JP3129254B2 - 帳表出力管理システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置を用
いた帳表出力管理システムに関し、特に、系統農協信用
オンラインシステム（バンキングシステム）のバッチシ
ステムにおいて、農協からの出力選択対象帳表の出力要
否を管理する処理システムに適用して好適な帳表出力管
理システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の系統農協信用オンラインシステム
（バンキングシステム）のバッチシステムにおいては、
農協から依頼書をファクリミリ（ＦＡＸ）等で受付し、
その内容を基に帳表の出力要否の情報を人手により登録
していた。

【０００３】また、登録状況も管理簿に記入するという
人手による管理で行われてる、というのが実状である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この従来の方式におい
ては、下記記載の問題点を有している。

【０００５】第１の問題点は、農協から指定された適用
日に登録ミスによる出力処理漏れや不要な出力処理が発
生する場合がある、ということである。

【０００６】その理由は、受付した依頼書の情報を人手
作業によって登録しているため、である。

【０００７】第２の問題点は、農協からの出力選択対象
帳表の出力要否の登録状況を正確に把握することができ
ない、ということである。

【０００８】その理由は、登録状況を人手によって管理
している、ためである。

【０００９】したがって、本発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、農協からの処理
依頼データを基に出力選択対象帳表の出力要否情報を自
動生成することにより、従来問題とされていた、登録ミ
スによる出力処理漏れや不要な出力処理を防止する、帳
表出力管理システムを提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の帳表出力管理システムは、端末から入力さ
れた出力選択対象帳表の出力要否情報が格納されている
処理依頼データベースから処理依頼データを読み込み、
抽出パラメータの抽出指示条件に従って、条件を満足す
る全ての処理依頼データを抽出し、処理対象データファ
イルに格納する抽出手段と、前記処理対象データファイ
ルから処理依頼データを読み込み、その処理依頼データ
中の帳表コードを基に帳表制御データベースに登録する
ための指示パラメータを登録指示パラメータファイルに
格納し、処理依頼データ中の帳表コード、農協コード、
出力条件を基に帳表制御データを生成して帳表制御パラ
メータファイルに格納するパラメータ生成手段と、前記
処理対象データファイルから処理依頼データを読み込
み、登録状況一覧表を編集する登録状況一覧出力手段
と、を備え、前記出力選択対象帳表の出力要否を管理し
自動的に帳表制御情報を生成する、ことを特徴とする。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について以下
に説明する。本発明の帳表出力管理システムは、その好
ましい実施の形態において、窓口端末より入力された処
理依頼データを、抽出パラメータ（図１の１２）の指示
条件に従って、処理対象データを抽出する抽出部（図１
の１３）と、処理対象データファイル（図１の１４）か
ら帳表制御データベースへの登録指示パラメータと帳表
制御パラメータを生成するパラメータ生成部（図１の１
５）と、処理対象データファイルから登録状況を編集す
る登録状況一覧出力部（図１の１８）と、を備える。

【００１２】抽出部（１３）は、窓口端末より入力され
た出力選択対象帳表の出力要否情報が格納されている処
理依頼データベース（図１の１１）から処理依頼データ
を読み込み、抽出パラメータ（図１の１２）の抽出指示
条件に従って、条件を満足する全ての処理依頼データを
抽出し、処理対象データファイル（図１の１４）に格納
する。

【００１３】パラメータ生成部（図１の１５）は、処理
対象データファイル（図１の１４）から処理依頼データ
を読み込み、その処理依頼データ中の帳表コードを基に
帳表制御データベースに登録するための指示パラメータ
を登録指示パラメータファイル（図１の１６）に格納
し、また処理依頼データ中の帳表コード、農協コード、
出力条件を基に帳表制御データを帳表制御パラメータフ
ァイル（図１の１７）に格納する。

【００１４】登録状況一覧出力部（図１の１８）は、処
理対象データファイル（図１の１４）から処理依頼デー
タを読み込み、登録状況一覧表（図１の１９）を編集す
る。

【００１５】このように、抽出部（図１の１３）とパラ
メータ生成部（図１の１５）と登録状況一覧出力部（図
１の１８）とが、農協からの出力選択対象帳表の出力要
否を管理し、自動的に帳表制御情報を生成する。

