JPH0895717A - 光磁気ディスク装置およびディスク装置システム - Google Patents

光磁気ディスク装置およびディスク装置システム

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JPH0895717A
JPH0895717A JP25016994A JP25016994A JPH0895717A JP H0895717 A JPH0895717 A JP H0895717A JP 25016994 A JP25016994 A JP 25016994A JP 25016994 A JP25016994 A JP 25016994A JP H0895717 A JPH0895717 A JP H0895717A
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magneto
sector
optical disk
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memory
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Masaaki Nakagawa
雅章 中川
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報の再生時に、再生リトライを必要とする
セクタが存在するとき、その再生時間の短縮を可能にす
ることで、ホストコンピュータからのリードコマンドの
実行時間を節減し、システムの処理効率を向上させる。 【構成】 情報の再生時に、再生リトライを必要とした
セクタの再生リトライ回数が所定の値を超えたときは、
当該セクタからの再生データをディスク装置内のメモリ
に記憶させ、以後のアクセス時にはメモリの再生データ
を読み出す。 【効果】 当該セクタに対するリードコマンドがあった
ときは、当該セクタに書かれているデータをメモリから
読み出すことが可能になり、再生リトライ時間が不要と
なるので、再生時間が短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディスク媒体を用い
て情報の記録・再生を行うディスク装置の改良に係り、
特に、情報の再生時に、再生リトライを必要とするセク
タが存在する場合に、その再生時間の短縮を可能にした
光磁気ディスク装置およびディスク装置システムに関す
る。このようなディスク装置は、主としてホストコンピ
ュータ等と接続されてシステムを構成し、その外部記憶
装置として使用されるので、ディスク装置の再生時間を
短縮することによって、複数の光磁気ディスク装置を接
続するシステムにおいても、その処理効率の向上が実現
される。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスク装置や、その他の周辺装
置とホストコンピュータ等が接続されたシステムでは、
SCSI(Small Computer System Interface )装
置によって、各装置が接続されている。この場合に、光
磁気ディスク装置等のディスク装置は、ホストコンピュ
ータの外部記憶装置として使用され、インターフェース
としてはSCSI装置が用いられるのが一般的であり、
通常、SCSIコネクタを備えていて、SCSIバスに
よりホストコンピュータと接続される構成である。
【0003】図12は、従来の光磁気ディスク装置につ
いて、その要部構成を示す機能ブロック図である。図に
おいて、10は光磁気ディスク装置、1はCPU、2は
ROM、3はSCSIコントローラ、4はバッファメモ
リ、5はメモリ、6はR/W制御部(リード/ライト制
御部)、7はCPUバス、8はSCSIバス、9はディ
スク媒体を示す。
【0004】この図12に示す光磁気ディスク装置は、
CPU1が、CPUバス7を介して光磁気ディスク装置
10の全体の制御を司る。ROM2は、プログラム等が
格納されるメモリである。
【0005】バッファメモリ4は、情報の読み書き時等
に、一時的にデータ等を記憶するメモリである。また、
メモリ5は、RAM等が用いられて、CPU1によって
制御時に補助的に使用される。
【0006】R/W制御部(リード/ライト制御部)6
は、ディスク媒体9に対する情報の書き込みや読み出し
の制御を行う。SCSIコントローラ3は、SCSIバ
ス8を介して、ホストコンピュータとの間でのデータの
転送を制御する。
【0007】ディスク媒体9は、光磁気ディスク装置1
0と着脱自在の構成であり、装置に挿入された状態で、
R/W制御部(記録・再生制御部)6によって情報の読
み書きが行われる。以上が、従来の光磁気ディスク装置
の概要である。
【0008】ところで、ディスク媒体9、特に光磁気デ
ィスクにおいては、後発的な原因により欠陥セクタが生
じるので、再生時に、一回のアクセスだけでは、記録さ
れた情報を正しく読み出すことができない、というケー
スが生じる。そのために、従来から再生リトライ処理が
行われている。
【0009】このディスク装置とホストコンピュータと
をSCSIバスで接続するシステムの場合、再生リトラ
イ処理を行うと、その間は、SCSIバス上でのデータ
の転送が行われないことになる。そこで、ディスクから
のデータの読み出し時に、エラーによるリトライ動作が
必要なセクタアドレスを記憶しておき、次回の当該セク
タのデータ読み出し動作に際して、リトライ動作の間、
SCSIバスを解放するようにしたディスク装置が提案
されている(特開平4−359352号公報)。
【0010】すなわち、ディスク上のデータを再生して
いる際に、何らかの要因で再生リトライが発生した場
合、そのアドレスを記憶させておいて、以後そのアドレ
スを再生するときには、SCSIバスを解放する(ディ
スコネクトする)。このような制御を行うことにより、
SCSIバスの使用効率を高めることができる。
【0011】この場合に、複数の光磁気ディスク装置
が、SCSIバスによってホストコンピュータと接続さ
れていれば、ホストコンピュータとの間でのSCSIバ
スの使用効率を上げることが可能である。しかしなが
ら、SCSIバス上に、1台のホストコンピュータと1
台の光磁気ディスク装置とが接続されているようなシス
テム、すなわち、両者が1対1のシステムの場合には、
リトライ動作の間、SCSIバスを解放しても、他のS
CSI装置が接続されていないので、格別の利点は生じ
ない。
【0012】したがって、このようなディスク装置の場
合、SCSIバスの解放、非解放は使用効率と直接関係
がない。すなわち、実際のリードコマンドの実行時間
は、短縮されない。このように、両者が1対1のシステ
ムでは、SCSIバスの解放は格別意味がなく、リード
コマンドの実行中に、再生リトライを必要とするセクタ
が発生すると、再生リトライのためにアクセスする時間
長くなるので、ホストコンピュータの作業効率が低下す
る、という不都合があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この発明では、従来の
システム、すなわち、SCSIバス上で、1台のホスト
コンピュータと1台の光磁気ディスク装置とが接続され
ているシステムにおいては、ディスクからの読み出し時
に、エラーによるリトライ動作を必要とするセクタアド
レスを記憶しておき、次回の該セクタのデータ読み出し
に際しリトライ動作の間SCSIバスを解放しても、そ
の他のSCSI装置が接続されていないために、ホスト
コンピュータとのSCSIバス使用効率を上げても、格
別の利点が生じず(実際のリードコマンドの実行時間は
短縮されない)、再生リトライを発生させるセクタをア
クセスするリードコマンドの実行時間が長くなるので、
依然としてホストコンピュータの作業効率の低下は免が
れない、という不都合を解決することを目的とする(請
求項1から請求項6の発明)。
【0014】このような不都合は、1台のホストコンピ
ュータと、複数の光磁気ディスク装置(ロジカルユニッ
ト)が、光磁気ディスク装置コントローラに接続されて
いる光磁気ディスク装置システムにおいても、同様であ
り、このようなシステムについて、ホストコンピュータ
の作業効率の低下を回避することを目的とする(請求項
7と請求項8の発明)。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明では、第1に、
情報の読み書き時の補助メモリとして使用されるメモリ
を備え、ユーザー用の複数のセクタを有するディスク媒
体に対して情報の記録・再生を行う機能を具備する光磁
気ディスク装置において、情報の再生時に、再生リトラ
イを必要としたセクタの再生リトライ回数を計数する計
数手段と、当該再生リトライ回数と所定の値とを比較し
て、リトライ回数が所定の値を超えたとき、その旨を知
らせる再生リトライ回数超過検知手段、とを備え、情報
の再生時に、再生リトライを必要としたセクタの再生リ
トライ回数が前記所定の値を超えたときは、当該セクタ
からの再生データを前記メモリに記憶させるように構成
している。
【0016】第2に、上記第1の光磁気ディスク装置に
おいて、上記再生リトライ回数が所定の値を超えて再生
されたセクタについて、そのアドレス情報を当該ディス
ク媒体上のDMA領域の未使用セクタに記録するように
構成している。
【0017】第3に、上記第2の光磁気ディスク装置に
おいて、パワーオン時、またはディスク交換後のディス
ク初期化処理において、上記DMA領域の未使用セクタ
を再生し、当該セクタに記録されているアドレスのデー
タを上記メモリに記憶させるように構成している。
【0018】第4に、上記第1の光磁気ディスク装置に
おいて、上記メモリの内容は、データ管理部とデータ部
とから構成されており、前記データ管理部には、ディス
ク媒体上の再生リトライを発生させるセクタアドレス番
号と、該アドレス上のデータが格納されているメモリの
スタートアドレスとが格納され、前記データ部には、当
該セクタアドレスに対応するデータが記憶されるように
構成している。
【0019】第5に、上記第1から第4の光磁気ディス
ク装置において、データ再生時に、新たに再生リトライ
を必要とするセクタを検出したときは、上記メモリに再
生データを記憶させた後、該メモリ上のデータ管理部の
セクタアドレス番号を昇順に並べ換えるように構成して
いる。
【0020】第6に、上記第1から第5の光磁気ディス
ク装置において、上記メモリに登録されているセクタア
ドレスのアクセス回数を計数するアクセス回数計数手段
と、該計数されたセクタアドレスのアクセス回数を前記
メモリ上の所定エリアに記憶する手段、とを備え、前記
メモリに空き領域がなくなった状態で、新たに再生リト
ライを必要とするセクタを検出したときは、前記メモリ
上の所定エリアに記憶されたアクセス回数の内、最もア
クセス回数の少ないセクタアドレスのデータを前記メモ
リのデータ部から消去し、該メモリのデータ部に新たに
検出したセクタデータを記憶させると共に、データ管理
部のセクタアドレスを変更するように構成している。
【0021】第7に、それぞれのディスク媒体に対して
情報の記録・再生を行う機能を具備する光磁気ディスク
装置と光磁気ディスク装置コントローラとからなる光磁
気ディスク装置システムであり、前記光磁気ディスク装
置コントローラは1台で、情報の読み書き時の補助メモ
リとして使用されるメモリを備え、前記光磁気ディスク
装置は複数で、各光磁気ディスク装置が前記光磁気ディ
スク装置コントローラに接続された光磁気ディスク装置
システムにおいて、前記複数の光磁気ディスク装置の
内、任意の光磁気ディスク装置の情報の再生時に、再生
リトライを必要としたセクタの再生リトライ回数を計数
する計数手段と、当該再生リトライ回数と所定の値とを
比較して、リトライ回数が所定の値を超えたとき、その
旨を知らせる再生リトライ回数超過検知手段、とを備
え、前記任意の光磁気ディスク装置の情報の再生時に、
再生リトライを必要としたセクタの再生リトライ回数が
前記所定の値を超えたときは、当該セクタからの再生デ
ータを前記光磁気ディスク装置コントローラのメモリに
記憶させると共に、当該任意の光磁気ディスク装置の識
別情報を記憶させて、前記セクタの再生データを管理す
るように構成している。
【0022】第8に、上記第7の光磁気ディスク装置シ
ステムにおいて、上記光磁気ディスク装置コントローラ
のメモリの内容は、データ管理部とデータ部とから構成
されており、前記データ管理部には、前記複数の光磁気
ディスク装置の識別番号と、該ディスク装置に挿入され
ているディスク媒体上の再生リトライを発生させるセク
タアドレス番号と、該アドレス上のデータが格納されて
いるメモリのスタートアドレスとが格納され、前記デー
タ部には、前記複数の光磁気ディスク装置のディスク媒
体上の当該セクタアドレスに対応するデータが記憶され
るように構成している。
【0023】
【作用】この発明では、一旦再生リトライが発生したセ
クタは、その後のアクセスに際しても再生リトライを必
要とするケースが多いので、リードコマンドの実行時間
が長くなり、ホストコンピュータの作業効率が低下す
る、という点に着目して、再生リトライを必要としたセ
クタについては、その再生リトライ回数が所定の値を超
えたときは、光磁気ディスク装置が備えているメモリ、
いわゆる情報の読み書き時の補助メモリとして使用され
るメモリの一部のエリアを利用して、当該セクタからの
再生データを記憶させるようにしている(請求項1の発
明)。第2に、この場合に、再生リトライを必要とする
セクタのアドレス情報(アドレス番号)を、ディスク媒
体毎に保存しておかないと、以後、そのディスク媒体の
当該セクタのデータを有効活用できないので、当該ディ
スク媒体上のDMA領域の未使用セクタにアドレス情報
を記録する(請求項2の発明)。
【0024】第3に、ディスクの挿入後にリードコマン
ド実行時間を短縮するためには、DMA領域の未使用セ
クタに記録されたアドレス上のデータを、装置のパワー
オン後あるいはディスク挿入後のリードコマンド受信前
にメモリに記憶させる必要がある(請求項2の発明)の
で、パワーオン時、またはディスク交換後のディスク初
期化処理において、DMA領域の未使用セクタを再生
し、当該セクタに記録されているアドレスのデータをメ
モリに記憶させる(請求項3の発明)。
【0025】第4に、メモリに記憶されたデータも、適
切に管理しなければ、メモリ上でのデータ検索が遅くな
るので、メモリの内容を、データ管理部とデータ部とに
分けて記憶させる(請求項4の発明)。第5に、複数の
アドレス情報がメモリに登録された状態で、メモリに追
加登録があったときは、セクタデータの検索を迅速に行
えるように、新たに再生リトライを必要とするセクタを
検出したときは、メモリ上のデータ管理部のセクタアド
レス番号を昇順に並べ換える(請求項5の発明)。
【0026】第6に、メモリの記憶容量には限界がある
ので、メモリに空き領域がなくなったときは、以後新た
に検出した再生リトライを要するセクタを登録できない
だけでなく、アクセス回数の少ないセクタデータがいつ
までも保存されるので、メモリの有効利用ができない。
そこで、新たに再生リトライを必要とするセクタを検出
したときは、メモリ上に記憶されたアクセス回数の内、
最もアクセス回数の少ないセクタアドレスのデータを消
去して、新たに検出したセクタデータを記憶させ、デー
タ管理部のセクタアドレスを変更するようにして、頻繁
にアクセスされるアドレスデータの保存と、アクセス回
数の少ないセクタデータの排除とを可能にすると共に、
新たに検出された再生リトライを必要とするセクタのデ
ータの保存も可能にする(請求項6の発明)。
【0027】第7に、1台のホストコンピュータと、複
数の光磁気ディスク装置(ロジカルユニット)がコント
ローラに接続されている光磁気ディスク装置システムに
おいても、再生リトライを必要とするセクタが存在する
場合には、リードコマンドの実行時間が長くなるので、
その再生リトライ回数が所定の値を超えたときは、コン
トローラが備えているメモリに、当該セクタからの再生
データを記憶させるようにしている(請求項7の発
明)。第8に、先の第7の光磁気ディスク装置システム
においても、メモリに記憶されたデータを適切に管理し
なければ、メモリ上でのデータ検索が遅くなるので、メ
モリの内容を、データ管理部とデータ部とに分けて記憶
させる(請求項8の発明)。
【0028】
【実施例1】次に、この発明の光磁気ディスク装置につ
いて、図面を参照しながら、その実施例を詳細に説明す
る。この実施例は、主として請求項1と請求項2に対応
しているが、請求項3から請求項6の発明にも関連して
いる。すでに図12で述べたように、SCSIバス8上
に、光磁気ディスク装置10とホストコンピュータ(図
示せず)とが1対1で接続されているシステムでは、デ
ィスク媒体の再生リトライ時にSCSIバス8を解放し
ても、バスの使用効率は格別向上されないだけでなく、
逆に、ホストコンピュータが再生リトライを行うセクタ
をアクセスする時間(リードコマンドの実行時間)が長
くなり、ホストコンピュータの作業効率が低下する、と
いう問題があった。
【0029】この第1の実施例では、このようなシステ
ムにおいても、前回、所定の回数以上の再生リトライを
必要としたセクタについて、再生リトライを行うことな
くデータの読み出しが行えるようにして、再生時間(リ
ードコマンドの実行時間)を短縮させる点に第1の特徴
を有している(請求項1の発明)。また、以前に一旦検
出された所定の回数以上の再生リトライを必要としたセ
クタについては、以後のアクセスに活用できるように、
そのセクタのアドレス情報を、当該ディスク媒体のDM
A領域の未使用セクタに記録しておく点に第2の特徴を
有している(請求項2の発明)。
【0030】図1は、この発明の光磁気ディスク装置を
使用するシステムについて、その構成例を示す図であ
る。図における符号は図12と同様であり、11はホス
トコンピュータ、12はホストアダプタを示す。
【0031】この発明の光磁気ディスク装置は、この図
1に示すような、光磁気ディスク装置10とホストコン
ピュータ11とが、SCSIバス8に1対1で接続され
ているシステムにおける再生時間の短縮を目的としてい
る。そのために、光磁気ディスク装置10内に設けられ
ているRAM等のメモリ、すなわち、情報の読み書き時
の補助メモリ(図12のメモリ5)に、以前に、所定回
数以上の再生リトライを行ったセクタ(いわゆる欠陥セ
クタに近い状態のセクタ)からの再生データを記憶させ
ておき、その後のアクセス時には、この補助メモリから
読み出すことによって、再生時間(リードコマンドの実
行時間)を短縮する。
【0032】この図1では、ホストコンピュータ11の
ホストアダプタ12の識別コードを「SCSI ID
7」とし、光磁気ディスク装置10の識別コードを「S
CSIID0」の場合を示す。次に、再生リトライの処
理をフローで説明する。このフロー(ルーチン)は、図
1に示した光磁気ディスク装置10が、ホストコンピュ
ータ11からリードコマンドを受信し、そのコマンドか
ら得たセクタアドレスを再生している際に、再生リトラ
イを必要とする場合に、コールされるルーチンである。
【0033】図2は、この発明の光磁気ディスク装置に
おいて、情報の再生リトライ処理時の主要な処理の流れ
を示すフローチャートである。図において、#1〜#9
はステップを示す。
【0034】再生リトライのフローがスタートすると、
ステップ#1で、プログラム変数であるリトライカウン
トを、「1」インクリメント(+1)する。次のステッ
プ#2で、リトライカウント値が、予め設定された最大
リトライカウント値を超えているか否かチェックする。
【0035】もし、最大リトライカウント値を超えてい
なければ、ステップ#3へ進み、再生リトライの処理を
実行する。次のステップ#4で、当該再生リトライ処理
において、再生エラーが発生したか否かチェックする。
【0036】もし、再生エラーが発生していたら、ステ
ップ#5へ進み、当該エラーがメディアエラーであるか
否かチェックする。ステップ#5でチェックした結果、
メディアエラーであれば、先のステップ#1へ戻り、再
度、再生リトライ処理を続行する。
【0037】これに対して、先のステップ#2でチェッ
クした結果、現リトライカウント値が最大リトライカウ
ント値を超えていたとき、あるいは、先のステップ#5
でチェックした結果、リードエラー内容がメディアエラ
ーでないとき(ハードウエアエラーのとき)は、ステッ
プ#6へ進む。このステップ#6で、エラーコードを光
磁気ディスク装置内部に設定して、当該リードコマンド
をエラー終了させる。
【0038】また、先のステップ#4でチェックした結
果、エラーが発生しないとき(再生リトライ処理におい
て、目的セクタのデータが正しく読み出せたとき)は、
ステップ#7へ進む。ステップ#7で、現リトライカウ
ント値が、所定のリトライカウント値を超えているか否
かチェックする。
【0039】もし、所定のリトライカウント値を超えて
いなければ、正常な再生リトライが行われたと判断し
て、この図2のフローを終了する(正常終了)。これに
対して、ステップ#7でチェックした結果、所定のリト
ライカウント値を超えていたときは、ステップ#8へ進
む。
【0040】ステップ#8で、当該セクタから読み出し
たデータ(セクタデータ)を、メモリ5に記憶させる
(請求項1の発明)。ステップ#9へ進み、当該セクタ
アドレスを、当該ディスク媒体9上の内外周部に位置す
るDMA領域の未使用セクタに記録して、この図2のフ
ローを終了する(請求項2の発明)。
【0041】以上のステップ#1〜#9の処理によっ
て、この第1の実施例による再生リトライ処理が行わ
れ、予め設定された最大リトライカウント値を超えたリ
トライ動作(リードコマンドの実行)によって再生され
たセクタからの再生データが、光磁気ディスク装置10
内に設けられているRAM等のメモリ5に記憶される。
また、そのセクタのアドレス情報(アドレス番号)が、
当該ディスク媒体9上のDMA領域の未使用セクタに記
録される。次に、ディスク媒体9上のDMA領域の未使
用セクタについて説明する。
【0042】図3は、光磁気ディスクのDMA領域のフ
ォーマットについて、その一例を概念的に示す図であ
る。図において、9aと9bはDMA領域の未使用セク
タを示す。
【0043】光磁気ディスクについては、国際規格等
で、例えば5型(インチ)光磁気ディスク等のサイズ
と、そのフォーマットが定められている。この図3で
は、横方向にセクタ、縦方向にトラックを配列した状態
で示しており、セクタ番号0〜16(SCT0〜SCT
16)、トラック番号0〜N(Trk0〜TrkN)の場合
である。そして、トラックは、内周側のDMA領域と外
周側のDMA領域、および中央のユーザー用のデータ領
域に分割されている。
【0044】内周側と外周側の各DMA領域には、その
最後のトラック(トラック番号Trk2とTrkN)のセク
タ番号16が未使用セクタ9a,9bとされている。そ
こで、この実施例では、このDMA領領内の未使用セク
タ9a,9bに、セクタアドレスを記録する。以上のよ
うに、ディスク媒体9からのデータの読み出し時(リー
ドコマンドの実行時)に、あるセクタが再生リトライ処
理を必要としたとき、正しく読み出せるまでの再生リト
ライ回数をカウントし、その再生リトライ回数が、予め
設定した最大リトライカウント値を超えたときは、その
セクタの再生データを光磁気ディスク装置10内のメモ
リ5に記憶させ(請求項1の発明)、また、そのセクタ
のアドレス情報を、当該ディスク媒体9のDMA領域の
未使用セクタに記録する(請求項2の発明)ことによ
り、以後の当該セクタのアクセス時には、メモリ5に記
憶されたデータを読み出すことが可能になる。
【0045】したがって、ホストコンピュータ11から
当該セクタの再生要求(リードコマンド)を受領したと
きは、当該セクタに記録されたデータの代りに、メモリ
5から再生データを読み出すことで、再生リトライ時間
が不要となり、再生時間が短縮される。この発明の光磁
気ディスク装置では、データの再生時に、次のフローに
従った処理を行う。
【0046】図4は、この発明の光磁気ディスク装置に
ついて、データ再生時における主要な処理の流れを示す
フローチャートである。図において、#11〜#17は
ステップを示す。
【0047】ステップ#11で、ホストコンピュータ1
1からリードコマンドを受信し、そのコマンドから再生
するセクタアドレス(再生領域:1セクタまたは複数セ
クタからなる領域)の情報を得る。ステップ#12で、
そのセクタアドレス領域内に、メモリ5に登録されてい
るセクタアドレスが含まれているかどうかチェックす
る。
【0048】ステップ#12でチェックした結果、メモ
リ5に登録されているセクタアドレスが含まれていると
きは、ステップ#13へ進み、ディスク媒体9から読み
出すセクタアドレスと、メモリ5から読み出すアドレス
とを分ける。ディスク媒体9のセクタアドレスのとき
は、次のステップ#14で、ディスク媒体9からのデー
タ読み出し処理(ディスク9からデータを再生してバッ
ファメモリ4に一時記憶する処理)を実行する。
【0049】メモリ5のアドレスのときは、次のステッ
プ#15で、メモリ5からのデータ読み出し処理(メモ
リ5からデータを再生してバッファメモリ4に一時記憶
する処理)を実行する。ステップ#16へ進み、バッフ
ァメモリ4に所定のセクタデータが記憶された後、SC
SIバス8を介してホストコンピュータ11へデータを
転送して、この図4のフローを終了する。また、先のス
テップ#12でチェックした結果、メモリ5に登録され
ているセクタアドレスがないときは、ステップ#17へ
進む。
【0050】ステップ#17で、ディスク媒体9からデ
ータを直接読み出し、ステップ#16へ進んで、先と同
様の処理をしてこの図4のフローを終了する。以上のよ
うに、この発明の光磁気ディスク装置では、ホストコン
ピュータ11からディスクの読み出し命令(リードコマ
ンド)を受けたときは、まず、その命令されたアドレス
をチェックして、すでにメモリ5にセクタデータが記憶
されているか否かにより、ディスク媒体9あるいはメモ
リ5から、当該アドレスのセクタデータの読み出しを行
うので、従来のような再生リトライ処理が不要となり、
迅速な読み出しが可能になる。その結果、ホストコンピ
ュータ11の処理効率も向上される。
【0051】
【実施例2】次に、第2の実施例を説明する。この第2
の実施例は、主として請求項3の発明に対応している
が、請求項1や請求項2の発明にも関連している。先の
第1の実施例では、多数回の再生リトライ処理を必要と
するセクタについては、その再生データをメモリ5に記
憶させ、そのセクタアドレスをディスク媒体9のDMA
領域の未使用セクタ9a,9bに記録する動作を説明し
た。
【0052】この第2の実施例では、ディスク挿入後の
リードコマンド実行時間を短縮させるために、先の第1
の実施例で得られたアドレス情報、すなわち、多数回の
再生リトライ処理を必要とするセクタアドレスに基い
て、そのセクタのデータ(再生データ)を、リードコマ
ンド受信前に予めメモリ5に記憶させる点に特徴を有し
ている。すなわち、装置のパワーオン後、あるいはディ
スク挿入後(交換後)のディスク初期化処理において、
ディスク媒体9のDMA領域の未使用セクタ9a,9b
を再生し、これらのセクタに記録されているアドレス情
報に基いて、そのアドレスのデータを予めメモリ5に記
憶させておく。
【0053】このように、パワーオン後、あるいはディ
スク挿入後のディスク初期化処理において、予め多数回
の再生リトライ処理を必要とするセクタの再生データ
を、メモリ5に記憶させておけば、再生リトライ処理が
必要なセクタ(欠陥セクタに近い状態のセクタ)からの
データをメモリ5から直接読み出すことが可能となり、
欠陥セクタに近い状態のセクタをアクセスする必要がな
くなるので、リードコマンドの実行時間を短縮すること
ができる。ここでは、ディスク初期化の処理を説明す
る。このディスク初期化処理は、パワーオン後、もしく
はディスク挿入(交換)後に自動的に実行される。
【0054】図5は、この発明の光磁気ディスク装置に
ついて、ディスク初期化時における主要な処理の流れを
示すフローチャートである。図において、#21〜#2
9はステップを示す。
【0055】ステップ#21で、スピンドルモータをス
タートさせ、定常回転させるためのスピンアップ処理を
行う。ステップ#22で、ディスク媒体9上に光スポッ
トを照射するフォーカス処理を行う。
【0056】次のステップ#23で、トラック溝に対し
てアクチュエータを追従させるトラッキング処理を行
う。ステップ#24で、メディア固有情報を再生するコ
ントロールトラックリード処理を行う。
【0057】ステップ#25で、DMAリード処理を実
行する。その後、ステップ#26で、DMA領域の未使
用セクタを再生させ、次のステップ#27で、セクタア
ドレスが登録されているかどうかチェックする。
【0058】ステップ#27でチェックした結果、セク
タアドレスが登録されていれば、ステップ#28へ進
み、そのセクタアドレスをアクセスしてデータを再生す
る。ステップ#29で、当該データをメモリ5に記憶さ
せて、この図5のフローを終了する。
【0059】また、先のステップ#27でチェックした
結果、セクタアドレスが記録されていないときは、その
まま図5のフローを終了する。以上のステップ#21〜
#29の処理により、リードコマンド受信前に、再生リ
トライ処理が必要なセクタ(欠陥セクタに近い状態のセ
クタ)のデータが、予めメモリ5に記憶されるので、先
の第2の実施例で述べたのと同様に、リードコマンドの
実行時間が短縮される。
【0060】
【実施例3】次に、第3の実施例を説明する。この第3
の実施例は、請求項4の発明に対応しているが、請求項
1から請求項3の発明にも関連している。先の第1と第
2の実施例では、ディスクについて、リードコマンドの
実行時等に、再生リトライ処理が必要なセクタ(欠陥セ
クタに近い状態のセクタ)の存在を検知したときは、そ
のセクタのデータをメモリ5に記憶させると共に、アド
レスの情報をディスクのDMA領域の未使用セクタに記
録する処理を述べた。
【0061】この第3の実施例では、メモリ5に記憶さ
れた再生データを管理することによって、メモリ5上で
のデータ検索が迅速に行えるようにした点に特徴を有し
ている。次に、メモリ5のフォーマットを説明する。
【0062】図6は、この発明の光磁気ディスク装置に
ついて、メモリ5のフォーマットを概念的に示す図であ
る。図で、縦方向はメモリアドレスを示し、5aはデー
タ管理部、5bはデータ部、5cは再生時にリトライを
必要とするセクタアドレス、5dはスタートアドレス、
5eと5fは再生データの格納エリアを示す。
【0063】この図6に示すように、メモリ5は、大き
く分けると、データ管理部5aとデータ部5bとから構
成されている。データ管理部5aは、挿入されているデ
ィスク上のセクタアドレス(LBA:再生時にリトライ
を必要とするセクタアドレス5c)と、そのセクタアド
レス5c上のデータが格納されているメモリ5のスター
トアドレス5dとから構成されている。
【0064】このディスク上のセクタアドレス(再生時
にリトライを必要とするセクタアドレス5c)と、メモ
リ5のスタートアドレス5dとの1組で、リトライを要
するセクタのデータが格納されているデータ部5bのア
ドレスが指示される。データ部5bには、データ管理部
5aのセクタアドレス5cに記録されているデータのコ
ピーが格納されている。
【0065】図6では、再生データの格納エリア5e,
5fに、第1と第2の再生リトライアドレス(5c)の
データが記録された状態を示している。このように、メ
モリ5上に、データ管理部5aとデータ部5bとを設
け、メモリ5に記憶された再生データ(5e,5f)を
管理することにより、再生リトライを要するセクタ(5
c)のデータ検索を、容易かつ迅速に行うことが可能に
なる。
【0066】
【実施例4】次に、第4の実施例を説明する。この第4
の実施例は、請求項5の発明に対応しているが、請求項
1から請求項4の発明にも関連している。先に述べた第
1から第3の実施例では、メモリ5上に設けられたデー
タ管理部5aに登録されるアドレス情報、すなわち、再
生リトライ処理を必要とするセクタ(欠陥セクタに近い
状態のセクタ)の数が多くなると、その後に発生した再
生リトライ処理を必要とするセクタのアドレス情報を追
加登録する際、適切な状態で登録しないと、セクタデー
タの検索が遅くなる、という問題がある。
【0067】そこで、この第4の実施例では、データ再
生時に、新たに再生リトライを必要とするセクタを検出
したときは、メモリ5に再生データを記憶させた後、メ
モリ5上のデータ管理部5aのセクタアドレス番号を昇
順に並べ換える点に特徴を有している。次に、この第4
の実施例によるメモリ5への登録方法を説明する。
【0068】図7は、この発明の光磁気ディスク装置に
おいて、データ再生時に、新たに再生リトライを必要と
するセクタを検出したとき、そのセクタアドレスをメモ
リ5のデータ管理部5aへ登録する方法を説明する図で
ある。図において、LBAはロジカルブロックアドレス
(Logical Block Address)を示す。
【0069】図7で、左側はメモリへの登録前の状態、
右側は登録後の状態を示す。図7のデータ管理部5aに
登録されるLBA100Hの情報とは、ディスク上のロ
ジカルブロックアドレス(100H)と、当該アドレス
に記録されているデータが格納されているデータ部5b
のスタートアドレス(200H)とを意味している。。
【0070】まず、左側のメモリへの登録前の状態で、
すでに、データ管理部5aに、3個のロジカルブロック
アドレスLBA100H,200H,300Hの情報が
登録されているとする。この3個のロジカルブロックア
ドレスLBA100H,200H,300Hの情報に対
応して、データ部5bには、スタートアドレス200
H,400H,600Hから、それぞれ3個のデータが
格納されている。
【0071】この状態で、リードコマンドを受領し、デ
ータの再生を実行した結果、新たに登録を要するセクタ
が検出されたとする。ここでは、ロジカルブロックアド
レスLBA220Hとする。この場合には、右側に示す
ように、データ管理部5aでは、LBA220Hの情報
が昇順にソートされて、LBA200H情報とLBA3
00H情報の間に挿入される。
【0072】また、データ部5bにおいては、LBA2
20HのデータはLBA300Hのデータの後に記憶さ
れる。このように、データ管理部5aへ新たに登録され
るロジカルブロックアドレスLBAの情報は、登録済み
のアドレスLBAの情報がソートされて、昇順にアドレ
ス情報を並べ換える。
【0073】以上の追加登録時の処理は、CPU1の制
御によって実行される。その結果、再生リトライを要す
るセクタのデータ検索を、容易かつ迅速に行うことがで
きる。
【0074】
【実施例5】次に、第5の実施例を説明する。この第5
の実施例は、請求項6の発明に対応しているが、請求項
1から請求項5の発明にも関連している。先に説明した
第1から第4の実施例では、再生リトライを要するセク
タが検出されたとき、メモリ5に空き領域が存在してい
る場合である。しかし、常にメモリ5に空き領域が存在
しているとは限らない。
【0075】メモリ5に空き領域がなくなった場合に
は、以後新たに検出した再生リトライを要するセクタに
ついて、必要な情報やデータが登録できないだけでな
く、アクセス回数の少ないセクタデータをいつまでも保
存すことになるので、メモリ5の有効利用ができない、
という問題が生じる。この第5の実施例では、メモリ5
に空き領域が存在しない場合に、再生リトライを要する
セクタが検出されたとき、メモリ5の有効利用を可能に
した点に特徴を有している。
【0076】そのために、この実施例では、メモリ5に
登録されているセクタアドレスのアクセス回数を計数す
るアクセス回数計数手段と、計数されたセクタアドレス
のアクセス回数をメモリ5上の所定エリアに記憶する手
段とを設け、メモリ5に空き領域がなくなった状態で、
新たに再生リトライを必要とするセクタを検出したとき
は、メモリ5上の所定エリアに記憶されたアクセス回数
の内、最もアクセス回数の少ないセクタアドレスのデー
タをメモリ5のデータ部5bから消去し、メモリ5のデ
ータ部5bに新たに検出したセクタデータを記憶させる
と共に、データ管理部5aのセクタアドレスを変更す
る。以上の処理を、フローで示す。
【0077】図8は、この発明の光磁気ディスク装置に
ついて、メモリ5への新規登録時における主要な処理の
流れを示すフローチャートである。図において、#31
〜#35はステップを示す。
【0078】新たに再生リトライを要するセクタを検出
すると、この図8のフローがスタートし、ステップ#3
1で、メモリ5の空き容量を確認する。ステップ#31
で確認した結果、メモリ5に空き容量がないときは、次
のステップ#32へ進む。
【0079】ステップ#32で、すでに登録されている
セクタへのプログラム変数アクセスカウント値をチェッ
クして、最もアクセスカウント値が少ないセクタを探
す。次のステップ#33で、当該セクタのデータをメモ
リ5から消去する。
【0080】ステップ#34で、その領域に、新たに検
出された再生リトライを要するセクタのデータ(新規デ
ータ)を記憶させる。ステップ#35へ進み、メモリ5
上のデータ管理部5aの登録セクタアドレス情報を更新
(変更)して、この図8のフローを終了する。
【0081】一方、先のステップ#31で確認した結
果、メモリ5に空き容量があったときは、ステップ#3
4へ進み、登録を要するセクタのデータ(新規データ)
を、メモリ5上の前回までに登録されている領域の次の
領域に記憶させて、ステップ#35へ進む。以上の処理
によって、データ再生時に、新たに再生リトライを必要
とするセクタが検出されたとき、メモリ5に空き領域が
ない状態でも、最もアクセス回数の少ないセクタのデー
タから消去されて、必要な新規のデータが登録されるの
で、メモリ5の有効利用が可能になる。
【0082】
【実施例6】次に、第6の実施例を説明する。この第6
の実施例は、請求項7の発明に対応しているが、請求項
8の発明にも関連している。今までに述べた第1から第
5の実施例は、全てSCSIバス8上に、光磁気ディス
ク装置10とホストコンピュータとが1対1で接続され
ているシステムを前提にしている。
【0083】これに対して、この第6の実施例では、1
台のホストコンピュータと、複数の光磁気ディスク装置
(ロジカルユニット:ドライブ)とが、コントローラに
接続されている光磁気ディスク装置システムを前提にし
ている。したがって、その構成自体は、従来と共通であ
り、光磁気ディスク装置コントローラの制御に特徴があ
る。このような光磁気ディスク装置システムにおいて
も、先の第1の実施例の場合と同様に、再生リトライを
必要とするセクタが存在すると、ホストコンピュータか
らのリードコマンドの実行時間が長くなる、という問題
がある。
【0084】この第6の実施例では、この1台のホスト
コンピュータと、複数の光磁気ディスク装置(ロジカル
ユニット)とが、コントローラに接続されているシステ
ムについて、リードコマンドの実行時間を短くすること
を目的としている。SCSI規格上は、光磁気ディスク
装置(ロジカルユニット)が、最大8台まで接続可能と
されている。ここで、この第6の実施例が前提とする光
磁気ディスク装置システムの構成を説明する。
【0085】図9は、この発明の光磁気ディスク装置シ
ステムについて、その要部構成の一実施例を示す機能ブ
ロック図である。図における符号は図1と同様であり、
21は光磁気ディスク装置コントローラ、20〜40は
光磁気ディスク装置、29〜49は光磁気ディスク、2
8〜48はESDIバスを示す。
【0086】この図9においても、ホストコンピュータ
11は、SCSIバス8を介して他の装置と接続され
る。この光磁気ディスク装置システムの場合には、光磁
気ディスク装置コントローラ21が接続される。
【0087】光磁気ディスク装置コントローラ21は、
ESDI(Enhanced Small Device Interface )バ
ス28〜48を介して、3台(複数)の光磁気ディスク
装置20〜40と接続される。なお、各光磁気ディスク
装置20〜40には、それぞれ光磁気ディスク29〜4
9が挿入される。この図9でも、図1と同様に、ホスト
コンピュータ11のホストアダプタ12の識別コードを
「SCSI ID7」としているが、光磁気ディスク装
置コントローラ21の識別コードが「SCSI ID
0」とされる。
【0088】このシステムで、各光磁気ディスク装置2
0〜40は、ロジカルユニット(Logical Unit )と
呼ばれ(SCSIの定義による)、IDとしてそれぞれ
ロジカルユニット番号が与えられる。この図9では、光
磁気ディスク装置20のIDは、「LUN0」(ロジカ
ルユニット番号0),ディスク装置30のIDは、「L
UN1」,ディスク装置40のIDは、「LUN3」で
与えている。次に、光磁気ディスク装置コントローラの
構成を説明する。
【0089】図10は、この発明のディスク装置システ
ムで使用する光磁気ディスク装置コントローラについ
て、その要部構成の一実施例を示す機能ブロック図であ
る。図における符号は図12と同様であり、51は光磁
気ディスク装置コントローラ、52はドライブコントロ
ーラ、53はESDIバス、55はメモリを示す。
【0090】この図10に示す光磁気ディスク装置コン
トローラ51は、先の図1に示した光磁気ディスク装置
10と基本的に同様の構成であるが、図9のシステムで
は、光磁気ディスク装置コントローラ51が、図1と同
様の構成を備えた3台の光磁気ディスク装置20〜40
の制御を司る点で、構成の一部が異なっている。すなわ
ち、光磁気ディスク装置コントローラ51も、CPU
1、ROM2、ホストコンピュータ11との間で情報伝
達の授受を行うSCSIコントローラ3、再生データ等
を一時的に記憶するバッファメモリ4、CPU1の制御
等で補助メモリとして使用されるメモリ(RAM)55
(図1の5)等の構成は、先の図1の光磁気ディスク装
置10と同様である。
【0091】しかし、この光磁気ディスク装置コントロ
ーラ51は、ESDIバス53を介して、光磁気ディス
ク装置(図9の20〜40)との間で通信制御を行うド
ライブコントローラ52が設けられている点で、光磁気
ディスク装置10と異なっている。しかし、この光磁気
ディスク装置コントローラ51は、従来から用いられて
いる。この発明の光磁気ディスク装置システムでも、従
来の光磁気ディスク装置コントローラ51を使用する
が、ディスク装置コントローラ51内のメモリ55を利
用して、各光磁気ディスク装置(図9の20〜40)毎
に再生リトライを必要とするセクタのデータを、記憶さ
せる点が異なっている。
【0092】次に、図9に示した光磁気ディスク装置シ
ステムにおいて、いずれか一つの光磁気ディスク29〜
49に対して、ホストコンピュータ11からのリードコ
マンドが出力されたとき、再生リトライを必要とするセ
クタが生じた場合の処理について説明する。ホストコン
ピュータ11からのリードコマンドは、光磁気ディスク
装置コントローラ51へ与えられる。
【0093】光磁気ディスク装置コントローラ51で
は、図10に示したSCSIバス8から、内部のSCS
Iコントローラ3が受信し、CPU1の制御によって、
どの光磁気ディスク29〜49をアクセスするか判断す
る。例えば、光磁気ディスク29をアクセスする場合に
は、光磁気ディスク装置コントローラ51は、ESDI
バス28を介して光磁気ディスク装置20に対してリー
ドコマンドを出力する。
【0094】光磁気ディスク装置20は、先の第1の実
施例で説明した図1と同様の構成であり、リードコマン
ドに対する動作も、第1の実施例と同様である。この第
6の実施例では、このような複数の光磁気ディスク装置
20〜40に対するリードコマンドの実行中に、ディス
ク媒体(光磁気ディスク29〜49)に再生リトライを
必要とするセクタが生じたとき、そのリトライ動作の回
数が所定の値を超えたときは、そのセクタの再生データ
を、光磁気ディスク装置コントローラ51内のメモリ5
5に記憶させる点に特徴を有している。
【0095】その他の処理は、先の第1の実施例と同様
である。以上のように、この第6の実施例によれば、第
1の実施例の光磁気ディスク装置の場合と同様に、光磁
気ディスク装置システムにおけるリードコマンドの実行
時間を短縮することができる。
【0096】
【実施例7】次に、第7の実施例を説明する。この第7
の実施例は、請求項8の発明に対応しているが、請求項
7の発明にも関連している。この第7の実施例は、先の
第6の実施例で説明した光磁気ディスク装置システムの
改良であり、その目的は、メモリ55に記憶された再生
データを管理することによって、メモリ55上でのデー
タ検索が迅速に行えるようにすること(第3の実施例で
説明した光磁気ディスク装置に対応する)である。
【0097】先に述べたように、この光磁気ディスク装
置システムは、最大8台の光磁気ディスク装置(ロジカ
ルユニット)の接続が可能であるから、このメモリ55
は、最大8台分の再生リトライを要するセクタのデータ
を管理する記憶容量のものを使用する。この第7の実施
例でも、光磁気ディスク装置コントローラ51内のメモ
リ55に、データ管理部とデータ部とを設ける点は、先
の第3の実施例のメモリ5と同様である。
【0098】しかし、複数の光磁気ディスク装置(ロジ
カルユニット)20〜40が接続されているので、さら
に、どの光磁気ディスク装置20〜40(実質的には光
磁気ディスク29〜49)において、再生リトライを必
要とするセクタが生じたかについても、特定する必要が
ある。そこで、各光磁気ディスク装置(ロジカルユニッ
ト)20〜40を示すロジカルユニット番号(識別コー
ド)等をロジカルユニット管理部に記録させ、また、こ
のロジカルユニット管理部の内容に対応して、各ロジカ
ルユニット領域を設けるようにしている。
【0099】図11は、この発明の光磁気ディスク装置
システムについて、メモリ55のフォーマットを概念的
に示す図である。図で、縦方向はメモリアドレスを示
し、55aはロジカルユニット管理部、55bは再生時
にリトライを必要とするロジカルユニット番号を示すコ
ード、55cはロジカルユニット番号0の領域のスター
トアドレス、55dはロジカルユニット番号0の領域、
55eはロジカルユニット番号1の領域、55fはロジ
カルユニット番号0に対するデータ管理部、55gはロ
ジカルユニット番号0に対するデータの格納エリアを示
す。
【0100】この図11に示すように、ロジカルユニッ
ト管理部55aには、ロジカルユニット番号0を示すコ
ード55bと、ロジカルユニット番号0の領域のスター
トアドレス55cとからなる情報が格納される。ロジカ
ルユニット番号1〜nについても、同様である。
【0101】そして、これらの各ロジカルユニット番号
0(または1〜n)の領域に対応して、ロジカルユニッ
ト番号0の領域55d,ロジカルユニット番号1の領域
55eが設けられる。各ロジカルユニット番号0(また
は1〜n)の領域55dには、そのユニット番号0に対
するデータ管理部55fと、同じくそのユニット番号0
に対するデータの格納エリア55gとが設けられる。
【0102】光磁気ディスク装置コントローラ51内の
メモリ55を、この図11に示すようなフォーマットと
することによって、各光磁気ディスク装置(20〜4
0)に対して、再生リトライを要するセクタのデータ検
索を、容易かつ迅速に行うことができる。したがって、
システム全体の処理効率が向上される。
【0103】
【発明の効果】請求項1の光磁気ディスク装置では、情
報の読み書き時の補助メモリとして使用されるメモリに
対して、再生リトライを必要としたセクタのデータを記
憶させるようにしている。したがって、以後、ホストコ
ンピュータから当該セクタを再生する要求(リードコマ
ンド)があったときは、当該セクタに書かれているデー
タをメモリから読み出すことが可能になり、再生リトラ
イ時間が不要となるので、再生時間(リードコマンド実
行時間)を短縮することができる。
【0104】請求項2の光磁気ディスク装置では、請求
項1の装置において、再生リトライ回数が所定の値を超
えて再生できたセクタのアドレス情報を、ディスク上の
DMA領域のユーザの未使用セクタに記録するようにし
ている。したがって、使用したディスク(当該装置にセ
ットしたディスク)に対して、再生リトライを必要とす
るアドレス情報の管理が可能となり、以後、そのアドレ
ス情報を有効に利用することができる。
【0105】請求項3の光磁気ディスク装置では、請求
項1または請求項2の光磁気ディスク装置において、パ
ワーオン時やディスク挿入(交換)時のディスク初期化
処理に際し、ディスク上のDMA領域の未使用セクタを
再生して当該セクタに記録されているアドレス情報を、
メモリに記憶させるようにしている。したがって、ディ
スク初期化終了後にリードコマンドを受信したときは、
再生リトライを必要とするセクタをアクセスする必要が
なくなり、当該セクタのデータをメモリから読み出すの
で、リードコマンドの実行時間が短縮される。
【0106】請求項4の光磁気ディスク装置では、請求
項1の装置において、メモリに、データ管理部とデータ
部とを設け、データ管理部には、ディスク上の再生リト
ライを発生させるセクタアドレス番号と、そのアドレス
上のデータが格納されているメモリのスタートアドレス
を、また、データ部には、当該セクタアドレスに記録さ
れたデータを記憶させるようにしている。したがって、
再生リトライを必要とするセクタのデータ検索を、容易
かつ迅速に行うことができる。
【0107】請求項5の光磁気ディスク装置では、請求
項1から請求項4の装置において、データの再生時に、
新たな再生リトライを要するセクタを検出したときは、
メモリに、再生データを記憶させた後、そのデータ管理
部のセクタアドレス番号を昇順に並べ換えるようにして
いる。したがって、請求項4の光磁気ディスク装置と同
様に、再生リトライを要するセクタのデータ検索を、容
易かつ迅速に行うことができる。
【0108】請求項6の光磁気ディスク装置では、請求
項1から請求項5の装置において、メモリに登録されて
いるセクタアドレスのアクセス回数を計数するアクセス
回数計数手段を設け、メモリ上の空き領域がなくなった
状態で、新たに再生リトライを必要とするセクタを検出
したときは、最もアクセス回数の少ないセクタアドレス
データ(メモリ上の領域)を消去し、当該メモリ領域に
新たに検出したセクタデータを記憶させるようにしてい
る。したがって、頻繁にアクセスされるアドレスデータ
の保存と、アクセス回数の少ないセクタデータの排除と
が可能となると共に、新たに検出された再生リトライを
必要とするセクタのデータを保存することができる。
【0109】請求項7の光磁気ディスク装置システムで
は、複数の光磁気ディスク装置を備えたシステムにおい
て、複数のディスク上の再生リトライを必要とするセク
タデータを、光磁気ディスク装置コントローラ内のメモ
リに記憶させるようにしている。したがって、請求項1
の光磁気ディスク装置と同様に、当該システムにおける
リードコマンドの実行時間を短縮することができる。
【0110】請求項8の光磁気ディスク装置システムで
は、請求項7の光磁気ディスク装置システムにおいて、
光磁気ディスク装置コントローラ内のメモリに、データ
管理部とデータ部とを設け、データ管理部には、ディス
ク上の再生リトライを発生させるセクタアドレス番号
と、そのアドレス上のデータが格納されているメモリの
スタートアドレスを、また、データ部には、当該セクタ
アドレスに記録されたデータを記憶させるようにしてい
る。したがって、請求項4の光磁気ディスク装置と同様
に、各光磁気ディスク装置に対して、再生リトライを要
するセクタのデータ検索を、容易かつ迅速に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光磁気ディスク装置を使用するシス
テムについて、その構成例を示す図である。
【図2】この発明の光磁気ディスク装置において、情報
の再生リトライ処理時の主要な処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図3】光磁気ディスクのDMA領域のフォーマットに
ついて、その一例を概念的に示す図である。
【図4】この発明の光磁気ディスク装置について、デー
タ再生時における主要な処理の流れを示すフローチャー
トである。
【図5】この発明の光磁気ディスク装置について、ディ
スク初期化時における主要な処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図6】この発明の光磁気ディスク装置について、メモ
リ5のフォーマットを概念的に示す図である。
【図7】この発明の光磁気ディスク装置において、デー
タ再生時に、新たに再生リトライを必要とするセクタを
検出したとき、そのセクタアドレスをメモリ5のデータ
管理部5aへ登録する方法を説明する図である。
【図8】この発明の光磁気ディスク装置について、メモ
リ5への新規登録時における主要な処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図9】この発明の光磁気ディスク装置システムについ
て、その要部構成の一実施例を示す機能ブロック図であ
る。
【図10】この発明のディスク装置システムで使用する
光磁気ディスク装置コントローラについて、その要部構
成の一実施例を示す機能ブロック図である。
【図11】この発明の光磁気ディスク装置システムにつ
いて、メモリ55のフォーマットを概念的に示す図であ
る。
【図12】従来の光磁気ディスク装置について、その要
部構成を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
11 ホストコンピュータ 12 ホストアダプタ 21 光磁気ディスク装置コントローラ 20〜40 光磁気ディスク装置 29〜49 光磁気ディスク 28〜48 ESDIバス 51 光磁気ディスク装置コントローラ 52 ドライブコントローラ 53 ESDIバス 55 メモリ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報の読み書き時の補助メモリとして使
    用されるメモリを備え、ユーザー用の複数のセクタを有
    するディスク媒体に対して情報の記録・再生を行う機能
    を具備する光磁気ディスク装置において、 情報の再生時に、再生リトライを必要としたセクタの再
    生リトライ回数を計数する計数手段と、 当該再生リトライ回数と所定の値とを比較して、リトラ
    イ回数が所定の値を超えたとき、その旨を知らせる再生
    リトライ回数超過検知手段、とを備え、 情報の再生時に、再生リトライを必要としたセクタの再
    生リトライ回数が前記所定の値を超えたときは、当該セ
    クタからの再生データを前記メモリに記憶させることを
    特徴とする光磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の光磁気ディスク装置におい
    て、 上記再生リトライ回数が所定の値を超えて再生されたセ
    クタについて、そのアドレス情報を当該ディスク媒体上
    のDMA領域の未使用セクタに記録することを特徴とす
    る光磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の光磁気ディスク装置におい
    て、 パワーオン時、またはディスク交換後のディスク初期化
    処理において、上記DMA領域の未使用セクタを再生
    し、当該セクタに記録されているアドレスのデータを上
    記メモリに記憶させることを特徴とする光磁気ディスク
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の光磁気ディスク装置におい
    て、 上記メモリの内容は、データ管理部とデータ部とから構
    成されており、 前記データ管理部には、ディスク媒体上の再生リトライ
    を発生させるセクタアドレス番号と、該アドレス上のデ
    ータが格納されているメモリのスタートアドレスとが格
    納され、 前記データ部には、当該セクタアドレスに対応するデー
    タが記憶されることを特徴とする光磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4の光磁気ディスク
    装置において、 データ再生時に、新たに再生リトライを必要とするセク
    タを検出したときは、上記メモリに再生データを記憶さ
    せた後、該メモリ上のデータ管理部のセクタアドレス番
    号を昇順に並べ換えることを特徴とする光磁気ディスク
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5の光磁気ディスク
    装置において、 上記メモリに登録されているセクタアドレスのアクセス
    回数を計数するアクセス回数計数手段と、 該計数されたセクタアドレスのアクセス回数を前記メモ
    リ上の所定エリアに記憶する手段、とを備え、 前記メモリに空き領域がなくなった状態で、新たに再生
    リトライを必要とするセクタを検出したときは、前記メ
    モリ上の所定エリアに記憶されたアクセス回数の内、最
    もアクセス回数の少ないセクタアドレスのデータを前記
    メモリのデータ部から消去し、該メモリのデータ部に新
    たに検出したセクタデータを記憶させると共に、データ
    管理部のセクタアドレスを変更することを特徴とする光
    磁気ディスク装置。
  7. 【請求項7】 それぞれのディスク媒体に対して情報の
    記録・再生を行う機能を具備する光磁気ディスク装置と
    光磁気ディスク装置コントローラとからなる光磁気ディ
    スク装置システムであり、 前記光磁気ディスク装置コントローラは1台で、情報の
    読み書き時の補助メモリとして使用されるメモリを備
    え、前記光磁気ディスク装置は複数で、各光磁気ディス
    ク装置が前記光磁気ディスク装置コントローラに接続さ
    れた光磁気ディスク装置システムにおいて、 前記複数の光磁気ディスク装置の内、任意の光磁気ディ
    スク装置の情報の再生時に、再生リトライを必要とした
    セクタの再生リトライ回数を計数する計数手段と、 当該再生リトライ回数と所定の値とを比較して、リトラ
    イ回数が所定の値を超えたとき、その旨を知らせる再生
    リトライ回数超過検知手段、とを備え、 前記任意の光磁気ディスク装置の情報の再生時に、再生
    リトライを必要としたセクタの再生リトライ回数が前記
    所定の値を超えたときは、当該セクタからの再生データ
    を前記光磁気ディスク装置コントローラのメモリに記憶
    させると共に、当該任意の光磁気ディスク装置の識別情
    報を記憶させて、前記セクタの再生データを管理するこ
    とを特徴とする光磁気ディスク装置システム。
  8. 【請求項8】 請求項7の光磁気ディスク装置システム
    において、 上記光磁気ディスク装置コントローラのメモリの内容
    は、データ管理部とデータ部とから構成されており、 前記データ管理部には、前記複数の光磁気ディスク装置
    の識別番号と、該ディスク装置に挿入されているディス
    ク媒体上の再生リトライを発生させるセクタアドレス番
    号と、該アドレス上のデータが格納されているメモリの
    スタートアドレスとが格納され、 前記データ部には、前記複数の光磁気ディスク装置のデ
    ィスク媒体上の当該セクタアドレスに対応するデータが
    記憶されることを特徴とする光磁気ディスク装置システ
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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