JP3129703U - バルーンカテーテル - Google Patents

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和義 久保田
雅彦 眞井
広明 齋藤
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Abstract

【課題】蛇行したシャント血管や、極度に屈曲した動脈と静脈の吻合部などの通過性の向上が図れるとともに、シャフトの硬さで血管を損傷させたり延伸させたりする可能性が減少するバルーンカテーテルを提供すること。
【解決手段】内腔を有するシャフト部(3)と、該シャフト部(3)の遠位端側に延設したインナー部(2)と、該インナー部(2)の周囲に形成したバルーン(5)からなり、前記インナー部(2)と該インナー部(2)から前記シャフト部(3)の遠位端にかけての外周に溝(4)を形成したバルーンカテーテル(1)。
【選択図】図1

Description

本考案は、血液透析のための内シャントにおける経皮的血管拡張術(PTA:Percutaneous
transluminal angioplasty)に用いるバルーンカテーテルに関する。
血液透析は、血液を持続的に体外循環させる必要がある。この、血液透析を行う場合、体内の血液を体外に出し、再び体内へ戻すための「ブラッドアクセス」(血液の通り道)が必要不可欠である。内シャントは、もっとも一般的なブラッドアクセスであり、皮下で動脈と静脈を直接吻合したり、自己血管での内シャント形成が困難な場合は、人工血管を用いて内シャントを形成したりする。
また、内シャント形成は、特に血管の吻合部において血栓が起こりやすく、常に狭窄の危険を伴うが、狭窄が発生した場合の治療の一方法として経皮的血管拡張術(PTA)がある。PTAは、シースを通して血管にガイドワイヤーとカテーテルを進め、シャントの狭窄部にバルーンの位置決めをしたあと、高圧でバルーンを膨らませることで狭窄部を拡張させるという治療である。シャント再建術よりも侵襲が低く、血管の温存を図れる点で優れている。
ところが、シャント部分の血管は屈曲していることが多く、また、シャントが自己血管の場合でも人工血管を移植した場合でも、一般的に動脈血管と静脈血管は双方が沿うように接近しているので、特に吻合部では動脈側と静脈側の血管は極端な屈曲部を有することが多い。
そのため、血管狭窄時のPTAを行う際、バルーンカテーテル自体にも屈曲性がないと、屈曲部に進入できずバルーンが狭窄部に辿り着けない場合や、無理に挿入しようとすると、図5のようにバルーンカテーテルが血管を過度に変形させたり伸張させたりして、血管の損傷事故が発生する危険性がある。また、血管の傷ついたところには血栓が起こりやすくなり、さらに閉塞の危険を伴うことになる。
屈曲した血管内の追従性向上のバルーンカテーテルとして、特許文献1には、ガイドワイヤーが挿入されるインナーチューブの先端に、少なくとも2箇所以上の屈曲しやすい部分を有するバルーンカテーテルが開示されている。先端部(バルーン(2)内部)に屈曲しやすい部分(6、16、26、36、46、56)を形成することで、インナーチューブ(3、13、23、33、43、53)の柔軟性が向上し、バルーンカテーテル(1)の先端方向の変換が容易となったり、ガイドワイヤーをインナーチューブに挿入する際の抵抗が軽減され、屈曲した血管内でも追従性もよくなることで狭窄部の通過性がよくなるという発明である。
特許文献1のバルーンカテーテル1の屈曲しやすい部分(6、16、26、36、46、56)は、軟質材料、インナーチューブのスリットと軟質材料、インナーチューブ内層のスリット、インナーチューブ外層のスリット、及び蛇腹により形成されている。
また、特許文献2には、内筒31の所望の長さの範囲に、周方向に向く適宜長さの不連続の切り溝41(スリット状)を平行状に多数設けているPTCA(経皮的冠状動脈形成術)用のカテーテルが開示されている。この切り溝41から得られる適度な可撓性により、ガイディングカテーテルの屈曲部位や屈曲している冠状動脈を通過でき、また切り溝41により弾性変形することで、狭窄部に突き当たっても、カテーテルが折れたり、カテーテルで血管内壁を傷つけたりすることがなくなるというものである。
