、実際に粒子を測
定したときに得られる粒子信号に近いものが良い。サイ
ン2乗波が最適であるが、信号発生のための構成が複雑
になる。
【0040】一方、矩形波を発生させるのは簡単であ
る。そこで、実験してみると、矩形波でも充分使用に耐
えることが判明したので、ここでは疑似信号として矩形
波を用いた場合について説明する。矩形波が使用可能で
あるのは、後段の回路において高周波カット特性を持た
せているため、矩形波の高周波成分は結局、遮断されて
しまい、影響がなくなってしまうからである。
【0041】発振器48の出力は、AND回路50,5
2の一方の入力に接続され、他方の入力にはそれぞれ外
部からのコントロール信号CONT1 ,CONT2 が接
続される。アナログスイッチ54,56は、一端I1
2 に抵抗R2 に発生した直流電圧V2 が入力される。
AND回路50,52からのパルス信号はそれぞれアナ
ログスイッチ54,56のコントロール端子C1 ,C2
に供給されることにより、アナログスイッチ54,56
が開閉され、波高値が電圧V2 に等しいパルス信号が他
端O1 ,O2 から出力される。
【0042】抵抗R4 ,R5 ,R6 は波高値調整用の抵
抗である。図4(a)〜(d)に示すように、外部信号
CONT1 がハイレベル(HIGH)、外部信号CON
2 がローレベル(LOW)のとき、すなわちアナログ
スイッチ54が機能するとき、波高値V2 のパルス信号
Pは、抵抗R4 ,R6 により分割されて波高値がV2
6 /(R4 +R6 )のパルス信号Vc1が疑似信号とし
て複数個所定時間毎に出力OUTより出力される。
【0043】逆に、外部信号CONT1 がローレベル、
外部信号CONT2 がハイレベルのとき、すなわちスイ
ッチ56が機能するとき、パルス信号Pは抵抗R5 ,R
6 により分割されて波高値がV2 ・R6 /(R5
6 )のパルス信号Vc2が疑似信号として複数個所定時
間毎に出力OUTより出力される。このようにして波高
値の異なる疑似信号を選択的に得ることができる。いず
れの疑似信号も粒子検出用電流Ia の値に比例した波高
値を有するパルス信号である。例えば、一方を赤血球
(RBC)用、他方を血小板(PLT)用の疑似信号と
して使用することができる。
【0044】また、異なる発振器(符号48に示したも
のに相当する)を2つ設け、それぞれAND回路50,
52に入力するようにすれば、パルス幅やパルス間隔の
異なる疑似信号を発生させることも可能である。このよ
うに、複数種類の疑似信号を発生させることができれ
ば、より実際に近い形で動作チェック等を行うことがで
きる。
【0045】以下、図1の回路をより詳細に解析をす
る。 (1) 信号切換手段34が第2の状態(通常測定モー
ド) 図5は図1の粒子検出装置の通常測定モードにおける検
出部近傍、つまりアパーチャ近傍の回路図である。アパ
ーチャ14部分に粒子がなく希釈液のみの場合、アパー
チャ14部分の電気抵抗をRa とし、粒子が通過したと
きの電気抵抗をRa +ΔRa とする。電気抵抗変化ΔR
a は被検粒子の体積vに比例する。
【0046】図6は図5の交流的な等価回路図である。
図6において、60は電気抵抗変化ΔRa による等価交
流電源である。なお、Rinは抵抗R0 と抵抗R1 の並列
抵抗(Rin=R0 ・R1 /(R0 +R1 ))を表す。A
はアンプ回路22のゲインである。図6において、出力
onの波高値は数1で表すことができる。
【0047】
【数1】 Von=ΔRa ・Ia ・{Rin/(Ra +Rin)}・A (2) 信号切換手段34が第1の状態(疑似信号モー
ド) 図7は疑似信号モードにおける検出部近傍、つまりアパ
ーチャ近傍の回路図である。疑似信号発生手段36の出
力信号をVc とすると、アンプ回路22の出力Vocは数
2で表せる。Rain は抵抗Ra と抵抗Rinの並列抵抗を
表す。
【0048】
【数2】 Voc=Vc ・{Rain /(Rain +R3 )}・A この数2に、
【0049】
【数3】Rain =Ra ・Rin/(Ra +Rin) を代入すると、
【0050】
【数4】Voc=Vc ・Ra /R3 ・[Rin/{Ra ・(1
+Rin/R3 )+Rin}]・A となる。ここで、R3 ≫Rinとなるような抵抗R3 を選
ぶと、
【0051】
