JP3129369B2 - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

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JP3129369B2
JP3129369B2 JP05285656A JP28565693A JP3129369B2 JP 3129369 B2 JP3129369 B2 JP 3129369B2 JP 05285656 A JP05285656 A JP 05285656A JP 28565693 A JP28565693 A JP 28565693A JP 3129369 B2 JP3129369 B2 JP 3129369B2
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健 高地
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ロングウェルジャパン株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はブレーキ装置に関し、
さらに詳細には、産業用ロボットなどにおいて、相対的
な直線運動を行う二つの部材間に装着されて、これら両
部材の移動停止を制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】各種産業機器における移動装置等の駆動
源として、エアシリンダ等のシリンダ装置が使用されて
いるところ、これらシリンダ装置は、その作動媒体であ
る空気や油の膨張・収縮性により、動作が緩慢であると
ともに正確な停止位置決めが困難である。
【0003】例えば、エアシリンダの場合、エアシリン
ダの作動を停止させても、そのピストンロッドは所期の
停止位置に正確に停止させることができず、惰性により
この停止位置からずれた位置で停止することになり、精
密な作動制御が不可能である。これがため、使用装置に
高い位置決め精度が要求される場合、その駆動源として
シリンダ装置を利用できなかった。
【0004】例えば産業用ロボットの移動装置のよう
に、その位置決め制御に非常に高い精度が要求される装
置においては、専ら、ボールねじおよびサーボモータ等
からなる駆動ユニットが使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな駆動ユニットでは、以下に述べるような問題点があ
り、その改良が要望されていた。
【0006】すなわち、ボールねじ等を主要部として備
える駆動ユニットの場合、その停止位置決め精度はきわ
めて高い一方、その構成部品・装置の価格も非常に高価
である。これがため、きわめて高精度な位置決め制御は
要求されず、むしろ簡易で安価な構造の装置を製作しよ
うとする場合、この駆動ユニットは不向きであった。
【0007】また、ボールねじは回転駆動されるため、
それ自体が回転止め機能を備えていないことから、直線
運動に加えて回転止めが必要な部位に使用される場合
は、スプライン嵌合やキー嵌合等を利用した回転止め機
構を別途必要とし、装置構造の複雑化、大型化あるいは
装置コストの上昇を招く。
【0008】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、直線運動
の作動制御と回転止めの双方が必要な装置部位に適し、
しかも単純かつコンパクトな構造を備えたブレーキ装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のブレーキ装置は、相対的な直線運動を行う
二つの部材間に装着される装置であって、一方の部材に
取り付けられるロッド部材と、他方の部材に取り付けら
れ、上記ロッド部材に沿って相対的に直線移動可能な筒
状部材と、これら筒状部材とロッド部材との相対的な移
動可能状態をロックするロック機構とを備えてなり、こ
のロック機構は、上記筒状部材に回転可能に保持される
ボールと、上記ロッド部材の外周面に軸方向へ直線状に
延びて設けられ、上記ボールが移動可能に嵌合する嵌合
溝と、上記筒状部材の外周部にロック解除位置とロック
位置との間を軸方向へ移動可能に設けられ、内径面に上
記ボールが係合する傾斜したロック溝を有するロック部
材とから構成され、ロック部材がロック解除位置にある
とき、上記ボールが上記傾斜したロック溝で押圧されず
浮動状態にあって、上記二つの部材の相対的な直線運
動が許容され、一方、ロック部材がロック位置にあると
き、上記ボールが傾斜したロック溝で押圧されてロッド
部材の嵌合溝に押し付けられることにより上記筒状部
材、ボールおよびロッド部材が相互一体固定されて、上
記二つの部材の相対的な直線運動が停止されることを特
徴とする。
【0010】上記ロック機構は、上記嵌合溝、ボールお
よびロック溝からなるロック構造の組が、上記ロッド部
材の軸線を中心とした円周上に、複数組円周方向等配に
設けられてなる。
【0011】上記二つの部材の一方向直線運動のみ停止
可能とする場合、上記ロック機構は一か所に設けられ、
また、両方向直線運動が停止可能とする場合、上記ロッ
ク機構は、上記ロッド軸方向の二か所に、互いに反対向
きで一対設けられる。
【0012】
【作用】例えば、本発明のブレーキ装置をエアシリンダ
の構成ユニットとして適用した場合、ピストンロッドと
してのロッド部材が可動部側に連結固定される一方、筒
状部材は固定側であるシリンダ本体に連結固定される。
【0013】そして、ロック機構のロック部材がロック
解除位置にあるとき、ボールはピストンロッドとロック
部材の間で浮動状態にあって、ピストンロッドと筒状部
材の相対的な回転を防止しつつ、相対的な摺動を許容す
る。これにより、作動空気圧によるピストンロッドのシ
リンダ本体に対する直線的な突出退入動作を許容する。
【0014】一方、ロック部材がロック位置にあると
き、シリンダ本体と一体の筒状部材、ボールおよびピス
トンロッドの三者が相互に一体固定されて、ピストンロ
ッドの突出退入動作が堅固に停止される。
【0015】また、ピストンロッド外周面の嵌合溝、筒
状部材に保持されたボールおよびロック部材内径面のロ
ック溝で構成されるロック構造の組を、ピストンロッド
の外周部に円周方向等配に複数組設けることにより、ロ
ック部材がロック位置にあるとき、ピストンロッドの突
出退入動作の停止に加えて、ピストンロッドと筒状部材
つまりはシリンダ本体との芯出し作用もなされる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】実施例1 本発明に係るブレーキ装置を図1ないし図3に示し、こ
のブレーキ装置1は、具体的にはエアシリンダ2の一部
を構成するものであって、ロッド部材3、筒状部材4、
ロック機構5および操作部(操作手段)6を主要部とし
て備えてなる。
【0018】ロッド部材3は、エアシリンダ2のピスト
ンロッドとして機能するもので、その先端3aが図示し
ない可動側部材に連結固定されるとともに、その基端が
シリンダ本体7内のピストン(図示省略)に連結固定さ
れている。このシリンダ本体7は、図示しない装置本体
等の固定側に取付け固定されるとともに、そのシリンダ
室が空気配管を介してエアポンプ等のエア供給源に連通
されている。また、シリンダ本体7の先端部には、上記
ピストンロッド3を気密性を保ちつつ摺動可能に軸支す
る先端軸受部7aが設けられている。
【0019】筒状部材4は上記ピストンロッド3と同心
状の円筒体であって、その内径面4aがピストンロッド
3の外周面3bに沿って相対的に摺動可能とされるとと
もに、その取付けフランジ部4bが上記シリンダ本体7
の先端軸受部7aに連結固定されて、シリンダ本体7と
一体にされている。
【0020】ロック機構5は、筒状部材4とピストンロ
ッド3との相対的な移動可能状態をロックするもので、
複数組のロック構造から構成され、図示例においては、
図3に示すように3組のロック構造5a,5a,5aを
備える。
【0021】このロック構造5aは、筒状部材4に保持
されたボール10と、ピストンロッド3に設けられた嵌
合溝11と、筒状部材4外周に設けられたロック部材1
2とを主要部として備えてなる。
【0022】上記ボール10は鋼球であって、上記筒状
部材4に設けられたボールポケット13内に回転可能に
保持されている。このボール10の外径寸法は、筒状部
材4の肉厚寸法よりも大きく設定されて、その球面が筒
状部材4の内外両径面4a,4cに突出されている。ま
た、ボールポケット13は、筒状部材4の径方向へ延び
た円筒面状のもので、その径寸法は上記ボール10の外
径寸法よりも若干大きなほぼ同一寸法とされている。
【0023】上記嵌合溝11は断面円弧状のものであっ
て、ピストンロッド3の外周面3bに、その軸方向へ直
線状に延びて設けられており、この嵌合溝11に、上記
ボール10が移動可能に嵌合されている。
【0024】ロック部材12は上記ピストンロッド3と
同心状の円環体であって、その内径面12aが上記筒状
部材4の外径面4cに沿って軸方向へ摺動可能とされる
とともに、この内径面12aに上記ボール10が係合す
るロック溝14を備える。このロック溝14は断面円弧
状に形成されるとともに、その底面が、図2に示すよう
に、ピストンロッド3の先端側(左側)へ向けて先細
(縮径)の傾斜面とされている。
【0025】そして、以上のような構造とされたロック
構造5aにおいて、上記ロック部材12が、ピストンロ
ッド3の先端側(ロック解除方向X)へ移動してロック
解除位置にあるとき、上記ボール10はロック溝14の
大径側部位に位置する。これにより、このボール10は
上記内外両溝11,14間で浮動状態にあり、筒状部材
4に対するピストンロッド3の移動、つまりシリンダ本
体7に対するピストンロッド3の突出退入動作が許容さ
れる。
【0026】一方、上記ロック部材12が、ピストンロ
ッド3の基端側(ロック方向Y)へ移動してロック位置
にあるとき、上記ボール10はロック溝14の小径側部
位に位置する。これにより、このボール10は上記両内
外両溝11,14間にくさび状に嵌合固定されて、ピス
トンロッド3、ボール10および筒状部材4が相互に一
体固定されることとなり、シリンダ本体7に対するピス
トンロッド3の移動特に突出動作がロック状態に置かれ
る。
【0027】前述したように、図示例のロック機構5は
3組のロック構造5a,5a,5aから構成されてい
る。これらロック構造5a,5a,5aは、図3に示す
ように、ピストンロッド3の軸線を中心とした円周上
に、円周方向へ3等配に設けられるとともに、各ロック
構造5aの構成部11,10,14は、上記ピストンロ
ッド3の軸線を中心として放射状に並んで配置されてい
る。
【0028】これにより、ロック機構5のロック部材1
2が上記ロック位置にあるとき、三つのボール10,1
0,10がそれぞれ径方向外側からピストンロッド3を
押圧して、この結果、このピストンロッド3と筒状部材
4が相互に芯出し固定されることとなる。
【0029】操作部6は、上記ロック機構5のロック部
材12を操作するもので、具体的には、上記筒状部材4
の外周部に設けられた弾発スプリング20と、ロック部
材12を軸方向へ移動操作する操作レバー21とを備え
てなる。
【0030】上記弾発スプリング20は、筒状部材4先
端に固定された抜止めリング22と上記ロック部材12
との間に介装されて、このロック部材12を上記ロック
方向(矢符Y方向)へ常時弾発付勢している。
【0031】また、上記操作レバー21は、図示しない
駆動部に連係されており、上記ロック部材12を弾発ス
プリング20の付勢力に抗して上記ロック解除方向Xへ
移動操作する。図示しないが、この操作レバー21の動
作は、エアシリンダ2の動作と連動して制御される。例
えばリミットスイッチやリニアスケール等を利用した位
置センサを用いることにより、上記ピストンロッド3の
突出量が所定値になったとき、エアシリンダ2が停止さ
れると同時に操作レバー21が駆動される。
【0032】しかして、以上のように構成されたエアシ
リンダ2において、その駆動時つまりピストンロッド3
の突出動作時は、操作レバー21により、ロック解除位
置にあるロック部材12を、弾発スプリング20の付勢
力に抗してロック解除位置へ移動させて(矢符X方
向)、この位置を保持し、ロック機構5をロック解除状
態におく。
【0033】これにより、ピストンロッド3とシリンダ
本体7の相対的な移動が可能となり、エア供給源から供
給される作動空気圧により、ピストンロッド3の突出動
作が行われる。この場合、ピストンロッド3は、上記ロ
ック機構5の回転止め作用により、シリンダ本体7に対
し回転することなく、突出動作が行われる。
【0034】ピストンロッド3の突出量が所定値に達す
ると、上記リミットスイッチ等が働いて、エアシリンダ
2への作動空気の供給を停止させるとともに、上記操作
レバー21を作動させて、ロック部材21との係合状態
を解除する。すると、このロック部材21は、弾発スプ
リング20の付勢力により、ロック解除位置からロック
位置へ移動されて(矢符Y方向)、ロック機構5をロッ
ク状態におく。
【0035】これにより、前述したように、ロック機構
5の芯出し作用と固定作用により、ピストンロッド3と
シリンダ本体7が相互に芯出しされた状態で堅固に固定
され、所期の停止位置に正確に停止される。
【0036】実施例2 本例は図4および図5に示し、ロック機構5の作動方向
が実施例1の場合と逆方向とされている。
【0037】すなわち、本例のブレーキ装置31は実施
例1と同様な基本構造を備え、その取付け方向が実施例
1と反対向きとされてなり、シリンダ本体7に対するピ
ストンロッド3の退入動作がロック状態に置かれる構成
とされている。その他の構成および作用は実施例1と同
様である。
【0038】実施例3 なお、図示しないが、実施例1と実施例2のブレーキ装
置1,31を組み合わせることにより、エアシリンダ2
のピストンロッド3の突出動作と退入動作の両方向動作
がロック状態に置かれる構成としてもよい。
【0039】実施例4 本例は図6および図7に示し、実施例3と同様、エアシ
リンダ2のピストンロッド3の突出・退入動作の双方が
ロック状態に置かれる構成とされたものである。
【0040】すなわち、本例のブレーキ装置41におい
ては、筒状部材4上の軸方向中央部に、操作部(操作手
段)50が設けられるとともに、この両側に一対のロッ
ク機構51,52が互いに反対向きに設けられている。
【0041】これらロック機構51,52は基本構造が
同一で、ロック部材12の一端部に取付フランジ53が
設けられ、ここに上記操作部50の一部を構成する永久
磁石54が設けられている。そして、両ロック機構5
1,52の永久磁石54,54のうち、例えば、一方の
永久磁石54がN極面54aを備えるとともに、他方の
永久磁石54がS極面54bを備える。
【0042】また、操作部50は、上記ロック部材12
に一体化された永久磁石54,54と、これらと協働す
る電磁石55を備える。
【0043】電磁石55は、筒状部材4上に固定された
電磁コア55aと、これを励磁する電磁コイル55bと
を備えてなり、この電磁コイル55bがリード線55c
を介して直流電源(図示省略)に電気的に接続されてい
る。
【0044】しかして、上記電磁コイル55bに流す直
流電流の+,−を切り替え操作することにより、電磁コ
ア55aの極性が切り替わる。これにより、電磁コア5
5aとその両側に位置する永久磁石54,54との吸引
力または反発力の作用で、ロック部材12,12が軸方
向へ移動して、ロック機構51,52が制御される。
【0045】つまり、両ロック部材12,12が電磁石
55から離れる方向(ロック解除方向)Xへ移動するこ
とにより、ロック機構51,52がロック解除状態にお
かれる。一方、両ロック部材12,12が電磁石55へ
接近する方向(ロック方向)Yへ移動することにより、
ロック機構51,52がロック状態におかれる。その他
の構成および作用は実施例1ないし実施例3と同様であ
る。
【0046】実施例5 本例は図8ないし図11に示し、本例のブレーキ装置6
1は、具体的には図8に示すようなチャック装置62の
案内支持部を構成するものである。
【0047】このチャック装置62は、薄板状電子回路
用基板Pの塗装システムや電子部品実装システムの構成
装置の一部として利用されるものであって、後述するよ
うに、この電子回路用基板Pを平板状態にチャック支持
するとともに、この支持状態のままチャック装置62が
天地反転動作して、電子回路用基板Pの表裏両面に対す
る処理工程が連続して行える構成とされている。
【0048】チャック装置62は、図8に示すように、
複数の耐熱性に優れるアルミニウム合金製の骨組み部材
からなる偏平な軽量ユニット構造とされており、一対の
基板チャック部63,64、案内支持部としてのブレー
キ装置61および支持フレーム65を主要部として備え
てなる。
【0049】基板チャック部63,64は基板Pの幅方
向Aの両側縁部分を弾発的にチャックするもので、いず
れも左右対称の同一構造とされ、図9に示すように、本
体バー70と、これに設けられた上下一対のチャック爪
71,71とからなる。
【0050】チャック爪71,71は弾性を有する薄板
状の金属板からなり、その先端同士が相互に閉じる方向
へ弾発的に当接されて、くちばし状の形態とされてい
る。これら両チャック爪71,71の対向内側には、弾
性ゴム部材72,72が貼着されており、これら両弾性
ゴム部材72,72間に、基板Pの表裏両面がチャック
爪71,71の弾発力をもって挟持される。
【0051】また、上下チャック爪71,71における
弾性ゴム部材72の内側(基端側)には、図示しない駆
動部のチャック開閉機構におけるチャック開閉ロッド用
の挿通孔73,73,…がそれぞれ設けられており、こ
れら上下の挿通孔73,73,…は、チャック爪72の
長手方向へ交互にずれた位置に形成されている。
【0052】これら基板チャック部63,64は、それ
ぞれ一対の支持アーム75,75または76,76を介
して、上記ブレーキ装置61に支持されており、一方の
基板チャック部63は支持ロッド3,3上に軸方向へ固
定的に支持されるとともに、他方の基板チャック部64
は支持ロッド3,3上に軸方向へ移動可能に支持されて
いる。
【0053】すなわち、上記両支持ロッド3,3の一端
部には、上記支持アーム75の基端がそれぞれ固設され
ており、これら支持アーム75,75の先端に、上記固
定側基板チャック部63の前後位置が回動可能に枢支さ
れる。
【0054】一方、両支持ロッド3,3上に摺動可能に
設けられた筒状部材4には、上記支持アーム76の基端
がそれぞれ固設されており、これら支持アーム76,7
6の先端に、上記可動側基板チャック部64の前後位置
がそれぞれ回動可能に枢支されている。
【0055】これらブレーキ装置61における支持ロッ
ド3および筒状部材4の周辺構造以外の他の構成および
作用は実施例1と同様である。
