JP3128727B2 - 活性酸素消去剤 - Google Patents
活性酸素消去剤Info
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- JP3128727B2 JP3128727B2 JP07329473A JP32947395A JP3128727B2 JP 3128727 B2 JP3128727 B2 JP 3128727B2 JP 07329473 A JP07329473 A JP 07329473A JP 32947395 A JP32947395 A JP 32947395A JP 3128727 B2 JP3128727 B2 JP 3128727B2
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- Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は活性酸素消去能を有する
植物由来の組成物に関する。
植物由来の組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より活性酸素は生体組織に有害な毒
性を有するとされ、皮膚の老化や癌、脳卒中、リュウマ
チその他の様々な疾病を引き起こす重要な原因の一つに
挙げられている(生化学辞典第2版、第699頁、19
91年2月5日、東京化学同人、岩波理化学辞典第3版
増補版、第749頁、1986年2月20日、米国特許
第4022224号公報、特開昭63−79834号公
報)。この活性酸素は、superoxide dis
mutase(SOD)の作用により、その毒性が消去
されることが知られている[Misra,H.P.およ
びFridovich,I.,(1972)J.Bio
l.Chem.247,3170〜3175;Frid
ovich,I.,Advan.Enzymol.4
1,35〜97(1975)]。米国特許第40222
24号公報は、オルゴタイン中にこのSODが含まれて
いることを開示し、さらに特公昭61−29711号公
報は、玄米粉、黄粉(大豆粉)および緑茶粉の混合物に
麹菌を添加したものから、ごま油および大豆油よりなる
植物性混合油にスーパーオキサイド・ディスムターゼを
含有する成分を抽出する方法を提案している。さらに特
公平5−19531号公報は、遠赤外線で焙煎した植物
種子または胚芽に微生物を加えて醗酵させたものに、焙
煎した植物からの植物油を添加してなる活性酸素抑制組
成物を提案している。なお、本公報で例示されている植
物は米、小麦、大麦等の穀物および大豆、とうもろこし
等の豆類である。このように活性酸素の作用を抑制する
ものの提案は種々なされているが、白鶴霊芝の溶媒抽出
物が活性酸素消去能を有することについて開示した例は
見当たらない。
性を有するとされ、皮膚の老化や癌、脳卒中、リュウマ
チその他の様々な疾病を引き起こす重要な原因の一つに
挙げられている(生化学辞典第2版、第699頁、19
91年2月5日、東京化学同人、岩波理化学辞典第3版
増補版、第749頁、1986年2月20日、米国特許
第4022224号公報、特開昭63−79834号公
報)。この活性酸素は、superoxide dis
mutase(SOD)の作用により、その毒性が消去
されることが知られている[Misra,H.P.およ
びFridovich,I.,(1972)J.Bio
l.Chem.247,3170〜3175;Frid
ovich,I.,Advan.Enzymol.4
1,35〜97(1975)]。米国特許第40222
24号公報は、オルゴタイン中にこのSODが含まれて
いることを開示し、さらに特公昭61−29711号公
報は、玄米粉、黄粉(大豆粉)および緑茶粉の混合物に
麹菌を添加したものから、ごま油および大豆油よりなる
植物性混合油にスーパーオキサイド・ディスムターゼを
含有する成分を抽出する方法を提案している。さらに特
公平5−19531号公報は、遠赤外線で焙煎した植物
種子または胚芽に微生物を加えて醗酵させたものに、焙
煎した植物からの植物油を添加してなる活性酸素抑制組
成物を提案している。なお、本公報で例示されている植
物は米、小麦、大麦等の穀物および大豆、とうもろこし
等の豆類である。このように活性酸素の作用を抑制する
ものの提案は種々なされているが、白鶴霊芝の溶媒抽出
物が活性酸素消去能を有することについて開示した例は
見当たらない。
【0003】白鶴霊芝(Rhinacanthus nasuta (L.)Ku
rz)は、インド南部デカン高原の原産とされるリナカン
サス属きつねのまご科に属する常緑小低木であり、その
全草(リナカンツス草)は駆虫、消炎、皮膚真菌に対す
る抗菌作用のあることが知られ、主に中国、台湾等にお
いて、また最近では日本国においても漢方薬として用い
られている。なお、この白鶴霊芝はマンネンタケ属(C
anoderma)に属する菌類である霊芝とは全くこ
となる植物である。
rz)は、インド南部デカン高原の原産とされるリナカン
サス属きつねのまご科に属する常緑小低木であり、その
全草(リナカンツス草)は駆虫、消炎、皮膚真菌に対す
る抗菌作用のあることが知られ、主に中国、台湾等にお
いて、また最近では日本国においても漢方薬として用い
られている。なお、この白鶴霊芝はマンネンタケ属(C
anoderma)に属する菌類である霊芝とは全くこ
となる植物である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、人体に
有害な作用を及ぼす活性酸素に対して消去能を有する素
材につき鋭意研究を行った結果、白鶴霊芝の溶媒抽出物
が優れた活性酸素消去能を有することを見出し、これが
化粧料、医薬、食品等の原料として適用可能であるとの
結論に達して本発明を完成させた。
有害な作用を及ぼす活性酸素に対して消去能を有する素
材につき鋭意研究を行った結果、白鶴霊芝の溶媒抽出物
が優れた活性酸素消去能を有することを見出し、これが
化粧料、医薬、食品等の原料として適用可能であるとの
結論に達して本発明を完成させた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、白鶴霊芝の水
および/または有機溶媒抽出物およびこれを有効成分と
する活性酸素消去能を有する組成物に関する。
および/または有機溶媒抽出物およびこれを有効成分と
する活性酸素消去能を有する組成物に関する。
【0006】本発明に使用する白鶴霊芝は、市販されて
いる生のものもしくは乾燥物で、全草(地上部)あるい
は葉、茎、枝、根の各部分を単独でまたはこれらの2種
以上を適宜混合したものを使用すればよい。
いる生のものもしくは乾燥物で、全草(地上部)あるい
は葉、茎、枝、根の各部分を単独でまたはこれらの2種
以上を適宜混合したものを使用すればよい。
【0007】このような白鶴霊芝を溶媒抽出して抽出液
を得るが、抽出に使用する溶媒としては水および有機溶
媒が挙げられ、これらを単独であるいは適当割合で混合
して用いる。これらの水および有機溶媒は常温または加
熱した状態で、もしくは冷却した状態で使用する。使用
する有機溶媒としては、エタノール、メタノール、プロ
パノール、1,3−ブチレングリコール等のアルコール
類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルエチ
ルエーテル等のエーテル類、アセトン等のケトン類、ベ
ンゼン等のフェノール類、ヘキサン、ヘプタン、流動パ
ラフィン、スクワラン等の炭化水素類、その他が挙げら
れ、これらを単独または2種以上混合して使用すること
ができる。
を得るが、抽出に使用する溶媒としては水および有機溶
媒が挙げられ、これらを単独であるいは適当割合で混合
して用いる。これらの水および有機溶媒は常温または加
熱した状態で、もしくは冷却した状態で使用する。使用
する有機溶媒としては、エタノール、メタノール、プロ
パノール、1,3−ブチレングリコール等のアルコール
類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルエチ
ルエーテル等のエーテル類、アセトン等のケトン類、ベ
ンゼン等のフェノール類、ヘキサン、ヘプタン、流動パ
ラフィン、スクワラン等の炭化水素類、その他が挙げら
れ、これらを単独または2種以上混合して使用すること
ができる。
【0008】得られる白鶴霊芝の抽出液は、無臭乃至僅
かな芳香、独特のコクのある味を帯びた透明で緑褐色乃
至深い緑色の液体であり、これをそのまま使用してよい
が、好ましくは濾過、遠沈、その他の方法で精製し、さ
らには蒸留等の手段により適度に濃縮して用いる。また
この抽出液をさらに蒸留乾固、凍結乾燥等の手段で処理
して得られる無臭乃至僅かな芳香、独特のコクのある味
