JP2017163512A - 消費電力を削減した補聴器出力回路 - Google Patents
消費電力を削減した補聴器出力回路 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017163512A JP2017163512A JP2016060839A JP2016060839A JP2017163512A JP 2017163512 A JP2017163512 A JP 2017163512A JP 2016060839 A JP2016060839 A JP 2016060839A JP 2016060839 A JP2016060839 A JP 2016060839A JP 2017163512 A JP2017163512 A JP 2017163512A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- class
- hearing aid
- power consumption
- configuration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Amplifiers (AREA)
Abstract
【課題】電源電圧範囲をほぼ完全に利用しえる完全B級作動を可能にして無駄電流無駄電圧を絶滅する回路構成を提供する。【解決手段】入力信号を位相反転させて、オペアンプによる理想ダイオード回路2組を用いて負荷を駆動する。【選択図】図8
Description
この発明は主としてきわめて電力効率を高める必要がある装置に用いられる出力回路の提供に係る。
きわめて小型が要求される補聴器特に耳穴補聴器や耳掛補聴器などに最適であるがほかに同様の小型装置用たとえば携帯電話機、ラジオ、録音機、CDプレーヤーなどにも使用可能である。
きわめて小型が要求される補聴器特に耳穴補聴器や耳掛補聴器などに最適であるがほかに同様の小型装置用たとえば携帯電話機、ラジオ、録音機、CDプレーヤーなどにも使用可能である。
小型補聴器は電池駆動が必須であり小型にするためには小型の電池を使用する必要がある。そのためには出来るだけ消費電力を削減しなければならない。
従来補聴器の出力回路はイヤホンを歪少なく駆動するためにA級作動を必要としていた。
この方式では公知のとおり電力効率は50%が理論上の最大であり実際には30%程度で使用される。これは入力信号がないときイヤホンに流れる電流が0ではないことから明確である。
実際の補聴器では無信号電流が1mA 程度流れておりこれが効率低下の原因になっている。
この方式では公知のとおり電力効率は50%が理論上の最大であり実際には30%程度で使用される。これは入力信号がないときイヤホンに流れる電流が0ではないことから明確である。
実際の補聴器では無信号電流が1mA 程度流れておりこれが効率低下の原因になっている。
公知の技術としてB級作動あるいはC級作動が知られている。
C級作動は高周波領域のみで使用される回路で音声増幅では歪があって使用できない。
B級作動は従来から効率向上目的で使用されていたが従来回路では歪除去のため若干の無信号電流を流してやらないと実用にならずこれをAB級と称していた。
さらにAB級作動には電源電圧範囲を完全にすべて活用することが出来ない欠点がある。これは素子特性の湾曲部分を削除するために発生するもので0.6V程度である。
C級作動は高周波領域のみで使用される回路で音声増幅では歪があって使用できない。
B級作動は従来から効率向上目的で使用されていたが従来回路では歪除去のため若干の無信号電流を流してやらないと実用にならずこれをAB級と称していた。
さらにAB級作動には電源電圧範囲を完全にすべて活用することが出来ない欠点がある。これは素子特性の湾曲部分を削除するために発生するもので0.6V程度である。
この発明はこのB級作動の無駄電流を除去し、電源電圧範囲をほぼ完全に利用しえる完全B級作動を可能にして無駄電流無駄電圧を絶滅する回路構成を提供するものである。
図1はA級作動のトランジスタ回路による。縦軸はコレクター出力、横軸は入力電圧である。
トランジスタの電圧電流特性は図のように湾曲しているので入力電圧が0の近辺では比例出力電流が得られない。よって直線性の高い所まで右方にずらせるため入力にバイアスをかけて使用する。
これは公知の技術である。このバイアス電流が電源効率を低下させる。
そこで図2のようなB級作動が考えられている。この方式はバイアス電流を減少させるもので電源効率は向上するが非常に大きい歪が発生する。
なおこの図2の構成では入力の上半波のみしか作動しないから図3のように相補接続あるいはプッシュプル接続にして使用する。
これは公知であるから説明を省略する。
一方オペアンプの回路には理想ダイオードなる構成が知られている。これは図4のような特性をもち、トランジスタによる湾曲が全くない。
図5はその回路構成である。
