JP3128925B2 - 半導体集積回路用容量素子の製造方法 - Google Patents
半導体集積回路用容量素子の製造方法Info
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- JP3128925B2 JP3128925B2 JP04044405A JP4440592A JP3128925B2 JP 3128925 B2 JP3128925 B2 JP 3128925B2 JP 04044405 A JP04044405 A JP 04044405A JP 4440592 A JP4440592 A JP 4440592A JP 3128925 B2 JP3128925 B2 JP 3128925B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解効果トランジスタ
の集積回路に用いる金属−絶縁物−金属容量素子の製造
方法に関するものである。
の集積回路に用いる金属−絶縁物−金属容量素子の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の方法としてTaOxを用いた容量
素子の製造方法を例に説明を加える。図3に従来のTa
Oxを用いた金属−絶縁物−金属容量素子の断面構造を
示す。図3において図1と等価な部分については同一の
番号または記号を用いるものとする。
素子の製造方法を例に説明を加える。図3に従来のTa
Oxを用いた金属−絶縁物−金属容量素子の断面構造を
示す。図3において図1と等価な部分については同一の
番号または記号を用いるものとする。
【0003】図3(a)は第1層金属1としてSiを含
んだ金属(α−Si、WSi等)を用いて電極を形成す
る工程を示している。図3(b)は前記第1層金属1上
にスパッタリング法によりTaOx2の堆積を行い、そ
の後紫外線を照射して活性化したオゾン雰囲気中あるい
は酸素雰囲気中での熱処理(以下、UVオゾン処理と記
す。)を行なった工程を示している。以上の工程を用い
ると、第1層金属1としてSiを含まない金属を用いた
場合よりも前記絶縁膜の耐圧の向上が著しい。これは、
第1層金属1中のSi3’がUVオゾン処理中にTaO
x2膜中に拡散して、膜中のTaの空孔5を埋めるため
と考えられている(1)(図4参照)。 (1)第26回VLSI FOLUM 高誘電率膜/強誘電体薄膜形成技術 予稿集p.21
んだ金属(α−Si、WSi等)を用いて電極を形成す
る工程を示している。図3(b)は前記第1層金属1上
にスパッタリング法によりTaOx2の堆積を行い、そ
の後紫外線を照射して活性化したオゾン雰囲気中あるい
は酸素雰囲気中での熱処理(以下、UVオゾン処理と記
す。)を行なった工程を示している。以上の工程を用い
ると、第1層金属1としてSiを含まない金属を用いた
場合よりも前記絶縁膜の耐圧の向上が著しい。これは、
第1層金属1中のSi3’がUVオゾン処理中にTaO
x2膜中に拡散して、膜中のTaの空孔5を埋めるため
と考えられている(1)(図4参照)。 (1)第26回VLSI FOLUM 高誘電率膜/強誘電体薄膜形成技術 予稿集p.21
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1層
金属1としてSiを含んだ金属を用いると、TaOx2
スパッタ時に前記第1層金属1表面のSiが酸化され、
SiO2膜1’が前記第1層金属1表面に形成されてT
aOx2と直列の容量となるため、この構造のままでは
TaOx2の持つ本来の高い容量を得ることはできな
い。また、Siを含んだ金属を用いなければならないた
め、配線金属形成工程とは別に容量素子第1層金属1形
成用にSiを含んだ金属膜を堆積する工程が必要とな
り、工程数が余分に必要となってしまう。
金属1としてSiを含んだ金属を用いると、TaOx2
スパッタ時に前記第1層金属1表面のSiが酸化され、
SiO2膜1’が前記第1層金属1表面に形成されてT
aOx2と直列の容量となるため、この構造のままでは
TaOx2の持つ本来の高い容量を得ることはできな
い。また、Siを含んだ金属を用いなければならないた
め、配線金属形成工程とは別に容量素子第1層金属1形
成用にSiを含んだ金属膜を堆積する工程が必要とな
り、工程数が余分に必要となってしまう。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、前記絶縁膜堆積後にSiあるいは前記絶縁膜の構成
元素のイオン注入を行なうことによって、Siあるいは
前記絶縁膜構成元素を前記絶縁膜中に供給する方法を用
いることにより、優れた半導体集積回路用容量素子を提
供することを目的としている。
で、前記絶縁膜堆積後にSiあるいは前記絶縁膜の構成
元素のイオン注入を行なうことによって、Siあるいは
前記絶縁膜構成元素を前記絶縁膜中に供給する方法を用
いることにより、優れた半導体集積回路用容量素子を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、容量素子第1層金属1を形成する工程、T
