JP3127819B2 - 導電性組成物及びその製造方法 - Google Patents

導電性組成物及びその製造方法

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JP3127819B2
JP3127819B2 JP08026369A JP2636996A JP3127819B2 JP 3127819 B2 JP3127819 B2 JP 3127819B2 JP 08026369 A JP08026369 A JP 08026369A JP 2636996 A JP2636996 A JP 2636996A JP 3127819 B2 JP3127819 B2 JP 3127819B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性組成物及び
その製造方法に関し、特に共役二重結合を有する導電性
高分子を含む導電性複合体及びその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ポリアニリン、ポリピロール
やポリチオフェンに代表される共役二重結合導電性高分
子は、化学的酸化重合及び電解重合で作製することがで
きる。
【0003】電解重合を利用した場合には、導電性高分
子が電極上にフィルム状に形成されるため大量に製造す
ることに困難が伴うのに対し、化学的酸化重合を利用し
た場合には、そのような制約がなく、原理的に重合性モ
ノマーと適当な酸化剤の反応によって大量の導電性高分
子を比較的容易に得ることができる。
【0004】しかし、化学的酸化重合では、導電性高分
子は粉体状で得られるため、そのままの状態では固体表
面を均一に被覆することが困難であり、そのため、適当
なバインダを混合若しくは適当な置換基を導入し溶媒に
可溶化して、皮膜形成に供するする試みがなされてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、化学重
合の重合速度は、使用する酸化剤に依存し、重合速度の
大きい過硫酸アンモニウム、または過酸化水素等を用い
た場合、電気伝導度が高くしかも耐熱性の優れた導電性
ポリマーを得ることが困難であるという課題があった。
【0006】これは、活性の高い酸化剤により、望まし
くない副反応が高確率で起こり、構造規則性の低いポリ
マーが生成する、あるいは生成したポリマーが酸化剤で
アタックされて変質するためと解釈されている。
【0007】このような課題を解決するため、例えば3
価の鉄イオンのように、遷移金属無機イオンを含む酸化
剤がしばしば用いられる。
【0008】しかし、この場合には、その重合速度が小
さいため、重合のため長時間を要する。
【0009】しかも、この結果生成した共役二重結合ポ
リマーが、長時間反応系内に留まることになり、重合反
応の結果生成したプロトンによって高分子骨格がアタッ
クされ、その電気伝導度の低下を起こすという新たな課
題が生じてしまう。
【0010】また、共役二重結合導電性高分子において
は、アニオンまたはカチオンがドーパントとして取り込
まれることにより、それに特有の電気的、光学的、化学
的特性が発現する特質がある。
【0011】さらに、熱的安定性もドーパントの種類に
より大きく左右される傾向にある。ここで、本発明でに
おける共役二重結合高分子は、アニオンドープを想定し
ているので、それについて説明をする。
【0012】一般に、無機酸イオンは、イオンサイズが
小さいため、拡散しやすく、特に高温・高湿下では、比
較的速い脱ド−プ反応を引き起こすため、耐熱・耐湿性
の優れた導電性高分子を実現することが困難である。
【0013】また、硫酸イオンのような多価のアニオン
の場合には、ド−パントとして取り込まれるには、同一
の高分子鎖内または高分子鎖間で近接した二箇所の結合
サイトが準備されなければならないことに加え、さら
に、ドーパントとして取り込まれた場合、イオンサイズ
が小さいため、立体的な込み合いを生じ、結果としてポ
リマー骨格を歪ませるため、低い電気伝導度しか得られ
ない。
【0014】一方、嵩高な構造を有する有機物アニオン
の場合、ポリマー骨格に対してひずみを与えず、さらに
熱による拡散も抑制されると考えられ、共役二重結合ポ
リマーに優れた電気的特性と耐熱・耐湿性を与えるもの
と考えられている。
【0015】実際、例えばアントラキノンスルフォネー
ト、アルキルナフタレンスルフォネートをドープさせる
ことにより、優れた耐熱・耐湿性を有するポリピロール
が得られることが知られている(特開平3−93214
号公報、特開平2−130906号公報)。
【0016】ところが、このような比較的大きな分子を
アニオンとする遷移金属塩は、一般に水に対する溶解性
が低いため、水媒体中で酸化重合によって、直接ドーパ
ントとして共役二重結合ポリマー中に導入することが困
難であった。
【0017】さらに、化学重合を用いた場合には、導電
性高分子は、一般的に粉体状で得られ、さらにポリマー
骨格が共役二重結合で形成されているため、ほとんどの
場合、例えば熱溶融あるいは溶媒への分散といった後加
工が困難である。
【0018】そのため、皮膜形成に使用する目的で、バ
インダとの混合あるいはポリマー主鎖への置換基の導入
による可溶化等が検討されている。
【0019】しかしながら、バインダと混合した場合に
は、導電性高分子の希釈効果による電気伝導度の低下が
避けられないという課題があった。
【0020】一方、可溶化を企図した場合には、可溶性
の付与と導電性高分子本来の特性、例えば電気伝導度あ
るいは環境安定性、との兼ね合いから、置換基の選択が
限定されるという課題があった。
【0021】また、置換基を有する重合性モノマー自体
の製法が難しく、その結果得られる導電性高分子も高価
格になりがちであるという課題もあった。
【0022】本発明は、上記従来技術の課題を解決する
もので、共役二重結合導電性高分子を含む高導電性であ
って、かつ高熱安定性の導電性組成物、及びそれを短時
間で高収率で得るための効率的製造方法を提供すること
を目的としたものである。
【0023】さらに、本発明は、皮膜形成性の優れた化
学重合導電性高分子組成物、及びそれを容易に得るため
の製造方法を提供することをもさらなる目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
の課題を解決するものであり、多価の無機酸イオンとア
ニオン系界面活性剤の有機酸イオンからなる複合ドーパ
ントを含む共役二重結合導電性高分子組成物を基本とす
る。
【0025】この構成により、皮膜形成性に優れ、高導
電性であって、かつ高熱安定性の導電性組成物が実現さ
れる。
【0026】そして、この導電性組成物は、化学的酸化
重合による製造方法により得ることができ、短時間で高
収率で得るための効率的な製造方法が提供された。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
多価の無機酸イオンとアニオン系界面活性剤の有機酸イ
オンからなる複合ドーパントを含む共役二重結合導電性
高分子組成物である。
【0028】ここで、請求項2や3に記載されているよ
うに、共役二重結合導電性高分子が、複数種の共役二重
結合導電性高分子を含んでいてもよく、ポリピロ−ル及
び/またはポリアニリンであってもよい。
【0029】また、請求項4記載のように、有機酸イオ
ンは、カルボン酸系イオン、スルフォン酸系イオン、エ
ステル化された硫酸イオンまたはエステル化された燐酸
イオンが用い得る。
【0030】また、請求項5記載のように、無機酸は、
硫酸、塩酸、硝酸、過塩素酸またはヘキサシアノ鉄酸が
用い得る。
【0031】上記の導電性組成物は、請求項6記載のよ
うに、更に、酸化物微粒子を含んでいてもよく、請求項
7や8に記載のように、この酸化物微粒子が、粉末状ま
たはコロイド分散状であれば好適で、その粒子径が、1
00nm以下であることが好適である。
【0032】具体的には、 請求項9に記載されている
ように、酸化物微粒子が、シリカ、アルミナまたはリチ
ウムシリケートであってもよい。
【0033】
【0034】具体的には、請求項11記載のように、共
役二重結合高分子を生成可能なモノマーを用意する工程
と、解離して有機酸イオンを生成する界面活性剤を用意
する工程と、遷移金属無機塩を含む酸化剤を用意する工
程と、前記モノマー、前記界面活性剤及び前記酸化剤
用いて化学重合する工程とを有する導電性組成物の製造
方法である。
【0035】また、請求項10や20に記載されている
ように、さらに遷移金属無機塩を含む酸化剤を用意する
工程を有し、前記酸化剤を用いながら化学重合をしても
よい。
【0036】また、請求項12、13、21や22に記
載のように、酸化剤として、好適には遷移金属無機塩と
過硫酸アンモニウムからなるような複合酸化剤を用いて
もよい。
【0037】また、請求項14や23に記載のように、
遷移金属無機塩は、銅塩、鉄塩、セリウム塩、マンガン
塩またはクロム塩であってもよい。
【0038】なお、この場合、遷移金属無機塩を含まな
い通常の酸化剤をも用意し、前記遷移金属無機酸化剤と
ともに用いて化学重合をしてもよい。
【0039】さらに、この遷移金属無機塩を含まない酸
化剤に過硫酸アンモニウムを用いることもできる。
【0040】また、請求項16、18や19に記載され
ているように、酸化物微粒子を用意する工程を有してい
てもよく、この場合は前記酸化物微粒子をも用いて化学
重合することになる。
【0041】また、有機酸イオンを生成する界面活性剤
として、水に分散可能なアニオン系界面活性剤であれ
ば、どのようなものでも使用可能であるが、好適な有機
酸イオン種としては、請求項15や29に記載のよう
に、カルボン酸イオン、スルフォン酸イオン、エステル
化された硫酸イオンまたはエステル化された燐酸イオン
が使用可能である。
【0042】以上の製造方法において、請求項24や2
に記載されるように、共役二重結合導電性高分子は、
複数種の共役二重結合導電性高分子を含むものであって
もよく、具体的には、ポリピロ−ル及び/またはポリア
ニリンであってもよい。
【0043】また、以上の製造方法において、請求項
6や27に記載されるように、酸化物微粒子が、粉末状
またはコロイド分散状であってもよく、酸化物微粒子の
粒子径は、100nm以下であれば好適である。
【0044】なお、酸化物微粒子は、具体的には、請求
項28に記載されるように、シリカ、アルミナまたはリ
チウムシリケートが好適である。
【0045】以上の本発明に係る導電性高分子組成物
は、酸化剤として用いられる遷移金属無機塩のアニオン
に加えて有機酸アニオンもがドーパントとして含まれ、
あるいは有機酸アニオンの濃度が高い場合にはそれが支
配的にドーパントとして含まれる。
【0046】これは、例えばポリピロールと無機酸アニ
オンを組み合わせた場合では、3〜4個のピロールリン
グ当たり、1分子のアニオンがドーパントとして配位し
得るが、そのサイズが小さいがため、ポリピロール主鎖
の配向を乱すように働くものと考えられるのに対し、比
較的大きな分子サイズの有機酸アニオンが共存すると、
有機酸アニオンが主鎖の配向を乱しにくいがため、その
方が支配的にドーパントとして取り込まれるものと考え
られる。
【0047】導電性高分子繰り返し単位当たりのドーパ
ントモル濃度は、上述のように一定のため、その有機酸
アニオンの分子量が無機酸アニオンより大きい場合に
は、得られる導電性高分子の収量が相対的に増加する。
【0048】さらに、ドーパントの分子サイズが大きい
場合、導電性高分子骨格構造を歪ませないないため、高
い電気伝導度が実現される。
【0049】ただし、ドーパントとして取り込まれれる
イオンのサイズが大きくなれば、導電性高分子鎖間のホ
ッピング伝導が抑制されるようになる。
【0050】したがって、高い電気伝導度は、最終的に
高分子骨格構造の歪みと高分子骨格間の距離の両者の兼
ね合いによって決められる。
【0051】後述の図1に示されるように、有機イオン
と無機イオンが両者複合してドープされる領域におい
て、電気伝導度が最も高くなる傾向が見られるのはこう
した事情によるもと考えられる。
【0052】また、有機アニオンが、例えば芳香環を有
するように嵩高な場合には、熱拡散による脱ドープが抑
制されるため熱的安定性の高い導電性高分子が得られ
る。
【0053】さらに、酸化物微粒子が複合された場合に
は被膜形成性も向上する。さらにまた、多価の金属イオ
ンが酸化剤として用いられ、共存する有機酸アニオン
が、アニオン系界面活性剤として働くような疎水性基を
有する物質である場合には、少なくとも一時的に不溶化
物を生成する。
【0054】そして、この不溶性の有機酸の金属塩が重
合反応の開始点として作用するため、このような系で
は、重合速度の増加も見られる。
【0055】さらに、上記の不溶化物の表面に吸着され
た重合性モノマ−は、その層が薄いため、構造規則性の
高い重合体が得られやすいと考えられる。
【0056】本発明によれば、重合温度に対する依存性
の極めて小さな電気伝導度を有する導電性高分子が得ら
れる。
【0057】これには、上述のように薄い吸着層で重合
反応が進行することが寄与しているものと考えられる。
