JP3126480B2 - シアノケトン誘導体 - Google Patents

シアノケトン誘導体

Info

Publication number
JP3126480B2
JP3126480B2 JP10015392A JP10015392A JP3126480B2 JP 3126480 B2 JP3126480 B2 JP 3126480B2 JP 10015392 A JP10015392 A JP 10015392A JP 10015392 A JP10015392 A JP 10015392A JP 3126480 B2 JP3126480 B2 JP 3126480B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
cyano
phenoxy
butanone
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10015392A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05148213A (ja
Inventor
雅彦 石崎
聖士 長田
忠司 昆布谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuyama Corp filed Critical Tokuyama Corp
Priority to JP10015392A priority Critical patent/JP3126480B2/ja
Publication of JPH05148213A publication Critical patent/JPH05148213A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3126480B2 publication Critical patent/JP3126480B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)
  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Pyrrole Compounds (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Quinoline Compounds (AREA)
  • Furan Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なシアノケトン誘導
体およびそれを有効成分とする除草剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、種種の化合物について多くの除草
活性がテストされてきた。そして多くの除草剤化合物が
上市されている。
【0003】特開昭49−54525号公報には、下記
一般式(2)
【0004】
【化2】
【0005】で表わされる化合物例えば下記式(3)
【0006】
【化3】
【0007】で示される化合物(ヘロン(Hoelon)とい
う商標名で上市されている)と補助剤とを組合せた除草
剤が禾本科の植物に効果を示すことが開示されている。
【0008】また、旧西独国公開第2,812,571号
公報および対応する特開昭54−22371号公報に
は、下記一般式(4)
【0009】
【化4】
【0010】で表わされるトリフルオロメチルピリドキ
シフェノキシプロピオン酸誘導体例えば下記式(5)
【0011】
【化5】
【0012】で示される化合物(フジレート(Fusilad
e)という商標名で上市されている)が禾本科雑草に除
草効果を示すことが開示されている。
【0013】一方、特開昭60−11452号公報に
は、下記一般式(6)
【0014】
【化6】
【0015】で表わされるα−シアノケトン類および該
α−シアノケトン類は高薬量の投与(茎葉処理試験)に
より、メヒシバ、イヌビエ、オオイヌタデ、アオビユ等
の種種の雑草に効果があることが開示されている。
【0016】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、新規な化合
物であるシアノケトン誘導体を提供することにある。本
発明の他の目的は、本発明のシアノケトン誘導体を除草
活性成分とする除草剤を提供することにある。
【0017】本発明のさらに他の目的は高選択性と高除
草活性を発現する新規なシアノケトン誘導体およびそれ
を含む除草剤を提供することにある。本発明のさらに他
の目的は、イネ科植物に対して低薬量でも高い除草活性
を有し、且つ目的作物に対して高薬量の投与でも非常に
安全である除草剤を提供することにある。
【0018】本発明のさらに他の目的および利点は以下
の説明から明らかとなろう。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、第1に、下記一般式(1)
【0020】
【化7】 式中、A1は置換基を有するか非置換の芳香族基を示す
か、または置換基を有するか非置換の複素環基を示し、
これらの置換基はいずれもハロゲン原子、炭素数1〜4
のアルキル基、炭素数1〜4のハロゲノアルキル基、炭
素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキルチ
オ基、炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基、ニトロ
基またはシアノ基であり、芳香族基はフェニル基または
ナフチル基でありそして複素環基は5員環基、6員環
基、5,6員環縮合環基または6,6員環縮合環基であ
り;1、X2およびX3は同一もしくは異なり酸素原子
または硫黄原子を示し1、B2およびB3は同一もし
くは異なり水素原子またはアルキル基を示し1
2、Y3およびY4は同一もしくは異なり水素原子、ハ
ロゲン原子もしくはアルキル基を示しそしてA2は置
換基を有するか非置換のアルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルコキ
シカルボニル基、置換基を有するか非置換のベンゾイル
基、シアノ基、置換基を有するか非置換の芳香族基また
は置換基を有するか非置換の複素環基を示し、アルキル
基の上記置換基はハロゲン原子、炭素数1〜4のアルコ
キシ基、炭素数1〜4のアルキルチオ基、テトラヒドロ
フリル基またはシアノ基であり、ベンゾイル基の上記置
換基は塩素原子であり、そして芳香族基、複素環基およ
びそれらの置換基の定義はA 1 について前記したそれぞ
れの定義と同じである、但しB1が水素原子でありB2
アルキル基である場合、式(1)はB1、B2が結合する
不斉炭素における2種のエナンチオマーのいずれか一方
またはそれらの任意の割合の混合物を示す、
【0021】で示される新規なシアノケトン誘導体によ
って達成される。上記一般式(1)中、A1は置換基を
有するか非置換の芳香族基であるかまたは置換基を有す
るか非置換の複素環基である。芳香族基は、フェニル基
またはナフチル基である。
【0022】また、複素環基は、例えば酸素原子、硫黄
原子および窒素原子よりなる群から選ばれる少なくとも
1種のヘテロ原子を少なくとも1個含有する5員環基、
6員環基、5,6員環縮合環基または6,6員環縮合環基
である。
【0023】かかる複素環基としては、例えばフリル
基、チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾ
リル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イソオキサゾ
リル基、イソチアゾリル基等の5員環基;ピリジル基、
ピラニル基、チオピラニル基、ピラジニル基、ピリミジ
