JP3129456U - 自励発振を行う能力を有する音声増幅器 - Google Patents

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Abstract

【課題】信号をほとんど歪ませず且つ出力音声品質を低下させない音声増幅器を提供する。
【解決手段】音声増幅器100は、複数のサブ音声増幅器セット102と、クロック発生源116と、スピーカ120とを有する。音声増幅器100が音声増幅モード下にある場合に、複数のサブ音声増幅器セット102は、クロック発生源116により発生する同じクロック信号を有する同期動作周波数の下で動作する。音声増幅器100が自励発振モード下にある場合に、クロック信号は、複数のサブ音声増幅器セット102へ入力されないよう分離される。より高い歪みは、サブ音声増幅器セット102においてサブ音声増幅器106の発振キャパシタを再帰的に充電及び放電することにより防がれる。
【選択図】図1

Description

本考案は、音声増幅器、及び更に具体的には、自励発振を行う能力を有する音声増幅器に関する。
現在の従来の音声増幅器は、Dクラス増幅器により主に実施される。従来のABクラス増幅器は線形な信号を発生させ、一方、Dクラス増幅器はパルス幅変調(PWM)信号を発生させる。PWM信号は、主に、音声信号、PWM作動信号及び高調波から成る。Dクラス増幅器が動作する場合に、出力段金属酸化半導体電界効果トランジスタは、高抵抗を有する状態から低抵抗を有する状態へと切り替えられる。更に、Dクラス増幅器は、作動範囲の下で動作するよう夫々の周期で著しく小さい存続期間を要し、従って、Dクラス増幅器の出力段電力消費は、ABクラス増幅器の出力段電力消費よりもはるかに低い。更に、インダクタ及びキャパシタを有するLCフィルタは、蓄積された電力がDクラス増幅器によって駆動されるスピーカの電力消費により夫々の周期で使い尽くされないように、そのDクラス増幅器の夫々の周期の作動範囲の間に十分な電力を蓄える。
しかし、複数のDクラス増幅器が同時に同じ回路で使用される一方で、その複数のDクラス増幅器の出力音声信号が、関連する音声出力品質を著しく低下させるように互いに同期しないならば、不必要な雑音が発生する。更に、Dクラス増幅器の動作周波数が適切に扱われない環境下で、Dクラス増幅器は、Dクラス増幅器のその動作周波数と類似する周波数を有する他の雑音により容易に乱される。連続的にDクラス増幅器から音声信号を出力することが必要とされる場合に、そのDクラス増幅器に音声信号を入力することにより、Dクラス増幅器の予め入力された音声信号は歪み、Dクラス増幅器の出力音声品質が全体的に低下する。
請求される本考案は、自励発振を行うことが可能な音声増幅器を提供する。当該音声増幅器は、複数のサブ音声増幅器セットと、クロック発生源と、スピーカとを有する。前記複数のサブ音声増幅器セットは、サブ音声増幅器と、音源と、クロックスイッチと、プリドライバと、トランジスタセットと、インダクタと、第2のキャパシタとを有する。前記サブ音声増幅器は、第1の比較器と、第1の抵抗器と、第2の抵抗器と、第3の抵抗器と、第2の比較器と、第1のキャパシタとを有する。前記第1の比較器は、基準電圧源へ結合された正の入力端子を有する。前記第1の抵抗器は、前記第1の比較器の負の入力端子へ結合された第1の端子を有し、且つ前記サブ音声増幅器の音声入力端子へ結合された第2の端子を有する。前記第2の抵抗器は、前記第1の比較器の負の入力端子へ結合された第1の端子を有する。前記第3の抵抗器は、前記第1の比較器の負の入力端子へ結合された第1の端子を有し、且つ前記サブ音声増幅器のフィードバック入力端子へ結合された第2の端子を有する。前記第2の比較器は、基準電圧源へ結合された負の入力端子と、前記第1の比較器の出力端子へ結合された正の入力端子と、前記サブ音声増幅器の音声出力端子へ結合された出力端子とを有する。前記第1のキャパシタは、前記第1の比較器の負の入力端子へ結合された第1の端子と、前記第2の比較器の正の入力端子へ結合された第2の端子とを有する。前記音源は、前記サブ音声増幅器の音声入力端子へ結合される。前記クロックスイッチは、前記サブ音声増幅器のクロック入力端子へ結合される。前記プリドライバは、前記サブ音声増幅器の音声出力端子へ結合される。前記トランジスタセットは、前記プリドライバの第1の出力端子へ結合された第1の入力端子と、前記プリドライバの第2の出力端子へ結合された第2の入力端子とを有する。前記インダクタは、前記トランジスタセットの出力端子へ結合された第1の端子を有する。前記第2のキャパシタは、前記インダクタの第2の端子へ結合された第1の端子と、接地へ結合された第2の端子とを有する。前記クロック発生源は、前記複数のサブ音声増幅器セットの複数のクロックスイッチへ結合される。前記スピーカは、前記複数のサブ音声増幅器セットの夫々のサブ音声増幅器セット内の前記インダクタの第2の端子へ結合される。
本考案の音声増幅器の音声増幅モード下で、複数のサブ音声増幅器セットは、複数のDクラス増幅器の同期動作周波数に起因する雑音を取り除くために、同じクロック信号に同期する。様々な環境に従って様々なサブクロック発生源を選択することにより、本考案の音声増幅器は、雑音の他の妨害周波数に近い同期動作周波数を有することを回避しうる。本考案の音声増幅器の自励発振モード下で、夫々のサブ音声増幅器に予め入力されていた音声信号は、対応する発振キャパシタを再帰的に充電及び放電するようフィードバック信号を発生させるために利用される。従って、出力される音声信号の大きさ及び周波数は、両方とも、本考案の低歪みという目的を達成するために、ある領域内で保持される。
様々な図で表される好ましい実施例の以下の詳細な説明を読むことにより、本考案の上記及び他の目的が当業者には明らかとなるであろう。
図1を参照すると、図1は本考案の好ましい実施例に従う音声増幅器100の図である。図1に示されるように、増幅器100は、複数のサブ音声増幅器セット102と、クロック発生源116と、スピーカ120とを有する。夫々のサブ音声増幅器セット102は、サブ増幅器106と、音源104と、プリドライバ108と、トランジスタセット110と、フィルタインダクタ112と、フィルタキャパシタ114とクロックスイッチ128とを有する。音源104は、図1に示されるAUDIO INにより表される、サブ音声増幅器106の音声入力端子へ結合されている。プリドライバ108は、図1で示されるAUDIO OUTにより表される、サブ音声増幅器106の音声出力端子へ結合された入力端子を有する。トランジスタセット110は、プリドライバ108の第1の出力端子へ結合された第1の入力端子と、プリドライバ108の第2の出力端子へ結合された第2の入力端子とを有する。フィルタインダクタ112は、トランジスタセット110の出力端子へ結合された第1の端子を有する。フィルタキャパシタ114は、フィルタインダクタ112の第2の端子へ結合された第1の端子と、接地へ結合された第2端子とを有する。フィルタは、フィルタインダクタ112及びフィルタキャパシタ114により形成され、出力信号の特定の周波数領域の外側の周波数を除去する。クロックスイッチ128は、図1で示されるCLK INで表される、サブ音声増幅器106のクロック入力端子へ結合されている。
図2を参照すると、図2は、同様に図1を参照して、図1に示されたサブ音声増幅器セット102のサブ音声増幅器106及びクロックスイッチ128の図である。サブ音声増幅器106は、第1の比較器122と、第1の抵抗器124と、第2の抵抗器126と、第3の抵抗器130と、第2の比較器132と、発振キャパシタ134とを有する。第1の比較器122は、基準電圧源VREFへ結合された正の入力端子を有する。第1の抵抗器124は、第1の比較器122の負の入力端子へ結合された第1の端子と、図1に示されるAUDIO INにより表されるサブ音声増幅器106の音声入力端子へ結合された第2の端子とを有する。第2の抵抗器126は、第1の比較器122の負の入力端子へ結合された第1の端子を有する。第3の抵抗器130は、第2の抵抗器126の第1の端子及び第1の比較器122の負の入力端子へ結合された第1の端子と、図1及び図2の両方で示されるFBにより表されるサブ音声増幅器106のフィードバック入力端子へ結合された第2の端子とを有する。第2の比較器132は、基準電圧源VREFへ結合された負の入力端子と、第1の比較器122の出力端子へ結合された正の入力端子と、図1及び図2の両方で示されるAUDIO OUTにより表されるサブ音声増幅器106の音声出力端子へ結合された出力端子とを有する。発振キャパシタ134は、第1の比較器122の負の入力端子へ結合された第1の端子と、第2の比較器132の正の入力端子へ結合された第2の端子とを有する。
図1を参照すると、クロック発生源116は、夫々のサブ音声増幅器セット102のクロックスイッチ128へ結合されている。スピーカ120は、夫々のサブ音声増幅器セット102のフィルタインダクタ112の第2の端子へ結合されている。トランジスタセット110は、第1のトランジスタ140と、第2のトランジスタ142とを有する。第1のトランジスタ140は、トランジスタセット110の第1の入力端子へ結合されたゲートと、電圧源144へ結合されたソースと、トランジスタセット110の出力端子へ結合されたドレインとを有する。第2のトランジスタ142は、トランジスタセット110の第2の入力端子へ結合されたゲートと、接地へ結合されたソースと、トランジスタセット110の出力端子へ結合されたドレインとを有する。トランジスタセット110は、プリドライバ108から出力された信号を増幅するよう出力増幅段として働くために利用される。クロック発生源116は、複数のサブクロック発生源CLK,CLK...,CLKと、クロックマルチプレクサ118とを有する。クロックマルチプレクサ118は、複数のサブクロック発生源CLK,CLK...,CLKの1つへ結合されており、複数のサブクロック発生源CLK,CLK...,CLKから結合される1つを選択して、選択されたサブクロック発生源により発生したクロックをサブ音声増幅器セット106に出力する。
図1に示されたトランジスタセット110は、単に本考案の好ましい実施形態に属するに過ぎず、従って、図1に示されるトランジスタセット110と置換される他のトランジスタは(たとえ単一トランジスタでさえも)、また、本考案の適用範囲内にある。図1に示されるプリドライバ108は、また、従来のプリドライバであり、従って、プリドライバ108と同じ機能を有する他の素子と図1に示されるプリドライバ108を置換することは、やはり、本考案を限定するものであるべきではない。図1に示されるサブ音声増幅器106は、Dクラス増幅器であり、更に、図2に示されるサブ音声増幅器106の詳細な実施形態は、単に本考案の好ましい実施形態に過ぎない。それは、サブ音声増幅器106と同じ機能を有する他の素子と図1又は図2に示されるサブ音声増幅器106を置換することが本考案を限定するものであるべきではないという事実を示す。
本考案の音声増幅器100は、2つの動作モードを有する。その動作モードのうちの1つは、入力される音声信号をパルス幅変調信号に変換する音声増幅モードであり、他は、音声信号が入力されない場合に自励発振を実行し、且つより低い歪み実現する自励発振モードである。留意すべきは、音声増幅器100の夫々のサブ音声増幅器セット102は、また、音声増幅モード及び自励発振モードを有する点である。
本考案の音声増幅器100が音声増幅モード下にあり、更に、音声信号が夫々の音源104を介してサブ音声増幅器セット102に入力される場合に、クロック信号は、また、夫々のサブ音声増幅器セット102の動作周波数を扱うために、クロック発生源116を介して夫々のサブ音声増幅器セット102に入力される。第1のサブ音声増幅器セット102は、該第1のサブ音声増幅器セット102のクロックスイッチ128が短絡される場合に音声増幅モード下にあり、一方、第2のサブ音声増幅器セット102は、該第2のサブ音声増幅器セット102のクロックスイッチ128が開放される場合に停止する。従って、選択された複数のサブ音声増幅器セット102は、対応するクロックスイッチ128が短絡される場合に音声増幅モード下にあるよう決定される。留意すべきは、複数のサブ音声増幅器セット102の全てが、また、音声増幅モード下にあるよう選択されても良い点である。その場合に、クロック信号は、選択された複数のサブ音声増幅器セット102の対応する複数のクロックスイッチ128が短絡され、同時に、前出の選択された複数のサブ音声増幅器セット102が互いに同期する周波数を有するように、クロック発生源116から入力される。従って、パルス幅変調信号は、音を放射するよう、夫々の選択されたサブ音声増幅器セット102から複数のスピーカ120の夫々へ出力され、出力されたパルス幅変調信号は互いに同期する。このように、雑音を防ぎ、且つより良い音声品質を得るための本考案の目的は達成される。本考案の好ましい実施形態において、音源104からの音声信号は、複数のサブ音声増幅器セット102の夫々の同期動作周波数を容易に扱うことができるよう方形波である。
クロック発生源116から出力されるクロック信号は、クロックマルチプレクサ118が結合されたサブクロック発生源に従って決定され、従って、複数のサブ音声増幅器セット102は、様々な環境に対応するよう、前出の結合されたサブクロック発生源によって決定づけられる最適な同期動作周波数を有しうる。例えば、複数のサブ音声増幅器セット102の同期動作周波数がある大規模な放送無線チャネルの周波数領域に接近する場合に、その複数のサブ音声増幅器セット102はより容易に乱されるようになる。しかし、本考案で適用されるクロックマルチプレクサ118の切替えにより、このような環境下での最適なサブクロック発生源が外乱を阻止するよう選択される。