【0058】なお、重合性モノマ−を酸化剤より化学量
論量より高濃度にすれば、はじめに形成された有機酸イ
オンと遷移金属イオンからなる不溶性塩が再溶解して、
重合反応に消費されるため、最終的に導電性高分子中に
含有されないものと考えられる。
【0059】また、本発明に係る導電性組成物の製造方
法によると、重合性モノマーを重合するために用いられ
る遷移金属無機塩から生成する無機酸アニオンが多価の
場合には、高い選択率で有機酸アニオンがドーパントと
して取り込まれやすいことを利用して、水媒体中で容易
に目的とする有機アニオンがドープされた導電性高分子
を合成することができる。
【0060】さらに、シリカ、アルミナに代表される酸
化物微粒子が分散された系では、その粒子が配向して、
極めて薄く固体表面への付着性の優れた皮膜が形成され
る。
【0061】以下、本発明の各実施の形態について詳細
に説明をする。 (実施の形態1)最初に、本発明の第1の実施の形態に
ついて説明する。
【0062】まず、本実施の形態では、遷移金属イオン
を含む酸化剤として硫酸第二鉄n水和物10.7g(硫
酸第二鉄として0.2モルを含む)を100gの水に溶
解させて、酸化剤溶液を作製した。
【0063】ついで、この溶液にピロールモノマー5
g、有機酸イオンを含む物質としてアルキルスルフォン
酸ナトリウム(平均分子量328)40%水溶液2.9
gを100gの水に溶解させた溶液を添加して、25℃
大気圧下で10分間攪拌しながら重合させた。
【0064】ここで、アルキルスルフォン酸ナトリウム
は、アルキル基の炭素数が11から17の間で混在した
ものを用いたが、炭素数は特に限定されるものではない
ことはもちろんである。
【0065】ついで、得られた沈殿を濾別し、水で濾液
が中性を呈するまで洗浄し、さらにエタノールで洗浄
後、約50℃で数時間減圧下で乾燥して、共役二重結合
を有する導電性高分子であるポリピロールを含む導電性
組成物を得た。
【0066】そして、この導電性組成物の収量を計量
後、その一部を乳鉢で粉砕し、約30MPの圧力で直径
13mmのディスク状ペレットを作製して、電気伝導度
の測定に供した。
【0067】なお、電気伝導度の測定には三菱油化
(株)製抵抗率測定器ロレスタAP、MCP−T400
を用いた。
【0068】得られた収量及び電気伝導度の測定値を、
以下の(表1)に示す。
【0069】
【表1】
【0070】(比較例1)比較例1として、界面活性剤
を含む物質を添加しないモノマー溶液を用いた以外、実
施の形態1と同様の操作でポリピロールを作製し、同様
の処理後、収量及び電気伝導度を測定した。
【0071】この結果を以下の(表2)に示す。
【0072】
【表2】
【0073】この(表2)における比較例1と(表1)
における実施の形態1との比較から明らかなように、実
施例1による導電性組成物は、収量及び電気伝導度が高
いという点で優れた効果が得られたことが判明した。
【0074】この点からも、重合性モノマーを重合する
ために用いられる遷移金属無機塩のサイズの小さい無機
酸アニオンより、ドーパントとして活性の高い界面活性
剤から生成した嵩高な有機酸アニオンが、高率にポリピ
ロール中に取り込まれるものと判断される。
【0075】以上のように本実施の形態によれば、酸化
剤に代表的に硫酸第二鉄n水和物を用い、有機酸アニオ
ンを含む界面活性剤、アルキルスルフォン酸ナトリウム
を重合系に共存させることにより、収量及び電気伝導度
の高い導電性組成物を得ることができる。
【0076】(実施の形態2)ついで、本発明の第2の
実施の形態について説明する。
【0077】本実施例では、実施の形態1で用いたアル
キルスルフォン酸ナトリウムに替えて、(A)2−エチ
ルヘキシル硫酸エステルナトリウム40%水溶液2.2
g、(B)ポリエチレンオキシド(エチレンオキシド繰
り返し数:3)アルキル硫酸エステルナトリウム30%
水溶液5.7g(アルキル基の炭素数が11から15の
範囲にあるものの混在したもの)、(C)2−エチルヘ
キシル燐酸エステルカリウム固形分70%水分散ペース
ト0.91g、(D)ポリエチレンオキシドアルキル燐
酸エステルカリウム70%固形分水分散ペースト4.0
g(エチレンオキシドの繰り返し数は5で、アルキル基
の炭素数が12から13の範囲にあるものの混在したも
の)(E)椰子油脂肪酸カリウム石鹸固形分60%水分
散ペースト1.6g、(F)トリイソプロピルナフタレ
ンスルフォン酸ナトリウム40%アルコール添加水溶液
3.3gをそれぞれ添加したモノマー溶液を用いた以
外、実施の形態1と同様の操作でポリピロールを含む導
電性組成物を作製し、同様の処理後収量及び電気伝導度
を計測した。
【0078】但し、上記のアルキル基の数やエチレンオ
キシドの繰り返し数は限定されるものではないことはも
ちろんである。
【0079】これらの結果を上記(表1)に示す。(表
1)の本実施例の各(A)から(F)の結果と、(表
2)の比較例1の結果との比較から明らかなように、本
実施例による導電性組成物は、収量及び電気伝導度が高
いという点で優れた効果が得られたことが判明した。
【0080】以上のように本実施の形態によれば、酸化
剤に代表的に硫酸第二鉄n水和物を用い、各種アニオン
系界面活性剤を重合系に共存させることにより、収量及
び電気伝導度の高い導電性組成物を得ることができる。
【0081】さらに、重合時間を1時間にし、硫酸第二
鉄n水和物10.7gを添加し、またトリイソプロピル
ナフタレンスルフォン酸ナトリウムの濃度を種々変化さ
せて、得られたポリピロールの収量及び電気伝導度を図
1に示した。
【0082】有機酸アニオンの重合溶液中の濃度に依存
して収量及び電気伝導度が変化することがこの図から明
らかである。
【0083】ポリピロールの元素分析を行ったところ、
窒素元素に対する硫黄元素の比率が、トリイソプロピル
ナフタレンスルフォン酸ナトリウムの濃度とともに増加
する傾向が見られた。
【0084】一方、鉄の含有量は痕跡程度の極めて低い
値であった。これらから、収量増加の理由は、トリイソ
プロピルナフタレンスルフォン酸鉄塩がポリピロールに
複合化されたためでなく、2価の硫酸イオンの代わり
に、トリイソプロピルナフタレンスルフォン酸イオン
が、その溶液中の濃度に依存して取り込まれたためであ
ると判断される。
【0085】なお、酸化剤として塩化第二鉄を用いた場
合も、同様に、トリイソプロピルナフタレンスルフォン
酸ナトリウム濃度に依存して、そのアニオンが1価の無
機酸イオンである塩素イオンと高率で置換して取り込ま
れる傾向が示された。
【0086】図1から、収量はトリイソプロピルナフタ
レンスルフォン酸ナトリウムの濃度とともに増加する
が、電気伝導度は硫酸イオンと有機酸イオンがドーパン
トとして共存する領域で最大を示すことが分かる。
【0087】なお、本条件で得られたポリピロールのド
ープ率は23モル%と元素分析から求められたイオウと
窒素の比率から算出された。
【0088】この結果と上記の重合条件から、導電性高
分子重合反応の収率を100%と仮定して、界面活性剤
濃度0.021モル%以下の領域が、有機酸イオンと無
機酸イオンがド−パントとして両者取り込まれる領域で
ある。
【0089】次に、界面活性剤無添加、界面活性剤トリ
イソプロピルナフタレンスルフォン酸ナトリウム及びド
デシルベンゼンスルフォン酸ナトリウムと非界面活性剤
2ーナフタレンスルフォン酸ナトリウムをそれぞれ用い
て、重合時間のみを種々変化させて、得られたポリピロ
ールの収量を図2に示した。
【0090】明らかに、界面活性剤が添加された場合の
み、重合反応が短時間で飽和に達している傾向が見られ
る。
【0091】さらにまた、トリイソプロピルナフタレン
スルフォン酸ナトリウムを用いて、重合温度のみを変化
させて、得られたポリピロールの電気伝導度を図3に示
した。
【0092】この図から、得られたポリピロールの電気
伝導度の重合温度依存性が極めて小さいことが明らかで
ある。
【0093】(実施の形態3)ついで、本発明の第3の
実施の形態について説明する。
【0094】本実施の形態では、硫酸第二鉄n水和物1
0.7gを100gの水に溶解させた酸化剤溶液に替え
て、硫酸第二鉄n水和物5.4gと過硫酸アンモニウム
2.3gを100gの水に溶解した酸化剤溶液用いた以
外、実施例1と同様にして導電性組成物を作製し、同様
の処理後、収量及び電気伝導度を計測した。
【0095】この結果を、上記(表1)に示す。 (比較例2)比較例2として、有機酸アニオンを含む物
質を添加しないモノマー溶液を用いた以外、実施の形態
3と同様の操作でポリピロ−ルを作製し、同様の処理
後、収量及び電気伝導度を計測した。
【0096】この結果を上記(表2)に示す。 (比較例3)比較例3として、硫酸第二鉄n水和物5.
4gと過硫酸アンモニウム2.3gを100gの水に溶
解した酸化剤溶液に替えて、過硫酸アンモニウム4.6
gのみを100gの水に溶解した酸化剤溶液を用いた以
外、実施の形態3と同様の操作でポリピロ−ルを含む導
電性組成物を作製し、同様の処理後、収量及び電気伝導
度を計測した。
【0097】この結果を、上記(表2)に示す。(表
1)の実施の形態3の結果と、(表2)の比較例2、3
の結果との比較から明らかなように、本実施例による導
電性組成物は、収量及び電気伝導度が高いという点で優
れた効果が得られたことが判明した。
【0098】また、実施の形態1の結果に比較しても、
収量及び電気伝導度が高いという点で効果を有する。
【0099】これは、過硫酸アンモニウムを添加するこ
とにより、反応の速度が向上し、導電性組成物の収量が
増加し、さらにそれ故電気伝導度も向上したものと考え
る。
【0100】以上のように実施例3によれば、硫酸第二
鉄n水和物と過硫酸アンモニウムとを酸化剤として用
い、解離性アニオンを繰り返し単位の中に含む高分子剤
を重合系に共存させることにより、収量及び電気伝導度
の高い導電性組成物を得ることができる。
【0101】(実施の形態4)ついで、本発明の第4の
実施の形態について説明する。
【0102】本実施例では、実施の形態3で用いたアル
キルスルフォン酸ナトリウムに替えて、(A)2−エチ
ルヘキシル硫酸エステルナトリウム40%水溶液2.2
g、(B)ポリエチレンオキシド(エチレンオキシド繰
り返し数:3)アルキル硫酸エステルナトリウム30%
水溶液5.7g(アルキル基の炭素数が11から15の
範囲にあるものの混在したもの)、(C)2−エチルヘ
キシル燐酸エステルカリウム固形分70%水分散ペース
ト0.91g、(D)ポリエチレンオキシドアルキル燐
酸エステルカリウム70%固形分水分散ペースト4.0
g(エチレンオキシドの繰り返し数は5で、アルキル基
の炭素数が12から13の範囲にあるものの混在したも
の)(E)椰子油脂肪酸カリウム石鹸固形分60%水分
散ペースト1.6g、(F)トリイソプロピルナフタレ
ンスルフォン酸ナトリウム40%アルコール添加水溶液
3.3gをそれぞれ添加したモノマー溶液を用いた以
外、実施の形態3と同様の操作でポリピロールを含む導
電性組成物を作製し、同様の処理後、収量及び電気伝導
度を計測した。
【0103】但し、上記のアルキル基の数やエチレンオ
キシドの繰り返し数は限定されるものではないことはも
ちろんである。
【0104】これらの結果を(表1)に示す。(表1)
の本実施の形態の各(A)から(F)の結果と、(表
2)の比較例2の結果との比較から明らかなように、本
実施の形態による導電性組成物は、収量及び電気伝導度
が高いという点で優れた効果が得られたことが判明し
た。
【0105】以上のように本実施の形態によれば、酸化
剤に硫酸第二鉄n水和物と過硫酸アンモニウムを用い
て、有機酸アニオンを生成する物質を重合系に共存させ
ることにより、収量及び電気伝導度の高い導電性組成物
を得ることができる。
【0106】(実施の形態5)ついで、本発明の第5の
実施の形態について説明する。
【0107】本実施の形態では、まず、ピロールモノマ
ー5g、実施の形態1で用いたアルキルスルフォン酸ナ
トリウム40%水溶液2.9g及び酸化物微粒子として
粒子径が略100nm以下のシリカ微粉末(商品名アエ
ロジル300:日本アエロジル(株)製)1gを100
gの水に分散させたモノマー溶液を調製した。
【0108】一方で、硫酸第二鉄n水和物10.7gを
100gの水に溶解させて酸化剤溶液を調製した。
【0109】ついで、400メッシュのコランダムで表
面を粗面化した寸法1.4x0.9x2.0mmのステ
ンレスブロックを、モノマ−溶液及び酸化剤溶液に各1
0分間ずつ交互に漬浸して、その表面に導電性組成物を
付着させた。
【0110】本実施の形態では、ステンレスブロック
が、完全に導電性組成物で被覆されるまでに要した導電
性組成物形成のための処理繰り返しサイクル数について
測定をした。
【0111】この結果を、以下の(表3)に記載した。
【0112】
【表3】
【0113】(比較例4)比較例4として、シリカ微粉
末を添加しないで調製したモノマー溶液を用いた以外実
施の形態6と同条件で被覆実験を行った。
【0114】そして、導電性組成物で被覆されるまでに
要した処理繰り返しサイクル数を測定した。
【0115】この結果を、以下の(表4)に記載した。
【0116】
【表4】
【0117】(表3)の実施の形態6と、(表4)の比
較例4との結果の比較から明らかなように、本実施の形
態による導電性組成物を用いた表面被覆は、被覆に要す
る処理繰り返しサイクル数を低減できるという点で優れ
た効果が得られたことが判明した。
【0118】これは、シリカという皮膜形成性の高い酸
化物微粒子により、被覆性が向上したものと考えられ
る。
【0119】というのは、シリカやアルミナに代表され
る酸化物微粒子が分散された系では、その粒子が配向し
て、極めて薄く、固体表面への付着性の優れた皮膜が形
成されるからである。
【0120】なお、本実施の形態の導電性組成物の収量
及び電気伝導度は、実施の形態1のものと同等であっ
た。
【0121】以上のように本実施の形態によれば、皮膜
形成性の高い酸化物微粒子であるシリカ微粒子を系内に
分散させることにより、ステンレスブロック表面が導電
性組成物で被覆されるまでに要する処理繰り返し数を減
少させることができる。
【0122】(実施の形態6)ついで、本発明の第6の
実施の形態について説明する。
【0123】本実施例では、実施の形態6のアルキルス
ルフォン酸ナトリウム40%水溶液2.9gに替えて、
実施の形態で用いた(A)2−エチルヘキシル硫酸エス
テルナトリウム40%水溶液2.2g、(B)ポリエチ
レンオキシド(エチレンオキシド繰り返し数:3)アル
キル硫酸エステルナトリウム30%水溶液5.7g、
(C)2−エチルヘキシル燐酸エステルカリウム固形分
70%水分散ペースト0.91g、(D)ポリエチレン
オキシドアルキル燐酸エステルカリウム70%固形分水
分散ペースト4.0g(E)椰子油脂肪酸カリウム石鹸
固形分60%水分散ペースト1.6g、(F)トリイソ
プロピルナフタレンスルフォン酸ナトリウム40%アル
コール添加水溶液3.3gをそれぞれ添加したモノマー
溶液を用いたこと以外、実施の形態6と同様にして被覆
実験を行った。
【0124】400メッシュのコランダムで表面を粗面
化したステンレスブロックが、完全に導電性組成物で被
覆されるまでに要した導電性組成物形成のためのそれぞ
れの処理サイクル数を、前述の(表3)に示す。
【0125】(比較例5)比較例5として、実施の形態
6における(A)から(F)で示した各モノマ−溶液に
替えて、シリカ微粉末を含まない各モノマ−溶液を用い
た以外、実施の形態7と同様の被覆実験を行った。
【0126】その結果を前述の(表4)に示す。(表
3)の実施の形態7の各結果と、(表4)の比較例5の
各結果との比較から明らかなように、本実施の形態によ
る導電性組成物を用いた表面被覆は、被覆に要する処理
繰り返しサイクル数を低減できるという点で優れた効果
が得られたことが判明した。
【0127】なお、本実施の形態の導電性組成物の収量
及び電気伝導度は、実施の形態2のものと同等であっ
た。
【0128】以上のように実施の形態6によれば、皮膜
形成性の高いシリカ微粒子を系内に分散させることによ
り、ステンレスブロック表面が、導電性組成物で被覆さ
れるまでに要する処理繰り返し数を、減少させることが
できる。
【0129】(実施の形態7)ついで、本発明の第7の
実施の形態について説明する。
【0130】本実施の形態では、硫酸第二鉄n水和物1
0.7gを100gの水に溶解させて酸化剤溶液に替え
て、硫酸第二鉄n水和物5.4gと過硫酸アンモニウム
2.3gを100gの水に溶解させた酸化剤溶液を用い
た以外、実施の形態5と同様の被覆実験を行った。
【0131】400メッシュのコランダムで表面を粗面
化したステンレスブロックが、完全に導電性組成物で被
覆されるまでに要した導電性組成物形成のための処理サ
イクル数を、前述の(表3)に示す。
【0132】(比較例6)比較例6として、シリカ微粉
末を添加しないで調製したモノマー溶液を用いた以外、
実施の形態7と同条件で被覆実験を行った。
【0133】そして、導電性組成物で被覆されるまでに
要した処理繰り返しサイクル数を測定した。
【0134】この結果を、前述の(表4)に示す。(表
3)の実施の形態7の結果と、(表4)の比較例6の結
果との比較から明らかなように、本実施例による導電性
組成物を用いた表面被覆は、被覆に要する処理繰り返し
サイクル数を低減できるという点で優れた効果が得られ
たことが判明した。
【0135】なお、本実施の形態の導電性組成物の収量
及び電気伝導度は、実施の形態3におけるものと同等で
あった。
【0136】以上のように本実施の形態によれば、皮膜
形成性の高いシリカ微粒子を系内に分散させることによ
り、400メッシュのコランダムで表面を粗面化したス
テンレスブロック表面が、導電性組成物で被覆されるま
でに要する処理繰り返し数を、減少させることができ
る。
【0137】(実施の形態8)ついで、本発明の第8の
実施の形態について説明する。
【0138】実施の形態7のアニオン系界面活性剤であ
るアルキルスルフォン酸ナトリウムに替えて、実施の形
態2で用いた(A)2−エチルヘキシル硫酸エステルナ
トリウム40%水溶液2.2g、(B)ポリエチレンオ
キシドアルキル硫酸エステルナトリウム30%水溶液
5.7g、(C)2−エチルヘキシル燐酸エステルカリ
ウム固形分70%水分散ペースト0.91g、(D)ポ
リエチレンオキシドアルキル燐酸エステルカリウム70
%固形分水分散ペースト4.0g、(E)椰子油脂肪酸
カリウム石鹸固形分60%水分散ペート1.6g、
(F)トリイソプロピルナフタレンスルフォン酸ナトリ
ウム40%アルコール添加水溶液3.3gをそれぞれ添
加したモノマー溶液を用いた以外、実施の形態7と同様
にして被覆実験を行った。
【0139】400メッシュのコランダムで表面を粗面
化したステンレスブロックが、完全に導電性組成物で被
覆されるまでに要した導電性組成物形成のためのそれぞ
れの処理サイクル数を、前述の(表3)に示す。
【0140】(比較例7)比較例7として、実施の形態
8の(A)から(F)の各モノマー溶液に替えて、シリ
カ微粉末を含まない各モノマー溶液を用いた以外、実施
の形態8と同様の被覆実験を行った。
【0141】その結果を、前述の(表4)に示す。(表
3)の実施の形態8の結果と、(表4)の比較例7の結
果との比較から明らかなように、本実施の形態による導
電性組成物を用いた表面被覆は、被覆に要する処理繰り
返しサイクル数を低減できるという点で優れた効果が得
られたことが判明した。
【0142】なお、本実施の形態の導電性組成物の収量
及び電気伝導度は、実施の形態4におけるものと同等で
あった。
【0143】以上のように実施の形態8によれば、皮膜
形成性の高いシリカ微粒子を系内に分散させることによ
り、ステンレスブロック表面が導電性組成物で被覆され
るまでに要する処理繰り返し数を減少させることができ
る。
【0144】(実施の形態9)ついで、本発明の第9の
実施の形態について説明する。
【0145】本実施の形態では、硫酸第二鉄n水和物1
0.7gと硫酸3gを100gの水に溶解させて酸化剤
溶液を作製した。
【0146】ここで、硫酸はpH調整剤として用いてい
る。そして、この酸化剤溶液を用い、この溶液に、アニ
リンモノマー7g、アルキルスルフォン酸ナトリウム4
0%水溶液2.9gを、100gの水に溶解させた溶液
を添加して30分間重合させた以外、実施の形態1と同
様の操作で共役二重結合導電性高分子であるポリアニリ
ンを含む導電性組成物を作製し、かつ同様の処理後、収
量及び電気伝導度を測定した。
【0147】この結果を、前述の(表1)に示す。 (比較例8)比較例8として、アルキルスルフォン酸ナ
トリウムを添加しないモノマー溶液を用いた以外、実施
の形態9と同様の操作でポリアニリンを作製し、同様の
処理後、収量及び電気伝導度を測定した。
【0148】この結果を、前述の(表2)に示す。(表
1)の実施の形態9の結果と、比較例8の結果との比較
から明らかなように、本実施の形態による導電性組成物
は、収量及び電気伝導度が高いという点で優れた効果が
得られたことが判明した。
【0149】以上のように本実施の形態によれば、酸化
剤に代表的に硫酸第二鉄n水和物を用い、アルキルスル
フォン酸ナトリウムを重合系に共存させることにより、
収量及び電気伝導度の高い導電性組成物を得ることがで
きる。
【0150】(実施の形態10)ついで、本発明の第1
0の実施の形態について説明する。
【0151】本実施の形態では、硫酸第二鉄n水和物1
0.7gと硫酸3gを100gの水に溶解させた酸化剤
溶液に替えて、硫酸第二鉄n水和物5.4g、過硫酸ア
ンモニウム2.3g及び硫酸3gを100gの水に溶解
した酸化剤溶液用いた以外、実施の形態9と同様にして
導電性組成物を作製し、同様の処理後、収量及び電気伝
導度を測定した。
【0152】この結果を、前述の(表1)に示す。 (比較例9)比較例9として、アルキルスルフォン酸ナ
トリウムを添加しないモノマ−溶液を用いた以外実施の
形態13と同様の操作でポリアニリンを作製し、同様の
処理後、収量及び電気伝導度を測定した。
【0153】この結果を前述の(表2)に示す。(表
1)の実施の形態10の結果と、(表2)の比較例9の
結果と比較から明らかなように、本実施の形態による導
電性組成物は、収量及び電気伝導度が高いという点で優
れた効果が得られたことが判明した。
【0154】以上のように実施の形態10によれば、酸
化剤溶液に過硫酸アンモニウムを含ませ、アルキルスル
フォン酸ナトリウムを重合系に共存させることにより、
収量及び電気伝導度の高い導電性組成物を得ることがで
きる。
【0155】(実施の形態11)ついで、本発明の第1
1の実施の形態について説明する。
【0156】本実施の形態では、アニリンモノマー7
g、アニオン系界面活性剤としてアルキルスルフォン酸
ナトリウム40%水溶液2.9g及びシリカ微粉末(商
品名アエロジル300:日本アエロジル(株)製)1g
を100gの水に分散させたモノマー溶液を調製した。
【0157】一方で、硫酸第二鉄n水和物10.7gと
硫酸3gを100gの水に溶解させて、酸化剤溶液を調
製した。
【0158】次に、400メッシュのコランダムで表面
を粗面化した寸法1.4x0.9x2.0mmのステン
レスブロックを、モノマ−溶液及び酸化剤溶液に各10
分間ずつ交互に漬浸して、その表面に導電性組成物を付
着させた。
【0159】そして、ステンレスブロックが、完全に導
電性組成物で被覆されるまでに要した導電性組成物形成
のための処理繰り返しサイクル数を測定した。
【0160】この結果を、前述の(表3)に示す。 (比較例10)比較例10として、シリカ微粉末を添加
しないで調製したモノマ−溶液を用いた以外、実施の形
態15と同条件で被覆実験を行った。
【0161】そして、導電性組成物で被覆されるまでに
要した処理繰り返しサイクル数を測定した。
【0162】この結果を、前述の(表4)に示す。(表
3)の実施の形態11の結果と、(表4)の比較例9の
比較から明らかなように、本実施の形態による導電性組
成物を用いた表面被覆は、被覆に要する処理繰り返しサ
イクル数を低減できるという点で優れた効果が得られた
ことが判明した。
【0163】なお、本実施の形態の導電性組成物の収量
及び電気伝導度は、実施の形態9におけるものと同等で
あった。
【0164】以上のように実施の形態11によれば、皮
膜形成性の高いシリカ微粒子を系内に分散させることに
より、ステンレスブロック表面が導電性組成物で被覆さ
れるまでに要する処理繰り返しサイクル数を減少させる
ことができる。
【0165】(実施の形態12)ついで、本発明の第1
2の実施の形態について説明する。
【0166】本実施例は、硫酸第二鉄n水和物10.7
gと硫酸3gを100gの水に溶解させて酸化剤溶液に
替えて、硫酸第二鉄n水和物5.4gと過硫酸アンモニ
ウム2.3gを100gの水に溶解させた酸化剤溶液を
用いた以外、実施の形態11と同様の被覆実験を行っ
た。
【0167】400メッシュのコランダムで表面を粗面
化したステンレスブロックが、完全に導電性組成物で被
覆されるまでに要した導電性組成物形成のための処理サ
イクル数を、前述の(表3)に示す。
【0168】(比較例11)比較例11として、シリカ
微粉末を添加しないで調製したモノマ−溶液を用いた以
外、実施の形態12と同条件で被覆実験を行った。
【0169】そして、導電性組成物で被覆されるまでに
要した処理繰り返しサイクル数を測定した。
【0170】この結果を、前述の(表4)に示す。(表
3)の実施の形態12の結果と、(表4)の比較例11
の結果との比較から明らかなように、本実施の形態によ
る導電性組成物を用いた表面被覆は、被覆に要する処理
繰り返しサイクル数を低減できるという点で優れた効果
が得られたことが判明した。
【0171】なお、本実施の形態の導電性組成物の収量
及び電気伝導度は、実施の形態10におけるものと同等
であった。
【0172】以上のように実施の形態12によれば、皮
膜形成性の高いシリカ微粒子を系内に分散させることに
より、400メッシュのコランダムで表面を粗面化した
ステンレスブロック表面が導電性組成物で被覆されるま
でに要する処理繰り返し数を減少させることができる。
【0173】(実施の形態13)ついで、本発明の第1
3の実施の形態について説明する。
【0174】本実施例では、硫酸第二鉄n水和物10.
7gに替えて、硫酸第二銅5gを100gの水に溶解さ
せて酸化剤溶液を使用した以外、実施の形態1と同様に
してポリピロ−ルを含む導電性組成物を得た。
【0175】この導電性組成物につき、実施の形態1と
同様に、収量及び電気伝導度を測定し、その結果を前述
の(表1)に示した。
【0176】(比較例12)比較例12として、アルキ
ルスルフォン酸ナトリウムを添加しないモノマ−溶液を
用いた以外、実施の形態13と同様の操作でポリピロ−
ルを作製し、同様の処理後、収量及び電気伝導度を計測
した。
【0177】この結果を、前述の(表2)に示す。(表
1)の実施の形態13の結果と、(表2)の比較例12
の結果との比較から明らかなように、本実施の形態によ
る導電性組成物は、収量及び電気伝導度が高いという点
で優れた効果が得られたことが判明した。
【0178】以上のように実施の形態13によれば、酸
化剤に硫酸第二銅を用い、有機酸塩のアルキルスルフォ
ン酸ナトリウムを重合系に共存させることにより、収量
及び電気伝導度の高い導電性組成物を得ることができ
る。
【0179】(実施の形態14)ついで、本発明の第1
4の実施の形態について説明する。
【0180】本実施例では、実施の形態5のシリカ微粉
末(商品名アエロジル300:日本アエロジル(株)
製)に替えて、アルミナゾル100(商品名:日産化学
製)1gを100gの水に分散させたモノマ−溶液を用
いた以外、実施の形態6と同様にして、400メッシュ
のコランダムで表面を粗面化したステンレスブロック
が、完全に導電性組成物で被覆されるまでに要した導電
性組成物形成のための処理繰り返しサイクル数を測定し
た。
【0181】この結果を(表3)に示す。(表2)の実
施の形態14の結果と、前述の比較例4の結果との比較
から明らかなように、本実施例による導電性組成物を用
いた表面被覆は、被覆に要する処理繰り返しサイクル数
を低減できるという点で、優れた効果が得られたことが
判明した。
【0182】なお、以上の実施の形態については、共役
二重結合導電性高分子として、ポリピロールとポリアニ
リンについて述べたが、共役二重結合導電性高分子であ
ればもちろんこれらのものに限定されるものではない。
【0183】さらに、これらのものを任意に組み合わせ
て含んでもよい。また、以上の実施の形態では、界面活
性剤が、カルボン酸塩、スルフォン酸塩、エステル化さ
れた硫酸塩とエステル化された燐酸塩について述べた
が、アニオン系界面活性剤で、有機酸アニオンを生成す
るものであればもちろんこれらのものに限定されるもの
ではない。
【0184】また、以上の実施の形態では、酸化剤中の
遷移金属イオンとして、鉄イオンと銅イオンを用いた場
合について代表的に述べたが、他の遷移金属イオン、例
えばクロムイオン、セリウムイオンあるいはマンガンを
含む無機酸塩を用いても、重合性モノマーから共役二重
結合高分子が得られるために、もちろん使用することが
できる。
【0185】また、以上の実施の形態では、粒子径が略
100nm以下の粉体状の酸化物微粒子を使用する場合
について述べたが、もちろんこの範囲が好適ではある
が、そもそも酸化物微粒子は被覆性を向上させるもので
あるから、本質的には酸化物微粒子を用いれば、用いな
い場合に比較して被覆形成性は向上する。
【0186】さらに、被覆形成性を向上させることを望
むのであれば、50nm以下の粒子径のものをもちいれ
ばより好適である。
【0187】そして、種類はシリカやアルミナにもちろ
ん限定されるものではなく、例えばリチウムシリケート
を用いることもでき、さらに、適当な媒体にコロイド分
散させた酸化物微粒子をも用いることもできる。
【0188】また、以上の実施の形態では、酸化物微粒
子の水媒体に対する添加比率0.01の場合について述
べたが、これに何等限定されるものでもない。
【0189】なお、このような酸化物微粒子は、例えば
気相合成で容易に得られ、シリカの場合一例を挙げれ
ば、前述のようにアエロジル(日本アエロジル(株)
製)が、入手できる。
【0190】また、このような酸化物微粒子をそのまま
化学重合溶液系に直接分散させることも可能である。
【0191】さらに、例えばスノーテックス(日産化学
(株)製)のように、酸化物微粒子を適当な溶媒にコロ
イド分散させたものが市販されており、そのようなもの
を添加して使用することももちろん可能である。
【0192】
【発明の効果】本発明の構成により、導電性組成物を高
収率で得られることになり、効率的に導電性組成物が製
造できる。
【0193】そして、導電性組成物の電気伝導度をも効
果的に増加させることができる。更に、被覆の固体表面
に対する付着性及び被覆性が飛躍的に向上することか
ら、物質表面にその場で化学重合された導電性組成物を
付着させ、全面を被覆する際のモノマ−溶液及び酸化剤
溶液への漬浸処理繰り返し数の大幅な低減が実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態2におけるトリイソプロピ
ルナフタレンスルフォン酸ナトリウムの添加量とポリピ
ロールの電気伝導度及び収量の関係を示す図
【図2】同実施の形態2における有機イオン添加の有無
及び添加された有機イオン種類とポリピロールの重合速
度の関係を示す図
【図3】同実施の形態2におけるトリイソプロピルナフ
タレンスルフォン酸ナトリウムを添加した場合の重合温
度と得られるポリピロールの電気伝導度の関係を示す図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01B 1/12 H01B 1/12 Z (56)参考文献 特開 平8−231863(JP,A) 特開 平8−231862(JP,A) 特開 平2−240139(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08 H01B 1/12

Claims (29)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多価の無機酸イオンとアニオン系界面活
    性剤の有機酸イオンをドーパントとして含む共役二重結
    合導電性高分子を有する導電性組成物。
  2. 【請求項2】 共役二重結合導電性高分子が、複数種の
    共役二重結合導電性高分子を含む請求項1記載の導電性
    組成物。
  3. 【請求項3】 共役二重結合導電性高分子が、ポリピロ
    −ル及び/またはポリアニリンである請求項1または2
    記載の導電性組成物。
  4. 【請求項4】 アニオン系界面活性剤が、カルボン酸、
    スルフォン酸、エステル化された硫酸、またはエステル
    化された燐酸系活性剤を含む請求項1から3のいずれか
    記載の導電性組成物。
  5. 【請求項5】 無機酸が、硫酸、塩酸、硝酸、過塩素酸
    またはヘキサシアノ鉄酸を含む請求項1から4のいずれ
    か記載の導電性組成物。
  6. 【請求項6】 さらに、酸化物微粒子を含む請求項1か
    ら5のいずれか記載の導電性組成物
  7. 【請求項7】 酸化物微粒子が、粉末状またはコロイド
    分散状物質を含む請求項6記載の導電性組成物。
  8. 【請求項8】 酸化物微粒子の粒子径が、100nm以
    下である請求項6または7記載の導電性組成物。
  9. 【請求項9】 酸化物微粒子が、シリカ、アルミナまた
    はリチウムシリケートを含む請求項8記載の導電性組成
    物。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の導電性組成物を遷移金
    属無機塩を用いた化学的酸化重合によって得る導電性組
    成物の製造方法。
  11. 【請求項11】 共役二重結合高分子を生成可能なモノ
    マーを用意する工程と、解離して有機酸イオンを生成す
    るアニオン系界面活性剤を用意する工程と、遷移金属無
    機塩を含む酸化剤を用意する工程と、前記モノマー、前
    記界面活性剤及び前記酸化剤を用いて化学重合する工程
    とを有する導電性組成物の製造方法。
  12. 【請求項12】 酸化剤として、複合酸化剤を用いる
    求項11記載の導電性組成物の製造方法。
  13. 【請求項13】 酸化剤として、遷移金属無機塩と過硫
    酸アンモニウムを含む複合酸化剤を用いる請求項12
    載の導電性組成物の製造方法。
  14. 【請求項14】 遷移金属無機塩が、銅塩、鉄塩、セリ
    ウム塩、マンガン塩またはクロム塩を含む請求項11か
    ら13のいずれか記載の導電性組成物の製造方法。
  15. 【請求項15】 アニオン系界面活性剤の有機酸が、カ
    ルボン酸、スルフォン酸、エステル化された硫酸または
    エステル化された燐酸を含む請求項11から14のいず
    れか記載の導電性組成物の製造方法。
  16. 【請求項16】 さらに、酸化物微粒子を用意する工程
    を有し、前記酸化物微粒子をも用いて化学重合する請求
    11から15のいずれか記載の導電性組成物の製造方
    法。
  17. 【請求項17】 共役二重結合高分子を生成可能なモノ
    マーを用意する工程と、解離して有機酸イオンを生成す
    るアニオン系界面活性剤を用意する工程と、酸化剤とし
    て遷移金属無機塩と過硫酸アンモニウムからなる複合酸
    化剤を用意する工程と、前記モノマー、前記界面活性剤
    及び前記複合酸化剤とを用いて化学重合をする工程とを
    有する導電性組成物の製造方法。
  18. 【請求項18】 さらに、酸化物微粒子を用意する工程
    を有し、前記酸化物微粒子をも用いて化学重合する請求
    項17記載の導電性組成物の製造方法。
  19. 【請求項19】 共役二重結合高分子を生成可能なモノ
    マーを用意する工程と、解離して有機酸イオンを生成す
    るアニオン系界面活性剤を用意する工程と、酸化物微粒
    子を用意する工程と、前記モノマー前記界面活性剤
    及び前記酸化物微粒子とを用いて化学重合をする工程と
    を有する導電性組成物の製造方法。
  20. 【請求項20】 さらに、遷移金属無機塩を含む酸化剤
    を用意する工程を有し、前記酸化剤をも用いながら化学
    重合する請求項19記載の導電性組成物の製造方法。
  21. 【請求項21】 酸化剤に複合酸化剤を用いる請求項2
    記載の導電性組成物の製造方法。
  22. 【請求項22】 酸化剤に遷移金属無機塩と過硫酸アン
    モニウムからなる複合酸化剤を用いる請求項21記載の
    導電性組成物の製造方法。
  23. 【請求項23】 遷移金属無機塩が、銅塩、鉄塩、セリ
    ウム塩、マンガン塩またはクロム塩を含む請求項17、
    18、20、21又は22記載の導電性組成物の製造方
    法。
  24. 【請求項24】 共役二重結合高分子が、複数種の共役
    二重結合導電性高分子を含むものである請求項11から
    23のいずれか記載の導電性組成物の製造方法。
  25. 【請求項25】 共役二重結合高分子が、ポリピロ−ル
    及び/またはポリアニリンである請求項24記載の導電
    性組成物の製造方法。
  26. 【請求項26】 酸化物微粒子が、粉末状またはコロイ
    ド分散状物質を含む請求項16又は18から22のいず
    れか記載の導導電性組成物の製造方法。
  27. 【請求項27】 酸化物微粒子の粒子径が、100nm
    以下である請求項26記載の導電性組成物の製造方法。
  28. 【請求項28】 酸化物微粒子が、シリカ、アルミナま
    たはリチウムシリケートを含む請求項27記載の導電性
    組成物の製造方法。
  29. 【請求項29】 アニオン系界面活性剤の有機酸が、カ
    ルボン酸、スルフォン酸、エステル化された硫酸または
    エステル化された燐酸を含む請求項17から28のいず
    れか記載の導電性組成物の製造方法。
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