【0056】そして、上記両基板チャック部63,64
のチャック間隔Wは、可動側基板チャック部64の幅方
向Aへの移動により、基板Pの幅寸法に対応して適宜調
整可能とされている。
【0057】すなわち、上記両ブレーキ装置61,61
において、図示しない駆動部の操作レバー21により、
ロック機構5のロック部材12が互いに同期してロック
解除方向Xへ移動されることにより、ロック機構5がロ
ック解除状態におかれる。続いて、上記駆動部が可動側
基板チャック部64を幅方向へ移動させて、所定のチャ
ック間隔Wが得られた時点で、上記操作レバー21がロ
ック部材12から離隔し、弾発スプリング20の付勢力
によりロック部材12がロック方向Yへ移動されること
により、ロック機構5がロック状態におかれる。
【0058】また、上記両支持ロッド3,3は、その他
端部に固設された支持アーム77を介して、上記支持フ
レーム65の前後位置にそれぞれ回動可能に支持されて
いる。つまり、上記両支持ロッド3,3の他端部には、
支持アーム77の基端が固設されており、この支持アー
ム77の先端が、支持フレーム65に回動可能に支持さ
れる。
【0059】これにより、ブレーキ装置61,61は、
上記支持アーム75,76,77を介したリンク構造に
より、基板チャック部63,64にチャック支持された
基板Pに対して、その表裏面のいずれの側へも配置可能
とされている。
【0060】そして、上記両支持ロッド3,3の両端部
3a,3aと支持アーム77は、上記図示しない駆動部
の反転機構に接続可能とされている。この反転機構によ
り、上記ブレーキ装置61,61が基板Pの表面の上側
へ回動位置された後、チャック装置62全体が天地反転
動作されることにより、基板Pの裏面が上向きに配置さ
れるとともに、上記ブレーキ装置61,61が下側に位
置して、基板Pの裏面に対する処理工程が可能となる。
【0061】しかして、以上のように構成されたチャッ
ク装置62は、上記システムの搬入部において、上記駆
動機構によりブレーキ装置61,61が制御されて、可
動側基板チャック部64が幅方向Bへ移動し停止され、
両基板チャック部63,64のチャック間隔Wが基板P
の幅寸法に対応して適宜調整される。
【0062】この後、上記チャック開閉機構により、両
基板チャック部63,64のチャック爪71,71が開
閉操作されて、基板Pを平板状態で弾発的にチャック支
持する。
【0063】以後、このチャック装置62は搬送されな
がら、基板Pの表面に対する一連の処理工程が行われ、
さらに天地反転動作後、搬送されながら基板Pの裏面に
対する一連の処理工程が行われることとなる。
【0064】なお、上述した実施例1ないし実施例5は
いずれも、あくまでも本発明の好適な具体例を示すため
のものであって、本発明はこれら実施例に限定されるこ
となく、その範囲内で種々設計変更可能である。
【0065】つまり、本発明は、相対的な直線運動を行
う構造を備えた他の同様の装置にも適用可能であり、そ
の具体的構成も同様の機能を有する限り、適用対象装置
の構造に対応して図示例以外の構造を採用することがで
きる。例えば、図示例においては、ロック機構を構成す
るロック構造5aがいずれも3組設けられているが、こ
れに限定されることなく、目的に応じて適宜増減可能で
ある。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
単純かつコンパクトな構造を備え、直線運動の作動制御
と回転止めの双方が必要な装置部位に適するブレーキ装
置を安価に提供することができる。
【0067】例えば、本発明のブレーキ装置をエアシリ
ンダのピストンロッドとシリンダ本体との間に適用すれ
ば、ピストンロッドの惰性による突出退入動作を阻止し
て、その正確な停止位置決めを行うことができ、ボール
ねじ等を主要部として備える従来の駆動ユニットに比較
して、はるかに簡易かつ安価(約1/5以下の価格)な
駆動ユニットを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1であるブレーキ装置を備
えたエアシリンダを示す正面図である。
【図2】同ブレーキ装置の図1におけるII−II線に沿っ
た断面図である。
【図3】同ブレーキ装置の図2における III−III 線に
沿った断面図である。
【図4】本発明に係る実施例2であるブレーキ装置を備
えたエアシリンダを示す正面図である。
【図5】同ブレーキ装置の図4におけるV−V線に沿っ
た断面図である。
【図6】本発明に係る実施例3であるブレーキ装置を備
えたエアシリンダを示す正面図である。
【図7】同ブレーキ装置の図6における VII−VII 線に
沿った断面図である。
【図8】本発明に係る実施例5であるブレーキ装置を備