を帯びた緑褐色〜深緑色の微粉末として用いることも可
能である。このようにして得られる白鶴霊芝の溶媒抽出
物は、優れた活性酸素消去能を有しているので、皮膚の
老化防止目的で化粧品、活性酸素に起因する各種疾病の
予防、治療のための医薬あるいは健康維持のための食品
等の原料として好適である。 なお、この白鶴霊芝の溶
媒抽出物は、活性酸素消去能を有していることから酸化
防止能をも併せ有することが示唆され、この点でも化粧
品、医薬、食品等への使用に好適である。
かな芳香、独特のコクのある味を帯びた透明で緑褐色乃
至深い緑色の液体であり、これをそのまま使用してよい
が、好ましくは濾過、遠沈、その他の方法で精製し、さ
らには蒸留等の手段により適度に濃縮して用いる。また
この抽出液をさらに蒸留乾固、凍結乾燥等の手段で処理
して得られる無臭乃至僅かな芳香、独特のコクのある味
を帯びた緑褐色〜深緑色の微粉末として用いることも可
能である。このようにして得られる白鶴霊芝の溶媒抽出
物は、優れた活性酸素消去能を有しているので、皮膚の
老化防止目的で化粧品、活性酸素に起因する各種疾病の
予防、治療のための医薬あるいは健康維持のための食品
等の原料として好適である。 なお、この白鶴霊芝の溶
媒抽出物は、活性酸素消去能を有していることから酸化
防止能をも併せ有することが示唆され、この点でも化粧
品、医薬、食品等への使用に好適である。
【0009】次に本発明の実施例、試験例および応用例
を順に挙げて説明するが、これらは本発明の技術的範囲
を限定するものではない。
を順に挙げて説明するが、これらは本発明の技術的範囲
を限定するものではない。
【実施例】実施例1 乾燥白鶴霊芝(大協物産有限会社、以下白鶴霊芝の入手
先は全て同じ)の葉および枝3gを100℃の熱水50
0mlに2分間浸漬し、500mlに定容して独特の味
と芳香とを有する透明で緑褐色の抽出液を得た。
先は全て同じ)の葉および枝3gを100℃の熱水50
0mlに2分間浸漬し、500mlに定容して独特の味
と芳香とを有する透明で緑褐色の抽出液を得た。
【0010】実施例2 乾燥白鶴霊芝の茎、枝および葉の混合物(全草)3gを
水500mlに浸漬し、100℃に加熱して60分間保
持した後濾過し、得られた濾液を500mlに定容して
独特の味と芳香とを有する透明で緑褐色の抽出液を得
た。
水500mlに浸漬し、100℃に加熱して60分間保
持した後濾過し、得られた濾液を500mlに定容して
独特の味と芳香とを有する透明で緑褐色の抽出液を得
た。
【0011】実施例3 乾燥白鶴霊芝の枝3gを水500mlに浸漬し、100
℃に加熱して90分間保持した後濾過し、得られた濾液
を250mlに定容して独特の味と芳香とを有する透明
で緑褐色の抽出液を得た。
℃に加熱して90分間保持した後濾過し、得られた濾液
を250mlに定容して独特の味と芳香とを有する透明
で緑褐色の抽出液を得た。
【0012】実施例4 抽出例1の抽出残渣を水500mlに浸漬し、100℃
に加熱して60分間保持した後、250mlに定容して
独特の味と芳香とを有する透明で緑褐色の抽出液を得
た。
に加熱して60分間保持した後、250mlに定容して
独特の味と芳香とを有する透明で緑褐色の抽出液を得
た。
【0013】実施例5 白鶴霊芝全草および根の乾燥混合物を、下記表1に記載
したように調製した検体を各々ティーバックに入れ、熱
湯600mlを注入して1分間振盪し、独特の味と芳香
とを有する透明で緑褐色の抽出液を得た。各原料の配合形態 サンプルNo. 白鶴霊芝(2.0g) A 全原料固形のままブレンドB 全原料グラインド後ブレンド
したように調製した検体を各々ティーバックに入れ、熱
湯600mlを注入して1分間振盪し、独特の味と芳香
とを有する透明で緑褐色の抽出液を得た。各原料の配合形態 サンプルNo. 白鶴霊芝(2.0g) A 全原料固形のままブレンドB 全原料グラインド後ブレンド
【0014】実施例6 乾燥白鶴霊芝全草を粉砕機にかけて粉砕し、得られた粉
砕物をアセトン、ベンゼン、1,3−ブチレングリコー
ル、エタノール、エーテルに各々1.00g/50ml
の割合で約24時間浸漬した。次いでこのものを濾過し
て独特の味と芳香とを有する透明で深い緑色の抽出液を
得た。
砕物をアセトン、ベンゼン、1,3−ブチレングリコー
ル、エタノール、エーテルに各々1.00g/50ml
の割合で約24時間浸漬した。次いでこのものを濾過し
て独特の味と芳香とを有する透明で深い緑色の抽出液を
得た。
【0015】試験例1 実施例1〜4の方法で抽出した各抽出液を、各々100
%および蒸留水希釈10%濃度としたものをサンプルと
して用いた。スーパーオキサイドは、ヒポキサンチン−
キサンチンオキシダーゼ(hypoxanthin-xanthin oxidas
e) 系により発生させたO2 −を5,5−ジメチル−1
−ピロリン−1−オキシド[5,5-dimethyl-1-pyrroline-
N-oxide(DMPO)]でアダクトし、電子スピン共鳴装
置(ESR)を用いラジカル強度を測定した。コントロ
ールは蒸留水または緩衝液を使用し、これの値を基準に
ラジカル強度の割合と標準偏差(SD)を求めた。試験
結果を表1に示す。白鶴霊芝の溶媒抽出物には高いスー
パーオキサイド消去能があることが明らかである。
%および蒸留水希釈10%濃度としたものをサンプルと
して用いた。スーパーオキサイドは、ヒポキサンチン−
キサンチンオキシダーゼ(hypoxanthin-xanthin oxidas
e) 系により発生させたO2 −を5,5−ジメチル−1
−ピロリン−1−オキシド[5,5-dimethyl-1-pyrroline-
N-oxide(DMPO)]でアダクトし、電子スピン共鳴装
置(ESR)を用いラジカル強度を測定した。コントロ
ールは蒸留水または緩衝液を使用し、これの値を基準に
ラジカル強度の割合と標準偏差(SD)を求めた。試験
結果を表1に示す。白鶴霊芝の溶媒抽出物には高いスー
パーオキサイド消去能があることが明らかである。
【0016】
【表1】
【0017】試験例2 実施例1〜4の方法で抽出した各抽出液を凍結乾燥し、
得られた粉末を蒸留水にて適宜希釈したものをサンプル
として用いた他は、試験例1と同様に処理した。 3回
行った試験結果の平均値を表2に示す。試験結果から加
熱抽出法が効率的であることが示唆された。
得られた粉末を蒸留水にて適宜希釈したものをサンプル
として用いた他は、試験例1と同様に処理した。 3回
行った試験結果の平均値を表2に示す。試験結果から加
熱抽出法が効率的であることが示唆された。
【0018】
【表2】
【0019】試験例3 実施例5の方法で抽出したサンプルAおよびBを用い
た。スーパーオキサイドは、ヒポキサンチン−キサンチ
ンオキシダーゼ(hypoxanthin-xanthin oxidase) 系に
より発生させたO2 −を5,5−ジメチル−1−ピロリ
ン−1−オキシド[5,5-dimethyl-1-pyrroline-N-oxide
(DMPO)]でアダクトし、電子スピン共鳴装置(E
SR)を用いラジカル強度を測定した。また、ヒドロキ
シルラジカルはフェントン反応系により発生させた・O
HをDMPOでアダクトし、ESRを用いてラジカル強
度を測定した。コントロールは超純水または緩衝液を使
用し、これの値を基準にラジカル強度の割合と標準偏差
(SD)を求めた。試験結果を表3に示す。スーパーオ
キサイドの消去能では形態の違いによる差は3%程度で
しかなく、60%以上のラジカル消去能を持つため、ど
のサンプルでも強い消去能を持つといえる。またヒドロ
キシラジカルにおいても有効なラジカル消去能を示し
た。
た。スーパーオキサイドは、ヒポキサンチン−キサンチ
ンオキシダーゼ(hypoxanthin-xanthin oxidase) 系に
より発生させたO2 −を5,5−ジメチル−1−ピロリ
ン−1−オキシド[5,5-dimethyl-1-pyrroline-N-oxide
(DMPO)]でアダクトし、電子スピン共鳴装置(E
SR)を用いラジカル強度を測定した。また、ヒドロキ
シルラジカルはフェントン反応系により発生させた・O
HをDMPOでアダクトし、ESRを用いてラジカル強
度を測定した。コントロールは超純水または緩衝液を使
用し、これの値を基準にラジカル強度の割合と標準偏差
(SD)を求めた。試験結果を表3に示す。スーパーオ
キサイドの消去能では形態の違いによる差は3%程度で
しかなく、60%以上のラジカル消去能を持つため、ど
のサンプルでも強い消去能を持つといえる。またヒドロ
キシラジカルにおいても有効なラジカル消去能を示し
た。
【0020】
【表3】
【0021】試験例4 実施例6の方法で抽出したアセトン、エタノールおよび
エーテルの各抽出液を100%原液とし、これら原液の
他に各溶媒で適宜稀釈したものをサンプルとして1,1
−Diphenyl−2−picrylhydrazy
l(DPPH)ラジカル消去能を測定した。試験はDP
PH0.0012gをエタノール100mlに溶解さ
せ、得られたDPPH溶液0.1mlとサンプル0.1
mlとを反応させたものをESRを用いてラジカル強度
を測定することにより行った。なお、コントロールとし
ては各抽出に用いた溶媒と同じものをそれぞれ使用し
た。試験結果を表4に示す。いずれのサンプルも優れた
DPPHラジカル消去能を有することが明らかである。
エーテルの各抽出液を100%原液とし、これら原液の
他に各溶媒で適宜稀釈したものをサンプルとして1,1
−Diphenyl−2−picrylhydrazy
l(DPPH)ラジカル消去能を測定した。試験はDP
PH0.0012gをエタノール100mlに溶解さ
せ、得られたDPPH溶液0.1mlとサンプル0.1
mlとを反応させたものをESRを用いてラジカル強度
を測定することにより行った。なお、コントロールとし
ては各抽出に用いた溶媒と同じものをそれぞれ使用し
た。試験結果を表4に示す。いずれのサンプルも優れた
DPPHラジカル消去能を有することが明らかである。
【0022】
【表4】
【0023】試験例5 実施例6の方法で抽出したベンゼン抽出液を用い、試験
例1と同様の方法でスーパーオキサイドのラジカル強度
を測定した。なお、抽出に用いたベンゼンは水不溶性の
溶媒であるため、これが完全に除去されるまで放置して
自然蒸発させた後、20mlのエタノールで稀釈した。
このように処理した抽出液を100%原液とし、この原
液の他にエタノールで10%および1%液に稀釈したも
のをサンプルとして使用した。試験結果を表5に示す。
いずれのサンプルもスーパーオキサイド消去能を有する
ことが明らかである。
例1と同様の方法でスーパーオキサイドのラジカル強度
を測定した。なお、抽出に用いたベンゼンは水不溶性の
溶媒であるため、これが完全に除去されるまで放置して
自然蒸発させた後、20mlのエタノールで稀釈した。
このように処理した抽出液を100%原液とし、この原
液の他にエタノールで10%および1%液に稀釈したも
のをサンプルとして使用した。試験結果を表5に示す。
いずれのサンプルもスーパーオキサイド消去能を有する
ことが明らかである。
【0024】
【表5】
【0025】試験例6 実施例6の方法で抽出した1,3−ブチレングリコール
の抽出液を用い、試験例1と同様の方法でスーパーオキ
サイドのラジカル強度を測定した。試験結果を表6に示
す。この抽出液もスーパーオキサイド消去能を有するこ
とが明らかである。
の抽出液を用い、試験例1と同様の方法でスーパーオキ
サイドのラジカル強度を測定した。試験結果を表6に示
す。この抽出液もスーパーオキサイド消去能を有するこ
とが明らかである。
【0026】
【表6】
【0027】応用例1 固形石鹸 下記処方の石鹸用素材を充分混練りした後、口金を50
℃に維持た押出成型機に入れて押出し、型打ち成型機に
かけて固形石鹸を製造した。 処方(重量%) セタノール 10.00 ジブチルヒドロキシトルエン 0.02 実施例1の抽出液 20.0 着色料 微量 天然油脂石鹸ベース(牛脂40%、やし油20%、 NaOH30%、水分10%) 残量
℃に維持た押出成型機に入れて押出し、型打ち成型機に
かけて固形石鹸を製造した。 処方(重量%) セタノール 10.00 ジブチルヒドロキシトルエン 0.02 実施例1の抽出液 20.0 着色料 微量 天然油脂石鹸ベース(牛脂40%、やし油20%、 NaOH30%、水分10%) 残量
【0028】応用例2 乳液 下記処方の乳液用素材を、加温溶解、撹拌乳化、冷却等
常法により処理して乳液を得た。 処方(重量%) モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1.00 ステアリン酸 0.50 テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット 0.50 ベヘニルアルコール 0.50 親油型モノステアリン酸グリセリン 1.00 トリオクタン酸グリセリル 4.00 アボガド油 4.00 アスコルビン酸 0.10 試験例5Bの抽出液 0.015 1,3−ブチレングリコール 5.00 パラオキシ安息香酸エステル 0.20 エデト酸2ナトリウム 0.01 キサンタンガム 0.14 精製水 残量
常法により処理して乳液を得た。 処方(重量%) モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1.00 ステアリン酸 0.50 テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット 0.50 ベヘニルアルコール 0.50 親油型モノステアリン酸グリセリン 1.00 トリオクタン酸グリセリル 4.00 アボガド油 4.00 アスコルビン酸 0.10 試験例5Bの抽出液 0.015 1,3−ブチレングリコール 5.00 パラオキシ安息香酸エステル 0.20 エデト酸2ナトリウム 0.01 キサンタンガム 0.14 精製水 残量
【0029】応用例3 オレンジジュース オレンジを搾って得た汁液95ccに、実施例6の方法
でエタノール溶媒を用いて得られた抽出液5ccを混合
してオレンジジュースを得た。
でエタノール溶媒を用いて得られた抽出液5ccを混合
してオレンジジュースを得た。
【0030】応用例4 ビタミン剤 ビタミンA、B1B2、CおよびDの各粉末1kgおよ
びカルボキシメチルセルロース(CMC)500gに実
施例6の方法でエタノール溶媒を用いて得られた抽出液
を蒸発乾固させて得た粉末500gを混合したものを打
錠機にかけてビタミン剤を製造した。
びカルボキシメチルセルロース(CMC)500gに実
施例6の方法でエタノール溶媒を用いて得られた抽出液
を蒸発乾固させて得た粉末500gを混合したものを打
錠機にかけてビタミン剤を製造した。
【0031】応用例5 注射液 実施例2で得られた抽出液の凍結乾燥粉末10mgを充
分にエタノールで洗浄、殺菌し、乾燥させた粉末を生理
食塩水1ccに混合して注射薬を製造した。
分にエタノールで洗浄、殺菌し、乾燥させた粉末を生理
食塩水1ccに混合して注射薬を製造した。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る組成物は優れた活性酸素消
去能を有しており、人の健康維持、回復に有用なもので
ある。従って本発明に係る組成物は、化粧品、医薬およ
び食品の原料としての広範な用途が期待される汎用性の
高い製品である。
去能を有しており、人の健康維持、回復に有用なもので
ある。従って本発明に係る組成物は、化粧品、医薬およ
び食品の原料としての広範な用途が期待される汎用性の
高い製品である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 35/84 A23L 1/28 A61P 39/06 C09K 3/00 C09K 15/34 BIOSIS(DIALOG) CA(STN) MEDLINE(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】白鶴霊芝の水および/または有機溶媒抽出
物を有効成分とする組成物である活性酸素消去剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07329473A JP3128727B2 (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | 活性酸素消去剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07329473A JP3128727B2 (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | 活性酸素消去剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09143091A JPH09143091A (ja) | 1997-06-03 |
JP3128727B2 true JP3128727B2 (ja) | 2001-01-29 |
Family
ID=18221777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Basic Life Sciences,vol.52,p447−452,1990 |
Journal of Natural Products,vol.56,no.2,p292−294,1993 |
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