ニル基、トリアジニル基、シクロヘキセニル基等の6員
環基;ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリ
ル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベ
ンゾオキサゾリル基、オキサゾロピリジニル基、チアゾ
ロピリジニル基等の5、6員環縮合環基;キノリル基、
キノザリニル基、キナゾリニル基等の6、6員環縮合環
基を好ましいものとして挙げることができる。
【0024】また、これらの芳香族基および複素環基に
置換してもよい置換基は、例えば塩素、臭素、ヨウ素、
フッ素等のハロゲン原子;メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基等の炭素数1〜4個のアルキル基;クロ
ロメチル基、ジフロロメチル基、トリフルオロメチル
基、トリフルオロエチル基、パーフルオロエチル基、ペ
ンタクロロプロピル基、パーフルオロブチル基等の炭素
数1〜4のハロゲノアルキル基;メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基等の炭素数1〜4個のア
ルコキシ基;メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチ
オ基、ブチルチオ基等の炭素数1〜4個のアルキルチオ
基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プ
ロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等の炭素
〜6のアルコキシカルボニル基;ニトロ基;シアノ
である。かかる置換基は特に工業的見地から好まし
い。
【0025】一般式(1)中、X1およびX2は同一もし
くは異なり、酸素または硫黄原子である。特に酸素原子
は好適である。また、一般式(1)中、Y1、Y2、Y3
およびY4は同一もしくは異なり、水素原子、ハロゲン
原子もしくはアルキル基である。
【0026】ハロゲン原子としては、塩素、臭素、ヨウ
素またはフッ素を挙げることができる。アルキル基は直
鎖状および分岐鎖状のいずれであってもよく、その例と
してはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘ
プチル基およびヘキシル基から選ばれる炭素数1〜6の
アルキル基が好ましい。
【0027】一般式(1)中、B1、B2およびB3は同
一もしくは異なり、水素原子もしくはアルキル基であ
る。アルキル基としては直鎖状もしくは分岐鎖状の炭素
数1〜6のアルキル基が好ましい。これらのアルキル基
としてはY1について例示したものと同じものを例示す
ることができる。
【0028】さらに、一般式(1)中、A2は、置換基
を有するか非置換のアルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルコキシカ
ルボニル基、置換基を有するか非置換のベンゾイル基、
シアノ基、置換基を有するか非置換の芳香族基または置
換基を有するか非置換の複素環基を示す。
【0029】アルキル基としては直鎖状もしくは分岐鎖
状の炭素数1〜6のアルキル基が好ましい。アルケニル
基およびアルキニル基としては直鎖状もしくは分岐鎖状
の炭素数2〜6のものが好ましい。アルコキシ基および
アルキルチオ基としては直鎖状もしくは分岐鎖状の炭素
数1〜4のものが好ましい。アルコキシカルボニル基と
しては炭素数〜6のものが好ましい。また、芳香族基
および複素環基並びにそれらの置換基は、A1について
上記したものと同じものである
【0030】アルキル基としてはY1について例示した
ものと同じものを挙げることができる。アルキル基に置
換してもよい置換基は、ハロゲン原子、炭素数1〜4個
のアルコキシ基、炭素数1〜4個のアルキルチオ基、テ
トラヒドロフリル基およびシアノ基である。アルケニル
基としては、例えばエテニル基、プロペニル基、ブテニ
ル基、ペンテニル基およびヘキセニル基等を好ましいも
のとして挙げることができる。
【0031】また、アルキニル基としては、例えばエチ
ニル基、プロピニル基、ブチニル基、ペンタニル基およ
びヘキシニル基を好ましいものとして挙げることができ
る。アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基およびブトキシ基等を好ましいもの
として挙げることができる。
【0032】アルキルチオ基としては、例えばメチルチ
オ基、エチルチオ基、プロピルチオ基およびブチルチオ
基等を挙げることができる。さらにアルコキシカルボニ
ル基として、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカ
ルボニル基、プロポキシカルボニル基およびブトキシカ
ルボニル基等を挙げることができるまた、ベンゾイル基
に置換してもよい置換基は塩素原子である。
【0033】上記一般式(1)で表わされる化合物とし
ては、例えば下記の化合物を好ましいものとして挙げる
ことができる。
【0034】(100)1−シアノ−1−(3−メトキ
シフェニル)−3−[4−(4−フルオロフェノキシ)
−フェノキシ]−アセトン、(102)1−シアノ−1
−(3−トリフルオロフェニル)−3−[4−(3−ト
リフルオロフェノキシ)−フェノキシ]−2−ブタノ
ン、(103)2−シアノ−2−メチル−4−[4−
(2,4−ジフルオロフェノキシ)−フェノキシ]−3
−ペンタノン、(104)2−シアノ−2−メチル−4
−[4−(2−クロロ−4−メチルフェノキシ)−フェ
ノキシ]−3−ヘキサノン、(106)1−シアノ−1
−(2,4−ジクロロフェニル)−3−[4−(2−ク
ロロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)−フェノキ
シ]−2−ブタノン、
【0035】(108)1−シアノ−1−(3−トリフ
ルオロメチルフェニル)−3−[4−(2−クロロ−4
−フルオロフェノキシ)−フェノキシ]−2−ブタノ
ン、(110)1−シアノ−1−(N−メチルピロリ
ル)−3−[4−(2−クロロ−4−メチルフェノキ
シ)−フェノキシ]−2−ブタノン、(112)1−シ
アノ−1−(2−イミダゾリル)−3−[4−(2−メ
チル−4−トリフルオロメチルフェニルチオ)−フェノ
キシ]−3−メチル−2−ブタノン、(114)1,1
−ジシアノ−3−[4−(4−トリフルオロメチルフェ
ニルチオ)−フェノキシ]−2−ブタンチオン、(11
6)1−シアノ−1−エトキシカルボニル−3−[4−
(2−フルオロ−4−クロロフェノキシ)−フェニルチ
オ]−2−ブタノン、
【0036】(118)1−シアノ−1−(2,4−ジ
クロロフェニル)−3−[4−(3−クロロ−5−トリ
フルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−フェノキシ]
−2−ブタノン、(120)1−シアノ−1−(2−イ
ミダゾリル)−3−[4−(3−クロロ−5−トリフル
オロメチル−2−ピリジルオキシ)−フェノキシ]−2
−ブタノン、(122)1−シアノ−1−(2−ピリジ
ル)−3−[4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチ
ル−2−ピリジルオキシ)−フェノキシ]−2−ブタノ
ン、(124)1−シアノ−1−(2−インドリル)−
3−[4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2
−ピリジルオキシ)−フェノキシ]−2−ブタノン、
(126)1−シアノ−1−(2−キノリル)−3−
[4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピ
リジルオキシ)−フェノキシ]−2−ブタノン、
【0037】(128)1−シアノ−1−(2−フルオ
ロフェニル)−3−〔4−(3−クロロ−5−トリフル
オロメチル−2−ピリジルオキシ)−フェノキシ〕−3
−メチル−2−ブタノン、(130)1−シアノ−1−
(3−トリフルオロメチルフェニル)−3−〔4−(3
−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキ
シ)−フェノキシ〕−3−メチル−2−ブタノン、(1
32)1−シアノ−1−(3−トリフルオロメチルフェ
ニル)−3−[4−(3−クロロ−5−トリフルオロメ
チルー2−ピリジルオキシ)−フェノキシ]−2−ブタ
ノン、(134)1−シアノ−1−(2−クロロ−4−
メチルフェニル)−3−[4−(5−トリフルオロメチ
ル−2−ピリジルオキシ)−フェノキシ]−2−プロパ
ンチオン、(136)1−シアノ−1−(2,4−ジク
ロロベンゾイル)−3−[4−(5−トリフルオロメチ
ル−2−ピリジルオキシ)−フェノキシ]−2−ブタノ
ン、
【0038】(138)2−シアノ−2−メチルチオメ
チル−4−[4−(5−フルオロ−2−ピリジルオキ
シ)−フェノキシ]−3−ペンタノン、(140)2−
シアノ−2−メチルチオエチル−4−[4−(5−トリ
フルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−フェノキシ]
−3−ペンタノン、(142)1−シアノ−1−トリフ
ルオロメチル−4−[4−(3−メチル−5−フルオロ
−2−ピリジルオキシ)−フェノキシ]−2−ブタノ
ン、(144)1−シアノ−1−(2,4−ジクロロフ
ェニル)−3−[4−(3−クロロ−5−トリフルオロ
メチル−2−ピリジルオキシ)−フェノキシ]−3−メ
チル−2−ブタノン、(146)1−シアノ−1−
(2,4−ジクロロフェニル)−3−[4−(3−メト
キシカルボニル−2−ピリジルオキシ)−フェノキシ]
−3−メチル−2−ブタノン、
【0039】(148)1−メチルチオ−2−シアノ−
4−[4−(6−トリフルオロメチル−2−ナフトキ
シ)−フェノキシ]−3−ペンタノン、(150)1−
シアノ−1−(3−クロロフェニル)−3−[4−(7
−トリフルオロメチル−2−ナフトキシ)−フェノキ
シ]−2−ブタンチオン、(152)1−シアノ−1−
(2,4−ジクロロフェニル)−3−[4−(6−トリ
フルオロメチル−2−キノリルオキシ)−フェノキシ]
−2−ブタノン、(154)1−シアノ−1−(3−ト
リフルオロメチルフェニル)−3−[4−(6−トリフ
ルオロメチル−2−ベンゾフラニルオキシ)−フェノキ
シ]−2−ブタノン、(156)1−シアノ−1−(3
−トリフルオロメチルフェニル)−3−[4−(6−ク
ロロ−2−ベンゾチエニルオキシ)−フェノキシ]−2
−ブタノン、
【0040】(158)1−シアノ−1−[2−(5−
メチルフルフリル)]−3−[4−(7−メトキシ−2
−ナフトキシ)−フェノキシ]−2−ブタノン、(16
0)1−テトラヒドロフリル−2−シアノ−4−[4−
(6−クロロ−2−キノザリルオキシ)−フェノキシ]
−3−ペンタノン、(162)1−シアノ−2−(3−
トリフルオロメチルフェニル)−3−[4−(6−クロ
ロ−2−キノザリニルオキシ)−フェノキシ]−3−ブ
タノン、(164)1−シアノ−1−(2,4−ジクロ
ロフェニル)−3−[4−(6−クロロ−2−キノザリ
ニルオキシ)−フェノキシ]−3−ブタノン、(16
6)2−シアノ−2−メチル−4−[4−(6−トリフ
ルオロメチル−2−キノザリニルオキシ)−フェノキ
シ]−3−ブタノン、
【0041】(168)1−メチル−3−シアノ−5−
[4−(6−クロロ−3−メチル−2−キノザリニルオ
キシ)−フェノキシ]−4−ヘキサンチオン、(17
0)1−シアノ−1−(3−トリフルオロメチルフェニ
ル)−3−[4−(6−トリフルオロメチル−3−メト
キシ−2−キノザリニルオキシ)−フェノキシ]−2−
ブタノン、(172)1−シアノ−1−ナフチル−3−
[4−(6−クロロ−4−メチル−2−ベンゾオキサゾ
リルオキシ)−フェノキシ]−アセトン、(174)2
−シアノ−2−プロペニル−4−[4−(6−トリフル
オロメチル−2−ベンゾオキサゾリルオキシ)−フェノ
キシ]−3−ペンタノン、(176)1−シアノ−1−
(2,4−ジクロロフェニル)−3−[4−(6−クロ
ロ−2−ベンゾオキサゾリルオキシ)−フェノキシ]−
2−ブタノン、
【0042】(178)1−シアノ−1−(2,4−ジ
クロロフェニル)−3−[4−(4−クロロ−6−フル
オロ−2−ベンゾチアゾリルオキシ)−フェノキシ]−
2−ブタノン、(180)1−シアノ−1−(2−チエ
ノ)−3−[4−(6−クロロ−2−ベンゾチアゾリル
オキシ)−フェノキシ]−2−ブタノン、(182)1
−シアノ−2−プロピニル−4−[4−(6−トリフル
オロメチル−2−ベンゾチアゾリルチオ)−フェノキ
シ]−2−ペンタノン、(184)1,1−ジシアノ−
3−[4−(6−メチル−オキサゾロ[5,4−b]−
ピリジン−2−オキシ)−2−メチルフェノキシ]−ア
セトン、(186)1−シアノ−1−(2,4,6−トリ
フルオロフェニル)−3−[4−(6−クロロ−オキサ
ゾロ[5、4−b]−ピリジン−2−オキシ)−フェノ
キシ]−3−メチル−2−ペンタノン、
【0043】(188)1−シアノ−1−(2,4−ジ
クロロフェニル)−3−[4−(6−トリフルオロメチ
ル−チアゾロ[5,4−b]−ピリジン−2−オキシ)
−フェノキシ]−2−ブタノン、(190)2−シアノ
−2−メトキシカルボニル−4−[4−(6−クロロ−
チアゾロ[5,4−b]−ピリジン−2−オキシ)−フ
ェノキシ]−4−メチル−3−ペンタノン、(192)
1−シアノ−1−(3,5−ジクロロベンゾイル)−3
−[4−(5−ブロモ−2−ベンゾイミダゾリルオキ
シ)−フェノキシ]−2−ブタノン、(194)1−シ
アノ−1−メチルチオ−3−[4−(6−ジフルオロメ
チル−2−ベンゾイミダゾリルオキシ)−フェノキシ]
−2−ブタノン、(196)2−シアノ−2−メチルチ
オメチル−4−[4−(N−メチル−5−クロロ−2−
ベンゾイミダゾリルオキシ)−フェノキシ]−2−ペン
タノン、
【0044】(198)3−シアノ−3−メチル−5−
[4−(N−イソプロピル−5−クロロ−2−ベンゾイ
ミダゾリルオキシ)−フェノキシ]−4−ヘキサノン、
(200)1−シアノ−1−(2−シクロヘキセニル)
−3−[4−(6−フルオロ−2−キノリルオキシ)−
フェノキシ]−2−ブタノン、(202)1−シアノ−
1−テトラヒドロフルフリル−3−[4−(6−トリフ
ルオロメチル−2−キノリルオキシ)−フェノキシ]−
2−ブタノン、(204)2−シアノ−2−メチル−4
−[4−(4−メトキシ−6−クロロ−7−メチル−2
−キナゾリニルオキシ)−フェノキシ]−3−ブタノ
ン、(206)1−シアノ−1−(3−トリフルオロメ
チルフェニル)−3−[4−(4−エトキシ−7−ブロ
モ−2−キナゾリニルオキシ)−フェノキシ]−2−ブ
タノン、
【0045】(208)1−シアノ−1−イソプロポキ
シ−3−[4−(6−クロロ−4−キナゾリノン−2−
オキシ)−フェノキシ]−2−ブタノン、(210)1
−シアノ−1−(2−チエノ)−3−[4−(6−クロ
ロ−4−キナゾリノン−2−オキシ)−フェノキシ]−
2−ブタノン、(212)1−シアノ−1−エトキシメ
チル−3−[4−(7−トリフルオロメチル−4−キナ
ゾリノン−2−オキシ)−フェノキシ]−2−ブタノ
ン、(214)1−シアノ−1−(2,4−ジクロロフ
ェニル)−3−[4−(5−トリフルオロメチル−2−
チエニルオキシ)−フェノキシ]−2−ブタノン、(2
16)1−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)
−3−[4−(5−ニトロ−2−ピリジルオキシ)−フ
ェノキシ]アセトン、
【0046】(218)1−シアノ−1−[2−(6−
シアノピリジル)]-3-[4-(4−メチルチオフェノ
キシ)−2,4−ジクロロフェノキシ]−2−ブタノ
ン、(220)1−シアノ−1−[2−(6−メチルチ
オベンゾオキサゾリル)]−3−[4−(4−メチトキ
シカルボニル−2−クロロフェノキシ)−フェノキシ]
−アセトン、(222)1−シアノ−1−[2−(7−
ニトロキノリル)]-3-[4-(4−シアノフェノキ
シ)−フェノキシ]−アセトン、(224)1−シアノ
−1−[2−(4−シアノ−5−メトキシカルボニルピ
リミジニル)]−3−[4−(2−クロロ−4−ブロモ
フェノキシ)−フェノキシ]−アセトン、(226)1
−シアノ−1−フェニル−3−[4−(3−クロロ−5
−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−フェノ
キシ]−2−ブタノン、
【0047】(228)1−シアノ−1−(3,4−ジ
クロロフェニル)−3−[4−(3−クロロ−5−トリ
フルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]−
2−ブタノン、(230)1−シアノ−1−(2−メト
キシフェニル)−3−[4−(3−クロロ−5−トリフ
ルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]−2
−ブタノン、(232)1−シアノ−1−(3−メトキ
シフェニル)−3−[4−(3−クロロ−5−トリフル
オロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]−2−
ブタノン、(234)1−シアノ−1−(3−メチルフ
ェニル)−3−[4−(3−クロロ−5−トリフルオロ
メチル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]−2−ブタ
ノン、(236)1−シアノ−1−(3−トリフルオロ
メチルフェニル)−3−[4−(5−トリフルオロメチ
ル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]−2−ブタノ
ン、
【0048】(238)1−シアノ−1−(2,4−ジ
クロロフェニル)−3−[4−(3−クロロ−5−トリ
フルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]−
2−ペンタノン、(240)1−シアノ−1−(2,4
−ジクロロフェニル)−3−[4−(3−クロロ−5−
トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキ
シ]−2−アセトン、(242)1−シアノ−1−
(2,4−ジクロロフェニル)−3−[4−(3−フル
オロ−5−クロロ−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]
−2−アセトン、(244)1−シアノ−1−(2−ク
ロロ−4−メチルフェニル)−3−[4−(5−ブロモ
−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]−2−ブタノン、
(246)1−シアノ−1−(2,4,6−トリフルオロ
フェニル)−3−[4−(3−クロロ−5−メチル−2
−ピリジルオキシ)フェノキシ]−3−メチル−2−ブ
タノン、
【0049】(248)1−シアノ−1−(2,4−ジ
クロロフェニル)−3−[4−(3−フルオロ−5−ト
リフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]
−3−メチル−2−ペンタノン、(250)1−シアノ
−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−[4−(5
−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキ
シ]−2−アセトン、(252)1−シアノ−1−
(2,4−ジクロロフェニル)−3−[4−(5−ニト
ロ−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]−2−ブタノ
ン、(254)1−シアノ−1−(2,4−ジクロロフ
ェニル)−3−[4−(5−ブロモ−2−ピリジルオキ
シ)フェノキシ]−2−ブタノン、(256)1−シア
ノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−[4−
(5−クロロ−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]−2
−ブタノン、
【0050】(258)1−シアノ−1−(3−クロロ
フェニル)−3−[4−(3−クロロ−5−トリフルオ
ロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ]−2−ア
セトン、(260)1−シアノ−1−(3−クロロフェ
ニル)−3−[4−(トリフルオロメチル−2−ピリジ
ルオキシ)フェノキシ]−2−アセトン、(262)1
−シアノ−1−(2,4−ジクロロ フェニル)−3−
[4−(6−エトキシ−2−ピリジルオキシ)フェノキ
シ]−2−ブタノン、(264)1−シアノ−1−フェ
ニル−3−(4−フェノキシ−フェノキシ)−2−ブタ
ノン、(266)1−シアノ−1−(2,4−ジクロロ
フェニル)−3−(4−フェノキシ−フェノキシ)−2
−ブタノン、(268)1−シアノ−1−(3−トリフ
ルオロメチルフェニル)−3−(4−フェノキシ−フェ
ノキシ)−アセトン、
【0051】(270)1−シアノ−1−(3−シアノ
フェニル)−3−(4−フェノキシ−フェノキシ)−2
−ブタノン、(272)1−シアノ−1−(3−ニトロ
フェニル)−3−(4−フェノキシ−フェノキシ)−2
−ブタノン、(274)1−シアノ−1−(3−エトキ
シカルボニルフェニル)−3−(4−フェノキシ−フェ
ノキシ)−アセトン、(275)1−シアノ−1−(3
−メチルチオフェニル)−3−(4−フェノキシ−フェ
ノキシ)−アセトン、(276)1−シアノ−1−
(2,4,6−トリメチルフェニル)−3−(4−フェノ
キシ−フェノキシ)−アセトン、
【0052】(278)1−シアノ−1−(3−メトキ
シフェニル)−3−(4−フェノキシ−フェノキシ)−
2−ブタノン、(280)3−シアノ−5−(4−フェ
ノキシ−2,3,5,6−テトラクロロフェノキシ)−4
−ヘキサノン、(282)1,2−ジシアノ−4−(4
−フェノキシ−フェノキシ)−3−ブタノン、(28
4)2−シアノ−1−(2−テトラヒドロフリル)−4
−(4−フェノキシ−フェノキシ)−3−ブタノン、
(286)1−シアノ−1−ベンゾイル−3−(4−フ
ェノキシ−フェノキシ)−アセトン、
【0053】(288)1−シアノ−1−(2−ナフチ
ル)−3−(4−フェノキシ−2,3,5−トリメチルフ
ェノキシ)−アセトン、(290)1−シアノ−1−
[2−(N−メチルピロリジル)]−3−(4−フェノ
キシ−フェノキシ)−2−ブタノン、(292)1−シ
アノ−1−(2−ベンゾオキサゾリル)−3−(4−フ
ェノキシ−フェノキシ)−アセトン、(294)1−シ
アノ−1−(2−キノリル)−3−(4−フェノキシ−
フェノキシ)−アセトン、(296)1−シアノ−1−
(2−ピリジル)−3−[(4−(1−ナフトキシ)−
フェニル]−アセトン、
【0054】(298)1−シアノ−1−(2−キノザ
リニル)−3−[4−(2−クロロ−4−トリフルオロ
