JP3126845B2 - スクロール式流体機械 - Google Patents

スクロール式流体機械

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JP3126845B2
JP3126845B2 JP05082535A JP8253593A JP3126845B2 JP 3126845 B2 JP3126845 B2 JP 3126845B2 JP 05082535 A JP05082535 A JP 05082535A JP 8253593 A JP8253593 A JP 8253593A JP 3126845 B2 JP3126845 B2 JP 3126845B2
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克史 肥田野
春告 潮田
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トキコ株式会社
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C27/00Sealing arrangements in rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C27/005Axial sealings for working fluid

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば空気圧縮機等に
用いて好適なスクロール式流体機械に関し、特に、旋回
スクロールのラップ部と固定スクロールのラップ部との
間に潤滑油を供給しない無給油式、半給油式のスクロー
ル式流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気圧縮機等に用いられるスク
ロール式流体機械は、筒状のケーシングと、該ケーシン
グ内に駆動軸を介して回転可能に設けられ、鏡板にうず
巻き状のラップ部が立設された旋回スクロールと、該旋
回スクロールに対向して前記ケーシングに設けられ、鏡
板にうず巻き状のラップ部が立設された固定スクロール
と、該固定スクロールのラップ部に前記旋回スクロール
のラップ部が重なり合って旋回する間に形成される複数
の圧縮室と、該各圧縮室のうち最低圧側の圧縮室に連通
して設けられた吸込口と、前記各圧縮室のうち最高圧側
の圧縮室に連通して設けられた吐出口等とから構成され
ている。
【0003】そして、この種のスクロール式流体機械を
空気圧縮機として用いる場合は、電動モータ等により駆
動軸を回転駆動して旋回スクロールを旋回運動させ、吸
込口から吸い込んだ外気を各圧縮室で順次圧縮しつつ、
この圧縮空気を吐出口から外部の空気タンク等に向けて
吐出させるようになっている。
【0004】ところで、スクロール式流体機械には、各
ラップ部間に潤滑油を供給する給油式のものと、各ラッ
プ部間に潤滑油を供給しない無給油式あるいは半給油式
のものとがある。そして、無給油式あるいは半給油式の
スクロール式流体機械の場合は、給油式のスクロール式
流体機械とは異なり油膜によるシールが行なえないた
め、ラップ部の歯先と鏡板の歯底との間のスラスト方向
ギャップを微小寸法に設定することにより、各圧縮室間
をシールしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した無
給油式あるいは半給油式のスクロール式流体機械では、
各ラップ部の歯先面と対向する鏡板の歯底との間のスラ
スト方向ギャップを微小寸法に設定することにより、油
膜に頼ることなくシール性を確保し、清浄な圧縮空気を
得るようになっている。しかし、圧縮運転中には各圧縮
室内に圧縮熱が発生し、駆動軸と旋回スクロールとの間
の旋回軸受等には摩擦熱が発生するため、これらの熱が
各ラップ部に伝達して該各ラップ部が徐々に温度上昇
し、各ラップ部が熱膨張して、その歯先が対向する鏡板
の歯底に接触するおそれがあり、信頼性、耐久性等が低
いという問題がある。
【0006】一方、かかる問題点に鑑み、ラップ部の歯
先を樹脂材料でコーティングすることにより、ラップ部
歯先と鏡板歯底とが接触した場合でも、該ラップ部、鏡
板が損傷するのを防止することも考えられる。しかし、
この場合には、高温の圧縮熱によってコーティング材が
剥離し易いから、寿命や耐久性等に欠ける上に、耐熱性
および潤滑性に優れた材料を選定するのが難しいという
問題がある。
【0007】また、ラップ部の歯先面にシール取付溝を
うず巻きに沿って形成し、該シール取付溝にフッ素系樹
脂等からなるチップシールを固着して設けたスクロール
式流体機械も知られている。しかし、この場合には、チ
ップシールの先端と対向する鏡板の歯底との間のスラス
