JP2002281768A - 回転アクチュエータ - Google Patents

回転アクチュエータ

Info

Publication number
JP2002281768A
JP2002281768A JP2001081632A JP2001081632A JP2002281768A JP 2002281768 A JP2002281768 A JP 2002281768A JP 2001081632 A JP2001081632 A JP 2001081632A JP 2001081632 A JP2001081632 A JP 2001081632A JP 2002281768 A JP2002281768 A JP 2002281768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamp
rotary actuator
piezoelectric element
expansion
displacement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001081632A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyasu Hirasawa
友康 平澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001081632A priority Critical patent/JP2002281768A/ja
Publication of JP2002281768A publication Critical patent/JP2002281768A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造により小型・軽量化が可能で、高
トルク・高耐久性・高分解能で高精度の回転アクチュエ
ータまたは高速の回転アクチュエータを提供すること。 【解決手段】 移動方向に伸縮する伸縮手段(伸縮用ヒ
ンジ1、移動用圧電素子2)と、伸縮手段の両端に接続
される2つ以上のクランプ手段(クランプ用ヒンジ部材
6、クランプ用圧電素子7、クランプ部材8)と、を備
えるインチワーム機構からなる回転体と、インチワーム
機構の環状のレール(環状溝9,10)を有するベース1
1と、を具備し、回転体がレール(環状溝9,10)に沿
って移動し、回転運動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボット、マニピ
ュレータ、位置決めステージ等、あるいは小型・軽量で
高トルク、高分解能を必要とするアクチュエータに用い
られる回転アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】ロボットやマニピュレータ、精密位置決
めステージの駆動には、サーボモータや超音波モータが
用いられる。サーボモータにおいて小型・高トルク・高
分解能を実現するためには一般的に減速機が用いられる
が、モータの構造、減速機のサイズなどから小型化には
限界があり、多自由度のステージや多関節ロボットなど
は大きくなってしまう。超音波モータは、耐久性に問題
点があり、使用範囲が限定される。
【0003】これに対し、単純な構造のため小型化が容
易で、高推力・高分解能が得れれるアクチュエータとし
てインチワームモータがある。たとえば、回転型のイン
チワーム方式として特開平6−105568号公報の
「インチワーム」が開示されている。このインチワーム
は、略半径方向に拡縮可能でその中に挿入されている作
業杆をクランプすることができる孔を有する固定子と、
略半径方向に拡縮可能でその中に挿入されている作業杆
をクランプすることができる孔を有し、かつ前記作業杆
の軸心回りに回転可能な回転子にを有し、固定子と回転
子のクランプと回転子の回転を適切なタイミングで切り
換えることによって作動杆をパルス状に回転している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
示される特開平6−105568号公報の「インチワー
ム」にあっては、固定子と回転子の孔の中心軸のズレに
より、作業杆の回転運動にブレが生じやすいうえ、作業
杆の疲労が起こりやすいため、寿命が短くなるという問
題点があった。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、簡単な構造により小型・軽量化が可能で、高トル
ク・高耐久性・高分解能で高精度の回転アクチュエータ
