JP3129211U - ディスク収納ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを低減できるだけでなく、安全且つ簡単に焼却廃棄することができるディスク収納ケースを提供する。
【解決手段】表表紙部と裏表紙部と背表紙部とからなる紙製の表紙部材と、前記表表紙部と前記裏表紙部との間に綴じ込まれた紙製のディスク収納部材とを有する紙製のディスク収納ケースであって、ディスク収納部材は、紙製の台紙部材と、ディスクを収納すると共に支持するディスク支持領域を備え、ディスクの出入口となるディスク支持領域の一側縁部を除く周縁部が台紙部材に貼着されてディスクを取出し可能に収納するポケット部を形成する紙製のディスク支持部材とを有する。
【選択図】図6

Description

本考案は、CD、CDR,DVD等の光ディスクを収納するディスク収納ケースに関するものであり、特に、全ての構成部材が紙により形成されたディスク収納ケースに関するものである。
従来、CD、CDR、DVD等の光ディスク(以下、「ディスク」という。)を収納するディスク収納ケースは、プラスチック等の合成樹脂により形成したものが一般的であった。
この一般的なディスク収納ケースは、内部にディスク一枚を収納可能な空間を有する合成樹脂により形成されたケース本体と、このケース本体の一端に回動自在に軸支され、ケース本体を開閉自在とした合成樹脂製の蓋体とにより構成していた。
この種のディスク収納ケースは、ディスクを衝撃から保護するために、ケース本体及び蓋体の各部位を比較的厚い合成樹脂製の板体により形成しており、蓋体を閉めた状態では、ディスクの厚さの略3倍程度の厚さを有する箱型形状をしていたため、複数枚のディスクを保管若しくは携帯する際に嵩張るという問題があった。
また、このディスク収納ケースは、全ての部材を合成樹脂で形成していたため、原材料である化石燃料の高騰等に起因して製造コストが増大するという問題があった。
このような問題を解消するディスク収納ケースとして、ディスクを収納する部分のみをプラスチックにより形成し、その他の部分を紙により形成してコストダウンを図ると共に、複数枚のディスクを簡単に収納することが可能なブック型のディスク収納ケースが考案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
特開2005−8263号公報
ところが、上記従来のディスク収納ケースは、ディスクを収納する部分をプラスチックにより形成していたため、依然として製造コストの面では改良の余地があった。
しかも、廃棄する際には、プラスチックにより形成されているディスクを収納する部分と、紙により形成されているその他の部分とを分別して廃棄する必要があったため、廃棄する際に煩雑な作業を要するという問題があった。
そこで、請求項1に係る本考案では、表表紙部と裏表紙部と背表紙部とからなる紙製の表紙部材と、表表紙部と裏表紙部との間に綴じ込まれた紙製のディスク収納部材とを有する紙製のディスク収納ケースであって、ディスク収納部材は、紙製の台紙部材と、ディスクを収納すると共に支持するディスク支持領域を備え、ディスクの出入口となるディスク支持領域の一側縁部を除く周縁部が台紙部材に貼着されてディスクを取出し可能に収納するポケット部を形成する紙製のディスク支持部材とを有することとした。
また、請求項2に係る本考案では、請求項1に記載のディスク収納ケースにおいて、ポケット部内におけるディスクの情報記録面に面する領域に、情報記録面を保護する弾力性を備えた保護膜を有することを特徴とする。
また、請求項3に係る本考案では、請求項1又は請求項2に記載のディスク収納ケースにおいて、ディスク収納部材は、収納したディスクがポケット部から脱落することを防止する紙製の脱落防止部材を有し、脱落防止部材は、所定の面積を有し、ポケット部の開口部を開閉自在に被覆すると共に、その基端縁が台紙部材に貼着されていることを特徴とする。
また、請求項4に係る本考案では、請求項1〜3のいずれか1項に記載のディスク収納ケースにおいて、脱落防止部材は、ミシン目に沿って切離可能な情報記載部を有することを特徴とする。
また、請求項5に係る本考案では、請求項1〜4のいずれか1項に記載のディスク収納ケースにおいて、台紙部材は、その中央部に表紙部材へ綴じ合わされる綴部を有すると共に、当該綴部を挟んだ両側の領域に、ポケット部が配設されていることを特徴とする。
また、請求項6に係る本考案では、請求項5に記載のディスク収納ケースにおいて、複数の前記ディスク収納部材を有し、各ディスク収納部材が、台紙部材の綴部同士で貼着され、当該綴部で折り返されて冊子状をなし、最も外側の前記綴部が背表紙部の内側に貼着されていることを特徴とする。