メチルフェノキシ)−フェノキシ]−2−ブタノン、
(300)1−シアノ−1−(2−ピリジル)−3−
[4−(4−メチルチオフェノキシ)−フェノキシ]−
アセトン、(302)1−シアノ−1−フェニル−3−
[4−(2,4−ジクロロフェノキシ)−フェノキシ]
−アセトン、(304)1−シアノ−1−フェニル−3
−[4−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェノ
キシ)−フェノキシ]−アセトン、(306)1−シア
ノ−1−フェニル−3−[4−(3−ニトロフェノキ
シ)−フェノキシ]−2−ブタノン、
【0055】(308)1−シアノ−1−フェニル−3
−[4−(3−シアノフェノキシ)−フェノキシ]−ア
セトン、(310)1−シアノ−1−フェニル−3−
[4−(3−メチルフェノキシ)−フェノキシ]−アセ
トン、(312)1−シアノ−1−フェニル−3−[4
−(2−チエニルオキシ)−フェノキシ]−アセトン、
(314)1−シアノ−1−(3−トリフルオロメチル
フェニル)−3−[4−(2−フリルオキシ)−フェノ
キシ]−アセトン、(316)1,2−ジシアノ−4−
{4−[2−(N−メチルピロリルオキシ)]−フェノ
キシ}−3−ブタノン、
【0056】(318)1−シアノ−1−(2−ベンゾ
チアゾリニル)−3−{4−[2−(N−メチルピロリ
ルオキシ)]−フェノキシ}−3−ブタノン、(32
0)1−シアノ−1−(2−キナゾリニル)−3−[4
−(2−チエニルオキシ)−フェノキシ]−2−ブタノ
ン、(322)1−シアノ−1−フェニル−3−[4−
(2−ベンゾオキサゾリルオキシ)−フェノキシ]−ア
セトン、(323)1−シアノ−1−(2,4−ジクロ
ロフェニル)−3−[4−(2−オキサゾロ[5,4−
b]ピリジン−2−オキシ)−フェノキシ]−アセト
ン、(324)2−シアノ−4−[4−(2−ベンゾチ
アゾリルオキシ)−フェノキシ]−3−ブタノン、
【0057】(326)1−シアノ−1−ベンゾイル−
3−[4−(2−キノリルオキシ)−フェノキシ]アセ
トン、(328)1−シアノ−1−(2−フリル)−3
−[4−(2−キナゾリニルオキシ)−フェノキシ]ア
セトン、(330)1−シアノ−1−(2,4−ジクロ
ロフェニル)−3−[4−(3−クロロ−5−トリフル
オロメチル−2−ピリジルオキシ)−フェノキシ]−2
−ブタノン R−エナンチオマー(不斉炭素はフェノキ
シ基およびメチル基が結合した炭素を意味する)、(3
32)1−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)
−3−[4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−
2−ピリジルオキシ)−フェノキシ]−2−ブタノン
S−エナンチオマー(不斉炭素はフェノキシ基およびメ
チル基が結合した炭素を意味する)。
【0058】これらの化合物は特に工業的に容易に製造
され、また除草活性が良好なものである。
【0059】本発明の前記一般式(1)で示されるシア
ノケトン誘導体は赤外吸収スペクトル(IR)、質量ス
ペクトル(MS)および 1H-核磁気共鳴スペクトル(1
H-NMR)の測定ならびに元素分析等により、その構
造を確認することができる。その代表的なパターンを示
すると次の通りである。
【0060】(イ)赤外吸収スペクトル(IR)を測定
することにより、一般式(1)で示されるシアノケトン
誘導体は1180〜1230cm-1にエーテル結合に基づ
く特性吸収、2210〜2220cm-1にシアノ基に基づ
く特性吸収等を観測することができる。
【0061】(ロ)質量スペクトル(MS)を測定し、
観測される各ピーク(一般にはイオン分子量mをイオン
の荷電数eで除したm/eで表わされる数)に相当する
組成式を算出することにより、測定に供した化合物の分
子量ならびに該分子内における各原子団の結合様式を知
ることができる。即ち、測定に供した試料を一般式
(1)で表した場合、一般に分子イオンピーク(以下M
+と略記する)が分子中に含有されるハロゲン原子の個
数に応じて同位体存在比に従った強度で観測されるた
め、測定に供した化合物の分子量を決定することができ
る。さらに下記式(7)
【0062】
【化8】
【0063】に点線で示した位置で開裂した各イオン質
量数で現れるのが一般的である。
【0064】(ハ)1H-核磁気共鳴スペクトル(1H-N
MR)を測定することにより、前記一般式で表わされる
本発明の化合物中に存在する水素結合の結合様式を知る
ことができる。即ち、一般式(1)の化合物を重クロロ
ホルム溶媒中で測定した場合シアノ基が置換するメチン
ピークが存在するときには、シアノ基が結合する炭素原
子が不整炭素のため、多くの場合5.50〜5.70pp
mに多重線で表れ、6.70〜7.50ppmにフェニル
基上のプロトンが多重線で表れる。
【0065】(ニ)元素分析によって、炭素、水素、窒
素(ハロゲンを含む場合はハロゲン)の各重量を求め、
さらに認知された各元素の重量%の和を100から減じ
ることにより、酸素の重量%を算出することができ、従
って該化合物の組成式を決定することができる。
【0066】本発明のシアノケトン誘導体は一般に常温
常圧において淡黄色または黄褐色の粘体または固体であ
る。本発明のシアノケトン誘導体はベンゼン、エチルエ
ーテル、エチルアルコール、N,N−ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、クロロホルム、四塩化炭
素等の有機溶剤にはよく溶けるが、ヘキサン、ヘプタン
や水には難溶または不溶である。
【0067】本発明の前記一般式(1)で示されるシア
ノケトン誘導体は例えば下記の製造法(a)、(b)あ
るいは(c)により製造することができる。 (a)下記一般式(8)
【0068】
【化9】
【0069】で表わされる化合物と下記一般式(9)
【0070】
【化10】
【0071】で表わされる化合物と溶媒存在下または無
溶媒下に反応させる、あるいは、 (b)下記一般式(10)
【0072】
【化11】
【0073】で表わされるエステル誘導体と下記一般式
(11)
【0074】
【化12】
【0075】で表わされるシアノ誘導体と溶媒の存在下
または無溶媒下に反応させる、さらに或いは、 (c)下記一般式(12) A1−X1−M・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(12) 式中、A1、X1およびMの定義は上記式(8)に同じで
ある、で表わされる化合物と下記一般式(13)
【0076】
【化13】
【0077】で表わされる化合物と溶媒の存在下または
無溶媒下に反応させる。
【0078】上記反応(a)において、一般式(8)で
表わされる化合物と一般式(9)で表わされる化合物の
仕込モル比は必要に応じて適宜決定すればよいが、通常
等モルもしくはどちらか一方を少し過剰例えば20%以
下過剰に用いるのが一般的である。
【0079】上記反応(b)において、一般式(10)
で表わされるエステル誘導体と一般式(11)で表わさ
れるシアノ誘導体の仕込モル比は必要に応じて適時決定
すればよいが、通常等モルもしくはどちらか一方を少し
過剰例えば20%以下過剰に用いるのが一般的である。
【0080】上記反応(c)において、一般式(12)
で表わされる化合物と一般式(13)で表わされる化合
物の仕込モル比は必要に応じて適時決定すればよいが、
通常等モルもしくはどちらか一方の誘導体を少し過剰例
えば20%以下過剰に用いるのが一般的である。
【0081】上記反応(a)、(b)および(c)の反
応溶媒としては特に限定されず、公知の溶媒が使用でき
る。一般に好適に使用される代表的なものを例示すれ
