JP3125091B2 - 物品の保管荷揃え方法 - Google Patents

物品の保管荷揃え方法

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JP3125091B2
JP3125091B2 JP7108796A JP7108796A JP3125091B2 JP 3125091 B2 JP3125091 B2 JP 3125091B2 JP 7108796 A JP7108796 A JP 7108796A JP 7108796 A JP7108796 A JP 7108796A JP 3125091 B2 JP3125091 B2 JP 3125091B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品の保管荷揃え
方法に関するものであり、特に第1の保管設備と第2の
保管設備とを備える物品の保管荷揃え方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】物品の保管荷揃え方法に関する従来の技
術としては、特開平5−8807号公報に記載のもの等
が知られている。
【0003】上記公報に記載されている従来の技術につ
いて説明すると、特開平5−8807号公報には、物品
の入荷予定数量とその時の保管設備(自動倉庫)の入庫
可能数量とに基づいて、上記入荷予定数量が上記入庫可
能数量より大きいか否かを演算し、大きい場合には入荷
される一部の物品を他の保管設備(オーバーフローエリ
ア)へ入庫するように設定した後、上記保管設備と上記
他の保管設備とへ入荷される全ての上記物品の入庫を開
始する物品の入庫方法が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の技術は以下のような課題を有していた。
【0005】即ち、特開平5−8807号公報に記載さ
れている物品の入庫方法は、物品の入荷予定数量とその
時の保管設備(自動倉庫)の入庫可能数量とに基づい
て、上記入荷予定数量が上記入庫可能数量より大きいか
否かを演算するようになしてあるに過ぎず、物品の出庫
によって入庫可能数量が増大する場合であっても、一部
の物品が他の保管設備(オーバーフローエリア)へ入庫
されるように設定されてしまうため、保管設備(自動倉
庫)の収納スペースが有効に利用されていない。また、
他の保管設備(オーバーフローエリア)へ入庫された物
品が保管設備(自動倉庫)に再入庫された後、荷揃えさ
れて出荷されるように構成されているため、物品の保管
荷揃え経路が複雑となると共に、保管設備(自動倉庫)
に高い入出庫能力が要求され、設備費用が極めて高額に
なってしまう。
【0006】従って、本発明の目的は、入庫される物品
のうちで出荷量の多い品種の物品の一定時間内の入庫予
定量と出庫予定量、第1の保管設備に保管されている在
庫量等に基づいて、入庫される物品を第1の保管設備と
第2の保管設備との何れに入庫するかを判断することに
よって保管設備の収納スペースが有効に利用できると共
に、物品の保管荷揃え経路を単純化することによって保
管設備に要求される入出庫能力を低くすることができる
物品の保管荷揃え方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) 入庫される物品のうちで出荷量の多い品種の物品
を保管する第1の保管設備と、入庫される物品のうちで
出荷量の多い品種の物品と出荷量の少ない品種の物品と
を保管する第2の保管設備とを備え、一定時間内に第1
の保管設備または第2の保管設備に入庫されるそれぞれ
の品種の物品の入庫量と第1の保管設備または第2の保
管設備から出庫されるそれぞれの品種の物品の出庫量と
が略同一になるように計画された物品の保管荷揃え方法
において、出荷量の多い品種の物品毎にその物品の第1
の保管設備の最大在庫量より少し低い値として規定量を
設定し、入庫される物品のうちで出荷量の多い品種の物
品の一定時間内の入庫予定量が出庫予定量より多く且つ
上記第1の保管設備に保管されている上記物品の在庫量
が上記規定量より多いときには、その物品の第1の保管
設備に割当てられた最大在庫量に達するまで入庫される
上記物品のうちで出庫予定量に相当する量を上記第1の
保管設備に入庫し、残量を上記第2の保管設備に入庫す
るようになしてあると共に、上記第1の保管設備と上記
第2の保管設備とから取り出された物品を統合して荷揃
えするようになしてあることを特徴とする物品の保管荷
揃え方法2) 入庫される物品のうちで出荷量の多い品種の物品
の一定時間内の出庫予定量が入庫予定量より多いときに
は、その物品の第1の保管設備の在庫がなくなる迄出庫
される上記物品のうちで入庫予定量に相当する量を第1
の保管設備から出庫し、残量を第2の保管設備から出庫
するようになしてある前記1)記載の物品の保管荷揃え
方法にある。 ここで本発明の規定量とは、本来第1の保
管設備に入庫されるべき物品である出荷量の多い品種の
物品に関し、第1の保管設備へのその物品の全量入庫か
ら第2の保管設備にも入庫を開始させる入庫配分を変え
る制御タイミングの為のものである。 規定量の値はその
物品の最大在庫量より少し低い値(実施例の如く最大在
庫量の8割程度)に設定される。この規定値を設けるこ
とでこの規定量と最大在庫量 との間に所定量の保管量を
確保し、この保管量でもって出庫の計画値からのバラツ
キを大略吸収させるようにしている。この規定量の具体
的な数値は物品の入出庫量、バラツキの大きさ、最大在
庫量等に応じて物品毎に適切なものに決定されるもので
ある。
【0008】尚、入庫される物品のうちで出荷量の多い
品種の物品の一定時間内の出庫予定量が入庫予定量より
多いときには、出庫される上記物品のうちで入庫予定量
に相当する量を第1の保管設備から出庫し、残量を第2
の保管設備から出庫するようになしてあることが好まし
い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態をその
実施に好適な物品の保管荷揃え設備の実施例と共に説明
する。
【0010】図1は本発明の物品の保管荷揃え方法の一
実施例を示す全体フロー図、図2は図1に示す物品の保
管荷揃え方法の実施に好適な物品の保管荷揃え設備の一
実施例の一部分(第1の保管設備・他)を示す斜視図、
図3は図2に示す第2の支流ラインの先端部を拡大して
示す側面図、図4は図3の平面図、図5は図2に示す第
1の支流ラインとその上流部に設けられた物品の保管荷
揃え設備の一実施例の他部分(第2の保管設備・他)を
示す平面図、図6は物品を統合し荷揃えする方法の一実
施例についての説明図、図7は本発明の物品の保管荷揃
え方法の一実施例を示す要部フローチャートである。
【0011】これらの図面において、1は先端側を低く
傾斜させたグラビティローラコンベアからなる第2の支
流ラインで、本流ライン2に沿った方向に複数列(5
列)、上下方向に複数段(2段)の第2の支流ライン1
が配設され、合計10個の第2の支流ライン1によって
入庫される物品Gのうちで出荷量の多い品種の物品Gを
保管する第1の保管設備Fが構成されている。また、8
は入庫される物品Gのうちで出荷量の多い品種の物品G
と出荷量の少ない品種の物品Gとを保管する第2の保管
設備であり、2台のスタッカークレーン9の走行経路を
挟むように配設された複数列複数段の物品格納部を備え
る立体格納棚で構成されている。尚、それぞれの第2の
支流ライン1の先端部には物品取り出し装置3が設けら
れている。また、本流ライン2は同一段の5個の物品取
り出し装置3を繋ぐように配設された駆動ローラコンベ
アで、上下方向に複数段(2段)設けられている。ま
た、それぞれの本流ライン2の下流には第1搬送コンベ
ア4が設けられており、更にその下流には第2搬送コン
ベア5が設けられている。尚、下段側の本流ライン2の
下流側に配設された第2搬送コンベア5が上段側の本流
ライン2の下流側に配設された第2搬送コンベア5へ合
流されるようになしてある。また、6はストレージコン
ベア(第1の支流ライン)であり、第2搬送コンベア5
へ合流されるようになしてあり、本流ライン2、第1搬
送コンベア4、第2搬送コンベア5、第1の支流ライン
6等によって荷揃え設備Mが構成されている。また、C
は生産設備Pで生産された物品Gを第1の保管設備Fと
第2の保管設備8とに搬送する搬送コンベアである。而
して、入庫される物品Gのうちで出荷量の多い品種の物
品Gの一定時間内の入庫予定量QNが出庫予定量QSよ
り多く、第1の保管設備Fに保管されている物品Gの在
庫量Z1が規定量Kより多いときには、入庫される物品
Gのうちで出庫予定量QSに相当する量を第1の保管設
備Fに入庫し、残量(QN−QS)を第2の保管設備8
に入庫するようになしてあると共に、第1の保管設備F
と第2の保管設備8とから取り出された物品Gを統合し
て荷揃えするようになしてある。尚、入庫される物品G
のうちで出荷量の多い品種の物品Gの一定時間内の出庫
予定量QSが入庫予定量QNより多いときには、出庫さ
れる物品Gのうちで入庫予定量QNに相当する量を第1
の保管設備Fから出庫し、残量(QS−QN)を第2の
保管設備8から出庫するようになしてある。
【0012】上記実施例における各部について説明する
と、第2の支流ライン1は、複数個のローラ11を備え
る一対のレールフレーム12を傾斜状に配設したグラビ
ティローラコンベアで、第2の支流ライン1上に供給さ
れた物品Gはローラ11上をその自重により自走して、
ストレージされた後、物品取り出し装置3により本流ラ
イン2に取り出される。尚、1a、1b、1c、1d、
1eは下段側に配設された第2の支流ライン、1f、1
g、1h、1i、1jは上段側に配設された第2の支流
ラインである。
【0013】また、本流ライン2は、同一段に並設され
た5個の第2の支流ライン1の先端部に設けられた物品
取り出し装置3を繋ぐように配設された搬送速度が16
m/分(266.7mm/秒)の駆動ローラコンベア
で、第2の支流ライン1と略直交するように上下方向に
2段設けられており、図外のローラ21と図外のライン
シャフト22との間に8の字状に掛張した図外の輪ゴム
によって、ラインシャフト22の回転がローラ21に伝
達されるように構成されている。また、それぞれの本流
ライン2に設けられたラインシャフト22は互いにチェ
ーンで連結され同一のモータによって駆動されるように
構成されている。尚、何れかのラインシャフト22には
図外のパルスエンコーダー23が取り付けられている。
また、物品Gの荷揃え順序に応じた仮想空間βと、第1
の支流ライン6の物品Gが合流されるタイミングに応じ
た仮想空間γとを本流ライン2に設定し、設定された仮
想空間βが取り出されるべき物品G(を収納した第2の
支流ライン1)に対向する位置に到達したとき、物品G
を本流ライン2に取り出す(合流する)ように指令する
と共に、仮想空間γに第2の支流ライン1から物品Gを
合流しない(空きスペースとする)ように指令する手段
を備えている。
【0014】また、物品取り出し装置3は、軸33、3
4を支点としてエアーシリンダ35及びレバー36によ
って上下に揺動される複数個のローラ31を備える一対
のレールフレーム32と、傾斜方向に自走してくる物品
Gを係止するストッパ37と、レールフレーム32の下
流に配設されたホイールレール38とを備えており、エ
アーシリンダ35が下降端にあるとき、レールフレーム
32の傾斜がレールフレーム12の傾斜と略一致してい
ると共に、ストッパ37の上端がローラ31の上面より
突出するように構成されている。而して、物品取り出し
指令があると、エアーシリンダ35を作動することによ
って、ストッパ37の上端をローラ31の上面より下降
すると共に、レールフレーム32の傾斜をレールフレー
ム12の傾斜より大きくし、ストッパ37で係止された
先端の物品Gを取り出す。そのとき、レールフレーム3
2の後端はレールフレーム12のローラ11面より高く
なっているので、後続の物品Gはレールフレーム32の
後端で係止され、第2の支流ライン1上に載置された物
品Gを本流ライン2に1個だけ取り出すことができる。
尚、ストッパ37とレールフレーム32の後端との距離
は第2の支流ライン1上に載置される物品Gの幅寸法
(搬送方向の寸法)より小さく設定することが好まし
い。また、取り出された物品Gはホイールレール38に
よって本流ライン2に合流される。
【0015】また、それぞれの本流ライン2の下流には
搬送速度が30m/分の駆動ローラコンベアからなる第
1搬送コンベア4が設けられており、更にその下流には
搬送速度が60m/分の駆動ローラコンベアからなる第
2搬送コンベア5が設けられている。尚、下段側の本流
ライン2の下流側に配設された第2搬送コンベア5が上
段側の本流ライン2の下流側に配設された第2搬送コン
ベア5へ合流されるようになしてある。
【0016】また、第1の支流ライン6は、第2の保管
設備(立体格納棚)8からスタッカークレーン9によっ
て第2搬送コンベア5に合流されるべき順序で取り出さ
れた物品Gをストレージするストレージコンベアであ
り、上段側の本流ライン2の下流側に配設された第2搬
送コンベア5と下段側の本流ライン2の下流側に配設さ
れた第2搬送コンベア5とが合流される位置より下流側
の位置に合流されるように第2搬送コンベア5と略直交
して配設されている。
【0017】また、第1の支流ライン6の先端部には物
品取り出し装置71が設けられており、第2搬送コンベ
ア5の所定の空きスペースが第1の支流ライン6に対向
する位置に到達したとき、第1の支流ライン6上に荷揃
えされた物品Gを1個ずつ第2搬送コンベア5に取り出
す(合流する)ようになしてある。また、図5に示すよ
うに、第1の支流ライン6の上流には駆動ローラコンベ
アからなる合流コンベア72が設けられている。また、
スタッカークレーン9によって取り出された物品Gをス
トレージする3列のストレージコンベア73が合流コン
ベア72と略直交するように並設されている。
【0018】また、第2の保管設備(立体格納棚)8
は、2台のスタッカークレーン9の走行経路を挟むよう
に配設された複数列複数段の物品格納部を備えており、
生産設備Pに隣接する同一区域に設けられており、保管
される物品Gのうちで出荷量の多い品種の物品Gと出荷
量の少ない品種の物品Gとをケース単位で保管するよう
になしてある。尚、第2の保管設備8にはそれぞれのス
タッカークレーン9に対応して入庫ステーション(図示
省略)が設けられており、搬送コンベアCによって第2
の保管設備8の方向に搬送された物品Gは入庫ステーシ
ョン、スタッカークレーン9を経て所定の物品格納部に
入庫されるようになしてある。
【0019】また、スタッカークレーン9は、走行体上
に搭載された昇降体と、該昇降体上に搭載されたフォー
ク装置等で構成されており、第2の保管設備(立体格納
棚)8の所定の物品格納部から物品Gを取り出してスト
レージコンベア73に搬出するようになしてある。
【0020】また、生産設備Pは、複数の生産ライン
(図示省略)を備えており、それぞれの生産ラインで生
産された物品Gは段ボール箱、プラスチックコンテナ等
のケースに収納されており、ケースに収納された物品G
はケース単位で搬送コンベアCによって第1の保管設備
Fまたは第2の保管設備8に搬送されるようになしてあ
る。
【0021】また、搬送コンベアCは、生産設備Pのそ
れぞれの生産ラインで生産されてケースに収納されてい
る物品Gをパレタイズせずにケース単位の荷姿のままで
搬送し、搬送経路の途中に設けられている分岐装置(図
示省略)によって物品Gを分岐して第1の保管設備Fま
たは第2の保管設備8まで搬送するようになしてある。
【0022】また、第1の保管設備Fは、本流ライン2
に沿った方向に5列、上下方向に2段の合計10個の第
2の支流ライン1によって構成された流動棚であり、生
産設備Pに隣接する同一区域に設けられており、保管さ
れる物品Gのうちで出荷量の多い品種の物品Gをケース
単位で保管するようになしてある。尚、第1の保管設備
Fには同一段に並設された5個の第2の支流ライン1の
上流端部を繋ぐように上下方向に2段の搬入コンベア
(図示省略)とその上流部に上下方向に揺動するスイン
グコンベア(図示省略)とが設けられており、搬送コン
ベアCによって第1の保管設備Fの方向に搬送された物
品Gは上記スイングコンベアによって2段に分岐されて
それぞれの搬入コンベアの分岐点に設けられた分岐装置
(図示省略)を経て所定の第2の支流ライン1に搬入さ
れるようになしてある。
【0023】また、荷揃え設備Mは、本流ライン2、第
1搬送コンベア4、第2搬送コンベア5、第1の支流ラ
イン6等によって構成されており、生産設備Pに隣接す
る同一区域に設けられており、第1の保管設備Fと第2
の保管設備8とからケース単位で取り出された物品Gを
ケース単位で統合して第2搬送コンベア5上に所望の品
種の物品Gを所望の順序で荷揃えするようになしてあ
る。
【0024】次に、上述の物品の保管荷揃え設備を用い
た本発明の物品の保管荷揃え方法の一実施例について説
明する。
【0025】即ち、一日毎の出荷状況に基づいて、一定
時間内(例えば、1時間内、3時間内、1日内等)に生
産設備Pで生産され第1の保管設備Fまたは第2の保管
設備8に入庫されるそれぞれの品種の物品Gの入庫量と
第1の保管設備Fまたは第2の保管設備8から出庫され
出荷されるそれぞれの品種の物品Gの出庫量とを略同一
にして(例えば、出庫量を入庫量の±20%の範囲内に
して)、上記入庫量と上記出庫量とが略同期した状態で
生産及び出荷されるように生産及び出荷を計画するよう
になしてある。
【0026】また、入庫される物品Gのうちで出荷量の
多い品種の物品Gを保管する第1の保管設備Fの物品収
納規模は、標準生産パターンと標準出荷パターンとに基
づいて試算された生産と出荷のアンバランス分に基づい
て必要となる規模としてある。即ち、生産量(入庫量)
と出荷量(出庫量)とを常に同期させておくことができ
れば第1の保管設備Fの物品収納規模は零に近いもので
もよいが、配送用のトラックの到着時間等によって出荷
の状況が変動すると共に、生産速度を出荷の状況に応じ
て大きく変動させることは好ましくない等の理由によっ
て、時々刻々の生産量と出荷量とを完全に同期させるこ
とは難しいので、本実施例では第1の保管設備Fの物品
収納規模を一定時間内の出荷量が生産量に対して±20
%の範囲内で変動しても対応できるように設定してあ
る。
【0027】また、第1の保管設備Fのそれぞれの第2
の支流ライン1には同一品種の物品Gのみが保管される
ように設定してあり、品種毎にそれぞれ1個以上の第2
の支流ライン1(1間口以上)が必要とされる物品収納
規模に応じて固定ロケーションで割り当てられている。
【0028】而して、ある時間帯に第1の保管設備Fに
入庫される物品Gのうちのある品種の物品Gの出荷量
(出庫量)が生産量(入庫量)を下回り、その品種に対
して割り当てられている第2の支流ライン1が物品Gで
満杯となると、更に生産され続けているその品種の物品
Gの一部分(余剰分)は第1の保管設備Fに入庫(保
管)できなくなる。したがって、それぞれの品種に対す
る第1の保管設備Fの物品収納規模(規定量)K、生産
予定量(入庫予定量)QN、出荷予定量(出庫予定量)
QS等に基づいて、入庫される物品Gのうちで出荷量の
多い品種の物品Gの一定時間内の入庫予定量QNが出庫
予定量QSより多く(ステップ1)、第1の保管設備F
に保管されている物品Gの在庫量Z1が規定量Kより多
いか等しい(ステップ2)ときには、入庫される物品G
のうちで出庫予定量QSに相当する量を第1の保管設備
Fに入庫し、残量(QN−QS)を第2の保管設備8に
入庫する(ステップ3)ようになしてある。即ち、第1
の保管設備Fのそれぞれの品種の保管スペースが満杯に
なる以前に、第1の保管設備Fにまもなく入庫できなく
なると予想される品種の物品Gを(第1の保管設備Fに
入庫すると共に)第2の保管設備8にも入庫するように
制御している。したがって、第2の支流ライン1が物品
Gで満杯になってからその品種の物品Gを第2の保管設
備8に入庫しようとすると、(第1の保管設備Fに入庫
される物品Gは出荷量の多い品種の物品G、即ち生産量
の多い品種の物品Gであるので)第2の保管設備8にも
第1の保管設備Fと同様な大きな入庫能力が必要となる
が、徐々に第2の保管設備8にも入庫するように制御す
ることによって、第2の保管設備8に物品Gを入庫する
ためのスタッカークレーン9が高い処理能力を備えてい
なくても対応することができる。尚、規定量Kは品種毎
に予め設定されており、本実施例では、品種毎に割り当
てられている第1の保管設備Fの最大保管可能量の80
%としてある。
【0029】また、入庫される物品Gのうちで出荷量の
多い品種の物品Gの一定時間内の入庫予定量QNが出庫
予定量QSより少ないか等しく(ステップ1)、第1の
保管設備Fに保管されている物品Gの在庫量Z1が規定
量Kより少ない(ステップ4)ときには、入庫される物
品Gを第1の保管設備Fに入庫する(ステップ5)よう
になしてある。
【0030】また、入庫される物品Gのうちで出荷量の
多い品種の物品Gの一定時間内の入庫予定量QNが出庫
予定量QSより少ないか等しく(ステップ1)、第1の
保管設備Fに保管されている物品Gの在庫量Z1が規定
量Kより多いか等しい(ステップ4)ときには、入庫さ
れる物品Gを第2の保管設備8に入庫する(ステップ
6)ようになしてある。
【0031】また、入庫される物品Gのうちで出荷量の
多い品種の物品Gの一定時間内の入庫予定量QNが出庫
予定量QSより多く(ステップ1)、第1の保管設備F
に保管されている物品Gの在庫量Z1が規定量Kより少
ない(ステップ2)ときには、入庫される物品Gを第1
の保管設備Fに入庫する(ステップ5)ようになしてあ
る。
【0032】また、第2の保管設備8のそれぞれの物品
格納部には物品Gがフリーロケーションで保管されるよ
うに設定してあり、第2の保管設備8には出荷量の少な
い品種の物品Gを保管すると共に、上述のように一時的
に第1の保管設備Fに保管できなくなった出荷量の多い
品種の物品Gも保管するようになしてある。
【0033】尚、出荷量の少ない品種の物品Gを第1の
保管設備Fに保管するように設定することもできるが、
出荷量(生産量)の少ない品種の物品Gを第1の保管設
備Fに保管するように設定すると極めて大規模な第1の
保管設備Fが必要となり、設備コストが高価になるにも
かかわらず、第1の保管設備Fを有効に利用することが
できずに多くの空の保管スペースを伴いながら運用され
ることになるため、出荷量の少ない品種の物品Gは第2
の保管設備8のみに保管するようになしてある。
【0034】而して、生産設備Pで生産された物品Gを
搬送コンベアCによってケース単位で搬送し、搬送され
た物品Gを第1の保管設備Fと第2の保管設備8とにケ
ース単位で保管するようになしてある。
【0035】また、ある時間帯に第1の保管設備Fと第
2の保管設備8との両方に保管されている品種の物品G
の出荷量が生産量を上回っているときには、即ち入庫さ
れる物品Gのうちで出荷量の多い品種の物品Gの一定時
間内の出庫予定量QSが入庫予定量QNより多いときに
は、出庫される物品Gのうちで入庫予定量QNに相当す
る量を第1の保管設備Fから出庫し、残量(QS−Q
N)を第2の保管設備8から出庫するようになしてあ
【0036】また、第1の保管設備Fと第2の保管設備
8とにケース単位で保管されている物品Gは、出荷要求
に応じて荷揃え設備Mによって配送逆順等の順序制御を
なしながら第1の保管設備Fと第2の保管設備8とから
ケース単位で取り出されて第2搬送コンベア5上で統合
され、所望の品種の物品Gを所望の順序で所望のケース
数だけ出荷先毎等に荷揃えするようになしてある。
【0037】即ち、本流ライン2に沿ってそれぞれの段
に並設され第1の保管設備Fを形成する5列の第2の支
流ライン1の配設間隔を700mmとした場合には、最
上流の第2の支流ライン1e、1jとの距離、即ちオフ
セット値αは、第2の支流ライン1e、1jに隣接する
第2の支流ライン1d、1iが700mm、第2の支流
ライン1d、1iに隣接する第2の支流ライン1c、1
hが1400mm、第2の支流ライン1c、1hに隣接
する第2の支流ライン1b、1gが2100mm、第2
の支流ライン1b、1gに隣接する第2の支流ライン1
a、1fが2800mmである。
【0038】また、それぞれの第2の支流ライン1には
出荷量の多い品種の物品Gが品種別に保管されている。
即ち、第2の支流ライン1aには長さ寸法(本流ライン
2の搬送方向の寸法)が430mmの物品Gaが、第2
の支流ライン1bには長さ寸法が530mmの物品Gb
が、第2の支流ライン1cには長さ寸法が380mmの
物品Gcが、第2の支流ライン1dには長さ寸法が28
0mmの物品Gdが、第2の支流ライン1eには長さ寸
法が250mmの物品Geが、第2の支流ライン1fに
は長さ寸法が430mmの物品Gfが、第2の支流ライ
ン1gには長さ寸法が380mmの物品Ggが、第2の
支流ライン1hには長さ寸法が590mmの物品Gh
が、第2の支流ライン1iには長さ寸法が280mmの
物品Giが、第2の支流ライン1jには長さ寸法が25
0mmの物品Gjがそれぞれ複数個ずつ保管されている
(図6参照)。
【0039】また、第2の保管設備8の物品格納部には
出荷量の少ない品種の物品Gと一時的に第1の保管設備
Fに保管できなくなった出荷量の多い品種の物品Gとが
保管されている。即ち、長さ寸法が430mmの物品G
a、・・・、長さ寸法が590mmの物品Gp、長さ寸
法が410mmの物品Gq、長さ寸法が360mmの物
品Gr、・・・がフリーロケーションで保管されてい
る。
【0040】而して、第2搬送コンベア5の最終端にお
いて、例えば、10個の物品Gが次の順序、即ち物品G
a、Gg、Gj、Gj、Gd、Gi、Gi、Gp、G
j、Gdの順序で統合(取り出)されるように荷揃え指
令があると、以下のように演算及び制御が行われ、所定
の物品Gが荷揃えされる。
【0041】即ち、第2搬送コンベア5の最終端に最初
に取り出される物品Gaは第2の支流ライン1aから取
り出されるが、第2の支流ライン1aはそのオフセット
値αが2800mmの第2の支流ライン1の最下流に位
置しているので、荷揃え開始から、オフセット値α分遅
らせて物品Gaが取り出される。即ち、荷揃え開始から
2800mm÷266.7mm/秒=10.5秒後に第
2の支流ライン1aから物品Gaを下段側の本流ライン
2に取り出すように物品取り出し指令が第2の支流ライ
ン1aの先端部に設けられた物品取り出し装置3に与え
られる。
【0042】物品Gaの次に第2搬送コンベア5の最終
端に取り出される物品Ggは物品Gaと異なる上段側の
第2の支流ライン1に保管されているので、下段側の第
2の支流ライン1から合流される物品Gと衝突しないよ
うに2秒の位相差を設けて合流されるようになしてある
と共に、第2の支流ライン1gのオフセット値α分21
00mm(2100mm÷266.7mm/秒=7.9
秒)を加えた9.9秒に、更に下段側の本流ライン2の
下流側に配設された第1搬送コンベア4と第2搬送コン
ベア5より上段側の本流ライン2の下流側に配設された
第1搬送コンベア4と第2搬送コンベア5の搬送経路が
短いことによって生じる合流時間差(以下「合流時間
差」と記す)を加算した時間後に、第2の支流ライン1
gから物品Ggを上段側の本流ライン2に取り出すよう
に物品取り出し指令が第2の支流ライン1gの先端部に
設けられた物品取り出し装置3に与えられる。
【0043】物品Ggの次に第2搬送コンベア5の最終
端に取り出される物品Gjは物品Ggと同一段の第2の
支流ライン1に保管されている場合であり、このように
同一段の第2の支流ライン1に保管された物品Gが連続
的に同一段の本流ライン2に合流される場合には、本流
ライン2に物品Gの合流順序及び物品Gの長さ寸法に応
じた仮想空間β、即ち物品Gの長さ寸法に一定の余裕空
間を加算した空間を連続的に設定し、所定の仮想空間β
が合流されるべき物品Gに対向する位置に到達したと
き、物品Gを本流ライン2に取り出すように物品取り出
し指令が第2の支流ライン1の先端部に設けられた物品
取り出し装置3に与えられるようになしてあるので、先
に第2搬送コンベア5の最終端に取り出される物品Gg
のオフセット値α分を除いた本流ライン2への取り出し
時間、即ち2秒+合流時間差後に、物品Ggの長さ寸法
380mmに余裕空間400mmを加算した物品Ggの
仮想空間βg、即ち380mm+400mm=780m
mを設定し、本流ライン2に設定された仮想空間βgが
移動するのに要する時間、即ち780mm÷266.7
mm/秒=2.9秒を加えた4.9秒+合流時間差後に
第2の支流ライン1jから物品Gjを本流ライン2に設
定された仮想空間βjに取り出すように物品取り出し指
令が第2の支流ライン1jの先端部に設けられた物品取
り出し装置3に与えられる。尚、第2の支流ライン1j
のオフセット値αは0mmであるので、オフセット値α
分を上記の時間に加算する必要はない。
【0044】物品Gjの次も物品Gjが連続的に取り出
されるので、上述の取り出し時間、即ち4.9秒+合流
時間差後に物品Gjの長さ寸法250mmに余裕空間4
00mmを加算した物品Gjの仮想空間βj、即ち25
0mm+400mm=650mmを設定し、本流ライン
2に設定された仮想空間βjが移動するのに要する時
間、即ち650mm÷266.7mm/秒=2.4秒を
加えた7.3秒+合流時間差後に第2の支流ライン1j
から物品Gjを本流ライン2に設定された仮想空間βj
に取り出すように物品取り出し指令が第2の支流ライン
1jの先端部に設けられた物品取り出し装置3に与えら
れる。尚、第2の支流ライン1jのオフセット値αは0
mmであるので、オフセット値α分を上記の時間に加算
する必要はない。
【0045】物品Gjの次に第2搬送コンベア5の最終
端に取り出される物品Gdは物品Gjと異なる下段側の
第2の支流ライン1に保管されているので、上述の合流
時間差分を除いた取り出し時間、即ち7.3秒後に位相
差2秒を加えた9.3秒後に、第2の支流ライン1dの
オフセット値α分700mm、即ち700mm÷26
6.7mm/秒=2.6秒を加えた11.9秒後に第2
の支流ライン1dから物品Gdを本流ライン2に取り出
すように物品取り出し指令が第2の支流ライン1dの先
端部に設けられた物品取り出し装置3に与えられる。
尚、下段側の本流ライン2に充分な余裕空間が取れてい
るか否かを確認するために、以下のような演算もされ
る。即ち、下段側の本流ライン2の下流端に物品Gdが
取り出される前に取り出される物品Gaのオフセット値
α分を除いた本流ライン2への取り出し時間、即ち0秒
後に、物品Gaの長さ寸法430mmに余裕空間400
mmを加算した物品Gaの仮想空間βa、即ち430m
m+400mm=830mmを設定し、本流ライン2に
設定された仮想空間βaが移動するのに要する時間、即
ち830mm÷266.7mm/秒=3.1秒を加えた
値は3.1秒後であり、この値と上述の取り出し時間、
即ち9.3秒後とを比較すると、上述の9.3秒後の方
が遅いので、下段側の本流ライン2に充分な余裕空間が
取れていることが確認できる。もし、下段側の本流ライ
ン2に必要な余裕空間が取れてない場合には、上述の取
り出し時間、即ち11.9秒後に更に必要な余裕空間を
確保するための時間を加算するように制御される。
【0046】物品Gdの次に第2搬送コンベア5の最終
端に取り出される物品Giは物品Gdと異なる上段側の
第2の支流ライン1に保管されているので、先に第2搬
送コンベア5の最終端に取り出される物品Gdのオフセ
ット値α分を除いた本流ライン2への取り出し時間、即
ち9.3秒後に位相差2秒を加えた11.3秒後に、第
2の支流ライン1iのオフセット値α分700mm、即
ち700mm÷266.7mm/秒=2.6秒を加えた
13.9秒に、更に合流時間差を加算した時間後に、第
2の支流ライン1iから物品Giを本流ライン2に取り
出すように物品取り出し指令が第2の支流ライン1iの
先端部に設けられた物品取り出し装置3に与えられる。
尚、上段側の本流ライン2に充分な余裕空間が取れてい
るか否かを確認するために、以下のような演算もされ
る。即ち、上段側の本流ライン2の下流端に物品Giが
取り出される前に取り出される物品Gjのオフセット値
α分を除いた本流ライン2への取り出し時間、即ち7.
3秒+合流時間差後に、物品Gjの長さ寸法250mm
に余裕空間400mmを加算した物品Gjの仮想空間β
j、即ち250mm+400mm=650mmを設定
し、本流ライン2に設定された仮想空間βjが移動する
のに要する時間、即ち650mm÷266.7mm/秒
=2.4秒を加えた値は9.7秒+合流時間差後であ
り、この値と上述の物品Giのオフセット値α分を加算
する前の取り出し時間、即ち11.3秒+合流時間差後
とを比較すると、上述の11.3秒+合流時間差後の方
が遅いので、上段側の本流ライン2に充分な余裕空間が
取れていることが確認できる。
【0047】物品Giの次も物品Giが連続的に取り出
されるので、先に第2搬送コンベア5の最終端に取り出
される物品Giのオフセット値α分を除いた本流ライン
2への取り出し時間、即ち11.3秒+合流時間差後に
物品Giの長さ寸法280mmに余裕空間400mmを
加算した物品Giの仮想空間βi、即ち280mm+4
00mm=680mmを設定し、本流ライン2に設定さ
れた仮想空間βiが移動するのに要する時間、即ち68
0mm÷266.7mm/秒=2.5秒を加えた13.
8秒+合流時間差後に、第2の支流ライン1iのオフセ
ット値α分700mm、即ち700mm÷266.7m
m/秒=2.6秒を加えた16.4秒+合流時間差後に
第2の支流ライン1iから物品Giを本流ライン2に設
定された仮想空間βiに取り出すように物品取り出し指
令が第2の支流ライン1iの先端部に設けられた物品取
り出し装置3に与えられる。
【0048】物品Giの次に第2搬送コンベア5の最終
端に取り出される物品Gpは第2の保管設備8の物品格
納部に保管されており、スタッカークレーン9によって
予め取り出されて、ストレージコンベア73、合流コン
ベア72を介して第1の支流ライン6にストレージされ
ているので、先に第2搬送コンベア5の最終端に取り出
される物品Giのオフセット値α分を除いた上段側の本
流ライン2への取り出し時間、即ち13.8秒+合流時
間差後に、物品Giの長さ寸法280mmに余裕空間4
00mmを加算した物品Giの仮想空間βi、即ち28
0mm+400mm=680mmを設定し、上段側の本
流ライン2に設定された仮想空間βiが移動するのに要
する時間、即ち680mm÷266.7mm/秒=2.
5秒を加えた16.3秒+合流時間差後のタイミングで
第1の支流ライン6の物品Gpが合流(取り出)される
ので、合流されるタイミングに応じて上段側の本流ライ
ン2に、物品Gpの長さ寸法590mmに余裕空間40
0mmを加算した物品Gpの仮想空間γp(590mm
+400mm=990mm)を設定し、仮想空間γpに
は上段側の第2の支流ライン1から物品Gが合流されな
い(空きスペースとする)ように制御される。また、第
1の支流ライン6の物品Gpが合流されるタイミング
(16.3秒後)に応じて下段側の本流ライン2にも仮
想空間γpを設定し、仮想空間γpには下段側の第2の
支流ライン1から物品Gが合流されない(空きスペース
とする)ように制御される。
【0049】物品Gpの次に第2搬送コンベア5の最終
端に取り出される物品Gjは、物品Gpの先に第2搬送
コンベア5の最終端に取り出される物品Giと同一段の
第2の支流ライン1に保管されているので、物品Gpの
先に第2搬送コンベア5の最終端に取り出される物品G
iのオフセット値α分を除いた本流ライン2への取り出
し時間、即ち13.8秒+合流時間差後に、物品Giの
仮想空間βiが移動するのに要する時間2.5秒と物品
Gpの仮想空間γpが移動するのに要する時間、即ち9
90mm÷266.7mm/秒=3.7秒を加えた2
0.0秒+合流時間差後に、第2の支流ライン1jから
物品Gjを本流ライン2に設定された仮想空間βjに取
り出すように物品取り出し指令が第2の支流ライン1j
の先端部に設けられた物品取り出し装置3に与えられ
る。尚、第2の支流ライン1jのオフセット値αは0m
mであるので、オフセット値α分を上記の時間に加算す
る必要はない。
【0050】物品Gjの次に第2搬送コンベア5の最終
端に取り出される物品Gdは物品Gjと異なる下段側の
第2の支流ライン1に保管されているので、先に第2搬
送コンベア5の最終端に取り出される物品Gjのオフセ
ット値α及び合流時間差分を除いた本流ライン2への取
り出し時間、即ち20.0秒後に位相差2秒を加えた2
2.0秒後に、第2の支流ライン1dのオフセット値α
分700mm、即ち700mm÷266.7mm/秒=
2.6秒を加えた24.6秒後に第2の支流ライン1d
から物品Gdを本流ライン2に取り出すように物品取り
出し指令が第2の支流ライン1dの先端部に設けられた
物品取り出し装置3に与えられる。尚、下段側の本流ラ
イン2に充分な余裕空間が取れているか否かを確認する
ために、以下のような演算もされる。即ち、下段側の本
流ライン2の下流端に物品Gdが取り出される前に取り
出される物品Gdのオフセット値α分を除いた本流ライ
ン2への取り出し時間、即ち9.3秒後に、物品Gdの
長さ寸法280mmに余裕空間400mmを加算した物
品Gdの仮想空間βd、即ち280mm+400mm=
680mmを設定し、本流ライン2に設定された仮想空
間βdが移動するのに要する時間、即ち680mm÷2
66.7mm/秒=2.5秒を加えた値は11.8秒後
であり、この値と上述の物品Gdのオフセット値α分を
加算する前の取り出し時間、即ち22.0秒後とを比較
すると、上述の22.0秒後の方が遅いので、下段側の
本流ライン2に充分な余裕空間が取れていることが確認
できる。
【0051】以上のようにして図外のコンピュータで演
算された、第2の支流ライン1に保管されたそれぞれの
物品Gが荷揃え開始から取り出されるまでの時間に、本
流ライン2の搬送速度266.7mm/秒を乗じた値
は、第2の支流ライン1に保管されたそれぞれの物品G
が荷揃え開始から取り出されるまでのそれぞれの仮想空
間βの搬送距離となる。従って、本流ライン2のライン
シャフト22に取り付けられたパルスエンコーダー23
の1パルスの間の仮想空間βの搬送距離で、荷揃え開始
からそれぞれの物品Gが取り出されるまでの仮想空間β
の搬送距離を除した値は、第2の支流ライン1に保管さ
れたそれぞれの物品Gが取り出されるべき荷揃え開始か
らのパルス値となる。而して、上記コンピュータは上記
荷揃え開始からのパルス値とそれぞれの物品Gが取り出
されるべき第2の支流ライン1の番号とを図外のシーケ
ンサーに送信する。上記データを受信したシーケンサー
は上記荷揃え開始からのパルス値と物品Gが取り出され
るべき第2の支流ライン1の番号とを記憶しておき、荷
揃え開始と同時に上記パルスエンコーダー23のパルス
をカウント開始して、指令されたパルス値と一致した第
2の支流ライン1の先端部に設けられた物品取り出し装
置3のエアーシリンダ35を作動させ、所定の物品Gを
本流ライン2へ取り出すように制御する。従って、それ
ぞれの本流ライン2に取り出された物品Gは、上段側の
本流ライン2の下流側に配設された第2搬送コンベア5
と下段側の本流ライン2の下流側に配設された第2搬送
コンベア5とが合流される位置より下流側の位置に物品
Ga、Gg、Gj、Gj、Gd、Gi、Gi、空きスペ
ース、物品Gj、Gdの順序で荷揃えされる。
【0052】また、第2の保管設備8の物品格納部に保
管されている物品Ga、・・・、Gp、Gq、Gr、・
・・は、第2搬送コンベア5に取り出される順序に応じ
て、スタッカークレーン9、ストレージコンベア73、
合流コンベア72を介して第1の支流ライン6に予めス
トレージされ、第1の支流ライン6の先端には物品Gp
がストレージされているので、上段側の本流ライン2の
下流側に配設された第2搬送コンベア5と下段側の本流
ライン2の下流側に配設された第2搬送コンベア5とが
合流される位置より下流側の位置に荷揃えされた物品G
a、Gg、Gj、Gj、Gd、Gi、Gi、空きスペー
ス、物品Gj、Gdのうちの空きスペースが第1の支流
ライン6に対向する位置に到達したとき、第1の支流ラ
イン6から物品Gpを第2搬送コンベア5の上記空きス
ペースに割り込む(取り出す)ように物品取り出し指令
が第1の支流ライン6の先端部に設けられた物品取り出
し装置71に与えられる。従って、第2搬送コンベア5
の最終端には、第1の保管設備Fと第2の保管設備8と
から取り出された10個の物品Gが次の順序、即ち物品
Ga、Gg、Gj、Gj、Gd、Gi、Gi、Gp、G
j、Gdの順序で統合されて荷揃えされる。
【0053】尚、生産設備Pで生産されていない物品G
を他の保管設備(図1参照)から取り出して、搬送コン
ベアCを介して第1の保管設備Fあるいは第2の保管設
備8に一時的に保管した後、生産設備Pで生産された物
品Gと共に荷揃えし得るようになしてある。
【0054】以上、物品の保管荷揃え設備の一実施例と
共に本発明の物品の保管荷揃え方法の一実施例について
説明したが、本発明の物品の保管荷揃え方法はこれらに
制限されるものではない。例えば、保管される物品Gの
品種数、必要とされる物品収納規模等に応じて6列以上
等あるいは3段以上等の第2の支流ライン1によって第
1の保管設備Fを構成してもよい。また、第2の支流ラ
イン1をグラビティローラコンベアでなく駆動コンベア
で構成してもよい。
【0055】また、第2の保管設備8として立体格納棚
に代えて、入出庫装置を備えた回転棚を用いてもよい。
【0056】また、第1の支流ライン6が、上段側の本
流ライン2の下流側に配設された第2搬送コンベア5と
下流側の本流ライン2の下流側に配設された第2搬送コ
ンベア5とが合流される位置より上流側の位置に合流さ
れるように配設されていてもよい。
【0057】
【発明の効果】本発明の物品の保管荷揃え方法は、上述
のとおり構成されているので、入庫される物品を第1の
保管設備と第2の保管設備との何れに入庫するかを判断
することによって保管設備の収納スペースが有効に利用
できると共に、物品の保管荷揃え経路を単純化すること
によって保管設備に要求される入出庫能力を低くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の物品の保管荷揃え方法の一実施例を示
す全体フロー図である。
【図2】図1に示す物品の保管荷揃え方法の実施に好適
な物品の保管荷揃え設備の一実施例の一部分(第1の保
管設備・他)を示す斜視図である。
【図3】図2に示す第2の支流ラインの先端部を拡大し
て示す側面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図2に示す第1の支流ラインとその上流部に設
けられた物品の保管荷揃え設備の一実施例の他部分(第
2の保管設備・他)を示す平面図である。
【図6】物品を統合し荷揃えする方法の一実施例につい
ての説明図である。
【図7】本発明の物品の保管荷揃え方法の一実施例を示
す要部フローチャートである。
【符号の説明】
8 第2の保管設備 F 第1の保管設備 G 物品 K 規定量 QN 入庫予定量 QS 出庫予定量 Z1 在庫量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−267355(JP,A) 特開 平9−124105(JP,A) 特開 平9−124115(JP,A) 特許2974220(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 1/00,1/04 B65G 1/10,1/137

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入庫される物品のうちで出荷量の多い品
    種の物品を保管する第1の保管設備と、入庫される物品
    のうちで出荷量の多い品種の物品と出荷量の少ない品種
    の物品とを保管する第2の保管設備とを備え、一定時間
    内に第1の保管設備または第2の保管設備に入庫される
    それぞれの品種の物品の入庫量と第1の保管設備または
    第2の保管設備から出庫されるそれぞれの品種の物品の
    出庫量とが略同一になるように計画された物品の保管荷
    揃え方法において、出荷量の多い品種の物品毎にその物
    品の第1の保管設備の最大在庫量より少し低い値として
    規定量を設定し、入庫される物品のうちで出荷量の多い
    品種の物品の一定時間内の入庫予定量が出庫予定量より
    く且つ上記第1の保管設備に保管されている上記物品
    の在庫量が上記規定量より多いときには、その物品の第
    1の保管設備に割当てられた最大在庫量に達するまで
    庫される上記物品のうちで出庫予定量に相当する量を上
    記第1の保管設備に入庫し、残量を上記第2の保管設備
    に入庫するようになしてあると共に、上記第1の保管設
    備と上記第2の保管設備とから取り出された物品を統合
    して荷揃えするようになしてあることを特徴とする物品
    の保管荷揃え方法。
  2. 【請求項2】 入庫される物品のうちで出荷量の多い品
    種の物品の一定時間内の出庫予定量が入庫予定量より多
    いときには、その物品の第1の保管設備の在庫がなくな
    る迄出庫される上記物品のうちで入庫予定量に相当する
    量を第1の保管設備から出庫し、残量を第2の保管設備
    から出庫するようになしてある請求項1記載の物品の保
    管荷揃え方法。
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