JP3127781B2 - ヘッドホン回路 - Google Patents

ヘッドホン回路

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JP3127781B2
JP3127781B2 JP15093195A JP15093195A JP3127781B2 JP 3127781 B2 JP3127781 B2 JP 3127781B2 JP 15093195 A JP15093195 A JP 15093195A JP 15093195 A JP15093195 A JP 15093195A JP 3127781 B2 JP3127781 B2 JP 3127781B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーディオ機器のヘッ
ドホン回路の構成に関し、当該回路部のコストを低減す
ると同時に、歪み増加、発振等による音質劣化を軽減す
る事を可能とするヘッドホン回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるオーディオ機器に於けるヘ
ッドホン回路の構成は、最も一般的な構成を示す図2に
於いて、主オーディオ回路の主増幅器4の音声出力端子
(A)とヘッドホン増幅器2の入力端子(B)とを、シ
ールド線5によって接続した構造となっている。上記ヘ
ッドホン増幅器2は、通常入力と出力とは同位相の状態
で使用される。この主増幅器4とヘッドホン増幅器2と
を接続する接続線は、その長さが通常30Cm程度あ
り、しかも他の回路部品の近傍を引き回される事が多
く、他の回路等外部から受ける誘導によるノイズ等の悪
影響を防ぐため、前述のように必ずシールド線5を用い
なければならない。
【0003】更に、ヘッドホン増幅器2の入力と出力と
は同位相であるため、入力を長く引き回すと出力の影響
を受けて、一種の正帰還により発振、歪みの増加などの
可能性が生じる。従って、この一種の正帰還による悪影
響を除去する目的で、前記シールド線と共に、遮蔽板
(図面には記入されていない)が併用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来一般のヘッド
ホン回路では、回路の配置などによる一種の正帰還に起
因する発振、歪みの増加、周辺からの誘導ノイズ等の再
生音への悪影響を防ぐため、シールド線や遮蔽板を使用
する必要があって、部品代が高価であると云う欠点があ
った。
【0005】その上、特に周辺からの誘導ノイズについ
ては、主増幅器4の出力インピーダンスが十分に低くな
い為に、S/N比の改善には限度があるという問題点が
あった。そこで本発明は、上記従来例に付する欠点を解
消するべく、主増幅器4の出力部とヘッドホン増幅器2
への接続線との間にバッファ増幅器1を挿入して出力イ
ンピーダンスを下げ、且つ音声信号の位相を反転するこ
とによって、シールド線等を使用しなくてもヘッドホン
増幅器2の入力部のS/Nを改良し、発振、歪み等を低
減して高品位のヘッドホン出力を得る事を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るヘッドホン回路を実施例を示す図1を用
いて説明すると、第1発明は、音声信号の位相を反転す
るバッファ増幅器1を介して、主回路増幅器4の音声信
号出力端子(A)と、ヘッドホン増幅器2へ音声信号を
伝送するリード線3とが接続されており、音声信号は前
記リード線3内を逆位相となってヘッドホン増幅器2ま
で伝送されることを特徴とするヘッドホン回路である。
【0007】
【作用】そして、この様な構成のヘッドホン回路では、
バッファ増幅器1の出力が十分にローインピーダンスで
あるから、周辺からのノイズの影響を受けにくくなり、
シールド線を使用する必要が無くなる。従って、ヘッド
ホン出力のS/N比が向上すると共に、部品コストを節
減する事が可能である。
【0008】主回路増幅器4の音声信号出力端子(A)
とバッファ増幅器1との間と、バッファ増幅器1とヘッ
ドホン増幅器2との間の位相が逆のため、入出力間で相
互に影響を受けにくくなる。従って、リード線3が長く
引き回されても発振したり、歪みが増大する事はない。
又、シールド線や遮蔽板等を使用する必要がないので部
品コストが低減する。
【0009】
【実施例】本発明に係るヘッドホン回路の一実施例の構
成を、図1を参照して詳述すると、図1に於いて、1は
バッファ増幅器、2はヘッドホン増幅器、3はヘッドホ
ン増幅器2とバッファ増幅器1とを接続するリード線、