【数5】Voc=Vc /R3 ・Ra ・{Rin/(Ra +R
in)・A} となる。よって、数1,数5より、
【0052】
【数6】Voc={(Vc /Ia )/R3 ・(Ra /ΔR
a )}・Von が得られる。この発明においては、疑似信号Vc を粒子
検出用電流Ia と比例するように、すなわち、
【0053】
【数7】Vc =K3 ・Ia としており、また、
【0054】
【数8】ΔRa =k1 ・ρ(t)・v/D4
【0055】
【数9】Ra =k2 ・ρ(t)・L/D2 ただし、k1 ,k2 は定数 vはコントロール粒子の体積(一定) ρ(t)は温度tにおける粒子懸濁液の抵抗率 Dはアパーチャ径(孔の直径) Lはアパーチャのパス長(孔の長さ) であることがわかっているので、数6は次のようにな
る。
【0056】
【数10】Voc=K・(L・D2 )・Von ただし、K=(K3 /R3 )・(k2 /k1 )/v すなわち、信号電圧Vocと信号電圧Vonとはある定数K
・(L・D2 )で関係付けられることになる。
【0057】(L・D2 )はアパーチャ寸法に依存する
定数である。一方、Kは液温には無関係であり、係数K
における係数K3 は抵抗R2 ,R4 (またはR5 ),R
6 により決まる定数である。今、アパーチャ寸法が装置
間で一定であるとの仮定を置き、抵抗R2 ,R4 (また
はR5 ),R6 を適当な値に選定することにより、 Voc=Von とすることが可能となる。
【0058】このことは、コントロール粒子を用いて測
定して得られる粒子信号と疑似信号を用いて得られる粒
子信号が等価であることを意味し、コントロール粒子を
用いずに疑似信号で感度調整が可能であることを示すも
のである。そこで、疑似信号によって得られた、粒子の
大きさに関する項目(例えばMCV;Mean Corpuscular
Volume ,平均赤血球容積)が所定の値になるようにア
ンプ回路26のゲインを調整することにより、感度調整
ができる。
【0059】しかし、現実には数10に示すように、
(L・D2 )なるアパーチャ寸法に依存する項(アパー
チャ寸法は装置ごとに異なる)や、R3 ≫Rinと仮定す
ることにより生じる誤差があり、これらのばらつきや誤
差が結果として感度調整結果のばらつきとして現れるこ
とになる。ところで、R3 ≫Rinとは、疑似信号発生手
段36の出力インピーダンスが高いことを示している。
よって、図1の粒子検出装置に疑似信号発生手段36を
設ける場合には、疑似信号発生手段36の出力インピー
ダンスが高いことが必要である。
【0060】さて、抵抗R3 ,R0 ,R1 の各値は、具
体的にはそれぞれ560kΩ,74kΩ,1MΩとし
た。抵抗Rinは抵抗R0 と抵抗R1 の並列抵抗であるの
で、68.9kΩである。ただし、抵抗Rinが小さすぎ
ると感度の低下を招く。また、抵抗R3 が大き過ぎると
信号のリークが発生しやすい。図8はR3 ≫Rinの仮定
に起因する誤差を説明するための液温と誤差の関係を示
す特性図であり、液温を変えたときに生じる感度調整結
果の誤差を示したものである。抵抗Rinは68.9kΩ
(≒69kΩ)、抵抗R3 は560kΩである。液温3
5℃〜15℃において、誤差は±1%以内である。当然
のことながら、R3 が小さくなるに従って誤差は大きく
なっている。
【0061】なお、図8において、抵抗R3 が560k
Ωのときの特性(一点鎖線)の他に、100kΩ(実
線),1000kΩ(二点鎖線),2000kΩ(破
線)のときの特性も合わせて示している。アパーチャ寸
法に起因する感度調整誤差については、予めアパーチャ
寸法を測定しておき、装置ごとにその寸法を考慮して感
度調整を行うことにより調整誤差を低減することができ
る。
【0062】また、この発明においては、疑似信号Vc
の波高値は定電流源12の粒子検出用電流Ia の値と比
例関係にあるので、複数の粒子検出装置間の粒子検出用
電流Ia のばらつきによる感度調整結果への影響はなく
なる。粒子検出用電流Ia の値を例えば標準値から+1
0%変動させたが電流変化による感度調整誤差は発生し
ないことが確認された。
【0063】このようにして若干の誤差はあるものの、
コントロール粒子を用いずに感度調整を行うことができ
る。検出電流のばらつきやアンプ回路の定数のばらつき
等、電気系のばらつきの影響は受けない。最終的には、
