JP2006070616A - コンクリートスラブの施工方法ならびにコンクリートスラブ用の埋込体および鉄筋支持具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 鉄筋コンクリートスラブ内に軽量材でなる埋込体10を埋め込むことで軽量化されたスラブを形成するに際し、型枠板11に固定した基台21の上面に開口した取付孔に支柱を差し込み該取付孔に係止させることで支柱体22を基台に固定できる鉄筋支持具20を用いて、下端主筋12及び上端主筋14を縦横に配筋し、これら主筋で区画された空間内に、平坦な上面を有する直方体状の埋込体を配置し、該埋込体の下面の溝部に下補助筋13を嵌合させた状態で、上端主筋と平行に上補助筋16を配筋し該上補助筋で埋込体の上面を下方に押圧し、その後に、型枠板の内側にコンクリートCmを打設することを特徴とする。
【選択図】図23
Description
例えば、特許文献1には、このようなコンクリートスラブの施工方法において、埋込体を所定位置にセットした後にコンクリートを打設する際に、埋込体を確実に定位置に保持することを企図した構成が開示されている。
また、従来では、埋込体の色は、例えばサイズ等が異なることによる種類の違いに拘わらず白一色であり、施工仕様と異なる種類の埋込体が施工現場に供給されても、一見しただけでは見分けが付き難く、誤った埋込体がセットされてしまう恐れもある。
尚、このように施工仕様と異なる種類のものが施工現場に供給されても、一見しただけでは見分けが付き難いのは、前述の鉄筋支持具の場合も同様であった。
a)コンクリートに比し軽量な材料で形成されコンクリートスラブ内に埋設される埋込体であって、全体形状が実質的に直方体状に形成され、実質的に平坦な上面を有すると共に、上記コンクリートスラブ内の下部に配筋される下補助筋を嵌合させる嵌合溝部を下面部に備えた埋込体を用意する埋込体用意ステップと、
b)上記コンクリートスラブ内の上部および下部にそれぞれ配筋される上端主筋および下端主筋を支持する鉄筋支持具であって、型枠板に形成された貫通孔を挿通するネジ部材によって上記型枠板に固定される基台と、該基台に設けられ上記下端主筋を所定高さに支持する下端主筋支持部と、上記基台の上面に開口した取付孔に差し込んで基台に固定され該基台の上面に対し略垂直上方へ延びる所定間隔を隔てた一対の支柱を有する支柱体と、上記一対の支柱の上部を結合して形成され上記上端主筋を所定高さに支持する上端主筋支持部と、上記支柱体の比較的下部に設けられ該支柱体を上記基台に固定した状態で上記下端主筋の上方への移動を規制する規制片と、を備えた鉄筋支持具を用意する鉄筋支持具用意ステップと、
c)上記型枠板の内側で上記貫通孔に対応する部位に上記鉄筋支持具の基台を位置決めし、ネジ部材により上記基台を上記型枠板の内側に固定する基台固定ステップと、
上記基台の下端主筋支持部に支持されるように、複数の下端主筋を縦横に配筋する下端主筋配筋ステップと、
d)上記縦横の何れか一方向において、互いに平行な下端主筋どうしの間に、当該下端主筋と平行に下補助筋を配筋する下補助筋配筋ステップと、
e)上記鉄筋支持具の上記支柱体を上記基台の上面に開口した取付孔に差し込み該取付孔に係止させることで、上記支柱体を上記基台に固定する支柱体固定ステップと、
f)上記支柱体の上記上端主筋支持部に支持されるように、複数の上端主筋を所定高さ位置において縦横に配筋する上端主筋配筋ステップと、
g)上記支柱体の上記上端主筋支持部に支持された上記上端主筋を、上記支柱体の上記規制片で上方への移動が規制された上記下端主筋に対し、上下方向について拘束する上端主筋拘束ステップと、
h)上記複数の上端主筋と下端主筋とで区画された各空間内に上記埋込体を位置させ、該埋込体の下面部に形成した上記嵌合溝部に上記下補助筋を嵌合させる埋込体セットステップと、
i)上記縦横の何れか一方向において、互いに平行な上端主筋どうしの間に、当該上端主筋と平行に上補助筋を配筋し、該上補助筋で上記埋込体の上面を下方に押圧する上補助筋配筋ステップと、
j)該上補助筋配筋ステップの後に、上記型枠板の内側にコンクリートを打設するコンクリート打設ステップ。
また、コンクリートスラブ内の上部および下部にそれぞれ配筋される上端主筋および下端主筋を支持する鉄筋支持具について、基台の上面に対し略垂直上方へ延びる所定間隔を隔てた一対の支柱を有する支柱体は、上記基台の上面に開口した取付孔に差し込み該取付孔に係止させることで基台に固定されるので、従来のように、両支柱間に固着された水平桟および略L字形の掛止具は不要であり、部品点数を削減することができる。このように、略L字形の掛止具が不要であるので、支柱体を基台に対して固定した状態で、従来のように、略L字形の上記掛止具の上端部分が略水平方向に突き出て、その周辺で作業を行う作業者の作業性に悪影響を及ぼす恐れもなく、コンクリート打設時に、浮力によって掛止具の突き出た上端部分が折損する恐れもない。
更に、鉄筋支持具には、支柱体の比較的下部に設けられ、該支柱体を基台に固定した状態で、基台の下端主筋支持部に支持された下端主筋の上方への移動を規制する規制片が設けられており、基台に固定された支柱体の上端主筋支持部に支持された上端主筋は、上記支柱体の規制片で上方への移動が規制された下端主筋に対し、上下方向について拘束される(上端主筋拘束ステップ)。従って、従来のように、上端主筋を支柱体の支持部に固定するために、2本の支柱の一方を他方に比してかなり長く設定しておく必要はなく、上端主筋の固定作業を終えるまで、長い方の支柱の上方に突き出た部分が、その周辺で作業を行う作業者の作業性に悪影響を及ぼすことを心配する必要もない。
更に、鉄筋支持具には、支柱体の比較的下部に設けられ、該支柱体を基台に固定した状態で、基台の下側鉄筋支持部に支持された下側鉄筋の上方への移動を規制する規制片が設けられており、基台に固定された支柱体の上側鉄筋支持部に支持された上側鉄筋を、上記支柱体の規制片で上方への移動が規制された下側鉄筋に対し、上下方向について拘束することが可能になる。従って、従来のように、上端主筋を支柱体の支持部に固定するために、2本の支柱の一方を他方に比してかなり長く設定しておく必要はなく、上側鉄筋の固定作業を終えるまで、長い方の支柱の上方に突き出た部分が、その周辺で作業を行う作業者の作業性に悪影響を及ぼすことを心配する必要もない。
本発明の実施形態に係るコンクリートスラブの施工方法の説明に先立って、該施工に用いられる埋込体について説明する。図1〜図3は、本実施形態に係るコンクリートスラブの施工に用いる埋込体の説明図であり、図1は埋込体の全体斜視図、図2は埋込体の側面説明図、また、図3は埋込体の底面説明図である。
尚、本明細書において「直方体」なる用語は「立方体」を含むものであり、上記埋込体10は、例えば、一辺の長さが約190mmの立方体状に形成されている。
また、本実施形態では、埋込体10は立方体であり、その底面10cは正方形であるので、縦横2方向に設けられた上記嵌合溝部10gのうちの何れを用いて下補助筋と嵌合させるかについて、底面が長方形の埋込体の場合のように、方向性を気にする必要は特になく、埋込体10をセットする際の作業性がそれだけ良好である。
尚、樹脂材料自体を着色しなくても、埋込体10の表面のみを、例えば塗装などによって着色するようにしても良い。
すなわち、従来のように白色またはそれに近い色の場合、施工現場に運び込まれると、特に、夏場など強い直射日光で照らし出された場合、施工現場の作業者にとってはその反射光が眩しくて、作業性に悪影響を及ぼすからである。上述のように、白色またはそれに近い色を除く他の色で着色された埋込体10を用いることにより、かかる作業性への悪影響を有効に抑制することができる。
鉄筋支持具は、後で詳しく説明するように、スラブ内の上部および下部にそれぞれ配筋される上端主筋および下端主筋を支持する支持体であり、型枠板に固定される基台と、該基台の上面に対し略垂直上方へ延びる所定間隔を隔てた一対の支柱を有する支柱体とを備え、上記基台を型枠板に固定する際には所定の固定具が組み合わせて用いられる。
本実施形態では、より好ましくは、基台21は、合成樹脂製で本体部21aと上記固定部21bとは一体成形されている。
基台21を型枠板11の上面側に固定する際には、上記ナット挿入部21eから上記挿通孔21dの上端部分に挿入したナット(不図示)と、このナットと螺合する固定ボルト(不図示)と、後述する固定具23とを組み合わせて、型枠板11の上方からの作業で、型枠板11の貫通孔11d内へ挿入し固定することができるようになっている。
基台21の本体部21aの上面に開口した上記取付孔21fには、以下に述べる支柱体22が差し込んで係止され、これにより、支柱体22が基台21に固定されるようになっている。
かかる固定具23は公知のもので、上述のように、鉄筋支持具の基台21を型枠板11に固定する際に、該型枠板11の下面側(裏面側)に位置するように用いられる。
これらの図に示すように、支柱体22は、所定間隔を隔てた一対の支柱22aを備え、その上部どうしを正面視でU字状の連結部材22cで連結して構成されている。これら支柱22a及び連結部材22cは何れも、例えば鋼等の金属製で、連結部材22cは、U字形の両側を例えば溶接により両支柱22aに接合されることで、支柱22aの上部どうしを結合している。これら支柱22aの下端部には、外方へ所定量だけ突出する突出部22bが一体的に形成されている。
上記連結部材22cの上縁には、後述する上端主筋14が配筋される。つまり、この連結部材22cが、一対の支柱22aの上部を結合して形成され上端主筋14を所定高さに支持する「上端主筋支持部」に相当している。尚、一本の線材または棒材をプレス加工することにより、上記2本の支柱22aと連結部材22cとを一体成形することも可能である。
この状態では、再び両支柱22aの下部を互いに内側へ撓ませて突出部22bを横穴部21hから抜脱させ、両支柱22aを取付孔21fから引き抜かない限り、支柱体22が基台21から外れることはない。
尚、施工仕様の異なる支柱体を誤って基台21に組み付けてしまった場合でも、当該支柱体を容易に基台21から取り外して、正規の支柱体22に取り替えて組み付けることができる。
このように支柱体22を支柱サイズに応じて色分けすることにより、色分けされていなかった従来のように、施工仕様と異なるサイズの支柱体22が施工現場に供給され、誤った支柱体22が基台21に組み付けられてしまう等の不具合が生じることを、より確実に防止できるようになる。
図13及び図14は、一変形例に係る支柱体の説明図であり、図13は支柱体の正面説明図である。また、図14は図13におけるY14−Y14矢印方向からの矢視図で変形例に係る支柱体の平面説明図である。
この変形例では、一方の支柱52aの上部を所定箇所で内側へ略直角に折り曲げ、この折り曲げ部52cの先端側を更に略直角に折り曲げて支柱52aと平行に形成し、この先端側を他方の支柱52aの先端側に接合することによって支柱52aの上部どうしが結合され、所定間隔を隔てた一対の支柱52aを備えた支柱体52が形成されている。
後述する上端主筋14は、上記折り曲げ部52cの上縁に配筋される。つまり、この折り曲げ部52cが、一対の支柱52aの上部を結合して形成され上端主筋14を所定高さに支持する「上端主筋支持部」に相当している。
しかも、この場合には、一方の支柱52aの上部を折り曲げて、その先端側を他方の支柱52aの先端側に接合して支柱52aの上部どうしを結合するので、図8及び図9に示した支柱体22における場合のように、連結部材22cを別部品として用意する必要がなく、部品点数を削減できる。また、支柱体52の上端片側(支柱52aを折り曲げた側)がフリーなスペースとなるので、図8及び図9に示した支柱体22に比して、上端主筋14の配筋を行う際の作業性を向上させることができる。
図28は、下端主筋12と下補助筋13とを配筋した状態を示す平面説明図である。この図からも良く分かるように、各基台21の下端主筋支持部21cに支持された縦方向の下端主筋12の上側に、横方向の下端主筋12が配筋され、更に、その上側に、横方向の下補助筋13が配筋されている。本実施形態では、互いに平行な下端主筋12どうしの間に、それぞれ2本の下補助筋13が平行に配置されている。
この工程では、前述のように、支柱体22の両支柱22aの下部を掴んで付勢力を加え互いに内側へ撓ませて互いの間隔を調整しながら、基台21の各取付孔21fに各支柱22aを上方から差し込み、取付孔21fの最奥まで差し込んだ後、両支柱22aの下部に加えていた付勢力を解除する(つまり、両支柱22aを離す)ことにより、各支柱22aの下端側の突出部22bが、基台21の横穴部21h内に嵌合して係止される。つまり、支柱体22が基台21に対してワンタッチで固定される。
尚、本実施形態では、埋込体10は立方体状であるので、下補助筋13の配列方向に対して埋込体10の配置方向を特に選ぶ必要はなく、それだけ埋込体10のセット作業は簡単である。埋込体が縦横で長さの異なる直方体状の場合には、下補助筋13の配列方向が埋込体の底面の長手方向と一致するようにセットすることが好ましい。
以上の工程が、本願請求項に記載した「上補助筋配筋ステップ」に相当している。
これらの図から良く分かるように、上補助筋16は、埋込体10の上面10aを下方に押圧することにより、埋込体10の上面10aに食い込み、埋込体10の上方への移動を確実に規制するようになっている。
これに対して、埋込体の下面および溝部の底面の少なくとも何れか一方について、埋込体の側面に近づくに連れて上方に向かうように傾斜させることにより、埋込体の下面部分およびその近傍について、コンクリートCmを打設する際のエアー(空気)の排出性を高めて、埋込体の下面領域にエアーが残存することを有効に回避することができる。すなわち、残存エアーが溜まることにより、部分的なコンクリートCmの充填不良が生じ、コンクリートスラブにエアーボイド等の不具合が発生することを、有効に抑制することができる。
図30及び図31は、第1変形例に係る埋込体の側面説明図および底面説明図である。これらの図から分かるように、この第1変形例では、埋込体50の下面50bは、上面50aと同じく実質的に平坦に形成されているが、下面50bに形成した溝部50gの底面50fは、いずれも、埋込体50の側面50cに近づくに連れて上方に向かうように傾斜している。従って、溝部50g内のエアーは、その底面50fの傾斜に沿って上方へ抜け易くなっており、溝部50g内に残存して溜まることが有効に抑制される。
10a,50a,60a,70a 埋込体の上面
10b,50b,60b,70b 埋込体の下面
10c,50c,60c,70c 埋込体の側面
10g,50g,60g,70g 埋込体の嵌合溝部
50f,60f,70f 嵌合溝部の底面
11 型枠板
11d 型枠板の貫通孔
12 下端主筋
13 下補助筋
14 上端主筋
16 上補助筋
17 ワイヤ
20 鉄筋支持具
21 基台
21a 基台の本体部
21c 基台の下端主筋支持部
21f 基台の取付孔
21h 基台の横穴部
22,52 支柱体
22a,52a 支柱
22b,52b 支柱の突出部
22c 支柱体の連結部材
22d,52d 支柱体の規制片
52c 支柱体の折り曲げ部
23 固定具
24 固定ボルト
30 コンクリートスラブ
Cm コンクリート
Claims (12)
- コンクリートに比し軽量な材料で形成されコンクリートスラブ内に埋設される埋込体であって、全体形状が実質的に直方体状に形成され、実質的に平坦な上面を有すると共に、上記コンクリートスラブ内の下部に配筋される下補助筋を嵌合させる嵌合溝部を下面部に備えた埋込体を用意する埋込体用意ステップと、
上記コンクリートスラブ内の上部および下部にそれぞれ配筋される上端主筋および下端主筋を支持する鉄筋支持具であって、型枠板に形成された貫通孔を挿通するネジ部材によって上記型枠板に固定される基台と、該基台に設けられ上記下端主筋を所定高さに支持する下端主筋支持部と、上記基台の上面に開口した取付孔に差し込んで基台に固定され該基台の上面に対し略垂直上方へ延びる所定間隔を隔てた一対の支柱を有する支柱体と、上記一対の支柱の上部を結合して形成され上記上端主筋を所定高さに支持する上端主筋支持部と、上記支柱体の比較的下部に設けられ該支柱体を上記基台に固定した状態で上記下端主筋の上方への移動を規制する規制片と、を備えた鉄筋支持具を用意する鉄筋支持具用意ステップと、
上記型枠板の内側で上記貫通孔に対応する部位に上記鉄筋支持具の基台を位置決めし、ネジ部材により上記基台を上記型枠板の内側に固定する基台固定ステップと、
上記基台の下端主筋支持部に支持されるように、複数の下端主筋を縦横に配筋する下端主筋配筋ステップと、
上記縦横の何れか一方向において、互いに平行な下端主筋どうしの間に、当該下端主筋と平行に下補助筋を配筋する下補助筋配筋ステップと、
上記鉄筋支持具の上記支柱体を上記基台の上面に開口した取付孔に差し込み該取付孔に係止させることで、上記支柱体を上記基台に固定する支柱体固定ステップと、
上記支柱体の上記上端主筋支持部に支持されるように、複数の上端主筋を所定高さ位置において縦横に配筋する上端主筋配筋ステップと、
上記支柱体の上記上端主筋支持部に支持された上記上端主筋を、上記支柱体の上記規制片で上方への移動が規制された上記下端主筋に対し、上下方向について拘束する上端主筋拘束ステップと、
上記複数の上端主筋と下端主筋とで区画された各空間内に上記埋込体を位置させ、該埋込体の下面部に形成した上記嵌合溝部に上記下補助筋を嵌合させる埋込体セットステップと、
上記縦横の何れか一方向において、互いに平行な上端主筋どうしの間に、当該上端主筋と平行に上補助筋を配筋し、該上補助筋で上記埋込体の上面を下方に押圧する上補助筋配筋ステップと、
該上補助筋配筋ステップの後に、上記型枠板の内側にコンクリートを打設するコンクリート打設ステップと、
を備えたことを特徴とするコンクリートスラブの施工方法。 - 上記上補助筋配筋ステップは、上記上補助筋を上記上端主筋に対して固定する工程を含むことを特徴とする請求項1記載のコンクリートスラブの施工方法。
- 上記鉄筋支持具の支柱の上端主筋支持部からの高さは、上端主筋の直径の略2倍に設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリートスラブの施工方法。
- 上記一対の支柱の下端側には外方へ突出する突出部がそれぞれ設けられる一方、上記基台の取付孔の奥部には外方へ延びる横穴部が形成されており、上記支柱を上記取付孔に上方から差し込むことにより、上記突出部が上記横穴部に係止されて上記支柱が上記基台に固定されることを特徴とする請求項1〜3の何れか一に記載のコンクリートスラブの施工方法。
- コンクリートに比し軽量な材料で形成され、鉄筋コンクリートスラブ内に埋め込まれることで軽量化されたスラブを形成するようにしたコンクリートスラブの施工に用いられる埋込体であって、
少なくともその表面が、可視光線の少なくとも一部を吸収し得る所定の色に着色されていることを特徴とする埋込体。 - コンクリートに比し軽量な材料で形成され、鉄筋コンクリートスラブ内に埋め込まれることで軽量化されたスラブを形成するようにしたコンクリートスラブの施工に用いられる埋込体であって、
少なくともその表面が、種類に応じて異なる色に着色されていることを特徴とする埋込体。 - コンクリートに比し軽量な材料で形成され、鉄筋コンクリートスラブ内に埋め込まれることで軽量化されたスラブを形成するようにしたコンクリートスラブの施工に用いられる埋込体であって、
上記コンクリートスラブ内の下部に配筋される鉄筋を嵌合させる嵌合溝部を下面部に備え、該下面部および上記嵌合溝部の底面部の少なくとも何れか一方が、側面に近づくに連れて上方に向かうように傾斜していることを特徴とする埋込体。 - コンクリートスラブ内の上部および下部にそれぞれ配筋される上側鉄筋および下側鉄筋を支持する鉄筋支持具であって、
型枠板に形成された貫通孔を挿通するネジ部材によって上記型枠板に固定される基台と、
該基台に設けられ、上記下側鉄筋を所定高さに支持する下側鉄筋支持部と、
上記基台の上面に開口した取付孔に差し込んで基台に固定され、該基台の上面に対し略垂直上方へ延びる所定間隔を隔てた一対の支柱を有する支柱体と、
上記一対の支柱の上部を結合して形成され、上記上側鉄筋を所定高さに支持する上側鉄筋支持部と、
上記支柱体の比較的下部に設けられ、該支柱体を上記基台に固定した状態で上記下側鉄筋の上方への移動を規制する規制片と、
を備えたことを特徴とする鉄筋支持具。 - 上記鉄筋支持具の支柱の上側鉄筋支持部からの高さは、上側鉄筋の直径の略2倍に設定されていることを特徴とする請求項8記載の鉄筋支持具。
- 上記一対の支柱の下端側には外方へ突出する突出部がそれぞれ設けられる一方、上記基台の取付孔の奥部には外方へ延びる横穴部が形成されており、上記支柱を上記取付孔に上方から差し込むことにより、上記突出部が上記横穴部に係止されて上記支柱が上記基台に固定されることを特徴とする請求項8又は9に記載の鉄筋支持具。
- コンクリートスラブ内の上部および下部にそれぞれ配筋される上側鉄筋および下側鉄筋を支持する鉄筋支持具であって、
型枠板に形成された貫通孔を挿通するネジ部材によって上記型枠板に固定される基台と、該基台に設けられ上記下側鉄筋を所定高さに支持する下側鉄筋支持部と、上記基台に固定され該基台の上面に対し略垂直上方へ延びる所定間隔を隔てた一対の支柱を有する支柱体と、該支柱体の上部に設けられ上記上側鉄筋を所定高さに支持する上側鉄筋支持部と、を備え、
上記基台は、上記ネジ部材の雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を有しており、
上記基台が上記型枠板の内側に打設されたコンクリートに固定された後、上記ネジ部材を基台の上記雌ネジ部から螺脱させて上記型枠板を取り外した状態で、所定長さのボルト部材を上記雌ネジ部に螺合させ締め付けることにより、上記基台が上記ボルト部材に対する固定用のインサートとして用いられる、
ことを特徴とする鉄筋支持具。 - コンクリートスラブ内の上部および下部にそれぞれ配筋される上側鉄筋および下側鉄筋を支持する鉄筋支持具であって、
型枠板に形成された貫通孔を挿通するネジ部材によって上記型枠板に固定される基台と、該基台に設けられ上記下側鉄筋を所定高さに支持する下側鉄筋支持部と、上記基台に固定され該基台の上面に対し略垂直上方へ延びる所定間隔を隔てた一対の支柱を有する支柱体と、該支柱体の上部に設けられ上記上側鉄筋を所定高さに支持する上側鉄筋支持部と、を備え、
上記支柱体は、種類に応じて異なる色で着色されていることを特徴とする鉄筋支持具。
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