JP3125296U - カフスボタン - Google Patents
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Abstract
【課題】ボタンホールとボタンを有する各種のカフスの形状に対応して、該カフスに飾りボタンを有するカフスボタンを装着可能とするものであり、簡単かつ確実にカフスボタンをカフスに係止できると共に簡単に取り外しのできるカフスボタンの提供。特にきっちりと係止でき不用意に外れることがなく安心して装着することができる飾りボタンを有するカフスボタンの提供。
【解決手段】飾りボタンと輪状の掛け渡し部とを有し、該掛け渡し部は閉塞部によって該輪状部分を狭め又は広げることができるものであり、該掛け渡し部をカフスのボタンホールに挿通した上でカフスのボタンに掛け、閉塞部によって掛け渡し部の輪状部を狭めることによって装着するカフスボタン。
【選択図】図1
Description
例えば特開2000‐210105号(特許文献1)に示すカフスボタンが存在する。
係るカフスボタンは、ボタン本体の裏側に支持枠を垂設し、この支持枠の先端部にストッパーピンを枢着してなるカフスボタンである。
この他、同様にボタン本体に突設した脚杆の切れ込みに留め具を枢着軸によって回動自在に支持したカフスボタンも特開平10‐71005号(特許文献2)として存在する。
係る発明は、カフスボタンのつなぎ部にコイルバネの輪状部を設け、他端に留め金具を有するカフスボタンである。
更に、実用新案登録第3037518号(特許文献4)に示すカフスボタンも存在する。
係るカフスボタンは、表面を装飾面としたボタン本体の裏側に例えば伸縮性などを有する掛け紐を固着させたカフスボタンからなる。
しかし、まず特許文献1に示すカフスボタンは、一般的に多用されている基本形態よりなるカフスボタンであり、袖口の双方にボタンホールを有する場合に用いることができ、お互いに重なり合うカフスの両端のボタンホールに該カフスボタンの支持枠を挿通して、ストッパーピンを回転させて係止することによって留めるものである。
従って、例えばカフスの一端部にボタンホールを有し、他端部にはボタンホールを有さないカフス形状に使用することはできないものである。
次に、特許文献2に関しても同様にお互いに重なり合うカフスの両端のボタンホールに脚杆を挿通し、更に該留め具を回動することによって留めるものである。
従って、前記と同様にカフスの両端にボタンホールを有する場合しか使用できず、又飾り部分に関しても一体的に構成されていることから飾り部分を変えるにはカフスボタン自体を交換しなければならないものである。
更に、特許文献3に関しては、つなぎ部にコイルバネの輪状部を設け、他端に留め金具を有するカフスボタンからなることから、一のカフスにおいてボタンを有する構成でも輪状部を掛けることができるのでカフスを留めることは可能である。
更に係るために装飾的な価値もないものである。
次に特許文献4に示すカフスボタンは、係るカフスボタンは、表面を装飾面としたボタン本体の裏側に例えば伸縮性などを有する掛け紐を固着させたカフスボタンからなる。
更に装飾面を有することから装飾性も高いものである。
しかし、本構成においては、該特許文献4に示す通り、装飾面を有するボタンの裏側に掛け紐を取り付けるものであることから、これらは一体に構成されており、異なる装飾面が必要な場合には、もはや別のカフスボタンに取り替えなければならないものである。
更に最も重要な点は掛け紐を用いてボタンに掛けて留めるものであるが、掛け紐は掛けるだけであり、容易に外れてしまうという欠点を有するものである。
即ち、カフスの両端のボタンホールを挿通して掛け紐をボタンに掛けたとしても、その必要な長さは極めて短いものであり、ボタンに掛けられる程度の余裕を有する掛け紐であれば、装着後に簡単に外れてしまうこととなる。
又、伸縮性の有無に係りなく、ボタンに掛けられるだけの遊びの長さを有することから、カフスを重ね合わせてボタンホールを挿通して装着した場合においても、ボタンにかけまわすための余裕分によって該カフスの重ね合わせにおいてもゆるみが出てしまうものであった。
なお、掛け紐に関して伸縮性の極めて高い組みひもを用いた場合にはこの緩みの程度も低くなる可能性は有するが、今度は反面ボタン部分が引っ張られてしまい、装着状態の見栄えが極めて悪くなってしまうものである。
更に、ボタンから取り外す際には極めてこの組み紐がつかみにくくなるものとなり、使い勝手も悪いものとなりかねなかった。
更には、カフスボタンの装飾部分の交換を可能とするカフスボタンの提供も要望されているものである。
又、請求項2に係る考案は飾りボタンとこの飾りボタンに連結する連結環と、該連結環に連結する輪状の掛け渡し部とを有し、該掛け渡し部は閉塞部によって該輪状部分を狭め又は広げることができるものであって、該掛け渡し部をカフスのボタンホールに挿通した上でカフスのボタンに掛け、閉塞部によって掛け渡し部の輪状部を狭めることによって装着するカフスボタンからなり、係る考案によっても同様に前記課題を見事に解決できる。
これらの場合、請求項3に係る考案のように掛け渡し部が紐状部材よりなるカフスボタンでも、或いは請求項4に係る考案のように掛け渡し部が紐状弾性体よりなるカフスボタンでもよい。
或いは、これらの他、請求項7に係る考案のように、連結環は、環の一部を開閉可能に構成するものであり、該環の一部の開被により飾りボタン又は掛け渡し部を交換可能としたカフスボタンを用いてもよい。
或いは、請求項8に係る考案のように、カフスのボタンホールに変えてシャツの襟元のボタンホールに挿通した上で該シャツのボタンに掛けるものであり、シャツの襟元に装着することによって襟元止めできるカフスボタンを用いることによって、本考案の使用範囲を広げることができる。
従って、各種のカフスに対応して用いることのできるカフスボタンの提供を可能とする。
更に、閉塞部で簡単かつ確実にカフスボタンを係止でき、又その取り外しも閉塞部を移動することによって簡単にできる。
従って、本考案に係るカフスボタンはその着脱が簡単であると共に閉塞部できっちりと係止できることから不用意に外れることがなく安心して装着することができる。
更に、装着状態も掛け渡し部を閉塞部できっちりと抑えることができることから見栄えよく装着できるものである。
又、請求項5又は6に係る考案によって閉塞部の不用意な脱落を防止できると共に閉塞部の移動を使いやすくできるものである。
又、請求項7に係る考案によれば、連結環の開被によって、任意に飾りボタンや掛け渡し部の交換を行えるものとなる。
更に請求項8に係る考案によればカフスボタンをシャツの襟元にも使用でき、襟元の装飾的価値を高めることができると共に、不用意に開く襟元をきっちりと見栄えよくとめることができるものである。
該ボタン環11には更に連結環2を有し、更に該連結環2には掛け渡し部3を有している。
該掛け渡し部3は紐状形状が輪状に構成されているものであって、連結環2に挿通し更にその環部2から出た両紐部分が閉塞部4の孔内に挿通しているものである。
従って、掛け渡し部3は連結環2に挿通した上で該連結環2をはさんで両側に突出した掛け渡し部3を閉塞部4の孔内に更に挿通するものである。
これは、この掛け渡し部3をカフスCのボタンBに掛けるものであり、該閉塞部4の移動によって輪状部Rを縮めてボタン紐Sを挟むことができるものである。
反対にこれをはずす際には、この閉塞部4を移動して輪状部Rを広げることによってボタンBから掛け外すことができるものである。
本考案において、掛け渡し部3は紐状部材でよく、例えば一般的な各種紐を用いるものでも、或いは紐状弾性体例えば弾性樹脂性やゴム或いはゴム紐等を用いるものであってもよい。
本図に示す構成は、一例として樹脂製の紐状弾性体で構成している一例を示す。
例えば紐状弾性体で構成することによって、必要に応じて輪状に広がろうとする力が働き、ボタンBにかけ渡ししやすくなると共に、閉塞部4を移動して輪状部Rを狭めることもできる。
本図のようにカフスCのボタンBにきっちりと掛けられると共に、閉塞部4で掛け渡し部3の輪状部Rを閉じてボタン紐Sにきっちりと係止することができるものである。
図3は、カフスCの両端にボタンホールHを有すると共に、一のカフスCには更にボタンBを有する場合の装着の一例を示す図である。
本図に示す場合においてはカフスCの端部を重ね合わせて、それぞれのボタンホールHの位置を合わせ、そのボタンホールH内に掛け渡し部3を挿通するものである。
この掛け渡し部3の輪状部Rを該カフスCのボタンBに掛け渡した上で、閉塞部4を移動して輪状部Rを閉じるものである。
従って該ボタンBの紐Sの部分を輪状部Rで押さえることとなり、きっちりと装着できるものである。
図4は、閉塞部4によって輪状部Rを閉じた状態を示す図である。
従って、この閉じた輪状部Rによってきっちりと装着できると共に、反面閉塞部4を移動して輪状部Rを広げることによって、ボタンBへの掛け外しが容易となる。
図5は、本考案に係るカフスボタンに係る更に快適な一例を示す図である。
本図に示す構成においては、閉塞部4が掛け渡し部3の紐状部分に合致する二つの孔40を有する閉塞部4からなり、それぞれの孔40に該連結環2をはさんでそれぞれ両側に突出した掛け渡し部3の紐状部を挿通して構成しているものである。
従って、この閉塞部4を移動しても輪状部Rは縮まるが外れてしまうことはなくなる。
本図に示すように掛け渡し部3の輪状部Rは、閉塞部4によって閉じられた上で、該輪状部RによってカフスCのボタンBのボタン紐Sにきっちりと係止できるものである。
図7は、本考案の更なるバリエーションを示す図であり、連結環2が開被自在に構成されている一例を示す図である。
即ち、連結環2の一部を開被可能に可動自在としたことによって、ボタン環11から簡単に着脱自在とし、更には必要に応じて掛け渡し部3も着脱自在とした一例を示す図である。
尚、本図に示す連結環2は環内部にバネによって弾圧された可動部21を有し、この弾圧に抗して可動部をその取手部分22を用いて移動することによって連結環2の一部21が開被されるものとなる。
従って開被された部分から取り外すことができるものである。
尚、掛け渡し部がねじれて表示されているが、これはひねった状態の一例を示すに過ぎず、他の図のように紐状部材であればよく、例えば弾性紐状部材によって輪状に構成されたものなどであればよい。
従ってねじれていても、いなくともいずれであってもよいものである。
この場合、二つの孔は開いた状態の閉塞部4の両端辺部をそれぞれ折り曲げてそれぞれの輪状部Rを構成した一例を示す図である。
本構成は閉塞部Rの一例を示す図であり、本構成に限定されるものではない。
以上のように、本考案に係るカフスボタンは、本来的にはカフスに用いるものであるが、この他、本カフスボタンを 用いて種々の部位の係り止めを 可能とするものである。
シャツの襟元部分、即ち襟元の第一ボタンや第二ボタン或いは第三ボタン等のボタンを有するシャツに関し、該シャツの襟元のボタンホール部分に使用するものであってもよい。
これによって、襟元の不用意な広がりは防止でき、襟元を適度に閉めた状態を表出できると共に飾りボタンで襟元を飾ることができる。
特に襟元のボタンにきっちりと装着できると共に簡単にはずすことができることからその着脱は容易であると共に装着時においては不用意な本カフスボタンの外れ等は防止できるものである。
従って便宜上カフスボタンとして表現するが、シャツの襟元などにおいて使用するものも含まれるものである。
11 ボタン環
2 連結環
21 可動部
22 取手部分
3 掛け渡し部
4 閉塞部
40 孔
41 係止片
R 輪状部
C カフス
B ボタン
S ボタン紐
H ボタンホール
Claims (8)
- 飾りボタン1と輪状の掛け渡し部3とを有し、該掛け渡し部3は閉塞部4によって該輪状部分Rを狭め又は広げることができるものであって、
該掛け渡し部3をカフスCのボタンホールHに挿通した上でカフスCのボタンBに掛け、
閉塞部4によって掛け渡し部3の輪状部Rを狭めることによって装着することを特徴とするカフスボタン。 - 飾りボタン1とこの飾りボタン1に連結する連結環2と、該連結環2に連結する輪状の掛け渡し部3とを有し、該掛け渡し部3は閉塞部4によって該輪状部分Rを狭め又は広げることができるものであって、
該掛け渡し部3をカフスCのボタンホールHに挿通した上でカフスCのボタンBに掛け、
閉塞部4によって掛け渡し部3の輪状部Rを狭めることによって装着することを特徴とするカフスボタン。 - 掛け渡し部3が紐状部材よりなることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のカフスボタン。
- 掛け渡し部3が紐状弾性体よりなることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のカフスボタン。
- 閉塞部4の孔40内に連結環2を挟んで両側に突出した掛け渡し部3を挿通するものであり、該孔40内には両掛け渡し部3間に係止片41を有し、掛け渡し部3が閉塞部4からの抜けを防止したことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載のカフスボタン。
- 閉塞部4が2つの孔40を有し、それぞれの孔40に掛け渡し部3が挿通することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のカフスボタン。
- 連結環2は、環の一部を開閉可能に構成するものであり、
該環の一部の開被により飾りボタン1又は掛け渡し部3を交換可能としたことを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれかに記載のカフスボタン。 - カフスCのボタンホールHに変えてシャツの襟元のボタンホールに挿通した上で該シャツのボタンに掛けるものであり、シャツの襟元に装着することによって襟元止めできることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のカフスボタン。
Priority Applications (1)
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JP2006005298U JP3125296U (ja) | 2006-07-03 | 2006-07-03 | カフスボタン |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013135806A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Seiwa Kk | カフリンクス |
WO2022054276A1 (ja) * | 2020-09-14 | 2022-03-17 | 史祐 三好 | ボタン付け方法、留め具、繊維製品、カフリンクス、ボタン掛け方法及びボタン縫付方法 |
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2006
- 2006-07-03 JP JP2006005298U patent/JP3125296U/ja not_active Expired - Lifetime
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