JPH08210873A - 可変コンデンサ及びこれを用いた回転角度検出装置 - Google Patents

可変コンデンサ及びこれを用いた回転角度検出装置

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JPH08210873A
JPH08210873A JP4125295A JP4125295A JPH08210873A JP H08210873 A JPH08210873 A JP H08210873A JP 4125295 A JP4125295 A JP 4125295A JP 4125295 A JP4125295 A JP 4125295A JP H08210873 A JPH08210873 A JP H08210873A
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movable electrode
pillar
fixed electrode
variable capacitor
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JP4125295A
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Hiroo Imamura
博男 今村
Hiroyuki Hagiwara
弘之 萩原
Noboru Sakamoto
昇 坂本
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TAISE KK
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TAISE KK
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、可動電極のがたつきによる誤差の発
生を排除し得る可変コンデンサ及び広い温度範囲で動作
可能な回転角度検出装置を提供することを目的とする。 【構成】本発明の可変コンデンサは、固定電極10、及
び軸線を中心に回動可能な可動電極11から成り、固定
電極は第1の円柱の側面の一部の上に配置された固定電
極面101〜104を有し、可動電極は第2の円柱の側面
の一部の上に配置された可動電極面111及び112を有
し、可動電極の回転角度に応じて、該固定電極面と該可
動電極面との対向面積が変化するように構成されてい
る。本発明の回転角度検出装置は、発振回路と、上記可
変コンデンサの静電容量変化に応じて発振回路からの交
流信号のレベルを変換する2系統のレベル変換手段と、
2系統のレベル変換手段からの各交流信号を直流信号に
変換する第1及び第2の交直変換手段と、第1及び第2
の交直変換手段からの各直流信号を差動増幅する差動増
幅手段、を備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばアクセルやロボ
ット等において角度を検出するための非接触式のポテン
ショメータ等に使用される可変コンデンサ、及びこの可
変コンデンサを用いた回転角度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポテンショメータとして、接触式
の抵抗分圧型が広く知られている。このポテンショメー
タは、摺動子が物理的に抵抗体に接触する位置に応じて
電源電圧を分圧して出力するという構成である。そし
て、動作可能な温度範囲が広いという利点を有する一
方、抵抗体及び摺動子の機械的な接触のため磨耗が発生
するので短期間で信頼性が低下するという致命的な欠点
がある。そこで、かかる欠点を除去して信頼性を向上さ
せるために、非接触式のポテンショメータが開発されて
いる。かかる非接触式ポテンショメータとしては、磁気
抵抗素子を用いた磁気抵抗型ポテンショメータ、光検出
素子を用いた光検出型ポテンショメータ、或いは静電容
量を用いた静電容量型ポテンショメータ等が知られてい
る。
【0003】磁気抵抗型ポテンショメータは、機械的な
接触部分がないので寿命が長く、また分解能も高いとい
う特徴を有する。しかし、磁界が印加される部分と印加
されない部分での温度特性の相違によって対温度変動が
著しいという欠点がある。光検出型ポテンショメータ
は、応答速度が速く、位置分解能が高い等の特徴を有す
るが、光検出素子として半導体を用いた場合には入射光
とは無関係な暗電流が発生し、この暗電流の温度依存性
によって使用可能温度範囲が制限されるという欠点があ
る。
【0004】そこで、上述の欠点がないポテンショメー
タとして、静電容量型ポテンショメータが開発されてい
る。このタイプのポテンショメータは、構造が簡単であ
り安価に製造できるので各種センサとして用いられてい
る。かかる静電容量方式を採用したポテンショメータ
は、例えば特開昭63−308514号公報に示されて
いる。このポテンショメータは、固定電極板と可動電極
板とを対向させて所謂平行平板コンデンサを形成し、検
出すべき変位量に連動して可動電極板を回動させること
により対向する平板電極の対向面積を変化させ、この対
向面積の変化に応じて変化する静電容量を電気信号に変
換して変位量を検出する。
【0005】同様の平行平板を用いた可変コンデンサを
応用した検出器あるいはセンサとして、例えば特開昭5
9−53485号公報の「傾斜センサー」、特公平2−
62802号公報の「方位検出器」、特開平3−113
313号公報の「回転位置検出センサ」が知られてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の特許公開公報や特許公告公報に開示された可変コン
デンサを用いた検出器あるいはセンサは、何れも固定電
極板と可変電極板といった2個の平行平板の対向面積の
変化による静電容量変化に基づいている。ところで、可
変コンデンサにおいては、可動電極のスラスト方向及び
ラジアル方向のがたつきが発生することは避けられな
い。その結果、このがたつきによる静電容量の変化によ
って検出すべき変位量の誤差が発生するという問題があ
る。
【0007】また、各種センサは、検出された変位量を
電気信号に変換する回路を備えている。かかる回路を構
成する各素子の温度係数は比較的大きく、温度特性は必
ずしも良好とは言えない。従って、かかる回路から出力
される電気信号の温度依存性が大きいという問題があ
る。静電容量型ポテンショメータにおいても同様であ
り、可変コンデンサの静電容量を電気信号に変換するた
めの回路の温度依存性が大きく、温度によって回転角度
の検出誤差が発生するという問題がある。
【0008】従って、本発明の第1の目的は、簡単な構
造であるにも拘わらず可変コンデンサの可動電極のがた
つきによる誤差の発生を排除し得る信頼性の高い可変コ
ンデンサを提供することにある。
【0009】また、本発明の第2の目的は、温度依存性
が小さく、広い温度範囲で正確な回転角度を検出できる
回転角度検出装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るための本発明の可変コンデンサは、固定電極、及び軸
線を中心に回動可能な可動電極から成り、該固定電極
は、第1の柱の側面の一部の上に配置された固定電極面
を有し、ここで、該第1の柱は、該軸線に直交する平面
で切断したときの形状が該軸線を中心とした半径rF
円から成る仮想の柱であり、該可動電極は、第2の柱の
側面の一部の上に配置された可動電極面を有し、ここ
で、該第2の柱は、前記平面で切断したときの形状が前
