JP3129447B2

JP3129447B2 - 印刷製品の引き渡しのための装置

Info

Publication number: JP3129447B2
Application number: JP10517892A
Authority: JP
Inventors: ラッツホルガー
Original assignee: Koenig and Bauer AG
Current assignee: Koenig and Bauer AG
Priority date: 1996-10-12
Filing date: 1997-10-04
Publication date: 2001-01-29
Anticipated expiration: 2017-10-04
Also published as: WO1998016455A1; EP0931011A1; ES2157560T3; DE19642130A1; JP2000503958A; EP0931011B1; DE19642130C2; DE59703476D1; US6168152B1

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、請求項１に記載の形式の、印刷製品の引き
渡しのための装置に関する。

スイス国特許第427625号明細書により公知の装置にお
いては、印刷製品が、グリッパを備えたチェーンを用い
て強制的に羽根車から導き出される。この場合、複数の
羽根車と１つのスプロケットとが共通の１つの軸に固定
されていて、従って同じ回転数を有している。

グリッパへの印刷製品の引き渡しの直後に、羽根車ポ
ケットがグリッパによってつかまれた印刷製品の領域か
ら、回転しつつ側方へ離れる。この場合には欠点とし
て、印刷製品の、グリッパ口内に位置する部分が羽根車
ポケットの側方への離れの際に羽根車ポケットの底部に
よって損傷せしめられる。このことは特に厚い印刷製品
において生じる。

本発明の課題は、羽根車からの印刷製品の引き渡し
（Uebergabe）のための装置を改善することである。

前記課題は本発明に基づき請求項１の特徴部分に記載
の構成によって解決される。

本発明によって得られる利点として、羽根車ポケット
の底部がグリッパへの印刷製品の引き渡しの後に、回転
に伴って印刷製品の領域から側方へ離れる前に、印刷製
品の前縁部から遠ざかる。これによって、羽根車及びチ
ェーン駆動装置の簡単かつコンパクトな構造で羽根車か
らの印刷製品の損傷のない取り出し（Entnehmen）及び
チェーンコンベヤによる受け取り（Uebernahme）が保証
されている。

本発明の実施例を図面に示して、以下に詳細に説明す
る。

図面：図１は印刷製品の取り出し（Entnehmen）のための装置
の、図４の線 − に沿った概略側面図、図２は図１の符号Ｚで示す、印刷製品の進入箇所の拡大
図、図３は、図１の符号Ｙで示す、羽根車とグリッパとの分
離箇所の拡大図、図４は図１の装置の縦断面図である。

例えば折り装置（Falzapparat）から到来するベルト
機構（Bandsystem）１の下側に、軸線方向で互いに離隔
された同期的に回転駆動可能な例えば４つの羽根車2,3,
4,5が配置されている。中央の羽根車3,4間で、２つのサ
イドフレーム7,8内に支承された軸９上に、スプロケッ
ト11がキーによって相対回動不能に結合されている。軸
９は、例えばサイドフレーム８の外側に配置された駆動
歯車12を介して駆動される。駆動歯車12、ひいては軸９
の回転数は、輪転印刷機の版胴の回転数の例えば2/15で
ある。スプロケット11は周囲に例えば15の歯13を有して
いる。歯13はグリッパチェーン14内に係合している。ス
プロケット11の歯溝17は、各チェーンリンク16に配置さ
れたローラ27,28に形状接続的（formschluessig）に係
合している。各チェーンリンク16は１つのグリッパ17を
保持しており、グリッパはそれぞれ、不動のクランプジ
ョー（Klemmbacke）18と旋回可能なクランプジョー19と
から成っている。旋回可能なクランプジョー19はチェー
ンリンク16の両側に枢着された２つのレバー（Hebel）2
1に保持されている。該レバーは、チェーンリンク16の
両側に枢着された三部構造のレバーアーム（dreiteilig
er Hebelarm）の構成部分である。第２のレバーアーム2
2が、フレームに固定された制御カム24に対する作動の
ためのローラ23を保持している。第３のレバーアーム26
が端部に引っ張りばね29の作用点を有しており、引っ張
りばねの対向支承部（Widerlager）がグリッパ口（Grei
fermaul）31の底部の近くに位置している。制御カム24
に沿って第２のレバーアーム22を作動させることによっ
て、旋回可能なクランプジョー19が引っ張りばね29の作
用下で安定な開放位置から伸長された死点位置（gestre
ckte Totpunktlage）を介して安定な閉鎖位置へ旋回可
能である。

制御カム24は、例えば横断面Ｕ字形のホルダー（Halt
er）32を用いて、フレームに固定された保持部分、例え
ば案内レール33に取り付けられていてよい。この場合、
それぞれ２つのレバー22、ローラ23、制御カムのホルダ
ー32、及び案内レール33が設けられていてよい。

各羽根車2,3,4,5は軸９の回転軸線10を中心として回
転するようになっていて、ハブ36,37,38,39を有してお
り、ハブがそれぞれ外周に多数の羽根41を保持してい
る。羽根41の数はスプロケット11の周囲の歯13の数より
も少なくなっており、例えば15の歯13と14の羽根41であ
り、即ち、羽根車2,3,4,5のピッチtsがスプロケット11
のピッチtkよりも大きくなっている。ハブ36,37,38,39
は個別に各ブッシュ42,43上に相対回動不能に配置され
ているか若しくは、複数個づつ、例えば２個づつ互いに
離隔されて一緒にブッシュ42,43上に相対回動不能に配
置されている。ブッシュ42,43はスプロケット11の左側
及び右側に互いに同軸的に軸９上に回転可能に支承され
ている。

各ブッシュ42,43はサイドフレームに近い側の端部で
歯車44,46に相対回動不能に結合されており、該歯車が
少なくとも二倍幅の中間歯車47,48を介して、軸９上に
相対回動不能に配置された歯車49,51と噛み合ってい
る。

ブッシュに対して相対回動不能な歯車44,46は、軸に
対して相対回動不能な歯車49,51のための多くの数の
歯、例えば75の歯に比べて少ない数の歯、例えば70の歯
を有している。同じ軸距離を有するために、歯車44,46
が正に調整されており、歯車49,51が負に調整されてい
る。

これによって、羽根車２から５若しくはブッシュ42,4
3がスプロケット11の回転数に対して高い回転数nsで回
転させられ、スプロケット11が低い回転数nkで回転させ
られる。回転数ns対nkはm/14対m/15で表され、この場
合、対nkは版胴周囲の溝の数を意味している。羽根車36
から39の高い回転数によって、羽根41がグリッパ17を所
定の距離で追い越して、折り製品（Falzprodukt）から
緩やかに離れる。グリッパチェーン14の下側の区分が、
印刷製品（Druckprodukt）６のための受け取り箇所から
案内ロッド50によって取り囲まれている。

羽根車2,3;4,5の駆動のための歯車44;46及び軸９に固
定された歯車49;51がそれぞれ（44＋49及び46＋51）、
小歯車（Ritzel）47;48に係合している。

中間歯車（Zwischenzahnrad）47,48がそれぞれ軸52,5
3を用いてサイドフレームに定置に支承されている。各
軸52,53には歯車54,56を相対回動不能に配置してあり、
該各歯車54,56は第２の歯車57,58と噛み合っている。両
方の歯車57,58は、両方のブッシュ42,43の回転数の同期
化のための同期軸59に配置されている。同期軸59は同じ
く両側でサイドフレームに定置に支承されている。

装置の機能は次ぎに述べる通りである。折り装置のベ
ルト機構１から到来する有利には折られた印刷製品６
が、反時計回り方向に回転する羽根車２から５の進入箇
所Ａで羽根車ポケット（Schaufelradtasche）61の底部6
2に達する。前記進入箇所Ａでは同時に、グリッパ17の
開いた状態のグリッパ口31が、該グリッパ口31の底部32
を軸９に対して軸線平行な状態にするような位置を占め
る。これによって、特に厚い折り製品、例えば４ミリメ
ートルの折り製品の折り曲げ縁部が均一な支持面を得
る。羽根車ポケット61若しくはグリッパ口31内への印刷
製品６の進入の後に、ローラ23を保持する第２のレバー
22が制御カム24に向かって移動させられる。これによっ
て、旋回可能なクランプジョー19が印刷製品６に向かっ
て押圧される。従って、印刷製品６がグリッパ口31内に
締め付け固定される。

羽根車2,3,4,5の高い回転数、ひいては高い周速度に
基づき、羽根車ポケット61の底部62がグリッパ口31の底
部63から遠ざかる。従って、グリッパチェーン14及び羽
根車ポケット61の運動方向の分離箇所Ｂで、羽根車61
が、印刷製品６の前縁部の損傷を排除できる程度に運動
させられている。

進入箇所Ａの調節が、駆動歯車13の回動によって行わ
れる。歯車46,51若しくは44,49間の伝達比に基づき、羽
根車61の底部62とグリッパ口31の底部63との間に差が生
じる。該差は、歯車48を備えた軸53若しくは歯車47を備
えた軸52が差動装置と交換するされることによって補償
され得る。このような装置はハーモニック・ドライブ
（Harmonic−Drive）若しくはスライド伝動装置（Versc
hibegetriebe）として形成されていてよい。

牽引手段（Zugmittel）14は種々異なって、例えばチ
ェーン、歯付きベルト（Zahnriemen）若しくは、規則的
な間隔の駆動開口（Antriebsoeffnung）を備えた平ベル
ト（Flachriemen）として形成されていてよい。本発明
は、牽引手段駆動車11、例えばスプロケットのための駆
動軸９に取り付けられたブッシュ42,43上への羽根車2,
3,4,5の配置に限定されるものではない。牽引手段駆動
車11が、すべての羽根車２から５を支承する１つのブッ
シュ42＋43に回転及び駆動可能に配置されていてよい。

符号の説明１ベルト機構、2,3,4,5 羽根車、６印刷製品、
7,8 サイドフレーム、９軸、10 回転軸線、11 ス
プロケット、12 駆動歯車、13 歯、14 グリッパチェ
ーン、16 チェーンリンク、17 グリッパ、18,19 ク
ランプジョー、21 レバー、22 レバーアーム、23 ロ
ーラ、24 制御カム、26 レバーアーム、27,28 ロー
ラ、29 引っ張りばね、31 グリッパ口、32 ホルダ
ー、33 案内レール、36,37,38,39 ハブ、41 羽根、4
2,43 ブッシュ、44,46 歯車、47,48 中間歯車、49,5
1 歯車、50 案内ロッド、57,58 歯車、61 羽根車ポ
ケット、62,63 底部、Ａ進入箇所、Ｂ分離箇所

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】回転する羽根車（２から５）の羽根（41）
から牽引手段駆動車（11）によって駆動可能な牽引手段
（14）のグリッパ（17）へ印刷製品を引き渡すための装
置であって、羽根車（２から５）及び牽引手段駆動車
（11）の回転軸が共通の１つの回転軸線（10）上に位置
している形式のものにおいて、羽根車（２から５）と牽
引手段駆動車（11）とが互いに独立的に駆動可能である
ことを特徴とする、印刷製品の引き渡しのための装置。
【請求項２】羽根車（２から５）毎の羽根（41）の数が
牽引手段駆動車（11）の駆動歯（13）の数よりも小さく
なっている請求項１記載の装置。
【請求項３】羽根車（２から５）の羽根（41）の受容部
のためのピッチ（ts）が牽引手段駆動車（11）の歯ピッ
チ（tk）よりも大きくなっている請求項２記載の装置。
【請求項４】羽根車（２から５）の回転数（ns）が牽引
手段駆動車（11）の回転数（nk）よりも大きくなってい
る請求項３記載の装置。
【請求項５】複数の羽根車（2,3;4,5）が共通の１つの
ブッシュ（42;43）に配置されている請求項４記載の装
置。
【請求項６】ブッシュ（42;43）が駆動可能である請求
項５記載の装置。
【請求項７】ブッシュ（42;43）が牽引手段駆動車（1
1）のための駆動軸（９）に支承されている請求項６記
載の装置。
【請求項８】複数の羽根車（2,3;4,5）が共通の１つの
ブッシュ（42;43）に固定されており、該ブッシュ（42;
43）に牽引手段駆動車（11）が回転及び駆動可能に支承
されている請求項６記載の装置。
【請求項９】牽引手段（14）がチェーンである請求項１
から８のいずれか１項記載の装置。
【請求項１０】牽引手段（14）が歯付きベルトである請
求項１から８のいずれか１項記載の装置。
【請求項１１】牽引手段（14）が帯状に形成されてい
て、長手方向で等間隔の歯及び／又は穴を有している請
求項１から８のいずれか１項記載の装置。
【請求項１２】少なくとも１つの羽根車（2,3,4,5）が
牽引手段駆動車（11）の回転数（nk）に関連して高い回
転数（ns）で駆動可能である請求項１から８のいずれか
１項記載の装置。