JP3127707B2 - 無接触静電容量式センサ - Google Patents

無接触静電容量式センサ

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JP3127707B2 JP06053143A JP5314394A JP3127707B2 JP 3127707 B2 JP3127707 B2 JP 3127707B2 JP 06053143 A JP06053143 A JP 06053143A JP 5314394 A JP5314394 A JP 5314394A JP 3127707 B2 JP3127707 B2 JP 3127707B2
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元祐 木下
文年 増田
雅典 大嶋
弘武 奥西
公則 山内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電容量の変化量に
より、回転角度などを検出する静電容量式センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】回転角
度を検出するための静電容量型角度センサとしては、例
えば、実開昭55−88109号公報に開示された容量
型回転角検出器(接触式の静電容量型角度センサ)が知
られている。
【0003】この容量型回転角検出器は、図6に示すよ
うに、シャフト57に取り付けられた回転電極51と、
固定電極52を備えて構成されており、回転電極51に
対して電気的接続を行うコンタクト部53を有してい
る。そして、この回転電極51はコンタクト部53を介
して外部端子54と導通しており、固定電極52は金属
製のハウジング56を介して外部端子55と導通してい
る。
【0004】そして、この容量型回転角検出器において
は、検出対象の回転に応じて変化する、回転電極51と
固定電極52の重なり面積に対応する静電容量の変化を
取り出すことにより、検出対象の回転角度が検出され
る。
【0005】しかし、上記従来の接触式の容量型回転角
検出器においては、回転電極51に対して接続を行うコ
ンタクト部53を有しているため、電気的特性と寿命
が、コンタクト部53の接触状態及びコンタクト部53
の寿命に依存することになり、信頼性及び耐久性が不十
分であるという問題点がある。
【0006】また、上記従来の接触式の容量型回転角検
出器の問題点を解消するものとして、特開平4−172
218号公報に開示された回転角センサがある。この回
転角センサは、回転電極を他に接触させる必要をなくし
た無接触式の回転角センサであり、図7(a),(b)
に示すように、対向する第1の固定電極61(円板状の
電極)及び第2の固定電極62(半円板状の2つの分割
電極62a及び62bから構成されている)と、第1及
び第2の固定電極61及び62の間に挿入された強誘電
体からなる回転半円板63とを備え、回転半円板63の
移動(回転)により、第1の固定電極61と第2の固定
電極62を構成する分割電極62a及び62bの間に形
成される静電容量を差動的に検出するように構成されて
おり、上記従来の接触式の静電容量型角度センサにおい
ては必要であったコンタクト部が不要になっている。し
たがって、この回転角センサにおいては、上記従来の接
触式の静電容量型角度センサのように、電気的特性と寿
命がコンタクト部の接触状態及び寿命に依存するという
問題点が解決されている。
【0007】しかし、この回転角センサには、次に述べ
るような問題点がある。すなわち、第1の固定電極61
と、第2の固定電極62を構成する分割電極62a及び
62bの間に形成される静電容量の最大値CMAXは、回
転半円板63が第2の固定電極62を構成する分割電極
62aまたは62bに完全に重なるときに形成される。
そして、その大きさCMAXは、第1の固定電極61と第
2の固定電極62を構成する分割電極62a(62b)
の間隔をD、回転半円板63の厚みをTとし、回転半円
板63と固定電極を構成する分割電極62a(62b)
の間隔を(D−T)/2、対向面積をS、真空の誘電率
をε0、強誘電体の比誘電率をεSとすると、 CMAX=ε0εSS/{(D−T)εS+T} (1) となる。
【0008】一方、固定電極61と分割電極62a、及
び固定電極61と分割電極62bの間に形成される静電
容量の最小値CMINは、固定電極61と分割電極62a
(62b)の間に回転半円板63がないときであり、 CMIN=ε0S/D (2) となる。
【0009】したがって、最大値CMAXと、最小値CMIN
の間の静電容量の差ΔCは、 ΔC=CMAX−CMIN =ε0(εS−1)ST/[D{DεS−T(εS−1)}] (3) となる。
【0010】式(3)より、回転半円板63の固定電極6
1と分割電極62a(62b)との間隔(D−T)/2
が小さいほど、ΔCを大きくすることができる。
【0011】そして、回転半円板63は固定電極61と
分割電極62a(62b)の中央に設定することが必要
である。しかし、当該先行技術には、この中央に設定す
るための工夫は開示されていない。したがって、当該先
行技術においては、回転半円板63が強誘電体であるた
めに、固定電極61と分割電極62a(62b)と接触
する不具合が生じた場合にも致命故障にならない旨の特
徴が述べられているが、このような状態になるのが好ま
しくないことは明らかである。
【0012】また、CMAX及びCMINのどちらにも対向面
積Sが関係しているため、製品サイズを小さくすること
によりCMINのみを小さくしてΔCを大きくすることは
できない。このように、上記従来の無接触式の回転角セ
ンサにおいて、最大静電容量と最小静電容量の差(可変
容量範囲)は、固定電極と回転半円板との間隔及び対向
面積に影響されるのであるが、いずれの要因を調整する
にも限界があり、可変容量範囲を大きくとることができ
ないという問題点がある。
【0013】この発明は、上記問題点を解決するもので
あり、無接触式で摩耗部がなく、耐久性及び特性の安定
性に優れ、かつ、最大静電容量と最小静電容量の差(可
変容量範囲)を大きくとることが可能な無接触静電容量
式センサを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の無接触静電容量式センサは、互に対向す
るように配設された固定電極と、前記固定電極の間に挿
入され、シャフトにより回転可能に絶縁支持された可動
電極とを具備し、前記固定電極と、前記可動電極との間
に形成される静電容量を検出する静電容量式センサにお
いて、前記固定電極及び可動電極を、それぞれ、互に導
通しない第1及び第2の2つの分割電極から構成し、各
固定電極を構成する第1の分割電極、及び各固定電極を
構成する第2の分割電極をそれぞれ電気的に接続すると
ともに、該第1及び第2の分割電極を出力端子に接続し
たことを特徴とする。
【0015】また、上記無接触静電容量式センサに、さ
らに、前記固定電極と前記可動電極の間隔を調整するた
めの固定電極位置調整機構を備えたことを特徴とする。
【0016】また、上記無接触静電容量式センサに、さ
らに、固定電極及び可動電極を複数組積み重ねるための
積重ね機構を有していることを特徴としている。
【0017】
【作用】無接触式であり、摩耗部(コンタクト部)がな
いため、電気的特性と寿命がコンタクト部の接触状態及
びコンタクト部の寿命に依存することがなくなる。
【0018】また、固定電極及び可動電極が、それぞ
れ、互に導通しない第1及び第2の2つの分割電極から
構成されているため、固定電極間距離や固定電極と可動
電極の間隔などに依存する程度を特に大きくすることな
く、最大静電容量と最小静電容量との静電容量の差(Δ
C)を大きくすることができるようになる。
【0019】また、固定電極と可動電極の間隔を調整す
るための固定電極位置調整機構を設けることにより、容
易に固定電極と可動電極の間隔を微調整することが可能
になり、形成される静電容量の精度を高めることができ
るとともに、耐圧異常などの問題の発生を防止すること
が可能になる。
【0020】さらに、固定電極及び可動電極を複数組積
み重ねる積重ね機構を設けることにより、必要に応じて
固定電極及び可動電極を増やすことが可能になり、所望
の静電容量を得ることが可能になる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1は、この発明の一実施例にかかる無接触静電
容量式センサを示す分解斜視図、図2は、組立られた無
接触静電容量式センサの正面断面図である。
【0022】この実施例の無接触静電容量式センサにお
いては、図1,図2に示すように、互に対向するように
配設された第1の固定電極1及び第2の固定電極2の間
に、絶縁シャフト6により回転可能に支持された可動電
極3が挿入、配置されている。
【0023】第1の固定電極1は、互に絶縁された第1
及び第2の分割電極1a,1bから構成された一対の電
極構造を有しており、第2の固定電極2も同様に、第1
及び第2の分割電極2a,2bから構成されている。ま
た、可動電極3も、互に絶縁された第1及び第2の分割
電極3a,3bから構成されている。第1及び第2の固
定電極1,2と可動電極3は導電性を有する材料から形
成されている。なお、これらの電極は、金属などの導電
材料からなる一体品としてもよく、また、樹脂などの絶
縁材料の表面に金属メッキを施して導電性を付与したも
のであってもよい。
【0024】そして、このように構成された第1及び第
2の固定電極1,2は、絶縁材料からなるベース4に取
り付けられており、ベース4はさらに導電材料からなる