ば、メタノール、エタノール等のアルコール類;ジエチ
ルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン等の芳
香族溶剤類;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素
等の塩素系溶剤;N,N−ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルオキシド、スルフォラン等が使用される。 ま
た、反応(a)および(c)において、Mが水素原子で
ある場合、副生するハロゲン化水素を捕捉するため、ハ
ロゲン化水素捕捉剤を共存させることが好ましい。ハロ
ゲン化水素捕捉剤は特に限定されず公知のものが使用で
きる。好適に使用されるハロゲン化水素捕捉剤の代表的
なものを例示すれば、トリエチルアミン、トリメチルア
ミン、トリプロピルアミン等のトリアルキルアミン類;
ピリジン、ナトリウムアルコラート、カリウムアルコラ
ート、DBU,炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等が挙
げられる。
【0082】また、反応(b)において、脱アルコール
の縮合剤は特に制限されず公知のものが使用できる。好
適に使用される脱アルコールの縮合剤の代表的なものを
例示すれば、ナトリウムメチラート、カリウムメチラー
ト、ナトリウムエチラート、カリウムエチラート、カリ
ウムtert-ブチラート等が挙げられる。
【0083】また、反応(a)および(c)において一
般式(8)および一般式(12)で示される化合物中、
Mで示されるアルカリ金属としてはナトリウム、カリウ
ム、リチウム等が使用できる。これらのうちナトリウ
ム、カリウムが好適に使用される。また、反応(a)お
よび(c)において一般式(9)で示される化合物およ
び一般式(13)で示される化合物中、Zで示されるハ
ロゲン原子としてはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素が使用
できる。
【0084】また、反応(b)において一般式(10)
で示されるエステル誘導体中、Rで示されるアルキル基
としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、iso-プ
ロピル基、n-ブチル基、iso-ブチル基、tert-ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基等が使用できる。一般にはメチ
ル基、エチル基が好適に使用される。
【0085】反応(a)、(b)および(c)は−30
〜200℃の範囲で行われる。より好適には5〜150
℃の範囲で行われる。反応時間は0.5〜45時間の範
囲で行われる。より好適には3〜24時間で行われる。
【0086】反応系から目的生成物であるシアノケトン
誘導体を単離精製する方法は特に限定されず公知の方法
が採用できる。通常は反応液を水に加え、有機溶媒で抽
出し、溶媒を除去した後、残査を再結晶もしくはカラム
クロマトグラフィーで精製する方法が好適に用いられ
る。
【0087】本発明者の研究によれば、前記一般式
(1)で示される本発明の新規なシアノケトン誘導体は
除草剤としての活性を有することが明らかにされた。そ
れ故、本発明によれば、前記一般式(1)で表わされる
シアノケトン誘導体を有効成分ないしは活性成分とする
除草剤が同様に提供される。
【0088】除草剤としての使用形態は特に制限され
ず、公知の使用形態がそのまま用いられる。例えば、不
活性固体担体、液体担体、乳化分散剤等を用いて、粒
剤、粉剤、乳剤、水和剤、フロアブル剤、錠剤、エアゾ
ール、くん煙剤等任意の剤形にして使用することができ
る。
【0089】また、製剤上の補助剤として、例えば展着
剤、希釈剤、界面活性剤などを適宜配合して液体または
固体の状態で使用することができる。特に水またはオイ
ルに対する分散性をよくするために界面活性剤を用いる
ことはしばしば効果的である。該界面活性剤は一般の除
草剤の製剤で使用されうることが公知の、アニオン性カ
チオン性またはノニオン性の界面活性剤が好適に使用で
きる。特に好適に使用されるものを例示すると下記の通
りである。例えば、アルキルベンゼンスルホン酸、アル
キルナフタレンスルホン酸、脂肪酸スルホネート、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテルスルホネー
ト、アルキル硫酸ナトリウム、リグニンスルホン酸ナト
リウム、ポリアルキルナフタレンスルホネート等であ
る。
【0090】前記一般式(1)で示されるシアノケトン
誘導体を除草剤として使用する場合の使用形態として代
表的なものを例示すると次の通りである。
【0091】水和剤や粒剤は一般に一般式(1)で示さ
れる活性成分の他に、不活性固体担体、界面活性剤等を
含有する。該不活性固体担体としては一般に天然または
合成の無機粉体が使用される。最も好適に使用されるも
のとしては例えばクレー類、タルク、炭酸カルシウム、
ケイソウ土、シリカ等である。通常、これらの水和剤や
粒剤は1〜80重量部の活性成分、5〜98重量部の不
活性固体担体、1〜15重量部の界面活性剤からなる。
もちろん、必要に応じてポリビニルアルコール、ナトリ
ウムカルボキシメチルセルロース等を配合することもで
きる。
【0092】乳剤は一般に活性成分と界面活性剤とを溶
剤に溶解した溶液からなる。溶剤としては活性成分を溶
解できるものが好ましく使用できる。代表的なものを例
示すると、キシレン、フェノキシエタノール、シクロヘ
キサン、ソルベントナフサ、メチルナフタレン、ケロシ
ン等である。乳剤は一般に75〜20重量部の活性成
分、10〜20重量部の界面活性剤、15〜60重量部
の溶媒からなる。
【0093】粉剤は活性成分を天然または合成の無機粉
体に担持させたものである。一般に0.5〜6重量部の
活性成分と99.5〜94重量部の無機粉体とを混合し
て製剤される。フロアブル剤は水に不溶性の活性成分を
微粉化し、分散剤等を加えて水に分散させた懸濁製剤で
ある。活性成分は20〜50重量%の濃度で懸濁させる
のが最も広く使用される態様である。
【0094】また、くん煙剤は硝酸塩、亜硝酸塩、グア
ニジン塩、塩素酸カリウム等の発熱剤およびアルカリ金
属塩、硝酸カリウム等の発熱調節剤が添加される。前記
一般式(1)で示される新規化合物であるシアノケトン
誘導体は除草剤としての活性が著しく高く、種々のイネ
科雑草に対して効果的である。一般に除草活性が有効な
雑草を例示すると次の通りである。
【0095】例えば、オオクサキビ、エノコログサ、モ
ロコシ、スズメノチャヒキ、スズメノテッポウ、スズメ
ノカタビラ、イヌビエ、セイバンモロコシ、シバムギ、
メヒシバ、オヒシバ、イタリアンライグラス、野性エン
バク、バミューダグラス、スズメノヒエ等の畑地イネ科
雑草である。
【0096】前記一般式(1)で表わされるシアノケト
ン誘導体は、新規な化合物であり、しかもイネ科雑草に
対しての著しく高い除草と広葉作物には安全であるとい
う高い選択性から、ダイズ、小豆、落花生、ひまわり、
綿花等の作物に対しては高薬量でも全く無害であるとい
う特性を有する化合物である。また、本発明の一般式
(1)で示される化合物をイネ科雑草に除草剤としての
散布は土壌処理剤として使用しても効果的であり、また
茎葉処理剤としての使用も効果的である。さらに、置換
基B1、B2が結合している炭素原子が不斉炭素原子であ
る場合、R−エナンチオマーは特に効果的に作用する。
【0097】また、除草剤としての適切な使用量は雑草
の種類によっても異なり、一概に決定することはできな
いので、必要に応じて予め決定して使用すればよい。一
般には、0.05〜20.0kg/ha、好ましくは0.
10〜6.0kg/haの範囲に、活性成分としての適
切な施用量が存在する。
【0098】
【実施例】本発明をさらに具体的に説明するため、以下
に実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。
【0099】実施例1 2−シアノ−2−メチル−4−[4−(6−トリフルオ
ロメチル−2−キノザリニルオキシ)−フェノキシ]−
3−ブタノン(化合物番号166)の製造方法:2−シ
アノー2−メチル−4−(4−ヒドロキシフェノキシ)
−3−ブタノンのカリウム塩2.20g、2−クロロ−
6−トリフルオロメチルキノキサリン1.69gをN,
N−ジメチルホルムアミド50ml中、100℃で4時
間加熱還流した。反応液を水に加え、クロロホルムで抽
出後、抽出液を濃縮した。残査をカラムクロマトグラフ
ィーで分離精製し、淡黄色固体(融点113〜115
℃)である化合物番号166を1.67g得た。収率は
47.1%であった。化合物番号166の分析結果は下
記表1〜表23に記載した。
【0100】実施例2 1−シアノ−1−(3−トリフルオロメチルフェニル)
−3−[4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−
2−ピリジルオキシ)フェノキシ]−2−ブタノン(化
合物番号132)の製造方法:
【0101】金属ナトリウム0.37gをエタノール5
0mlに溶かした溶液に、2−[4−(2−クロロ−5
−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)−フェノ
キシ]−プロピオン酸エチル3.0gとα−(3−トリ
フルオロメチルフェニル)−アセトニトリル1.42g
を加え、3時間加熱還流した。反応役を希塩酸水に加
え、クロロホルムで抽出後、抽出液を濃縮した。残査を
カラムクロマトグラフィーで分離精製し、淡黄色固体
(融点70〜71℃)である化合物番号132を2.2
8g得た。収率は56.0%であった。化合物番号13
2の分析結果は下記表1〜表23に記載した。
【0102】実施例3 1−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−
[4−(6−クロロ−2−ベンゾオキサゾリルオキシ)
−フェノキシ]−2−ブタノン(化合物番号176)の
製造方法:
【0103】4−(6−クロロ−2−ベンゾオキサゾリ
ルオキシ)フェノールのカリウム塩2.70g、1−シ
アノー1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−クロロ
−2−ブタノン2.48gをN,N−ジメチルホルムアミ
ド50ml中、100℃で4時間加熱還流した。反応液
を水に加え、クロロホルムで抽出後、抽出液を濃縮し
た。残査をカラムクロマトグラフィーで分離精製し、淡
黄色固体(融点93〜94℃)である化合物番号176
を2.05g得た。収率は46.9%であった。化合物番
号176の分析結果は下記表1〜表23に記載した。
【0104】実施例4 1−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−
[4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピ
リジルオキシ)−フェノキシ]−2−ブタノンのRおよ
びS−エナンチオマー(化合物番号330および33
2)の製造:化合物番号118を用い、それぞれR−お
よびS−エナンチオマー(化学番号330および33
2)を液体クロマトグラフィーにより分離した。化合物
番号330および332の分析結果は下記表1〜表23
に記載した。 R−エナンチオマー(化合物番号330) 旋光度
[α]25 D=23.8゜(C=1、CHCl3) S−エナンチオマー(化合物番号332) 旋光度
[α]25 D=−22.9°(C=1、CHCl3
【0105】実施例5 1−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−
[4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピ
リジルオキシ)−フェノキシ]−2−ブタノンのR−エ
ナンチオマー(化合物番号330)の製造: R−(+)−1−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェ
ニル)−3−(4−ヒドロキシフェノキシ)−2−ブタ
ノンのカリウム塩3.2g、2,3−ジクロロ−5−トリ
フルオロメチルピリジン1.8gをN,N−ジメチルホル
ムアミド50ml中、50℃で4時間加熱した。次に、
N,N−ジメチルホルムアミドを減圧留去し、残査に水
を加え、クロロホルムで抽出後、抽出液を濃縮した。残
査をカラムクロマトグラフィーで分離精製し、白色固体
(融点83〜84℃)である化合物番号330を2.5
1g得た。収率は56.2%、光学純度は80.0%ee
であった。化合物番号330の分析結果は下記表1〜表
23に記載した。
【0106】実施例6 実施例1の反応様式により実施例1と同様にして表1〜
表23に記載の化合物を製造した。得られた化合物の分
析結果を表1〜表23に示した。なお、表中、赤外吸収
スペクトルは測定結果得られたエーテル結合およびシア
ノ基に基づく特性吸収についてのみ記載し、質量スペク
トルは測定結果得られた分子イオンピーク(M+)、お
よび各化合物のすべてに共通した一般式(7)に示した
位置で開裂したフラグメントピークについて記載した。
【0107】
【表1】
【0108】
【表2】
【0109】
【表3】
【0110】
【表4】
【0111】
【表5】
【0112】
【表6】
【0113】
【表7】
【0114】
【表8】
【0115】
【表9】
【0116】
【表10】
【0117】
【表11】
【0118】
【表12】
【0119】
【表13】
【0120】
【表14】
【0121】
【表15】
【0122】
【表16】
【0123】
【表17】
【0124】
【表18】
【0125】
【表19】
【0126】
【表20】
【0127】
【表21】
【0128】
【表22】
【0129】
【表23】
【0130】実施例7(製剤例1) 上述したシアノケトン誘導体10重量部、ポリオキシエ
チレンフェニルエーテル2重量部、微粉クレー40重量
部およびジークライト48重量部を粉砕混合して10%
水和剤を調製した。
【0131】実施例8(製剤例2) 上述したシアノケトン誘導体20重量部、キシレン70
重量部、界面活性剤としてソルポール800A10重量
部を混合溶解し、20%乳剤を得た。
【0132】実施例9(製剤例3) 上述したシアノケトン誘導体5重量部、ベントナイト
(クニミネ工業製)50重量部、クニライト40重量
部、界面活性剤としてソルポール800A5重量部を混
合粉砕しペースト状とした後、直径0.7mmの節穴か
ら押し出し乾燥後1〜2mmの長さに切断して5%粒剤
を得た。
【0133】実施例10(茎葉処理による除草効果) 1/8850アールの磁性ポットに畑土壌(埴壌土)を
充填し、イヌビエ、エノコログサ、ノアサガオ、アオビ
ユおよびコセンダングサの各種植物種子を0.5〜1cm
の深さに播き、各種雑草が2〜3葉期に達した時、各化
合物の水和剤の水希釈液に展着剤を加え、所定量茎葉に
噴霧した。処理後、平均気温25℃の温室内で育成さ
せ、2週間後に各供試化合物の除草効果を調査した。供
試化合物として、本発明の化合物の他に、下記式(1
4)
【0134】
【化14】
【0135】で表わされる比較化合物を用いた。調査結
果は下記表24〜表32に示した。なお、表24〜表3
2中に除草効果の評価は6段階とし、下記のように0〜
5の数値で表した。 0 ・・・・・・ 抑草率 0〜9% 1 ・・・・・・ 抑草率 10〜29% 2 ・・・・・・ 抑草率 30〜49% 3 ・・・・・・ 抑草率 50〜69% 4 ・・・・・・ 抑草率 70〜89% 5 ・・・・・・ 抑草率 90〜100%
【0136】
【表24】
【0137】
【表25】
【0138】
【表26】
【0139】
【表27】
【0140】
【表28】
【0141】
【表29】
【0142】
【表30】
【0143】
【表31】
【0144】
【表32】
【0145】実施例11(茎葉処理による作物に対する
薬害試験) 1/8850アールの磁性ポットに畑土壌(埴壌土)を
充填し、大豆、小豆、ビートの種子を1.5〜2cmの深
さに播き、大豆が初生葉展開期に成長した時、各化合物
の水和剤の水希釈液を所定量茎葉に噴霧した。処理後、
平均気温25℃の温室内で育成させ、2週間後に各供試
化合物の各作物に対する薬害を調査した。調査結果は下
記表33〜表39に示した。
【0146】なお、各作物に対する薬害に関しては草
丈、全重量(風乾量)の対無処理区比を出し、双方の要
因の最も悪いものを5とし、下記の0〜5の6段階で評
価した。 0 ・・・・・・ 対無処理区比 100% 1 ・・・・・・ 対無処理区比 90〜99% 2 ・・・・・・ 対無処理区比 80〜89% 3 ・・・・・・ 対無処理区比 60〜79% 4 ・・・・・・ 対無処理区比 40〜59% 5 ・・・・・・ 対無処理区比 0〜39%
【0147】
【表33】
【0148】
【表34】
【0149】
【表35】
【0150】
【表36】
【0151】
【表37】
【0152】
【表38】
【0153】
【表39】
【0154】実施例12(畑土壌処理による除草効果試
験) 1/8850アールの磁性ポットに畑土壌(埴壌土)を
充填し、イヌビエ、エノコログサ、アオビユおよびコセ
ンダングサの各種植物種子を0.5〜1cmの深さに播
き、次いで各化合物の水和剤の水希釈液を所定量土壌に
噴霧した。処理後、平均気温25℃の温室内で育成さ
せ、2週間後に各供試化合物の除草効果を調査した。調
査結果は下記表40〜表48に示した。なお、表40〜
表48中の除草効果の評価は前記と同じである。
【0155】
【表40】
【0156】
【表41】
【0157】
【表42】
【0158】
【表43】
【0159】
【表44】
【0160】
【表45】
【0161】
【表46】
【0162】
【表47】
【0163】
【表48】
【0164】
【発明の効果】本発明によれば、特にイネ科雑草に対し
て優れた除草活性を示す、新規なシアノケトン誘導体が
提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A01N 43/08 A01N 43/08 B 43/10 43/10 A 43/36 43/36 A 43/40 101 43/40 101A 101C 101H 101J 43/42 101 43/42 101 43/50 43/50 L 43/52 43/52 43/54 43/54 B G 43/60 101 43/60 101 43/76 101 43/76 101 43/78 101 43/78 101 43/90 103 43/90 103 C07C 255/40 C07C 255/40 255/41 255/41 323/60 323/60 323/62 323/62 325/02 325/02 C07D 207/36 C07D 207/36 213/57 213/57 213/64 213/64 213/69 213/69 213/84 213/84 215/22 215/22 233/70 233/70 235/26 235/26 235/28 235/28 239/28 239/28 239/96 239/96 241/42 241/42 241/44 241/44 263/56 263/56 263/58 263/58 277/68 277/68 277/74 277/74 307/16 307/16 307/54 307/54 307/58 307/58 333/32 333/32 405/12 405/12 409/12 409/12 417/12 417/12 491/04 491/04 // C07D 498/04 105 498/04 105 513/04 343 513/04 343 (56)参考文献 特開 昭49−54525(JP,A) 特開 昭55−141475(JP,A) 特開 昭63−196535(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 255/00 - 409/44 A01N 39/00 - 57/36 C07D 201/00 - 521/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)、 【化1】 式中、A1は置換基を有するか非置換の芳香族基を示す
    か、または置換基を有するか非置換の複素環基を示し、
    これらの置換基はいずれもハロゲン原子、炭素数1〜4
    のアルキル基、炭素数1〜4のハロゲノアルキル基、炭
    素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキルチ
    オ基、炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基、ニトロ
    基またはシアノ基であり、芳香族基はフェニル基または
    ナフチル基でありそして複素環基は5員環基、6員環
    基、5,6員環縮合環基または6,6員環縮合環基であ
    り;1、X2およびX3は同一もしくは異なり酸素原子
    または硫黄原子を示し1、B2およびB3は同一もし
    くは異なり水素原子またはアルキル基を示し1
    2、Y3およびY4は同一もしくは異なり水素原子、ハ
    ロゲン原子もしくはアルキル基を示しそしてA2は置
    換基を有するか非置換のアルキル基、アルケニル基、ア
    ルキニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルコキ
    シカルボニル基、置換基を有するか非置換のベンゾイル
    基、シアノ基、置換基を有するか非置換の芳香族基また
    は置換基を有するか非置換の複素環基を示し、アルキル
    基の上記置換基はハロゲン原子、炭素数1〜4のアルコ
    キシ基、炭素数1〜4のアルキルチオ基、テトラヒドロ
    フリル基またはシアノ基であり、ベンゾイル基の上記置
    換基は塩素原子であり、そして芳香族基、複素環基およ
    びそれらの置換基の定義はA 1 について前記したそれぞ
    れの定義と同じである、但しB1が水素原子でありB2
    アルキル基である場合、式(1)はB1、B2が結合する
    不斉炭素における2種のエナンチオマーのいずれか一方
    またはそれらの任意の割合の混合物を示す、 で表わされるシアノケトン誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式(1)で表わされるシアノケトン
    誘導体を有効成分とする除草剤。
JP10015392A 1991-03-29 1992-03-27 シアノケトン誘導体 Expired - Fee Related JP3126480B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10015392A JP3126480B2 (ja) 1991-03-29 1992-03-27 シアノケトン誘導体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8910291 1991-03-29
JP3-89102 1991-03-29
JP10015392A JP3126480B2 (ja) 1991-03-29 1992-03-27 シアノケトン誘導体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05148213A JPH05148213A (ja) 1993-06-15
JP3126480B2 true JP3126480B2 (ja) 2001-01-22

Family

ID=26430534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10015392A Expired - Fee Related JP3126480B2 (ja) 1991-03-29 1992-03-27 シアノケトン誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3126480B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0863132B1 (en) * 1995-06-28 2001-06-13 Tokuyama Corporation Ketonitrile derivatives and antibacterial agent and drug containing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05148213A (ja) 1993-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100229087B1 (ko) 제초제로서의 카복스아미드 유도체,그들의 제법 및 이를 함유하는 제초 조성물
EP0447004B1 (en) Herbicidal carboxamide derivatives
JP2002322006A (ja) 除草性2−アルキニル−ピリ(ミ)ジン類
DK164595B (da) 3-methoxy-2-pyridyl-methylacrylater, fremgangsmaade til fremstilling deraf, middel indeholdende forbindelserne og disses eller midlets anvendelse til bekaempelse af svampe
JPS597165A (ja) ピリジルオキシ−フェノキシ化合物およびそれを有効成分とする除草剤
AU612750B2 (en) Novel 5(and/or 6)substituted 2-(2-imidazolin-2-yl) nicotinic acids, esters and salts, useful as herbicidal agents and novel intermediates for the preparation of said nicotinic acids, esters and salts
US4152328A (en) 2-phenoxy-5-trifluoromethylpyridine compounds and process for preparation thereof
JP2557468B2 (ja) 4−ハロピリジン−3−カルボキサミド化合物及び除草剤
RU2070883C1 (ru) Производные пиколинамида, способы их получения, промежуточные соединения для получения производных пиколинамида, способ их получения, способы борьбы с нежелательной растительностью
JP3126480B2 (ja) シアノケトン誘導体
EP0688765B1 (en) Cyanoketone derivative and herbicide containing it as an active component
EP0506373B1 (en) Cyanoketone derivative and herbicide containing it as an active component
JP3228612B2 (ja) シアノケトン誘導体
JP2690816B2 (ja) キノリニルオキサジアゾール除草剤
JPH06145007A (ja) 除草剤組成物
US6110871A (en) Herbicidal cyanopyridines
HU180022B (en) Herbicide compositions containing alpha-halogeno-acetamide derivatives as active agents
DE69420396T2 (de) Cyanoketon-Derivate und Herbizide diese enthaltend als aktive Substanz
JPH0616610A (ja) シアノケトン誘導体
JP2713797B2 (ja) ハロアセトアミド化合物
JPH05339224A (ja) シアノケトン誘導体の製造方法
CA2048114A1 (en) Benzoxazine derivative and herbicide containing same as an active ingredient
JP2971584B2 (ja) フェニルアミン誘導体
JP2627766B2 (ja) 2−フェノキシピリミジン誘導体及び除草剤
JPH0615512B2 (ja) ハロアセトアミド化合物

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001016

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees