JP3125116U - ボトルキャップ - Google Patents

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由紀子 高橋
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Abstract

【課題】 力の弱い者でも、連結部を介して嵌め殺しバンドに連結されているキャップ本体を回してその連結部を楽に破断することができるようにする。
【解決手段】 ボトル口aに装着されるキャップ1が、嵌め殺しバンド2と、嵌め殺しバンド2に破断可能な連結部3を介し連結されてその連結部3を破断することによってボトル口aから取外し可能とされるキャップ本体4とでなる。手の指先を引掛けることのできる長さの突起5をキャップ本体4から突き出させる。突起5は、板片であっても紡錘形の突出部であってもよい。
【選択図】 図1

Description

本考案は、飲用水や飲料水、お茶、その他の各種液体飲料を入れたボトルのボトル口に装着されるボトルキャップに関し、特に、タンパーエピデントバンドと呼ばれる嵌め殺しバンドにボトル口を塞ぐキャップ本体が連結されているボトルキャップに関する。
タンパーエピデントバンドとしての嵌め殺しバンド自体は従来より公知である(たとえば、特許文献1参照)。
図5には嵌め殺しバンドを備えた従来のボトルキャップ1が装着されたボトルAを例示している。ボトルAにはプラスチック容器のほか、ガラス容器や板金製の缶などが含まれる。ボトルキャップ1は樹脂成形体でなり、ボトルAのボトル口aに離脱しないように装着された嵌め殺しバンド2と、この嵌め殺しバンド2に破断可能な連結部3を介し連結されたキャップ本体4とを備えていて、キャップ本体4を回して連結部3を破断すると、そのキャップ本体4だけをボトル口aから取り外すことができ、キャップ本体4が取り外されたボトル口aには嵌め殺しバンド2がそのまま残るようになっている。また、連結部3には、嵌め殺しバンド2とキャップ本体4とを周方向複数箇所でつなぐブリッジ構造などの採用されていることが多い。
このように、嵌め殺しバンド2にキャップ本体4を破断可能な連結部3を介して連結した構造のキャップ1をボトルAに用いると、キャップ1の連結部3が破断されているか否かを目視により観察し、破断されていれば、そのことによってボトル口aが開封されたものとして認識することができるために、店頭での液体飲料の販売などに際してボトル内容物の安全性を確保する上で有益であるとされている。
このようなボトルキャップ1において、連結部3には、キャップ本体4を手で強く掴んで比較的大きな力で回すことよってはじめて破断される程度の耐破断強度が付与されている。
ところが、連結部3の耐破断強度を上記程度に大きくしておくと、力の弱い子供や老人などにとっては、キャップ本体4をボトル口aから取り外しにくいという不便がある。
この点を少しでも解消し得る対策として、従来より、図5(A)(B)のようにキャップ本体4の外周面に凹凸条41を付加することによってキャップ本体4を掴んだ手を滑りにくくする対策が講じられているけれども、その凹凸条41は単なる滑り止めとしての役目を果たすに過ぎず、キャップ本体4を掴む力の弱い者にとっては、そのキャップ本体4を回して連結部3を破断する助けにならないことが多い。
また、従来よりキャップ本体4に装着してそのキャップ本体4を小さい力で回せるようにするための廻し具も提案されている(たとえば、特許文献2参照)。しかし、この特許文献2によって提案されているものは、キャップ本体に嵌着される嵌着孔部に指掛部や手首廻し部を一体に成形したものであり、嵌着孔部の直径サイズに合うボトルキャップに対してだけ使用可能であって、サイズの異なるボトルキャップについては使用することができないという汎用性についての不便がある。
特開2003−267411号公報 特開2000−309395号公報
本考案は以上の状況の下でなされたものであり、ボトルキャップのキャップ本体自体に一定の対策を講じることによって、力の弱い者でも、連結部を介して嵌め殺しバンドに連結されているキャップ本体を回してその連結部を楽に破断することのできるボトルキャップを提供することを目的とする。
本考案に係るボトルキャップは、上記ボトル口に離脱しないように装着された嵌め殺しバンドと、この嵌め殺しバンドに破断可能な連結部を介し連結されてその連結部を破断することによって上記ボトル口から取外し可能とされるキャップ本体とでなる。そして、上記キャップ本体を回して上記連結部を破断させる操作を行うときにそのキャップ本体を回しやすくするための突起がそのキャップ本体から突き出ていて、その突起のキャップ本体からの出幅が手の指先を引掛けることのできる長さを有している。
この構成であると、突起に手の指先を引掛けてキャップ本体に大きな力を付加することができるようになるので、力の弱い者にとってもキャップ本体を回して連結部を破断する操作を楽に行うことができるようになる。また、上記突起がキャップ本体から突き出ているために、上掲の特許文献2に見られる廻し具のように、様々なサイズのキャップに対する汎用性に掛けるという問題を生じる余地がない。
本考案では、上記突起が、キャップ本体の頂面中央部を横切りかつそのキャップ本体の外周面の側方及びその頂面の上方に突き出た上拡がり形状の板片によって形成されていて、上記頂面からのその板片の上方への出幅が、その板片を指先で掴んで回すことのできる長さを有している、というものであっても、キャップ本体の外周面の複数箇所に設けられて、そのキャップ本体の径方向外向きに突き出た板片又は紡錘形の突出部でなる、というものであってもよい。このうち、後者のものは、ボトルキキャップを装着したボトルを段積み上に積み重ねても、突起がじゃまにならないという利点がある。
以上のように、本考案に係るボトルキャップによると、力の弱い者でも、連結部を介して嵌め殺しバンドに連結されているキャップ本体を回してその連結部を楽に破断することが可能になる。そのため、力の弱い子供や老人であっても、ボトル口部からキャップ本体を楽に取り外すことができるようになる。
図1(A)は本考案の実施形態に係るボトルキャップの要部の平面図、同(B)は同ボトルキャップ1の使用状態を示した側面図である。この事例のボトルキャップ1において、嵌め殺しバンド2に連結部3を介してキャップ本体4が連結されている点、キャップ本体4の外周面に凹凸条41が設けられている点は、図5を参照して説明したボトルキャップ1と同様である。したがって、同一部分に同一番号を付してある。
この実施形態において、図5を参照して説明したボトルキャップ1と相違する点は、突起5をキャップ本体4から突き出させることによって、その突起5に手の指先を引掛けたりその突起5を手の指先で掴んだりしてキャップ本体4を回しやすくする対策を講じ、そうすることによって連結部3を破断しやすくしてある点である。
特に、図1(B)に示したボトルキャップ1では、突起5が、キャップ本体4の頂面42の中央部を横切りかつそのキャップ本体4の外周面の側方及びその頂面の上方に突き出た上拡がり形状の板片51によって形成されていて、キャップ本体4の頂面42からのその板片の上方への出幅Hを15mm程度に定めてあり、また、その板片の頂部幅Wを40mm程度に定め、さらにキャップ本体4の頂面41の直径を30mm程度に定めてある。突起5を形成してい板片51のキャップ本体4の頂面42からの出幅Hやその頂部幅Wを上記程度に定めておくと、その板片51を指先で楽に掴んだりその板片51に指先を引掛けたりすることが可能であり、しかも、その板片51を指先で掴んだり引掛けたりして回すことによって連結部3を楽に破断することが可能であることが判っている。なお、板片51の厚さは3mm程度に定めてある。
図2(A)は本考案の他の実施形態に係るボトルキャップの要部の平面図、同(B)は同ボトルキャップ1の使用状態を示した側面図である。この事例のボトルキャップ1においても、嵌め殺しバンド2に連結部3を介してキャップ本体4が連結されている点、キャップ本体4の外周面に凹凸条41が設けられている点は、図5を参照して説明したボトルキャップ1と同様である。したがって、同一部分に同一番号を付してある。
この実施形態において、図5を参照して説明したボトルキャップ1と相違する点は、突起5をキャップ本体4の外周面の複数箇所、具体的には等角度おきの2箇所に設けて、それらの突起5をキャップ本体4の径方向外向きに突き出た板片52によって形成してある点である。これによっても、突起5に手の指先を引掛けたりその突起5を手の指先で掴んだりすることによってキャップ本体4を回しやすくなり、その結果、連結部3を破断しやすくなる。
特に、図2に示したボトルキャップ1では、突起5を形成している板片52が側面視半円形状に形成されていて、その板片52のキャップ本体4の外周面からの出幅を7mm程度に定めることによって、その板片52の側面視高さをキャップ本体4の高さと略同等に定めてある。なお、キャップ本体4の高さは15mm程度に定めてある。
この事例によると、キャップ本体4を手の指で掴んで回すと、その指が板片52に自然に引掛かるために、キャップ本体4を楽に回すことができて連結部3が容易に破断されるということが判っている。なお、板片51の厚さは1mm程度に定め、キャップ本体4の頂面41の直径を30mm程度に定めてある。
図3(A)は本考案のさらに他の実施形態に係るボトルキャップの要部の平面図、同(B)は同ボトルキャップ1の使用状態を示した側面図である。この事例のボトルキャップ1においても、嵌め殺しバンド2に連結部3を介してキャップ本体4が連結されている点、キャップ本体4の外周面に凹凸条41が設けられている点は、図5を参照して説明したボトルキャップ1と同様である。したがって、同一部分に同一番号を付してある。
この実施形態において、図5を参照して説明したボトルキャップ1と相違する点は、突起5をキャップ本体4の外周面の複数箇所、具体的には等角度おきの3箇所に設けて、それらの突起5をキャップ本体4の径方向外向きに突き出た紡錘形の突出部53によって形成してある点である。これによっても、突起5に手の指先を引掛けたりその突起5を手の指先で掴んだりすることによってキャップ本体4を回しやすくなり、その結果、連結部3を破断しやすくなる。
特に、図3に示したボトルキャップ1では、突起5を形成している突出部53が紡錘形に形成されていて、その突出部53のキャップ本体4の外周面からの出幅を4mm程度に定めてあり、しかも、その突出部53をキャップ本体4の高さ方向の略中央部に位置させてある。なお、キャップ本体4の高さは15mm程度に定め、突出部53の太さは4mm程度、キャップ本体4の頂面41の直径を30mm程度に定めてある。
この事例によっても、キャップ本体4を手の指で掴んで回すと、その指が突出部53に自然に引掛かるために、キャップ本体4を楽に回すことができて連結部3が容易に破断されるということが判っている。
図4(A)は本考案のさらに他の実施形態に係るボトルキャップの要部の平面図、同(B)は同ボトルキャップ1の使用状態を示した側面図である。この事例のボトルキャップ1においても、嵌め殺しバンド2に連結部3を介してキャップ本体4が連結されている点、キャップ本体4の外周面に凹凸条41が設けられている点は、図5を参照して説明したボトルキャップ1と同様である。したがって、同一部分に同一番号を付してある。
この実施形態において、図5を参照して説明したボトルキャップ1と相違する点は、突起5をキャップ本体4の外周面の複数箇所、具体的には等角度おきの3箇所に設けて、それらの突起5をキャップ本体4の径方向外向きに突き出た平面視半円形の板片54によって形成してある点である。これによっても、突起5に手の指先を引掛けたりその突起5を手の指先で掴んだりすることによってキャップ本体4を回しやすくなり、その結果、連結部3を破断しやすくなる。
特に、図4に示したボトルキャップ1では、突起5を形成している板片54が平面視半円形に形成されていて、その板片54のキャップ本体4の外周面からの出幅を5mm程度に定めてあり、しかも、その板片54をキャップ本体4の最上部に位置させてある。なお、キャップ本体4の高さは15mm程度に定め、キャップ本体4の頂面41の直径を30mm程度に定めてある。
この事例によっても、キャップ本体4を手の指で掴んで回すと、その指が板片54に自然に引掛かるために、キャップ本体4を楽に回すことができて連結部3が容易に破断されるということが判っている。
(A)は本考案の実施形態に係るボトルキャップの要部の平面図、同(B)は同ボトルキャップの使用状態を示した側面図である。 (A)は本考案の他の実施形態に係るボトルキャップの要部の平面図、同(B)は同ボトルキャップの使用状態を示した側面図である。 (A)は本考案のさらに他の実施形態に係るボトルキャップの要部の平面図、同(B)は同ボトルキャップの使用状態を示した側面図である。 (A)は本考案のさらに他の実施形態に係るボトルキャップの要部の平面図、同(B)は同ボトルキャップの使用状態を示した側面図である。 (A)は従来のボトルキャップの要部の平面図、同(B)は同ボトルキャップの使用状態を示した側面図である。
符号の説明
a ボトル口
1 ボトルキャップ
2 嵌め殺しバンド
3 連結部
4 キャップ本体
5 突起
51,52,54 板片
53 突出部

Claims (3)

  1. ボトル口に離脱しないように装着された嵌め殺しバンドと、この嵌め殺しバンドに破断可能な連結部を介し連結されてその連結部を破断することによって上記ボトル口から取外し可能とされるキャップ本体とでなり、
    上記キャップ本体を回して上記連結部を破断させる操作を行うときにそのキャップ本体を回しやすくするための突起がそのキャップ本体から突き出ていて、その突起のキャップ本体からの出幅が手の指先を引掛けることのできる長さを有していることを特徴とするボトルキャップ。
  2. 上記突起が、キャップ本体の頂面中央部を横切りかつそのキャップ本体の外周面の側方及びその頂面の上方に突き出た上拡がり形状の板片によって形成されていて、上記頂面からのその板片の上方への出幅が、その板片を指先で掴んで回すことのできる長さを有している請求項1に記載したボトルキャップ。
  3. 上記突起が、キャップ本体の外周面の複数箇所に設けられて、そのキャップ本体の径方向外向きに突き出た板片又は紡錘形の突出部でなる請求項1に記載したボトルキャップ。
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