JP3128102B2 - 情報記録再生方式 - Google Patents

情報記録再生方式

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JP3128102B2
JP3128102B2 JP06025147A JP2514794A JP3128102B2 JP 3128102 B2 JP3128102 B2 JP 3128102B2 JP 06025147 A JP06025147 A JP 06025147A JP 2514794 A JP2514794 A JP 2514794A JP 3128102 B2 JP3128102 B2 JP 3128102B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SCSI(Small Comp
uter System Interface)を介してホストコンピュータか
ら送られる指令に基づいて情報記録媒体に所定の情報を
記録、あるいは再生する情報記録再生方式に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】SCSIは米国シュガート社の小型コン
ピュータとその周辺装置とを結ぶインターフェースSA
SI(Shugart Associates System Interface)を基にA
NSI(米国規格協会)X3T9.2作業委員会で審議がなさ
れ、ANSI X3.131-1986として規格化されたものであり、
現在パーソナル・コンピュータとその周辺装置を結ぶ標
準インターフェースになりつつある。また、最近ではそ
の拡張版であるSCSI−2の規格化のための作業が進
められているが、現在点では最終決定には至っていな
い。ANSIが規定するSCSIインターフェース規約
の範囲は、次の5点である。 (1)インターフェース信号の種類とその定義、信号授
受のタイミング。 (2)インターフェースとしての動作シーケンスを規定
するプロトコル、各フェーズ等の定義。 (3)ケーブル仕様、コネクタ仕様等の物理的インター
フェース条件、電送系の電機的条件。 (4)周辺機器の各種制御やデータ転送を実行するため
のコマンド体系並びにコマンドの形式および各コマンド
の機能。 (5)コマンドの実行結果をホストコンピュータに知ら
せるためのステータスバイト形式、並びにその過程にお
ける異常状態等を知らせるセンスデータの構造。
【0003】上記(4)項におけるコマンド体系は、以
下の通りである。まず、SCSIコマンドは、8種類の
グループに分けられる。CDB(Command Descripter B
lock) の最初のバイトはオペレーション・コードであ
り、その上位3ビットがグループコードを指定し、下位
5ビットがグループ毎のコマンドコード(コマンドの種
類を示すコード)を指定する。CDBの長さは、グルー
プ毎に以下のように規定されている。 (1)グループ0 … 6バイト (2)グループ1 … 10バイト (3)グループ2〜4 … リザーブ (4)グループ5 … 12バイト (5)グループ6〜7 … ベンダーユニーク(製造
者規定) グループ6〜7のCDBは、SCSIデバイス固有に定
義可能なコマンド群である。各コマンドにおいては、論
理ブロックアドレスはロジカルユニット上で固定長のデ
ータブロックが連続して配列されている。
【0004】図7はハードディスク装置における論理ブ
ロックの構成を示した図である。図7において、シリン
ダ=0、セクタ=0のデータブロックを論理ブロックア
ドレス=0とし、セクタ、トラック、シリンダの順番で
それぞれ1つ増えるごとに、論理ブロックアドレスを1
つ増加させる。論理ブロックアドレスが優れている点
は、イニシエータ(ホストコンピュータ)が先頭データ
ブロックの論理ブロックアドレスと処理ブロック数を指
定してデータをアクセスするので、物理的な構造を意識
する必要がない点である。従って、論理ブロックアドレ
スを使用すると、シリンダ、トラック、セクタ等の数が
互いに異なるデバイス同士を接続した場合に、同一のソ
フトフェアで動作させることが可能である。
【0005】図8はSCSIのシステム構成の一般例を
示した図である。論理ユニットとしては、通常図7に示
すようにハードディスク等の物理的なデバイスを接続す
ることが多いが、論理ユニット番号(LUN:Logical
Unit Number)は物理的なデバイスに付与しても良いし、
仮想的なデバイスに付与しても良い。通常、SCSIに
