JP3125478B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物Info
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Description
するものであり、さらに詳しくは樹脂の機械的物性を損
なうことなく長期間にわたって帯電防止性を有する熱可
塑性樹脂組成物に関するものである。
脂はその優れた特性によりフィルム、シート、容器、成
形部品などとして産業用、日用品を始め広範な分野で大
量に使用されているが、一般に電気絶縁性が高く帯電し
やすいために様々な障害が発生することが知られてい
る。
口開き性が低下して充填作業や内容物の取り出し効率が
低下したり、ポリスチレン製テレビハウジングでは、帯
電により表面への浮遊粉じんの付着による汚れが激しか
ったり、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重
合樹脂(ABS樹脂)製フロッピーディスクケースで
は、帯電による保管フロッピーディスク中のデータの破
壊を生じたり、変性ポリフェニレンエーテル/ポリアミ
ドアロイ製IC部品用容器では、帯電によるIC回路の
破壊が生じたり、様々な分野で様々な障害が発生する問
題があった。
例えば金属やカーボンのような導電性材料を練り込んだ
り、またはアニオン、カチオン、ノニオン型界面活性剤
の練り込み、表面への塗布などが行われてきた。しかし
導電性材料の練り込みは、着色が自由に行えない、樹脂
物性の低下を招きやすい、コストが上昇するなどの問題
があった。
ら、樹脂への溶解性が乏しいために界面活性剤が早期に
表面に移行し、布や紙で拭いたり水で洗ったりすると効
果が低下しやすい問題があった。界面活性剤を多量添加
すると効果の持続時間は延びるが、樹脂の物性に大きく
影響したり、界面活性剤が樹脂の表面にブリードして表
面がベタついたりして商品価値が低下するという不都合
を有していた。
低分子量で帯電防止性の大きな樹脂をブレンドしてポリ
マーアロイ化し、マトリックス樹脂中に固定化すること
によって半永久的に帯電防止性を発揮させようとする技
術が進展している。例えば特開昭60−23435号公
報、特開昭61−73753号公報、特開平2−194
052号公報、特開平3−26756号公報などにみら
れる親水性樹脂であるポリエーテルエステルアミド系樹
脂を用いたり、特開平2−233743号公報などにみ
られるポリエチレンオキサイドを配合する方法である。
来技術を革新するものではあるが、特有の樹脂を配合す
るために基材樹脂の種類によっては相溶性の面で制限が
あり、また相溶化剤の併用が必要であったり、効果を発
揮するにはかなり大量の添加を必要とし、コスト的にも
満足できるものではなかった。
明者らは従来技術の課題について鋭意検討した結果、新
しい技術を見いだして本発明の完成に至った。
(但し、下記b)を除く)100重量部、b)エチレン
−飽和カルボン酸ビニルエステル共重合体けん化物のア
ルキレンオキサイド付加物1〜40重量部、及びc)カ
ルボン酸塩、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、リン酸エ
ステル塩、アンモニウム塩、またはアミン塩から選ばれ
る少なくとも一種類の塩の構造を有する電解質0.1〜
10重量部含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成
物を提供するものである。また、本発明は、a)熱可塑
性樹脂(但し、下記b)を除く)100重量部、b)エ
チレン−飽和カルボン酸ビニルエステル共重合体けん化
物のアルキレンオキサイド付加物1〜40重量部、c)
カルボン酸塩、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、リン酸
エステル塩、アンモニウム塩、またはアミン塩から選ば
れる少なくとも一種類の塩の構造を有する電解質0.1
〜10重量部、及びd)粒子径100ミクロン以下の無
機補強剤及び/または無機充填剤40重量部以下含有す
ることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物を提供するもの
である。
用いる熱可塑性樹脂は、汎用プラスチックスとして位置
づけられている高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン
や、これらの基幹モノマーとの共重合体たとえばエチレ
ン−ブテン共重合体、エチレン−ヘキセン共重合体、エ
チレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチ
レン−アクリル酸共重合体、エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体、アクリル酸メチル重合体、メタクリル酸メ
チル重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合体など
や、汎用エンジニアリングプラスチックスとして位置づ
けられているポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボ
ネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどや、ス
ーパーエンジニアリングプラスチックスとして位置づけ
られているポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、
ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリア
ミドイミド、ポリエーテルアミド、ポリエーテルケト
ン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミドなどが代
表的に例示され、これらの熱可塑性樹脂の化学的変性
物、混合物、アロイ化物さらにはガラス繊維などで強化
されたものなどであってもよい。なお、本発明で用いる
熱可塑性樹脂は、b)エチレン−飽和カルボン酸ビニル
エステル共重合体けん化物のアルキレンオキサイド付加
物を含むものではない。
した樹脂等であるが、成形材料などとしての用途が多
く、商品寿命の長い樹脂が特に好適であり、中でもスチ
レン単位を有する重合体または共重合体を含有している
樹脂、例えばポリスチレン(耐衝撃性ポリスチレンを含
む)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体等がより好適に用いられる。
ビニルエステル共重合体けん化物のアルキレンオキサイ
ド付加物は、エチレン−飽和カルボン酸ビニルエステル
共重合体をけん化して飽和カルボン酸ビニルエステルの
一部もしくはすべてをビニルアルコール構造に変化させ
た物に、アルキレンオキサイドをグラフトすることによ
り製造したものであり、主鎖がポリエチレン単位、側鎖
がポリオキシアルキレン単位を有した構造と推定され
る。
ビニルエステル共重合体けん化物のアルキレンオキサイ
ド付加物の製造方法は特に制限はないが、例えば特開平
3−227307号公報に記載された方法、すなわちエ
チレン−飽和カルボン酸ビニルエステル共重合体とアル
コールをアルカリ触媒の存在下で加熱してけん化し、ア
ルコールを除去後アルキレンオキサイドを導入、グラフ
トする方法が挙げられる。
ビニルエステル共重合体としては、工業的な見地からの
入手性、価格などからエチレン−酢酸ビニル共重合体が
特に好適であり、酢酸ビニル単位含有量5〜50重量
%、数平均分子量が1000〜5000のものがバルク
けん化反応が容易なことからより好適である。
化率は30〜100%の範囲が樹脂との相溶性のよいも
のを得るうえで好ましく、そのエチレン−酢酸ビニル共
重合体けん化物へのエチレンオキサイド付加量はエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体けん化物に対して50〜100
0重量%であることが樹脂との相溶性、帯電防止性の効
果の面でより好ましい。
ル塩、スルホン酸塩、リン酸エステル塩、アンモニウム
塩、またはアミン塩から選ばれる少なくとも一種類の塩
の構造を有する電解質としては、例えば酢酸カリウム、
ラウリン酸ナトリウム、ナウロイルグルタミン酸ナトリ
ウムなどのカルボン酸塩、アルキル硫酸エステルナトリ
ウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステ
ルナトリウム、硫酸ドデシルナトリウムなどの硫酸エス
テル塩、アルキルスルホン酸ナトリウム、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム、アルキルナフタリンスルホン酸ナトリ
ウム、ジアルキルスルホコハク酸エステルナトリウムな
どのスルホン酸塩、アルキルリン酸エステルナトリウ
ム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステ
ルナトリウム、硫酸ドデシルポリオキシエチレン塩、モ
ノラウリルリン酸ナトリウムなどのリン酸エステル塩、
ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステア
リルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチル
ベンジルアンモニウムクロリドなどのアンモニウム塩、
ステアリルアミン塩酸塩などのアミン塩を挙げることが
でき、またこれらは2種以上混合した混合物であっても
よい。
スルホン酸ナトリウムおよび/またはアルキルベンゼン
スルホン酸ナトリウムなどのスルホン酸塩が、入手性、
樹脂への相溶性等の点から好適に用いられる。
共重合体けん化物のアルキレンオキサイド付加物が、熱
可塑性樹脂100重量部に対して1重量部よりも少ない
と添加して得られる帯電防止性の効果がほとんど期待で
きなく、また40重量部よりも多いと基材樹脂の機械的
物性を低下させるので好ましくない。
酸塩、リン酸エステル塩、アンモニウム塩、またはアミ
ン塩から選ばれる少なくとも一種類の塩の構造を有する
電解質の使用量が、熱可塑性樹脂100重量部に対して
0.1重量部よりも少ないと、添加して得られる帯電防
止性の効果がほとんど期待できなく、また10重量部よ
りも多いと表面への移行が多くなり、外観が低下して商
品価値が落ちるので好ましくない。
b)を除く)100重量部、b)エチレン−飽和カルボ
ン酸ビニルエステル共重合体けん化物のアルキレンオキ
サイド付加物1〜40重量部、及びc)カルボン酸塩、
硫酸エステル塩、スルホン酸塩、リン酸エステル塩、ア
ンモニウム塩、またはアミン塩から選ばれる少なくとも
一種類の塩の構造を有する電解質0.1〜10重量部含
有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物に、さらに
粒子径100ミクロン以下の無機補強剤及び/または無
機充填剤を含有する熱可塑性樹脂組成物が挙げられる。
び/または無機充填剤における、無機補強剤としては、
例えば「便覧 ゴム・プラスチック配合薬品」(昭和4
1年6月15日ラバーダイジェスト社発行187ページ
〜)に記載されている無機補強剤が挙げられる。
塩基性炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、亜鉛華
などであり、シリカ類としては、例えば無水ケイ酸、含
水ケイ酸などの微粉ケイ酸、合成ケイ酸塩、コロイダル
シリカ等が挙げられる。これらの無機補強剤の中でも安
全性が高く安価に入手でき、吸油性が大きくて樹脂の物
性への影響が小さい含水ケイ酸が好ましい。無機充填剤
についても前記図書における198ページから記載の無
機充填剤が該当し、例えば炭酸カルシウム、クレー、タ
ルク、硫酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、ケイソ
ウ土などがあり、なかでも吸油性が高く、樹脂への物性
の影響が少ない炭酸カルシウム、タルクが好適である。
なお、本発明においては、これら無機補強剤、無機充填
剤を1種もしくは数種併用してもよい。
び/または無機充填剤は、熱可塑性樹脂100重量部に
対して、40重量部以下配合される。40重量部よりも
多いと基材樹脂の機械的物性を低下させるので好ましく
ない。なお粒子径が100ミクロンを超えると、樹脂へ
の均一な混合が困難になったり、基材樹脂の機械的物性
を低下させるので好ましくない。
る熱可塑性樹脂の種類と形状により幾分異なる場合があ
るが、通常の熱可塑性樹脂におけると同様の方法で混合
して得られる。
ボン酸ビニルエステル共重合体けん化物のアルキレンオ
キサイド付加物、カルボン酸塩、硫酸エステル塩、スル
ホン酸塩、りん酸エステル塩、アンモニウム塩またはア
ミン塩から選ばれる少なくとも一種類の塩の構造を有す
る電解質、さらに粒子径100ミクロン以下の無機補強
剤及び/または無機充填剤の各々の成分を一緒に、また
は順番に、もしくは分割してバンバリーミキサー、ヘン
シェルミキサー、オープンロール、ニーダー、一軸や多
軸押出機等を用いて溶融温度以上で混合するのが適当で
あるが、特にその設備、方法を制限するものではない。
熱可塑性樹脂に添加される熱安定剤、酸化防止剤、光安
定剤、滑剤、防曇剤、顔料、発泡剤、蛍光剤、難燃剤、
離型剤、加工助剤、補強剤などが必要に応じて含有させ
ることができる。
有抵抗率が低く、かつ水洗や布拭きなどによる性能低下
が小さく、長期間にわたって帯電防止性に優れるもので
あり、加えて加工性の向上効果も認められる熱可塑性樹
脂組成物を提供できる。また、本発明の熱可塑性樹脂組
成物は、シート、フィルム、成形物等として広範な用途
に使用できる。
明を具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定
されるものではない。
ん化物のアルキレンオキサイド付加物の製造〕エチレン
含有量31重量%、数平均分子量1900のエチレン−
酢酸ビニル共重合体120kgを250klのメタノー
ル中、65℃で水酸化カリウム1.0kgを触媒として
2時間反応させ、続いて反応液を150℃まで上昇させ
てメタノールを留出し、90%けん化率のけん化物を1
00kg得た。続いてけん化物100kgを180℃に
して200kgのエチレンオキサイドを2時間かけて導
入し、300kgの化合物(以下、付加物と称する)を
得た。
3)95重量部とドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム(関東化学製鹿1級)1重量部をドライブレンドし、
2軸押出機(日本製鋼所製TEX−30)によりホッパ
ーより供給し、一方、参考例−1で得られた付加物4重
量部を70℃に加熱してギヤー式定量ポンプでベント孔
より定量的に液添加した。200℃で混合してストラン
ドの水冷カッティング、乾燥を経て熱可塑性樹脂組成物
ペレットを得た。このペレットは、5オンス射出成形機
(東芝機械製IS100EN)によりダイス温度200
℃で、60℃の各種物性測定用テストピース金型に注入
し、成形試片を作製した。
一昼夜保存の後、以下の方法で物性を測定した。測定結
果を表1に示す。 (1)メルトフローレート JIS K−7210に基づき、200℃、5kgの条
件で測定した。 (2)引張り試験 JIS K−7113に基づき、1号試験片を20mm
/minの条件で測定した。 (3)曲げ弾性率 ASTM D790に基づき、12.7mm×127m
m×6.3mmtの成形試片をスパン100mm、2m
m/minの条件で測定した。 (4)衝撃強度 JIS K−7110に基づき、3.2mmのアイゾッ
トノッチ付き成形試片を用いて測定した。 (5)荷重たわみ温度 JIS K−7207に基づき、繊維応力18.6kg
/cm2 でアニールなしの条件で測定した。 (6)表面固有抵抗率 超絶縁計SM−10E型(東亜電波工業製)を用いて下
記の3種類の方法により測定した。 室内保存試験 成形試片を23℃、50%湿度下に一週間保存した後、
表面固有抵抗率を測定した。 水洗試験 成形試片を流水中に20分間置いてからガーゼで表面を
拭き、23℃、50%湿度下に2時間保存した後、表面
固有抵抗率を測定した。 布拭き試験 成形試片の表面をガーゼで50回拭き、23℃、50%
湿度下で表面固有抵抗率を測定した。
量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを1.6
重量部とした以外は実施例−1と同様に行なった。結果
を表1に示す。
せず、耐衝撃性ポリスチレンを100重量部を用いた以
外は実施例−1と同様に行なった。結果を表1に示す。
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを2重量部
とした以外は実施例−1と同様に行なった。結果を表1
に示す。
加物を10重量部、耐衝撃性ポリスチレンを90重量部
使用した以外は実施例−1と同様に行なった。結果を表
1に示す。
重量部にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(関東
化学製鹿1級)4重量部をドライブレンドし、2軸押出
機によりホッパーより供給し、一方付加物16重量部を
70℃に加熱してギヤー式定量ポンプでベント孔より定
量的に液添加した。200℃で混合してストランドの水
冷カッティング、乾燥を経てポリスチレン/ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム/付加物マスターバッチペ
レットを得た。このマスターバッチペレット20重量部
と、ポリスチレン(住友化学製スミブライトE183)
65重量部と耐衝撃性ポリスチレン(住友化学製スミブ
ライトM574)35重量部をドライブレンドし、30
mm径の単軸押出機によりダイス温度220℃で混合し
て、ストランドの水冷カッティング、乾燥を経て熱可塑
性樹脂組成物ペレットを得た。このペレットは、実施例
−1と同様に5オンス射出成形機で成形試片を作製し物
性を測定した。結果を表2に示す。
ッチペレットを30重量部、ポリスチレン(住友化学製
スミブライトE183)60重量部と耐衝撃性ポリスチ
レン(住友化学製スミブライトM574)40重量部と
した以外は実施例−3と同様に行なった。結果を表2に
示す。
重量部と耐衝撃性ポリスチレン(住友化学製スミブライ
トM574)30重量部をドライブレンドし、30mm
径の単軸押出機によりダイス温度220℃で混合して、
ストランドの水冷カッティング、乾燥を経て熱可塑性樹
脂組成物ペレットを得た。このペレットは、実施例−1
と同様に5オンス射出成形機で成形試片を作製し物性を
測定した。結果を表2に示す。
クロン以下の含水ケイ酸(塩野義製薬製カープレックス
1120)60kgを475リットルのミキサー(大和
加工機製ニューグラマシーンNG−850型)に入れ
て、70℃で5分間高速かくはんすることで、5メッシ
ュフルイ100%パスの微粉体を得た(以下、この微粉
体を付加物−ケイ酸混合物と記載する)。付加物−ケイ
酸混合物10重量部を、耐衝撃性ポリスチレン(住友化
学製スミブライトM583)88重量部、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム(関東化学製鹿1級)2重量
部とともにドライブレンドし、2軸押出機(日本製鋼所
製TEX−30)により200℃で混合してストランド
の水冷カッティング、乾燥を経て熱可塑性樹脂組成物ペ
レットを得た。実施例−1と同様にして成形試片を作製
し、同様の方法で物性を測定した。結果を表3に示す。
を10重量部、耐衝撃性ポリスチレンを87重量部、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを3重量部とした
以外は、実施例−5と同様に行なった。結果を表3に示
す。
施例−5で製造したものと同じ付加物−ケイ酸混合物を
10重量部、耐衝撃性ポリスチレンを90重量部使用し
た以外は実施例−1と同様に行なった。結果を表3に示
す。
10重量部と、ポリスチレン(住友化学製スミブライト
E183)70重量部と耐衝撃性ポリスチレン(住友化
学製スミブライトM574)30重量部、それにドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウムを3重量部をドライブ
レンドし、30mm径の単軸押出機(田辺プラスチック
製)によりダイス温度220℃で混合して、ストランド
の水冷カッティング、乾燥を経て熱可塑性樹脂組成物ペ
レットを得た。このペレットは、実施例−5と同様に5
オンス射出成形機で成形試片を作製し物性を測定した。
結果を表4に示す。
を5重量部とした以外は実施例−7と同様に行なった。
結果を表4に示す。
ルキルスルホン酸ナトリウム(ライオン(株)製レオス
タットP−200)を用いた以外は実施例−7と同様に
行った。結果を表4に示す。
10重量部を、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン共重合樹脂(住友ダウ製クララスチックMH)100
重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム3重量
部とともにドライブレンドし、2軸押出機(日本製鋼所
製TEX−30)により200℃で混合してストランド
の水冷カッティング、乾燥を経て熱可塑性樹脂組成物ペ
レットを得た。このペレットは、5オンス射出成形機に
よりダイス温度200℃で、60℃の各種物性測定用テ
ストピース金型に注入し、成形試片を作製し物性を測定
した。結果を表5に示す。
ブタジエン−スチレン共重合樹脂100重量部、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウムを3重量部とした以外
は実施例−10と同様に行なった。結果を表5に示す。
Claims (10)
- 【請求項1】a)熱可塑性樹脂(但し、下記b)を除
く)100重量部、b)エチレン−飽和カルボン酸ビニ
ルエステル共重合体けん化物のアルキレンオキサイド付
加物1〜40重量部、及びc)カルボン酸塩、硫酸エス
テル塩、スルホン酸塩、リン酸エステル塩、アンモニウ
ム塩、またはアミン塩から選ばれる少なくとも一種類の
塩の構造を有する電解質0.1〜10重量部含有するこ
とを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項2】a)熱可塑性樹脂(但し、下記b)を除
く)100重量部、b)エチレン−飽和カルボン酸ビニ
ルエステル共重合体けん化物のアルキレンオキサイド付
加物1〜40重量部、c)カルボン酸塩、硫酸エステル
塩、スルホン酸塩、リン酸エステル塩、アンモニウム
塩、またはアミン塩から選ばれる少なくとも一種類の塩
の構造を有する電解質0.1〜10重量部、及びd)粒
子径100ミクロン以下の無機補強剤及び/または無機
充填剤40重量部以下含有することを特徴とする熱可塑
性樹脂組成物。 - 【請求項3】a)熱可塑性樹脂がスチレン単位を有する
重合体または共重合体を含有している樹脂である請求項
1または2記載の組成物。 - 【請求項4】b)エチレン−飽和カルボン酸ビニルエス
テル共重合体けん化物のアルキレンオキサイド付加物が
エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物のエチレンオキ
サイド付加物である請求項1または2記載の組成物。 - 【請求項5】c)スルホン酸塩がアルキルスルホン酸ナ
トリウムおよび/またはアルキルベンゼンスルホン酸ナ
トリウムである請求項1または2記載の組成物。 - 【請求項6】エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物の
エチレンオキサイド付加物が、エチ レン−酢酸ビニル共
重合体けん化物に対して、エチレンオキサイドを50〜
1000重量%付加せしめたものであることを特徴とす
る請求項4記載の組成物。 - 【請求項7】エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物
が、エチレン−酢酸ビニル共重合体を30〜100%け
ん化せしめたものであることを特徴とする請求項6記載
の組成物。 - 【請求項8】 エチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニ
ル単位含有量が5〜50重量%であることを特徴とする
請求項7記載の組成物。 - 【請求項9】エチレン−酢酸ビニル共重合体が、数平均
分子量1000〜5000のであることを特徴とする請
求項7記載の組成物。 - 【請求項10】d)粒子径100ミクロン以下の無機補
強剤が含水ケイ酸であり、無機充填剤が炭酸カルシウム
またはタルクである請求項2記載の組成物。
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---|---|---|---|
JP30216492A JP3125478B2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 熱可塑性樹脂組成物 |
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JP30216492A JP3125478B2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 熱可塑性樹脂組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06145530A JPH06145530A (ja) | 1994-05-24 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7383474B2 (ja) | 2019-12-24 | 2023-11-20 | 株式会社ニチベイ | 遮蔽装置 |
-
1992
- 1992-11-12 JP JP30216492A patent/JP3125478B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP7383474B2 (ja) | 2019-12-24 | 2023-11-20 | 株式会社ニチベイ | 遮蔽装置 |
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JPH06145530A (ja) | 1994-05-24 |
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