【００１６】本発明の実施の形態の動作について以下に
説明する。抽出部（図１の１３）では、農協の窓口端末
より入力された出力選択対象帳表の出力要否情報が格納
されている処理依頼データベース（図１の１１、図２及
び図３参照）から処理依頼データを読み込み、抽出パラ
メータ（図１の１２、図４参照）の抽出指示条件に従
い、条件を満足する全ての処理依頼データを抽出し、処
理対象データファイル（図１の１４、図５参照）に一時
的に格納する。

【００１７】パラメータ生成部（図１の１５）は、処理
対象データファイル（図１の１４）から処理依頼データ
を読み込み、その処理依頼データ中の帳表コードを基に
帳表制御ＤＢに登録するための指示パラメータを登録指
示パラメータファイル（図１の１６、図６参照）に格納
する。また、処理依頼データ中の帳表コード、農協コー
ド、出力条件を基に、帳表制御データを帳表制御パラメ
ータファイル（図１の１７、図７参照）に格納する。

【００１８】登録状況一覧出力部（図１の１８）は、処
理対象データファイル（図１の１４）から処理依頼デー
タを読み込み、農協単位に登録状況を編集して登録状況
一覧表（図１の１９、図８参照）を出力する。

【００１９】本発明の実施の形態によれば、農協からの
処理依頼データを基に、出力選択対象帳表の出力要否情
報を自動生成することにより、登録ミスによる出力処理
漏れや不要な出力処理を防止することができ、処理業務
の信頼性を向上すると共に、登録状況一覧表を出力する
ことにより、正確に、且つ容易に登録状況を把握するこ
とができる。

【００２０】

【実施例】上記した本発明の実施の形態について更に詳
細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照し
て以下に説明する。

【００２１】図１は、本発明の一実施例のシステム構成
を示す図であり、本発明の帳表出力管理システムを実現
するバンキングシステムのバッチシステムの構成の一例
を示すブロック図である。

【００２２】図１を参照すると、本実施例は、窓口端末
より入力された出力選択対象帳表の出力要否情報が格納
されている処理依頼ＤＢ（データベース）１１から処理
依頼データを読み込み、抽出パラメータ１２の抽出指示
条件を満足する全ての処理依頼データを処理依頼対象デ
ータファイル１４に格納する抽出部１３と、処理対象デ
ータファイル１４から処理依頼データを読み込み、帳表
制御ＤＢに登録する指示パラメータを登録指示パラメー
タファイル１６に格納し、帳表制御データを帳表制御パ
ラメータファイル１７に格納するパラメータ生成部１５
と、処理対象データファイル１４から処理依頼データを
読み込み、登録状況一覧表１９を編集する登録状況一覧
出力部１８と、を備える。

【００２３】各処理段階では、処理依頼ＤＢ１１、抽出
パラメータ１２、処理対象データファイル１４、登録指
示パラメータファイル１６、帳表制御パラメータファイ
ル１７、登録状況一覧表１９と、を備える。

【００２４】なお、図１においては、上記以外のバンキ
ングシステムの構成要素は省略してある。実際には、帳
表制御パラメータファイルから抽出するための構成を備
えている。

【００２５】本発明の一実施例の動作について、図面を
参照して詳細に説明する。

【００２６】図２は、本発明の一実施例における処理依
頼ＤＢ１１のレコード構造の一例を示す図である。図２
を参照すると、処理依頼ＤＢ１１は、処理依頼管理レコ
ード２１と処理依頼明細レコード２２からなる。図３
は、本発明の一実施例における処理依頼ＤＢ１１のレコ
ードフォーマットの一例を示す図である。

【００２７】図３を参照すると、処理依頼管理レコード
２１は、農協店舗コード３１と次回処理依頼番号３２か
らなり、処理依頼明細レコード２２は、取消表示３３、
処理依頼管理番号３４、続いて、帳表コード３５、適用
日３６、条件３７、可否表示３８の各項目からなる（図
では、帳表コード〜可否表示は（１）〜（１０）まで繰
り返す）。

【００２８】図４は、本発明の一実施例における抽出パ
ラメータ１２のフォーマットの一例を示す図である。図
４を参照すると、抽出パラメータ１２は、データコード
区分４１、出力パターン区分４２、作成要否区分４３を
含み、続いて農協コード区分がつづく。

【００２９】抽出部１３は、農協の窓口端末より入力さ
れた出力選択対象帳表の出力要否情報が格納されている
処理依頼ＤＢ１１から抽出パラメータ１２（図４参照）
の作成要否区分４３が“１”（パラメータ作成）の場
合、処理依頼管理レコード２１（図３（ａ）参照）を読
み込み、配下の処理依頼明細レコード２２（図３（ｂ）
参照）の取消表示３３が“０”（有効）で、適用日３６
が処理日の２営業日前である処理依頼明細レコード２２
のみを抽出、処理対象データファイル１４に処理依頼抽
出データ５１（図５参照）を登録（対象データが全て処
理を終了するまで繰り返す）する。

【００３０】図５は、本発明の一実施例における処理対
象データファイル１４のフォーマットの一例を示したも
のである。図５（ａ）を参照すると、処理依頼抽出デー
タ５１は、農協コード５３、帳表コード５４、条件５
５、可否表示５６からなる。

【００３１】抽出パラメータ１２の作成要否区分４３が
“０”（一覧表作成）の場合、処理依頼管理レコード２
１を読み込み、配下の処理依頼明細レコード２２の取消
表示３３が“０”で、抽出パラメータ１２の出力パター
ン４２の条件を満足する処理依頼明細レコード２２のみ
を抽出し、処理対象データファイル１４に、処理依頼抽
出データ５２（図５参照）を登録（対象データが全て処
理を終了するまで繰り返す）する。図５（ｂ）を参照す
ると、処理依頼抽出データ５２は、農協コード５０１、
処理依頼管理番号５０２、帳表コード５０３、適用日５
０４、条件５０５、可否表示５０６からなる。

【００３２】図６は、本発明の一実施例における登録指
示パラメータファイル１６のフォーマットの一例を示す
図である。図６を参照すると、登録指示パラメータファ
イル１６は登録区分６１と帳表コード６２からなる。図
７は、本発明の一実施例における帳表制御パラメータフ
ァイル１７のフォーマットの一例を示す図である。図７
を参照すると、条件設定対象農協レコード７１は、種別
７２につづいて、農協コード７４、判定フラグ７５を農
協分繰り返し備える。また出力条件レコード７２は、種
別７６につづいて、農協コード７７、出力条件７８を繰
り返し備える。

【００３３】パラメータ生成部１５は、処理対象データ
ファイル１４から処理依頼抽出データ５１（図５（ａ）
参照）を読み込み、そのデータ中の帳表コード５４を、
帳表コード６２に、登録区分６１（図６参照）に“１”
をそれぞれセットして、登録指示パラメータファイル１
６に登録する（同一帳表コードが複数ある場合は最初の
１つだけ処理をする）。

【００３４】また、処理依頼抽出データ５１（図５
（ａ）参照）中の農協コード５３を、農協コード７４、
７７（図７参照）に、可否表示５６を、判定フラグ７５
に、条件５５を出力条件７８にそれぞれセットして帳表
制御パラメータファイル１７に登録する。（図７の条件
設定対象農協レコードと出力条件レコードは同期をとっ
て更新する）

【００３５】登録状況一覧出力部１８は、処理対象デー
タファイル１４から処理依頼抽出データ５２を読み込
み、図８に示した登録状況一覧表１９として農協単位に
編集する。図８は、本発明の一実施例における登録状況
一覧表１９の出力イメージを模式的に示す図である。

【００３６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば下
記記載の効果を奏する。

【００３７】本発明の第１の効果は、農協から指定され
た適用日に、登録ミス等による出力処理漏れや不要な出
力処理が発生しなくなる、ということである。

【００３８】その理由は、本発明においては、受付した
処理依頼データ毎に農協単位にデータを登録し、毎日の
バッチ処理において、処理依頼ＤＢを検索して、当日の
処理対象データを抽出できるような構成としている、た
めである。

