JP3125269B2 - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイ装置

Info

Publication number
JP3125269B2
JP3125269B2 JP09208932A JP20893297A JP3125269B2 JP 3125269 B2 JP3125269 B2 JP 3125269B2 JP 09208932 A JP09208932 A JP 09208932A JP 20893297 A JP20893297 A JP 20893297A JP 3125269 B2 JP3125269 B2 JP 3125269B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
vertical synchronization
synchronization signal
frequency
frame memory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09208932A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10307562A (ja
Inventor
拓央 細川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP09208932A priority Critical patent/JP3125269B2/ja
Publication of JPH10307562A publication Critical patent/JPH10307562A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3125269B2 publication Critical patent/JP3125269B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号の垂直走
査周波数の変化に対応可能なプラズマディスプレイ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラズマディスプレイ装置は、
駆動入力電圧、および表示出力が非直線特性を示す。そ
のため、駆動入力電圧によって、入力信号に対応する輝
度階調を持った映像信号を階調表示することはできな
い。
【0003】そこで、プラズマディスプレイ装置では、
画面の1つのフレームを複数のサブフレーム(以下、
「SF」という。)に時間的に分割し、各SFの放電発
光時間を重み付けし、さらに各SFの放電発光をON/
OFF制御して、各SFの放電発光回数を変化させるこ
とによって、階調を表示するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記プ
ラズマディスプレイ装置のように、SF処理により階調
表示を行う場合、映像信号の垂直周波数が変化、特に映
像信号の垂直周波数が高くなると、書込みパルスの周波
数、および放電維持パルスの周波数も変化し、動作が不
安定になるという問題がある。かかる問題点に対処する
ため、映像信号の垂直走査周波数の変化に対応可能なプ
ラズマディスプレイ装置が種々提案されている。
【0005】この種のプラズマディスプレイ装置とし
て、特開平8−76716号公報にて、映像信号の垂直
同期周波数に基づいて階調表示を行うための各SFの放
電発光回数を調整することによって、輝度レベルを安定
化するようにしたものが開示されている。しかしなが
ら、上記公開公報にかかるプラズマディスプレイ装置の
ように、映像信号の垂直同期周波数に基づいて階調表示
を行うための各SFの放電発光回数を調整する場合に
は、各SFの放電発光回数が2のべき乗に比例した回数
に設定できない場合が多い。そのため、階調の直線性が
損なわれるといった問題がある。
【0006】かかる問題点に対処するため、本願発明者
は、映像信号の入力垂直同期信号とは別に、基準垂直同
期信号を発生し、SF処理を行うに必要なフレームメモ
リを用いて、放電発光の動作が不安定になる領域の入力
垂直同期周波数に対し、基準垂直同期信号で表示する、
いわゆるフレームレート変換を行なえばよいのではない
かと着想した。
【0007】また、本願発明者は、放電発光の動作が不
安定になる領域の入力垂直同期周波数に対し、SF数を
変化させてもよいのではないかと着想した。本発明は、
上記着想に基づきなされたもので、映像信号の入力垂直
同期信号の周波数が変化しても、階調の直線性を損なう
ことなく、放電発光動作を安定する範囲内で動作させる
ことができるプラズマディスプレイ装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明にかかるプラズマディスプレ
イ装置は、輝度の相対比の異なる複数のサブフィールド
より1フィールドを構成して、多階調の映像信号に相応
する階調の画像をプラズマディスプレイパネルに表示す
るようにしたものであって、上記サブフィールドを生成
するために用いられ、上記1フィールド毎に、上記映像
信号の書き込み動作と上記映像信号の読み出し動作とを
交互に行う2個のフレームメモリと、上記映像信号の入
力垂直同期信号を基準として、上記フレームメモリの書
き込み動作を制御するフレームメモリ書き込み制御手段
と、上記プラズマディスプレイパネルに上記画像を表示
させるための表示用垂直同期信号を基準として、上記フ
レームメモリの読み出し動作を制御するフレームメモリ
読み出し制御手段とを含むことを特徴とするものであ
る。
【0009】請求項2に記載の発明にかかるプラズマデ
ィスプレイ装置は、請求項1に記載のプラズマディスプ
レイ装置において、上記表示用垂直同期信号を発生させ
る表示用垂直同期信号発生手段を含み、この表示用垂直
同期信号発生手段は、上記入力垂直同期信号の周波数と
表示の基準となる基準垂直同期信号の周波数との比較を
行ない、この比較の結果、上記入力垂直同期信号の周波
数が当該基準垂直同期信号の周波数よりも高いことを条
件に、当該基準垂直同期信号を上記表示用垂直同期信号
として、上記フレームメモリ読み出し制御手段に出力す
ることを特徴とするものである。
【0010】請求項3に記載の発明にかかるプラズマデ
ィスプレイ装置は、請求項1に記載のプラズマディスプ
レイ装置において、上記表示用垂直同期信号を発生させ
る表示用垂直同期信号発生手段を含み、この表示用垂直
同期信号発生手段は、上記入力垂直同期信号の周波数と
表示の基準となる基準垂直同期信号の周波数との差を求
め、この求めた差が、予め定められた範囲内であれば、
上記入力垂直同期信号を上記表示用垂直同期信号とし
て、上記フレームメモリ読み出し制御手段に出力し、予
め定められた範囲外であれば、当該基準垂直同期信号を
上記表示用垂直同期信号として、上記フレームメモリ読
み出し制御手段に出力することを特徴とするものであ
る。
【0011】請求項4に記載の発明にかかるプラズマデ
ィスプレイ装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載
のプラズマディスプレイ装置において、上記フレームメ