ト方向ギャップを微小寸法に設定する必要があるもの
の、シール取付溝やチップシールを正確に製作するのは
困難であり、これらの加工公差の集積によってスラスト
方向ギャップにバラツキが生じ易い。
【0008】このため、チップシールを備えた従来技術
によるスクロール式流体機械では、チップシール先端と
対向する鏡板歯底との間のスラスト方向ギャップをうず
巻きの全周に亘って正確に設定することができず、所定
位置よりも突出した凸部が鏡板歯底に接触したり、所定
位置に達しない凹部を介して圧縮空気が低圧側に漏洩し
たりして、シール性、信頼性、耐久性等が低いという問
題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、ラップ部歯先面からのチップシールの高
さ寸法をうず巻きの全周に亘って正確に所望の高さにす
ることができ、シール性、信頼性等を向上できるように
したスクロール式流体機械を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明が採用する構成の特徴は、旋回スクロー
ルのラップ部と固定スクロールのラップ部のうち少なく
ともいずれか一方のラップ部歯先面にシール取付溝をう
ず巻き状に設け、該シール取付溝にチップシールを固着
して設け、該チップシールをラップ部の歯先面から所望
の高さとなるように切除する構成としたことにある。
【0011】
【作用】ラップ部歯先面のシール取付溝にチップシール
を固着して設け、該チップシールをラップ部の歯先面か
ら所望の高さとなるように切除すれば、チップシールの
全周に亘って、該チップシールの先端面と対向する鏡板
の歯底との間のスラスト方向ギャップが正確に均一化さ
れる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図13に
基づき、旋回スクロールの背面側に潤滑油を供給する半
給油式の空気圧縮機として用いた場合を例に挙げて説明
する。
【0013】まず、図1ないし図7は本発明の第1の実
施例に係り、図において、1はスクロール式空気圧縮機
の外殻を構成するケーシングを示し、該ケーシング1
は、一端側に位置して円板状に形成された蓋部1Aと、
該蓋部1Aの外周側から他端側に向けて伸長した筒部1
Bとから有蓋筒状に形成され、前記蓋部1Aの内周側に
は小径筒状の軸受部1Cが一体的に設けられている。ま
た、該ケーシング1内には後述の旋回スクロール6等を
潤滑、冷却するための潤滑油2が収容され、前記筒部1
Bの他端側には該旋回スクロール6の背面側に摺接して
スラスト方向の荷重を受承するスラスト受部1Dが径方
向内向きに突出して一体的に形成され、さらに、筒部1
Bの上端側には注油穴1Eが設けられている。
【0014】3はケーシング1の軸受部1Cに軸受4,
5を介して回転可能に支持された駆動軸を示し、該駆動
軸3は、その先端側がケーシング1内へと伸長して所定
寸法dだけ偏心したクランク軸3Aとなり、その基端側
はケーシング1外に突出して電動モータ(図示せず)に
連結されている。そして、該駆動軸3は、電動モータに
よって回転駆動されると、クランク軸3Aを介して旋回
スクロール6を旋回させるものである。
【0015】6はケーシング1内に位置して筒部1Bの
他端側に回転可能に設けられた旋回スクロールを示し、
該旋回スクロール6は、図2にも示す如く、円板状に形
成され、前面側(固定スクロール13側)が歯底7Aと
なった鏡板7と、該鏡板7の歯底7Aに中心側が巻始め
端となり外周側が巻終り端となるようにうず巻き状に立
設され、その歯先面8Aが後述する固定スクロール13
の鏡板14にスラスト方向ギャップδをもって対向した
ラップ部8と、鏡板7の背面側中央から一端側に向けて
突出形成されたボス部9とから大略構成され、前記ボス
部9は旋回軸受10を介して駆動軸3のクランク軸3A
に回転可能に取付けられている。
【0016】また、前記鏡板7の背面側には、前記ボス
部9の外周側に位置して複数のキー溝11,11(2個
のみ図示)が周方向に所定間隔離間して形成され、該各
キー溝11には自転防止機構としてのオルダム継手1
2,12が設けられている。そして、前記旋回スクロー
ル6は、駆動軸3が回転駆動されると、各オルダム継手
12によって自転が防止されつつ、駆動軸3の軸線を回
転中心に所定の旋回寸法dをもって旋回(公転)運動す
るものである。
【0017】13は旋回スクロール6に対向してケーシ
ング1の筒部1B他端側に設けられた固定スクロールを
示し、該固定スクロール13は、図2にも示す如く、そ
の中心が駆動軸3の軸線と一致するようにして配設され
た円板状の鏡板14と、該鏡板14の歯底14Aに前記
旋回スクロール6のラップ部8と同様にうず巻き状に立