また、請求項7に係る本考案では、請求項1〜6のいずれか1項に記載のディスク収納ケースにおいて、ポケット部が、台紙部材の表裏両面にそれぞれ配設されていることを特徴とする。
請求項1に係る本考案では、ディスク収納ケースを構成する部材を全て紙により形成したため、ディスク収納ケースの製造コストを低減することができるだけでなく、廃棄する際に安全且つ簡単に焼却廃棄することができる。
また、請求項2に係る本考案では、紙製のディスク収納ケースでありながら、ディスクにおける情報記録面を外的衝撃から好適に保護することができる。
また、請求項3に係る本考案では、ポケット部の開口部に脱落防止部材を配設したため、ディスク収納ケースを上下逆向きにしても、収納したディスクが脱落することがない。
また、請求項4に係る本考案では、脱落防止部材に、ミシン目に沿って切離可能な情報記載部を設けたため、収納しているディスクのタイトルや内容等を情報記載部に書き込むことができ、その後、別のディスクを収納する際には、ミシン目に沿って情報記載部を切り離し、残った脱落防止部材に、新たに収納したディスクのタイトルや内容等を書き込むことができる。
また、請求項5に係る本考案では、台紙部材の中央部に表紙部材へ綴じ合わされる綴部を設け、当該綴部を挟んだ両側の領域に、ディスク支持部材を配設したため、簡易な構造でありながら、複数枚のディスクを収納することができるディスク収納ケースとすることができる。
また、請求項6に係る本考案では、複数のディスク収納部材を備え、各ディスク収納部材が台紙部材の綴部同士で貼着されて、当該綴部で折り返されて冊子状をなし、最も外側の綴部を背表紙部の内側に貼着するように構成したため、簡易且つコンパクトな構造でありながら、さらに多数枚のディスクを収納することができる。
また、請求項7に係る本考案では、ディスク支持部材が、台紙部材の表裏両面にそれぞれ配設されているため、ディスク収納部材の構成部材数を可及的に減少させることができ、製造コストのさらなる低減と、収納可能なディスクの枚数のさらなる増加との両方を可能としたディスク収納ケースとすることができる。
以下、本考案に係るディスク収納ケースの一実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。図1は、本実施形態のディスク収納ケースの外観斜視図であり、図2は、ディスク収納ケースの表紙部材を示す説明図であり、図3は、ディスク収納ケースのディスク収納部材を示す説明図であり、図4は、ディスク収納ケースのディスク収納部材を構成する各部材を示す説明図であり、図5は、ディスク収納ケースの製造工程の一例を示す説明図であり、図6は、ディスク収納ケースの使用形態を示す説明図である。
図1に示すように、ディスク収納ケース1は、厚紙により形成した表紙部材2と、この表紙部材2に綴じ込まれた複数の紙製ディスク収納部材3とを有し、このディスク収納部材3にCD、CDR、DVD等の光ディスク(以下、「ディスク」という。)を複数枚収納可能としたブック型のディスク収納ケースである。
このディスク収納ケース1の表紙部材2は、図2に示すように、厚さ1mm程度の一葉の紙(厚紙)により形成され、表表紙部2aと裏表紙部2bと、これら表表紙部2aと裏表紙部2bとの間を繋ぐ背表紙部2cとを備えている。
表表紙部2a及び裏表紙部2bは、それぞれ各辺が少なくともディスクの直径(120mm)よりも長い矩形状(正方形状)をしており、背表紙部2cは、その長辺が表表紙部2a及び裏表紙部2bの一辺と同じ長さであり、その短辺が冊子状にしたディスク収納部材3を綴じ込めるだけの長さ(例えば、30mm)の矩形状(長方形状)をしている。
そして、この表紙部材2は、背表紙部2cの長辺を折り線として表表紙部2aと裏表紙部2bとを互いに対向するように折り曲げて使用するものである。
また、ディスク収納部材3は、表表紙部2aと裏表紙部2bとの間に綴じ込まれた状態で使用するものであり、複数枚のディスクを取出し可能に収納するものである。
このディスク収納部材3は、図3に示すように、表紙部材2と略同一形状の紙により形成された台紙部材4と、ディスクを収納すると共に支持するディスク支持領域5aを備え、ディスクの出入口となるディスク支持領域5aの一側縁部を除く周縁部が台紙部材4に貼着されてディスクを取出し可能に収納するポケット部5bを形成するディスク支持部材5と、収納したディスクがポケット部5bから脱落することを防止する脱落防止部材6とを備えている。
台紙部材4は、図4(a)に示すように、表紙部材2よりも薄い一葉の紙により形成されており、表紙部材2と略同一形状をしており、具体的には、その短辺を表紙部材2の短辺と同一の長さとし、その長辺を表紙部材2の長辺より若干短い長さとした矩形状(長方形状)をしている。
このように、台紙部材4の短辺を表紙部材2の短辺と同じ長さとすることによって、ディスク収納部材3を表紙部材2に綴じ、ディスク収納ケース1をブック型として自立させたときに、表紙部材2の下端と台紙部材4の下端が共に設置するため、ディスク収納ケース1を安定した状態で自立させることができる。
そして、この台紙部材4は、その中央部(表紙部材2と重ね合わせたときに背表紙部2cと重合する部分)に、表紙部材2又は他の台紙部材4へ綴じ合わされるための綴部4aを有しており、この綴部4aを挟んだ両側の領域がディスクを収納する際にディスク収納領域4bとして機能し、ディスク支持部材5を貼着した際にポケット部5bが配設される部分となる。
また、各ディスク収納領域4bの周縁部において、ディスクの出入口となる一側縁部(上端縁部)を除く部分と、ディスクの出入口となる部分のやや上側で脱落防止部材6を貼着する部分と、綴部4aとに、接着材であるホットメルト10を選択的に塗布しておく。このホットメルト10としては、デンプンを原材料としたものを用いるようにしており、これにより、ディスク収納ケース1を廃棄する際に焼却しても有害なガスが発生しないようにしている。
さらに、この台紙部材4におけるディスク収納領域4bには、収納するディスクの情報記録面を保護する弾力性を備えた保護膜を形成するようにしている。すなわち、このディスク収納領域4bは、ポケット部5b内におけるディスクの情報記録面に面する領域となりうるため、当該ディスク収納領域4bに弾力性を備えた保護膜を設けることによって、ディスクにおける情報記録面を外的衝撃から好適に保護することができるように構成している。
また、ディスク支持部材5は、図4(b)に示すように、台紙部材4と同様の紙により形成されており、その中央部(台紙部材4と重ね合わせたときに台紙部材4の綴部4aと重合する部分)に、綴部5cを有しており、この綴部5cを挟んだ両側に、台紙部材4に貼着されてディスクを収納すると共にディスクを支持するポケット部5b(図3参照)を形成するディスク支持領域5aを有している。
この各ディスク支持領域5aは、一辺が少なくともディスクの直径よりも長い略矩形状の領域であり、特にディスクの出入口となる一側縁部に、略半円弧状の切欠部5dを有している。そして、このディスク収納ケース1に収納したディスクを取出す際には、この切欠部5dから露出しているディスクの一部に指を当ててディスクを取出すことができるようにしている。
しかも、このディスク支持領域5aにおける台紙部材4と対向する面には、台紙部材4におけるディスク収納領域4bと同様に、収納するディスクの情報記録面を保護する弾力性を備えた保護膜を形成するようにしている。すなわち、このディスク支持領域5aは、ポケット部5b内におけるディスクの情報記録面に面する領域となりうるため、当該ディスク収納領域4bに弾力性を備えた保護膜を設けることによって、ディスクにおける情報記録面を外的衝撃から好適に保護することができるように構成している。
また、脱落防止部材6は、図4(c)に示すように、ディスク支持部材5のディスク支持領域5aを被覆可能な所定の面積を有する略矩形状の紙により形成されており、その上端縁部を台紙部材4におけるディスク収納領域4bの上端縁部に合わせて貼着することにより、ポケット部5bの開口部であるディスクの出入口を開閉自在に被覆するように配設されるものである。
また、この脱落防止部材6は、その中央を横断するようにミシン目6aが形成されており、このミシン目6a沿って切離可能な情報記載部6bを備えている。この情報記載部6bは、ポケット部5bに収納したディスクに記録している情報のタイトル等を記載するために使用するものである。
この情報記載部6bは、上記のように、ミシン目6aに沿って切り離すことができるため、ポケット部5bに新たに別のディスクを収納する場合には、脱落防止部材6から切り離し、情報記載部6bを切り離して残った部分の脱落防止部材6に、新たに収納するディスクに記録した情報のタイトル等を記載することができるように構成している。
また、この脱落防止部材6も紙製であるため、図4(c)に示す脱落防止部材6のミシン目6aよりも上の部分にも、情報を記載することが可能であり、この部分に関しても情報記載部6bとして機能させることができる。
なお、ここでは、脱落防止部材6に一本だけミシン目6aを設けるようにしているが、このミシン目6aは、脱落防止部材6を横断するように複数本並行に設けてもよく、そうすることにより、情報記載部6bを複数配設することができるので、異なる情報を記録したディスクの複数回の入れ替えにも対応することができる。