本考案の音声増幅器100が自励発振モード下にある場合に、選択された複数のサブ音声増幅器セット102の複数のクロックスイッチ128は、クロック発生源116から出力されたクロック信号を前出の選択された複数のサブ音声増幅器セット102から分離するよう開放される。更に、音声信号は、対応するクロックスイッチ128が開放される前に、選択された複数のサブ音声増幅器102の1つに入力されており、フィードバック音声信号を発生させるために利用される。その場合に、フィードバック音声信号は、再帰的に発振キャパシタ134を充電及び放電するために、対応するサブ音声増幅器106に返される。発振キャパシタ134の再帰的な充放電は、サブ音声増幅器セット102でフィードバック音声信号の自励発振を示す。サブ音声増幅器セット102が自励発振モード下にある場合に、そのサブ音声増幅器セット102の発振周波数は、第3の抵抗器130及び発振キャパシタ134により決定される。結果として、サブ音声増幅器セット102内での再帰的な自励発振は、本考案における低歪みという目的を達成するために、ある程度の範囲内でそのサブ音声増幅器セット102から出力される音声信号の大きさ及び周波数の両方を保持する。
[変形例]
本考案の主旨を損なわずに当該装置及び方法の多数の変更及び変形が実施可能であることは、当業者には容易に知られる。従って、前出の開示は、添付の実用新案請求の範囲の記載範囲によってのみ制限されるよう解釈されるべきである。
本考案の好ましい実施例に従う音声増幅器の図である。 図1に示されたサブ音声増幅器セットのサブ音声増幅器及びクロックスイッチの図である。
符号の説明
100 音声増幅器
102 サブ音声増幅器セット
104 音源
106 サブ音声増幅器
108 プリドライバ
110 トランジスタセット
112 インダクタ
114,134 キャパシタ
118 クロックマルチプレクサ
120 スピーカ
122,132 比較器
124,126,130 抵抗器
128 クロックスイッチ
140,142 トランジスタ
CLK,CLK...,CLK サブクロック発生源
VREF 基準電圧源

Claims (3)

  1. 自励発振を行う能力を有する音声増幅器であって、
    基準電圧源へ結合された正の入力端子を有する第1の比較器、
    該第1の比較器の負の入力端子へ結合された第1の端子と、サブ音声増幅器の音声入力端子へ結合された第2の端子とを有する第1の抵抗器、
    前記第1の比較器の負の入力端子へ結合された第1の端子を有する第2の抵抗器、
    前記第1の比較器の負の入力端子へ結合された第1の端子と、前記サブ音声増幅器のフィードバック入力端子へ結合された第2の端子とを有する第3の抵抗器、
    前記基準電圧源へ結合された負の入力端子と、前記第1の比較器の出力端子へ結合された正の入力端子と、前記サブ音声増幅器の音声出力端子へ結合された出力端子とを有する第2の比較器、及び
    前記第1の比較器の負の入力端子へ結合された第1の端子と、前記第2の比較器の正の入力端子へ結合された第2の端子とを有する第1のキャパシタ、を有する前記サブ音声増幅器;
    該サブ音声増幅器の音声入力端子へ結合された音源;
    前記サブ音声増幅器のクロック入力端子へ結合されたクロックスイッチ;
    前記サブ音声増幅器の音声出力端子へ結合されたプリドライバ;
    該プリドライバの第1の出力端子へ結合された第1の入力端子と、前記プリドライバの第2の出力端子へ結合された第2の入力端子とを有するトランジスタセット;
    該トランジスタセットの出力端子へ結合された第1の端子を有するインダクタ;並びに
    該インダクタの第2の端子へ結合された第1の端子と、接地へ結合された第2の端子とを有する第2のキャパシタ;を各々有する複数のサブ音声増幅器セットと、
    該複数のサブ音声増幅器セットの複数のクロックスイッチへ結合されたクロック発生源と、
    前記複数のサブ音声増幅器セットの夫々のサブ音声増幅器において前記インダクタの第2の端子へ結合されたスピーカとを有する音声増幅器。
  2. 前記トランジスタセットは:
    前記トランジスタセットの第1の入力端子へ結合されたゲートと、電圧源へ結合されたソースと、前記トランジスタセットの出力端子へ結合されたドレインとを有する第1のトランジスタ;及び
    前記トランジスタセットの第2の入力端子へ結合されたゲートと、接地へ結合されたソースと、前記トランジスタセットの出力端子へ結合されたドレインとを有する第2のトランジスタ;
    を有する、ことを特徴とする請求項1記載の音声増幅器。
  3. 前記クロック発生源は:
    複数のサブクロック発生源;及び
    該複数のサブクロック発生源のうちのどの1つが適用されるべきかを決定して、前記複数のサブクロック発生源のうちの前記決定された1つにより発生したクロックを供給するよう前記複数のサブクロック発生源のうちの1つへ結合されたクロックマルチプレクサ;
    を有する、ことを特徴とする請求項1記載の音声増幅器。
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