または高速の回転アクチュエータを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1にかかる回転アクチュエータにあって
は、移動方向に伸縮する伸縮手段と、前記伸縮手段の両
端に接続される2つ以上のクランプ手段と、を備えるイ
ンチワーム機構からなる回転体と、前記インチワーム機
構の環状のレールを有するベースと、を具備し、前記回
転体が前記レールに沿って移動し、回転運動するもので
ある。
【0007】この発明によれば、インチワーム機構と環
状のレールから回転力を発生させることにより、簡単な
構造による小型で軽量の回転アクチュエータが実現可能
となる。
【0008】また、請求項2にかかる回転アクチュエー
タにあっては、前記ベースは、円盤形状の内部を円形に
くり貫いた形状で、回転体が円盤形状の内部の円形の空
間で回転運動をするものである。
【0009】この発明によれば、回転体をベースの内部
で回転運動させることにより、小型・軽量の回転アクチ
ュエータが実現可能となる。
【0010】また、請求項3にかかる回転アクチュエー
タにあっては、前記レールは、前記ベースの表裏両面に
設けられた環状溝からなり、前記クランプ手段は、環状
溝を表裏両側からクランプし、前記クランプ手段のクラ
ンプ機構の開閉幅が環状溝の深さよりも小さいものであ
る。
【0011】この発明によれば、レールとクランプ機構
を用いることにより、簡単な構造で確実なクランプ動作
が行え、安定した回転が可能となる。
【0012】また、請求項4にかかる回転アクチュエー
タにあっては、前記クランプ手段は、積層型圧電素子に
電圧印加あるいは印加解除した際の変位により、クラン
プ機構を開閉するものである。
【0013】この発明によれば、クランプ機構を積層型
圧電素子で開閉させることにより、小型・軽量かつ高ト
ルクの回転アクチュエータが実現可能になる。
【0014】また、請求項5にかかる回転アクチュエー
タにあっては、前記クランプ手段は、積層型圧電素子の
変位を拡大してクランプの開閉をおこなうことが可能な
ように、弾性ヒンジ等による可動部を有するものであ
る。
【0015】この発明によれば、積層型圧電素子の変位
を拡大させ、クランプとクランプ開放の動作を確実に行
なえる。
【0016】また、請求項6にかかる回転アクチュエー
タにあっては、前記伸縮手段は、変位部材と積層型圧電
素子とから構成され、前記積層型圧電素子に電圧印加あ
るいは印加解除した際の変位により前記変位部材を前記
伸縮手段の伸縮方向に変位させるものである。
【0017】この発明によれば、インチワーム機構の伸
縮を積層型圧電素子の変位により行うことにより、小型
で軽量かつ高分解能で高トルクが実現可能になる。
【0018】また、請求項7にかかる回転アクチュエー
タにあっては、前記変位部材は、変位方向が前記レール
の軌道である環状溝の半径と同一半径の円弧方向となる
ように、弾性ヒンジ等による可動部を有するものであ
る。
【0019】この発明によれば、インチワーム機構の伸
縮手段がレールの軌道である環状溝の半径と同一半径の
円弧方向に伸縮させることにより、回転体が滑らかに回
転できる。
【0020】また、請求項8にかかる回転アクチュエー
タにあっては、前記変位部材は、前記積層型圧電素子の
変位を拡大して前記伸縮手段を変位させることが可能な
ように、弾性ヒンジ等による可動部を有するものであ
る。
【0021】この発明によれば、伸縮手段の変位部材が
積層型圧電素子の変位を拡大して伸縮量を大きくするこ
とにより、インチーワーム機構の1サイクル当たりの移
動量が大きくなり回転速度を上げることができる。
【0022】また、請求項9にかかる回転アクチュエー
タにあっては、前記回転体には、前記回転体が前記レー
ルに沿って移動する円運動の中心に円運動の円を含む平
面と直角をなすように出力軸が接続されるものである。
【0023】この発明によれば、回転体の回転中心に出
力軸を設けることにより、インチワーム機構が円運動す
ると出力軸の回転運動に変換できる。また、回転体の円
運動を出力軸に直接伝達することにより、インチワーム
機構の推力のロスがなく高トルクの回転アクチュエータ
が実現可能になる。
【0024】また、請求項10にかかる回転アクチュエ
ータにあっては、前記回転体は、回転角度検出器を有す
るものである。
【0025】この発明によれば、回転体の回転角度の検
出器(エンコーダ)により、回転角の指令値と検出した
角度のズレをフィードバックすることで高精度の回転ア
クチュエータが実現可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる回転アクチ
ュエータの好適な実施の形態について添付の図面を参照