切り溝41は、内部空間まで到達するか、もしくは到達しないものどちらでもよく、内部空間まで到達する場合は造影剤漏れ防止にシリコン、テフロン(登録商標)、PETなどの薄肉の合成樹脂を内筒31に外周面にコーティング、またはフィルムを熱収縮させてある。
PTCAバルーンカテーテルは、心筋梗塞や狭心症の原因となる冠動脈の狭窄部の血管に用いるものであり、通常、2.5〜3.0mm程度の細径である。そのため、特許文献1ではインナーチューブに少なくとも2箇所以上、特許文献2でも切り溝41は内筒31のみに形成されることで、屈曲性が向上する。
しかし、PTAバルーンカテーテルは、冠動脈血管よりも太い動脈や静脈の血管に用いるもので、一般的に4.0〜6.0mm程度となり、PTCAのものと比べて太径である。したがって、PTAカテーテルの場合はインナー部だけの屈曲性ではシャントの血管に十分に屈曲できず、目的の狭窄部への到達が困難となったり、動脈と静脈の吻合部の血管壁や、屈曲した血管にダメージを与えるおそれがある。
特開2003−275321([請求項1]、[0008]) 特開平10−165507([請求項1]、[発明の効果])
解決しようとする問題点は、蛇行・屈曲した血管の通過性を向上させるとともに、動脈と静脈の吻合部の血管壁や、屈曲した血管にダメージを与えずに、狭窄したシャント部位の血管を拡張させられなかった点である。
[1]本考案は、内腔を有するシャフト部(3)と、該シャフト部(3)の遠位端側に延設したインナー部(2)と、該インナー部(2)の周囲に形成したバルーン(5)からなり、
前記インナー部(2)と該インナー部(2)から前記シャフト部(3)の遠位端にかけての外周に溝(4)を形成したバルーンカテーテル(1)を提供する。
[2]本考案は、前記シャフト部(3)の前記溝(4)を形成する領域は、前記インナー部(2)の長さ(L)の1〜4倍とした[1]に記載のバルーンカテーテル(1)を提供する。
[3]本考案は、前記溝(4)は、前記インナー部(2)及び前記シャフト部(3)の外周に、らせん状に形成するか、または、環状に所定の間隔で複数形成した[1]または[2]に記載のバルーンカテーテル(1)を提供する。
本考案のように、PTAバルーンカテーテルのインナー部及びシャフト部の遠位端にかけて複数の環状溝を形成した構造や、らせん形状溝を形成した構造にすることで、蛇行したシャント血管や、極度に屈曲した動脈と静脈の吻合部などの通過性の向上が図れる。
また、人工血管を用いたシャントは勿論、動脈と静脈の吻合部の屈曲が大きく、接近している自己血管のシャントにおいても、従来のPTAシャフトのようにシャフトの硬さで血管を損傷させたり延伸させたりする可能性が減少する。
図1は、本考案のバルーンカテーテル1の一例を示す部分拡大図であり、図2は、本考案のバルーンカテーテル1の他の一例を示す部分拡大図である。図3は、バルーンカテーテルを挿入する前のシャントの模式図、図4は本考案のバルーンカテーテル1を挿入したときのシャントの模式図である。
[バルーンカテーテル1]
バルーンカテーテル1は、シャフト部3の遠位端にインナー部2を形成し、インナー部2の周囲にはバルーン5を形成している。バルーン5は、シャフト部3の内腔からバルーン5の内部へと供給される流体圧力により、拡張あるいは収縮する。インナー部2は、具体的にはバルーン5内部の細径部分(図1の長さLの範囲)を指す。
また、インナー部2からシャフト部3遠位端の途中にかけて、溝4を形成している。この、溝4を形成することで、バルーンカテーテル1の屈曲性が向上する。
さらに、バルーンカテーテル1の、インナー部2及びシャフト部3は例えばポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエチレンテレフタレート、熱可塑性ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン等で構成され、バルーン5は、例えばポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエチレン、ポリウレタン、熱可塑性エラストマー、ポリエチレンテレフタレート等により構成される。
[溝4]
バルーンカテーテル1の溝4を、例えば図1では、バルーンカテーテル1のインナー部2からシャフト部3の遠位端にかけて複数本形成することで、インナー部2からシャフト部3をセグメント構造としている。
インナー部2には、ほぼ全域に、所定の間隔で複数の環状の溝4を形成し、インナー部2から続くシャフト部3部分に形成する溝4は、シャフト部3の遠位端側(インナー部2から連続する側)に、インナー部2の長さLの1〜4倍程度の長さの領域まで形成する。シャフト部3での溝4の形成領域があまり短いと、バルーンカテーテルの先端部の十分な屈曲性が得られず、必要以上に長い領域に溝4を形成すると、先端部以外も柔軟になり、血管の挿入時に入りにくくなる。
例えば、図1ではインナー部2には環状の溝4を5箇所に形成してあるが、血管に追従できる屈曲性を発揮できる溝の数と間隔であれば、溝の数と間隔は限定しない。
また、その他の溝の形状の一例として、溝4の形状は図2のように、インナー部2からシャフト部3にかけてらせん状に形成することもできる。らせんの間隔も、図1の環状の溝のように屈曲性のよい一定の間隔で形成する。らせん状の溝4を形成する場合も、前述の環状の溝の場合と同様に、シャフト部3にはインナー部2の長さLに対して1〜4倍程度の長さの領域まで溝を形成することで、より十分な屈曲性を得られる。
図1のようなセグメント構造のバルーンカテーテルにおいては、溝4の断面形状はV字状、図2の溝がらせん形状ものではU字状に記載されているが、バルーンカテーテル1の屈曲性が向上するものであれば、溝の形状についても特に限定しない。
バルーン5内部であるインナー部2に造影マーカ(図示せず)が付されている場合、バルーンカテーテル1の先端の状態をモニターしやすく、屈曲した血管内でも、バルーンカテーテル1先端の向きを容易に変えられるようにするため、造影マーカの前後に位置するように溝4を形成するのが望ましい。
[使用例]
(1)シャントに、留置したシースを通して、ガイドワイヤ、続いてバルーンカテーテル1を血管内に挿入させる。バルーンカテーテル1は、血管の屈曲部に合わせて、溝4から柔軟に屈曲し、図3のような極端に屈曲した血管でも、血管にダメージを与えることなく、図4のようにスムーズに挿入できる。
(2)シャント内の目的の狭窄部にバルーン5を位置させる。
(3)高圧でバルーン5を拡張させて狭窄部を広げる。
本考案のバルーンカテーテル1の一例を示す部分拡大図 本考案のバルーンカテーテル1の他の一例を示す部分拡大図 バルーンカテーテルを挿入する前のシャントの模式図 本考案のバルーンカテーテル1を挿入したときのシャントの模式図 従来のバルーンカテーテル51を挿入したときのシャントの一例の模式図
符号の説明
1、51 バルーンカテーテル
2 インナー部
3 シャフト部
4 溝
5 バルーン
6 ソフトチップ
L インナー部2の長さ

Claims (3)

  1. 内腔を有するシャフト部(3)と、該シャフト部(3)の遠位端側に延設したインナー部(2)と、該インナー部(2)の周囲に形成したバルーン(5)からなり、
    前記インナー部(2)と該インナー部(2)から前記シャフト部(3)の遠位端にかけての外周に溝(4)を形成したことを特徴とするバルーンカテーテル(1)。
  2. 前記シャフト部(3)の前記溝(4)を形成する領域は、前記インナー部(2)の長さ(L)の1〜4倍としたことを特徴とする請求項1に記載のバルーンカテーテル(1)。
  3. 前記溝(4)は、前記インナー部(2)及び前記シャフト部(3)の外周に、らせん状に形成するか、または、環状に所定の間隔で複数形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバルーンカテーテル(1)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019217399A (ja) * 2014-04-28 2019-12-26 コヴィディエン リミテッド パートナーシップ 力伝達部材を格納する外科手術アセンブリ

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