【００３９】本発明の第２の効果は、農協からの出力選
択対象帳表の出力要否を管理できる、ということであ
る。

【００４０】その理由は、本発明においては、処理依頼
ＤＢを検索して登録状況を一覧表に出力することにより
登録状況を管理できる、ためである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の帳表出力管理システムを実現するバン
キングシステムの一実施例の構成を示すブロック図であ
る。

【図２】本発明の一実施例における処理依頼ＤＢのレコ
ード構造の一例を示す図である。

【図３】本発明の一実施例における処処理依頼ＤＢのレ
コードフォーマットの一例を示す図である。

【図４】本発明の一実施例における抽出パラメータのフ
ォーマットの一例を示す図である。

【図５】本発明の一実施例における処理対象データファ
イルのフォーマットの一例を示す図である。

【図６】本発明の一実施例における登録指示パラメータ
ファイルのフォーマットの一例を示す図である。

【図７】本発明の一実施例における帳表制御パラメータ
ファイルのフォーマットの一例を示す図である。

【図８】本発明の一実施例における登録状況一覧表出力
イメージを示す図である。

【符号の説明】

１１ 処理依頼ＤＢ １２ 抽出パラメータ １３ 抽出部 １４ 処理対象データファイル １５ パラメータ生成部 １６ 登録指示パラメータファイル １７ 帳表制御パラメータファイル １８ 登録状況一覧出力部 １９ 登録状況一覧表

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】端末から入力された出力選択対象帳表の出
   力要否情報が格納されている処理依頼データベースから
   処理依頼データを読み込み、抽出パラメータの指示条件
   に従って該条件に適合した全ての処理依頼データを抽出
   し処理対象データファイルに格納する手段と、 前記処理対象データファイルに格納された処理依頼デー
   タの帳表コードを基に処理帳表制御データベースへ登録
   するための指示パラメータを生成すると共に、前記処理
   対象データの帳表コード、出力条件を基に帳表制御デー
   タを生成する手段と、 前記処理対象データファイルに格納された処理依頼デー
   タからから登録状況を編集し一覧として出力する手段
   と、を備えたことを特徴とする帳表出力管理システム。
2. 【請求項２】端末から入力された出力選択対象帳表の出
   力要否情報が格納されている処理依頼データベースから
   処理依頼データを読み込み、抽出パラメータの抽出指示
   条件に従って、条件を満足する全ての処理依頼データを
   抽出し、処理対象データファイルに格納する抽出手段
   と、 前記処理対象データファイルから処理依頼データを読み
   込み、その処理依頼データ中の帳表コードを基に帳表制
   御データベースに登録するための指示パラメータを登録
   指示パラメータファイルに格納し、処理依頼データ中の
   帳表コード、農協コード、出力条件を基に帳表制御デー
   タを生成して帳表制御パラメータファイルに格納するパ
   ラメータ生成手段と、 前記処理対象データファイルから処理依頼データを読み
   込み、登録状況一覧表を編集する登録状況一覧出力手段
   と、 を備え、 前記出力選択対象帳表の出力要否を管理し自動的に帳表
   制御情報を生成する、ことを特徴とする帳表出力管理シ
   ステム。
3. 【請求項３】（ａ）端末から入力された出力選択対象帳
   表の出力要否情報が格納されている処理依頼データベー
   スから処理依頼データを読み込み、抽出パラメータの抽
   出指示条件に従って、条件を満足する全ての処理依頼デ
   ータを抽出し、処理対象データファイルに格納する抽出
   処理、 （ｂ）前記処理対象データファイルから処理依頼データ
   を読み込み、その処理依頼データ中の帳表コードを基に
   帳表制御データベースに登録するための指示パラメータ
   を生成して登録指示パラメータファイルに格納し、処理
   依頼データ中の帳表コード、農協コード、出力条件を基
   に帳表制御データを生成して帳表制御パラメータファイ
   ルに格納するパラメータ生成処理、及び （ｃ）前記処理対象データファイルから処理依頼データ
   を読み込み、登録状況一覧表を編集する登録状況一覧出
   力処理、 の上記（ａ）〜（ｃ）の各処理をコンピュータで実行さ
   せるためのプログラムを記録した記録媒体。