し、詳細に説明する。なお、本発明はこの実施の形態に
限定されるものではない。
【0027】図1は、本発明の実施の形態にかかわる回
転アクチュエータの回転機構部を示す説明図である。こ
の実施の形態における回転アクチュエータの回転機構部
分の構成を図1に基いて説明する。インチワーム機構か
らなる回転体の伸縮手段は伸縮用ヒンジ部材1と移動用
圧電素子2からなる。
【0028】また、伸縮手段の両伸縮端にはクランプ用
ヒンジ部材3(6)とクランプ用圧電素子4(7)とク
ランプ部5(8)から構成されるクランプ手段が接続さ
れている。このクランプ手段はベース11の表裏両側に
設けられた環状溝9、10を両側からクランプする。こ
の実施の形態では、ベースが円盤形状の内部を円形にく
りぬいた形状をしており、その空間に回転体を配置して
いるが、円盤形状の外周部を回転体が円を描くように移
動することも可能である。
【0029】つぎに、図1に示す実施例のインチワーム
機構の動作原理を、一般的なインチワーム機構を用いて
説明する。図2は、一般的なインチワーム機構の動作を
示す説明図である。図2(a)はインチワーム機構の停止
状態を表している。図2(a)において、移動用伸縮機構
22は収縮した状態である。クランプ用伸縮機構21、
23は、伸張した状態になっておりその両端がクランプ
レール24、25の内面に当たってクランプしている。
【0030】この状態から、図2(b)に示すように、ク
ランプ用伸縮機構23が収縮してクランプを開放し、そ
の後、移動用伸縮機構22が伸張することにより、クラ
ンプ用伸縮機構23が移動用伸縮機構22の伸張方向に
移動する(図2(c))。そして、クランプ用伸縮機構2
3が伸張してクランプした(図2(d))後で、クランプ
用伸縮機構21が収縮する(図2(e))。さらに、移動
用伸縮機構22が収縮し,クランプ用伸縮機構21が移
動用伸縮機構22の収縮方向に移動する(図2(f))。
その後、クランプ用伸縮機構21が伸張してクランプ
し、微小距離だけ移動して初期状態に戻る(図2
(g))。このサイクルを繰り返すことで、移動用伸縮機
構22の伸張量が移動分解能となる移動が可能となる。
【0031】また、クランプ用伸縮機構21、23がク
ランプレール24、25の内面を押してクランプするク
ランプ力が大きければ高い自己保持力が得られ、クラン
プ用伸縮機構21、23のクランプ力と移動用伸縮機構
22が伸張する際の発生力が大きければ、インチワーム
機構の推力が大きくなる。
【0032】図3は、本発明の実施の形態にかかわる回
転アクチュエータにおけるクランプ手段の動作の様子を
示す説明図である。図3に基いてこの実施の形態におけ
るクランプ手段の動作の様子を説明する。図3(a)はク
ランプ用圧電素子4(7)が収縮してクランプ用ヒンジ
部材3(6)が閉じた状態であり、クランプ部材5
(8)が環状溝9、10の底面を表裏両側からクランプ
する。
【0033】このとき、あらかじめクランプ部材5
(8)の間隔を環状溝9、10の底面間の間隔より小さ
くすることで、クランプ用ヒンジ部材3(6)の弾性ヒ
ンジのばね性によりクランプ力が発生する。図3(b)は
クランプ用圧電素子4(7)が伸張してクランプ用ヒン
ジ部材3(6)が開いた状態であり、クランプ部材5
(8)が環状溝9、10の底面から離れてクランプを開
放している。
【0034】このとき、クランプ用ヒンジ部材3(6)
によりクランプ用圧電素子の変位が拡大されている。ま
た、クランプ用ヒンジ部材3(6)の開閉幅が環状溝の
深さよりも小さいため、この状態でも2つのクランプ部
材5(8)の環状溝内にある。この実施の形態において
は、クランプ用圧電素子4(7)が収縮した状態でクラ
ンプ、伸張した状態でクランプを開放しているが、弾性
ヒンジ等を組み合わせるなどして、クランプ用圧電素子
が伸張した状態でクランプ、収縮した状態でクランプを
開放することも可能である。
【0035】図4は、本発明の実施の形態にかかわる回
転アクチュエータの伸縮手段の動作によりインチワーム
機構がレール上を移動する様子を示す説明図である。図
4に基いてこの実施の形態における伸縮手段の伸縮によ
りインチワーム機構がレール上を移動する様子を説明す
る。図4において伸縮用ヒンジ部材1の端部における●
はそこに接続されるクランプ手段がクランプ中であるこ
とを示し、○はクランプ開放中であることを示す。
【0036】図4(a)は、移動用圧電素子2が収縮して
おり両クランプ手段がクランプ中であり、アクチュエー
タが停止している状態である。図4(b)は伸縮用ヒンジ
部材1の一方の端部のクランプが開放され移動用圧電素
子2が伸張している。移動用圧電素子2の伸張により伸
縮用ヒンジ部材1のきりかき部が微小角度だけ開き、開
放している方のクランプ手段が微小距離だけ移動する。
伸縮用ヒンジ部材のきりかき部からクランプ手段までの
距離を環状溝の半径と同じ長さにすることにより、きり
かき部が開いた際にクランプ手段は常に環状溝の円弧の
方向に移動する。
【0037】図4(c)では図4(b)において開放してい
たクランプ手段がクランプし、もう一方のクランプ手段
がクランプを開放している。その後、移動用圧電素子2
が収縮することにより、開いていた伸縮用ヒンジ部材1
のきりかき部がもとに戻った状態である。
【0038】このとき、図4(b)と同様に、開放してい
るクランプ手段が環状溝の円弧の方向に移動する。図4
(b)、(c)のサイクルにより、インチワーム機構がレ
ール上を微小距離だけ移動する。このサイクルを繰返す
ことによってインチーワーム機構がレールにそって円を
描くように移動し、回転体の回転運動が可能となる。
【0039】図5は、本発明の実施の形態にかかわる回
転アクチュエータ出力軸とエンコーダの接続の様子を示
す説明図である。図5に基いてこの実施の形態における
出力軸とエンコーダとの接続の様子を説明する。接続部
材12により軸13とエンコーダ14が回転体と接続さ
れている。アクチュエータの出力は軸13の回転で伝え
られる。また、エンコーダ14より回転体の回転角度を
検出し、図示しない制御装置によりフィードバック制御
を行っている。
【0040】つぎに、以上のように説明してきた実施の
形態の回転アクチュエータが奏する効果について列挙す
る。第1に、回転体のインチワーム機構が環状のレール
(環状溝9,10)上を移動することで回転体が回転運動
することが可能となり、簡単な構造で小型・軽量の回転
アクチュエータが実現する。第2に、回転体がレール
(環状溝9,10)に沿ってベース11の内部で回転運動
することにより、回転半径を小さくすることで回転に必
要なスペースが小さくなるので、小型・軽量の回転アク
チュエータが実現する。
【0041】第3に、溝の深さよりもクランプ部の開閉
幅を小さくするとクランプを開放した状態でもインチワ
ーム機構がレール(環状溝9,10)から外れることが
なく、回転機構の剛性の確保と安定した回転が得られる
ため、簡単な構造で小型・軽量の回転アクチュエータが
実現する。第4に、 クランプ機構を積層型圧電素子
(クランプ用圧電素子4(7))で開閉させることによ
り、小さなクランプ機構で大きなクランプ力を得ること
ができるため、インチワーム機構の推力が大きくなり小
型で高トルクの回転アクチュエータが実現する。
【0042】第5に、クランプ機構が積層型圧電素子
(クランプ用圧電素子4(7))の変位を拡大すること
により、クランプ開放の際にクランプ部材とレールが接
触することがないため、伸縮手段の伸縮の際にも摩耗や
ズレが発生しない。このため、高耐久性、高精度の回転
アクチュエータが実現する。第6に、回転体の伸縮手段
を積層型圧電素子(移動用圧電素子2)に電圧を加えた際
の変位により行うことで、小型・軽量で高トルクを得る
ことができ、積層圧電素子の変位量を制御することによ
り高分解能のアクチュエータが実現する。
【0043】第7に、伸縮手段の変位部材の変位方向を
環状のレールと同一の円弧方向とすることでインチワー
ム機構のクランプ部と環状レールとの衝突や摩擦が少な
くなり、インチワーム機構が滑らかに移動できる。これ
により圧電素子(移動用圧電素子2)の発生力のロスやク
ランプ部材とレールとの摩耗が減少し、高トルク・高耐
久性の回転アクチュエータが実現する。第8に、伸縮手
段の変位部材が積層型圧電素子(移動用圧電素子2)の変
位を拡大して伸縮量が大きくなると、インチーワーム機
構の1サイクル当たりの移動量が大きくなり回転速度を
上げることができる。これにより、高速の回転アクチュ
エータが実現する。
【0044】第9に、 回転体の回転中心に出力軸(軸1
3)を設けることでインチワーム機構が円運動すると出
力軸の回転運動に変換できる。また、回転体の円運動を
出力軸(軸13)に直接伝達するため、インチワーム機構
の推力のロスがなく高トルクの回転アクチュエータが実
現する。第10に、回転体の回転角度の検出器(エンコ
ーダ14)により、回転角の指令値と検出した角度のズ
レをフィードバックすることで高精度の回転アクチュエ
ータが実現する。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる回
転アクチュエータ(請求項1)によれば、回転体のイン
チワーム機構が環状のレール上を移動することで回転体
が回転運動することが可能となり、簡単な構造で小型・