コントロール粒子を用いて感度確認を行うのであるが、
その前段階でほとんど感度調整がなされているので、後
はコントロール粒子を使っての微調整だけで済み、コン
トロール粒子の消費量、感度調整に要する時間を著しく
低減することが可能である。
【0064】また、通常測定前に疑似信号モードによる
擬似的な粒子信号の大きさをチェックすることにより、
事前にアパーチャ14の“詰まり”を発見することがで
きる。“詰まり”が発生していれば、抵抗Ra は大きく
なり、上記の数5からもわかるように、信号Vocは大き
くなる。そこで、この信号が大きくなったことを検知す
れば“詰まり”の検知ができる。
【0065】また、疑似信号によって得られた粒度分布
を調べることにより粒子検出装置の各回路が正常に機能
しているか否かをチェックすることもできる。粒子検出
装置においては、アパーチャを挟んだ両側間に圧力差を
与えることにより、一方の側にある液をアパーチャに流
し他方の側へ移動させる。通常、検出チャンバに液を流
入させて、その液をアパーチャから吸引するようにして
いる。検出チャンバに、まず、洗浄用の液を注入させチ
ャンバ内の洗浄を行い、その洗浄液を完全に排出した
後、測定すべきサンプル液(血球懸濁液)を流入させ
る。もし、その洗浄液が検出チャンバ内に残ったままサ
ンプル液が入ると、正しい測定ができなくなる。そこ
で、洗浄液排出のタイミングで疑似信号を発生させるこ
とにより、チャンバ内の液の有無を検知することができ
る。すなわち、液がある状態とない状態ではアパーチャ
部分のインピーダンスが異なるので疑似信号により得ら
れる信号の大きさも異なる。このことを検知することに
より、液の排出の有無を検知することができる。
【0066】〔第2の実施例〕図9に図1の粒子検出装
置とは異なる別の粒子検出装置本体11にこの発明によ
る疑似信号発生手段を設けた場合の回路図を第2の実施
例として示す。粒子検出装置本体11は公知であるの
で、詳しい説明は省略する。信号切換手段34は図1と
同様に入力用、出力用の2つのスイッチ手段S1 ,S2
を有している。なお、スイッチ手段S2 の接続態様につ
いては、図1とは異なる。また、演算増幅器21,コン
デンサC2 ,抵抗Rf は、アパーチャ14に生じた電流
変化を電圧変化に変換する電流電圧変換回路を構成す
る。また、疑似信号発生手段37は、抵抗R3 が省略さ
れている以外、疑似信号発生手段36と同様である。
【0067】信号切換手段34の第1の状態(疑似信号
モード:実線の状態)にて、定電流源12は、スイッチ
手段S1 によりアパーチャ14側から切り離され疑似信
号発生手段37の入力部45に接続され、スイッチ手段
2 により疑似信号発生手段37の出力部47はアパー
チャ14の電極18に接続される。また、第2の状態
(通常測定モード:破線の状態)にて、定電流源12は
スイッチ手段S1 により疑似信号発生手段37から切り
離されアパーチャ14の電極16に接続され、スイッチ
手段S2 によりアパーチャ14の他方の電極18は接地
される。
【0068】具体的な回路の検証は図1において示した
のと同様の考え方で行うことができる。ここでは、結果
だけを示す。信号電圧Von,Vocはそれぞれ数11,数
12のようになる。
【0069】
【数11】Von=−(ΔRa /Ra )・Ia ・Rf
【0070】
【数12】Voc=−(Rf /Ra )・Vc よって、数12は、
【0071】
【数13】Voc=K3 /ΔRa ・Von=K4 ・D4 /ρ
(t)・Von ただし、K4 =K3 /k1 /v 信号電圧Vocと信号電圧Vonとは、ある定数K4 ・D4
/ρ(t)で関係付けられることになる。このため、液
温t、アパーチャ寸法D4 に起因した感度調整誤差が発
生することになる。しかし、これらのばらつきを考慮す
ることにより完全とまではいかないものの図1と同様、
疑似信号による感度調整は充分な利用価値を持つことが
判る。
【0072】〔第3,第4の実施例〕今までは、信号切
換手段34に2つのスイッチ手段S1 ,S2 を持つ場合
について説明した。次に、スイッチ手段は一つだけでも
よいことを説明する。図10および図11はそれぞれ図
1および図9に対応する。これらの図は、スイッチ手段
が入力用のS1 だけの場合の回路図を示す。図10およ
び図11とも疑似信号手段37の出力はアパーチャ側に