ここで、本実施形態のディスク収納ケース1を製造する工程について説明する。このディスク収納ケース1は、上記したように、図2に示した表紙部材2と、図4(a)に示した台紙部材4と、図4(b)に示したディスク支持部材5と、図4(c)に示した脱落防止部材6とをそれぞれ貼り合わせることによって製造する。
具体的には、図5に示すように、まず、幅が図4(a)に示した台紙部材4の長辺と同じ長で、長さが例えば100mの厚紙からなるロール紙7を用意する。このロール紙7は、後の製造工程において、図5に示す複数の裁断箇所8(図5における一点鎖線)で裁断されて複数枚の台紙部材4となる。
次に、このロール紙7表面の所定位置(ディスク支持部材5を貼着する位置、「図4(a)、図5参照」)に接着材であるホットメルト10を塗布すると共に、ディスク収納領域4bに収納するディスクの情報記録面を保護する弾力性を備えた保護膜を形成する。
次に、ホットメルト10を塗布したロール紙7の表面の所定位置に、予め図4(b)に示すような形状に形成した複数枚の紙製のディスク支持部材5を順次載置すると共に過熱処理して、ロール紙7上に順次ディスク支持部材5を貼着していく。
このとき、各ディスク支持部材5のディスク支持領域5aにおける台紙部材4と対向する面には、予め収納するディスクの情報記録面を保護する弾力性を備えた保護膜を形成しておく。なお、図5では、説明を簡単にするために、ロール紙7の最も手前側部分を用いて一つのディスク収納部材3を製造している所を示すようにしているが、実際には、ロール紙7全体を用いて、複数のディスク収納部材3を一度に製造する。
次に、ロール紙7表面の所定位置(脱落防止部材6を貼着する位置「図4(a)、図5参照」)にホットメルト10を塗布し、その後、ロール紙7の表面の所定位置に、予め図4(c)に示すような形状に形成した複数枚の脱落防止部材6を順次載置すると共に加熱処理して、ロール紙7上に順次脱落防止部材6貼着していく。
次に、ディスク支持部材5及び脱落防止部材6を貼着したロール紙7の裏面側に関しても同様に、ホットメルト10の塗布とディスク支持部材5の載置及び過熱処理を行うことにより、ロール紙7の裏面側に順次ディスク支持部材5を貼着させ、その後、同じくホットメルト10の塗布と脱落防止部材6の載置及び加熱処理を行うことにより、ロール紙7の裏面側に順次脱落防止部材6を貼着させる。
次に、各ディスク支持部材の綴部5cにホットメルト10を塗布した後、図5に示す各裁断箇所8を裁断することによって、複数のディスク収納部材3を製造する。このようにして製造された各ディスク収納部材3には、ポケット部5bが台紙部材4の表裏両面に綴部5cを挟んでそれぞれ配設される。
次に、こうして製造された各ディスク収納部材3を複数枚(例えば、3枚)重ね合わせると共に熱処理を行うことによって、各ディスク収納部材3がディスク収納部材3の綴部5c同士で貼着され、その後、この複数枚重ね合わせた状態のディスク収納部材3を、綴部4a、5cで折り返すことにより12枚のディスクを収納可能な冊子状にする。
最後に、この冊子状にしたディスク収納部材3のうち、最も外側におけるディスク支持部材5の綴部5cを、表紙部材2における背表紙部2c内側に当接させて加熱処理することにより、最も外側の綴部5cが背表紙部2c内側に貼着されて、図1に示すようなブック型のディスク収納ケース1が製造されることとなる。
こうして製造したディスク収納ケース1は、図6に示すようにして使用する。すなわち、ディスク9を収納する場合には、このブック型のディスク収納ケース1を開き、脱落防止部材6を上側へ捲り上げてポケット部5bの開口部を開放状態とし、開口部からポケット部5bへディスク9を挿入して収納する。その後、脱落防止部材6を元のように下側へ折り曲げて、ポケット部5bの開口部を閉塞状態にして、ディスク収納ケース1を閉じる。
このようにディスク9を収納するため、コンパクトな構造でありながら複数枚のディスク9を収納することができ、しかも、ディスク収納ケース1を閉じた状態では、脱落防止部材6がポケット部5bの開口部を閉塞状態としているため、当該ディスク収納ケース1の上下を反転させても、ポケット部5bからディスク9が脱落することがない。
さらに、このディスク収納ケース1は、上記したように、表紙部材2の短辺と、台紙部材4の短辺とを同じ長さとなるよう形成しているため、当該ディスク収納ケース1を閉じた状態で立てた場合に、表紙部材2及び台紙部材4の下端が共に接地することとなり、安定した状態で自立させることができ、平坦な所であれば任意の場所に保管することができる。
その上、このディスク収納ケース1では、台紙部材4におけるディスク収納領域4bと、ディスク支持部材5のディスク支持領域5aにおける台紙部材4と対向する面とに、ディスク9の情報記録面を保護する弾力性を備えた保護膜を形成しているため、収納したディスク9の情報記録面を外的衝撃から好適に保護することができる。なお、本実施形態では、ポケット部5bの内側両面に保護膜を形成したが、この保護膜は台紙部材4におけるディスク収納領域4bと、ディスク支持部材5のディスク支持領域5aにおける台紙部材4と対向する面とのうち、いずれか一方に設けてもよく、そうすることにより、ディスク収納ケース1の製造コストを低減することもできる。
以上説明してきたように、本実施形態のディスク収納ケース1は、構成部材の全てを紙により形成した部材を用いて製造し、しかも、接着材としてデンプンのみを原料とするホットメルト10を使用しているため、製造コストを低減することができ、しかも、廃棄する場合に焼却しても有害なガスを発生させるおそれもない。
また、上記したように、ディスク収納ケース1を製造する際には、厚紙からなるロール紙7の表裏両面にディスク支持部材5と脱落防止部材とを順次貼着した後、裁断することによってディスク収納部材3を製造するので、一度に多数枚のディスク収納部材3を製造することができ、製造工程を簡略化することもでき、ディスク収納ケースを容易に大量生産することもできる。
本実施形態のディスク収納ケースの外観斜視図である。 ディスク収納ケースの表紙部材を示す説明図である。 ディスク収納ケースのディスク収納部材を示す説明図である。 ディスク収納ケースのディスク収納部材を構成する各部材を示す説明図である。 ディスク収納ケースの製造工程の一例を示す説明図である。 ディスク収納部材の使用形態を示す説明図である。
符号の説明
1 ディスク収納ケース
2 表紙紙部材
2a 表表紙部
2b 裏表紙部
3c 背表紙部
3 ディスク収納部材
4 台紙部材
4a 綴部
4b ディスク収納領域
5 ディスク支持部材
5a ディスク支持領域
5b ポケット部
5d 切欠部
5c 綴部
6 脱落防止部材
6a ミシン目
6b 情報記載部
7 ロール紙
8 裁断箇所
9 ディスク
10 ホットメルト

Claims (7)

  1. 表表紙部と裏表紙部と背表紙部とからなる紙製の表紙部材と、前記表表紙部と前記裏表紙部との間に綴じ込まれた紙製のディスク収納部材とを有する紙製のディスク収納ケースであって、
    前記ディスク収納部材は、
    紙製の台紙部材と、
    ディスクを収納すると共に支持するディスク支持領域を備え、前記ディスクの出入口となる前記ディスク支持領域の一側縁部を除く周縁部が前記台紙部材に貼着されて前記ディスクを取出し可能に収納するポケット部を形成する紙製のディスク支持部材と、
    を有するディスク収納ケース。
  2. 前記ポケット部内における前記ディスクの情報記録面に面する領域に、前記情報記録面を保護する弾力性を備えた保護膜を有することを特徴とする請求項1に記載のディスク収納ケース。
  3. 前記ディスク収納部材は、
    収納した前記ディスクが前記ポケット部から脱落することを防止する紙製の脱落防止部材を有し、
    前記脱落防止部材は、所定の面積を有し、前記ポケット部の開口部を開閉自在に被覆すると共に、その基端縁が前記台紙部材に貼着されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のディスク収納ケース。
  4. 前記脱落防止部材は、ミシン目に沿って切離可能な情報記載部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のディスク収納ケース。
  5. 前記台紙部材は、その中央部に前記表紙部材へ綴じ合わされる綴部を有すると共に、当該綴部を挟んだ両側の領域に、前記ポケット部が配設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のディスク収納ケース。
  6. 複数の前記ディスク収納部材を有し、
    各ディスク収納部材が、前記台紙部材の前記綴部同士で貼着され、当該綴部で折り返されて冊子状をなし、最も外側の前記綴部が前記背表紙部の内側に貼着されていることを特徴とする請求項5に記載のディスク収納ケース。
  7. 前記ポケット部が、前記台紙部材の表裏両面にそれぞれ配設されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のディスク収納ケース。
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