JP3125264B2 - 鉄筋用スペーサー - Google Patents
鉄筋用スペーサーInfo
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- JP3125264B2 JP3125264B2 JP07352606A JP35260695A JP3125264B2 JP 3125264 B2 JP3125264 B2 JP 3125264B2 JP 07352606 A JP07352606 A JP 07352606A JP 35260695 A JP35260695 A JP 35260695A JP 3125264 B2 JP3125264 B2 JP 3125264B2
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- Japan
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート板を
成型するコンクリート成形型枠内において配筋する鉄筋
を支持するために用いられる鉄筋用スペーサーに関す
る。
成型するコンクリート成形型枠内において配筋する鉄筋
を支持するために用いられる鉄筋用スペーサーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンクリート板の鉄筋を支持するスペー
サーには鉄筋の種類に合せて各種のものが提案され実用
化されているが、その多くはプラスチックを材料に単体
として成形されているのが普通である。従って、従来の
スペーサーは配筋する鉄筋の種類に合せて、また配筋位
置に合せる等異なる条件にそれぞれ対応させて個々に成
形し、品揃えされている。しかし、知られる様にコンク
リート板は多種に亘り、大きさ、板厚の異いもさること
ながら、配筋位置もまちまちであることからその種類は
多く、これに併せて成型金型も多数用意しなければなら
ないものとなっている。
サーには鉄筋の種類に合せて各種のものが提案され実用
化されているが、その多くはプラスチックを材料に単体
として成形されているのが普通である。従って、従来の
スペーサーは配筋する鉄筋の種類に合せて、また配筋位
置に合せる等異なる条件にそれぞれ対応させて個々に成
形し、品揃えされている。しかし、知られる様にコンク
リート板は多種に亘り、大きさ、板厚の異いもさること
ながら、配筋位置もまちまちであることからその種類は
多く、これに併せて成型金型も多数用意しなければなら
ないものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述したよう
に成形するPCコンクリート板に合せて多種に亘って異
なるスペーサーを準備,保管しておかなくてはならない
不便と、これらのスペーサーを製造するため数多くの成
型金型を準備しなければならない不都合に鑑み、これを
改善する目的で開発されたもので、その主たる目的は従
来単体として成形されているスペーサーの構成体を分割
し、各構成部分を個別に形成して、これを選択的に組合
せて少数種の構成体から多種類のスペーサーを作り出せ
るようにした鉄筋用スペーサーを提供しようとするもの
である。
に成形するPCコンクリート板に合せて多種に亘って異
なるスペーサーを準備,保管しておかなくてはならない
不便と、これらのスペーサーを製造するため数多くの成
型金型を準備しなければならない不都合に鑑み、これを
改善する目的で開発されたもので、その主たる目的は従
来単体として成形されているスペーサーの構成体を分割
し、各構成部分を個別に形成して、これを選択的に組合
せて少数種の構成体から多種類のスペーサーを作り出せ
るようにした鉄筋用スペーサーを提供しようとするもの
である。
【0004】また本発明は上記分割し個別に成形される
構成体に対して個別の識別標識を付すことによってスペ
ーサーの違いを簡単に見分けられるようにして使用間違
いによる不良コンクリート板の製造を未然に防止できる
ようにした鉄筋用スペーサーを提供しようとするもので
ある。
構成体に対して個別の識別標識を付すことによってスペ
ーサーの違いを簡単に見分けられるようにして使用間違
いによる不良コンクリート板の製造を未然に防止できる
ようにした鉄筋用スペーサーを提供しようとするもので
ある。
【0005】ことに従来使用されているスペーサーはコ
ンクリート板の製造者において形状を揃えた異なる大き
さのものを複数用意して使い分けていることが多く、こ
のため混同して適正なスペーサーの使用を誤り、設計通
りの配筋がなされないコンクリート板を製造してしまう
間違があった。この問題はスペーサーにも原因がある
が、熟練作業員が不足することにも原因があり、誤った
スペーサーを見分けられずにコンクリート板中に埋設使
用し、不良品を製造してしまうことによっている。
ンクリート板の製造者において形状を揃えた異なる大き
さのものを複数用意して使い分けていることが多く、こ
のため混同して適正なスペーサーの使用を誤り、設計通
りの配筋がなされないコンクリート板を製造してしまう
間違があった。この問題はスペーサーにも原因がある
が、熟練作業員が不足することにも原因があり、誤った
スペーサーを見分けられずにコンクリート板中に埋設使
用し、不良品を製造してしまうことによっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題を解
決するため、スペーサーの構成体を複数に分割し、スペ
ーサーの部分となる各構成体相互を連結組合せることに
よって多数種のスペーサーを提供できるようにしたこと
にある。また一方、本発明は上記各構成体につき、それ
ぞれ識別標識を付すことによって異なるスペーサーを簡
単に見分けられるようにしたことにあり、上記識別標識
として形状の特定、或いは識別着色を付すことによって
行うようにしたスペーサーを提供することにある。
決するため、スペーサーの構成体を複数に分割し、スペ
ーサーの部分となる各構成体相互を連結組合せることに
よって多数種のスペーサーを提供できるようにしたこと
にある。また一方、本発明は上記各構成体につき、それ
ぞれ識別標識を付すことによって異なるスペーサーを簡
単に見分けられるようにしたことにあり、上記識別標識
として形状の特定、或いは識別着色を付すことによって
行うようにしたスペーサーを提供することにある。
【0007】更に本発明を詳述すると、その特徴とする
ところは、 スペーサーを胴部と脚部に分割成形し、前
記胴部の上部には鉄筋を支持する断面U字形の溝をなす
支持部を形成すると共に、前記胴部の下部と前記脚部の
上部には相互に連結結合する係止片と係止部からなる連
結部を形成して該連結部の連結により前記胴部と脚部と
の組合せを選択自由にして任意異なるスぺーサーに組立
られるようにしてなる鉄筋用スペーサーを提供すること
にある。
ところは、 スペーサーを胴部と脚部に分割成形し、前
記胴部の上部には鉄筋を支持する断面U字形の溝をなす
支持部を形成すると共に、前記胴部の下部と前記脚部の
上部には相互に連結結合する係止片と係止部からなる連
結部を形成して該連結部の連結により前記胴部と脚部と
の組合せを選択自由にして任意異なるスぺーサーに組立
られるようにしてなる鉄筋用スペーサーを提供すること
にある。
【0008】また本発明は前記胴部の下部には係止爪を
有した係止片からなる連結部を形成し、他方脚部の上部
には前記係止片を掛け止める係止部からなる連結部を形
成して該両連結部を結合させることにより前記胴部と脚
部とを一つに組合せてなる鉄筋用スペーサーを提供する
ことにある。
有した係止片からなる連結部を形成し、他方脚部の上部
には前記係止片を掛け止める係止部からなる連結部を形
成して該両連結部を結合させることにより前記胴部と脚
部とを一つに組合せてなる鉄筋用スペーサーを提供する
ことにある。
【0009】また本発明は前記脚部の上部には嵌合枠部
を形成し、胴部との連結時に該胴部の下部を前記脚部の
嵌合枠部に嵌め入れ結合してなる鉄筋用スペーサーを提
供することにある。
を形成し、胴部との連結時に該胴部の下部を前記脚部の
嵌合枠部に嵌め入れ結合してなる鉄筋用スペーサーを提
供することにある。
【0010】また本発明は前記胴部の上部に形成される
断面U字形の溝をなす鉄筋の支持部は水平方向に直交状
に形成すると共に、該2つの支持部は支持する鉄筋の直
径より大きな段差をもつ異なる深さに形成してなる鉄筋
用スペーサーを提供することにある。
断面U字形の溝をなす鉄筋の支持部は水平方向に直交状
に形成すると共に、該2つの支持部は支持する鉄筋の直
径より大きな段差をもつ異なる深さに形成してなる鉄筋
用スペーサーを提供することにある。
【0011】そしてまた本発明は前記胴部と脚部にはそ
れぞれ識別用標識を施し、胴部と脚部の組合せを識別可
能にしてなる鉄筋用スペーサーを提供すると共に、また
前記胴部と脚部に施される識別用標識は着色標識である
鉄筋用スペーサーを提供すること、そして更に前記着色
標識は胴部と脚部において異なることを特徴とする鉄筋
用スペーサーを提供することにある。
れぞれ識別用標識を施し、胴部と脚部の組合せを識別可
能にしてなる鉄筋用スペーサーを提供すると共に、また
前記胴部と脚部に施される識別用標識は着色標識である
鉄筋用スペーサーを提供すること、そして更に前記着色
標識は胴部と脚部において異なることを特徴とする鉄筋
用スペーサーを提供することにある。
【0012】また本発明は前記胴部と脚部は共に角筒形
に形成して前記胴部の相対向する壁部の上端に切込みを
設け、鉄筋の支持部を形成する一方、前記脚部には各壁
部の下端から縦の切込みを設けて脚を形成してなる鉄筋
用スペーサーを提供することにある。
に形成して前記胴部の相対向する壁部の上端に切込みを
設け、鉄筋の支持部を形成する一方、前記脚部には各壁
部の下端から縦の切込みを設けて脚を形成してなる鉄筋
用スペーサーを提供することにある。
【0013】また本発明は前記胴部は角筒形に形成し、
脚部は円筒形に形成してなる鉄筋用スペーサーを提供す
ること、更にはこれとは逆に前記胴部は円筒形に形成
し、脚部は角筒形に形成してなる鉄筋用スペーサーを提
供することにある。次に、本発明を図示する実施例に基
づき詳述し、その特徴とするところを明らかにする。
脚部は円筒形に形成してなる鉄筋用スペーサーを提供す
ること、更にはこれとは逆に前記胴部は円筒形に形成
し、脚部は角筒形に形成してなる鉄筋用スペーサーを提
供することにある。次に、本発明を図示する実施例に基
づき詳述し、その特徴とするところを明らかにする。
【0014】
【実施の形態】図1は本発明に係る鉄筋用スペーサーの
実施例を示す分解斜視図であり、図2は使用状態を示す
中央縦断正面図である。図面において1はスペーサーの
一部を構成する胴部で、2はこの胴部に連結される他の
構成部分となる脚部である。
実施例を示す分解斜視図であり、図2は使用状態を示す
中央縦断正面図である。図面において1はスペーサーの
一部を構成する胴部で、2はこの胴部に連結される他の
構成部分となる脚部である。
【0015】ここに示す胴部1と脚部2はプラスチック
を材料に個別に成形されたものであり、胴部は正方形の
角筒形に形成し、その4つの壁部のうち相対向する2つ
の壁部1a,1bの各上縁には浅く弧状に切欠いて溝形
とする鉄筋Aの支持部3,3を設け、他方の相対向する
2つの壁部1c,1dの上縁には上記支持部3,3より
深く切欠いてU字形に形成する鉄筋Bの支持部4,4を
設けている。
を材料に個別に成形されたものであり、胴部は正方形の
角筒形に形成し、その4つの壁部のうち相対向する2つ
の壁部1a,1bの各上縁には浅く弧状に切欠いて溝形
とする鉄筋Aの支持部3,3を設け、他方の相対向する
2つの壁部1c,1dの上縁には上記支持部3,3より
深く切欠いてU字形に形成する鉄筋Bの支持部4,4を
設けている。
【0016】その一方、壁部1a,1bの各下縁からは
連結部となる先端の内面側に係止爪5を設ける係止片6
をそれぞれ垂設し、他方の壁部1c,1dの下縁からは
ガイド用突片7を垂設している。
連結部となる先端の内面側に係止爪5を設ける係止片6
をそれぞれ垂設し、他方の壁部1c,1dの下縁からは
ガイド用突片7を垂設している。
【0017】胴部1の前記支持部3,3,4,4はコン
クリート板成形に際し、成形型枠内において配筋する鉄
筋A,Bを受け入れ支持するもので、この実施例では交
錯状に配筋される鉄筋の交錯部分において縦横の鉄筋を
同時に支持する場合のものについて示している。尚、図
示するように縦横の鉄筋A,Bを無理なく確実に支持す
るため支持部3と4は鉄筋の太さ分の段差を設けて形成
してある。
クリート板成形に際し、成形型枠内において配筋する鉄
筋A,Bを受け入れ支持するもので、この実施例では交
錯状に配筋される鉄筋の交錯部分において縦横の鉄筋を
同時に支持する場合のものについて示している。尚、図
示するように縦横の鉄筋A,Bを無理なく確実に支持す
るため支持部3と4は鉄筋の太さ分の段差を設けて形成
してある。
【0018】脚部2は胴部1の形状に揃えて断面正方形
の角筒形に形成してあり、上端に近い内周に上板8を棚
設し、この上板8によって上部に矩形の嵌合枠部9を形
成している。そして、上記上板8の4辺の各中央部には
辺に沿ってスリット状の切欠きを形成して連結部となる
係止部10を設けている。一方、脚部を構成する4つの
壁部のそれぞれには下縁中央部から縦に切込み11を設
けて壁部のコーナー部分に4本の脚12を設けるように
してある。
の角筒形に形成してあり、上端に近い内周に上板8を棚
設し、この上板8によって上部に矩形の嵌合枠部9を形
成している。そして、上記上板8の4辺の各中央部には
辺に沿ってスリット状の切欠きを形成して連結部となる
係止部10を設けている。一方、脚部を構成する4つの
壁部のそれぞれには下縁中央部から縦に切込み11を設
けて壁部のコーナー部分に4本の脚12を設けるように
してある。
【0019】本発明スペーサーは上述の如く胴部1と脚
部2に分割成形されるが、使用に際しては胴部の下端と
脚部の上端を衝き合せ、この実施例では脚部の上部に形
成する嵌合枠部9に胴部の下端を嵌め入れると共に、連
結部たる係止片6と突片7をそれぞれ脚部の連結部であ
る係止部10に突き入れ、係止片に設ける係止爪5を係
止部10の縁に掛け止めることにより両者を一体に結合
させ使用に供することになる。
部2に分割成形されるが、使用に際しては胴部の下端と
脚部の上端を衝き合せ、この実施例では脚部の上部に形
成する嵌合枠部9に胴部の下端を嵌め入れると共に、連
結部たる係止片6と突片7をそれぞれ脚部の連結部であ
る係止部10に突き入れ、係止片に設ける係止爪5を係
止部10の縁に掛け止めることにより両者を一体に結合
させ使用に供することになる。
【0020】この胴部1と脚部2の結合において前記突
片7は係止片の係合を補助し、安定的な結合を与える
が、更に嵌合枠部9は胴部下端を受け入れることによっ
て確実な結合を果たすことになる。尚、この実施例では
係止片6に爪5を形成したが、省略して係止部10に対
する嵌め合せを堅くして爪の掛け止めに代えてもよい。
片7は係止片の係合を補助し、安定的な結合を与える
が、更に嵌合枠部9は胴部下端を受け入れることによっ
て確実な結合を果たすことになる。尚、この実施例では
係止片6に爪5を形成したが、省略して係止部10に対
する嵌め合せを堅くして爪の掛け止めに代えてもよい。
【0021】図3、図4は本発明の第2の実施例を示し
たものである。この実施例は図1、図2に示す前記第1
の実施例に比較して明らかな様に胴部21の高さを高く
し、脚部22の高さを低くしたことに大きな違いがあ
る。また脚部22についてその上端部の嵌合枠部9を省
略したことに違いがある。しかし、ここに示すスペーサ
ーは胴部21の断面形状を第1実施例の胴部1と同一の
正方形角筒形にして、その下端部に設ける係止片6も突
片7も同一にしている。勿論上端部に設ける鉄筋の支持
部3,4も同じである。
たものである。この実施例は図1、図2に示す前記第1
の実施例に比較して明らかな様に胴部21の高さを高く
し、脚部22の高さを低くしたことに大きな違いがあ
る。また脚部22についてその上端部の嵌合枠部9を省
略したことに違いがある。しかし、ここに示すスペーサ
ーは胴部21の断面形状を第1実施例の胴部1と同一の
正方形角筒形にして、その下端部に設ける係止片6も突
片7も同一にしている。勿論上端部に設ける鉄筋の支持
部3,4も同じである。
【0022】一方、脚部22は嵌合枠部9を外し、脚1
2の高さを低くしたことにおいて第1実施例と相違し、
断面形状を正方形の角筒形にしたこと、そして、上板8
に同一形状の係止部10を形成することにおいても一致
させてある。
2の高さを低くしたことにおいて第1実施例と相違し、
断面形状を正方形の角筒形にしたこと、そして、上板8
に同一形状の係止部10を形成することにおいても一致
させてある。
【0023】この第1実施例と第2実施例の共通性は相
互の互換性を確保するためであり、胴部21と脚部22
の結合は全く同様に行われ使用に供せられる。この第2
の実施例におけるスペーサーは胴部21と脚部22を組
合せたとき、第1の実施例のスペーサーより低いスペー
サーとなるが、互換性を活用して胴部1と脚部22を組
合せると更に低いスペーサーとなり、また背の高い胴部
21と同じく背の高い脚部2とを組合せ結合させると更
に高いスペーサーが得られることになる。
互の互換性を確保するためであり、胴部21と脚部22
の結合は全く同様に行われ使用に供せられる。この第2
の実施例におけるスペーサーは胴部21と脚部22を組
合せたとき、第1の実施例のスペーサーより低いスペー
サーとなるが、互換性を活用して胴部1と脚部22を組
合せると更に低いスペーサーとなり、また背の高い胴部
21と同じく背の高い脚部2とを組合せ結合させると更
に高いスペーサーが得られることになる。
【0024】図5、図6は本発明の第3の実施例を示す
ものである。この実施例における胴部31は第1の実施
例における胴部1と同様に背の低い角筒形からなるが、
ここにおいて相違するのは脚部32の断面形状が円筒形
であること、そして胴部31の下部に設けられる係止片
33が外向きの係止爪34をもち、またこれに合せて脚
部32の上板8に形成される係止部35が板の中央を正
方形状に切欠く角穴の縁になっていることである。
ものである。この実施例における胴部31は第1の実施
例における胴部1と同様に背の低い角筒形からなるが、
ここにおいて相違するのは脚部32の断面形状が円筒形
であること、そして胴部31の下部に設けられる係止片
33が外向きの係止爪34をもち、またこれに合せて脚
部32の上板8に形成される係止部35が板の中央を正
方形状に切欠く角穴の縁になっていることである。
【0025】この第3の実施例におけるスペーサーは胴
部と脚部の形状を角筒形と円筒形に違えたことにあり、
これによって係止片と係止部を共通させた他の断面形状
の胴部,脚部と組合せて異なる高さのスペーサーに、ま
た形状の異なるスペーサーに編成することができるもの
となっている。
部と脚部の形状を角筒形と円筒形に違えたことにあり、
これによって係止片と係止部を共通させた他の断面形状
の胴部,脚部と組合せて異なる高さのスペーサーに、ま
た形状の異なるスペーサーに編成することができるもの
となっている。
【0026】以上本発明を実施例に従って説明したが、
本発明スペーサーは構成体を分割して胴部と脚部の様に
複数の構成部分にし、且つ各構成部分には共通する係止
片、係止部となる連結手段を備えることから高さを異に
する、或いは外形を異にする複数個の胴部及び脚部を用
意することによって互換性を利用して多数種のスペーサ
ーを組立形成することができることになる。従って、例
えば脚部を同一にして胴部を異なる高さのものを複数用
意すると類型化することができ、これらを選択的に簡単
に使用することができることになる。また一方胴部及び
脚部につき数種類の異なる形状を用意することによって
高さの異なるスペーサーを個別化し、簡単に見分けられ
るものとすることができる。
本発明スペーサーは構成体を分割して胴部と脚部の様に
複数の構成部分にし、且つ各構成部分には共通する係止
片、係止部となる連結手段を備えることから高さを異に
する、或いは外形を異にする複数個の胴部及び脚部を用
意することによって互換性を利用して多数種のスペーサ
ーを組立形成することができることになる。従って、例
えば脚部を同一にして胴部を異なる高さのものを複数用
意すると類型化することができ、これらを選択的に簡単
に使用することができることになる。また一方胴部及び
脚部につき数種類の異なる形状を用意することによって
高さの異なるスペーサーを個別化し、簡単に見分けられ
るものとすることができる。
【0027】また本発明に係るスペーサーは上記形状を
異にする外、各構成部分につき、またその高さの違いに
従って異なる着色を施し色分けすることによって組合せ
を変えて個々高さを異にしたスペーサーを簡単に識別す
ることができるものとなる。尚、各実施例において脚部
の脚下端に設ける小突起13はコンクリート板の表面に
脚の下端が露出するのを防止するための突起である。
異にする外、各構成部分につき、またその高さの違いに
従って異なる着色を施し色分けすることによって組合せ
を変えて個々高さを異にしたスペーサーを簡単に識別す
ることができるものとなる。尚、各実施例において脚部
の脚下端に設ける小突起13はコンクリート板の表面に
脚の下端が露出するのを防止するための突起である。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記説明の如く構成され、使用
されることから、小数種の胴部と脚部を形成することに
よって多くの異なる大きさのスペーサーを簡単に得られ
ると共に、例えば胴部を同一にして脚部を変え、或いは
逆に胴部を変えて脚部を同一にすることによって同一タ
イプに係る高さの異なる複数種のスペーサーを得ること
も可能であり、また多種類のスペーサーを揃える上で製
造上も、そして管理上も、また経済上極めて有利であ
る。
されることから、小数種の胴部と脚部を形成することに
よって多くの異なる大きさのスペーサーを簡単に得られ
ると共に、例えば胴部を同一にして脚部を変え、或いは
逆に胴部を変えて脚部を同一にすることによって同一タ
イプに係る高さの異なる複数種のスペーサーを得ること
も可能であり、また多種類のスペーサーを揃える上で製
造上も、そして管理上も、また経済上極めて有利であ
る。
【0029】また本発明は、高さ、形状の変化によって
少種類の構成体から多種類のスペーサーを得られると同
時に、胴部或いは脚部に高さの異なりに従った異なる着
色を施すことによって簡単に種類を識別することができ
ることから使用時に間違えることがなく、また間違って
使用した場合にも発見が容易であることから不良品の発
生を未然に防止できる利点がある。勿論、着色による特
定は分かり易く、また統一し易いことから熟練作業員に
よらなくとも簡単に取扱える利点があり製造管理上有利
である。
少種類の構成体から多種類のスペーサーを得られると同
時に、胴部或いは脚部に高さの異なりに従った異なる着
色を施すことによって簡単に種類を識別することができ
ることから使用時に間違えることがなく、また間違って
使用した場合にも発見が容易であることから不良品の発
生を未然に防止できる利点がある。勿論、着色による特
定は分かり易く、また統一し易いことから熟練作業員に
よらなくとも簡単に取扱える利点があり製造管理上有利
である。
【図1】第1の実施例を示す本発明に係るスペーサーの
分解斜視図。
分解斜視図。
【図2】使用状態を示す中央縦断正面図。
【図3】第2の実施例における本発明に係るスペーサー
の分解斜視図。
の分解斜視図。
【図4】使用状態を示す中央縦断正面図。
【図5】第3の実施例を示す本発明に係るスペーサーの
分解斜視図。
分解斜視図。
【図6】使用状態を示す中央縦断正面図。
1,21,31 胴部 1a,1b,1c,1d 胴部の壁部 2,22,32 脚部 3,4 支持部 5 係止爪 6 一方の連結部たる係止片 10,35 他方の連結部たる係合部 12 脚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 23/02 E04C 5/18 104
Claims (10)
- 【請求項1】 スペーサーを胴部と脚部に分割成形し、
前記胴部の上部には鉄筋を支持する断面U字形の溝をな
す支持部を形成すると共に、前記胴部の下部と前記脚部
の上部には相互に連結結合する係止片と係止部からなる
連結部を形成して該連結部の連結により前記胴部と脚部
との組合せを選択自由にして任意異なるスぺーサーに組
立られるようにしてなる鉄筋用スペーサー。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、胴部の下部に
は係止爪を有した係止片からなる連結部を形成し、他方
脚部の上部には前記係止片を掛け止める係止部からなる
連結部を形成して該両連結部を結合させることにより前
記胴部と脚部とを一つに組合せるようにしてなる鉄筋用
スペーサー。 - 【請求項3】 請求項1又は2の記載において、脚部の
上部には嵌合枠部を形成し、胴部との連結時に該胴部の
下部を前記脚部の嵌合枠部に嵌め入れ結合してなる鉄筋
用スペーサー。 - 【請求項4】 請求項1の記載において、胴部の上部に
形成される断面U字形の溝をなす鉄筋の支持部は水平方
向に直交状に形成すると共に、該2つの支持部は支持す
る鉄筋の直径より大きな段差をもって異なる深さに形成
してなる鉄筋用スペーサー。 - 【請求項5】 請求項1の記載において、胴部と脚部に
はそれぞれ識別用標識を施し、胴部と脚部の組合せを識
別可能にしてなる鉄筋用スペーサー。 - 【請求項6】 請求項5の記載において、胴部と脚部に
施される識別用標識は着色標識であることを特徴とする
鉄筋用スペーサー。 - 【請求項7】 請求項6の記載において、着色標識は胴
部と脚部において異なるものであることを特徴とする鉄
筋用スペーサー。 - 【請求項8】 請求項1の記載において、胴部と脚部は
共に角筒形に形成し、前記胴部の相対向する壁部の上端
にそれぞれ切込みを設けて鉄筋の支持部を形成する一
方、前記脚部には各壁部の下端から縦の切込みを設けて
脚を形成してなる鉄筋用スペーサー。 - 【請求項9】 請求項1の記載において、胴部は角筒形
に形成し、脚部は円筒形に形成してなることを特徴とし
た鉄筋用スペーサー。 - 【請求項10】 請求項1の記載において、胴部は円筒
形に形成し、脚部は角筒形に形成してなることを特徴と
した鉄筋用スペーサー。
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- 1995-12-29 JP JP07352606A patent/JP3125264B2/ja not_active Expired - Fee Related
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