接続したままである(直結接続状態)。
【0073】第1の状態(疑似信号モード)では、図1
0および図11はそれぞれ図1および図9と同じであ
る。第2の状態(通常測定モード)は、それぞれ異な
る。第2状態についてそれぞれ説明する。図10の粒子
検出装置では、疑似信号発生手段36には定電流源12
が接続されていないので、バッファ回路40の出力は0
Vでグラウンド状態にあるとみなすことができる。ま
た、抵抗R3 はR3 ≫Rinの場合には、アパーチャ14
の電極16は大きな抵抗R3 を介して接地されることに
なり、疑似信号発生手段36の出力がアパーチャ14側
に接続されたままであることの影響は非常に少ない。よ
って、図10のものも図1とほぼ同様な作用効果を有す
る。
【0074】さらに、図10において、出力部の抵抗R
3 と直列にコンデンサCを接続すると、直流的には疑似
信号発生手段36を接続していることの影響は無くなる
ので、図1のものと同じ作用効果が得られる。この場
合、抵抗R3 の値に関係なく液温の影響は皆無となる。
ただし、抵抗R3 をあまり小さくとると、粒子検出感度
の低下を招く。
【0075】図11では、同じくバッファ回路40の出
力は0Vでグラウンド状態にあるとみなすことができる
ので、図9においてスイッチ手段S2 で接地したのと等
価な状態となり、図9のものと同じ作用効果が得られ
る。
【0076】
【発明の効果】この発明の粒子検出装置によれば、疑似
信号発生手段および信号切換手段を備えているので、ア
パーチャに疑似信号を供する疑似信号モードと、疑似信
号を供せず粒子検出装置本来の粒子検出を行う通常測定
モードとを作ることができる。このため、通常測定モー
ドにおいては、通常の粒子測定を行うことができ、疑似
信号モードにおいては、コントロール粒子やその他特別
な装置を用いることなく、感度調整を行うことが可能
で、感度調整のためのコストを低減することができると
ともに、感度調整のための時間を短くすることができ
る。
【0077】また、回路全体としての動作チェックを行
うことができる。つまり、疑似信号モードにおいては、
検出電流を流すための電源、アパーチャをそのまま含ん
でいるので、測定系の一部ではなく全体的な動作チェッ
クが行える。また、疑似信号モードにおいて、通常測定
モードにおいて用いる粒子検出用電流を疑似信号発生手
段の入力とし、粒子検出用電流の値の大きさに対応した
大きさの波高値を有する疑似信号を得、その疑似信号を
アパーチャに供しているので、粒子検出装置ごとの検出
電流値、回路定数(アンプゲイン)のばらつきに関係な
く各粒子検出装置ごとに感度調整が行える。
【0078】また、疑似信号モードと通常測定モードの
切り換えは外部信号で簡単に速やかに行えるので、必要
なときにわずかな時間で動作チェック、監視等が行え
る。さらに、粒子測定をしていないときに“詰まり”検
出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の粒子検出装置の構成
を示す回路図である。
【図2】図1における疑似信号発生手段の他の回路例を
示す回路図である。
【図3】図1におけるパルス信号発生手段の具体例を示
す回路図である。
【図4】図3のパルス信号発生手段の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図5】図1の粒子検出装置におけるアパーチャ近傍の
回路図である。
【図6】図5の交流的な等価回路図である。
【図7】図1の粒子検出装置における疑似信号モード時
のアパーチャ近傍の等価回路図である。
【図8】サンプル液の液温の変化に対する誤差の大きさ
の変化の関係を示す特性図である。
【図9】この発明の第2の実施例の粒子検出装置の要部
の構成を示す回路図である。
【図10】この発明の第3の実施例の粒子検出装置の構
成を示す回路図である。
【図11】この発明の第4の実施例の粒子検出装置の要
部の構成を示す回路図である。
【図12】粒子検出装置の従来例の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
10 粒子検出装置本体 12 定電流源(電源) 14 アパーチャ 16,18 電極 20 サーミスタ 22〜26 アンプ回路 28 波形処理回路 30 A/D変換回路 32 データ解析部 33 制御部 34 信号切換手段 36 疑似信号発生手段 38 バッファ回路 40 バッファ回路 42 パルス信号発生手段 S1 ,S2 スイッチ手段