図においてオペアンプ1は出力をダイオード2と抵抗3をもって負入力に帰還させる。入力4はオペアンプ1の正入力に与えるが抵抗を介して負入力に与えてもよい。
出力はダイオード2の出力から取り出す。
この回路を相補使用とすれば完全なB級作動が可能となる。
ただしこの回路のみでは負荷が重いとオペアンプが駆動しきれないので増幅器としてトランジスタ6を付属させる。
これが図6である。トランジスタ6はエミッタフォロワーとしてエミッタ出力に負荷7をつなぐ。
この構成を相補にした特性は図7のように完全なB級作動を取る。
この回路は無信号時の消費電力が完全に0でありほぼ能率100%の回路になる。
これと動作が同一で簡易化されているのが図8の構成である。
この回路は図6の構成のダイオード2をトランジスタ6のベースエミッタ間で代行する。
負荷9はエミッタに接続すれば基本の図5の回路と等しくなるがトランジスタのコレクタを電源に接続しておけば負荷の消費電力はトランジスタから供給されてオペアンプの負担にはならない。
また負荷8をコレクタに接続すれば振幅を適宜増大させることが出来る。
図1はA級作動のトランジスタ回路による。縦軸はコレクター出力、横軸は入力電圧である。
トランジスタの電圧電流特性は図のように湾曲しているので入力電圧が0の近辺では比例出力電流が得られない。よって直線性の高い所まで右方にずらせるため入力にバイアスをかけて使用する。
これは公知の技術である。このバイアス電流が電源効率を低下させる。
そこで図2のようなB級作動が考えられている。この方式はバイアス電流を減少させるもので電源効率は向上するが非常に大きい歪が発生する。
なおこの図2の構成では入力の上半波のみしか作動しないから図3のように相補接続あるいはプッシュプル接続にして使用する。
これは公知であるから説明を省略する。
一方オペアンプの回路には理想ダイオードなる構成が知られている。これは図4のような特性をもち、トランジスタによる湾曲が全くない。
図5はその回路構成である。
図においてオペアンプ1は出力をダイオード2と抵抗3をもって負入力に帰還させる。入力4はオペアンプ1の正入力に与えるが抵抗を介して負入力に与えてもよい。
出力はダイオード2の出力から取り出す。
この回路を相補使用とすれば完全なB級作動が可能となる。
ただしこの回路のみでは負荷が重いとオペアンプが駆動しきれないので増幅器としてトランジスタ6を付属させる。
これが図6である。トランジスタ6はエミッタフォロワーとしてエミッタ出力に負荷7をつなぐ。
この構成を相補にした特性は図7のように完全なB級作動を取る。
この回路は無信号時の消費電力が完全に0でありほぼ能率100%の回路になる。
これと動作が同一で簡易化されているのが図8の構成である。
この回路は図6の構成のダイオード2をトランジスタ6のベースエミッタ間で代行する。
負荷9はエミッタに接続すれば基本の図5の回路と等しくなるがトランジスタのコレクタを電源に接続しておけば負荷の消費電力はトランジスタから供給されてオペアンプの負担にはならない。
また負荷8をコレクタに接続すれば振幅を適宜増大させることが出来る。
補聴器のような小型機器で消費電力を削減することは重要な要件であるがこの構成を用いることによって無信号時の電力を激減させることができるのでその効用はきわめて高い。
さらに先に述べたように従来必要であったバイアス電圧が無用になるので電源電圧利用の範囲が拡張される。
この利用範囲の拡張は通常の電子機器回路のような電源電圧20V程度で使用される場合は19.4/20で大して利点にはならないが補聴器など電源電圧1V程度で使用しなければならない機器においては利用率が0.4/1から1/1と2倍以上向上するのできわめて効果的である。
さらに先に述べたように従来必要であったバイアス電圧が無用になるので電源電圧利用の範囲が拡張される。
この利用範囲の拡張は通常の電子機器回路のような電源電圧20V程度で使用される場合は19.4/20で大して利点にはならないが補聴器など電源電圧1V程度で使用しなければならない機器においては利用率が0.4/1から1/1と2倍以上向上するのできわめて効果的である。
本発明の実施にあたっては必然的に相補構成またはプッシュプル構成をとる必要がある。
入力信号を位相反転させて図8と同一回路2組を用いて負荷を駆動するときは両負荷を直列に接続する。
補聴器の場合は負荷はイヤホンであるからイヤホンの駆動コイルにセンタータップを設けここを電源に接続する。これがプッシュプル構成の方式である。
また図8に示す回路の相補構成を用いるときは入力を並列に加え、出力はエミッタに共通負荷を設けるかコレクタよりコンデンサを介して負荷に接続する。
入力信号を位相反転させて図8と同一回路2組を用いて負荷を駆動するときは両負荷を直列に接続する。
補聴器の場合は負荷はイヤホンであるからイヤホンの駆動コイルにセンタータップを設けここを電源に接続する。これがプッシュプル構成の方式である。
また図8に示す回路の相補構成を用いるときは入力を並列に加え、出力はエミッタに共通負荷を設けるかコレクタよりコンデンサを介して負荷に接続する。
1 オペアンプ 2 ダイオード 3 抵抗 4 入力 5 出力 6 トランジスタ 7、8、9 負荷
Claims (2)
- オペアンプによる理想ダイオード回路を相補的あるいはプッシュプルに構成して成るB級増幅回路の構成
- 理想ダイオード回路の構成要素であるダイオードをトランジスタのベースエミッタ部で代行してそのトランジスタのコレクタ回路を出力回路に用いることを特徴とする請求項1のB級増幅回路の構成
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016060839A JP2017163512A (ja) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | 消費電力を削減した補聴器出力回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016060839A JP2017163512A (ja) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | 消費電力を削減した補聴器出力回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017163512A true JP2017163512A (ja) | 2017-09-14 |
Family
ID=59857384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016060839A Pending JP2017163512A (ja) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | 消費電力を削減した補聴器出力回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017163512A (ja) |
-
2016
- 2016-03-07 JP JP2016060839A patent/JP2017163512A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9876501B2 (en) | Switching power amplifier and method for controlling the switching power amplifier | |
CN102611964B (zh) | 功率放大电路 | |
JP4330549B2 (ja) | 高周波電力増幅装置 | |
CN101179257B (zh) | 改进了尺寸和成本的高频功率放大器 | |
KR101670477B1 (ko) | 클래스 ab 오디오 증폭기 출력단 전압 보호 방법 및 장치 | |
TWI543640B (zh) | 驅動裝置及其驅動方法 | |
CN100508372C (zh) | 丁类放大器 | |
JP2016192590A (ja) | 電力増幅モジュール | |
US9602070B2 (en) | Power amplifying device | |
JP2018129711A (ja) | 電力増幅回路および高周波モジュール | |
US8688061B2 (en) | System and method for biasing a power amplifier | |
CN111819789B (zh) | 开环脉冲宽度调制驱动器的双自举电路 | |
US20150084696A1 (en) | Amplification circuit | |
CN103546106A (zh) | 信号放大电路 | |
JP2017163512A (ja) | 消費電力を削減した補聴器出力回路 | |
CN105207633A (zh) | 功率放大器 | |
CN102355204A (zh) | 一种音频功放自动切换电路及功放芯片 | |
JP2011041002A (ja) | 高周波増幅器および高効率化方法 | |
CN113258908A (zh) | 用于开环脉宽调制驱动器的双自举 | |
US11190168B2 (en) | Dual bootstrapping for an open-loop pulse width modulation driver | |
JP2021078020A (ja) | 電力増幅モジュール | |
CN109586674A (zh) | 功率放大电路 | |
CN210780688U (zh) | 并联输出型类多电平d类功率放大器 | |
CN210780689U (zh) | 低emi特征的大功率全平衡d类功率放大器 | |
CN202004730U (zh) | 双模式工作音频放大器 |