記軸線を中心とした半径rMの円(但し、rM≠rF)か
ら成る仮想の柱であり、該可動電極の回転角度に応じ
て、該固定電極面と該可動電極面との対向面積が変化す
るように構成されている。
【0011】上記第1の柱は、上記軸線に直交する平面
で切断する場合の切断位置に拘わらず半径rFが一定と
なるように構成することができる。この場合、第1の柱
は円柱となり、固定電極面は円柱の側面の一部の上に配
置される。また、上記第1の柱は、上記切断位置に応じ
て半径rFが変化するように構成することもできる。例
えば、切断位置に応じて半径rFが直線的に増加又は減
少するように構成すれば、第1の柱は円錐又は円錐台と
なり、固定電極面は円錐又は円錐台の側面の一部の上に
配置される。また、上記第1の柱は、例えば、切断位置
に応じて半径rFがサイン曲線、放物曲線、その他の任
意の曲線で変化する構成とすることができる。この場
合、第1の柱は側面に凹凸を有する柱となり、固定電極
面は凹凸を有する柱の側面の一部の上に配置される。上
記第2の柱についても、上記第1の柱と同様に、切断位
置に応じて半径rMが一定、又は種々に変化するように
構成することができる。
【0012】また、上記第1の柱の半径rFと第2の柱
の半径rMとの関係は、rM<rFとなるように構成する
ことができる。この場合、例えば図2の(A)に示すよ
うに、第2の柱11Vの側面は、第1の柱10Vの側面の
内側(軸線寄り)になるように形成される。そして、第
1の柱10Vの側面の一部に固定電極面101、103
配置され、第2の柱11Vの側面の一部に可動電極面1
1、112が配置される。逆に、上記両半径がrM>rF
となるように構成すれば、例えば図2の(B)に示すよ
うに、第1の柱20Vの側面は、第2の柱21Vの側面の
内側(軸線寄り)になるように形成される。そして、第
1の柱20Vの側面の一部に固定電極面201、203
配置され、第2の柱21Vの側面の一部に可動電極面2
1、212が配置される。尚、図2の(A)及び(B)
に示した可変コンデンサは、第1の柱10V及び20V
びに第2の柱11V及び21Vが何れも円柱であるが、上
述した他の形状の場合も上記と同様に、半径rM<rF
は半径rM>rFとすることができる。尚、符号13は軸
受である。
【0013】また、上記半径rMとrFとの差は、上記切
断位置に拘わらず略一定となるように構成することがで
きる。また、上記半径rMとrFとの差が、上記切断位置
に応じて変化するように構成することもできる。
【0014】更に、固定電極の形状は、固定電極面が第
1の柱の側面の一部に配置されるように形成されていれ
ばよく、他の部分の形状は任意に定めることができる。
同様に、可動電極の形状は、可動電極面が第2の柱の側
面の一部に配置されていればよく、他の部分の形状は任
意に定めることができる。
【0015】また、本発明の可変コンデンサは、固定電
極面は、第1の柱の側面の周方向に配列されたN個(但
し、Nは正の整数)の固定電極面から成り、可動電極面
は、第2の柱の側面の周方向に配列されたK個(但し、
Kは正の整数)の可動電極面から成ることが好ましい。
N及びKの値、及びN個の固定電極面の接続及びK個の
可動電極面の接続如何によって、例えば図3〜図6に示
すような、種々のタイプの可変コンデンサを形成するこ
とができる。
【0016】また、本発明の可変コンデンサは、例えば
図3に示すように、N個の全ての固定電極面が接続され
た第1の端子C1と、K個の全ての可動電極面が接続さ
れた第2の端子GNDを有するように構成することがで
きる。
【0017】最も単純な構成例を図3の(A)に示す。
図3の(A)に示す可変コンデンサにおいては、固定電
極及び可動電極は、それぞれ1個の固定電極面と可動電
極面を有する。そして、固定電極面に第1の端子C
1が、可動電極面に第2の端子GNDがそれぞれ接続さ
れている。図3の(B)に示す可変コンデンサにおいて
は、固定電極及び可動電極は、それぞれ2個の固定電極
面と2個の可動電極面を有する。そして、2個の固定電
極面が接続された第1の端子C1と、2個の可動電極面
が接続された第2の端子GNDを有する。以下同様に、
図3の(C)〜(E)に示すように、固定電極面の数N
及び可動電極面の数Kを3、4、5、・・・とすること
も可能である。これにより、可動電極の回動に応じて固
定電極面と可動電極面の対向面積が変化し、第1の端子
1及び第2の端子GND間の静電容量が変化する可変
コンデンサが形成される。この場合、N及びKをそれぞ
れ2以上(図3の(B)〜(E)参照)とすることが望
ましい。尚、図3にはN=Kの場合のみを示している
が、N≠Kであってもよい。
【0018】また、本発明の可変コンデンサは、例えば
図4の(A)〜(D)に示すように、Nを2の倍数と
し、N個の固定電極面が1個おきに接続された第1の端
子C1と、残りの固定電極面が接続された第2の端子C2
と、K個の全ての可動電極面が接続された第3の端子G
NDを有するように構成することができる。これらの可
変コンデンサでは、第1の端子C1と第3の端子GN
D、及び第2の端子C2と第3の端子GNDとの間の静
電容量は、可動電極の回動に応じてそれぞれ同じ傾向で
増加又は減少する。
【0019】図4の(A)に示す可変コンデンサにおい
ては、固定電極及び可動電極のそれぞれは、2個の固定
電極面と2個の可動電極面を有し、各固定電極面には第
1の端子C1及び第2の端子C2が接続され、2個の可動
電極面には第3の端子GNDが接続されている。図4の
(B)に示す可変コンデンサにおいては、固定電極及び
可動電極のそれぞれは、4個の固定電極面と4個の可動
電極面を有し、4個の固定電極面が1個おきに接続され
た第1の端子C1と、残りの固定電極面が接続された第
2の端子C2と、4個の全ての可動電極面が接続された
第3の端子GNDを有する。以下同様に、図4の(C)
及び(D)に示すように、固定電極面の数N及び可動電
極面の数Kを6、8、・・・と増加することも可能であ
る。
【0020】また、本発明の可変コンデンサは、図示は
省略するが、Kを2の倍数とし、K個の可動電極面が1
個おきに接続された第1の端子と、残りの可動電極面が
接続された第2の端子と、N個の全ての固定電極面が接
続された第3の端子を有するように構成することもでき
る。
【0021】また、本発明の可変コンデンサは、例えば
図5の(A)〜(D)に示すように、KをN/2を満足
する整数とし、可動電極の回動に応じて、各可動電極面
と第1の端子C1に接続された固定電極面との対向面積
が増加又は減少するときに、各可動電極面と第2の端子
2に接続された固定電極面との対向面積が減少又は増
加するように構成することができる。これらの可変コン
デンサでは、第1の端子C1と第3の端子GND、及び
第2の端子C2と第3の端子GNDとの間の静電容量
は、可動電極の回動に応じてそれぞれ反対の傾向で増加
又は減少する。
【0022】理解を容易にするために、図5の(B)に
示した固定電極面の数Nが4であり、可動電極面の数K
が2である可変コンデンサのより具体的な構成について
説明する。図1の(A)及び(B)は、図5の(B)に
示した可変コンデンサを詳細に示したものである。可動
電極11が図1(A)に示す位置から反時計回り方向に
回転されると、第1の端子C1に接続されている固定電
極面101と第3の端子GNDに接続されている可動電
極面111との対向面積、及び第1の端子C1に接続され
ている固定電極面103と第3の端子GNDに接続され
