JP3126163B2 - ガスソース分子線エピタキシャル成長装置 - Google Patents

ガスソース分子線エピタキシャル成長装置

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JP3126163B2 JP03110637A JP11063791A JP3126163B2 JP 3126163 B2 JP3126163 B2 JP 3126163B2 JP 03110637 A JP03110637 A JP 03110637A JP 11063791 A JP11063791 A JP 11063791A JP 3126163 B2 JP3126163 B2 JP 3126163B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスソース分子線エピ
タキシャル成長装置に関し、より詳しくは、化合物半導
体結晶を多数枚同時に成長できる量産型のガスソース分
子線エピタキシャル成長装置に関する。
【0002】
【従来の技術】真空中で化合物半導体結晶基板を所定の
温度に加熱して、該基板上に複数の半導体元素の分子線
を照射することにより、該基板上に化合物半導体をエピ
タキシャル成長する分子線エピタキシー(MBE)は、
超薄膜が制御性よく成長できることや、ヘテロエピタキ
シャル構造における界面が急峻であることなどの利点が
あるので、新しい電子デバイスや新しい光デバイスを実
現するための結晶成長技術として注目されている。
【0003】最近、分子線原材料の供給方法として、従
来の金属ソースを真空チャンバ(結晶成長室)の中で保
持する方法から、有機金属化合物を含むガス状のソース
を真空チャンバの外部からガス導入バルブを通して真空
チャンバの内部へ導入する方法に変えたガスソース分子
線エピタキシー装置の開発が活発になっている。ガスソ
ースの分子線エピタキシー装置は、ソース材料の充填の
ために真空チャンバの真空を破る必要がなく、装置を効
率よく働かせることができるため、従来の分子線エピタ
キシー装置に比べ量産性がよく、より工業的な装置であ
る。
【0004】しかし、例えば図6のように、従来のMB
E装置にガスを導入しただけでは、ただMBEのソース
源が金属からガスに変わっただけで、生産装置に対応し
ているとは言えず、ガスソースMBEの特性を生かした
生産のための装置の開発が要求される。なお、図6にお
いて符号61は結晶成長室、62は基板ホルダ、63は
基板マニピュレータ、64aは金属ソース型の分子線源
セル、64b,64cはガスソース型の分子線源セル、
65は液体窒素シュラウド、66aはターボ分子ポン
プ、66bはオイルトラップ、66cはロータリーポン
プ、67a,67bはガスボンベ、68a〜68dはバ
ルブ、69a,69bはマスフローコントローラ、69
cはゲートバルブ、70は遮蔽板、Wは基板を示してい
る。
【0005】そこで、デバイスの生産、量産に対応でき
る化合物半導体結晶のエピタキシャル成長装置として、
バキューム・ケミカルエピタキシー(Vacum Chemical
Epitaxy;VCE)が提案されている。これは、L.M.Fr
ass らによって考案されたもので、例えば次の様な文献
において紹介されている。
【0006】"Epitaxal growth from organometallic
sources in high vacuum" Journalof Vacuum Science
& Technology B4, Jan/Feb, pp22-29, 1986、"Highth
roughput vacuum chemical epitaxy" Journal of Cryst
al Growth 105, pp 35-45,1990、"Vacuum Chemical E
pitaxyシステムの開発" Soid Srate Technology/日本
版2月号 pp21-27, 1990ところで、VCEは、基板を回
転することなく大面積、多数枚基板に均一成長を可能に
するために複数の分子線噴き出しオリフィスが原料ガス
を基板成長面へ均一に供給することを特徴とするエピタ
キシャル成長方法である。図7に、リアクタの概要図を
示した。
【0007】リアクタ101 は、ステンレス性真空チャン
バー102 内に設置され、真空排気系により排気される。
原料ガスは、マスフローコントローラ103,104 により流
量制御されて、リアクタ101 に導入される。
【0008】基板wは、チャンバー102 内で基板ホルダ
ー105にセットされた後、基板ホルダー105 と共にリア
クタ101 の天板部にフェースダウンでセットされ、リア
クタ101 と共に上部カーボンヒーター106 からの幅射に
よって加熱される。
【0009】加熱されるリアクタ101 の材料は、SiCコ
ートされたカーボングラファイトである。基板wに対向
する位置にオリフィスプレート107 が設置されており、
そこに設けられた複数の分子線噴き出しオリフィス108
から基板wの膜成長面に向けて原料ガスが照射される。
【0010】ここで、VCEがガスソースMBEと異な
るのは、基板wの膜成長面に入射し、成長に寄与するこ
とになる原料ガス分子線が、分子線噴き出しオリフィス
108から噴き出して直接基板wの膜成長面に到達する分
子線のみならず、加熱されている基板ホルダー105 やオ
リフィスプレート107から再蒸発してくる分子線も含ま
れていることにある。
【0011】なお、図中符号 109は均熱板、110 は冷却
水供給管、111 は中間室を示している。
【0012】次に、VCEを用いた量産型装置として製
品化されているものの一例を図8に基づいて説明する。
【0013】まず第一に、図8(A) に示すように、処理
チャンバー112 の円形プレート112a上に基板wを多数枚
設定して同一のガス噴出口113 の上に複数の基板wを設
置し、その面に膜を形成したのちに単一の取出口114 か
ら基板wを搬出する多数枚バッチ方式がある。第二に、
同図(B) に示すように、処理チャンバー115 を複数に仕
切って各区画毎に1枚の基板wを設定するとともに、そ
の下にガス噴出口116を設け、膜形成後に基板載置板117
を回転させて基板wを一枚ずつ外部に取り出すマルチ
リアクター方式がある。第三に、同図(C) に示すよう
に、ロードロックチャンバ119 の周辺に処理チャンバ12
0 を複数設けたマルチチャンバー方式が提案されてい
る。
【0014】図9は、ガス分子と金属分子を両方使って
エピタキシャル成長を行なうVCE装置の成長室の概要
を示した図である。
【0015】ここでは、V族分子線を金属分子線として
使っている。砒素分子線は従来のMBEと同様に、容器
121 の中に保持された金属砒素ソース122 を抵抗加熱ヒ
ータ123 により加熱し、噴出口124 より分子線の形で取
出し使用する。そして、 III族ガス分子の噴出口125 の
上方周辺に砒素分子線の噴出口124 を設置してV族分子
線と III族ガス分子を同時に基板w面に照射できるよう
にしている。
【0016】なお、符号126 は、基板加熱用ヒータ、12
7 は処理チャンバ、128 はガス導入部を示している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方式
では基板の枚数の割には装置が大型化してしまい、本来
の意味での生産用装置とは言えない。
【0018】例えば50枚の基板にエピタキシャル結晶
を一度で成長する場合、図8(A) に示す多数枚バッチ方
式によれば、基板wを載置する円形プレート112aを大き
くする関係上、リアクタの設計が困難になり、しかも基
板wをセットする自動搬送ロボットの移動が複雑で大型
化する。また、同図(B) に示すマルチリアクター方式に
よれば、区画領域を確保する関係上、成長室全体が大型
化するという問題がある。さらに、同図(C) に示すマル
チチャンバー方式によれば分離した処理チャンバーが5
0室必要になり、現実的ではなくなってくる。
【0019】ところで、従来例として示したVCE法は
ガス噴出口と基板との距離を数cm(2〜5cm) とし、成
長中の真空度が10-3〜10-4Torrで成長を行なうものであ
るが、円形プレート112aの上に基板wを多数枚配置して
同時に成長する多数枚バッチ方式の場合には、ガス噴出
口113 と基板wとの距離が短いために、ガスの排気コン
ダクタンスが各基板間で不均一になって、膜厚にバラツ
キが生じるといった問題が生じる。
【0020】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、数十枚規模の多数枚基板の表面に同時に
均一な厚さの膜を成長でき、かつ、生産用の装置として
コンパクトなエピタキシャル成長を実施できるガスソー
ス分子線エピタキシャル成長装置を提供することにあ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、図1,
図2に例示するように、化合物半導体の構成元素を含む
複数のガス分子及び金属粒子を単結晶基板に噴出させ
て、該単結晶基板表面に化合物半導体膜をエピタキシャ
ル成長させるガスソース分子線エピタキシャル成長装置
において、エピタキシャル成長中のエピタキシャル成長
室2内を第1の真空度に保持し、基板ホルダー6と原料
ガス噴出セル9との距離を、前記真空度によって決定さ
れるエピタキシャル成長室29内のガス分子及び金属粒子
の平均自由工程以下に設定し、前記エピタキシャル成長
室2内に、前記複数の単結晶基板wを1列又は2列に並
べて保持した前記基板ホルダー6を配置し、前記基板ホ
ルダー6上の前記複数の単結晶基板wを複数の群に区分
するとともに、独立したガス供給制御系12をもつ原料ガ
ス噴出セル9を前記群に対応させて複数個並べることを
特徴とする前記ガスソース分子線エピタキシャル成長装
置により解決される。
【0022】
【0023】
【0024】または、図5に例示するように、化合物半
導体の構成元素を含む複数のガス分子及び金属粒子を単
結晶基板wに噴出させて、該単結晶基板表面に化合物半
導体膜をエピタキシャル成長させるガスソース分子線エ
ピタキシャル成長装置において、複数の単結晶基板wを
1列又は2列に並べて保持する基板ホルダー6をエピタ
キシャル成長室2内に配置し、該基板ホルダー6上の複
数の単結晶基板wを複数の群に区分するとともに、独立
したガス供給制御系をもつ原料ガス噴出セル9と、独立
した金属供給制御系をもつ金属分子噴出セル30を前記群
に対応させて複数並べることを特徴とするガスソース分
子線エピタキシャル成長装置によって解決される。
【0025】または、図5に例示するように、金属分子
噴出セル30は、前記エピタキシャル成長室2との遮断弁
32と、前記エピタキシャル成長室2を大気に戻さずにソ
ースのチャージが行える分子線源の引出し機構34と、専
用の排気系33とを備えていることを特徴とする前記ガス
ソース分子線エピタキシャル成長装置により達成する。
【0026】または、図1,2,5に例示するように、
前記基板ホルダー6上の複数の単結晶基板wを複数の群
に区分するとともに、前記エピタキシャル成長室2の排
気口12を前記群に対応させて多数個並べ、前記群毎に独
立に排気することを特徴とする前記ガスソース分子線エ
ピタキシャル成長装置によって解決される。
【0027】または、図1,2,5に例示するように、
前記エピタキシャル成長室2内に配置される前記基板ホ
ルダー6の長辺寄りに、前記基板ホルダー6入出用の開
閉弁4を介して基板交換室5を設けたことを特徴とする
前記ガスソース分子線エピタキシャル成長装置により達
成する。
【0028】または、図1,2,5に例示するように、
前記開閉弁4と前記基板交換室5を前記エピタキシャル
成長室2の二方向に設定することを特徴とする前記ガス
ソース分子線エピタキシャル成長装置によって解決され
る。なお、上記した図番、符号は、発明の理解を容易に
するために引用されたものであって、本発明はそれらに
限定されるものではない。
【0029】
【作 用】本発明によれば、所定の大きさの真空度の下
で、ガス分子及び金属粒子の平均自由工程以下になるよ
うに、基板ホルダー6と原料ガス噴出セル9との距離を
設定している。このため、成長ガス、金属粒子の衝突に
よる散乱が減少し、半導体の成長速度が高くなるととも
に、均一な成長が得られる。なお、第1の真空度として
例えば10-3〜10-4Torr台に設定するものがある。
【0030】しかも、複数枚の基板wを平面横方向に1
列又は2列並べるようにしているので、全ての基板w
が、その下に置かれるリアクタの側部に並ぶことにな
り、各基板wの成長表面付近での排気コンダクタ及びガ
ス供給量が等しくなる。これによって成長中の真空度の
ばらつきによる成長速度の不均一や、それに伴う膜厚均
一性の面内でのばらつきを無視できる。
【0031】また、本発明によれば、独立したガスの制
御系をもつ原料ガス噴出セル9や、独立した金属供給制
御系をもつ金属分子噴出セル30を設けるようにしてい
る。このため、1又は2列に配置された複数の基板wの
全てに均等に成長ガスを供給することが可能になり、膜
の均一性が向上する。
【0032】また、上記した発明において、成膜室2を
大気に戻すことなく、金属分子噴出セル30内のソース
の補給を行えるようにしてもよい。このため、成膜処理
の効率がよくなる。
【0033】さらに、上記した発明において、複数の単
結晶基板wに複数の排気口12を設けるようにしてもよ
く、排気コンダクタンスが各基板wに対して等しくな
り、各基板w面の真空度が均一になり成長した膜の厚さ
が均等になる。
【0034】上記した発明において、基板ホルダー6の
長辺側が基板交換室5に近くなるように配置してもよ
い。このため、多数枚の基板wを基板搬送口3に沿って
並べ、かつ排気コンダクタンスが各基板wに対して等し
くなるように多数設けることにより、ガス噴出口8を有
するリアクタ9の設計も容易になる。
【0035】さらに、多数枚の基板wを平面横方向に並
べた場合、この基板ホルダー6を成長室2に搬入、搬出
する方向として最短になるのが基板ホルダー6の長辺側
であるようにすれば、基板wの移動時間が短くなり、成
膜処理効率が良くなる。
【0036】また、上記した発明において、多数枚の基
板wを交換するには、相当な時間がかかるため、基板交
換室5を、図1のように成長室2の左右双方向に2つ設
けるようにしてもよい。これにより、成長室2に搬送し
た基板ホルダー6上の多数の基板wに膜を成長している
間に、一方の交換室5においては成膜後の基板取り出し
のために待機し、他方の基板交換室5では次の成長のた
めの基板wの搭載を行なうことができ、量産性に優れた
生産装置を構成することになる。
【0037】
【実施例】(a)本発明の第1実施例の説明 図1は、本発明の一実施例を示す装置の平面図で、図2
(A) 及び(B) は、図1のX−X線断面図、Y−Y線断面
図である。
【0038】図中符号1は、ガスソース分子線エピタキ
シャル成長装置で、ステンレス製の成長室2を有し、そ
の両側に設けられた基板搬送口3には、それぞれゲート
バルブ4を介して基板交換室5が設けられている。な
お、図において基板交換室5の一方は省略されている。
【0039】6は、成長室2と基板交換室5の中を移動
可能に収容される長方形の基板ホルダーで、その長辺を
基板搬送口3に対向させて配置され、また、その長手方
向には、複数の基板窓7が1列又は2列に形成されてお
り、それぞれの基板窓7の縁部で基板wを支持するとと
もに、基板窓7を通して基板wの成膜面を下から露出す
るように構成されている。
【0040】9は、上向きの多孔性ガス噴出口8を有す
る熱調整可能なリアクタ(ガス噴出セル)で、このリア
クタ9は、成長室2内でその側部に沿った方向に複数個
隣接され、これらを囲む領域には基板ホルダー支持板1
0が取付けられている。また、成長室2の上部には、リ
アクタ9の上面に対向するヒータ11が複数個取付けら
れ、さらに、その底部には、各リアクタ9を配列方向に
挟む複数の排気口12が設けられている。そして、基板
ホルダー支持板10上に載置された基板ホルダー6の一
定範囲内にある基板wを、1組のヒータ11、リアクタ
9及び排気口10により分担するように構成されてい
る。この場合、ヒータ11の材料はカーボンである。ま
た、リアクタ9のうち加熱される部分の材料はSiCコー
トされたカーボングラファイトから形成されている。
【0041】ところで、ガス噴出口8と基板ホルダー支
持板10との距離は、エピタキシャル成長中の真空度に
よって決まる。本実施例では膜成長中の典型的な真空度
Pが2×10-3Torrであるため、この時のガス粒子の平
均自由工程λ(cm)は次の式で与えられる。
【0042】λ=2.33×10-20 ×(T/Pd2) ここで、Tはガス温度(K)、dはガス分子直径(cm)
である。ガス温度Tを400Kとし、また分子直径dを
水素分子の直径2.75×10-8cmで代表させて代入す
ると、λは6.2cm となる。そこで本実施例ではガス噴出
口8と基板ホルダー支持板10との距離は3cmとした。
【0043】 13は、ウェハトレー14を有する基板
ローディング/アンローディング室で、ゲートバルブ1
5を介して基板交換室5の基板出入口5aに取付けら
れ、その外側には基板交換ハッチ16が設けられてい
る。
【0044】17は、基板交換室5の内部に設けられた
基板ホルダー搬送機で、この基板ホルダー搬送機17
は、基板ホルダー6を支持移設する支持部17aと、そ
の両端近傍に取付けられて基板ローディング/アンロー
ディング室13の両脇を摺動する摺動杆17bと、摺動
杆17bを基板ホルダー6の長辺と垂直に摺動させる駆
動部17cとを有しており、基板搬送口3を通して支持
部17bを進退させるように構成されている。
【0045】18は、基板交換室5の基板ローディング
/アンローディング室13寄りの領域に設けられたウェ
ハ搬送用ロボットで、このロボット18は、伸縮回動可
能なアーム18aと、そのアーム18aを基板交換室5
の側部に沿って走査させる走査部18bを有しており、
基板交換室5内に収納された基板ホルダー6から基板w
を一枚ずつ取り出してウェハトレー14に載置したり、
その反対にウェハトレー14から基板ホルダー6に基板
wを移すように構成されている。
【0046】なお、図中符号19は、各リアクタ9に導
入される原料ガスの流量を調整するマス・フローコント
ローラ、20は、基板ローディング/アンローディング
室13の外側に形成された基板交換ハッチ、21は、基
板交換室5の下に設けられた排気口、22は基板ローデ
ィング/アンローディング室13の下に取付けられた排
気口である。
【0047】次に、上記した装置を使用してGaAs膜を成
長する場合を具体的に説明する。
【0048】この場合、GaAs膜を形成する対象として4
インチ直径の(100)面半絶縁性GaAs基板wを使用
し、エピタキシャル成長用のガスソース材料として、ト
リエチルガリウム(TEG;Ga(C2H5)3 )とアルシン(A
sH3)を使用する。
【0049】また、成長室2に配置されるリアクタ9は
10個、その底部の排気口12は11個分散されてお
り、その排気はそれぞれに独立したターボ分子ポンプと
ドライポンプを接続して行う。
【0050】さらに、基板ホルダー6は、220cm×2
2cmの長方形をしており、そこには2列×20列の複数
の基板窓7が形成され、それらの上には40枚のGaAs基
板wを並べる。
【0051】この場合、成長室2のリアクタ9はタテ・
ヨコ2枚×2枚=計4枚を一つのユニット(群)として
考えて基板ホルダー6を10ユニットに区画し、ガス噴
出口リアクタ9の数はそれに対応させている。また、リ
アクタ9のガス噴出口8と基板wとの距離を3cmに設定
し、各リアクタ9に接続されるマスフローコントローラ
19は各ユニット毎に取付けられて独立に調整できるよ
うにする。また、リアクタ9の上方に取付けられた基板
加熱ヒータ11もユニットに対応させて10個取付けら
れ、ユニット毎に調整するようにしている。
【0052】さらに、成長室2と基板交換室5の内部の
ガスを各排気口12,21から排気して内部圧力を10
-9Torr台にする。
【0053】それから、脱脂洗浄および酸洗浄したGaAs
基板wをウエハトレー14に40枚格納し、大気圧に戻
した基板ローディング/アンローディング室13に設置
する。この時、この室13には、成長した後のウエハw
を収納するための空のウエハトレー14も別に並べて設
置しておく。
【0054】次に、基板交換ハッチ16を閉めて、ロー
タリーポンプ及びターボ分子ポンプを使ってその中を排
気し、基板ローディング/アンローディング室13の真
空度を10-8Torr台までに低下させる。
【0055】この後に、基板ローディング/アンローデ
ィング室13と基板交換室5の間のゲートバルブ15を
開き、ウェハ搬送用ロボット18によってウェハトレー
14の基板wを取り上げ、これを図3(B) に示すように
基板交換室5内の基板ホルダー6上に一枚ずつ載置す
る。
【0056】この後、基板ホルダー搬送機17の支持部
17aに乗せた基板ホルダー6を基板交換室5から成長
室2のリアクタ9の基板ホルダー支持板10上にセット
し、ついで基板ホルダー搬送機17を引っ込めた後に成
長室2の側部のゲートバルブ4を閉じる(図3(A))。
【0057】そして、成長室2内の真空度が10-9Torr台
にあるのを確認した後、基板交換室5内の基板wをヒー
タ11により加熱し、同時にアルシンガスを10sccmの
流量でリアクタ9に導入する。
【0058】このアルシンは、リアクタ9内の約900
°Cに加熱された部分を通過することによってAs2 とH
2 に熱分解され、基板ホルダー6の基板窓7を通してGa
As基板w下面に照射される。そしてGaAs基板wを600
℃まで加熱し、この状態を約10分間保持すると、GaAs
基板w表面の自然酸化膜は除去される。
【0059】次に、ヒータ11を調整して基板温度を5
50℃に下げ、ついで、TEGをマスフローコントロー
ラ19により0.5 sccmの流量に調整してリアクタ9に導
入する。この場合TEGは分解しないでそのままリアク
タ9のガス噴出口8から基板窓6を通してGaAs基板w表
面に照射し、これによりGaAs成長が生ずる。成長中の真
空度は2×10-3Torrとする。
【0060】1時間の成長の後、まずTEGの流入バル
ブ(不図示)を閉じ、基板加熱ヒータ11のパワーを切
って基板温度を下げる。基板温度が400℃以下になる
までアルシンを流し続ける。
【0061】その後、アルシンの流入バルブ(不図示)
を閉じて、成長室2内の真空度が10 -8Torr台になるまで
排気した後に、図3(B) に示すように、成長室2と基板
交換室5の間のゲートバルブ4を開けて基板ホルダー6
を搬送機17によって基板交換室5へ搬出する。
【0062】次に、基板交換室5に戻された基板ホルダ
ー6上の基板wは、ウエハ搬送ロボット18によって取
り上げられ、空のウエハートレー14に格納される。同
時に新しい基板wがこのロボット18によってウエハー
トレー14から基板ホルダー6上に置かれる。その所要
時間は約1時間であった。この間、成長室2側のゲート
バルブ4は閉、基板ローディング/アンローディング室
13側のゲートバルブ15は開であり、基板ローディン
グ/アンローディング室13の排気口22は閉じられ、
基板交換室5は排気口21を通してイオンポンプによっ
て排気される。そして、基板ホルダー6上の基板wを交
換した後に、ゲートバルブ15を閉じ、基板ローディン
グ/アンローディング室13を大気に戻し、ウェハトレ
ー14の基板wを新たなものと交換する。
【0063】それから、膜成長後に基板ホルダー6を一
方の基板交換室5に戻し、その間にあるゲートバルブ4
を閉めた後に、他方のゲートバルブ4を開け、他の基板
交換室5において未成長の基板wがセットされている基
板ホルダー6を成長室2へ導入し、リアクタ9の基板ホ
ルダー支持板10の上にセットする。そして、基板ホル
ダー搬送機17の支持部17aが基板交換室5内に完全
に戻った後にそのゲートバルブ4を閉じ(図3(C))、前
記した膜の成長を行う。
【0064】これらの動作を繰り返して行い、大量の基
板に膜の成長を続けて行うことになる。
【0065】以上のようにして成長したGaAsエピタキシ
ャル膜は膜厚のばらつきが、4インチGaAs基板の面内お
よび40枚の基板w間で±1%となり、非常に均一な膜
が得られた。また、成長速度は約1.5μm/hであっ
た。
【0066】電子デバイスに用いるGaAsエピタキシャル
結晶の厚さは通常1μm前後であるため、本装置を使う
ことによって1時間あたり40枚の4インチGaAs基板w
上へのエピタキシャル結晶成長が可能であり、基板交換
室5を双方向に2つ取付けることにより、基板交換のた
めのロス時間をとることなく連続した成長が可能となっ
た。
【0067】なお、本発明の一実施例として4インチGa
As基板wを40枚同時成長するためのガスソースMBE
装置について述べたが、本発明は基板wの大きさや枚数
を制限することはない。また基板材料についてもInP,Ga
Sb等も可能である。エピタキシャル結晶材料も制限する
ものではない。
【0068】ところで、本発明者は、GaAs基板上にガス
ソースとしてトリエチルガリウムとアルシンを使ってGa
Asを成長する場合、GaAsの成長速度が成長中の真空度に
依存することを見出し、1990年秋季応用物理学会講
演会(予稿集講演番号27a−V─2)において発表し
た。
【0069】図4はアルシン、トリエチルガリウムおよ
びトリエチルアルミニウム(Al(C2H 5)3)を使って成長し
たGaAsおよびAlGaAsの成長速度のアルシン流量依存性を
示したものである。アルシンの流量が5sccmの場合、Ga
Asの成長速度は約0.8 μm/hであったが、アルシンの
流量が増加するに従って、GaAsの成長速度は減少し、5
0sccmの場合、約0.4 μm/hになった。なお、ガス噴
出口・基板間距離は25cmである。
【0070】この時、成長中の真空度はアルシンの流量
0から50sccmの増加に比例して7×10-5Torrから7 ×1
0-4Torrに変化した。この結果を気体分子運動論を使っ
て解析したところ、トリエチルガリウム分子が噴出セル
から基板に到達する間に、真空度を形成しているガス粒
子と衝突して散乱することによって、基板に到達するト
リエチルガリウム分子の数が減り、成長速度が減少して
いることがわかった。真空度を形成しているガス粒子
は、主に、アルシンを熱分解する時に砒素(As2)の副生
成物としてでる水素(H2)であると考えられる。
【0071】この現象は、ガスソースMBE装置におい
て成長室2を設計する時に、非常に重要な要因となる。
【0072】即ち、成長中の真空度を形成しているガス
粒子の平均自由行程に比較して、ガス噴出口と基板との
距離は十分に短くする必要がある。10-4Torr台の真空中
で成長を行なう場合には10cm以下、10-3Torr台の真空度
の場合には、1cm以下とすれば、 III族ガス分子の飛行
中の衝突散乱による成長速度の現象は無視することがで
きる。上記した実施例では、成長中の真空度が2×10-3
Torrガス噴出口8と基板wとの距離を3cmとしているた
めに図4に示すような成長速度の減少は顕著でないと考
えられる。
【0073】しかし、基板wを多数枚並べて同時に成長
する場合には、ガス噴出口8と基板wとの距離が短いた
めに、ガスの排気コンダクタンスが各基板間で等しくな
るように考慮する必要がある。
【0074】上記実施例は、この点を考慮し、多数枚同
時成長において、拡張性が容易で大口径基板上に高均
一、高品質エピタキシャル結晶が成長できるようにした
ものである。
【0075】そして、上記した実施例によれば、多数枚
の基板wを平面横方向に1列又は2列並べることによ
り、全ての基板wがリアクタ9の側部に並ぶことにな
り、各基板wの成長表面付近での排気コンダクタとガス
供給量が等しくなる。これによって成長中の真空度のば
らつきによる成長速度の不均一や、それに伴う膜厚均一
性の面内でのばらつきを無視できる。
【0076】また、排気コンダクタンスを各基板に対し
て等しくするため、図2(B) の側面図で示したように排
気口12を各リアクタ9のユニット毎に設ける。
【0077】しかも、多数枚の基板を基板搬送口3に沿
って並べ、かつ排気コンダクタンスが各基板wに対して
等しくなるように多数設けることにより、ガス噴出口8
を有するリアクタ9の設計も容易になる。すなわち、4
枚のGaAs基板wを1つのユニットとしてとらえ、最初に
この4枚同時成長用のガス噴出口リアクタ9による大口
径高均一結晶成長技術を開発し、このユニットを横方向
に第1図の様に並べることにより、多数枚基板上の大口
径・高均一結晶成長が可能になる。
【0078】さらに、多数枚の基板を平面横方向に並べ
た場合、この基板ホルダー6を成長室2に搬入、搬出す
る方向として最短になるのが基板ホルダー6の長辺側で
ある。
【0079】即ち、基板交換のための基板ホルダー6の
成長室2への搬入、搬出は基板ホルダー6の長辺と直交
する向きに移送することにより、短い距離と短い時間で
実現できることがわかる。
【0080】また、多数枚の基板wを交換するには、相
当な時間がかかるため、基板交換室5を、図1のように
成長室2の左右双方向に2つ設けることにより、例え
ば、一方の基板交換室5から搬送した基板ホルダー6上
の多数の基板wに膜を成長している間に、他方の基板交
換室5において次の成長のための、基板wの取り出しと
搭載を行なうことができるため、量産性に優れた生産装
置となる。
【0081】なお、この装置においては、成長中の真空
度を2×10-3Torrとしたが、その大きさはこれに限る
ものではなく、エピタキシャル成長中のエピタキシャル
成長室2内の真空度を10-3〜10-4Torr台に保持し、
基板ホルダー6と原料ガス噴出セル9との距離を、前記
真空度によって決定されるエピタキシャル成長室29内
のガス分子及び金属粒子の平均自由工程以下の大きさに
設定してもよい。
【0082】これによれば、成長ガス分子や金属元素の
衝突による散乱が減少して成長速度が高くなる。
【0083】(b)本発明の第2実施例の説明 第一の実施例では、V族元素のソース材料としてアルシ
ン(AsH3)を用いたが、これに替えて、金属ソースをV族
元素分子線源とした場合について第二の実施例で説明す
る。装置の概要は、第一の実施例とほとんど同じである
が、図5の断面図に示すように、第一の実施例の装置に
金属砒素分子線源30を付加したところが異っていて、
その他の構成は同一である。
【0084】金属砒素分子線源30は、成長室2の下方
にガスの導入ラインと同じ側に各リアクタ9毎に独立し
て取付けられている。砒素分子の噴出口31は、ガス分
子噴出口8の前面周辺部に取り付けられ、砒素分子線を
基板wに照射できるようにしている。
【0085】金属砒素分子線源30は、そのフランジ
毎、真空ベローズによって成長室2より抜き出せる引出
機構34を有し、成長室2との間のゲートバルブ32を
閉じて成長室2より抜き出す。
【0086】その後、分子線源の入った室を大気ベント
し、新しい砒素ソースをチャージすることができる。チ
ャージ後は、排気口33から分子線源専用の排気ポンプ
(不図示)によって内部を排気し、真空度が10-8Torr以
下になった後に、成長室2との間のゲートバルブ32を
開けて、分子線源30を送り出し、成長室2にセットす
る。分子線源30には金属砒素を約3kgチャージでき
る。
【0087】そして、加熱ヒータにより分子線源セル容
器内にチャージした砒素を加熱し、約350℃にするこ
とにより、分子線噴出口31より砒素分子線を取り出す
ことができる。砒素分子線のビーム強度は、砒素の加熱
強度によって制御する。
【0088】このような装置において、第1図のように
4インチのGaAs基板を2列×20列=40枚並べた基板
ホルダー6を基板加熱ヒータ11により加熱し、同時に
分子線源30から金属砒素分子線をGaAs基板w表面に照
射する。
【0089】次に、GaAs基板wを600℃まで加熱し、
約10分間保持することによりGaAs基板w表面の自然酸
化膜を除去する。次に基板温度を550℃に下げる。T
EGをマスフローコントローラ19により0.5sccm の流
量に調整してリアクタ9に導入する。
【0090】TEGは分解しないでそのままリアクタ9
のガス噴出口8からGaAs基板w表面に照射し、その面に
成長が生じる。成長中の真空度は5×10-4Torrであ
る。
【0091】1時間の成長の後、まずTEGを流入を停
止し、基板加熱ヒータ11のパワーを切って、基板温度
を下げる。
【0092】基板温度が400℃以下になるまで砒素分
子線は照射を続ける。その後、砒素分子線のビーム噴出
口31のシャッター(不図示)を閉じて成長室2内の真
空度が10-8Torr台になるまで排気した後、基板ホルダー
6を基板交換室5へ取り出す。
【0093】以上のようにして成長したGaAsエピタキシ
ャル膜は膜厚のばらつきが、4インチGaAs基板wの面内
および40枚の基板間で±1%となり、非常に均一な膜
が得られた。また、成長速度は約1.5μm/hであっ
た。
【0094】電子デバイスに用いるGaAsエピタキシャル
結晶の厚さは通常1μm前後であるため、本装置を使う
ことによって1時間あたり40枚の4インチGaAs基板上
へのエピタキシャル結晶成長が可能であり、基板交換室
5を双方向に2つ取付けることにより、基板交換のため
のロス時間をとることなく連続した成長が可能となっ
た。
【0095】また、V族原料ソースとして金属砒素を使
っているため、第一の実施例で用いたアルシンに比較し
て非常に安定性が高く、生産のための装置として優れて
いる。
【0096】以上、本発明第二の実施例として4インチ
GaAs基板を40枚同時成長するためのガスソースMBE
装置について述べたが、本発明は基板の大きさや枚数を
制限することはない。また、基板材料について、InP,Ga
Sb等も可能であり、金属分子線ソース材料として、Pや
Sbをチャージして使う。
【0097】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、所定
の大きさの真空度の下で平均自由工程以下になるよう
に、基板ホルダーと原料ガス噴出セルとの距離を設定し
ているので、成長ガス、金属粒子の衝突による散乱を減
少させ、半導体の成長速度を高くするとともに、均一に
成長させることができる。
【0098】しかも、複数枚の基板を平面横方向に1列
又は2列並べるようにしているので、全ての基板が、そ
の下に置かれるリアクタの側部に並ぶことになり、各基
板の成長表面付近での排気コンダクタ及びガス供給量を
等しくすることができ、これにより、成長中の真空度の
ばらつきによる成長速度の不均一や、それに伴う膜厚均
一性の面内でのばらつきを無視できる。
【0099】さらに、独立したガスの制御系をもつ原料
ガス噴出セルや、独立した金属供給制御系をもつ金属分
子噴出セルを設けるようにしているので、1又は2列に
配置された複数の基板の全てに均等に成長ガスを供給す
ることが可能になり、膜の均一性を向上することができ
る。
【0100】また、本発明において、成膜室を大気に戻
すことなく、金属分子噴出セル内のソースの補給を行え
るようにしてもよく、これによって成膜処理の効率がよ
くなる。
【0101】さらに、本発明において、複数の単結晶基
板に複数の排気口を設けるようにしてもよく、これによ
って排気コンダクタンスが各基板に対して等しくなり、
各基板面の真空度が均一になり成長した膜の厚さを均等
にすることができる。
【0102】また、本発明において、基板ホルダーの長
辺側が基板交換室に近くなるように配置してもよく、こ
れにより、多数枚の基板を基板搬送口に沿って並べ、か
つ排気コンダクタンスが各基板に対して等しくなるよう
に多数設けることにより、ガス噴出口を有するリアクタ
の設計も容易になる。さらに、多数枚の基板を平面横方
向に並べた場合、この基板ホルダーを成長室に搬入、搬
出する方向として最短になるのが基板ホルダーの長辺側
となり基板の移動時間が短くなり、成膜処理効率を良く
することができる。
【0103】また、本発明において、基板交換室を、成
長室の左右双方向に2つ設けるようにしてもよく、これ
により、成長室に搬送した基板ホルダー上の多数の基板
に膜を成長している間に、一方の交換室においては成膜
後の基板の取り出しのために待機し、他方の基板交換室
では次の成長のための基板の搭載を同時に行なうことが
でき、量産性をさらに向上することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例装置を示す平面図である。
【図2】本発明の第1実施例装置を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施例装置の動作説明図である。
【図4】AsH3−TEG−Al系のGaAsとAlGaAs成長速度の
AsH3の流量依存性を示す特性図である。
【図5】本発明の第2実施例装置を示す断面図である。
【図6】従来のガスソースMBE装置の一例を示す概要
構成図である。
【図7】従来装置のリアクタを示す概要構成図である。
【図8】従来のVCEを用いた量産型装置の一例を示す
上面図である。
【図9】従来の多数枚バッチ方式の分子線エピタキシャ
ル成長装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ガスソース分子線エピタキシャル成長装置 2 成長室 3 基板搬送口 4 ゲートバルブ 5 基板交換室 6 基板ホルダー 7 基板窓 8 ガス噴出口 9 リアクタ(ガス噴出セル) 10 基板ホルダー支持板 11 ヒータ 12 排気口 13 基板ローディング/アンローディング室 14 ウェハトレー 16 基板交換ハッチ 17 基板ホルダー搬送機 18 ウェハ搬送用ロボット 30 分子線源 31 分子線噴出口 32 ゲートバルブ 33 排気口 34 引出機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/203,21/363 C30B 23/08,29/40

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化合物半導体の構成元素を含む複数のガス
    分子及び金属粒子を単結晶基板に噴出させて、該単結晶
    基板表面に化合物半導体膜をエピタキシャル成長させる
    ガスソース分子線エピタキシャル成長装置において、 エピタキシャル成長中のエピタキシャル成長室内を第1
    の真空度に保持し、基板ホルダーと原料ガス噴出セルと
    の距離を、前記真空度によって決定されるエピタキシャ
    ル成長室内のガス分子及び金属粒子の平均自由工程以下
    に設定し、 前記エピタキシャル成長室内に、複数の単結晶基板を1
    列又は2列に並べて保持した前記基板ホルダーを配置
    し、 前記基板ホルダー上の前記複数の単結晶基板を複数の群
    に区分するとともに、独立したガス供給制御系をもつ原
    料ガス噴出セルを前記群に対応させて複数個並べること
    を特徴とするガスソース分子線エピタキシャル成長装
    置。
  2. 【請求項2】化合物半導体の構成元素を含む複数のガス
    分子及び金属粒子を単結晶基板に噴出させて、該単結晶
    基板表面に化合物半導体膜をエピタキシャル成長させる
    ガスソース分子線エピタキシャル成長装置において、 複数の単結晶基板を1列又は2列に並べて保持する基板
    ホルダーをエピタキシャル成長室内に配置し、該基板ホ
    ルダー上の複数の単結晶基板を複数の群に区分するとと
    もに、 独立したガス供給制御系をもつ原料ガス噴出セルと、独
    立した金属供給制御系をもつ金属分子噴出セルを前記群
    に対応させて複数並べることを特徴とするガスソース分
    子線エピタキシャル成長装置。
  3. 【請求項3】前記金属分子噴出セルは、前記エピタキシ
    ャル成長室との遮断弁と、前記エピタキシャル成長室を
    大気に戻さずにソースのチャージが行える分子線源の引
    出し機構と、専用の排気系とを備えていることを特徴と
    する請求項2記載のガスソース分子線エピタキシャル成
    長装置。
  4. 【請求項4】前記基板ホルダー上の前記複数の単結晶基
    板を前記複数の群に区分するとともに、 前記エピタキシャル成長室の排気口を前記群に対応させ
    て多数個並べ、前記群毎に独立に排気することを特徴と
    する請求項1〜3記載のガスソース分子線エピタキシャ
    ル成長装置。
  5. 【請求項5】前記エピタキシャル成長室内に配置される
    前記基板ホルダーの長辺寄りに、前記基板ホルダー入出
    用の開閉弁を介して基板交換室を設けたことを特徴とす
    る請求項1〜4記載のガスソース分子線エピタキシャル
    成長装置。
  6. 【請求項6】前記開閉弁と前記基板交換室を前記エピタ
    キシャル成長室の二方向に設定することを特徴とする請
    求項5記載のガスソース分子線エピタキシャル成長装
    置。
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