えた薄板状電子回路基板用チャック装置を示す斜視図で
ある。
【図9】同チャック装置の要部を示す斜視図である。
【図10】同チャック装置の要部であるブレーキ装置を
示す正面図である。
【図11】同ブレーキ装置の図10におけるXI-XI 線に
沿った断面図である。
【符号の説明】
1 ブレーキ装置 2 エアシリンダ 3 ピストンロッドまたは支持ロッド
(ロッド部材) 4 筒状部材 5 ロック機構 5a ロック機構のロック構造 6 操作部(操作手段) 7 シリンダ本体 10 ボール 11 嵌合溝 12 ロック部材 13 ボールポケット 14 ロック溝 20 操作部の弾発スプリング 21 操作部の操作レバー 31 ブレーキ装置 41 ブレーキ装置 50 操作部(操作手段) 51,52 ロック機構 54 操作部の永久磁石 55 操作部の電磁石 61 ブレーキ装置 62 チャック装置 63 固定側基板チャック部 64 可動側基板チャック部 80 操作部の操作レバー X ロック部材のロック解除方向 Y ロック部材のロック方向 P 薄板状電子回路用基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−180705(JP,A) 特開 平3−129134(JP,A) 特開 昭51−79077(JP,A) 特開 昭62−74510(JP,A) 実開 平3−41207(JP,U) 実開 昭61−530(JP,U) 実開 昭51−85383(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 63/00 B23Q 5/22 520 B23Q 5/34 520 B23Q 5/54 B23Q 3/12 B25J 19/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的な直線運動を行う二つの部材間に
    装着される装置であって、 一方の部材に取り付けられるロッド部材と、他方の部材
    に取り付けられ、上記ロッド部材に沿って相対的に直線
    移動可能な筒状部材と、これら筒状部材とロッド部材と
    の相対的な移動可能状態をロックするロック機構とを備
    えてなり、 このロック機構は、上記筒状部材に回転可能に保持され
    るボールと、上記ロッド部材の外周面に軸方向へ直線状
    に延びて設けられ、上記ボールが移動可能に嵌合する嵌
    合溝と、上記筒状部材の外周部にロック解除位置とロッ
    ク位置との間を軸方向へ移動可能に設けられ、内径面に
    上記ボールが係合する傾斜したロック溝を有するロック
    部材とから構成されてなり、 ロック部材がロック解除位置にあるとき、上記ボールが
    上記傾斜したロック溝で押圧されずに浮動状態にあっ
    て、上記二つの部材の相対的な直線運動が許容され、 一方、ロック部材がロック位置にあるとき、上記ボール
    が傾斜したロック溝で押圧されてロッド部材の嵌合溝に
    押し付けられることにより上記筒状部材、ボールおよび
    ロッド部材が相互一体固定されて、 上記二つの部材の相対的な直線運動が停止されることを
    特徴とするブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 上記ロック機構は、上記嵌合溝、ボール
    およびロック溝からなるロック構造の組が、上記ロッド
    部材の軸線を中心とした円周上に、複数組円周方向等配
    に設けられてなり、上記ロック機構のロック部材がロッ
    ク位置にあるとき、上記ロッド部材と筒状部材が相互に
    芯出し固定される請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 上記ロック機構が一か所に設けられて、
    上記二つの部材の一方向直線運動のみ停止可能な構造と
    されている請求項1または2に記載のブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 上記ロッド軸方向の二か所に、一対の上
    記ロック機構が互いに反対向きに設けられて、上記二つ
    の部材の両方向直線運動が停止可能な構造とされている
    請求項1または2に記載のブレーキ装置。
  5. 【請求項5】 上記ロック機構のロック部材を操作する
    操作手段が、弾発スプリングを備えてなる請求項1に記
    載のブレーキ装置。
  6. 【請求項6】 上記ロック機構のロック部材を操作する
    操作手段が、電磁石を備えてなる請求項1に記載のブレ
    ーキ装置。
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