4はオーディオ機器のメインとなる主増幅器である。
【0010】バッファ増幅器1は通常のリニア増幅器で
あるが、−端子に入力されて入力信号と出力信号とは相
互に逆位相となる。又、出力インピーダンスが低インピ
ーダンスとなるよう設定されている。このバッファ増幅
器1はプリント基板上に設置され、主増幅器4の音声信
号出力端子(A)と当該バッファ増幅器1の入力端子
(C)との接続線部の長さは大略3Cm程度である。
【0011】バッファ増幅器1の出力端子(D)からヘ
ッドホン増幅器2の入力端子(B)まで、通常の配線材
料を使用したリード線3によって接続されている。
【0012】リード線3はヘッドホン増幅器2の−端子
に接続されているので、当該ヘッドホン増幅器2は、リ
ード線3によって伝達された信号を再度位相反転してヘ
ッドホン出力端子(E)に出力する。従って、伝達され
る信号は、主増幅器4の音声信号出力端子(A)とヘッ
ドホン出力端子(E)とは同位相であり、バッファ増幅
器1の出力端子(D)からヘッドホン増幅器2の入力端
子(B)まで、即ちリード線3の部分は逆位相となって
いる。
【0013】又、バッファ増幅器1の出力インピーダン
スが低く設定されているので、リード線3を含むヘッド
ホン増幅器2の入力回路は低インピーダンスであり、こ
の部位からノイズが誘導されることを防いでいる。
【0014】図1の欄外に、本実施例の回路定数の設定
値が記入されているが、この数値はあくまでも参考値で
あって、ヘッドホン回路として本発明の特徴とする機能
を有する限り、個々の回路要素を初め、それ等の定数の
設定値等は上記実施例の構造に限定されるものではな
い。
【0015】以上、本発明に係るヘッドホン回路につい
て、代表的と思われる実施例を基に詳述したが、本発明
によるヘッドホン回路の構成に関しては上記実施例の構
造に限定されるものではなく、前記した特許請求の範囲
に記載の構成要件を具備し、本発明にいう作用を呈し、
以下に述べる効果を有する限りにおいて、適宜改変して
実施しうるものである。
【0016】
【効果】本発明に係るヘッドホン回路は以下に述べる効
果を有する。バッファ増幅器1の出力が十分にローイン
ピーダンスであるから、周辺からのノイズの影響を受け
にくくなり、シールド線を使用しなくてもヘッドホン出
力のS/N比が劣化する事は無い。
【0017】主増幅器4の音声信号出力端子(A)とバ
ッファ増幅器1との間の位相並びにヘッドホン増幅器2
の出力部の位相と、バッファ増幅器1とヘッドホン増幅
器2との間の位相が逆位相であるから、両方の増幅器に
於いて夫々入出力間で相互に影響を受けにくくなる。従
って、リード線3が長く引き回されても発振したり、歪
みが増大する事はない。
【0018】参考迄に、図1の実施例に於ける歪み率、
S/N比を、従来例と比較すると、 歪み率: 実施例=0.0040%、従来例=0.0045%、改
善度0.0005% (実施例=−88.0dB、従来例=−86.9dB、
改善度1.1dB) S/N比: 実施例=−92dB、 従来例=−90dB、 改
善度2.0dB であり、本発明の構成による効果が明らかである。
【0019】シールド線を使用する必要がなく、通常の
配線材料でよいので部品コストを節減する事が可能であ
る。
【0020】更に、シールド線や遮蔽板等を使用する必
要がないので、前記シールド線の不使用と相俟って、尚
一層部品コストを低減することが可能となる。
【0021】上記により明らかな如く、本発明のヘッド
ホン回路は、当該回路の電気的性能を高め、ヘッドホン
出力の品位を高く保持したまま、製造コストを引き下げ
ることができるという効果を期待し得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヘッドホン回路の実施例の構成を示す
配線図である。
【図2】従来例の構成を示す配線図である。
【符号の説明】
1 バッファ増幅器 2 ヘッドホン増幅器 3 リード線 4 主回路増幅器 5 シールド線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号の位相を反転するバッファ増幅
    器(1)を介して、主回路増幅器(4)の音声信号出力
    端子(A)と、ヘッドホン増幅器(2)へ音声信号を伝
    送するリード線(3)とが接続されており、音声信号は
    前記リード線(3)内を逆位相となってヘッドホン増幅
    器(2)まで伝送されることを特徴とするヘッドホン回
    路。
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