aあるいはTiの酸化物により構成される高誘電体絶縁
膜2を堆積する工程、イオン注入によって前記絶縁膜の
構成元素あるいはSi3を前記絶縁膜中に注入する工程
と、オゾン雰囲気中で紫外線を照射しながら熱処理を行
なう工程と、前記絶縁膜2上に第2層金属4を形成する
工程とを順次行なう。
するために、容量素子第1層金属1を形成する工程、T
aあるいはTiの酸化物により構成される高誘電体絶縁
膜2を堆積する工程、イオン注入によって前記絶縁膜の
構成元素あるいはSi3を前記絶縁膜中に注入する工程
と、オゾン雰囲気中で紫外線を照射しながら熱処理を行
なう工程と、前記絶縁膜2上に第2層金属4を形成する
工程とを順次行なう。
【0007】
【作用】本発明は上記した製造方法により、Taあるい
はTiの酸化物により構成される高誘電体絶縁膜2を用
いて製造した容量素子の耐圧を、容量の低下を抑制した
まま向上させることが可能となる。また、容量素子第1
層金属1としてSiを含まない金属も使用することが可
能となるため、プロセスの自由度を増すことが可能とな
り、配線工程数の低減が同時に実現される。また、従来
の方法よりもUVオゾン処理時のSi3の前記絶縁膜2
中への拡散状態が一定に保たれるため再現性の向上が実
現される。
はTiの酸化物により構成される高誘電体絶縁膜2を用
いて製造した容量素子の耐圧を、容量の低下を抑制した
まま向上させることが可能となる。また、容量素子第1
層金属1としてSiを含まない金属も使用することが可
能となるため、プロセスの自由度を増すことが可能とな
り、配線工程数の低減が同時に実現される。また、従来
の方法よりもUVオゾン処理時のSi3の前記絶縁膜2
中への拡散状態が一定に保たれるため再現性の向上が実
現される。
【0008】
【実施例】以下、図面を用いて本発明について説明す
る。図1は本発明を用いた容量素子の製造工程断面図で
ある。図1(a)は半導体主面側にSiを含まない金属
を用いて容量素子第1層金属1を形成した後に容量素子
の絶縁膜としてTaOx2をスパッタリング法により
0.1μm堆積する工程を示している。第1層金属1と
して本実施例としてはAlを0.2μm堆積、形成し
た。図1(b)はイオン注入法を用いてSiイオン3を
前記絶縁膜中に注入する工程を示している。イオン注入
条件は加速電圧20KeV、ドーズ量5.0×1013c
m-2とした。図1(c)はSi注入後に紫外線を照射し
て活性化したオゾンを雰囲気として400℃で30分の
熱処理を行なう工程を示している。図1(d)はレジス
トをマスクとしてイオンミリング法により加工したTa
Ox2上に第2層金属4として第1層金属1同様Alを
形成して容量素子を完成させる工程を示す。
る。図1は本発明を用いた容量素子の製造工程断面図で
ある。図1(a)は半導体主面側にSiを含まない金属
を用いて容量素子第1層金属1を形成した後に容量素子
の絶縁膜としてTaOx2をスパッタリング法により
0.1μm堆積する工程を示している。第1層金属1と
して本実施例としてはAlを0.2μm堆積、形成し
た。図1(b)はイオン注入法を用いてSiイオン3を
前記絶縁膜中に注入する工程を示している。イオン注入
条件は加速電圧20KeV、ドーズ量5.0×1013c
m-2とした。図1(c)はSi注入後に紫外線を照射し
て活性化したオゾンを雰囲気として400℃で30分の
熱処理を行なう工程を示している。図1(d)はレジス
トをマスクとしてイオンミリング法により加工したTa
Ox2上に第2層金属4として第1層金属1同様Alを
形成して容量素子を完成させる工程を示す。
【0009】図1に示した製造工程を用いることによ
り、例えば200μmφの円形容量素子を作成した場合
の容量を従来の方法の70pFから90pFに増加する
事が可能となり、本発明の効果が現われていることが分
かる。同時に耐圧は両者とも約5.0MV/cmと絶縁
耐圧として十分良好な値が得られ、容量素子としての活
用が可能であることがわかる。
り、例えば200μmφの円形容量素子を作成した場合
の容量を従来の方法の70pFから90pFに増加する
事が可能となり、本発明の効果が現われていることが分
かる。同時に耐圧は両者とも約5.0MV/cmと絶縁
耐圧として十分良好な値が得られ、容量素子としての活
用が可能であることがわかる。
【0010】なお、以上の説明においては容量素子絶縁
膜としてTaOxについて説明を行なったが、Tiの酸
化物による絶縁膜(TiOx、SrTiOx)についても
同様の効果が得られる。
膜としてTaOxについて説明を行なったが、Tiの酸
化物による絶縁膜(TiOx、SrTiOx)についても
同様の効果が得られる。
【0011】
【発明の効果】以上述べてきた様に、本発明により次の
効果がもたらされる。 1) TaおよびTiの酸化物により構成される絶縁膜
にイオン注入を行い、Siあるいは絶縁膜の構成元素を
絶縁膜中に導入してUVオゾン処理を行なうことによ
り、TaおよびTiの酸化物により構成される絶縁膜本
来の高い容量を保ったまま高耐圧化を図ることが可能と
なる。 2) 容量素子の第1層金属としてSiを含まない金属
を選択することが可能となり、プロセスの自由度を増す
ことができ、他の配線と第1層金属配線を同時に行なう
ことが可能となる。 3) UVオゾン処理時のSiの絶縁膜中への拡散量を
制御することが可能となり、再現性を増すことができ
る。
効果がもたらされる。 1) TaおよびTiの酸化物により構成される絶縁膜
にイオン注入を行い、Siあるいは絶縁膜の構成元素を
絶縁膜中に導入してUVオゾン処理を行なうことによ
り、TaおよびTiの酸化物により構成される絶縁膜本
来の高い容量を保ったまま高耐圧化を図ることが可能と
なる。 2) 容量素子の第1層金属としてSiを含まない金属
を選択することが可能となり、プロセスの自由度を増す
ことができ、他の配線と第1層金属配線を同時に行なう
ことが可能となる。 3) UVオゾン処理時のSiの絶縁膜中への拡散量を
制御することが可能となり、再現性を増すことができ
る。
【図1】本発明の半導体装置の製造方法の実施例を示す
工程断面図
工程断面図
【図2】本発明と従来の方法の容量と耐圧の点での比較
の図
の図
【図3】従来の半導体装置の製造方法の実施例を示す工
程断面図
程断面図
【図4】従来の方法のUVオゾン処理による耐圧向上の
模式図
模式図
【符号の説明】 1 容量素子第1層金属 1’ 従来の方法を用いた場合に容量素子第1層金属表
面に形成されるSiO2薄膜 2 TaまたはTiの酸化物により構成される絶縁膜 3 前記絶縁膜中にイオン注入されたSi 3’ 従来の方法により第1層金属中から拡散するSi 4 容量素子第2層金属 5 Taの空孔
面に形成されるSiO2薄膜 2 TaまたはTiの酸化物により構成される絶縁膜 3 前記絶縁膜中にイオン注入されたSi 3’ 従来の方法により第1層金属中から拡散するSi 4 容量素子第2層金属 5 Taの空孔
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/04 H01L 21/265 H01L 21/822
Claims (2)
- 【請求項1】 半導体基板上に半導体集積回路用容量素
子の第1層金属として、その成分にSiを含んだ金属以
外の金属を堆積する工程と、容量素子絶縁膜としてTa
またはTiの酸化物により構成される絶縁膜を堆積する
工程と、イオン注入によって絶縁膜の構成元素あるいは
Siを前記絶縁膜中に注入する工程と、紫外線を照射し
て活性化したオゾン雰囲気中あるいは酸素雰囲気中で熱
処理を行なう工程と、前記絶縁膜上に第2層金属を形成
する工程とを有することを特徴とする半導体集積回路用
容量素子の製造方法。 - 【請求項2】 前記絶縁膜がTaOx またはSrTiOx
を有することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回
路用容量素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04044405A JP3128925B2 (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 半導体集積回路用容量素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04044405A JP3128925B2 (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 半導体集積回路用容量素子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05243489A JPH05243489A (ja) | 1993-09-21 |
JP3128925B2 true JP3128925B2 (ja) | 2001-01-29 |
Family
ID=12690606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04044405A Expired - Fee Related JP3128925B2 (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 半導体集積回路用容量素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3128925B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103219318B (zh) * | 2013-04-12 | 2015-07-08 | 中国电子科技集团公司第十三研究所 | 一种耐高温的微波内匹配晶体管用mim电容及其制造方法 |
-
1992
- 1992-03-02 JP JP04044405A patent/JP3128925B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05243489A (ja) | 1993-09-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |