JP2000187466A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2000187466A
JP2000187466A JP10366824A JP36682498A JP2000187466A JP 2000187466 A JP2000187466 A JP 2000187466A JP 10366824 A JP10366824 A JP 10366824A JP 36682498 A JP36682498 A JP 36682498A JP 2000187466 A JP2000187466 A JP 2000187466A
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Kazuo Yoshioka
加寿夫 吉岡
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示率が低い場合でも、消費電力の異常を的
確に判断できる画像表示装置を提供する。 【解決手段】 複数の画素から構成され、これら各画素
が所定時間内に複数回点灯することで、多階調の画像表
示を行う表示デバイス1と、表示デバイス1に表示され
る画素の表示デ−タに基づいて表示率を検出する表示率
検出手段2と、表示デバイス1の消費電力を検出する消
費電力検出手段14と、表示率検出手段2により求めら
れた表示率に応じて、消費電力検出手段14から出力さ
れる消費電力の異常の判定を行う異常判定手段6とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数個の画素から
構成され、各画素の点灯/非点灯の制御を予め定められ
た一定時間内に複数回行なうことにより多階調の画像表
示を行う画像表示装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、LED(Light Emitting Diod
e)、PDP(Plasma Display panel)等を用いたフ
ラットパネルタイプの画像表示装置が種々の分野におい
て実用化されている。
【0003】この種の画像表示装置は、一般に、各画素
の点灯/非点灯の制御を予め定められた一定時間内に複
数回行なうことにより多階調の画像表示を行うように構
成されている。
【0004】図5は、上記のような制御方式を採用した
装置の一例として、例えば特開平6−259033号公
報に記載されたPDPを用いた従来の画像表示装置を示
す概略構成図である。また、図6はこの画像表示装置に
おける階調表示の方法を示す図である。
【0005】図5において、21は映像信号入力端子、
22はA/D変換回路、23,24はフレ−ムメモリ、
25はビット選択回路、26はXドライバ、27は同期
信号分離回路、28はタイミング信号出力回路、29は
Yドライバ、30はディスプレイパネルである。また、
図6において、1Fは1フレ−ム表示期間、APはアド
レス期間、SPは表示期間、SF1〜SF8はサブフィ
−ルド期間である。
【0006】映像信号入力端子21に入力されたビデオ
信号はA/D変換回路22でディジタル信号に変換さ
れ、所定の期間(例えば1フレ−ム期間、1/30秒ま
たは1/60秒)毎に切り換えてフレ−ムメモリ23、
24に交互に書き込まれる。このフレ−ムメモリ23、
24から交互に読み出された画像デ−タからビット選択
回路25で表示するビットのデ−タが選択されXドライ
バ26に供給される。
【0007】また、同期信号分離回路27はビデオ信号
の中から同期信号(例えば水平同期信号と垂直同期信
号)を分離し、タイミング信号出力回路28は、同期信
号分離回路27からの同期信号に基づいて、A/D変換
回路22、フレ−ムメモリ23,24、ビット選択回路
25、Xドライバ26およびYドライバ29に所定のタ
イミング信号を出力する。
【0008】X、Yドライバ26、29は、PDPを用
いたマトリックス型ディスプレイパネル30に消去用、
書き込み用、アドレス用、スキャン用、サステイン(放
電維持)用等の各パルス信号を出力してマトリックス表
示する。例えば、8ビット階調(256階調)表示の場
合には、ディスプレイパネル30の各画素について図6
に示すように、1画面表示期間としての1フレ−ム表示
期間1Fを分割表示期間である8個のサブフィ−ルド期
間SF1、SF2、SF3、・・・・、SF8に時分割
する。以下の説明においては、例えば、サブフィ−ルド
期間SF1、・・・・、SF8は、この順に時間的に配
置されているものとする。
【0009】各サブフィ−ルド期間SF1、SF2、S
F3、・・・・、SF8のそれぞれをさらにアドレス期
間APと表示期間SPに時分割し、各サブフィ−ルド期
間SF1、SF2、SF3、・・・・、SF8の表示期
間SPには、1:128:2:64:4:32:8:1
6の比率の重み付けをする。例えば、2個の表示パルス
(例えば、PDP装置においてはサステインパルス)を
単位とした場合、サブフィ−ルド期間SF1、SF2、
SF3、・・・・、SF8の表示パルス数は、2個、2
56個、4個、128、8個、64個、16個、32個
となる。表示パルス数と発光輝度はほぼ比例するため、
8個のサブフィ−ルド期間SF1、SF2、SF3、・
・・・、SF8の分割表示期間の中から所定のサブフィ
−ルド期間(例えばSF1とSF3とSF5)を選択す
ることによって、256階調の中の対応した階調の表示
(例えば256段階の階調表示のうちの第8段階の階調
表示)を行なうことができる。
【0010】また、各サブフィ−ルド期間SF1、SF
2、SF3、・・・・、SF8のアドレス期間APは、
サブフィ−ルド期間SF1、SF2、SF3、・・・
・、SF8に関係なく一定(例えば1.5ms)で、デ
ィスプレイパネル30によって決まる。そして、8個の
サブフィ−ルド期間SF1、SF2、SF3、・・・
・、SF8のそれぞれについて、アドレス期間APで
は、まずディスプレイパネル30の全面にわたって書き
込みを行ない、次に表示デ−タに従って消去放電を行な
ってアドレスをする。このアドレスに続く表示期間SP
では、上記のようにサブフィ−ルド期間SF1、SF
2、SF3、・・・・、SF8毎に重み付けされた表示
パルス数に基づいた表示が行なわれる。
【0011】以上のように特開平6−259033号公
報に示された画像表示装置は、各画素の点灯/非点灯の
制御を、予め定められた一定時間内(例えば1フレ−ム
期間、1/30秒または1/60秒)に、表示パルスの
数だけ行なうことにより多階調の画像表示を行う。
【0012】また、図7は特開平9−244575号公
報に記載された画像表示装置の原理図であり、41はデ
ィスプレイパネルとしてのPDP、42は表示率検出手
段、43は輝度設定手段、44は変換テ−ブル、45は
サステイン周波数決定手段である。
【0013】図7に示した画像表示装置において、表示
率検出手段42は、プラズマ・ディスプレイ・パネル4
1の消費電力又は該消費電力に比例する物理量を表示率
の情報とみなして検出する。以下、この表示率検出手段
42により検出された表示率の情報を「表示率情報」と
呼ぶ。そして、この消費電力に基づく表示率情報に基づ
いて、変換テ−ブル44に格納された特性線にしたがう
データを参照して、サステイン周波数(表示パルスのト
−タル数)を決定する。具体的には、表示デバイスの消
費電力が表示画像の内容(即ち、表示率)に従って大き
くなったときに、上記表示率情報に応じてサステイン周
波数を下げることにより、表示装置としての消費電力が
過大にならないように制御(以下、この消費電力自動制
御を「APC(auto power control)」と呼ぶ。)す
る。
【0014】尚、その他の先行文献として特開平5−1
1721号公報があるが、この文献には、単に、パネル
が破損した場合に駆動電圧の供給を停止する技術が開示
されているにすぎない。又、特開平9−244571号
公報には、被検出電流が流れる一定の抵抗値による電圧
降下が一定電圧以上のとき過電流として検出する、一般
のパネルの過電流検出回路が記載されている。さらに、
特開平9−244574号公報という関連文献が存在
し、この文献には電流ベース及び電圧ベースそれぞれの
APC機能について開示されているが、この場合も同様
に、消費電力に基づく表示率情報に応じてAPC機能を
働かせている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図7に示したような従
来の画像表示装置においては、表示率が低い場合に何ら
かの不具合により異常電流が流れると、この異常電流に
よる電流の増加を検出することにより、消費電力の増
加、即ち上記表示率情報が増加したものと判断して、サ
ステイン周波数を下げるように制御する。しかるに、表
示画面の内容である表示率とは関係のない事由により異
常電流が流れているにもかかわらず、サステイン周波数
を下げるように制御してしまうのである。このような場
合に、サステイン周波数を下げても、上記異常電流は依
然として流れ続け、この異常電流状態は解消されず、最
悪の場合は装置の破損に至るという問題があった。つま
り、従来の画像表示装置においては、異常電流に起因す
る電流の増加と表示率の増加に伴う正常な電流の増加と
の区別がつかない、という問題があった。
【0016】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、表示率が低い場合においても、消費電力の異
常を的確に判断することができる画像表示装置を提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像表示装
置は、複数の画素から構成され、これら各画素が所定時
間内に複数回点灯することで、多階調の画像表示を行う
表示デバイスと、上記表示デバイスに表示される画素の
表示デ−タに基づいて表示率を検出する表示率検出手段
と、上記表示デバイスの消費電力を検出する消費電力検
出手段と、上記表示率検出手段により求められた表示率
に応じて、上記消費電力検出手段から出力される消費電
力の異常の判定を行う異常判定手段とを備えたものであ
る。
【0018】又、表示率検出手段は、表示デバイスに表
示される複数の画素の表示デ−タを積分することにより
表示率を算出することを特徴とするものである。
【0019】又、異常判定手段は、表示率検出手段によ
り求められた表示率が所定の表示率よりも低いときに
は、当該所定の表示率に対応するリミット値よりも低い
リミット値を用いて、消費電力の異常の判定を行うこと
を特徴とするものである。
【0020】又、異常判定手段は、表示率検出手段によ
り求められた表示率が所定の表示率よりも低いときに
は、上記表示率検出手段により求められた表示率の単調
増加関数として表されるリミット値を用いて、消費電力
の異常の判定を行うことを特徴とするものである。
【0021】又、異常判定手段は、表示率に応じたリミ
ット値を格納する記憶手段を備えたことを特徴とするも
のである。
【0022】又、消費電力検出手段は、表示デバイスの
各画素の点灯回数に応じて変化する電流値を監視するこ
とを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明の実施の形
態1について図1乃至4を用いて説明する。図1は、本
発明による画像表示装置の一例として、PDPを用いた
画像表示装置の要部を示したブロック図である。図2
は、サステイン周波数変換テ−ブルに格納されたサステ
イン周波数の特性線、及び消費電力のプロファイルの一
例を示す図である。又、図3は、過電流値テ−ブルに格
納された過電流リミット値のプロファイルの一例を示す
図である。又、図4は、本実施の形態の効果の理解を助
けるための図である。
【0024】図1において、1は表示デバイスとしての
PDP、2は表示率検出手段、3はPDP1の輝度を設
定する輝度設定手段、4はサステイン周波数変換テ−ブ
ル、5は点灯/非点灯制御のタイミングを制御する手段
であるサステイン周波数決定手段、6は過電流検出手
段、7はPDP1を駆動するために必要な電圧を発生す
る電源部であり、11は過電流値テ−ブル、12は過電
流判定手段、13は駆動電圧発生手段、14は電流監視
手段である。
【0025】まず、表示画面の明るさに関する情報であ
る表示率について説明する。表示率の算出方法としては
様々なものが考えられるが、例えば、表示画面中の点灯
画素数の全画素数に対する割合として算出する方法、表
示画面中の幾つかの画素をサンプリングしてその平均階
調のフル階調に対する割合として算出する方法、従来例
のごとく、消費電力に比例する物理量として算出する方
法などが考えられる。
【0026】しかし、本実施の形態における表示率検出
手段2は、従来技術のように消費電力に基づくことな
く、表示画面の各画素における表示データに基づいて表
示率を検出する。具体的には、例えば、表示画面中の点
灯画素数の全画素数に対する割合(この場合、表示デー
タを点灯/非点灯の判別にのみ用いる。)を表示率とし
て検出したり、又は、表示画面中の幾つかの画素をサン
プリングしてその平均階調のフル階調に対する割合を表
示率として算出する。
【0027】さらに、例えば、表示画面の「各点灯画素
の表示データの全画素についての積分値」の「全画素が
フル階調で点灯している場合の表示データの積分値」に
対する割合を、表示率として算出しても良い。この場
合、表示率0%は表示画面の画素が全て非点灯である場
合を、表示率100%は表示画面の画素が全てフル階調
で点灯する場合を示す。したがって、この場合、算出さ
れた表示率に対して表示デバイスの消費電力は略比例関
係となる。
【0028】上記の積分により表示率を算出する場合に
ついて、以下に説明する。表示率検出手段2は、1表示
画面における表示率を、従来技術のように消費電力に基
づくことなく、表示画面の「各点灯画素の表示データの
全画素についての積分値」の「全画素がフル階調で点灯
している場合の表示データの積分値」に対する割合とし
て、積分計算により求める手段である。
【0029】例えば、8ビットのデ−タで640×48
0画素のPDPを駆動する場合を考えると、表示率10
0%というのは全ての画素、この場合640×480個
の画素がフル階調つまり255階調で表示される場合、
言い換えれば全ての画素の表示デ−タがFFh(hは1
6進表示を表す)である場合であり、1表示画面内の表
示デ−タの積分値は640×480×255となる。し
たがって、ある表示画面における表示率は、その表示画
面の表示デ−タの積分値の上記値(640×480×2
55)に対する比率で表される。
【0030】この結果得られた表示率によりサステイン
周波数変換テ−ブル4を参照し、サステイン周波数をサ
ステイン周波数決定手段5により決定する。そして該決
定されたサステイン周波数の情報がPDP1に送られ、
このサステイン周波数でPDP1が駆動される。ここ
で、サステイン周波数変換テ−ブル4には、0から10
0%の表示率に対してPDP1の消費電力が過大になら
ないようにサステイン周波数を決定するためのデ−タが
格納されている。
【0031】サステイン周波数変換テ−ブル4に格納さ
れるデ−タは、例えば図2に示すような表示率依存性を
持つ。図中、実線がサステイン周波数のプロファイルを
表す。表示率が0%からA%(但し、0≦A≦100)
に達するまではサステイン周波数は一定であり、この結
果、表示率が上がるにつれて消費電力が上昇していく。
一方、表示率がA%を超えると、消費電力の増加を抑え
るためにサステイン周波数を低下させて、消費電力をほ
ぼ一定に保つ。このようにして制御された消費電力のプ
ロファイルを一点鎖線にて図2に示している。
【0032】ここで、サステイン周波数について説明を
加える。サステイン周波数はフル階調表示をする時の点
灯タイミング(表示パルス)のト−タル数を規定する。
例えば、256階調表示を行う場合には、そのトータル
数を255のN倍(但し、Nは整数)に設定する。N=
4の場合を例にとって説明を続けると、フル階調表示さ
れる画素については4×255回の点灯タイミングの全
てにおいて画素の点灯が行われる。また、例えば50%
の階調で表示される画素については、4×255回の点
灯タイミング中の4×255×0.5回についてのみ画
素の点灯が行われる。
【0033】図2に示すように、表示率が0%からA%
に達するまでサステイン周波数が一定であるということ
は、点灯タイミングの上記ト−タル数が一定であるとい
うことであり、そのため、この間で表示率が増加すれ
ば、それにつれて点灯回数が増加し、この結果として消
費電力も増加する。
【0034】また、例えば点灯画素数が増加して表示率
がA%を超えると、消費電力が増加しないようにサステ
イン周波数を低くする。つまり、フル階調表示をする時
の点灯タイミングのト−タル数を例えば4×255回か
ら3×255回に下げる。この結果、例えばフル階調表
示をする画素の点灯回数は4×255回から3×255
回に、また、50%の階調で表示される画素の点灯回数
は4×255×0.5回から3×255×0.5回に、
それぞれ4分の3に減じられ、消費電力の増加が抑えら
れる。
【0035】過電流検出手段6には、図3に示すような
表示率依存性を有する過電流のリミット値が格納された
過電流値テ−ブル11が備えられており、表示率検出手
段2から与えられる表示率を過電流のリミット値に変換
する。そして、該リミット値と電源部7の電流監視手段
14から送られてくる電流デ−タとを過電流判定手段1
2にて比較し過電流を検出する。
【0036】上記電流監視手段14は、PDP1を流れ
るサステイン電流を監視し、過電流判定手段12に上記
電流デ−タを送る。過電流判定手段12は過電流値テ−
ブル11から送られてくるリミット値と上記電流デ−タ
とを比較し、異常電流と判断すると電源部7の駆動電圧
発生手段13をオフする。
【0037】サステイン電流は画素が点灯した時に流れ
る電流であり、PDP装置のような電流駆動型の表示装
置においては、装置としての消費電力は、ほぼサステイ
ン電流で決まる。そのため、このサステイン電流は、消
費電力と同じプロファイルを有することとなり、本実施
の形態においては、図2で示した消費電力と同じプロフ
ァイルを持つ。すなわち、表示率がA%に達するまでは
表示率の増加に伴ってサステイン電流も増加する。そし
て、表示率がA%を超えるとほぼ一定値を保つ。したが
って、このサステイン電流の異常検出(即ち、消費電力
の異常検出)も表示率に依存して行うことが必要とな
る。
【0038】このため、サステイン電流の異常(即ち、
消費電力の異常)を検出する過電流検出手段6は、例え
ば図3に示すようなプロファイルを有する表示率をパラ
メ−タとする過電流リミット値のデ−タテ−ブルを、記
憶手段である過電流値テ−ブル11中に持っており、こ
の表示率に対応したリミット値により異常電流の判定を
下す。
【0039】一般的には、異常電流の判定基準として表
示率が100%のときのサステイン電流値(即ち、表示
率がA%以上のときのサステイン電流値)を用いること
も考えられるが、PDP装置のような電流駆動型の表示
装置においては、表示率がA%を超える場合の電流値
と、表示率がA%未満(例えば、数%)のときの電流値
の差が大きいため、表示率がA%未満の場合には正常な
サステイン電流と異常電流との区別が判定しにくくな
る。つまり、表示率がA%未満の時に異常電流が流れて
も、表示率がA%以上の時の正常電流の範囲内と判断さ
れてしまい、過電流検出手段6が機能しないことが起こ
り得る。
【0040】これに対して、本実施の形態では、表示率
に対応したリミット値により異常電流の判定を下すこと
ができるため、表示率が低い場合においても的確な過電
流の検出が行え、不要な装置の破損を未然に防ぐことが
できる。
【0041】もちろん、過電流リミット値の表示率依存
性に関しては、図3に示した態様のみに限るものではな
く、表示率がA%〜100%に変化するにつれ徐々に増
加するようにしても、逆に減少させても良く、さらに、
表示率が0%〜A%においても、直線的に変化させる必
要はなく、緩やかに増加させるなどしてもかまわない。
【0042】本実施の形態における効果について、図4
を用いて、さらに詳細に説明する。表示率に依存せず一
定リミット値を用いて過電流制御をする従来の過電流制
御技術では、表示率がA%未満のときに、電流監視手段
14にて検出された電流値が、例えば表示率100%に
おける一定のリミット値以下で、かつ、当該表示率にお
ける過電流リミット値以上の範囲にある場合、即ち、図
4の斜線部の範囲では、その検出された電流が過電流で
あることを判別できず、電源をオフするなどの所望の制
御ができなかった。それに対し、本実施の形態において
は、図4の斜線部の範囲に相当する異常電流が流れた場
合にも、従来の過電流制御技術と異なり、図3に示すよ
うな表示率依存性を有する過電流リミット値を用いるこ
とで、異常電流の判定を下すことができる。
【0043】尚、例えば、駆動回路を複数個備えた画像
表示装置においては、その内の1個に異常が発生して、
該異常の発生した駆動回路に過電流(即ち、異常電流)
が流れた場合に、その電流値自体は装置全体からみれば
図4の斜線に示す範囲に入る場合であっても、当該異常
の発生した駆動回路を破損に至らしめる場合があり、こ
のような場合(即ち、図4の斜線に示す範囲の異常電流
が流れた場合)についても、正確な判定を下すことが必
要となる。そして、本実施の形態においては、その判定
が可能となり、装置の破損を未然に防ぐことができる。
【0044】上記実施の形態では、表示デバイスとして
PDPを用いた場合について説明をおこなったが、複数
の画素から構成され、これら各画素が所定時間内に複数
回点灯/非点灯するよう制御されることで、多階調の画
像表示を行う表示デバイスであればよく、例えばLED
を表示デバイスとして用いた場合においても、同様な効
果が得られることはいうまでもない。
【0045】
【発明の効果】本発明に係る画像表示装置は、複数の画
素から構成され、これら各画素が所定時間内に複数回点
灯することで、多階調の画像表示を行う表示デバイス
と、上記表示デバイスに表示される各画素の表示デ−タ
に基づいて表示率を検出する表示率検出手段と、上記表
示デバイスの消費電力を検出する消費電力検出手段と、
上記表示率検出手段により求められた表示率に応じて、
上記消費電力検出手段から出力される消費電力の異常の
判定を行う異常判定手段とを具備するので、消費電力と
は独立して求められた上記表示率に応じて、消費電力の
異常判定を行う。そのため、表示率が低い場合において
も消費電力の異常を的確に判断できる。よって、電源オ
フ等の適切な処置が迅速に行え、装置の破損を防ぐこと
が可能となる。
【0046】又、表示率検出手段は、表示デバイスに表
示される複数の画素の表示デ−タを積分することにより
表示率を算出することを特徴とするので、算出された表
示率に対して表示デバイスの消費電力は略比例関係とな
る。そのため、上記表示率に応じて消費電力の異常判定
を行うことにより、表示率が低い場合においても消費電
力の異常をさらに的確に判断できる。よって、電源オフ
等の適切な処置がさらに迅速に行え、装置の破損の防止
効果がさらに高まる。
【0047】又、異常判定手段は、表示率検出手段によ
り求められた表示率が所定の表示率よりも低いときに
は、当該所定の表示率に対応するリミット値よりも低い
リミット値を用いて、消費電力の異常の判定を行うこと
を特徴とするので、表示率が上記所定の表示率より低い
ときにも、消費電力の異常を的確に判断できる。そのた
め、電源オフ等の適切な処置が迅速に行え、装置の破損
を防ぐことが可能となる。
【0048】又、異常判定手段は、表示率検出手段によ
り求められた表示率が所定の表示率よりも低いときに
は、上記表示率検出手段により求められた表示率の単調
増加関数として表されるリミット値を用いて、消費電力
の異常の判定を行うことを特徴とするので、表示率に応
じた消費電力の異常判定を、上記表示率の単調増加関数
で表されるリミット値を用いて容易に行うことができ
る。そのため、表示率が低い場合においても消費電力の
異常を的確に判断できる。よって、電源オフ等の処置が
迅速に行え、装置の破損を防ぐことが可能となる。
【0049】また、異常判定手段は、表示率に応じたリ
ミット値を格納する記憶手段を具備するので、表示率に
応じた消費電力の異常判定を、上記格納されたリミット
値を用いて容易に行うことができる。そのため、表示率
が低い場合においても消費電力の異常を的確に判断でき
る。よって、電源オフ等の処置が迅速に行え、装置の破
損を防ぐことが可能となる。
【0050】また、消費電力検出手段は、表示デバイス
の各画素の点灯回数に応じて変化する電流値を監視する
ので、その監視されている電流値に基づき、容易に消費
電力を検出できる。そのため、表示率が低い場合におい
ても消費電力の異常を的確に判断できる。よって、電源
オフ等の処置が迅速に行え、装置の破損を防ぐことが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像表示装置の一実施の形態を
示すブロック図である。
【図2】 本発明に係る画像表示装置の一実施の形態に
おける、サステイン周波数変換テ−ブルに格納されたサ
ステイン周波数の特性線の一例を示す図である。
【図3】 本発明に係る画像表示装置一実施の形態にお
ける、過電流値テ−ブルに格納された過電流リミット値
の表示率依存性の一例を示す図である。
【図4】 本発明に係る画像表示装置一実施の形態にお
ける効果を説明する図である。
【図5】 従来の画像表示装置の構成例を示したブロッ
ク図である。
【図6】 従来の画像表示装置における階調表示の方法
を示す図である。
【図7】 従来の画像表示装置の他の構成例を示したブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 プラズマディスプレイパネル(表示デバイス)、2
表示率検出手段、 3 輝度設定手段、4 サステイ
ン周波数変換テ−ブル、 5 サステイン周波数決定手
段、6 過電流検出手段(異常判定手段)、 7 電源
部、11 過電流値テーブル(記憶手段)、 12 過
電流判定手段、13 駆動電圧発生手段、 14 電流
監視手段(消費電力検出手段)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素から構成され、これら各画素
    が所定時間内に複数回点灯することで、多階調の画像表
    示を行う表示デバイスと、 上記表示デバイスに表示される画素の表示デ−タに基づ
    いて表示率を検出する表示率検出手段と、 上記表示デバイスの消費電力を検出する消費電力検出手
    段と、 上記表示率検出手段により求められた表示率に応じて、
    上記消費電力検出手段から出力される消費電力の異常の
    判定を行う異常判定手段とを備えた画像表示装置。
  2. 【請求項2】 表示率検出手段は、表示デバイスに表示
    される複数の画素の表示デ−タを積分することにより表
    示率を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像
    表示装置。
  3. 【請求項3】 異常判定手段は、表示率検出手段により
    求められた表示率が所定の表示率よりも低いときには、
    当該所定の表示率に対応するリミット値よりも低いリミ
    ット値を用いて、消費電力の異常の判定を行うことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 異常判定手段は、表示率検出手段により
    求められた表示率が所定の表示率よりも低いときには、
    上記表示率検出手段により求められた表示率の単調増加
    関数として表されるリミット値を用いて、消費電力の異
    常の判定を行うことを特徴とする請求項3に記載の画像
    表示装置。
  5. 【請求項5】 異常判定手段は、表示率に応じたリミッ
    ト値を格納する記憶手段を備えたことを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 消費電力検出手段は、表示デバイスの各
    画素の点灯回数に応じて変化する電流値を監視すること
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画
    像表示装置。
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