フランジ5に取り付けられている。
【0025】また、この無接触静電容量式センサにおい
ては、ベース4を貫通し、可動電極3を回転可能に支持
する絶縁シャフト(樹脂などの絶縁材料からなるシャフ
ト)6が配設されており、さらに、フランジ5を貫通し
て、上端部が絶縁シャフト6の下端部に接続された金属
シャフト7が配設されている。
【0026】そして、上記可動電極3は、その切欠き部
9を絶縁シャフト6に形成された溝6aにはめ込むこと
などにより保持されており、絶縁シャフト6を回転させ
ることにより任意の方向に回転させることができるよう
に構成されている。
【0027】また、第1及び第2の固定電極1,2は、
その穴11を通して、固定電極1,2と同じ導電性を有
する材料からなる取付ねじ8をベース4のねじ穴10に
螺合させることによりベース4に取り付けられており、
その中央部には、絶縁シャフト6を通すための切欠き部
14が形成されている。そして、第1及び第2の固定電
極1,2の間には、両者の間に所定の間隔を確保するた
めのワッシャ状のスペーサ12が配設されており、ま
た、ベース4と第2の固定電極(下側の固定電極)2の
間には、可動電極3と第2の固定電極2の位置関係を設
定するための円筒状のベーススペーサ13が配設されて
いる。なお、スペーサ12及びベーススペーサ13も導
電性を有している。また、上記取付ねじ8は、スペーサ
12及びベーススペーサ13を貫通してベース4のねじ
穴10に螺合されている。
【0028】そして、上記取付ねじ8、スペーサ12に
より、第1及び第2の固定電極1,2を構成する第1の
分割電極1aと2a、及び第2の分割電極1bと2bが
電気的に接続されている。また、第2の固定電極2を構
成する第1及び第2の分割電極2a,2bは出力端子2
2a,22bに接続されている(図3及び図4)。
【0029】さらに、ベース4の下面側及びフランジ5
の下面側には、金属シャフト7及び絶縁シャフト6を円
滑に回転させることができるように、ベアリング15及
び16が配設されており、ベアリング16はブッシュ1
7により金属シャフト7に取り付けられている。
【0030】また、ベース4の下部には、ベース固定ね
じ18によりベース4をフランジ5に固定するための円
筒状のベース固定部19が設けられており、ベース固定
部19には、ベース固定ねじ18を挿通させるための切
欠き部20が形成されている。
【0031】そして、この切欠き部20の形状を上下に
所定の長さを有するような形状とすることによって、切
欠き部20の長さの範囲内においてベース4を上下にス
ライドさせてその上下位置を調整することが可能であ
り、第1及び第2の固定電極1,2から可動電極3まで
の距離(間隔)がそれぞれ等しくなるように調整できる
ように構成されている。このように、固定電極1及び2
から可動電極3までの距離がそれぞれ等しくなるよう
に、固定電極の位置を調整する機構(固定電極位置調整
機構)を設けることにより、静電容量の精度を高めるこ
とができるとともに、耐圧異常などの問題の発生を防止
することが可能になる。なお、上記切欠き部20の代り
に長穴(図示せず)を形成しても同様の効果を得ること
ができる。
【0032】そして、上記の各構成部材を、浮遊容量の
影響を受けないようにアースされた導電材料からなるケ
ース21(図2)に収納することによりこの実施例の無
接触静電容量式センサが形成されている。なお、この実
施例のセンサにおいては、フランジ5及びケース21の
材質として導電材料を用いることが好ましいが、これら
を絶縁材料を用いて構成した場合にもセンサーとして機
能するので、フランジ5及びケース21を絶縁材料から
構成することも可能である。
【0033】次に、上記のように構成された無接触静電
容量式センサにおける、静電容量の可変範囲について説
明する。
【0034】上記実施例の無接触静電容量式センサにお
いて、最大の静電容量CMAXが形成されるときの可動電
極の回転位置を図3(a)に、その等価回路を図3
(b)に示し、最小の静電容量CMINが形成されるとき
の可動電極の回転位置を図4(a)に、その等価回路を
図4(b)に示す。
【0035】図3(a)に示すように、可動電極3を構
成する第1及び第2の分割電極3a,3bの間のギャッ
プ3cが、固定電極1,2を構成する第1及び第2の分
割電極1a,1b、及び2a,2bの間のギャップ1
c,2cと直交する位置関係にある場合に最大の静電容
量CMAXが形成される。
【0036】このときの等価回路は図3(b)に示すよ
うになる。図3(b)において、C 1,C2はそれぞれ、
第1及び第2の固定電極1,2を構成する左右の分割電
極1aと1b、及び2aと2bの間に形成される静電容
量であり、C3〜C6,C3'〜C6'は固定電極1,2を構
成する第1及び第2の分割電極1a,1b、2a,2b
と、可動電極3を構成する第1及び第2の分割電極3
a,3bの対向面間に、対向する面積分だけ形成される
静電容量である。そして、このときの静電容量C M
AXは、 CMAX=C1+C2+(C3+C4)(C5+C6)/{(C3+C4)+(C5+C6)} +(C3'+C4')(C5'+C6')/{(C3'+C4')+(C5'+C6')} (4) となる。
【0037】一方、図4(a)に示すように、可動電極
3を構成する第1及び第2の分割電極3a,3bの間の
ギャップ3cが、固定電極1,2を構成する第1及び第
2の分割電極1a,1b、及び2a,2bの間のギャッ
プ1c,2cと平行になる位置関係にある場合に最小の
静電容量CMINが形成される。
【0038】このときの等価回路は図4(b)に示すよ
うになる。なお、図4(b)において、C7は、可動電
極3を構成する第1及び第2の分割電極3a,3b間に
形成される静電容量である。CMINの場合、固定電極
1,2の分割電極1a,1b、2a,2bと、可動電極
3を構成する第1及び第2の分割電極3a,3bの、同
じ側の分割電極はほぼ同じ電位となり、対向面間には静
電容量が発生しなくなる。したがって、このときの静電
容量CMINは、 CMIN=C1+C2+C7 (5) となる。
【0039】C7は、固定電極1,2と可動電極3の対
向面積に支配されることなく形成されるものであり、そ
の値は極めて小さい。同様に、C1及びC2も対向面積に
支配されないので、CMAXを大きくするために対向面積
を大きくしても、CMINへの影響を小さく抑えることが
できる。したがって、CMAXとCMINの間の静電容量の差
ΔCを従来のコンデンサに比べて容易に大きくすること
が可能になる。
【0040】なお、可動電極3の回転角と形成される静
電容量の大きさの関係を図5に示す。
【0041】上記実施例では、2つの固定電極と、該固
定電極間に挿入された可動電極からなる組合せ(機構)
が一つだけ形成された無接触静電容量式センサについて
説明したが、この発明の無接触静電容量式センサにおい
ては、上記固定電極と可動電極の組合せが複数組形成さ
れるように、固定電極及び可動電極を積み重ねるための
積重ね機構を設け、固定電極及び可動電極を複数組積み
重ねることが可能である。その場合、CMAX時には、組
数が増加するとCMAXもそれにともなって増大するが、
MIN時には、可動電極を構成する第1の分割電極と第
2の分割電極間に形成される静電容量が、固定電極と可
動電極の対向面間に形成されるような静電容量に比べて
極めて小さいため、CMAXとCMINとの間の静電容量の差
ΔCをさらに大きくすることができる。なお、積み重ね
機構としては、複数の可動電極を挿入固定することがで
きるように、絶縁シャフトに複数の溝を形成するととも
に、複数の固定電極を配設することができるように、絶
縁シャフトや固定電極の取付ねじを長く形成し、スペー
サを複数個配設するなど、種々の構成とすることが可能
であり、その具体的な構成に特別の制約はない。
【0042】また、上記実施例では、可動電極を保持す
るシャフトとして、絶縁材料からなる絶縁シャフトを用
いた場合について説明したが、金属製で、可動電極を保
持する部分を絶縁材で被覆したシャフトなどを用いるこ
とも可能である。さらに、上記実施例では、絶縁シャフ
トの下端部に絶縁シャフトとは別部材である金属シャフ
トを接続して配設したが、これらのシャフトを絶縁材料
からなる一体品とすることも可能である。
【0043】この発明は、その他の点においても、上記
実施例に限定されるものではなく、固定電極及び可動電
極の具体的形状、両者の位置関係、固定電極と可動電極
の間隔を調整するための固定電極位置調整機構の構成な
どに関し、この発明の要旨の範囲内において、種々の応
用、変形を加えることができる。
【0044】
【発明の効果】上述のように、この発明の無接触静電容
量式センサは、固定電極及び可動電極を、それぞれ、互
に導通しない第1及び第2の2つの分割電極から構成
し、各固定電極を構成する第1の分割電極、及び各固定
電極を構成する第2の分割電極をそれぞれ電気的に接続
するとともに、第1及び第2の分割電極を出力端子に接
続するようにしているため、無接触式で、コンタクト部
(摩耗部)を必要としないため、電気的特性と寿命がコ
ンタクト部の接触状態及び寿命に依存することがなくな
り、信頼性及び耐久性を飛躍的に向上させることができ
る。
【0045】また、固定電極及び可動電極が、それぞ
れ、互に導通しない第1及び第2の2つの分割電極から
構成されているため、固定電極間距離や固定電極と可動
電極の間隔などに依存する度合いを特に大きくすること
なく、最大静電容量と最小静電容量との静電容量差(Δ
C)を大きくすることが可能になる。
【0046】また、固定電極と可動電極の間隔を調整す
る固定電極位置調整機構を設けることにより、固定電極
と可動電極の間隔を微調整することが可能になり、形成
される静電容量の精度を容易に高めることができるとと
もに、耐圧異常などの問題の発生を防止することが可能
になる。
【0047】さらに、固定電極及び可動電極を複数組積
み重ねるための積重ね機構を設けることにより、必要に
応じて固定電極及び可動電極を増やすことが可能にな
り、所望の静電容量を得ることができるようになる。し
たがって、設計の自由度を向上させることができる。ま
た、固定電極及び可動電極を縦に複数組積み重ねること
により、わずかに厚み方向の寸法を増加させるだけで静
電容量を増やすことが可能になり、無接触静電容量式セ
ンサ全体としての小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる無接触静電容量式
センサを示す分解斜視図である。
【図2】この発明の一実施例にかかる無接触静電容量式
センサの正面断面図である。
【図3】この発明の一実施例にかかる無接触静電容量式
センサの可動電極の回転位置と等価回路の関係を示す図
であり、(a)は最大の静電容量CMAXが形成されると
きの可動電極の回転位置を示す図、(b)はそのときの
等価回路を示す図である。
【図4】この発明の一実施例にかかる無接触静電容量式
センサの可動電極の回転位置と等価回路の関係を示す図
であり、(a)は最小の静電容量CMINが形成されると
きの可動電極の回転位置を示す図、(b)はそのときの
等価回路を示す図である。
【図5】この発明の一実施例にかかる無接触静電容量式
センサにおける可動電極の回転角と形成される静電容量
の大きさの関係を示す図である。
【図6】従来の容量型回転角検出器を示す断面図であ
る。
【図7】従来の無接触式の回転角センサの固定電極と回
転半円板の構成を模式的に示す図であり、(a)は斜視
図、(b)は正面図である。
【符号の説明】
1,2 第1及び第2の固定電極 1a,2a 固定電極を構成する第1の分割電極 1b,2b 固定電極を構成する第2の分割電極 1c,2c 固定電極のギャップ 3 可動電極 3a 可動電極を構成する第1の分割電極 3b 可動電極を構成する第2の分割電極 3c 可動電極のギャップ 4 ベース 5 フランジ 6 絶縁シャフト 6a 可動電極をはめ込む溝 7 金属シャフト 8 取付ねじ 9 切欠き部 10 ねじ穴 11 穴 12 スペーサ 13 ベーススペーサ 14 切欠き部 15,16 ベアリング 17 ブッシュ 18 ベース固定ねじ 19 ベース固定部 20 ベース固定部の切欠き部 21 ケース 22a,22b 出力端子
フロントページの続き (72)発明者 奥西 弘武 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株 式会社 村田製作所内 (72)発明者 山内 公則 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株 式会社 村田製作所内 (56)参考文献 特開 昭59−95422(JP,A) 特開 平4−172218(JP,A) 実開 昭57−64613(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 7/00 - 7/34 102 G01D 5/00 - 5/252 G01D 5/39 - 5/62

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互に対向するように配設された固定電極
    と、前記固定電極の間に挿入され、シャフトにより回転
    可能に絶縁支持された可動電極とを具備し、前記固定電
    極と、前記可動電極との間に形成される静電容量を検出
    する静電容量式センサにおいて、 前記固定電極及び可動電極を、それぞれ、互に導通しな
    い第1及び第2の2つの分割電極から構成し、 各固定電極を構成する第1の分割電極、及び各固定電極
    を構成する第2の分割電極をそれぞれ電気的に接続する
    とともに、該第1及び第2の分割電極を出力端子に接続
    したことを特徴とする無接触静電容量式センサ。
  2. 【請求項2】 前記固定電極と前記可動電極の間隔を調
    整するための固定電極位置調整機構を備えたことを特徴
    とする請求項1記載の無接触静電容量式センサ。
  3. 【請求項3】 前記固定電極及び可動電極を複数組積み
    重ねるための積重ね機構を有していることを特徴とする
    請求項1または2記載の無接触静電容量式センサ。
JP06053143A 1993-04-26 1994-02-24 無接触静電容量式センサ Expired - Fee Related JP3127707B2 (ja)

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