おいてはSCSIバス上にLUN=0〜7の8台の論理
ユニットを接続可能であり、さらに拡張メッセージを使
用することにより、最大2048台の論理ユニットを接
続可能である。
【0006】SCSIコマンドのCDBは前述のように
6バイト以上であるが、図9にグループ0のライト(Wr
ite)コマンドのCDBの一例を示す。図9においては、
Logical Unit Number がコマンドの対象となる論理ユニ
ットを、Logical Block Address がコマンドの最初に実
行される論理ブロックを、Tranfer Lengthがコマンドが
連続して実行される論理ブロック数をそれぞれ示してい
る。例えば、ライトコマンドであれば、Logical Unit N
umber で示される論理ユニットのLogical Block Addres
s で示される論理ブロックアドレスからTransfer Lengt
h で示される論理ブロック個の連続した論理ブロックに
記録がなされる。
【0007】SCSIインターフェースにおいては、コ
マンドが正常終了した場合、ターゲットはイニシエータ
に対してgoodステータスを返す。一方、コマンドが異常
終了した場合には、check condition ステータスを返す
と共に、例えば図10に示すようなセンスデータが作成
される。図10において、valid はバイト3から6のIn
formation Byteが有効であるかどうかを示すもので、va
lid =1 の場合は有効である。Error Class 及びError
Codeはセンスデータの形式を示すもので、Error Class
=7、Error Code=0の場合は、拡張センスデータであ
ることを示す。Sense Key はエラーの種別を、Informat
ion Byte(インフォメーションバイト)はエラーの発生
した場所(論理ブロック)をそれぞれ示す。Additional
Sense Length はバイト8以降の追加センスデータのバ
イト数を示すものである。また、Sense Codeはエラーの
詳細情報を示すものである。
【0008】イニシエータでは発行したコマンドに対し
てcheck condition ステータスがターゲットから返送さ
れた場合は、request statusコマンドを発行してターゲ
ットの作成したセンスデータを受信し、Sense key 及び
Sense Code からどのようなエラーが、 valid=1であ
れば、Information Byteよりどこで発生したかを知るこ
とができる。
【0009】前述のように複数の論理ブロックに対して
コマンドが与えられた場合は、ターゲットはエラーの発
生した時点でセンスデータをセットしてcheck conditio
n ステータスでコマンドを終了することが一般的であ
る。例えば、論理ブロック1から5の連続した5個の論
理ブロックのリード(read) コマンドの場合、論理ブロ
ック3をリード中にリードエラーが発生すると、ターゲ
ットはセンスデータ中のSense Key を3H(Medium Erro
r)に、Sense codeを11H(Read Error) に、Informat
ion Byteを3(エラーの発生した論理ブロック)に、va
lid をインフォメーションバイトが有効であることを示
すために1にセットしてcheck conditionステータスを
返す。イニシエータはrequest statusコマンドによりセ
ンスデータを受信し、Information Byteに示される論理
ブロック3より再度リードコマンドを発行することによ
り、エラーに対するリトライが可能である。以上説明し
たように、Information Byteはイニシエータが次にリト
ライすべき論理ブロックアドレスを示すのが一般的であ
る。
【0010】一方、従来より情報記録媒体としては、磁
気的に情報の記録・再生を行うフロッピーディスク、光
学的に情報の記録・再生を行う光学的情報記録媒体等が
知られている。光学的情報記録媒体の形態としては、デ
ィスク状、カード状、テープ状等各種のものがある。こ
のような光学的情報記録媒体のうちで、カード状の光学
的情報記録媒体(以下、光カードを称する)は、小型軽
量で持ち運びに便利な上、比較的大容量な情報記録媒体
として大きな需要が見込まれている。情報記録媒体はそ
の媒体の特性により消去書換の可能なものと、不可能な
ものがあるが、光カードは消去書換が不可能なものが一
般的で、医療分野等書換ができないことが利点となる分
野での応用が期待されている。
【0011】こうした光カードを記録媒体とした記録再
生装置では、光カードと記録再生のための光ビームを相
対的に往復運動させて光カードの記録面に情報の記録、
再生が行われ、また記録再生に際しては光ビームを記録
面上のトラックに位置付けするために、オートフォーカ
ス(AF)、オートトラッキング(AT)等の光ビーム
制御技術が用いられている。
【0012】
【発明が解決しようとしている課題】ところで、光カー
ドや光ディスクのように1トラック上に複数の論理ブロ
ック(セクタ)が配置されている場合は、1セクタ毎に
ライトしてベリファイする動作を繰り返すよりも、コマ
ンドのCDBで指定された論理ブロック範囲中、同一ト
ラックに存在する論理ブロックは一度にライトし、その
後一度にベリファイすると云う処理がなされる。このよ
うにトラック毎に処理した方が処理時間が短縮されるの
で、一般的にこの方法が用いられている。しかし、この
ように同一トラックに存在する論理ブロックに対して一
度に処理を行った場合、処理対象となった同一トラック
の複数のセクタでエラーが発生すると、従来のSCSI
で規定されているセンスデータでは、エラーの発生した
論理ブロックをホストコンピュータに知らせるバイト
は、Information Byteしか用意されていないので、複数
の論理セクタで発生したエラーを一度にホストコンピュ
ータに知らせることは困難である。そこで、このような
場合には、Information Byteに最初にエラーの発生した
論理ブロックがセットされ、ホストコンピュータではIn
formation Byteに示される最初にエラーの発生した論理
ブロックからリライトを実行するのが一般的である。
【0013】ところが、例えばライト・アンド・ベリフ
ァイ(Write and Verify) コマンドが複数の論理ブロッ
クに対して発行され、コマンドのCDBで指定された論
理ブロック範囲中の複数の論理ブロックでベリファイエ
ラーとなった場合は、Information Byteにはコマンドと
して見た場合、最初にエラーの発生した論理ブロックア
ドレス、すなわち一般的にはエラーの発生した論理アド
レス中の論理アドレスの最も小さなアドレスがセットさ
れることになる。
【0014】しかし、実際にはそれ以降の論理ブロック
でコマンドが正常終了した論理ブロックが存在する可能
性がある。これは、リード(Read) コマンドでリードエ
ラーとなった場合も、ベリファイ(Verify) コマンドで
ベリファイエラーとなった場合でも、複数の論理ブロッ
クに対してコマンドが発行された場合は同様である。そ
れにもかかわらず、従来の情報記録再生方式では、最初
にエラーの発生した論理ブロック以降の論理ブロックに
関する情報をホストコンピュータに知らせる方法がなか
ったために、ホストコンピュータはInformation Byteに
セットされたアドレスからリトライをするしかなく、エ
ラー時のリトライ処理に無駄が生じて処理時間が増大す
ると云う問題点があった。
【0015】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的はエラー発生時の処理時間を大幅
に短縮することができる情報記録再生方式を提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、スモー
ルコンピュータシステムインターフェースを介して送ら
れるホストコンピュータの指令に基づいて、1個または
複数個のセクタが配置された複数のトラックを有する記
録媒体に所定の情報を記録、あるいは記録情報を再生す
る情報記録再生方式において、少なくとも前記情報記録
媒体から情報を再生する動作を伴うコマンドの実行中に
エラーが発生した場合は、チェックコンディションステ
ータスでコマンドを終了すると共に、センスデータ中の
インフォメーションバイトに、コマンドとして見た場
合、最初にエラーの発生した論理ブロックアドレスをセ
ットし、前記コマンドとして見た場合、最初にエラーの
発生した論理ブロックアドレスに対応する情報記録媒体
のトラック上に存在する全てのセクタのステータス情報
を、前記センスデータのインフォメーションバイトとは
別のバイトに各セクタ毎にセットすることを特徴とする
情報記録再生方式によって達成される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。始めに、本実施例で情報記録媒体と
して使用する光カードの構成を説明する。図5はその光
カードの一例を示した平面図で、光カード1上には複数
のトラッキングトラック2が平行に設けられ、そのトラ
ッキングトラック2の間に情報を記録するためのデータ
トラック3が設けられている。データトラック3の両端
には、予めデータトラック3の物理的な位置を示す物理
トラック番号4がプリフォーマットされている。また、
データトラック3上には1トラック当たり4つのセクタ
31、32、33、34(それぞれトラック上の物理的
なセクタ番号は1から4)が配置されている。物理トラ
ック番号4は、光カード1の下端側が番号0で、上端側
に行くに従って番号が増加し、最上端で2499であ
る。すなわち、光カード1上には2500本のデータト
ラック3が設けられ、また全体のトラックには合計で1
0000個のセクタが配置されている。
【0018】光カード1上のセクタはSCSIの論理ブ
ロックに対応し、物理トラック0のセクタ1が論理ブロ
ック0に、セクタ4が論理ブロック3に、物理トラック
2499のセクタ4が論理ブロック9999にそれぞれ
対応している。なお、光カードではセクタサイズの異な
る複数のセクタタイプをサポートできることが一般的で
あり、1トラック上に配置されるセクタ数は図5で示し
たように4個とは限らないが、以降の説明では、図5に
示したように1トラック上には4個のセクタが配置され
ているものとする。
【0019】図6はSCSIシステムの一例を示したブ
ロック図である。図6において、5はターゲットとして
のSCSIコントローラである。SCSIコントローラ
5はSCSI規格に基づいてSCSI信号のシーケンス
制御を行うSCSIプロトコル回路(SPC)6、RO
M7に記憶されているプログラムに従いSCSIコント
ローラ5を制御するための制御装置であるMPU8、デ
ータ記録再生用のバッファメモリとして使用したり、セ
ンスデータの記憶用に使用されるRAM9で構成されて
いる。SCSIコントローラ5には、情報記録再生装置
10が接続されており、情報記録再生装置10中には、
図5で説明した光カード1が挿入され、情報の記録ある
いは再生がホストコンピュータ12からの指令に基づい
てなされる。なお、図6において、13はホストアダプ
タを示す。
【0020】図1は本実施例で使用するセンスデータを
示した図である。本実施例では、再生動作を伴うコマン
ドでエラーが発生した場合に、セットするセンスデータ
中のInformation Byteには『コマンドとした見た場合、
最初にエラーの発生したブロック』が、Sector Status
にはInformation Byteにセットした『最初にエラーの発
生した論理ブロックアドレスに対応する光カードのトラ
ック上に存在する全てのセクタのステータス情報』が各
セクタ毎にセットされる。ここでは、図5に示した光カ
ードの1トラック上には4個のセクタが配置されている
ので、Sector Status はセンスデータのバイト13〜1
6の4バイトが使用される。
【0021】図2はセンスデータ中のセクタステータス
バイトの構成を示した図である。図2において、ビット
7のValid はそのバイトが有効か無効かを示すもので、
Valid =0で無効を、Valid =1で有効をそれぞれ示し
ている。コマンドの対象となっていないセクタに対応す
るバイトのビット7は0となる。ビット0〜3のPhysic
al Sector Numberはそのバイトの示す物理セクタ番号を
示す。ビット4のScanは、そのバイトの示す物理セクタ
を光ビームが走査したかどうか、すなわち、そのセクタ
に対する記録再生がなされたかどうかを示し、Scan=0
で走査したことを、Scan=1で走査しなかったことをそ
れぞれ示している。なお、Scan=0は走査の正常終了を
示すものではなく、例えばそのセクタの記録再生中にA
Tが外れた場合でもScan=0となる。一方、そのセクタ
を走査する前にATが外れた場合は、Scan=1となる。
【0022】また、ビット5〜6のR/V Statusはそのバ
イトの示す物理セクタのリード/ベリファイ結果を示す
もので、Scan=0の場合のみ有効である。R/V Status=
00は正常終了を、R/V Status=01はデータがリード
/ベリファイできなかった(記録されていない)こと
を、R/V Status=10はリード/ベリファイされたデー
タ数が規定数に達しなかったことを、R/V Status=11
はECCデコードエラー/ベリファイエラーをそれぞれ
示している。
【0023】図3及び図4は光カード1上の記録状態を
示した模式図であり、これに基づいて本実施例の情報記
録再生方法を説明する。図中の実線の長方形は記録のな
された論理ブロック(セクタ)を、点線の長方形は記録
のなされていない論理ブロックを、長方形中の番号は論
理ブロックアドレスを、×印はエラーの発生場所をそれ
ぞれ示している。なお、図3においては、既に論理ブロ
ック0から3までデータの記録が、図4においては、既
にブロック0から6までデータの記録がそれぞれなされ
ているものとする。
【0024】ここで、図3において、ホストコンピュー
タ12から論理ブロック4から論理ブロック7までの4
ブロックのWrite and Verifyコマンドが発行されたもの
とする。このとき、全ての論理ブロックに記録及びベリ
ファイが正常に終了した場合は、SCSIコントローラ
5からSCSIバスを介してホストコンピュータ12に
goodステータスが返却される。
【0025】次に、図3において、論理ブロック4でベ
リファイエラーが発生したものとする。なお、光カード
の記録再生装置においては、ベリファイは記録とは逆方
向でなされるのが一般的であるので、ここでは記録は論
理ブロック4、5、6、7の順で、ベリファイは論理ブ
ロック7、6、5、4の順でなされたものとする。論理
ブロック4でベリファイエラーが発生すると、SCSI
コントローラ5ではセンスデータをRAM9にセットし
てSCSIバスを介してホストコンピュータ12にchec
k condition ステータスが返される。この時、センスデ
ータ中のInformation Byteには、コマンドとして見た場
合、最初にエラーの発生したブロックアドレスである4
がセットされる。センスデータのバイト13〜16には
Information Byteにセットした論理ブロック4と同じト
ラック上にある全セクタのステータス情報がそれぞれセ
ットされ、その値はそれぞれE1H、82H、83H、
84Hとなる。
【0026】なお、ベリファイエラーの場合、Sense Ke
y は3H(Medium Error) 、SenseCodeは0CH(Write
Error)がそれぞれセットされる。この場合、ホストコ
ンピュータ12ではバイト13〜16より、エラーは1
ブロックでしか発生しておらず、バイト13の示す物理
セクタ1がInformation Byteの示す論理ブロック4であ
ることがわかる。また、ホストコンピュータ12では、
14〜16の示す3ブロック、すなわち論理ブロック5
〜7に対するWrite and Verifyコマンドは正常終了して
いることがわかるので、Information Byteの示す論理ブ
ロック4に対するリトライのみを行えば良く、論理ブロ
ック5〜7に対するリトライは必要ないことがわかる。
【0027】次に、図4において、ホストコンピュータ
12から論理ブロック3から論理ブロック6までの4ブ
ロックのVerifyコマンドが発行され、論理ブロック4で
ベリファイエラーが、論理ブロック6を再生中にAT外
れが、それぞれ発生したとする。この時、SCSIコン
トローラ5ではセンスデータをRAM9にセットしてS
CSIバスを介してホストコンピュータ12にcheck co
ndition ステータスが返される。センスデータ中のInfo
rmation Byteには、コマンドとして見た場合、最初にエ
ラーの発生したブロックアドレスである4がセットされ
る。センスデータのバイト13〜16には、それぞれE
1H、82H、C3H、14Hがセットされる。なお、
バイト16の示すセクタ4はコマンドの対象となってい
ないのでValid =0となっている。
【0028】この場合、ホストコンピュータ12ではバ
イト13〜16よりエラーは2ブロックで発生してお
り、バイト13の示す物理セクタ1がInformation Byte
の示す論理ブロック4であることがわかる。また、バイ
ト14の示す物理セクタ3、すなわち論理ブロック5は
コマンドが正常終了していることがわかる。従って、In
formation Byteの示す論理ブロック4、及びセンスデー
タのバイト15の示す論理ブロック6に対するリトライ
のみを行えば良く、論理ブロック5に対するリトライは
必要ないことがわかる。
【0029】なお、以上の実施例では、図5に示した光
カードの1トラック上に4個のセクタが配置されている
ので、Sector Status はセンスデータのバイト13〜1
6の4バイトが使用されるものとして説明したが、この
バイト数は1トラック上に配置されるセクタ数に合わせ
て決定されることは言うまでもない。この場合、Sector
Status に使用するバイト数は、予め情報記録再生装置
がサポートする情報記録媒体の1トラックに配置される
セクタ数の最大値と等しいバイト数を固定値として確保
しても良い。また、例えば特開平5−27915号公報
に開示されているパーティションの概念のように、記録
再生に関するコマンドで記録再生に使用するセクタタイ
プで決まる1トラック上に配置されるセクタ数に合わせ
て可変しても良い。いずれにしても、1トラック上に配
置される全てのセクタに関するステータス情報を記憶す
るに十分なバイト数を確保できれば良い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、Readコマ
ンド、Write and Verifyコマンド、Verifyコマンドとい
った少なくとも再生動作を伴うコマンドの実行中にエラ
ーが発生した場合に、センスデータ中のInformation By
teにはコマンドとして見た場合最初にエラーの発生した
ブロックをセットすると共に、Information Byteにセッ
トした最初にエラーの発生した論理ブロックアドレスに
対応する情報記録媒体のトラック上に存在する全てのセ
クタのステータス情報をセンスデータ中のInformation
Byteとは別のバイトに各セクタ毎にセットするものであ
るから、イニシエータがリトライを行うに有用な情報を
与えることが可能となり、イニシエータは無駄なリトラ
イを行う必要がなく、処理時間を従来に比べて大幅に短
縮できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の特徴を最もよく表した図で、本発明の
実施例で使用するセンスデータを示した説明図である。
【図2】本発明の実施例で使用するセンスデータ中のセ
クタステータスバイトの構成を示した説明図である。
【図3】本発明の一実施例を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施例を説明するための図である。
【図5】上記実施例で情報記録媒体として使用する光カ
ードを示した平面図である。
【図6】SCSIシステムの構成例を示したブロック図
である。
【図7】ハードディスク装置における論理ブロックの構
成を示した説明図である。
【図8】一般的なSCSIのシステムの構成例を示した
ブロック図である。
【図9】SCSIインターフェースにおけるライトコマ
ンドのCDBの一例を示した説明図である。
【図10】従来の情報記録再生方式で使用されるセンス
データの一例を示した説明図である。
【符号の説明】
1 光カード 2 トラッキングトラック 3 データトラック 4 物理トラック番号 5 SCSIコントローラ 6 SCSIプロトコル回路(SPC) 7 ROM 8 MPU 9 RAM 10 情報記録再生装置 12 ホストコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/06 305 G06F 13/00 301 G11B 20/18 520 G11B 20/18 550 G11B 20/18 552

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スモールコンピュータシステムインター
    フェースを介して送られるホストコンピュータの指令に
    基づいて1個または複数個のセクタが配置された複数の
    トラックを有する情報記録媒体に所定の情報を記録、あ
    るいは記録情報を再生する情報記録再生方式において、 少なくとも前記情報記録媒体から情報を再生する動作を
    伴うコマンドの実行中にエラーが発生した場合は、チェ
    ックコンディションステータスでコマンドを終了すると
    共に、センスデータ中のインフォメーションバイトに、
    コマンドとして見た場合、最初にエラーの発生した論理
    ブロックアドレスをセットし、前記コマンドとして見た
    場合、最初にエラーの発生した論理ブロックアドレスに
    対応する情報記録媒体のトラック上に存在する全てのセ
    クタのステータス情報を、前記センスデータのインフォ
    メーションバイトとは別のバイトに各セクタ毎にセット
    することを特徴とする情報記録再生方式。
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