モリが読み出し動作を行なっているときに、次のフレー
ムのデータに書き換えられることによって、同一フレー
ムにかかる画像が上記プラズマディスプレイパネルに表
示されているのにもかかわらず、異なるフレームにかか
る画像が上記プラズマディスプレイパネルに表示される
といった追い越し現象が発生するのを予測する追い越し
現象発生予測手段を含み、上記フレームメモリ書き込み
制御手段は、上記追い越し現象発生予測手段にて上記追
い越し現象の発生が予測されたとき、上記フレームメモ
リの書き込み動作を禁止することを特徴とするものであ
る。
【0012】請求項5に記載の発明にかかるプラズマデ
ィスプレイ装置は、請求項4に記載のプラズマディスプ
レイ装置において、上記追い越し現象発生予測手段は、
クロック信号をカウントし、上記入力垂直同期信号で初
期設定されるカウンタと、このカウンタの計数値を上記
基準垂直同期信号を基にラッチする第1のラッチと、こ
の第1のラッチの出力値と予め設定された基準値とを比
較し、この比較結果に基づき、上記追い越し現象の発生
を予測するコンパレータと、このコンパレータの出力値
を上記入力垂直同期信号を基にラッチする第2のラッチ
と、上記入力垂直同期信号の周波数と上記基準垂直信号
の周波数との比較結果に基づき、上記第2のラッチの出
力信号をマスクするか否かを決定する論理ゲートとを含
むことを特徴とするものである。
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づき詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1にかかる
プラズマディスプレイ装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0016】図1を参照して、本実施の形態1のプラズ
マディスプレイ装置は、輝度の相対比の異なる複数のサ
ブフィールド(以下、「SF」という。)より1フィー
ルドを構成して、多階調の映像信号に相応する階調の画
像をプラズマディスプレイパネル(以下、「PDP」と
いう。)16に表示するようにしたものであって、映像
信号入力端子1から入力された映像信号をA/D変換す
るA/D変換部2と、SFを生成するために用いられ、
1フィールド毎に、A/D変換部2にてデジタル化され
た映像信号の書き込み動作とA/D変換部2にてデジタ
ル化された映像信号の読み出し動作とを交互に行う第1
のフレームメモリ4、および第2のフレームメモリ5
と、第1フレームメモリ4、および第2のフレームメモ
リ5の中から書き込み動作を行わせるフレームメモリを
選択する書き込み選択スイッチ3と、第1のフレームメ
モリ4、および第2のフレームメモリ5の中から読み出
し動作を行わせるフレームメモリを選択する読み出し選
択スイッチ6と、垂直同期信号入力端子9から入力され
た映像信号の垂直同期信号(以下、「入力垂直同期信
号」という。)を基に、PDP16に映像を表示させる
ための表示用垂直同期信号を発生する表示用垂直同期信
号発生部13と、入力垂直同期信号を基準として、第1
のフレームメモリ4、および第2のフレームメモリ5の
書き込み動作、ならびに書き込み選択スイッチ3の切り
換え動作を制御するフレームメモリ書き込み制御部7
と、表示用垂直同期信号発生部13にて発生された表示
用垂直同期信号を基準として、第1のフレームメモリ
4、および第2のフレームメモリ5の読み出し動作、な
らびに読み出し選択スイッチ6の切り換え動作を制御す
るフレームメモリ読み出し制御部8と、第1のフレーム
メモリ4または第2のフレームメモリ5から読み出した
データに基づいて、SFを生成するサブフィールド生成
部14と、サブフィールド生成部14からの出力信号に
基づいて、PDP16の駆動を制御する駆動制御部15
とを備えている。
【0017】映像信号としては、例えば、NTSC信号
(垂直同期周波数が60Hz)、PAL/SECAM
(垂直同期周波数が50Hz)、あるいはパーソナルコ
ンピュータのような多種の垂直同期周波数を持つ映像信
号が挙げられる。
【0018】表示用垂直信号発生部13は、表示の基準
となる基準垂直同期信号を発生する基準垂直同期信号発
生部10と、入力垂直同期信号の周波数と基準垂直同期
信号発生部10から発生された基準垂直同期信号の周波
数とを比較する周波数比較部11と、表示用垂直同期信
号として、入力垂直同期信号、および基準垂直同期信号
のいずれか一方を選択する同期信号切り換えスイッチ1
2とを備えており、入力垂直同期信号の周波数と基準垂
直同期信号の周波数との比較を行ない、比較の結果、入
力垂直同期信号の周波数が基準垂直同期信号の周波数よ
りも高いことを条件に、基準垂直同期信号を表示用垂直
同期信号として、フレームメモリ読み出し制御部8に出
力するように構成されている。
【0019】基準垂直同期信号発生部10は、例えば、
水晶発振器、およびそれにより発生されたクロックを分
周するカウンター等で構成される。周波数比較部11
は、例えば、入力垂直同期信号、および基準垂直同期信
号で初期化され、同一のクロックをカウントする2つの
カウンター、あるいはマイクロコントローラのような演
算装置で構成される。
【0020】ここで、上記プラズマディスプレイ装置の
動作について説明する。映像信号は、映像信号入力端子
1からA/D変換部2に与えられる。そうすると、A/
D変換部2は、映像信号をA/D変換して、デジタル化
された映像信号を書き込み選択スイッチ3に供給する。
【0021】一方、映像信号の入力垂直同期信号は、垂
直同期信号入力端子9からフレームメモリ書き込み制御
部7、および表示用垂直同期信号発生部13に与えられ
る。そうすると、フレームメモリ書き込み制御部7は、
入力垂直同期信号を基準として、第1のフレームメモリ
4、および第2のフレームメモリ5の各書き込み動作を
制御する。具体的には、入力垂直同期信号が入力されて
くる毎に、フレームメモリ書き込み制御部7は、書き込
み動作を行わせるフレームメモリを切り換えるべく、書
き込み選択スイッチ3に対して、接点a,bの切り換え
を促す接点切り換え信号を出力するとともに、第1のフ
レームメモリ4、および第2のフレームメモリ5に対し
て、それぞれ、書き込み動作を行うか否かを制御する書
き込み制御信号を出力する。その結果、第1のフレーム
メモリ4、および第2のフレームメモリ5は、入力垂直
同期信号が入力されてくる毎に切り換えられ、デジタル
化された映像信号(データ)の書き込み動作を交互に行
う。
【0022】また、表示用垂直同期信号発生部13は、
入力垂直同期信号を基に、表示用垂直同期信号を発生す
る。具体的には、周波数比較部11は、入力垂直同期信
号の周波数と基準垂直同期信号発生部10から発生され
た基準垂直同期信号の周波数とを比較する。この比較の
結果、入力垂直同期信号の周波数が基準垂直同期信号の
周波数よりも高いときには、周波数比較部11は、同期
信号切り換えスイッチ12に対し、接点eに切り換える
ことを促す接点切り換え信号を出力する。そうすると、
同期信号切り換えスイッチ12の接点は、eに切り換え
られる。その結果、表示用垂直同期信号発生部13は、
基準垂直同期信号を表示用垂直同期信号として、フレー
ムメモリ読み出し制御部8に出力する。一方、入力垂直
同期信号の周波数が基準垂直同期信号の周波数よりも低
いときには、周波数比較部11は、同期信号切り換えス
イッチ12に対し、接点fに切り換えることを促す接点
切り換え信号を出力する。そうすると、同期信号切り換
えスイッチ12の接点は、fに切り換えられる。その結
果、表示用垂直同期信号発生部13は、入力垂直同期信
号を表示用垂直同期信号として、フレームメモリ読み出
し制御部8に出力する。
【0023】そうすると、フレームメモリ読み出し制御
部8は、表示用垂直同期信号を基準として、第1のフレ
ームメモリ4、および第2のフレームメモリ5の各読み
出し動作を制御する。具体的には、表示用垂直同期信号
が入力されてくる毎に、フレームメモリ読み出し制御部
8は、読み出し動作を行わせるフレームメモリを切り換
えるべく、読み出し選択スイッチ6に対して、接点c,
dの切り換えを促す接点切り換え信号を出力するととも
に、第1のフレームメモリ4、および第2のフレームメ
モリ5に対して、それぞれ、読み出し動作の開始を促す
書き込み制御信号を出力する。その結果、第1のフレー
ムメモリ4、および第2のフレームメモリ5は、表示用
垂直同期信号が入力されてくる毎に切り換えられ、既に
蓄積されている映像信号(データ)の読み出し動作を交
互に行う。この第1のフレームメモリ4または第2のフ
レームメモリ5から読み出されたデータは、サブフィー
ルド生成部14に与えられる。
【0024】そうすると、サブフィールド生成部14
は、第1のフレームメモリ4または第2のフレームメモ
リ5より読み出した、第1ビット(MSB)のデータに
基づいて、第1のサブフィールド(SF1)を生成し、
第2ビットのデータに基づいて、第2のサブフィールド
(SF2)を生成し、・・・、第8ビットのデータに基
づいて、第8のサブフィールド(SF8)を生成する。
【0025】そして、駆動制御部15は、サブフィール
ド生成部14からの出力信号に基づいて、PDP16を
駆動する。具体的には、駆動制御部15は、サブフィー
ルド生成部14において、各SFの輝度の相対比を12
8(SF1):64(SF2):32(SF3):16
(SF4):8(SF5):4(SF6):2(SF
7):1(SF8)のように設定しているので、第1の
フレームメモリ4または第2のフレームメモリ5より読
み出されたデータに基づいて、PDP16の各セル毎
に、各SFの放電発光を制御することにより、映像信号
に相応する階調の画像をPDP16に表示する。
【0026】すなわち、本実施の形態1では、第1のフ
レームメモリ4または第2のフレームメモリ5の書き込
み動作の制御は、入力垂直同期信号を基準に行われ、一
方第1のフレームメモリ4または第2のフレームメモリ
5の読み出し動作の制御は、表示用垂直同期信号を基準
に行われるようになっている。したがって、映像信号の
入力垂直同期信号の周波数と異なる垂直同期周波数でプ
ラズマディスプレイ装置を駆動させて、映像信号に相応
する階調の画像を表示することができる。
【0027】また、表示用垂直同期信号を発生させる際
には、入力垂直同期信号の周波数と基準垂直同期信号の
周波数との比較を行ない、比較の結果、入力垂直同期信
号の周波数が基準垂直同期信号の周波数よりも高いこと
を条件に、基準垂直同期信号を表示用垂直同期信号とし
て、フレームメモリ読み出し制御部8に出力するように
なっている。
【0028】したがって、放電発光動作が不安定となる
高い垂直同期周波数が入力された場合にのみ、基準垂直
同期信号を基準として、PDP16を駆動させて画像を
表示することができる。その結果、放電発光動作が安定
する範囲内で動作するプラズマディスプレイ装置を得る
ことができる。
【0029】なお、本実施の形態1では、第1のフレー
ムメモリ4、および第2のフレームメモリ5の書き込み
動作の選択と読み出し動作の選択とを、それぞれ、書き
込み選択スイッチ3、および読み出し選択スイッチ6で
達成するようにした例で説明したが、フレームメモリ
4,5へのライトイネーブル信号、およびリードイネー
ブル信号を用いてもよい。
【0030】(実施の形態2)図2は本発明の実施の形
態2にかかるプラズマディスプレイ装置の構成を示すブ
ロック図である。図2を参照して、本実施の形態2のプ
ラズマディスプレイ装置の特徴は、表示用垂直同期信号
発生部13を、入力垂直同期信号の周波数と基準垂直同
期信号の周波数との差を求め、この求めた差が、予め定
められた範囲内であれば、入力垂直同期信号を表示用垂
直同期信号として、フレームメモリ読み出し制御部8に
出力し、予め定められた範囲外であれば、基準垂直同期
信号を表示用垂直同期信号として、フレームメモリ読み
出し制御部8に出力するように構成した点にある。
【0031】具体的には、表示用垂直同期信号発生部1
3は、基準垂直同期信号発生部10と、入力垂直同期信
号の周波数と基準垂直同期信号発生部10から発生され
た基準垂直同期信号の周波数との差を求め、この求めた
差が予め定める一定範囲内にあるか否かを判別する周波
数差分算出部20と、周波数差分算出部20の判別結果
に基づいて、表示用垂直同期信号として、入力垂直同期
信号、および基準垂直同期信号のいずれか一方を選択す
る同期信号切り換えスイッチ12とを備えている。
【0032】なお、その他の構成は、実施の形態1と同
様である。ここで、上記プラズマディスプレイ装置の表
示用垂直同期信号を発生する動作について説明する。
【0033】表示用垂直同期信号発生部13において、
表示用垂直同期信号を発生する際には、まず、周波数差
分算出部20にて、入力垂直同期信号の周波数と基準垂
直同期信号発生部10から発生された基準垂直同期信号
の周波数との差分を求め、この求めた差が予め定める一
定範囲内か否かを判別する。この判別の結果、求めた差
が予め定められた範囲内であれば、周波数差分算出部2
0は、同期信号切り換えスイッチ12に対し、接点fに
切り換えることを促す接点切り換え信号を出力する。そ
うすると、同期信号切り換えスイッチ12の接点は、f
に切り換えられる。その結果、表示用垂直同期信号発生
部13は、入力垂直同期信号を表示用垂直同期信号とし
て、フレームメモリ読み出し制御部8に出力する。一
方、求めた差が予め定める一定範囲外であれば、周波数
差分算出部20は、同期信号切り換えスイッチ12に対
し、接点eに切り換えることを促す接点切り換え信号を
出力する。そうすると、同期信号切り換えスイッチ12
の接点は、eに切り換えられる。その結果、表示用垂直
同期信号発生部13は、基準垂直同期信号を表示用垂直
同期信号として、フレームメモリ読み出し制御部8に出
力する。
【0034】すなわち、本実施の形態2では、入力垂直
同期信号の周波数と基準垂直同期信号の周波数との差を
求め、この求めた差が、予め定められた範囲内であれ
ば、入力垂直同期信号が表示用垂直同期信号として、フ
レームメモリ読み出し制御部8に出力され、予め定めら
れた範囲外であれば、基準垂直同期信号が表示用垂直同
期信号として、フレームメモリ読み出し制御部8に出力
されるようになっている。
【0035】したがって、放電発光動作が安定、あるい
は垂直同期周波数による輝度レベルの変化が許容できる
範囲内では、入力垂直同期周波数で駆動表示し、動作が
不安定、あるいは輝度レベルの変化が許容できない周波
数では、基準垂直同期信号を基準に駆動表示することが
できる。その結果、放電発光動作が安定する範囲内で動
作し、かつ、垂直同期周波数による輝度レベルの変化を
減少することができる。
【0036】(実施の形態3)ところで、上記実施の形
態1、および実施の形態2においては、フレームメモリ
4,5が読み出し動作を行なっているときに、次のフレ
ームのデータに書き換えられることによって、同一フレ
ームにかかる画像がPDP16に表示されているのにも
かかわらず、異なるフレームにかかる画像がPDP16
に表示されるといった、いわゆる追い越し現象が発生す
る恐れがある。
【0037】かかる追い越し現象が発生する様子を図3
に示す。図3はフレームメモリ4,5への書き込み垂直
同期周波数が読み出しの垂直同期周波数よりも高い場合
におけるフレームメモリ4,5の制御状態を示すタイミ
ングチャートである。図3において、フレームメモリ
4,5への書き込み、および読み出しの三角状の波形
は、フレームメモリのアドレスが変化していることを示
している。
【0038】図3を参照して、入力垂直同期信号が3番
のフレームを書き込むときに追い越し現象が現れると、
PDP16が1番のフレームにかかる画像を表示してい
る途中から3番のフレームにかかる画像が表示される。
その結果、表示画面上に傷が現れる。
【0039】本実施の形態3は、フレームメモリ4,5
へ書き込む垂直同期周波数、および読み出す垂直同期周
波数が異なる、すなわちフレームレート変換を行う場合
に発生する上記追い越し現象に起因して、1つの表示画
面が上下に分割され、異なるフレームにかかる画像が表
示されるために、表示画面上に傷が発生するのを防止す
べく提案したものである。
【0040】図4は本発明の実施の形態3にかかるプラ
ズマディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。
図4を参照して、本実施の形態3のプラズマディスプレ
イ装置の特徴は、追い越し現象が発生するのを予測する
追い越し現象発生予測部17を備えている点、およびフ
レームメモリ書き込み制御部8を、追い越し現象発生
測部17にて追い越し現象の発生が予測されたとき、フ
レームメモリ4,5の書き込み動作を禁止するように構
成している点にあり、その他の構成は、実施の形態1と
同様である。
【0041】ここで、上記プラズマディスプレイ装置の
追い越し現象の発生を予測する動作、およびフレームメ
モリ4,5の書き込み制御動作について説明する。
【0042】入力垂直同期信号、および基準垂直同期信
号が入力されると、追い越し現象発生予測部17は、周
波数比較部1の入力垂直同期信号の周波数と基準垂直
同期信号の周波数との比較結果に基づいて、追い越し現
象が発生するのを予測する。具体的には、周波数比較部
から入力垂直同期信号の周波数が基準垂直同期周波
数より高いことを示す比較結果信号が入力されたとき
に、追い越し現象発生予測部17は、追い越し現象が発
生するのを予測し、追い越し現象発生予測信号をフレー
ムメモリ書き込み制御部7に出力する。
【0043】そうすると、フレームメモリ書き込み制御
部7は、フレームメモリ4,5の書き込み動作を禁止す
るべく、フレームメモリ4,5に対し、書き込み制御信
号を出力する。その結果、フレームメモリ4,5は、書
き込み動作を行わない。
【0044】かかる追い越し現象の発生が予測されたと
き、フレームメモリ4,5の書き込み動作を禁止する様
子を図5に示す。図5は追い越し現象を起こさないよう
に、追い越し発生が予測されたとき、フレームメモリ
4,5への書込みを禁止するべく、フレームメモリ4,
5の制御状態を示すタイミングチャートである。図5に
おいて、フレームメモリ4,5への書き込み、および読
み出しの三角状の波形は、フレームメモリのアドレスが
変化していることを示している。
【0045】図5を参照して、追い越しが起こる3番の
フレームの入力垂直同期信号が入力されたときに、追い
越しに起因して画面上に傷が表示されるのを防止するべ
く、フレームメモリ5が3番のフレームのデータを書き
込まないように、フレームメモリ5の書き込み動作が制
御される。また、追い越しが起こる9番のフレームの入
力垂直同期信号が入力されたときに、追い越しに起因し
て画面上に傷が表示されるのを防止するべく、フレーム
メモリ4が9番のフレームのデータを書き込まないよう
に、フレームメモリ4の書き込み動作が制御される。
【0046】このように、3番のフレームにかかる画
像、および9番のフレームにかかる画像は、全くPDP
16に表示されないものの、追い越し現象で起こる傷が
目立たなくなり、画質上好ましいものとなる。
【0047】すなわち、本実施の形態では、追い越し
現象発生予測部17にて追い越し現象の発生が予測され
ると、フレームメモリ書き込み制御部は、フレームメ
モリ4,5の書き込み動作を禁止するようになってい
る。
【0048】したがって、追い越し現象の発生を未然に
防止できる。そのため、1つの表示画面が上下に分割さ
れ、異なるフレームにかかる画像がPDP16に表示さ
れることがない。その結果、表示画面上に傷が発生する
ことはない。
【0049】なお、本実施の形態では、追い越し現象
発生予測部17を実施の形態1の構成に追加した例で説
明したが、追い越し現象発生予測部17を実施の形態2
の構成に追加しても、同様の効果を奏する。
【0050】(実施の形態4) 図6は本発明の実施の形態4にかかるプラズマディスプ
レイ装置の追い越し現象発生予測部の構成を示す図であ
る。図6を参照して、本実施の形態4のプラズマディス
プレイ装置の特徴は、追い越し現象発生予測部17を、
クロック信号入力端子26から入力されたクロック信号
をカウントし、垂直同期信号入力端子27から入力され
た入力垂直同期信号で初期設定されるカウンタ21
と、カウンタ21の計数値を基準垂直同期信号入力端
子27から入力された基準垂直同期信号を基にラッチす
る第1のラッチ22と、予め基準値を設定しておくため
の基準値設定部29と、第1のラッチ22の出力値と基
準値設定部29から出力された基準値とを比較し、この
比較結果に基づき、追い越し現象の発生を予測するコン
パレータ23と、コンパレータ23の出力値を入力垂直
同期信号を基にラッチする第2のラッチ24と、周波数
比較結果信号入力端子30から入力された、入力垂直同
期信号の周波数と基準垂直信号の周波数との比較結果信
号に基づき、第2のラッチ24の出力信号をマスクする
か否かを決定するANDゲート25とから構成した点に
あり、その他の構成は、実施の形態3と同様である。
【0051】ここに、クロック信号は、例えば、フレー
ムメモリ4,5への書き込み信号または読み出し信号を
出力するタイミングをとるために生成されている。な
お、クロック信号は、その他の手段で得られたものであ
ってもよい。また、基準値設定部29にて予め設定され
る基準値は、入力垂直同期信号の周波数と基準垂直同期
信号の周波数との差、およびクロック信号の周波数の関
係に基づいて、設定される。
【0052】ここで、上記プラズマディスプレイ装置の
追い越し現象発生予測部17の動作について説明する。
【0053】カウンタ21は、クロックを計数し、こ
の計数値を第1のラッチ22に出力する。なお、カウン
21は、入力垂直同期信号27が入力されると、初
期設定(クリア)される。
【0054】そうすると、第1のラッチ22は、カウン
ター21の計数値を基準垂直同期信号を基にラッチす
る。ここで、第1のラッチ22にてラッチされた値が高
ければ高いほど、基準垂直同期信号は、次に入力されて
くる入力垂直同期信号27に近づいているので、追い越
し現象が起こる可能性が高くなる。また、第1のラッチ
22にてラッチされた値が「0」に近いときも、基準垂
直同期信号は、直前に入力されてくる入力垂直同期信号
に近づいている。しかし、基準垂直同期信号の方が入力
垂直同期信号よりも遅れて入力される。また、入力垂直
同期周波数の方が基準垂直同期信号の周波数よりも高い
場合を想定している。そのため、ラッチされた値が
「0」に近いときには、基準垂直同期信号は、次に入力
されてくる入力垂直同期信号に近づいているのにもかか
わらず、追い越し現象は発生しない。
【0055】そして、コンパレータ23は、基準値設定
部29にて設定された基準値と第1のラッチ22の出力
値とを比較する。この比較の結果、第のラッチ22の
出力値が基準値よりも大きいとき、コンパレータ23
は、追い越し現象が発生すると予測し、例えば、「1」
を出力する。
【0056】次に、第2のラッチ24は、コンパレータ
23の出力値「1」を入力垂直同期信号を基にラッチ
し、入力垂直同期信号との同期を取る。その後、AND
ゲート25は、基準垂直同期信号の周波数と入力垂直同
期信号27の周波数との比較結果信号に基づき、第2の
ラッチ24の出力信号をマスクするか否かを決定する。
具体的には、入力垂直同期信号の周波数が基準垂直同期
信号の周波数よりも高いことを表す比較結果信号が入力
されると、ANDゲート25は、第2のラッチ24の出
力信号をマスクしないで、追い越し現象発生予測信号を
フレームメモリ書き込み制御部7に出力する。一方、基
準垂直同期信号の周波数が入力垂直同期信号の周波数よ
りも高いことを表す比較結果信号が入力されると、AN
Dゲート25は、第2のラッチ24の出力信号をマスク
し、追い越し現象発生予測信号をフレームメモリ書き込
み制御部7に出力しない。
【0057】すなわち、本実施の形態では、追い越し
現象発生予測部17を、クロック信号入力端子26から
入力された、フレームメモリ4,5への書き込み信号ま
たは読み出し信号を生成するためのクロック信号をカウ
ントし、垂直同期信号入力端子27から入力された入力
垂直同期信号で初期設定されるカウンタ21と、カウ
ンタ21の計数値を基準垂直同期信号入力端子27か
ら入力された基準垂直同期信号を基にラッチする第1の
ラッチ22と、予め基準値を設定しておくための基準値
設定部29と、第1のラッチ22の出力値と基準値設定
部29から出力された基準値とを比較し、この比較結果
に基づき、追い越し現象の発生を予測するコンパレータ
23と、コンパレータ23の出力値を入力垂直同期信号
を基にラッチする第2のラッチ24と、周波数比較結果
信号入力端子30から入力された、入力垂直同期信号の
周波数と基準垂直同期信号の周波数との比較結果信号に
基づき、第2のラッチ24の出力信号をマスクするか否
かを決定するANDゲート25とから構成し、入力垂直
同期信号の周波数が基準垂直同期信号の周波数より高い
ことを条件として、追い越し現象の発生を予測するよう
になっている。
【0058】したがって、基準垂直同期信号の時間的な
位置に応じて、カウンタ21の値と基準値とを比較す
るだけで、追い越し現象の発生を予測することができ
る。その結果、追い越し現象発生予測部17を簡単な回
路で実現することができる。
【0059】(実施の形態5)図7を参照して、本実施
の形態5のプラズマディスプレイ装置の動作原理につい
て説明する。図7(a) は入力映像信号がNTSCのよう
に、垂直同期周波数が60Hzの場合のサブフィールド
の動作の例を示したものである。図7(a) において、1
フィールドは、1/60秒であり、SF1〜SF8の8
個のSFで構成されている。また、各SFは、それぞ
れ、アドレス期間と表示期間とにより構成されている。
【0060】図7(a) を参照して、各SFのアドレス期
間には、フレームメモリ4,5より読み出された表示デ
ータに基づいて、PDP16のアドレス電極に書き込み
パルスが印加される。そうすると、これに相応するPD
P16の各セルに壁電荷が形成される。そして、続く表
示期間(サステイン期間)において、所要のサステイン
パルスに基づいて、PDP16の各セルでは、維持放電
がなされ、画像の表示が行われる。このとき、書き込み
パルス、およびサステインパルスは、ある一定以上のパ
ルス幅がないと、書き込み、および放電発光の動作が安
定しない。したがって、パーソナルコンピュータのよう
に、多種の垂直同期周波数を持っており、例えば、垂直
同期周波数が72Hzの場合、1フィールドの時間が短
くなる。この場合、図7(a) と同じように、8個のSF
で1フィールドを構成しようとすると、書き込みパル
ス、あるいはサステインパルスのパルス幅を縮小せざる
を得なくなる。その結果、書き込み、および放電発光の
動作が安定しない。
【0061】そこで、図7(b) に示すように、例えば、
SF数を6個にすることにより、書き込みパルス、およ
びサステインパルスのパルス幅を図6(a) と同様にでき
る。その結果、書き込み、および放電発光の動作を安定
させることができる。
【0062】また、図7(c) に示すように、映像信号
が、PALのように、垂直同期周波数が50Hzと低い
場合、1フィールドの時間は長くなる。したがって、図
7(a)よりも多くのSFを生成することができる。しか
し、図7(c) において、8個以上のSFの階調は、実用
上必要ない。そのため、8個のSFのままとしている。
なお、図7(c) において、SF数を8個のままとした
が、何らかの要因でSF数を増やす必要がある場合に
は、サブフィールド数を増やすことも実施可能である。
【0063】すなわち、本実施の形態5は、放電発光の
動作が不安定になる領域の入力垂直同期周波数に対し、
SF数を変化させることによって、映像信号の入力垂直
同期信号の周波数が変化しても、階調の直線性を損なう
ことなく、放電発光動作を安定する範囲内で動作させる
ことができるプラズマディスプレイ装置を提供するため
の技術を提案している。
【0064】図8は本発明の実施の形態5にかかるプラ
ズマディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。
【0065】図8を参照して、本実施の形態5のプラズ
マディスプレイ装置の特徴は、表示用垂直同期信号発生
部13を排除して、映像信号の入力垂直同期信号の周波
数を測定する垂直同期周波数測定部41を備えている
点、およびサブフィールド生成部14を、垂直同期周波
数測定部41による周波数の測定結果に基づき、生成す
べきSF数を変化させるように構成している点にあり、
その他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0066】ここで、上記プラズマディスプレイ装置の
サブフィールド生成動作について説明する。垂直同期周
波数測定部41は、入力垂直同期信号の周波数を測定す
る。そして、入力垂直同期信号の周波数が増大している
場合には、サブフィールド生成部14は、これに応じ
て、SF数を減少させる。一方、入力垂直同期信号の周
波数が減少している場合には、サブフィールド生成部1
4は、これに応じて、SF数を増加させる。
【0067】すなわち、本実施の形態5では、SFを生
成するとき、入力垂直同期信号の周波数の測定結果に基
づき、生成すべきSF数を変化させるようになってい
る。したがって、入力垂直同期信号の周波数が低い場合
には、SF数を増加して、表示する階調ステップ数を増
加させ、一方入力垂直同期信号の周波数が高い場合に
は、SF数を減少して、安定した放電発光動作を行わせ
ることができる。
【0068】(実施の形態6)図9は本発明の実施の形
態6にかかるプラズマディスプレイ装置の構成を示すブ
ロック図である。図9を参照して、本実施の形態6のプ
ラズマディスプレイ装置の特徴は、A/D変換部2でデ
ジタル信号に変換された1フレーム分の映像信号を記憶
する第3のフレームメモリ51と、第3のフレームメモ
リ51に記憶されている内容を読み出し、現在の映像と
過去の映像とを比較し、この比較結果により、映像に動
きがあるか否かを検出する動き検出部52とを備え、表
示用垂直同期信号発生部13で表示用垂直同期信号を発
生させるとき、動き検出部52にて映像に動きがないこ
とが検出されたことを条件として、発生すべき表示用垂
直同期信号の周波数を低下させて出力し、サブフィール
ド生成部14でSFを生成するとき、垂直同期周波数測
定部41にて表示用垂直同期信号発生部13から周波数
の低い表示用垂直同期信号が出力されたことが測定され
ることを条件として、生成すべきSFを増加させるよう
構成している点にあり、その他の構成は実施の形態5と
同様である。
【0069】表示用垂直同期信号発生部13は、入力垂
直同期信号より周波数の低い基準垂直同期信号を発生す
る基準垂直同期信号発生部10と、動き検出部52の検
出結果に基づいて、表示用垂直同期信号として、入力垂
直同期信号、および基準垂直同期信号のいずれか一方を
選択する同期信号切り換えスイッチ12とを備えてお
り、選択した信号を表示用垂直同期信号としてフレーム
メモリ読み出し制御部8に出力するようになっている。
【0070】ここで、上記プラズマディスプレイ装置の
サブフィールド生成動作について説明する。第3のフレ
ームメモリ51は、A/D変換部2でデジタル信号に変
換された1フレーム分の映像信号を記憶している。動き
検出部52は、第3のフレームメモリ51に記憶されて
いる内容を読み出し、現在の映像と過去の映像とを比較
し、この比較結果により、映像に動きがあるか否かを検
出する。この検出結果は、表示用垂直同期信号発生部1
3に与えられる。
【0071】そうすると、表示用垂直同期信号発生部1
3は、動き検出部52の検出結果に基づいて、入力垂直
同期信号、および基準垂直同期信号のいずれか一方を選
択し、選択した信号を表示用垂直同期信号としてフレー
ムメモリ読み出し制御部8に出力する。具体的には、動
き検出部52にて映像の動きが検出されず、表示する映
像が静止画である場合には、同期信号切り換えスイッチ
12の接点は、eに切り換えられる。その結果、表示用
垂直同期信号発生部13は、表示用垂直同期信号とし
て、周波数の低い基準垂直同期信号を出力する。
【0072】垂直同期周波数測定部41にて表示用垂直
同期信号発生部13から周波数の低い基準垂直同期信号
が表示用垂直同期信号として出力されたことが測定され
ると、サブフィールド生成部14は、これに応じて、生
成すべきSFを増加させる。
【0073】すなわち、本実施の形態6では、現在の映
像と過去の映像とを比較し、この比較結果より、映像に
動きがあるか否かを検出するとともに、表示用垂直同期
信号を発生させるときには、映像に動きがないことが検
出されたことを条件として、発生すべき表示用垂直同期
信号の周波数を低下させて出力し、SFを生成するとき
には、周波数の低い表示用垂直同期信号が出力された
とを条件として、生成すべきSFの数を増加させるよう
になっている。
【0074】したがって、動きのない映像に対しては、
SFの数を増加させて、表示する階調ステップ数を増加
させることができる。なお、本発明は上記各実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲内
での種々の設計変更、および修正を加え得ることは勿論
である。
【0075】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、請求項1
に記載の発明によると、フレームメモリの書き込み動作
の制御は、入力垂直同期信号を基準に行われ、一方フレ
ームメモリの読み出し動作の制御は、表示用垂直同期信
号を基準に行われるので、映像信号の入力垂直同期信号
の周波数と異なる垂直同期周波数でプラズマディスプレ
イ装置を駆動させて、映像信号に相応する階調の画像を
表示することができる。
【0076】請求項2に記載の発明によると、表示用垂
直同期信号を発生させる際には、入力垂直同期信号の周
波数と基準垂直同期信号の周波数との比較を行ない、比
較の結果、入力垂直同期信号の周波数が基準垂直同期信
号の周波数よりも高いことを条件に、基準垂直同期信号
を表示用垂直同期信号として、フレームメモリ読み出し
制御手段に出力するので、放電発光動作が不安定となる
高い垂直同期周波数が入力された場合にのみ、基準垂直
同期信号を基準として、プラズマディスプレイパネルを
駆動させて画像を表示することができる結果、放電発光
動作が安定する範囲内で動作するプラズマディスプレイ
装置を得ることができる。
【0077】請求項3に記載の発明によると、入力垂直
同期信号の周波数と基準垂直同期信号の周波数との差を
求め、この求めた差が、予め定められた範囲内であれ
ば、入力垂直同期信号が表示用垂直同期信号として、フ
レームメモリ読み出し制御手段に出力され、予め定めら
れた範囲外であれば、基準垂直同期信号が表示用垂直同
期信号として、フレームメモリ読み出し制御手段に出力
されるので、放電発光動作が安定、あるいは垂直同期周
波数による輝度レベルの変化が許容できる範囲内では、
入力垂直同期周波数で駆動表示し、動作が不安定、ある
いは輝度レベルの変化が許容できない周波数では、基準
垂直同期信号を基準に駆動表示することができる結果、
放電発光動作が安定する範囲内で動作し、かつ、垂直同
期周波数による輝度レベルの変化を減少することができ
る。
【0078】請求項4に記載の発明によると、追い越し
現象予測手段にて追い越し現象の発生が予測されると、
フレームメモリ書き込み制御手段は、フレームメモリの
書き込み動作を禁止するので、追い越し現象の発生を未
然に防止できるため、1つの表示画面が上下に分割さ
れ、異なるフレームにかかる画像がプラズマディスプレ
イに表示されることがない結果、表示画面上に傷が発生
することはない。
【0079】請求項5に記載の発明によると、追い越し
現象発生予測手段部を、フレームメモリへの書き込み信
号または読み出し信号を生成するためのクロック信号を
カウントし、入力垂直同期信号で初期設定されるカウン
タと、カウンタの計数値を基準垂直同期信号を基にラッ
チする第1のラッチと、第1のラッチの出力値と予め設
定された基準値とを比較し、この比較結果に基づき、追
い越し現象の発生を予測するコンパレータと、コンパレ
ータの出力値を入力垂直同期信号を基にラッチする第2
のラッチと、入力垂直同期信号の周波数と基準垂直信号
の周波数との比較結果信号に基づき、第2のラッチの出
力信号をマスクするか否かを決定する論理ゲートとから
構成しているので、基準垂直同期信号の時間的な位置に
応じて、カウンタの値と基準値とを比較するだけで、追
い越し現象の発生を予測することができる結果、追い越
し現象発生予測手段を簡単な回路で実現することができ
る。
【0080】
【0081】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるプラズマディス
プレイ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態2にかかるプラズマディス
プレイ装置の構成を示すブロック図である。
【図3】追い越し現象が発生する様子を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態3にかかるプラズマディス
プレイ装置の構成を示すブロック図である。
【図5】追い越し現象の発生が予測されたとき、フレー
ムメモリ4,5の書き込み動作を禁止する様子を示す図
である。
【図6】本発明の実施の形態4にかかるプラズマディス
プレイ装置の追い越し現象発生予測部の構成を示す図で
ある。
【図7】本実施の形態5のプラズマディスプレイ装置の
動作原理を説明するための図である。
【図8】本発明の実施の形態5にかかるプラズマディス
プレイ装置の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態6にかかるプラズマディス
プレイ装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】 4,5 フレームメモリ 7 フレームメモリ書き込み制御部 8 フレームメモリ読み出し制御部 10 基準垂直同期信号発生部 11 周波数比較部 13 表示用垂直同期信号発生部 14 サブフィールド生成部 15 駆動制御部 16 プラズマディスプレイパネル(PDP) 17 追い越し現象発生予測部 20 周波数差分算出部 41 垂直同期周波数測定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/28 G09G 3/20 H04N 5/66

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輝度の相対比の異なる複数のサブフィー
    ルドより1フィールドを構成して、多階調の映像信号に
    相応する階調の画像をプラズマディスプレイパネルに表
    示するようにしたものであって、 上記サブフィールドを生成するために用いられ、上記1
    フィールド毎に、上記映像信号の書き込み動作と上記映
    像信号の読み出し動作とを交互に行う2個のフレームメ
    モリと、 上記映像信号の入力垂直同期信号を基準として、上記フ
    レームメモリの書き込み動作を制御するフレームメモリ
    書き込み制御手段と、 上記プラズマディスプレイパネルに上記画像を表示させ
    るための表示用垂直同期信号を基準として、上記フレー
    ムメモリの読み出し動作を制御するフレームメモリ読み
    出し制御手段とを含むことを特徴とするプラズマディス
    プレイ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプラズマディスプレイ
    装置において、 上記表示用垂直同期信号を発生させる表示用垂直同期信
    号発生手段を含み、 この表示用垂直同期信号発生手段は、上記入力垂直同期
    信号の周波数と表示の基準となる基準垂直同期信号の周
    波数との比較を行ない、この比較の結果、上記入力垂直
    同期信号の周波数が当該基準垂直同期信号の周波数より
    も高いことを条件に、当該基準垂直同期信号を上記表示
    用垂直同期信号として、上記フレームメモリ読み出し制
    御手段に出力することを特徴とするプラズマディスプレ
    イ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のプラズマディスプレイ
    装置において、 上記表示用垂直同期信号を発生させる表示用垂直同期信
    号発生手段を含み、 この表示用垂直同期信号発生手段は、上記入力垂直同期
    信号の周波数と表示の基準となる基準垂直同期信号の周
    波数との差を求め、この求めた差が、予め定められた範
    囲内であれば、上記入力垂直同期信号を上記表示用垂直
    同期信号として、上記フレームメモリ読み出し制御手段
    に出力し、予め定められた範囲外であれば、当該基準垂
    直同期信号を上記表示用垂直同期信号として、上記フレ
    ームメモリ読み出し制御手段に出力することを特徴とす
    るプラズマディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のプ
    ラズマディスプレイ装置において、 上記フレームメモリが読み出し動作を行なっているとき
    に、次のフレームのデータに書き換えられることによっ
    て、同一フレームにかかる画像が上記プラズマディスプ
    レイパネルに表示されているのにもかかわらず、異なる
    フレームにかかる画像が上記プラズマディスプレイパネ
    ルに表示されるといった追い越し現象が発生するのを予
    測する追い越し現象発生予測手段を含み、 上記フレームメモリ書き込み制御手段は、上記追い越し
    現象発生予測手段にて上記追い越し現象の発生が予測さ
    れたとき、上記フレームメモリの書き込み動作を禁止す
    ることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のプラズマディスプレイ
    装置において、 上記追い越し現象発生予測手段は、 クロック信号をカウントし、上記入力垂直同期信号で初
    期設定されるカウンタと、 このカウンタの計数値を上記基準垂直同期信号を基にラ
    ッチする第1のラッチと、 この第1のラッチの出力値と予め設定された基準値とを
    比較し、この比較結果に基づき、上記追い越し現象の発
    生を予測するコンパレータと、 このコンパレータの出力値を上記入力垂直同期信号を基
    にラッチする第2のラッチと、 上記入力垂直同期信号の周波数と上記基準垂直信号の周
    波数との比較結果に基づき、上記第2のラッチの出力信
    号をマスクするか否かを決定する論理ゲートとを含むこ
    とを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
JP09208932A 1997-03-04 1997-08-04 プラズマディスプレイ装置 Expired - Fee Related JP3125269B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09208932A JP3125269B2 (ja) 1997-03-04 1997-08-04 プラズマディスプレイ装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4932897 1997-03-04
JP9-49328 1997-03-04
JP09208932A JP3125269B2 (ja) 1997-03-04 1997-08-04 プラズマディスプレイ装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000248079A Division JP3471729B2 (ja) 1997-03-04 2000-08-18 プラズマディスプレイ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10307562A JPH10307562A (ja) 1998-11-17
JP3125269B2 true JP3125269B2 (ja) 2001-01-15

Family

ID=26389710

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09208932A Expired - Fee Related JP3125269B2 (ja) 1997-03-04 1997-08-04 プラズマディスプレイ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3125269B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100377402B1 (ko) * 2001-03-10 2003-03-26 삼성에스디아이 주식회사 복수의 프레임-메모리들을 사용한 플라즈마 디스플레이패널의 디스플레이중-어드레스 구동 방법
JP2005536924A (ja) * 2002-08-19 2005-12-02 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ビデオ回路
JP4771395B2 (ja) * 2002-10-21 2011-09-14 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置及びその駆動方法並びに電子機器
JP4647238B2 (ja) * 2003-05-16 2011-03-09 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置および表示装置の駆動方法
JP4885461B2 (ja) * 2005-02-24 2012-02-29 日立プラズマディスプレイ株式会社 表示パネルの表示制御装置及びそれを有する表示装置
EP1785973A1 (en) * 2005-11-10 2007-05-16 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Method and apparatus for power level control in a display device
KR100805610B1 (ko) 2006-08-30 2008-02-20 삼성에스디아이 주식회사 유기 전계발광 표시장치 및 그 구동방법
KR100822214B1 (ko) 2007-03-05 2008-04-17 삼성에스디아이 주식회사 램(ram)이 적응적으로 사용되는 방전 디스플레이 패널의구동 장치
JP2010197785A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Seiko Epson Corp 画像表示装置、電子機器および画像表示方法
JP5895411B2 (ja) * 2011-09-15 2016-03-30 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置、電子機器および電気光学装置の駆動方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10307562A (ja) 1998-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100260590B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 장치
JP3125269B2 (ja) プラズマディスプレイ装置
KR100713053B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 장치
US7142175B2 (en) Method and apparatus for displaying grayscale of plasma display panel
US6483248B2 (en) Display device
US7453422B2 (en) Plasma display panel having an apparatus and method for displaying pictures
JP2000338933A (ja) プラズマディスプレイパネルの駆動方法
JPH10177365A (ja) プラズマディスプレイパネル表示装置の駆動制御装置
JPH09212127A (ja) フラット型表示装置の階調駆動方法
JPH10171403A (ja) プラズマディスプレイパネル表示装置の駆動方法
JP2001100695A (ja) プラズマディスプレイ装置
JPH10177364A (ja) プラズマディスプレイパネル表示装置の駆動制御装置
JP3500719B2 (ja) Pdp駆動用パルス発生制御装置
JP2000187466A (ja) 画像表示装置
JPH10177366A (ja) プラズマディスプレイパネル表示装置の駆動制御装置
JP3407053B2 (ja) 動画偽輪郭防止表示装置及び動画偽輪郭防止表示方法
JPH1195719A (ja) Pdp表示装置
KR20010004336A (ko) 플라즈마 디스플레이 패널의 구동 방법
KR100581867B1 (ko) 영상의 재현성 증진을 위한 방전 디스플레이 패널의 구동방법 및 이 방법을 사용한 방전 디스플레이 장치
KR100278782B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널의 구동장치
JPH11288240A (ja) 表示装置の駆動方法及び回路
JPH0854854A (ja) ディスプレイパネルの中間調画像表示方法
JPH11344953A (ja) プラズマディスプレイパネル表示装置及びその駆動方法
KR100581874B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널 구동방법 및 장치
JPH11146306A (ja) Pdp表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees