JP3124603B2 - チップ部品の半田付け検査方法 - Google Patents

チップ部品の半田付け検査方法

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JP3124603B2
JP3124603B2 JP03356129A JP35612991A JP3124603B2 JP 3124603 B2 JP3124603 B2 JP 3124603B2 JP 03356129 A JP03356129 A JP 03356129A JP 35612991 A JP35612991 A JP 35612991A JP 3124603 B2 JP3124603 B2 JP 3124603B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チップ状電気部品(チ
ップ部品)とプリント基板の導電パターンとの間の半田
付け部の良否を画像処理の分野で検査する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高密度実装回路基板の非接触式半田付け
検査方法として、X線照射方式、レーザスキャンニング
方式、熱伝導検出式、画像処理方式などが提案されてい
る。X線照射方式では、透過像のため、検出項目である
半田浮きの不良または半田付け過多の不良との区別がで
きない。一方、画像処理方式によると、上記のような欠
点がなく、安価な費用で、半田付け過多と端子浮きの区
別が高い信頼性のもとに判定できる。
【0003】特許出願人は、特願平2−189724号
や特願平2−300481号の発明で、FPICチップ
のリード部分の半田付けの検査方法を提案している。そ
のいずれの検査方法も画像処理方式を採用しているが、
FPICチップのリードと導電パターンとの半田付け部
分を検査対象としているため、SMDチップ部品の端子
部分と導電パターンとの半田付け部分の検査にそのまま
利用できない。
【0004】
【発明の目的】したがって、本発明の目的は、SMDチ
ップ部品の端子部分と導電パターンとの半田付け部分の
良否すなわち端子浮きの状態、半田過多の状態を判
別できるようにすることである。
【0005】
【発明の解決手段】上記目的の下に、本発明は、チップ
部品の端子部と導電パターンとの間に形成される半田付
け部の表面に、半田付け部の上方および斜め上方から照
明光を照射するとともに、半田付け部の表面からの反射
光を撮像カメラによりチップ部品の上方から撮像し、撮
像カメラによる画像上で半田付け部での輝点の有無を判
定し、輝点有りのときに、1つの輝点の存在時に端子浮
きの不良と判断し、また2つの輝点の存在時に半田過多
の不良と判断するようにしている。
【0006】
【実施例】図1は、半田付け検査用の画像処理システム
1の概要を示している。検査対象の半田付け部2は、S
MDチップ部品の端子部3と回路基板などの導電パター
ン4との間に形成されている。複数例えば2つの照明用
の光源5a、5bは、半田付け部2の上方および斜め上
方に配置されており、異なる向きの照明光を順次切り換
えて半田付け部2の盛り上がり部表面に照射する。
【0007】半田付け部2は、上方の撮像カメラ6によ
って光学像から電気的な画像に変換され、A−D変換器
7によってアナログ量の信号からデジタル量の信号に変
換され画像メモリ8に記憶される。撮像カメラ6は、上
記のように、SMDチップ部品の上方に配置されてい
る。もちろん、照明用の光源5aは、撮像カメラ6の視
野を妨げない状態として配置されている。
【0008】そして、画像処理は、本発明の半田付け検
査方法に基づいてCPU(中央処理ユニット)9、それ
らに接続されたメモリ10、ディスプレイ11および入
力ユニット12などによって実行される。これらは制御
回路13によって、同期・割り込み制御のもとに置かれ
ている。
【0009】半田付け対象の半田付け部2が撮像カメラ
6の視野内に位置決めされたとき、CPU9は、本発明
のSMDチップ部品の半田付け検査方法のプログラムに
基づいて、半田付け部分の検査を行っていく。図2は、
上記半田付け検査方法のプログラムを示している。CP
U9は、プログラムの開始後、制御回路13に動作指令
を与える。
【0010】そこで、制御回路13は、光源5a、5b
を順次点灯させて、半田付け部2の表面に照明光を照射
して、半田付け部2からの反射光を撮像カメラ6に入射
させることによって、撮像カメラ6により光学像を電気
的な画像信号に変換し、A−D変換器7によってデジタ
ル量の画像信号に変換して、画像メモリ8に1つのフレ
ームの画像として記憶させる。このとき撮像カメラ6
は、SMDチップ部品の両端の半田付け部2やその近く
の導電パターン4を撮像の視野内に納めている。
【0011】次のステップで、CPU9は、画像メモリ
8から画像フレームの画像信号を読み出し、半田付け部
2の表面で照明光の反射点としての輝点の有無を判断
し、図3のように、チップ部品の両端半田付け部2の双
方に輝点が存在しないとき、次のステップで半田付け部
2の濃度(明るさ)と背景(導電パターン)の濃度のし
きい値とを比較し、〔半田付け部2の濃度≦しきい値〕
のとき、当該半田付け部2を良品と判定し、また両端の
半田付け部2のうちどちらかの側で〔半田付け部2の濃
度>しきい値〕のときに、未半田付けの不良と判定す
る。
【0012】また、CPU9は、半田付け部での輝点の
有無の判定ステップで、どちらかの半田付け部2の側で
輝点有りのときに、次のステップで輝点存在位置での輝
点の数を計数し、図4のように、斜め上方からの照明光
は端子部3にさえぎられて半田付け部2の上に輝点を発
生させないので輝点数1となり端子浮きの不良と判定
し、また図5のように、輝点数2のときに半田過多の不
良と判定する。
【0013】このようなステップを経て、SMDチップ
部品の半田付け状態は、良品または不良品に分類され
る。しかも、不良品の中で、半田付け部2の画像濃度レ
ベルや輝点の数から、未半田付けの不良、端子浮きの不
良、半田付け過多の不良などが識別される。したがっ
て、この後の製造過程で、適切な対応が可能となる。
【0014】
【発明の効果】本発明では、半田付け部表面の輝点の有
の判定後、輝点有りのときに、輝点の発生数から、
子浮きの状態や半田付け過多の状態が識別できるため、
それぞれの不良状態に応じて適切な対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像処理システムのブロック線図である。
【図2】本発明の検査順序のフローチャート図である。
【図3】良好な半田付け状態の説明図である。
【図4】端子浮き状態の半田付け不良の状態の説明図で
ある。
【図5】半田付け過多の状態の半田付け不良の状態の説
明図である。
【符号の説明】
1 画像処理システム 2 半田付け部 3 チップ部品の端子部 4 導電パターン 5a、5b 光源 6 撮像カメラ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−21248(JP,A) 特開 昭61−293659(JP,A) 特開 平3−103706(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/84 - 21/958 G01B 11/24 G06T 1/00 305 H05K 3/34 512

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ部品の端子部と導電パターンとの
    間に形成される半田付け部の表面に半田付け部の上方
    および斜め上方から照明光を照射するとともに、半田付
    け部の表面からの反射光を撮像カメラによりチップ部品
    の上方から撮像し、撮像カメラによる画像上で半田付け
    部での輝点の有無を判定し、輝点有りのときに、1つの
    輝点の存在時に端子浮きの不良と判断し、また2つの輝
    点の存在時に半田過多の不良と判断することを特徴とす
    るチップ部品の半田付け検査方法。
JP03356129A 1991-11-29 1991-11-29 チップ部品の半田付け検査方法 Expired - Fee Related JP3124603B2 (ja)

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