軽量の回転アクチュエータを提供することができる。
【0046】また、本発明にかかる回転アクチュエータ
(請求項2)によれば、回転体がレールに沿ってベース
の内部で回転運動することにより、回転半径を小さくす
ることで回転に必要なスペースが小さくなるため、小型
・軽量の回転アクチュエータを提供することができる。
【0047】また、本発明にかかる回転アクチュエータ
(請求項3)によれば、溝の深さよりもクランプ部の開
閉幅を小さくするとクランプを開放した状態でもインチ
ワーム機構がレールから外れることがなく、回転機構の
剛性の確保と安定した回転が得られるため、簡単な構造
で小型・軽量の回転アクチュエータを提供することでき
る。
【0048】また、本発明にかかる回転アクチュエータ
(請求項4)によれば、クランプ機構を積層型圧電素子
で開閉させることにより、小さなクランプ機構で大きな
クランプ力を得ることができるため、インチワーム機構
の推力が大きくなり小型で高トルクの回転アクチュエー
タを提供することができる。
【0049】また、本発明にかかる回転アクチュエータ
(請求項5)によれば、クランプ機構が積層型圧電素子
の変位を拡大することにより、クランプ開放の際にクラ
ンプ部材とレールが接触することがないため、伸縮手段
の伸縮の際にも摩耗やズレが発生しない。このため、高
耐久性、高精度の回転アクチュエータを提供することが
できる。
【0050】また、本発明にかかる回転アクチュエータ
(請求項6)によれば、回転体の伸縮手段を積層型圧電
素子に電圧を加えた際の変位により行うことで、小型・
軽量で高トルクを得ることができ、積層圧電素子の変位
量を制御することにより高分解能のアクチュエータを提
供することができる。
【0051】また、本発明にかかる回転アクチュエータ
(請求項7)によれば、伸縮手段の変位部材の変位方向
を環状のレールと同一の円弧方向とすることで、インチ
ワーム機構のクランプ部と環状レールとの衝突や摩擦が
少なくなり、インチワーム機構が滑らかに移動できる。
これにより圧電素子の発生力のロスやクランプ部材とレ
ールとの摩耗が減少し、高トルク・高耐久性の回転アク
チュエータを提供することができる。
【0052】また、本発明にかかる回転アクチュエータ
(請求項8)によれば、伸縮手段の変位部材が積層型圧
電素子の変位を拡大して伸縮量が大きくなると、インチ
ーワーム機構の1サイクル当たりの移動量が大きくなり
回転速度を上げることができる。これにより、高速の回
転アクチュエータを提供することができる。
【0053】また、本発明にかかる回転アクチュエータ
(請求項9)によれば、回転体の回転中心に出力軸を設
けることでインチワーム機構が円運動すると出力軸の回
転運動に変換できる。また、回転体の円運動を出力軸に
直接伝達するため、インチワーム機構の推力のロスがな
く高トルクの回転アクチュエータを提供することができ
る。
【0054】また、本発明にかかる回転アクチュエータ
(請求項10)によれば、回転体の回転角度の検出器に
より、回転角の指令値と検出した角度のズレをフィード
バックすることで高精度の回転アクチュエータを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる回転アクチュエータの実施例に
おける回転機構部を示す説明図である。
【図2】一般的なインチワーム機構の動作を示す説明図
である。
【図3】本発明にかかる回転アクチュエータの実施例に
おけるクランプ手段の動作の様子を示す説明図である。
【図4】本発明にかかる回転アクチュエータの実施例に
おける伸縮手段の動作によりインチワーム機構がレール
上を移動する様子を示す説明図である。
【図5】本発明にかかる回転アクチュエータの実施例に
おける出力軸とエンコーダの接続の様子を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 伸縮用ヒンジ部材 2 移動用圧電素子 3 クランプ用ヒンジ部材 4 クランプ用圧電素子 5 クランプ部材 6 クランプ用ヒンジ部材 7 クランプ用圧電素子 8 クランプ部材 9 環状溝 10 環状溝 11 ベース 12 接続部材 13 軸 14 エンコーダ 21 クランプ用伸縮機構 22 移動用伸縮機構 23 クランプ用伸縮機構 24 クランプレール 25 クランプレール

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動方向に伸縮する伸縮手段と、前記伸
    縮手段の両端に接続される2つ以上のクランプ手段と、
    を備えるインチワーム機構からなる回転体と、 前記インチワーム機構の環状のレールを有するベース
    と、 を具備し、 前記回転体が前記レールに沿って移動し、回転運動する
    ことを特徴とする回転アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記ベースは、円盤形状の内部を円形に
    くり貫いた形状で、回転体が円盤形状の内部の円形の空
    間で回転運動をすることを特徴とする請求項1に記載の
    回転アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記レールは、前記ベースの表裏両面に
    設けられた環状溝からなり、前記クランプ手段は、環状
    溝を表裏両側からクランプし、前記クランプ手段のクラ
    ンプ機構の開閉幅が環状溝の深さよりも小さいことを特
    徴とする請求項1に記載の回転アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記クランプ手段は、積層型圧電素子に
    電圧印加あるいは印加解除した際の変位により、クラン
    プ機構を開閉することを特徴とする請求項1に記載の回
    転アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記クランプ手段は、積層型圧電素子の
    変位を拡大してクランプの開閉をおこなうことが可能な
    ように、弾性ヒンジ等による可動部を有することを特徴
    とする請求項1に記載の回転アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記伸縮手段は、変位部材と積層型圧電
    素子とから構成され、前記積層型圧電素子に電圧印加あ
    るいは印加解除した際の変位により前記変位部材を前記
    伸縮手段の伸縮方向に変位させることを特徴とする請求
    項1に記載の回転アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 前記変位部材は、変位方向が前記レール
    の軌道である環状溝の半径と同一半径の円弧方向となる
    ように、弾性ヒンジ等による可動部を有することを特徴
    とする請求項6に記載の回転アクチュエータ。
  8. 【請求項8】 前記変位部材は、前記積層型圧電素子の
    変位を拡大して前記伸縮手段を変位させることが可能な
    ように、弾性ヒンジ等による可動部を有することを特徴
    とする請求項6に記載の回転アクチュエータ。
  9. 【請求項9】 前記回転体には、前記回転体が前記レー
    ルに沿って移動する円運動の中心に円運動の円を含む平
    面と直角をなすように出力軸が接続されることを特徴と
    する請求項1に記載の回転アクチュエータ。
  10. 【請求項10】 前記回転体は、回転角度検出器を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の回転アクチュエー
    タ。
JP2001081632A 2001-03-21 2001-03-21 回転アクチュエータ Pending JP2002281768A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001081632A JP2002281768A (ja) 2001-03-21 2001-03-21 回転アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001081632A JP2002281768A (ja) 2001-03-21 2001-03-21 回転アクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002281768A true JP2002281768A (ja) 2002-09-27

Family

ID=18937703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001081632A Pending JP2002281768A (ja) 2001-03-21 2001-03-21 回転アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002281768A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014017527A1 (ja) * 2012-07-27 2014-01-30 株式会社村田製作所 アクチュエータ
WO2014021212A1 (ja) * 2012-07-31 2014-02-06 株式会社村田製作所 アクチュエータ装置の製造方法及びアクチュエータ装置
CN104852627A (zh) * 2015-05-18 2015-08-19 西安交通大学 可实现单步大扭转角的尺蠖式压电扭矩作动器及作动方法
CN114301329A (zh) * 2021-12-24 2022-04-08 上海精测半导体技术有限公司 一种压电摆台及半导体设备
US11533004B2 (en) 2020-06-19 2022-12-20 Korea Institute Of Science And Technology Rotary motor having a rotation unit configured to make an elastic deformation

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014017527A1 (ja) * 2012-07-27 2014-01-30 株式会社村田製作所 アクチュエータ
JP5892251B2 (ja) * 2012-07-27 2016-03-23 株式会社村田製作所 アクチュエータ
WO2014021212A1 (ja) * 2012-07-31 2014-02-06 株式会社村田製作所 アクチュエータ装置の製造方法及びアクチュエータ装置
JPWO2014021212A1 (ja) * 2012-07-31 2016-07-21 株式会社村田製作所 アクチュエータ装置の製造方法及びアクチュエータ装置
CN104852627A (zh) * 2015-05-18 2015-08-19 西安交通大学 可实现单步大扭转角的尺蠖式压电扭矩作动器及作动方法
CN104852627B (zh) * 2015-05-18 2017-04-19 西安交通大学 可实现单步大扭转角的尺蠖式压电扭矩作动器及作动方法
US11533004B2 (en) 2020-06-19 2022-12-20 Korea Institute Of Science And Technology Rotary motor having a rotation unit configured to make an elastic deformation
CN114301329A (zh) * 2021-12-24 2022-04-08 上海精测半导体技术有限公司 一种压电摆台及半导体设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080023974A1 (en) Joint apparatus and hand apparatus for robot using the same
JP2001293676A (ja) パラレルリンクロボット
JP3339840B2 (ja) 水平多関節型産業用ロボット及びその制御方法
KR101462250B1 (ko) 회전식 구동장치를 이용하는 로봇 조종장치
JP2011083884A (ja) 可変剛性機構及びロボット
JPH1190867A (ja) マイクロマニピュレータ
JP4696384B2 (ja) パラレルリンクロボット
JP4246052B2 (ja) ロボット関節構造
JP2002281768A (ja) 回転アクチュエータ
JP2002005256A (ja) カム装置およびこれを用いたピックアンドプレース装置
JP5394358B2 (ja) 3自由度を有する姿勢変更機構を備えたパラレルリンクロボット
JP2536370B2 (ja) インチワ―ム
JPH1080164A (ja) 電気機械変換素子を使用した回転型駆動装置
JP2001124169A (ja) リニアモータを用いた駆動装置
JP2004017266A (ja) パラレルリンクマニピュレータ
WO2022210461A1 (ja) ロボット
JPS59175982A (ja) 駆動装置
JP2003071770A (ja) スライド式チャック及びワークの位置調整方法
US20220255469A1 (en) Piezoelectric motor, control method for piezoelectric motor, and robot
JP2001333584A (ja) インチワームによる回転アクチュエータとその作動方法
KR100609884B1 (ko) 3 자유도 미소변위 구동장치
JP2003134779A (ja) ロボット用モータ
JP2702273B2 (ja) リニアアクチュエータ
JPS6135172A (ja) 圧電モ−タ
JP2888167B2 (ja) アンテナ駆動装置