ている可動電極面112との対向面積が増加し、これに
よって第1の端子C1と第3の端子GNDとの間の静電
容量は増加する。一方、第2の端子C2に接続されてい
る固定電極面102と第3の端子GNDに接続されてい
る可動電極面112との対向面積、及び第2の端子C2
接続されている固定電極面104と第3の端子GNDに
接続されている可動電極面111との対向面積は減少
し、これによって第2の端子C2と第3の端子GNDと
の間の静電容量は減少する。
【0023】同様に、可動電極11が図1の(B)に示
す位置から反時計回り方向に回転されると、第1の端子
1に接続されている固定電極面101と第3の端子GN
Dに接続されている可動電極面111との対向面積、及
び第1の端子C1に接続されている固定電極面103と第
3の端子GNDに接続されている可動電極面112との
対向面積が減少し、これによって第1の端子C1と第3
の端子GNDとの静電容量は減少する。一方、第2の端
子C2に接続されている固定電極面102と第3の端子G
NDに接続されている可動電極面111との対向面積、
及び第2の端子C2に接続されている固定電極面104
第3の端子GNDに接続されている可動電極面112
の対向面積は増加し、これによって第2の端子C2と第
3の端子GNDとの間の静電容量は増加する。
【0024】可動電極11が時計回り方向に回転された
場合も同様である。即ち、図1の(A)においては、可
動電極11が時計回り方向に回転されて可動電極面11
1が固定電極面103に、可動電極面112が固定電極面
101にそれぞれ対向することとなる回転角度までは、
第1の端子C1と第3の端子GNDとの静電容量及び第
2の端子C2と第3の端子GNDとの間の静電容量は変
化しない。しかし、上記回転角度を越えると、上述した
と同様に固定電極面101〜104と可動電極面111
112との対向面積が回転に応じて変化し、第1の端子
1と第3の端子GNDとの間の静電容量は増加する一
方、第2の端子C2と第3の端子GNDとの間の静電容
量は減少する。
【0025】同様に、図1の(B)においては、可動電
極11が時計回り方向に回転されて可動電極面111
固定電極面104に、可動電極面112が固定電極面10
2にそれぞれ対向することとなる回転角度までは、第1
の端子C1と第3の端子GNDとの間の静電容量及び第
2の端子C2と第3の端子GNDとの間の静電容量は変
化しない。しかし、上記回転角度を越えると、上述した
と同様に固定電極面101〜104と可動電極面111
112との対向面積が回転に応じて変化し、第1の端子
1と第3の端子GNDとの間の静電容量は減少する一
方、第2の端子C2と第3の端子GNDとの間の静電容
量は増加する。
【0026】図5の(A)に示す可変コンデンサにおい
ては、固定電極及び可動電極のそれぞれは、2個の固定
電極面と1個の可動電極面を有し、各固定電極面には第
1の端子C1及び第2の端子C2が接続され、1個の可動
電極面には第3の端子GNDが接続されている。図5の
(B)に示す可変コンデンサにおいては、4個の固定電
極面が1個おきに接続された第1の端子C1と、残りの
固定電極面が接続された第2の端子C2と、2個の可動
電極面が接続された第3の端子GNDを有する。以下同
様に、図5の(C)及び(D)に示すように、固定電極
面の数Nを6、8、・・・と、及び可動電極面の数Kを
3、4、・・・とそれぞれ増加することも可能である。
【0027】尚、各可動電極面と第1の端子C1に接続
された固定電極面との対向面積が増加又は減少するに連
れて、各可動電極面と第2の端子C2に接続された固定
電極面との対向面積が減少又は増加するという構成は、
可動電極の可動範囲の何れかの範囲で実現されていれば
よい。
【0028】また、本発明の可変コンデンサは、図示は
省略するが、Kを2の倍とし、NをK/2を満足する整
数とし、K個の可動電極面が1個おきに接続された第1
の端子と、残りの可動電極面が接続された第2の端子
と、N個の全ての固定電極面が接続された第3の端子を
有するように構成し、可動電極の回動に応じて、各固定
電極面と第1の端子C1に接続された可動電極面との対
向面積が増加又は減少するときに、各固定電極面と第2
の端子C2に接続された可動電極面との対向面積が減少
又は増加するように構成することができる。
【0029】更に、本発明の可変コンデンサは、例えば
図6に示すように、NをL(但し、Lは3以上の正の整
数)の倍数とし、N個の固定電極面が(L−1)個おき
に接続されたL個の第1の端子と、K個の全ての可動電
極面が接続された第2の端子を有するように構成するこ
とができる。
【0030】図6に示す可変コンデンサは、第1の端子
として端子C1〜C3の3個の端子を有し、第2の端子と
して端子GNDを有する例を示す。この場合、固定電極
面の数Nは3の倍数となるように決定される。そして、
N個の固定電極面は2個おきに接続され、それぞれ端子
1、C2及びC3に接続される。これらの可変コンデン
サは、N=Kであり、第1の端子中の端子C1と第2の
端子GND、第1の端子中の端子C2と第2の端子GN
D、及び第1の端子中の端子C3と第2の端子GNDと
の間のそれぞれの静電容量は、可動電極の回動に応じて
それぞれ同じ傾向に増加又は減少する。
【0031】図6の(A)に示す可変コンデンサにおい
ては、固定電極及び可動電極のそれぞれは、3個の固定
電極面と3個の可動電極面を有し、各固定電極面には第
1の端子C1,C2,C3が接続され、3個の可動電極面
に第2の端子GNDが接続されている。図6の(B)に
示す可変コンデンサにおいては、固定電極及び可動電極
のそれぞれは、6個の固定電極面と6個の可動電極面を
有し、各固定電極面は2個おきに接続された3個の第1
の端子C1,C2,C3、6個の全ての可動電極面が接続
された第2の端子GNDを有する。以下同様に、図5の
(C)に示すように、固定電極面の数N及び可動電極面
の数Kを9、12、・・・と増加することも可能であ
る。
【0032】L=4以上の場合も、図示は省略したが、
上記と同様に複数の固定電極面及び複数の可動電極面を
設けることにより種々のタイプの可変コンデンサを構成
することができる。
【0033】また、本可変コンデンサは、図示は省略し
たが、N個の可動電極面が(L−1)個おきに接続され
たL個の第1の端子と、K個の全ての固定電極面が接続
された第2の端子を有するように構成することもでき
る。
【0034】更に、上述した各可変コンデンサは、何れ
も可動電極の複数の可動電極面又は固定電極の複数の固
定電極面の何れか一方は共通に接続された1個の端子を
有する構成であるが、必ずしも複数の可動電極面又は複
数の固定電極面が共通に接続された構成である必要はな
い。即ち、可動電極の複数の可動電極面又は固定電極の
複数の固定電極面のそれぞれに端子が接続された構成で
あってもよいし、可動電極の複数の可動電極面の幾つか
又は固定電極の複数の固定電極面の幾つかが接続された
複数の端子を有する構成であってもよい。例えば、図6
(A)に示す可動電極の3個の可動電極面は共通に1個
の端子GNDに接続される必要はなく、各可動電極面に
端子を接続して3個の端子を有する構成としてもよい。
同様に、図6(B)に示す可動電極の6個の可動電極面
は共通に1個の端子GNDに接続される必要はなく、軸
線に対称位置にある可動電極面同士に端子を接続して3
個の端子を有する構成としてもよい。これらの構成によ
れば、1個の可変コンデンサ内に3個の独立したコンデ
ンサが形成される。図3〜図6に示した他のタイプの可
変コンデンサにおいても、上記と同様に、複数の可動電
極面又は複数の固定電極面のそれぞれに端子が接続され
た構成とすることもできるし、可動電極の複数の可動電
極面の幾つか又は固定電極の複数の固定電極面の幾つか
が接続された複数の端子を有する構成とすることもでき
る。この場合、1個の可変コンデンサ内に形成された複
数のコンデンサが直列に接続された端子を有する構成と
することもできる。
【0035】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の第1の態様に係る回転角度検出装置は、(A)
交流信号を発生する発振回路と、(B)第1及び第2の
端子を備えた可変コンデンサを有し、静電容量変化に応
じて該発振回路からの交流信号のレベルを変換するレベ
ル変換手段と、(C)該第1の端子と第2の端子との間
から出力された交流信号を直流信号に変換する交直変換
手段、から成る回転角度検出装置であって、該可変コン
デンサは、固定電極、及び軸線を中心に回動可能な可動
電極から成り、(イ)該固定電極は、第1の柱の側面の
一部の上に配置されそして該第1の柱の側面の周方向に
配列されたN個(但し、Nは正の整数)の固定電極面を
有し、ここで、該第1の柱は、該軸線に直交する平面で
切断したときの形状が該軸線を中心とした半径rFの円
から成る仮想の柱であり、(ロ)該可動電極は、第2の
柱の側面の一部の上に配置されそして該第2の柱の側面
の周方向に配列されたK個(但し、Kは正の整数)の可
動電極面を有し、ここで、該第2の柱は、前記平面で切
断したときの形状が前記軸線を中心とした半径rMの円
(但し、rM≠rF)から成る仮想の柱であり、(ハ)前
記第1の端子には、N個の全ての固定電極面が接続さ
れ、(ニ)前記第2の端子には、K個の全ての可動電極
面が接続され、該可動電極の回転角度に応じて、該固定
電極面と該可動電極面との対向面積が変化し、以て、可
変コンデンサの静電容量が変化するように構成されてい
る。
【0036】この場合の可変コンデンサとしては、図3
に示したような、N個の全ての固定電極面が接続された
第1の端子と、K個の全ての可動電極面が接続された第
2の端子を有する可変コンデンサを用いることができ
る。
【0037】また、本発明の第2の態様に係る回転角度
検出装置は、(A)交流信号を発生する発振回路と、
(B)第1、第2及び第3の端子を備えた可変コンデン
サを有し、静電容量変化に応じて該発振回路からの交流
信号のレベルを変換するレベル変換手段と、(C)該第
1の端子と第3の端子との間から出力された交流信号を
直流信号に変換する第1の交直変換手段、並びに、該第
2の端子と第3の端子との間から出力された交流信号を
直流信号に変換する第2の交直変換手段と、(D)該第
1の交直変換手段からの直流信号と第2の交直変換手段
からの直流信号とを差動増幅する差動増幅手段、から成
る回転角度検出装置であって、該可変コンデンサは、固
定電極、及び軸線を中心に回動可能な可動電極から成
り、(イ)該固定電極は、第1の柱の側面の一部の上に
配置されそして該第1の柱の側面の周方向に配列された
N個(但し、Nは2の倍数)の固定電極面を有し、ここ
で、該第1の柱は、該軸線に直交する平面で切断したと
きの形状が該軸線を中心とした半径rFの円から成る仮
想の柱であり、(ロ)該可動電極は、第2の柱の側面の
一部の上に配置されそして該第2の柱の側面の周方向に
配列されたK個(但し、KはN/2を満足する整数)の
可動電極面を有し、ここで、該第2の柱は、前記平面で
切断したときの形状が前記軸線を中心とした半径rM
円(但し、rM≠rF)から成る仮想の柱であり、(ハ)
前記第1の端子には、前記N個の固定電極面が1個おき
に接続され、以て、第1の可変コンデンサ群が形成さ
れ、(ニ)前記第2の端子には、残りの固定電極面が接
続され、以て、第2の可変コンデンサ群が形成され、
(ホ)前記第3の端子には、K個の全ての可動電極面が
接続され、(ヘ)前記可動電極の回動に応じて、各可動
電極面と前記第1の端子に接続された固定電極面との対
向面積が増加又は減少するときに、該各可動電極面と第
2の端子に接続された固定電極面との対向面積が減少又
は増加し、以て、第1及び第2の可変コンデンサ群の静
電容量が変化するように構成される。
【0038】この場合の可変コンデンサとしては、図5
の(A)〜(D)に示したような、可動電極の回動に応
じてそれぞれが反対の傾向に増加又は減少する可変コン
デンサを使用することができる。
【0039】上記第1及び第2の態様に係る回転角度検
出装置において、交直変換手段又は第1若しくは第2の
交直変換手段は、整流素子によって整流された直流信号
を出力するように構成することができる。交流信号を直
流信号に変換するためには、例えば整流素子を用いた半
波ピーク検波回路を用いることができる。この場合、整
流素子として例えばダイオードやアナログスイッチを用
いることができるが、アナログスイッチを用いることが
望ましい。アナログスイッチを用いる場合には、入力交
流信号の正の半サイクル間にオンにし、負の半サイクル
間にオフにするように制御することにより、上記ダイオ
ードと同一の整流作用を行わせることができる。
【0040】
【作用】本発明の可変コンデンサにおいては、軸線を中
心に回動可能な可動電極の可動電極面が、固定電極の固
定電極面に対向しながら回動し、可動電極の回転角度に
応じて、固定電極面と該可動電極面との対向面積が変化
し、これによって固定電極面と可動電極面との間の静電
容量が変化する。本発明の可変コンデンサによれば、ス
ラスト方向のがたつき(図7参照)があっても、固定電
極面と可動電極面との対向面積の変化は小さいので静電
容量の変動は無視できる程度に小さい。
【0041】また、固定電極面及び可動電極面を複数設
けることにより、ラジアル方向のがたつき(図7参照)
による静電容量の変動を抑止できる。例えば、図2の
(A)に示すような2個の固定電極面101及び103
2個の可動電極面111及び112を有する可変コンデン
サにおいて、図7に示すように可動電極11がラジアル
方向(例えば図中右方向)へ傾いた場合に、固定電極面
103と可動電極面112とで形成されるコンデンサの静
電容量は増加するが、固定電極面101と可動電極面1
1とで形成されるコンデンサの静電容量は減少する。
従って、固定電極面101と103とを接続し、可動電極
面111と112とを接続すれば、固定電極面101と可
動電極面111で形成されるコンデンサと、固定電極面
103と可動電極面112で形成されるコンデンサとが相
補的に作用し、ラジアル方向のがたつきに起因する静電
容量の変動は殆どなくなる。
【0042】また、例えば図3に示すような、N個の全
ての固定電極面が接続された第1の端子C1と、K個の
全ての可動電極面が接続された第2の端子GNDを有す
る可変コンデンサでは、N及びKをそれぞれ2以上(図
3の(B)〜(E)参照)とすれば、上述したようにラ
ジアル方向のがたつきによる静電容量の変動を抑止する
ことができる。この場合、N及びKの数が増加するに従
って、可動電極の回転角度に対する静電容量の変化率が
大きくなるので、用途に応じてN及びKの値を適宜定め
ることができる。
【0043】また、例えば図4の(A)〜(D)に示す
可変コンデンサでは、第1の端子C1と第3の端子GN
Dとの間、及び第2の端子C2と第3の端子GNDとの
間にそれぞれコンデンサが形成され、各コンデンサは可
動電極の回転角度に応じて静電容量が変化する。従っ
て、1個の可変コンデンサで2個の可変コンデンサと同
じ機能を発揮させることができる。尚、N及びKの数が
増加するに従って、可動電極の回転角度に対する静電容
量の変化率が大きくなるので、用途に応じてN及びKの
値を適宜定めることができる。
【0044】また、例えば図5の(A)〜(D)に示す
可変コンデンサでは、上記図4の(A)〜(D)に示す
可変コンデンサと同様に、1個の可変コンデンサで2個
の可変コンデンサと同じ機能を発揮させることができ
る。この場合、第1の端子C1と第3の端子GNDとの
間に形成されたコンデンサの静電容量が増加又は減少す
る時に、第2の端子C2と第3の端子GNDとの間に形
成されたコンデンサの静電容量が減少又は増加するとい
った具合に相反する傾向で静電容量が変化するので、差
動動作させるのに適している。尚、N及びKの数が増加
するに従って、可動電極の回転角度に対する静電容量の
変化率が大きくなるので、用途に応じてN及びKの値を
適宜定めることができる。
【0045】また、例えば図6に示す可変コンデンサで
は、第1の端子(端子C1)と第3の端子GNDとの
間、第1の端子(端子C2)と第3の端子GNDとの
間、及び第1の端子(端子C3)と第2の端子GNDと
の間にそれぞれコンデンサが形成され、各コンデンサは
可動電極の回転角度に応じて静電容量が変化する。従っ
て、1個の可変コンデンサで3個の可変コンデンサと同
じ機能を発揮させることができる。また、Lを4以上と
することも可能であり、この場合はL個の可変コンデン
サと同じ機能を発揮させることができる。尚、N及びK
の数が増加するに従って、可動電極の回転角度に対する
静電容量の変化率が大きくなるので、用途に応じてN及
びKの値を適宜定めることができる。
【0046】本発明の第1の態様の回転角度検出装置に
おいては、発振回路で発生された交流信号のレベルを可
変コンデンサの静電容量に応じて変換し、これを更に直
流信号に変換して出力する。この直流信号は可変コンデ
ンサの可動電極の回転角度に応じたレベルを有し、この
レベルを調べることにより可動電極の回転角度を知るこ
とができる。
【0047】本発明の第2の態様の回転角度検出装置に
おいては、発振回路で発生された交流信号がレベル変換
手段に供給される。レベル変換手段では、可変コンデン
サの回転角度に応じた静電容量の変化に基づき交流信号
のレベル変換を行う。このレベル変換手段で変換された
交流信号は、第1の端子と第3の端子間、及び第2の端
子と第3の端子間から出力される。第1の端子と第3の
端子との間から出力された交流信号は第1の交直変換手
段で直流信号に変換され、第2の端子と第3の端子との
間から出力された交流信号は第2の交直変換手段で直流
信号に変換される。これにより、差動動作を行わせるこ
とが可能となる。そして、これら両信号は差動増幅手段
で差動増幅されて出力される。例えば、第1の可変コン
デンサ群が最大静電容量の場合に第2の可変コンデンサ
群が最小静電容量となって正の最大出力が得られ、第1
の可変コンデンサ群が最小静電容量の場合に第2の可変
コンデンサ群が最大静電容量となって負の最大出力が得
られ、これら正の最大出力と負の最大出力との間におい
ては直線的な出力が得られる。この差動増幅手段から出
力される直流信号は可変コンデンサの可動電極の回転角
度に応じたレベルを有し、このレベルを調べることによ
り可動電極の回転角度を知ることができる。
【0048】上記第1及び第2の態様の回転角度検出装
置において、交流信号を直流信号に変換するために使用
する整流素子としてアナログスイッチを用いれば、アナ
ログスイッチの温度係数はダイオードに比して小さいの
で、温度依存性が小さく、広い温度範囲で正確な回転角
度を検出できる回転角度検出装置を実現できる。
【0049】
【実施例】以下、本発明の可変コンデンサ及びこの可変
コンデンサを用いた回転角度検出装置の実施例を、図面
を参照して詳細に説明する。
【0050】(実施例1)実施例1の可変コンデンサの
構成及び電気的接続を図1に示す。この図1は、図5の
(B)に示したタイプの可変コンデンサを再掲したもの
である。なお、図1の(A)と(B)とは可動電極11
の回動角度が異なる場合の例を示したものであり、可変
コンデンサ自体の構成は同じである。実施例1の可変コ
ンデンサにおける固定電極10の固定電極面は4個の固
定電極面101〜104から成り、可動電極11の可動電
極面は2個の可動電極面111,112から成る。そし
て、可動電極11は回転軸12に固着されており、回転
軸12は、軸受13(図2参照)に回動自在に支持され
ている。
【0051】固定電極10の各固定電極面101〜104
は、軸線に直交する平面で切断したときの形状が軸線O
を中心とした半径rFの円から成る仮想の円柱(第1の
柱)の側面の一部の上に配置されている。4個の各固定
電極面101〜104の周方向の長さは、上記点Oを中心
とする円の円周を中心角60°で切り取った円弧長であ
る。固定電極面101と103、及び固定電極面102
104は、それぞれ点Oに対し対称な位置に配置されて
いる。更に、固定電極面101及び103の各円弧の中心
を結ぶ第1の直線、並びに固定電極面102及び104
各円弧の中心を結ぶ第2の直線が軸線O上において直交
するように、固定電極面101〜104は配置されてい
る。尚、各固定電極面101〜104の円弧長は、例えば
上記中心角が60°以上90°未満となる範囲で任意に
定めることができる。また、各固定電極面101〜104
は、軸線Oと平行に延びている。
【0052】この固定電極10は、例えば図2に示すよ
うに、固定電極面101と103とを一体に形成すること
ができる。同様に、固定電極面102と104とを一体に
形成することができる。これにより、固定電極面101
と103とは電気的に接続され、固定電極面102と10
4とは電気的に接続される。そして、これらを上記第1
及び第2の直線が軸線O上において直交するように2個
組み合わせて配置することにより、固定電極10を構成
することができる。
【0053】可動電極11の各可動電極面111及び1
2は、軸線に直交する平面で切断したときの形状が軸
線Oを中心とした半径rMの円から成る仮想の円柱(第
2の柱)の側面の一部の上に配置されている。これら可
動電極面111及び112の周方向の長さは、上記軸線O
を中心とする円の円周を中心角90°で切り取った円弧
長である。可動電極面111と112は、それぞれ軸線O
に対し対称な位置に配置されている。尚、各可動電極面
111及び112の円弧長は、例えば上記中心角が厳密に
90°である必要はなく、90°の近傍で任意に定める
ことができる。また、各可動電極面111,112は、軸
線Oと平行に延びている。
【0054】可動電極11は、例えば図2に示すよう
に、可動電極面111と112とを一体に形成することが
できる。これにより、可動電極面111と112とが電気
的に接続された可動電極11を構成することができる。
【0055】上記固定電極10及び可動電極11は、例
えば金属又は樹脂に金属をメッキして構成することがで
きる。また、金属又は樹脂に金属をメッキして構成され
た固定電極10及び/又は可動電極11に絶縁材を塗布
すれば、可動電極11のがたつきにより固定電極10と
接触する事態を回避することができる。
【0056】この可変コンデンサは、2個の固定電極面
101及び103が接続された第1の端子C1と、残りの
固定電極面102及び104が接続された第2の端子C2
と、2個の可動電極面が接続された第3の端子GNDを
有している。第3の端子GNDは、可動電極11が固着
された回転軸12と例えば金属製の軸受13との間を例
えばブラシにより機械的に接触させることにより取り出
すことができる。また、可動電極11が固着された回転
軸12と軸受13との間の静電容量結合により取り出す
こともできる。
【0057】上記固定電極面101〜104と可動電極面
111,112との間隙は、例えば0.4ミリメートル程
度とすることができる。また、固定電極面101〜104
と可動電極面111,112との間に誘電材料を介在させ
たり、或いは固定電極10と可動電極11とをケース
(図示しない)によって覆って誘電材料を封入すること
により、静電容量を大きくするように構成することもで
きる。
【0058】ところで、上記軸12を、その両端に軸受
を配置した両軸受により支持することができる。しか
し、両軸受を採用した場合は、可変コンデンサ自体の形
状が大きくなり、用途によっては不都合を生じる場合が
ある。また、両軸受にした場合は、部品点数が増加して
コスト上昇を避けられない。かかる観点からは、可動電
極11を片軸受で支持するのが望ましい。
【0059】しかし、片軸受で支持した場合は、図7に
示すように、スラスト方向のがたつきの他に、ラジアル
方向のがたつきが発生する。実施例1によれば、複数の
固定電極面101〜104から成る固定電極面を有する固
定電極10と複数の可動電極面111,112から成る可
動電極面を有する可動電極11とで可変コンデンサを構
成しているので、ラジアル方向のがたつきに基づく静電
容量の変動を小さくすることができる。
【0060】図11は、実施例1の可変コンデンサを用
いて測定した出力特性、つまり、各回転角度における理
想的な出力電圧に対する誤差(%)を示す図である。回
転角度+30°及び−30°近傍でやや誤差が大きくな
る傾向が見られるが、全可動範囲内において理想的な出
力電圧の±1%程度におさめることができた。
【0061】尚、図5の(C)及び(D)に示した構成
によっても、上述したと同様の作用効果を得ることがで
きる。この場合、固定電極面の数及び可動電極面の数が
増えるに従って、回転角度に対する静電容量の変化率が
大きくなり、少ない回転角度で静電容量を大きく変化さ
せることができる。
【0062】(実施例2)実施例2は、本発明の第1の
態様に係る回転角度検出装置に関する。
【0063】図8の(A)に、本発明に係る可変コンデ
ンサを用いた回転角度検出装置の電気回路の構成を示
す。回転角度検出装置は、発振回路50、回転角度−イ
ンピーダンス変換部51及び交直変換回路52により構
成されている。
【0064】発振回路50は、例えば5MHz程度の交
流信号(矩形波信号)を発生する。この交流信号は、交
流入力電圧VINとして回転角度−インピーダンス変換部
51に供給される。
【0065】回転角度−インピーダンス変換部51は、
レベル変換手段に相当する。この回転角度−インピーダ
ンス変換部51は、例えば抵抗RA1と可変コンデンサC
Xとで構成することができる。可変コンデンサCXとして
は、上述した各種可変コンデンサのうち、例えば図3に
示したタイプの可変コンデンサを用いることができる。
ラジアル方向のがたつきによる静電容量の変動を防止す
るという観点からは、複数の固定電極面及び複数の可動
電極面を有する可変コンデンサ、例えば図3の(B)〜
(E)に示した可変コンデンサを使用することが望まし
い。
【0066】可変コンデンサの回転角度θは対応する静
電容量Cに変換され、角周波数ωにおいて、ZB=1/
jωCなるインピーダンスとなる。回転角度−インピー
ダンス変換部51では、このインピーダンスZBと抵抗
器RA1のインピーダンスZAとにより、図8の(B)に
示すように、分圧回路が構成され、インピーダンスZB
の両端からは、 VOUT=VIN・{ZB/(ZA+ZB)}・・・(1) なる交流出力電圧VOUTが出力される。この交流出力電
圧VOUTは交直変換回路52に供給される。
【0067】交直変換回路52は交直変換手段に相当
し、入力された交流出力電圧VOUTを直流電圧に変換す
る。交直変換回路52は、図8の(C)に示すように、
例えば整流素子S、コンデンサCA2及び抵抗RA2を用い
た半波ピーク検波回路から構成することができる。整流
素子Sとしては、例えばダイオードを用いることができ
る。また、整流素子Sとしてアナログスイッチを用いる
こともできる。この場合、アナログスイッチを、入力交
流信号の正の半サイクル間にオンにし、負の半サイクル
間にオフにするように制御する。これによって、上記ダ
イオードと同様の整流作用を行わせることができる。
【0068】この交直変換回路52から出力される直流
電圧は、可変コンデンサにおける可動電極の回転角度θ
に対応している。従って、この直流電圧を所定の手段で
読み取ることによって、可変コンデンサにおける可動電
極の回転角度を知ることができる。
【0069】(実施例3)実施例3は、本発明の第2の
態様に係る回転角度検出装置に関する。実施例3におい
ては、2個のコンデンサを使用して実質的に静電容量を
差動で検出することにより温度特性を向上させることが
できる。
【0070】図9には、本発明に係る可変コンデンサを
用いた回転角度検出装置の電気回路の構成を示す。回転
角度検出装置は、発振回路50、回転角度−インピーダ
ンス変換部61並びに第1の交直変換回路62A及び第
2の交直変換回路62Bにより構成されている。ここ
に、回転角度−インピーダンス変換部61はレベル変換
手段に、第1の交直変換回路62Aは第1の交直変換手
段に、第2の交直変換回路62Bは第2の交直変換手段
に相当する。
【0071】発振回路50は、上述した実施例2で使用
したものと同じである。この発振回路50の安定度及び
発振周波数の電源電圧依存性、温度依存性は、後段の回
路(回転角度−インピーダンス変換部61、第1の交直
変換回路62A及び第2の交直変換回路62B)が差動
構成となっているために殆ど問題とならない。この発振
回路50から出力される交流信号は、交流入力電圧VIN
として回転角度−インピーダンス変換部61に供給され
る。
【0072】回転角度−インピーダンス変換部61は2
系統の回路で構成されている。この回転角度−インピー
ダンス変換部61は、抵抗RA1、抵抗RB1及び可変コン
デンサCXにより構成されている。可変コンデンサCX
しては、上述した各種の可変コンデンサのうち、図5の
(A)〜(D)に示すタイプの可変コンデンサを用いる
ことができる。これらの中で図5の(B)〜(D)に示
すタイプの可変コンデンサを用いれば、ラジアル方向の
がたつきがあっても軸線に対して対称位置に設けられた
固定電極面と可動電極面との対で構成されるコンデンサ
が相補的に作用して、静電容量の変動を少なくすること
ができる。
【0073】この回転角度−インピーダンス変換部61
の第1系統の回路は、抵抗RA1、並びに固定電極面10
1及び103と可動電極面とで形成される第1の可変コン
デンサ群CA1から構成されている。第2系統の回路は、
抵抗RB1、並びに固定電極面102及び104と可動電極
面とで形成される第2の可変コンデンサ群CB1から構成
されている。各系統の動作は、実施例2で説明したもの
と同様である。この回転角度−インピーダンス変換部6
1の2系統の回路からの各交流電圧は、それぞれ第1の
交直変換回路62A及び第2の交直変換回路62Bに供
給される。
【0074】第1、第2の交直変換回路62A,62B
は、それぞれ入力された交流電圧を直流に変換するもの
である。第1の交直変換回路62Aは、整流素子SA
コンデンサCA2及び抵抗RA2で構成されている。第2の
交直変換回路62Bは、整流素子SB、コンデンサCB2
及び抵抗RB2で構成されている。上記整流素子SA及び
Bとしては、例えばダイオード又はアナログスイッチ
を用いることができる。第1、第2の交直変換回路62
A,62Bは、上述した実施例2における交直変換回路
52と同様の構成であり、その動作も同様である。
【0075】これら第1の交直変換回路62A及び第2
の交直変換回路62Bから出力された2つの直流信号は
差動増幅器63に供給される。差動増幅器63は、第1
の交直変換回路62Aから出力された直流電圧と第2の
交直変換回路62Bから出力された直流電圧の差をとっ
て出力する。この差動増幅器63の出力は増幅器64に
供給される。増幅器64は、差動増幅器63からの供給
された信号を所定の増幅率で増幅して出力する。この増
幅器64から出力される直流電圧は可変コンデンサCX
の回転角度θに対応している。従って、この直流電圧を
所定の手段で読み取ることによって、可変コンデンサに
おける可動電極の回転角度を知ることができる。
【0076】次に、図9に示した回路の温度特性につい
て説明する。図9における回転角度−インピーダンス変
換部61、第1の交直変換回路62A及び第2の交直変
換回路62Bのみを抽出した回路を図10の(A)に示
す。この回路は、整流素子SA及びSBとしてそれぞれダ
イオードDA及びDBを使用しているので、以下「ダイオ
ード方式」という。
【0077】ダイオード方式の温度特性は、一般的に、
図12の(A)に示したようになる。図において、VF1
及びVF2はダイオードの順方向電圧降下を表し、例え
ば、導通角が360°(直流)の場合、温度係数は−
2.6mV/°Cである。
【0078】図13の(A)には、ダイオード方式の第
1、第2の交直変換回路62A,62Bの温度特性の測
定結果を示す。V1は第1の交直変換回路62Aの直流
出力電圧であり、V2は第2の交直変換回路62Bの直
流出力電圧である。+50〜+100°Cの温度範囲で
は、V1、V2のそれぞれの変化は、略+2.6mV/°
Cの温度係数を示している。正になっているのは、V1
及びV2が、 V1=Vi1−VF1・・・(2) V2=Vi2−VF2・・・(3) として算出されるためである。ここに、Vi1は第1の交
直変換回路62Aの入力電圧、Vi2は第2の交直変換回
路62Bの入力電圧を表す。
【0079】(VF1−VF2)は、−20〜+100°C
の温度範囲で−21mVの変動を示し、0.175mV
/°Cの温度係数(V1<V2のとき)に相当する。この
ように、差動構成にすることにより、ダイオード方式の
第1の交直変換回路62A又は第2の交直変換回路62
Bの温度特性の測定結果(図13の(A)のV1又はV2
参照)で得られた温度係数である略2.6mV/°Cか
ら0.175mV/°Cの温度係数に温度特性を改善す
ることができる。
【0080】しかしながら、ダイオード方式を採用した
第1の交直変換回路62A及び/又は第2の交直変換回
路62Bの上記のような温度特性は、要求される特性に
よっては十分とはいえない場合がある。そこで、整流素
子SA及びSBとしてアナログスイッチを用いて回転角度
検出装置を構成した場合の回路を図10の(B)に示
す。これを、以下「アナログスイッチ方式」という。
【0081】周知のように、アナログスイッチ自体には
整流作用はない。しかしながら、アナログスイッチの制
御電圧VCを、入力交流信号の位相に同期して制御すれ
ば整流を行わせることができる。即ち、入力交流信号の
正の半サイクル間だけアナログスイッチをオンにすれ
ば、正の半サイクルだけが導通されてダイオードと全く
同様に作用し整流が行われる。入力が正弦波である場合
にピーク値を保持させる場合は、位相を90°進めてア
ナログスイッチをオフにすればよい。入力が矩形波であ
れば、同位相駆動でピーク保持が可能となる。
【0082】図12の(B)はアナログスイッチの一般
的な温度特性を示すものであり、図12の(A)に示す
ダイオード方式と比較してみると、アナログスイッチの
入出力端子間のオン電圧VTH1及びVTH1、並びにVTH1
−VTH2のいずれも温度変化に対する変動が小さいこと
がわかる。
【0083】図13の(B)はアナログスイッチ方式の
第1、第2の交直変換回路62A、62Bの温度特性の
測定結果を示す。−20〜+100°Cにおける
TH1、VT H2の最大変化量をV1、V2から推定した値は
−14mVであった。これは、略−0.116mV/°
Cの温度係数に対応する。この値には入力交流信号のデ
ューティの変動による変化も含まれている。
【0084】(VTH1−VTH2)は、−20〜+100°
Cの温度範囲で−1.3mVの変動を示し、0.010
8mV/°Cの温度係数(V1<V2のとき)に相当す
る。このように、差動構成にすることにより、アナログ
スイッチ方式の第1の交直変換回路62A又は第2の交
直変換回路62Bの温度特性の測定結果(図13の
(B)のV1又はV2参照)で得られた温度係数である略
0.116mV/°Cから0.0108mV/°Cの温
度係数に温度特性を改善することができる。
【0085】図14にダイオード方式とアナログスイッ
チ方式の交直変換回路62の出力(V1−V2)の温度特
性の比較を示す。図14からも明らかなように、交直変
換回路の整流素子としてダイオードを用いた場合に比
べ、アナログスイッチを用いた場合の方が顕著に温度特
性が改善されることがわかる。
【0086】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
簡単な構造であるにも拘わらず可変コンデンサの可動電
極のがたつきによる誤差の発生を排除し得る信頼性の高
い可変コンデンサを提供できる。
【0087】また、本発明によれば、温度依存性が小さ
く、広い温度範囲で正確な回転角度検出装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変コンデンサの一実施例を示す
平面図である。
【図2】本発明に係る可変コンデンサの一実施例を示す
分解斜視図である。
【図3】本発明に係る可変コンデンサの構成(1個のコ
ンデンサが形成される場合)を示す図である。
【図4】本発明に係る可変コンデンサの構成(2個のコ
ンデンサが形成される場合)を示す図である。
【図5】本発明に係る可変コンデンサの構成(2個のコ
ンデンサが形成される場合)を示す図である。
【図6】本発明に係る可変コンデンサの構成(3個のコ
ンデンサが形成される場合)を示す図である。
【図7】本発明に係る可変コンデンサのがたつきを説明
するための図である。
【図8】本発明に係る回転角度検出装置の実施例の回路
構成を示す図である。
【図9】本発明に係る回転角度検出装置の他の実施例の
回路構成を示す図である。
【図10】図9に示す回転角度検出装置の要部の回路構
成を示す図である。
【図11】図1に示す可変コンデンサを使用した回転角
度検出装置の出力特性を示す図である。
【図12】図9に示す回転角度検出装置の整流素子の温
度特性を示す図である。
【図13】図9に示す回転角度検出装置の交直変換回路
の温度特性を示す図である。
【図14】図9に示す回転角度検出装置の交直変換回路
の整流素子としてダイオードを用いた場合とアナログス
イッチを用いた場合の温度特性を比較して示す図であ
る。
【符号の説明】
10 固定電極 101〜104 固定電極面 11 可動電極 111、102 可動電極面 12 回転軸 13 軸受 50 発振回路 51、61 回転角度−インピーダンス変換部 52、62 交直変換回路 63 差動増幅器 64 増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01G 5/12 H01G 5/12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定電極、及び軸線を中心に回動可能な
    可動電極から成り、 該固定電極は、第1の柱の側面の一部の上に配置された
    固定電極面を有し、ここで、該第1の柱は、該軸線に直
    交する平面で切断したときの形状が該軸線を中心とした
    半径rFの円から成る仮想の柱であり、 該可動電極は、第2の柱の側面の一部の上に配置された
    可動電極面を有し、ここで、該第2の柱は、前記平面で
    切断したときの形状が前記軸線を中心とした半径rM
    円(但し、rM≠rF)から成る仮想の柱であり、 該可動電極の回転角度に応じて、該固定電極面と該可動
    電極面との対向面積が変化することを特徴とする可変コ
    ンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記固定電極面は、前記第1の柱の側面
    の周方向に配列されたN個(但し、Nは正の整数)の固
    定電極面から成り、 前記可動電極面は、前記第2の柱の側面の周方向に配列
    されたK個(但し、Kは正の整数)の可動電極面から成
    ることを特徴とする請求項1に記載の可変コンデンサ。
  3. 【請求項3】 前記N個の全ての固定電極面が接続され
    た第1の端子と、前記K個の全ての可動電極面が接続さ
    れた第2の端子を有することを特徴とする請求項2に記
    載の可変コンデンサ。
  4. 【請求項4】 前記Nは2の倍数であり、前記N個の固
    定電極面が1個おきに接続された第1の端子と、残りの
    固定電極面が接続された第2の端子と、前記K個の全て
    の可動電極面が接続された第3の端子を有することを特
    徴とする請求項2に記載の可変コンデンサ。
  5. 【請求項5】 前記KはN/2を満足する整数であり、
    前記可動電極の回動に応じて、各可動電極面と前記第1
    の端子に接続された固定電極面との対向面積が増加又は
    減少するときに、該各可動電極面と前記第2の端子に接
    続された固定電極面との対向面積が減少又は増加するこ
    とを特徴とする請求項4に記載の可変コンデンサ。
  6. 【請求項6】 前記NはL(但し、Lは3以上の正の整
    数)の倍数であり、前記N個の固定電極面が(L−1)
    個おきに接続されたL個の第1の端子と、前記K個の全
    ての可動電極面が接続された第2の端子を有することを
    特徴とする請求項2に記載の可変コンデンサ。
  7. 【請求項7】(A)交流信号を発生する発振回路と、 (B)第1及び第2の端子を備えた可変コンデンサを有
    し、静電容量変化に応じて該発振回路からの交流信号の
    レベルを変換するレベル変換手段と、 (C)該第1の端子と第2の端子との間から出力された
    交流信号を直流信号に変換する交直変換手段、から成る
    回転角度検出装置であって、該可変コンデンサは、固定
    電極、及び軸線を中心に回動可能な可動電極から成り、
    (イ)該固定電極は、第1の柱の側面の一部の上に配置
    されそして該第1の柱の側面の周方向に配列されたN個
    (但し、Nは正の整数)の固定電極面を有し、ここで、
    該第1の柱は、該軸線に直交する平面で切断したときの
    形状が該軸線を中心とした半径rFの円から成る仮想の
    柱であり、(ロ)該可動電極は、第2の柱の側面の一部
    の上に配置されそして該第2の柱の側面の周方向に配列
    されたK個(但し、Kは正の整数)の可動電極面を有
    し、ここで、該第2の柱は、前記平面で切断したときの
    形状が前記軸線を中心とした半径rMの円(但し、rM
    F)から成る仮想の柱であり、(ハ)前記第1の端子
    には、N個の全ての固定電極面が接続され、(ニ)前記
    第2の端子には、K個の全ての可動電極面が接続され、
    該可動電極の回転角度に応じて、該固定電極面と該可動
    電極面との対向面積が変化し、以て、可変コンデンサの
    静電容量が変化することを特徴とする回転角度検出装
    置。
  8. 【請求項8】(A)交流信号を発生する発振回路と、 (B)第1、第2及び第3の端子を備えた可変コンデン
    サを有し、静電容量変化に応じて該発振回路からの交流
    信号のレベルを変換するレベル変換手段と、 (C)該第1の端子と第3の端子との間から出力された
    交流信号を直流信号に変換する第1の交直変換手段、並
    びに、該第2の端子と第3の端子との間から出力された
    交流信号を直流信号に変換する第2の交直変換手段と、
    (D)該第1の交直変換手段からの直流信号と第2の交
    直変換手段からの直流信号とを差動増幅する差動増幅手
    段、から成る回転角度検出装置であって、該可変コンデ
    ンサは、固定電極、及び軸線を中心に回動可能な可動電
    極から成り、(イ)該固定電極は、第1の柱の側面の一
    部の上に配置されそして該第1の柱の側面の周方向に配
    列されたN個(但し、Nは2の倍数)の固定電極面を有
    し、ここで、該第1の柱は、該軸線に直交する平面で切
    断したときの形状が該軸線を中心とした半径rFの円か
    ら成る仮想の柱であり、(ロ)該可動電極は、第2の柱
    の側面の一部の上に配置されそして該第2の柱の側面の
    周方向に配列されたK個(但し、KはN/2を満足する
    整数)の可動電極面を有し、ここで、該第2の柱は、前
    記平面で切断したときの形状が前記軸線を中心とした半
    径rMの円(但し、rM≠rF)から成る仮想の柱であ
    り、(ハ)前記第1の端子には、前記N個の固定電極面
    が1個おきに接続され、以て、第1の可変コンデンサ群
    が形成され、(ニ)前記第2の端子には、残りの固定電
    極面が接続され、以て、第2の可変コンデンサ群が形成
    され、(ホ)前記第3の端子には、K個の全ての可動電
    極面が接続され、(ヘ)前記可動電極の回動に応じて、
    各可動電極面と前記第1の端子に接続された固定電極面
    との対向面積が増加又は減少するときに、該各可動電極
    面と第2の端子に接続された固定電極面との対向面積が
    減少又は増加し、以て、第1及び第2の可変コンデンサ
    群の静電容量が変化することを特徴とする回転角度検出
    装置。
  9. 【請求項9】 前記交直変換手段、又は第1若しくは第
    2の交直変換手段は、整流素子によって整流された直流
    信号を出力することを特徴とする請求項7又は請求項8
    に記載の回転角度検出装置。
  10. 【請求項10】 前記整流素子はアナログスイッチであ
    ることを特徴とする請求項9に記載の回転角度検出装
    置。
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