JP3126903B2 - 高集積度大面積lcdディスプレイ用tftパネルとその製造方法並びに液晶ディスプレイ装置 - Google Patents

高集積度大面積lcdディスプレイ用tftパネルとその製造方法並びに液晶ディスプレイ装置

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JP3126903B2
JP3126903B2 JP14785295A JP14785295A JP3126903B2 JP 3126903 B2 JP3126903 B2 JP 3126903B2 JP 14785295 A JP14785295 A JP 14785295A JP 14785295 A JP14785295 A JP 14785295A JP 3126903 B2 JP3126903 B2 JP 3126903B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜トランジスタ(T
FT)によって駆動される高集積度大面積のアクティブ
マトリクス型液晶(LCD)ディスプレイ及びその製造
方法並びに液晶ディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータに代表される情
報処理装置の小型軽量化、汎用化に伴って表示装置とし
てのLCDディスプレイに対するニーズが急速に高まっ
ている。LCD市場の拡大と共に画面の大型化、高精細
化、高速化、カラー化という性能向上の要請が、低価格
化を伴ってし烈になってきた。
【0003】ディスプレイ画面の大型化は軽量化、高速
化を伴うのでガラス等の透明絶縁基板の薄板化、高誘電
率液晶の採用及びTFT駆動によるアクティブマトリク
ス方式の採用をもたらす。また、カラー化と高精細化は
画像の品位向上、即ち無欠陥化と駆動パルスの急峻性を
要求する。更に、低価格化を実現するために、非晶質シ
リコン(a−Si)を利用したTFT駆動型LCDパネ
ルの製造プロセスコストの低減、即ち製造工程数の低
減、スループットの向上及び歩留まりの向上などを図る
ことが不可欠である。
【0004】高集積度大面積のLCDパネルを製造する
場合、金属配線、透明導電膜、絶縁膜及び半導体膜を繰
り返して形成し、パターニングするために、特に無欠陥
化の要求を満足するためには、多数の画素が接続してい
るアドレス配線(TFTのゲート電極線及びドレーン電
極線)の高信頼性を確保することが重要である。即ち、
化学的安定性の高い材料の選定、下地との高い密着性、
均一堆積が可能な製法の採用及び縦横配線の交差点での
絶縁性の確保などである。
【0005】従来、耐薬品性が高くガラス基板との密着
性がよく且つ表面酸化によって良質な絶縁膜が形成でき
る材料として、配線材料にはTaが主に用いられてい
た。Taはスパッタリングなど物理蒸着法で容易に薄膜
形成できる。しかし、Taは表面酸化膜を形成すると配
線の抵抗値を増大させるという問題点がある。高集積度
大画面LCDディスプレイにおいては、配線抵抗が大き
いと時定数が大となるため、駆動パルスが伝搬中に遅延
を生じて波形歪が大となり、画質が低下する。この問題
を解決する一手法として、特公平5−84915号公報
ではTa−Mo合金をアドレス配線材料に用いて低抵抗
化する技術が、また特開平2−106723号公報には
ゲート電極線としてTa/Nbの二重層を用いる技術
が、更に特開平5−55575号公報にはゲート電極線
材料としてTa−Nb合金かNbまたはNb主成分合金
を使用する技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】LCDディスプレイ用
のTFTパネルコストを低下させるためには、スループ
ットが大きく高い歩留まりでアドレス配線層や半導体層
を堆積させたりドライエッチング加工できる装置が必要
である。基板の大型化や無人処理にも容易に対応できる
装置として開発されているが、後述する図6の枚葉式直
流スパッタリング装置である。この装置を用いてアドレ
ス配線層の形成を行う場合、ターゲットに合金を用いる
と合金を構成する金属の性質が異なるため、アドレス配
線層に異物が混入し、断線や局所的高抵抗化という問題
が生ずることがわかった。したがって、特公平5−84
915号公報で開示されたTa−Mo合金や特開平5−
55575号公報で開示されたTa−Nb合金、Nb主
成分合金は製造歩留まりを向上させる上で好ましくな
い。
【0007】また、特開平2−106723号公報で開
示されたTa/Nb二重層は、Taを低抵抗で安定なα
型構造とする上では効果があるが、二重層構造となるた
めスループットや歩留まりの低下という点で低価格化を
防げる原因となる。一方、特開平5−55575号公報
ではゲート電極線にNbを用いる技術も開示されている
が、ソース電極線やドレーン電極線には、Mo、Ti、
Cr等の金属材料が用いられており、プロセスが複雑化
してスループットが低下するという問題点がある。
【0008】本発明の目的は、高集積度大面積LCDデ
ィスプレイ用TFTパネルの製造においてスループット
及び歩留まりを高めて低価格化に資することができ、あ
わせてアドレス配線抵抗も小さく高画質に資することが
できるパネルと製造方法並びにディスプレイ装置を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明絶縁基板
と、その上に互いに直交しかつ交差部が電気的に絶縁さ
れるようにして配設された複数本のゲート電極線及びド
レーン電極線と、隣接する一対の前記ゲート電極線及び
ドレーン電極線に囲撓された各領域の前記交差部近傍に
設けられ且つそのゲート電極とドレーン電極がそれぞれ
前記ゲート電極線とドレーン電極線に接続された複数個
の薄膜トランジスタ(TFT)と、前記各領域において
前記TFTに隣接して配設され且つ前記TFTのソース
電極と接続された複数個の透明画素電極と、前記透明絶
縁基板上の周辺部に配設された液晶駆動回路と、前記透
明絶縁基板上の各配線及び各素子をすべて覆うように配
置された保護性絶縁膜と、その上に配設された液晶(L
CD)配向膜と、から成り、前記ゲート電極線、ドレー
ン電極線、ゲート電極及びソース/ドレーン電極がすべ
て金属Nbによって形成されており、前記金属Nbの比
抵抗が25μΩcm以下であり、前記透明絶縁基板が、
一辺300mm以上の長さを有する矩形状であリ、且つ
厚みが1mm以下のサイズであり、前記透明絶縁基板の
前記金属Nb堆積によって発生する膜応力が400MP
a以下である高集積度大面積LCDディスプレイ用TF
Tパネルを開示する。
【0010】更に本発明は、透明絶縁基板と、その上に
互いに直交しかつ交差部が電気的に絶縁されるようにし
て配設された複数本のゲート電極線及びドレーン電極線
と、隣接する一対の前記ゲート電極線及びドレーン電極
線に囲撓された各領域の前記交差部近傍に設けられ且つ
そのゲート電極とドレーン電極がそれぞれ前記ゲート電
極線とドレーン電極線に接続された複数個の薄膜トラン
ジスタ(TFT)と、前記各領域において前記TFTに
隣接して配設され且つ前記TFTのソース電極と接続さ
れた複数個の透明画素電極と、前記透明絶縁基板上の周
辺部に配設された液晶駆動回路と、前記透明絶縁基板上
の各配線及び各素子をすべて覆うように配置された保護
性絶縁膜と、その上に配設された液晶(LCD)配向膜
と、から成り、前記ゲート電極線、ドレーン電極線、ゲ
ート電極及びソース/ドレーン電極がすべて金属Nbに
よって形成されていることを特徴とする高集積度大面積
LCDディスプレイ用TFTパネルにおいて、前記ゲー
ト電極線、ドレーン電極線、ゲート電極及びソース/ド
レーン電極の膜堆積及び加工が、残留ガス圧力1×10
-6Torr以下、導入ガス圧力2〜5×10-3Tor
r、パワー密度5W/cm2以上なる条件下の直流マグ
ネトロンスパッタリングによって行われることを特徴と
する高集積度大面積LCDディスプレイ用TFTパネル
の製造方法を開示する。
【0011】更に本発明は、透明絶縁基板と、その上に
互いに直交しかつ交差部が電気的に絶縁されるようにし
て配設された複数本のゲート電極線及びドレーン電極線
と、隣接する一対の前記ゲート電極線及びドレーン電極
線に囲撓された各領域の前記交差部近傍に設けられ且つ
そのゲート電極とドレーン電極がそれぞれ前記ゲート電
極線とドレーン電極線に接続された複数個の薄膜トラン
ジスタ(TFT)と、前記各領域において前記TFTに
隣接して配設され且つ前記TFTのソース電極と接続さ
れた複数個の透明画素電極と、前記透明絶縁基板上の周
辺部に配設された液晶駆動回路と、前記透明絶縁基板上
の各配線及び各素子をすべて覆うように配置された保護
性絶縁膜と、その上に配設された液晶(LCD)配向膜
と、から成り、前記ゲート電極線、ドレーン電極線、ゲ
ート電極及びソース/ドレーン電極のうち少なくとも1
つが金属Nbによって形成され、前記金属Nbの比抵抗
が25μΩcm以下であり、前記透明絶縁基板が、一辺
300mm以上の長さを有する矩形状であリ、且つ厚み
が1mm以下のサイズであり、前記透明絶縁基板の前記
金属Nb堆積によって発生する膜応力が400MPa以
下である高集積度大面積LCDディスプレイ用TFTパ
ネルを開示する。
【0012】
【作用】残留ガス圧力の低い高真空チャンバー内に微量
の不活性ガスを導入して金属Nbを直流マグネトロンス
パッタリングし、透明絶縁基板に堆積させると、a−S
i及び透明電極ITOとの電気的接触が良好で、且つ比
抵抗25μΩcm以下の高伝導性を有し膜応力が400
MPa以下の低歪金属膜が得られる。全てのアドレス配
線及びTFT電極が同一材料(Nb)で形成されるた
め、膜作成やエッチング処理が同じプロセス条件で行わ
れてスループットが大きくなる上に材料コストも低減さ
れる。また、複数枚の基板を充填した枚葉式直流マグネ
トロン装置を用いて適当な製膜条件下で低歪膜が形成さ
れるため、透明絶縁基板のそりが非常に小さくなり、一
辺の長さが300mm以上、厚さ1mm以下の大面積薄
型基板を使用してもロボットアームによる高速ハンドリ
ングが充分可能となった。勿論、この低歪化によって膜
のはがれや基板の割れという事故を防止することがで
き、歩留まりの向上につながる。
【0013】アドレス配線の端部に60゜以下のテーパ
領域が形成されているとその上に堆積する透明画素電極
のカバレージが良好となるため点欠陥密度を減少させる
ことができ、画質の向上につながる。以下実施例を用い
て、本発明をより詳しく述べる。
【0014】
【実施例】
(実施例1)取り扱いが簡便で再現性がよく、且つ高い
スループットが期待できる直流マグネトロン装置を用い
て、ゲート電極線、ドレーン電極線、ゲート電極及びソ
ース/ドレーン電極の全てを構成しうる金属材料を選定
するためにガラス基板上に各種金属膜を堆積して、その
状態を調べた。a−Siとの電気的接触性及び材料コス
トを考慮して、Al、Cu、Cr、Nb、Mo、W及び
これらの合金をテストした。Taは前記したように従来
技術で不適合が指摘されているので候補から除外した。
【0015】この結果、Al、Mo、Wは膜の耐薬品性
が不十分であり、またCuはガラス基板との密着性が非
常に悪いため電極や配線材料には適さない。更にAlは
膜形成後の加熱処理でヒーロックが発生することがわか
った。ゲート絶縁膜や半導体膜形成時に用いられるCV
D工程では基板を加熱する必要があるため、Alの使用
は不適といえる。一方、これらの合金はスパッタリング
ターゲットに成型する場合製造コストが高い上に均一化
が困難であり、スパッタリングによって製膜化すると時
折異物(異なる組成物)が混入して歩留まりの低下を引
き起こすことがわかった。以上の実験結果から、スパッ
タリングターゲットとして、一応の適合性が認められた
のは、CrとNbの単体金属である。そこで、この2種
類の金属について次に製膜後の残留膜応力についての検
討を行った。
【0016】量産化を考慮して大面積薄形ガラス板(サ
イズ370×470mm2、厚さ0.7mm)を枚葉式
直流スパッタリング装置に導入して透明絶縁基板とし、
この上にCrまたはNbを膜堆積させ、その後パターニ
ング加工により格子状にアドレス配線を形成した。上記
した大面積のガラス基板1からは、図5に示す如く4枚
の10インチTFTパネルが製造できる。TFT製造工
程後のLCD充填工程で、破断線9に沿って切断すれば
画面10の対角サイズが10インチのパネルとなる。
【0017】図6に構成概略を示した枚葉式直流スパッ
タリング装置による製膜化プロセスは以下のようにな
る。十分に洗滌後乾燥したガラス基板1を複数枚収納し
たカセット11は、自動搬送ロボット12によって運搬
されて移動ステージ13に設置される。移動ロボット1
4がカセット11を1個ずつ取り出し、第一仕込/取出
室15または第二仕込/取出室16へ収納する。スパッ
タリング装置の枚葉各室が真空排気された後、ガラス基
板1は真空搬送ロボット21によって1枚ずつ加熱室1
7へ移送される。ガラス基板1は所定の温度まで昇温後
ロボット21によって第一成膜室18に運ばれて、スパ
ッタリングにより膜堆積される。次のガラス基板1は、
この間加熱室17で所定温度迄昇温後第二成膜室19に
運ばれてスパッタリングされる。更に第三成膜室20で
も同様なプロセスで膜堆積される。膜堆積が終了する
と、ガラス基板1はロボット21によって第一仕込/取
出室15かまたは第二仕込/取出室16に戻される。し
かる後真空破断を行い、移載ロボット14によってガラ
ス基板1は1枚ずつ移動ステージ13上のカセット11
に戻され、カセット11は自動搬送ロボット12によっ
て次のプロセス装置へ移動せしめられる。
【0018】以上のプロセスで成膜されたCrまたはN
bは、通常のホトリングラフィ工程で露光、現像されア
ドレス配線にパターニングされた。その後でCr膜及び
Nb膜の電気的特性及び膜の被着状況を調べた。
【0019】この結果、Cr及びNbは共に比抵抗25
μΩcm以下の低抵抗膜に形成され得ることが確認され
たが、Crの場合は非常に大きな残留膜応力が観察され
た。即ち成膜条件を種々変化させてもCr膜には100
0〜1200MPaの引張り応力が発生し、このために
ガラス基板1が歪曲してロボットアームによるハンドリ
ングに支障をきたす。歪曲度の大きなガラス基板1で
は、クラックが発生して歩留まりの低下と装置の嫁動停
止を起こしたり、ホトリングラフィの工程でパターニン
グの精度がち落ちるなどの問題が発生する。これに対し
て、Nbの場合は成膜条件を最適化することによってガ
ラス基板1の歪曲をほとんどおこさないで膜堆積できる
ことがわかった。
【0020】LCDディスプレイ用TFTパネルのアド
レス配線においては、駆動パルスの波形歪に影響を与え
る配線抵抗値は膜のシート抵抗値で与えられる。比抵抗
が20、25、30μΩcmの各場合についてシート抵
抗値が0.7Ω/□となる金属膜厚d0.7(nm)を計
算で求めると、(表1)のようになる。
【表1】 表1は膜厚を増加させるとシート抵抗値が低下する関係
を示しており、各比抵抗値に対応したd0.7が求められ
ている。しかし、一般に膜厚が増大すると歪応力は増加
するのでガラス基板の歪曲も大きくなる。片持ち梁の反
り量δと膜応力σとの関係を示す式は
【数1】 で与えられる。
【0021】ここで、Eは基板のヤング率、νは基板の
ポアソン比、lは基板の長さ、bは基板の厚さ、dは膜
厚である。実測によれば、搬送及び露光、現象工程にお
けるトラブルが増加しはじめる基板の反り量は約2mm
であることから。基板反り量2mmを与える膜応力σと
膜厚d(の逆数)との関係を基板サイズ(基板幅W)を
パラメータとして求めた。結果を図7に示す。基板厚さ
は0.7mmとした。
【0022】図7から次のことがわかる。即ち、ガラス
基板サイズを370×470mmとした場合、Cr膜
ではその残留膜応力(約1200MPa)に応じて基板
の反り量が約2mmとなる膜厚が120〜200nmと
なる。表1に一部計算結果を示した膜厚とシート抵抗値
の関係によれば、Crの比抵抗が20μΩcmであって
もこの場合シート抵抗は1.0Ω/□を越えるため画質
を保障する電気特性は満足されない。また、表1から求
められた比抵抗25μΩcmの場合のシート抵抗0.7
Ω/□を与える膜厚357nmにおいては、基板の反り
を2mm以下に押さえるには、470mmサイズで膜応
力を約400MPa以下に、650mmサイズで膜応力
を200MPa以下にする必要があることがわかる。
【0023】尚、ここでシート抵抗値として0.7Ω/
□を選んだのは、画面サイズ約14インチまでのTFT
−LCDを実現するのに必要なゲート配線抵抗である。
換言すれば、この値以下のシート抵抗としておけば、ゲ
ートパルスの波形なまりによる表示画質不良のない画面
サイズ約14インチまでのTFT−LCDが設計可能で
ある。また、550×650mm程度の基板を採用する
と10インチクラスのパネルが6枚(12インチクラス
のパネル4枚)作製できるので、370×470mmサ
イズに比べてスループットをさらに向上できTFT−L
CDのコストを一層低減することが可能である。以上の
ことから、Crは電気的にも機械的にも大面積LCDデ
ィスプレイ用TFTパネルのアドレス配線用材料として
不適といえる。
【0024】(実施例2)ガラス基板1として150m
、厚さ0.2mmサイズのものを図6に示した枚葉
式直流マグネトロンスパッタリング装置に導入し、Nb
をターゲットとして成膜条件を変化させながら、膜堆積
を行った。その後装置から試料を取り出し、Nb膜の比
抵抗と膜応力を測定した。
【0025】比抵抗は、まず膜のシート抵抗を4探針法
によって測定し、次に膜の一部を選択エッチングして形
成した断差部の高さから得た膜厚を用いて計算した。膜
応力は、ガラス基板1の膜堆積前後の反り量の差を測定
して計算した。得られた結果を図1及び図2に示す。
尚、これらの図は基板温度90℃(スパッタリング開始
直前の実測値)、残留ガス圧力1×10-6Torr以
下、パワー密度6.5W/cm2で堆積したNb膜のデ
ータである。図から、Nb膜の比抵抗は導入不活性ガス
の圧力の増大に伴って増し5×10-3Torr以上で急
増することがわかる。膜応力は導入ガス圧力増大と共に
徐々に増大し飽和する。その際、応力の向きが圧縮から
引張りに変化する。その結果、圧力が約3×10-3To
rrで応力はゼロとなる。図には示さないが、導入ガス
圧力を3×10-3Torr(一定)として基板温度を上
昇させると応力はあまり変化しないが比抵抗は低下する
こと、パワー密度を低下すると比抵抗及び膜応力上昇す
ることが判明した。従って、パワー密度を6.5W/c
2以上に制御すればほぼ検討した全導入ガス圧力範囲
で前実施例において述べた膜応力の要求400MPa以
下とすることが可能である。但し、圧力を5×10-3
orr以上にすると比抵抗が急増するので好ましくな
い。更に圧力を2×10-3Torr程度以下に低下させ
ると、圧縮応力が増大する。この場合基板の反りの向き
は前実施例で述べた引張りの場合と逆になる。即ち、基
板の中央部が上に凸となる。この場合基板の周辺部が反
る引張り応力の場合と事情はやや異なるが、約400M
Pa以上になると、膜が剥がれやすくなるという別の問
題が生じる傾向があるので好ましくないことが判明し
た。
【0026】基板温度は室温以上であれば目標を満た
す。残留ガス圧力が高くなると、応力はほとんど変化し
ないが比抵抗が増加することがわかった。従って、好ま
しい残留ガス圧力は1×10-6Torr以下であった。
以上、図1、図2で示したように、Nbでは膜応力とい
う特性に着目すると、その値を低減することは比抵抗を
低減する目的とは一致しないことがわかる。導入ガス圧
力を約3×10-3Torrとすることによって、比抵抗
を最小値の2割以内の増大に抑えその上膜応力をほぼゼ
ロにできる。
【0027】(実施例3)370×470mm2、厚さ
0.7mmガラス基板1上に大面積LCDディスプレイ
用TFTパネルを形成した。このガラス基板1枚から、
先に図5を用いて説明したように10インチのTFTパ
ネルが4枚作成できる。
【0028】よく洗浄後乾燥させたガラス基盤1をカセ
ット11に収納し、図6で示した枚葉式直流マグネトロ
ンパッタリング装置内に導入して、Nbターゲットを用
いて90℃に加熱した基盤上にNb膜を堆積させた。こ
の時の典型的な成膜条件は、残留ガス圧力1×10-6
orr以下、導入不活性ガス圧力3×10-3Torr、
パワー密度6.5W/cm2である。Nbの膜厚は20
0nmとした。得られたNb膜のシート抵抗は1.2Ω
/□であった。
【0029】スパッタリング後、ホトリソグラフィの技
術を用いてNb膜のパターニングを行った。TFTパネ
ルの一画素のパターン平面図を図3に示す。パーソナル
コンピュータでよく用いられるVGA(Video Graphics
Array)と呼ばれるカラーディスプレイでは、縦方向に
480本のゲート電極線2、横方向に640×3(赤、
緑、青色)本のドレーン電極線6が並んでいる。TFT
形成後の図3のA−A′断面を図4に示す。
【0030】まず、ホトレジスト膜をかけてCF4とO2
の混合ガスによるドライエッチングにより電極線2を形
成した。この時、CF4とO2の混合比を調整することに
よってゲート電極線2の端部に形成されるテーパ領域の
角度を調整することができる。本実施例ではNbゲート
電極線2端部のテーパ角は約45゜とした。このような
角度とすることによりこの上に積層する膜のカバレージ
を良好にできる。なお、予備検討により、ゲート電極線
2のテーパ角とことの上に形成する絶縁膜SiNのカバ
レージ性について調べた。具体的には、テーパ角を30
〜80度の範囲で調節し、それぞれこの上に後述する方
法でSiN膜、引続きNb膜を形成してMIM素子を作
製してSiN膜の絶縁耐圧を求めた。その結果、テーパ
角が60度を越えると絶縁耐圧の低い素子数が増加する
傾向であった。
【0031】次に、ゲート電極線2まで加工したガラス
基板1をRFプラズマCVD装置(図示せず)に設置
し、ゲート絶縁膜3を形成するためのSiN層を堆積し
た。基盤温度は280℃とし、SiH4、NH3、及びN
2の混合ガスを原料ガスとして用い、300nmの膜厚
に堆積させた。次いで、同じRFプラズマCVD装置内
の別チャンバで半導体層のa−Si:H膜4を形成し
た。基板温度は250℃とし、モノシランSiH4を原
料ガスに用いて作製した。膜厚は220nmとした。引
き継いで同じ装置内のチャンバに移し、この上にPをド
ープしたn+・a−Si層5を形成した。基板温度は2
30℃としSiH4、PH3、及びH2の混合ガスを原料
として用い、50nmの膜厚に作製した。
【0032】次にホトリソグラフィによってパターニン
グしたレジスト膜をかけてドライエッチング法によって
+・a−Si層5及び半導体層a−Si:H膜4をT
FT形状にパターニングした。続いてゲート絶縁膜3を
同様にホトリソグラフィパターニングとこれに続くドラ
イエッチングによって加工し、透明画素電極7及びゲー
ト電極端子取り出し部のためのスルーホールを形成し
た。この上に、ゲート電極線2に用いたと同一のNbタ
ーゲット、装置及び条件によって、Nb膜を堆積した。
このNb膜をゲート電極線2と同様ホトエッチングとこ
れに続くドライエッチングによってソース・ドレーン配
線6、6′に加工した。引続き、ホトエッチングとドラ
イエッチングによってn+・a−Si層5の中央部を除
去してTFTのチャネルを形成した。尚、このドライエ
ッチングでは加工裕度を考慮してn+・a−Si層5
(50nm)のみでなく(図示してないが)半導体層a
−Si:H膜4も約100nmオーバエッチする。
【0033】次にマグネトロンパッタリング法を用い基
板温度200℃で透明電極のITO膜を堆積後、ホトエ
ッチングとケミカルエッチングによって透明画素電極7
を図4の如くパターニングした。尚、図には示していな
いが、このパターニングにおいては同時にパネル周囲の
ゲート電極線2及びソース・ドレーン電極6、6′端部
もITO透明電極で被覆している。この理由は、パネル
と駆動回路との接続の信頼性を確保するためである。こ
の上に保護性絶縁膜8のSiN膜をRFプラズマCVD
法によって形成した(図3では省略)。この時、基板温
度は250℃としSiH4、NH3、及びN2の混合ガス
を原料ガスとして用い、300nmの膜厚に作製した。
その後、ホトリソグラフィとドライエッチングを組み合
わせてパネル周囲の保護性絶縁膜8を除去し電極端子を
露出させると共に透明画素電極7部分にスルーホールを
形成した。
【0034】以上までの工程において基板割れ、膜剥が
れを始めとした製造プロセス上の不具合は全く発生しな
かった。作製したTFTパネルの一部を液晶工程に投入
し、LCDディスプレイを完成させた。表示状態を調べ
た結果、画素欠陥が発生していないことを確認した。
【0035】上述したTFTパネル作製プロセスを順次
再記載すると次のようになる。 基板洗浄 Nb膜堆積 ホトレジスト塗布・露光・現像 加工(ドライエッチング):ゲート電極 ホトレジスト剥離 CVD(n+・a−Si/a−Si:H/SiN) ホトストレジ塗布・露光・現像 加工(ドライエッチング):n+・a−Si/a−S
i:H(TFT) ホトレジスト剥離 ホトレジスト塗布・露光・現像 加工(ドライエッチング):ゲート絶縁膜SiNスルー
ホール形成 ホトレジスト剥離 Nb膜堆積 ホトレジスト塗布・露光・現像 加工(ドライエッチング):ソース・ドレーン電極 加工(ドライエッチング):n+・a−Si除去(チャ
ネル形成) ホトレジスト剥離 ITO膜堆積 ホトレジスト塗布・露光・現像 加工(ウエットエッチング):画素電極 ホトレジスト剥離 CVD(SiN) ホトレジスト塗布・露光・現像 加工(ドライエッチング):電極端子・画素電極部にス
ルーホール形成 ホトレジスト剥離
【0036】CVDによるn+・a−Si/a−Si:
H/SiN積層膜は1台の装置で連続して堆積するので
工程数は1である。従って、本プロセスは、5回の膜堆
積工程と6回のホトリソグラフィ工程から構成される。
しかしながら、本プロセスでは従来と異なり、ゲート電
極線及びソース・ドレーン電極線にNb材料を用いると
共に膜堆積及び加工を両電極線について全く同一の工程
で作製できることが特徴である。このようにすることに
より、スループットを向上できると共に、設備投資額及
び設備メンテナンス費を大幅に低減できるので、LCD
製品のコスト低減が可能となる。
【0037】尚、LCDのコストを一層低減する目的
で、膜堆積工程及びホトリングラフィー工程をそれぞれ
1工程省いた製造プロセスを検討した。即ち、図3及び
図4におけるドレーン電極6及びソース電極6′を透明
画素電極7で形成するものである。前述した実施例にお
いてCVD工程までを終了した基板を用い、次にITO
膜をマグネトロンパッタリング法で堆積した。この際、
膜の抵抗を下げるため、基板温度を230℃とし、また
膜厚280nm(前記実施例では140nm)とした。
これによってITO膜シート抵抗は7Ω/□であった。
この後、ホトリングラフィーとケミカルエッチングによ
ってドレーン電極線、ソース・ドレーン電極及び透明画
素電極を兼ねたパターンを作製した。以後の工程は前記
実施例と全く同一である。このような製造プロセスを検
討した結果、前述したプロセス同様基板割れ、膜剥がれ
を始めとした不具合は発生しなかった。従って、本発明
によって最適化したNb膜をTFTパネルのゲート電極
線、ドレーン電極線の少なくとも一つに適用した場合に
も効果大であることが確認された。
【0038】(実施例4)前実施例と同様のプロセスで
作成したTFTパネルの一部を用いてLCDディスプレ
ィを形成した。ただし、この場合は比抵抗25μΩcm
のNb膜厚を360nmとし、シート抵抗を0.7Ω/
□とした。構成したLCDディスプレィの断面を図8に
示す。図8は、基本的にはTFTパネルを形成したガラ
ス基板1とカラーフィルタを形成したガラス基板1′と
を対向させ、その間隙に液晶層29を挿入したものであ
る。
【0039】TFTパネル上の保護膜8及び透明画素電
極7上には配向膜22が塗布、焼成されると共に、表面
はラビング処理されている。カラーフィルタを形成した
ガラス基板1′上には遮光用のブラックマトリックス2
3が形成されている。これは黒色樹脂によるもの、金属
Crによるもの、及び金属Crと酸化Crの積層膜によ
るものの3種類があるが、いずれもホトリソグラフィー
によって作製される。この上には、カラーフィルタが形
成されている。図8では、青色カラーフィルタ24と緑
色カラーフィルタ25の部分のみを示してある。カラー
フィルタは形成手段によって染色法、顔料分散法、印刷
法、電着法の4種類に分類される。いずれの場合もブラ
ツクマトリクスと同様ホトリソグラフィーによって作製
される。カラーフィルタの上には共通電極として透明電
極ITO層26が積層されている。さらにこの上には、
保護膜27、及びTFTパネルと同様な配向膜22が形
成されている。
【0040】2枚のガラス基板1、1′を張り合わせる
前に、両基板間の距離(セルギャップ)を一定にするた
め、スペーサを基板表面均一に塗布する(図示せず)。
その後両基板1、1′をアライメントし張り合わせる。
この際周囲をエポキシ系熱硬化型樹脂を用いて接着す
る。次いで、基板を切断した後、液晶層29をセル内に
注入する。注入口はエポキシ系樹脂でシールされる。以
上が液晶工程の概略である。この後、ガラス基板1周囲
のゲート電極線2、ドレーン電極線6、及び共通電極と
駆動回路とを異方性導電膜等を用いて接続すると共に、
セル表面には偏光板28が取付けられる。また、TFT
パネル裏面にバツクライトユニット(図示せず)を設置
することによって、LCD表示装置を完成させることが
できる。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、大面
積薄形のガラス基板上に高い歩留りで高画質の高集積度
TFTパネルを形成することができる。基板上に堆積さ
れるTFTのゲート電極線、ドレーン電極線による膜応
力を非常に低く押さえることが可能なためガラス基板の
歪曲や膜剥がれがなく、従って高いスループットで大型
成膜装置を活用することが可能である。また、単一材料
で全ての電極配線が処理できるので、上記スループッ
ト、歩留りの効果と併せて大面積高集積度のLCDディ
スプレィ用TFTパネルの価格低減に資することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラス基板上のNb膜の比抵抗と導入ガス圧力
との関係を示す実験データである。
【図2】Nb膜の残留応力と導入ガス圧力との関係を示
す実験データである。
【図3】LCDディスプレィ用TFTパネルの一部の平
面模式図である。
【図4】図3のA−A′断面の構成を示す図である。
【図5】370×470mm2の大きさのTFTパネル
用ガラス基板を示す平面図である。
【図6】枚葉式直流スパッタリング装置の概略を示す図
である。
【図7】0.7mm厚のガラス基板で2mmの反りを与
える堆積膜応力と膜厚との関係を示す図である。
【図8】LCDディスプレイの主要部構成を示す断面模
式図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板(1′カラーフィルタ基板) 2 ゲート電極線 3 ゲート絶縁膜 4 半導体層(a−Si:H膜) 5 n+・a−Si膜 6 ソース・ドレーン電極(6ドレーン電極線、6′ソ
ース電極) 7 透明画素電極 8 保護性絶縁膜 9 破断線 10 画面 11 カセット 12 自動搬送ロボット 13 移載ステージ 14 移載ロボット 15 第一仕込/取出室 16 第二仕込/取出室 17 加熱室 18 第一成膜室 19 第二成膜室 20 第三成膜室 21 真空搬送ロボット 22 配向膜 23 ブラックマトリクス 24 青色カラーフィルタ 25 緑色カラーフィルタ 26 透明電極ITO層 27 保護膜 28 偏光板 29 液晶層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 峯村 哲郎 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社日立製作所日立研究所内 (56)参考文献 特開 平5−55575(JP,A) 特開 平6−37318(JP,A) 特開 平3−283469(JP,A) 特開 平3−170916(JP,A) 特開 平5−173177(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1343

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明絶縁基板と、その上に互いに直交し
    かつ交差部が電気的に絶縁されるようにして配設された
    複数本のゲート電極線及びドレーン電極線と、隣接する
    一対の前記ゲート電極線及びドレーン電極線に囲撓され
    た各領域の前記交差部近傍に設けられ且つそのゲート電
    極とドレーン電極がそれぞれ前記ゲート電極線とドレー
    ン電極線に接続された複数個の薄膜トランジスタ(TF
    T)と、前記各領域において前記TFTに隣接して配設
    され且つ前記TFTのソース電極と接続された複数個の
    透明画素電極と、前記透明絶縁基板上の周辺部に配設さ
    れた液晶駆動回路と、前記透明絶縁基板上の各配線及び
    各素子をすべて覆うように配置された保護性絶縁膜と、
    その上に配設された液晶(LCD)配向膜と、から成
    り、 前記ゲート電極線、ドレーン電極線、ゲート電極及びソ
    ース/ドレーン電極がすべて金属Nbによって形成され
    ており、 前記金属Nbの比抵抗が25μΩcm以下であり、 前記透明絶縁基板が、一辺300mm以上の長さを有す
    る矩形状であリ、且つ厚みが1mm以下のサイズであ
    り、 前記透明絶縁基板の前記金属Nb堆積によって発生する
    膜応力が400MPa以下である高集積度大面積LCD
    ディスプレイ用TFTパネル。
  2. 【請求項2】 前記ゲート電極線及びドレーン電極線
    は、端部において前記透明絶縁基板の表面から60°以
    内の傾斜を有する如く形成されることを特徴とする請求
    項1記載の高集積度大面積LCDディスプレイ用TFT
    パネル。
  3. 【請求項3】 透明絶縁基板と、その上に互いに直交し
    かつ交差部が電気的に絶縁されるようにして配設された
    複数本のゲート電極線及びドレーン電極線と、隣接する
    一対の前記ゲート電極線及びドレーン電極線に囲撓され
    た各領域の前記交差部近傍に設けられ且つそのゲート電
    極とドレーン電極がそれぞれ前記ゲート電極線とドレー
    ン電極線に接続された複数個の薄膜トランジスタ(TF
    T)と、前記各領域において前記TFTに隣接して配設
    され且つ前記TFTのソース電極と接続された複数個の
    透明画素電極と、前記透明絶縁基板上の周辺部に配設さ
    れた液晶駆動回路と、前記透明絶縁基板上の各配線及び
    各素子をすべて覆うように配置された保護性絶縁膜と、
    その上に配設された液晶(LCD)配向膜と、から成
    り、前記ゲート電極線、ドレーン電極線、ゲート電極及
    びソース/ドレーン電極がすべて金属Nbによって形成
    されていることを特徴とする高集積度大面積LCDディ
    スプレイ用TFTパネルにおいて、 前記ゲート電極線、ドレーン電極線、ゲート電極及びソ
    ース/ドレーン電極の膜堆積及び加工が、残留ガス圧力
    1×10-6Torr以下、導入ガス圧力2〜5×10-3
    Torr、パワー密度5W/cm2以上なる条件下の直
    流マグネトロンスパッタリングによって行われることを
    特徴とする高集積度大面積LCDディスプレイ用TFT
    パネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ゲート電極線、ドレーン電極線、ゲ
    ート電極及びソース/ドレーン電極の前記直流マグネト
    ロンスパッタリングによる膜堆積が、前記透明絶縁基板
    の温度90°C以上で行われたことを特徴とする請求項
    3記載の高集積度大面積LCDディスプレイ用TFTパ
    ネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記全てのNb膜が、同一条件下で同じ
    厚さに形成される請求項3又は4記載の高集積度大面積
    LCDディスプレイ用TFTパネルの製造方法。
  6. 【請求項6】 透明絶縁基板と、その上に互いに直交し
    かつ交差部が電気的に絶縁されるようにして配設された
    複数本のゲート電極線及びドレーン電極線と、隣接する
    一対の前記ゲート電極線及びドレーン電極線に囲撓され
    た各領域の前記交差部近傍に設けられ且つそのゲート電
    極とドレーン電極がそれぞれ前記ゲート電極線とドレー
    ン電極線に接続された複数個の薄膜トランジスタ(TF
    T)と、前記各領域において前記TFTに隣接して配設
    され且つ前記TFTのソース電極と接続された複数個の
    透明画素電極と、前記透明絶縁基板上の周辺部に配設さ
    れた液晶駆動回路と、前記透明絶縁基板上の各配線及び
    各素子をすべて覆うように配置された保護性絶縁膜と、
    その上に配設された液晶(LCD)配向膜と、から成
    り、 前記ゲート電極線、ドレーン電極線、ゲート電極及びソ
    ース/ドレーン電極のうち少なくとも1つが金属Nbに
    よって形成され、 前記金属Nbの比抵抗が25μΩcm以下であり、 前記透明絶縁基板が、一辺300mm以上の長さを有す
    る矩形状であリ、且つ厚みが1mm以下のサイズであ
    り、 前記透明絶縁基板の前記金属Nb堆積によって発生する
    膜応力が400MPa以下である高集積度大面積LCD
    ディスプレイ用TFTパネル。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、6のいずれかの高集積度
    大面積LCDディスプレイ用TFTパネルを持つ液晶デ
    ィスプレイ装置。
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