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検粒子が通過するアパーチャを有し前
    記アパーチャを被検粒子が通過することによる電気イン
    ピーダンスの変化に基づいて粒子信号を検出する検出部
    と、 前記アパーチャに粒子検出用電流を流す電源と、 前記検出部より得られた粒子信号を処理する粒子信号処
    理手段と、 入力電流の大きさに対応した大きさの波高値を有し前記
    アパーチャを前記被検粒子が通過したときに検出される
    前記粒子信号と等価なパルス状の疑似信号を発生する疑
    似信号発生手段と、 前記アパーチャ,電源および粒子信号処理手段よりなる
    粒子検出装置本体と前記疑似信号発生手段との間に設け
    られた信号切換手段とを備え、 前記信号切換手段は、第1の状態と第2の状態とを切り
    換え、前記第1の状態が前記電源からの前記粒子検出用
    電流を前記疑似信号発生手段に供するとともに前記疑似
    信号発生手段で発生させた前記疑似信号を前記アパーチ
    ャに供する状態であり、前記第2の状態が前記電源から
    の前記粒子検出用電流を前記アパーチャに供する状態で
    あることを特徴とする粒子検出装置。
  2. 【請求項2】 信号切換手段は、疑似信号発生手段の入
    力部に第1のスイッチ手段を有するとともに、前記疑似
    信号発生手段の出力部に第2のスイッチ手段を有し、 前記信号切換手段の第1の状態は、前記第1のスイッチ
    手段が電源をアパーチャの電極から切り離して前記電源
    を前記疑似信号発生手段の入力部に接続し、前記第2の
    スイッチ手段が前記疑似信号発生手段の出力部を前記ア
    パーチャの電極に接続する状態であり、 前記信号切換手段の第2の状態は、前記第1のスイッチ
    手段が前記電源を前記疑似信号発生手段の入力部から切
    り離して前記電源を前記アパーチャの電極に接続し、前
    記第2のスイッチ手段が前記疑似信号発生手段の出力部
    を前記アパーチャの電極から切り離す状態である請求項
    1記載の粒子検出装置。
  3. 【請求項3】 疑似信号発生手段の出力部がアパーチャ
    の電極に直結接続され、 前記信号切換手段は、疑似信号発生手段の入力部にスイ
    ッチ手段を有し、 前記信号切換手段の第1の状態は、前記スイッチ手段が
    電源をアパーチャの電極から切り離して前記電源を前記
    疑似信号発生手段の入力部に接続する状態であり、 前記信号切換手段の第2の状態は、前記スイッチ手段が
    前記電源を前記疑似信号発生手段の入力部から切り離し
    て前記電源を前記アパーチャの電極に接続する状態であ
    る請求項1記載の粒子検出装置。
  4. 【請求項4】 疑似信号発生手段は、疑似信号を発生す
    るタイミングを外部から制御する制御手段を有する請求
    項1記載の粒子検出装置。
  5. 【請求項5】 疑似信号発生手段は、電源からの粒子検
    出用電流が流れる電流電圧変換用の抵抗と、この抵抗に
    生じた電圧に比例した波高値を有する疑似信号用パルス
    信号を所定の時間間隔で複数回発生するパルス信号発生
    手段とを有し、前記所定の時間間隔で複数回出力される
    前記疑似信号用パルス信号を疑似信号として出力する請
    求項1記載の粒子検出装置。
  6. 【請求項6】 パルス信号発生手段は、電源からの粒子
    検出用電流が流れる電流電圧変換用の抵抗に生じた電圧
    が一端に入力されるアナログスイッチと、 所定の時間間隔でアナログスイッチ制御用パルス信号を
    発生する発振器と、 前記アナログスイッチ制御用パルス信号を所定期間前記
    アナログスイッチのコントロール端子に供するパルス信
    号供給手段とを有し、 前記アナログスイッチの他端から前記抵抗に生じた電圧
    に比例した波高値を有するパルス信号を発生させる請求
    項5記載の粒子検出装置。
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