JP3126438U - 包装用袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】 主として青果物を収容するのに最適とする新規の包装用袋の提供を図る。
【解決手段】 包装袋の正面部材1aと、当該正面部材1aに対して互いの底縁において連なる背面部材1bとを二つ折り可能に形成して成る熱溶着可能とする透明合成樹脂製フイルム製の外装材1の内面に、多数のモノフィラメント状の線条を交差して一体化した伸縮自在な網目材で形成しかつ熱溶着可能とする材料で製した内装材2を重合したものを二つ折りする共に、その両側縁を熱溶着して袋状に形成して成る包装用袋。
【選択図】 図1
Description
本考案は、主として青果物を収容するのに最適とする包装用袋に関する。
青果物は表面が繊毛で覆われており、これにより鮮度が保たれている。 そのため、これをフイルム状の袋で包装した場合、当該袋の内面すなわちフイルム面が、青果物の表面にぴったりと接触してしまい、当該接触による摩擦力で青果物の繊毛を傷めて鮮度の劣化を招くこととなる。
そのために従来においては、青果物等を収容する袋として、多数のフィラメント状の線材を交差して一体化した伸縮自在の網目を構成して成るネット状の袋(例えば特許文献1)を用い、これにより、糸条による接触性に基づき上記問題の解消化を図っていた。
然し乍、ネット状袋の場合、上記のように伸縮自在な網材で形成されているため、袋全体が腰の無い過柔軟なものとされ、商品を入れた際に不規則変形を生じて極めて見場の悪い形態となってしまうことを余儀なくされた。
然し乍、ネット状袋の場合、上記のように伸縮自在な網材で形成されているため、袋全体が腰の無い過柔軟なものとされ、商品を入れた際に不規則変形を生じて極めて見場の悪い形態となってしまうことを余儀なくされた。
上記のような問題を解決したネット袋として、例えば本実用新案と同一考案者同一出願人に係る「ネット袋」(特許文献2)がある。 これは図4に示すように伸縮自在な網目材で形成したネット状胴体形成部Aの下縁に、合成樹脂製シート材で形成した底部形成部材Bを連結すると共に、合成樹脂製シート材で形成されかつ口部閉鎖のための緊締用紐Cを具えた口縁部形成部材Dを、上記ネット状胴体形成部Aの上縁に連結するように構成したものである。
然し乍、このような構成に係るネット袋の場合、製造上の煩雑性が伴うことを余儀なくされるばかりでなく、胴体部の大半はネット状のものであるため、収容商品によっては、局部的にふくらみが生じてしまったりするような問題が伴った。
然し乍、このような構成に係るネット袋の場合、製造上の煩雑性が伴うことを余儀なくされるばかりでなく、胴体部の大半はネット状のものであるため、収容商品によっては、局部的にふくらみが生じてしまったりするような問題が伴った。
本考案は、上述したようなネット袋とは全く異なる構成、すなわち、熱溶着性資材製透明フイルム材と、伸縮自在な網目材で形成した熱溶着性資材製ネットとを、これを二枚重ねとした材料で包装用袋とするようになし、これにより、従来のネット袋において生じた製造工程の煩雑性を解消すると共に、商品に対する良好なる保持性が保たれるようにした、従来品とは全く異なった新しいタイプの包装用袋を提供するものである。
本考案は、包装袋の正面部材1aと、当該正面部材1aに対して互いの底縁において連なる背面部材1bとを二つ折り可能に形成して成る熱溶着可能とする透明合成樹脂製フイルム製の袋外装材1の内面に、多数のモノフィラメント状の線条を交差して一体化した伸縮自在な網目材で形成しかつ熱溶着可能とする材料で製した袋内装材2を重合したものを二つ折りする共に、その両側縁を熱溶着して袋状に形成して成る包装用袋に係るものである。
そして本考案は請求項2に記載のように、包装袋の正面部材1aと、当該正面部材1aに対して互いの底縁において連なる背面部材1bと、当該背面部材1bの上縁に連なる折り返し蓋部材1cのから成る縦長矩形状を呈する熱溶着可能とする透明合成樹脂製フイルムで形成した外装材1の当該正面部材1aと背面部材1b部分に対して、多数のモノフィラメント状の線条を交差して一体化した伸縮自在な網目材で形成しかつ熱溶着可能とする材料で製した内装材2を重ね合わせると共に、当該内装材2の両側縁部を溶着することにより外装材1に対する固定化を図った材料を二つ折りして袋状に形成するような形態を採ることができる。
また、本考案は、対象包装袋の正面部材1aまたは背面部材1bの端縁に、封緘用たる粘着テープ部3を具えた折り返し蓋部材1cを連設して実施することが好ましい。
本考案は請求項1に記載のような構成、すなわち、対象包装袋の正面部材1aと、当該正面部材1aに対して互いの底縁において連なる背面部材1bとを二つ折り可能に形成して成る熱溶着可能とする透明合成樹脂製フイルム製の袋外装材1の内面に、多数のモノフィラメント状の線条を交差して一体化した伸縮自在な網目材で形成しかつ熱溶着可能とする材料で製した内装材2を重合したものを二つ折りする共に、その両側縁を熱溶着して袋状に形成するように構成したから、収容する青果商品は、伸縮自在な網目材で形成されている内装材2に包まれることと成る。 従って、当該青果商品は、既存のシート状袋の場合に生じる袋の密着に基づく表面繊毛を傷めてしまうというような問題発生を回避することができる。 同時に、収容青果商品は、網目材の伸縮性に基づくクッション作用により、振動等による損傷発生ということを未然に防止することとなる。
そして、本考案はその外面は透明合成樹脂製フイルム製の外装材1によって全面的に覆われているため、内装材2自体が網目材であることによる腰の無さが補強され、袋詰商品としての整然性が保たれる。 同時に、内容物に対する表示印刷、バーコード印刷等は、当該外装材1に対して行うことができる。 従って、単なるネット状の袋の場合に生じた表示印刷の不能性と言うような問題は全く解消される。
また、従来に於いて、ネット袋に商品を収容し、これを更に透明な袋内に収容するような形態を採っている場合もあるが、本考案にあっては、一つの袋に収容するだけでこれと同様な効果が得られ、従って、包装袋に要するコスト的見地、並びに、袋詰め作業上の見地からも、このような従来の作業形態に比して格段に優れている。
本考案は請求項2に記載のような構成、すなわち、包装袋の正面部材1aと、当該正面部材1aに対して互いの底縁において連なる背面部材1bと、当該背面部材1bの上縁に連なる折り返し蓋部材1cのから成る縦長矩形状を呈する熱溶着可能とする透明合成樹脂製フイルムで形成した外装材1の当該正面部材1aと背面部材1b部分に対して、多数のモノフィラメント状の線条を交差して一体化した伸縮自在な網目材で形成しかつ熱溶着可能とする材料で製した内装材2を重ね合わせると共に、当該内装材2その両側縁部を溶着することにより外装材1に対する固定化を図った材料を二つ折りすることにより袋状に形成することにより、包装用袋の大量生産的流れ作業に対応することができる。 従って、請求項1の場合に記載した作用効果以外に、袋自体の製造作業の合理化が図られる。
本考案は請求項3に記載のような構成、すなわち、対象包装袋の正面部材1aまたは背面部材1bの端縁に、封緘用たる粘着テープ部3を具えた折り返し蓋部材1cを連設するようにして実施することにより、商品収容後のワンタッチ的封緘目的を達成することができる。
図に於いて、1は熱溶着可能とする透明合成樹脂製フイルムで形成した外装材であって、対象包装袋の正面部材1aと、当該正面部材1aに対して互いの底縁において連なる背面部材1bと、当該背面部材1bの上縁に連なる折り返し蓋部材1cのから成る縦長矩形状を呈するものである(図3参照)。 1dはその折返し線を示す。
2は多数のモノフィラメント状の線条を交差して一体化した伸縮自在な網目材で形成しかつ熱溶着可能とする材料で製した内装材であって、上記した外装材1における正面部材1aと背面部材1bの内面側に重ねて位置させてある(図3参照)。
上記した外装材1aと内装材1bに対する重合であるが、これは内装材1bの四周縁を外装材1aに対して溶着させることを原則とする。 すなわち、これにより袋の内装材1bが網目材としての伸縮性が確保されると同時に、袋の外装材1aに対する安定的重合が図られることとなる。
また、当該外装材1aと内装材1bの重合状態での安定性確保は、上記のような四周縁による溶着以外、その全体に多数のスポット的溶着点を設けるように構成しても良い。 重要な点は、内装材1bが網目材としての伸縮性が確保された状態で外装材1a重合の安定化が図られるようにすることであり、そのための手段であれば、このような溶着形態以外の適宜な手段であっても実施可能とされる。
また、当該外装材1aと内装材1bの重合状態での安定性確保は、上記のような四周縁による溶着以外、その全体に多数のスポット的溶着点を設けるように構成しても良い。 重要な点は、内装材1bが網目材としての伸縮性が確保された状態で外装材1a重合の安定化が図られるようにすることであり、そのための手段であれば、このような溶着形態以外の適宜な手段であっても実施可能とされる。
図1及び図2は本考案に係る包装用袋を表したものであり、これは、図3に示す状態にある素材をその折返し線1dに沿って二つ折りすると共に、その合致両側縁部分をウエルダー加工等に基づき溶着部P,Pを形成して袋状に構成したものである。
ところで、上記した溶着P,Pであるが、これにより袋形成上の溶着作用と同時に、袋の外装材1aと袋の内装材1bの重合状態確保の溶融接着作用も同時的に果されることとなる。 従って、この場合、外装材1aと内装材1bの重合状態確保のための溶融を事前に施しておくための作業は省略可能とされる。 然し乍、多数の包装用袋を連続的に形成するために外装材1aと内装材1bを長尺的に形成しておくような作業形態を採る場合は、このような事前溶着が必要である。 結局、このような事前溶着は製造作業上の問題であって、本考案に係る包装用袋においては、袋の外装材1aと袋の内装材1bの重合状態確保が重要な点であり、従って、このように溶着部P,Pに依る一括的重合溶融接合を採るようにすることが、合理的でありかつ作業工程の簡易化が図られる
3は背面部材1bの上縁に連なる折り返し蓋部材1cの内面に帯状に形成した粘着テープ部であって、当該折り返し蓋部材1cを正面部材1a側に折り返して袋の口を閉じる(封緘する)ためのものである。
なお、図示の実施例にあっては、当該折り返し蓋部材1cを背面部材1bの上縁に連なるように形成してあるが、反対に正面部材1aの上縁に連なるように形成しても良い。 これは折り返し蓋部材1cで構成される封緘面部分が、包装用袋の正面側とするか、または、背面側とするかの選択的事項に過ぎず、本考案の要部とするものではない。
なお、図示の実施例にあっては、当該折り返し蓋部材1cを背面部材1bの上縁に連なるように形成してあるが、反対に正面部材1aの上縁に連なるように形成しても良い。 これは折り返し蓋部材1cで構成される封緘面部分が、包装用袋の正面側とするか、または、背面側とするかの選択的事項に過ぎず、本考案の要部とするものではない。
本考案に係る包装用袋は、内部に所要の青果商品を収容した後、折返し蓋部材1cを折り返すと共に、包装袋の正面部材1aに対して粘着テープ部3を粘着させて封緘し、この状態で販売に供するものである。
1 袋外装材
1a 正面部材
1b 背面部材
1c 折返し蓋部材
1d 折返し線
2 袋内装材
P 溶着部
3 粘着テープ部
1a 正面部材
1b 背面部材
1c 折返し蓋部材
1d 折返し線
2 袋内装材
P 溶着部
3 粘着テープ部
Claims (3)
- 包装袋の正面部材1aと、当該正面部材1aに対して互いの底縁において連なる背面部材1bとを二つ折り可能に形成して成る熱溶着可能とする透明合成樹脂製フイルム製の外装材1の内面に、多数のモノフィラメント状の線条を交差して一体化した伸縮自在な網目材で形成しかつ熱溶着可能とする材料で製した内装材2を重合したものを二つ折りする共に、その両側縁を熱溶着して袋状に形成して成る包装用袋。
- 包装袋の正面部材1aと、当該正面部材1aに対して互いの底縁において連なる背面部材1bと、当該背面部材1bの上縁に連なる折り返し蓋部材1cのから成る縦長矩形状を呈する熱溶着可能とする透明合成樹脂製フイルムで形成した外装材1の当該正面部材1aと背面部材1b部分に対して、多数のモノフィラメント状の線条を交差して一体化した伸縮自在な網目材で形成しかつ熱溶着可能とする材料で製した内装材2を重ね合わせると共に、当該内装材2の両側縁部を溶着することにより外装材1に対する固定化を図った材料を二つ折りすることにより袋状に形成することを特徴とする請求項1に記載の包装用袋。
- 包装袋の正面部材1aまたは背面部材1bの端縁に、封緘用たる粘着テープ部3を具えた折り返し蓋部材1cを連設してなる請求項1乃至請求項2の何れかに記載の包装用袋。
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