設され、その歯先面15Aが旋回スクロール6にスラス
ト方向ギャップδをもって対向したラップ部15と、該
ラップ部15の外周側に位置して鏡板14から一端側に
向けて突出形成され、ケーシング1の筒部1B他端面に
衝合する取付筒部16とから大略構成され、前記取付筒
部16の一端側には旋回スクロール6の鏡板7外周側に
摺接する他のスラスト受部16Aが径方向内向きに突出
して一体的に設けられている。そして、該固定スクロー
ル13は、そのラップ部15を旋回スクロール6のラッ
プ部8と周方向に所定角度ずらして重なり合うように配
設され、これにより、旋回スクロール6が旋回する間に
外周側から内周側に向けて連続的に縮小する複数の圧縮
室17,17,…を画成するものである。
【0018】18,18は各圧縮室17のうち最外周側
に位置する最低圧側の圧縮室17に連通すべく、固定ス
クロール13の外周側に設けられた2個の吸込口、19
は各圧縮室17のうち中央側に位置する最高圧側の圧縮
室17に連通して固定スクロール13の鏡板14に設け
られた吐出口をそれぞれ示し、前記各吸込口18には吸
気音を低減しつつ塵埃を除去する吸込サイレンサが取付
けられ、前記吐出口19は吐出配管等を介して外部の空
気タンク(いずれも図示せず)に接続されている。
【0019】20,20は各ラップ部8,15のうず巻
きの全周に亘って各歯先面8A,15Aに設けられた断
面コ字状のシール取付溝、21,21は該各シール取付
溝20に接着等の手段を用いて固着され、自己潤滑性を
有するフッ素系樹脂材料からうず巻き状に形成されたチ
ップシールをそれぞれ示し、該各チップシール21は図
3にも示す如く、その基端側に幅方向に離間して一対の
脚部21A,21Aが形成され、その先端側は各歯先面
8A,15Aから例えば0.1mm程度の高さ寸法H1
だけ外部に突出している。そして、該各チップシール2
1は、後述の如く、例えば高さ寸法H2 および幅寸法W
がそれぞれ2.4mm程度のチップシール母材22を、
例えば0.5mm程度の深さ寸法H3 を有する各シール
取付溝20内に挿入し、各脚部21Aを該各シール取付
溝20の底部に押付けつつ内側に変形させて固着した後
に、その先端側を所定寸法Lだけうず巻きの全周に亘っ
て平坦に切除することにより形成されるものである。
【0020】23は鏡板7の前面外周側に設けられた環
状のシール部材を示し、該シール部材23は取付筒部1
6のスラスト受部16Aに摺接することにより、各圧縮
室17とケーシング1内との間を気液密にシールするも
のである。
【0021】24は駆動軸3に設けられた油掻き、25
は該油掻き24の先端側に設けられたカウンタウェイト
をそれぞれ示し、駆動軸3が回転すると、該カウンタウ
ェイト25は該駆動軸3の回転バランスをとり、油掻き
24は潤滑油2を掻き上げて旋回スクロール6の背面
側、旋回スクロール6とケーシング1のスラスト受部1
Dとの間等に潤滑油を供給するようになっている。
【0022】また、26はケーシング1の注油穴1Eに
取付けられたキャップを示し、該キャップ26は注油穴
1Eを施蓋すると共に、通気孔26Aを介してケーシン
グ1内を大気に開放している。
【0023】本実施例によるスクロール式空気圧縮機は
上述の如き構成を有するもので、次に、各ラップ部8,
15に設けられたチップシール母材22を所定寸法Lだ
け切除する切除装置について図6を参照しつつ説明す
る。
【0024】27は切除装置としての数値制御型フライ
ス盤を示し、該フライス盤27は、テーブル28と、該
テーブル28に固定スクロール13等のワークを着脱可
能に固定するクランプ29,29と、該各クランプ29
によって固定された固定スクロール13をテーブル28
と共にX,Y,Z方向に移動させる移動機構30と、テ
ーブル28に対向して設けられた電動モータ31と、該
電動モータ31に設けられ、外周側に複数の刃32A,
32A,…が形成されたエンドミル32とから構成され
ている。そして、該フライス盤27は、高速回転するエ
ンドミル32の先端面にチップシール母材22を押し当
てつつ、移動機構30によってうず巻き方向に移動させ
ることにより、該チップシール母材22を所定寸法Lだ
け切除してチップシール21を形成するものである。
【0025】さらに、各シール取付溝20に各チップシ
ール21を固定して切除するチップシール取付方法につ
いて、図4ないし図7を参照しつつ、固定スクロール1
3側を例に挙げて説明する。
【0026】まず、図4および図5に示す固着工程で
は、フッ素系樹脂材料からなるチップシール母材22を
ラップ部15の歯先面15Aに形成されたシール取付溝
20内に挿入し、該チップシール母材22を接着等の手
段によってシール取付溝20に固着する。ここで、チッ
プシール母材22の基端側には幅方向に離間して一対の
脚部21A,21Aが形成されているから、チップシー
ル母材22をシール取付溝20内に挿入すると、該各脚
部21Aはシール取付溝20の底部に接触して内側に弾
性変形する。
【0027】次に、図6および図7に示す切除工程で
は、固着工程によってチップシール母材22が固着され
た固定スクロール13を、フライス盤27のテーブル2
8に各クランプ29を介して固定し、移動機構30によ
ってチップシール母材22をエンドミル32の先端面に
押し当てつつ、例えばうず巻きの外周側から内周側に向
かうようにして相対的にエンドミル32を移動させる。
これにより、図7に示す如く、チップシール母材22の
先端側は上面から所定寸法Lだけ削り取られ、ラップ部
15の歯先面15Aから所望の高さ寸法H1 だけ突出し
たチップシール21が形成される。
【0028】このようにして、シール取付溝20にチッ
プシール21がそれぞれ設けられた固定スクロール13
と旋回スクロール6とは、各ラップ部8,15が周方向
に所定角度ずれるようにして重ね合わされ、スクロール
式空気圧縮機が完成する。
【0029】そして、電動モータによって駆動軸3が回
転駆動すると、旋回スクロール6は固定スクロール13
に対して旋回運動を行なう。これにより、各吸込口18
から吸込まれた外気は各圧縮室17によって連続的に圧
縮され、吐出口19から吐出される。ここで、各チップ
シール21の先端面と対向する鏡板7,14の歯底7
A,14Aとの間には微小なスラスト方向ギャップδが
画成され、該各スラスト方向ギャップδによって各圧縮
室17間はシールされている。
【0030】かくして、本実施例によれば、各ラップ部
8,15の歯先面8A,15Aに断面コ字状のシール取
付溝20を設け、該各シール取付溝20内にチップシー
ル母材22を挿入,固着した後に、フライス盤27によ
って該各チップシール母材22の先端側を所定寸法Lだ
け切除する構成としたから、各ラップ部8,15に、う
ず巻きの全周に亘って各歯先面8A,15Aから所望の
寸法H1 だけ均一に突出したチップシール21を容易に
設けることができる。
【0031】この結果、従来技術で述べた如く、各チッ
プシール21に凹凸が生じるのを確実に防止して、各圧
縮室17間を効果的にシールすることができ、圧縮性
能、信頼性、耐久性等を大幅に向上することができる。
【0032】また、チップシール21の基端側には幅方
向に離間して一対の脚部21A,21Aを設ける構成と
したから、チップシール母材22をシール取付溝20内
に挿入する際に、該各脚部21Aを内側に向けて容易に
弾性変形させることができ、少ない労力で簡単にチップ
シール母材22を挿入,固定して、作業効率等を大幅に
向上することができる。
【0033】次に、図8は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例の特徴は、チップシール41の基端側に幅
方向に離間して4つの脚部41A,41A,…を形成し
た点にある。
【0034】かくして、このように構成される本実施例
でも、上述した第1の実施例とほぼ同一の作用、効果を
得ることができる。
【0035】さらに、図9は本発明の第3の実施例を示
し、本実施例の特徴は、シール取付溝50の底部側に湾
曲部50A,50Aを設けて断面U字状となし、チップ
シール51の各脚部51A外側を該各湾曲部50Aに対
応する曲率を有するテーパ状に形成したことにある。
【0036】かくして、このように構成される本実施例
でも、上述した第1の実施例とほぼ同一の作用、効果を
得ることができる。
【0037】さらにまた、図10は本発明の第4の実施
例を示し、本実施例の特徴は、チップシール61を、そ
の断面が楔状ないし逆台形状に形成したことにある。
【0038】かくして、このように構成される本実施例
では、チップシール61を各シール取付溝20内に容易
に挿入して、接着等の手段により固着することができ
る。
【0039】また、図11は本発明の第5の実施例を示
し、本実施例の特徴は、チップシール71を基端側に位
置する逆台形部71Aと、先端側に位置する方形部71
Bとから形成したことにある。
【0040】かくして、このように構成される本実施例
でも、上述した第4の実施例とほぼ同様の作用、効果を
得ることができる。
【0041】次に、図12は本発明の第6の実施例を示
し、本実施例の特徴は、チップシール81の基端側を凸
円弧状に形成したことにある。
【0042】かくして、このように構成される本実施例
でも、上述した第4の実施例とほぼ同様の作用、効果を
得ることができる。
【0043】また、図13は本発明の第7の実施例を示
し、本実施例の特徴は、シール取付溝90を断面台形状
に形成し、チップシール91の基端側中央部に断面三角
形状の切欠き92を設けて、各脚部91Aを逆台形状に
形成したことにある。
【0044】かくして、このように構成される本実施例
でも、上述した第4の実施例とほぼ同様の作用、効果を
得ることができる。
【0045】なお、前記各実施例では、シール取付溝2
0(50,90)にチップシール21(41,51,6
1,71,81,91)を接着等の手段によって固着す
るものとして述べたが、これに替えて、圧入により両者
を固着してもよい。
【0046】また、前記第1の実施例では、チップシー
ル21の基端側に幅方向に離間して一対の脚部21Aを
設けるものとして述べたが、これに限らず、チップシー
ルを断面方形状に形成し、シール取付溝20に接着,圧
入して固着してもよい。
【0047】さらに、前記各実施例では、旋回スクロー
ル6側、固定スクロール13側の両方にチップシール2
1(41,51,61,71,81,91)を設けるも
のとして述べたが、旋回スクロール6側のみ、あるいは
固定スクロール13側のみに設けてもよい。
【0048】一方、前記各実施例では、スクロール式流
体機械として半給油式の空気圧縮機を例に挙げて説明し
たが、本発明はこれに限らず、無給油式のスクロール式
流体機械にも用いることができ、真空ポンプとして使用
することもできる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、ラ
ップ部歯先面のシール取付溝にチップシールを固着して
設け、該チップシールをラップ部の歯先面から所望の高
さとなるように切除する構成としたから、チップシール
の全周に亘って、該チップシールの先端面と対向する鏡
板の歯底との間のスラスト方向ギャップを正確に均一化
することができ、各圧縮室間を効果的にシールして、圧
縮性能、信頼性、耐久性等を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるスクロール式空気
圧縮機の全体を示す縦断面図である。
【図2】図1中の要部を拡大して示す断面図である。
【図3】図2中のラップ部、チップシール等を拡大して
示す断面図である。
【図4】シール取付溝にチップシール母材を挿入する状
態での固着工程を拡大して示す断面図である。
【図5】チップシールを固着した状態での固着工程を拡
大して示す断面図である。
【図6】フライス盤によるチップシールの切除工程を示
す断面図である。
【図7】図6中の切除後のチップシールを拡大して示す
断面図である。
【図8】本発明の第2の実施例によるスクロール式空気
圧縮機の要部を拡大して示す断面図である。
【図9】本発明の第3の実施例によるスクロール式空気
圧縮機の要部を拡大して示す断面図である。
【図10】本発明の第4の実施例によるスクロール式空
気圧縮機の要部を拡大して示す断面図である。
【図11】本発明の第5の実施例によるスクロール式空
気圧縮機の要部を拡大して示す断面図である。
【図12】本発明の第6の実施例によるスクロール式空
気圧縮機の要部を拡大して示す断面図である。
【図13】本発明の第7の実施例によるスクロール式空
気圧縮機の要部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 6 旋回スクロール 7 鏡板 8 ラップ部 8A 歯先面 13 固定スクロール 14 鏡板 15 ラップ部 15A 歯先面 17 圧縮室 20,50,90 シール取付溝 21,41,51,61,71,81,91 チップシ
ール H1 所望の高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシング内に回転可
    能に設けられ、鏡板にうず巻き状のラップ部が立設され
    た旋回スクロールと、該旋回スクロールに対向して前記
    ケーシングに設けられ、鏡板にうず巻き状のラップ部が
    立設された固定スクロールと、該固定スクロールのラッ
    プ部に前記旋回スクロールのラップ部が重なり合って旋
    回する間に形成される複数の圧縮室とを備えたスクロー
    ル式流体機械において、前記旋回スクロールのラップ部
    と固定スクロールのラップ部のうち少なくともいずれか
    一方のラップ部歯先面にシール取付溝をうず巻き状に設
    け、該シール取付溝にチップシールを固着して設け、該
    チップシールをラップ部の歯先面から所望の高さとなる
    ように切除する構成としたことを特徴とするスクロール
    式流体機械。
JP05082535A 1993-03-17 1993-03-17 スクロール式流体機械 Expired - Fee Related JP3126845B2 (ja)

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